皆さんにご報告があります。
なんと。
少し前にここで私がぐちぐちと訴えた〝テレビのHDDが壊れた"件なんですけどね。
・・・え?興味ない?
まあ、そう言わずに聞いてくださいよ。
みなさんももしかしたらこれから同じことがあるかもしれないので、そのときのためにね。
そう、だいぶ年季が入っているテレビではありましたが。
いろんなジャンルにいちいち沼が深い私のヲタク生活を支えてきてくれたテレビ(HDD内臓テレビ)が、「テレビは普通に見られるが録画したものの再生が不可能」状態になったんです。
なので、それとは別にブルーレイのデッキがあるので、当面録画はそっちで、テレビはテレビとして見るだけになっていたんですが。
ヲタク的には、録画が一件しかできないというのはかなり痛手ではありましたが、
生活は常に苦しいわけで、背に腹は代えられないんでね。
それが、ある日ふと、なんとなく、
「あれからけっこうほっといたから、本人(テレビ)もちょっと休養できて直ってたりして!」
なんて思って、録画リストを開いてみたんですよね。
そして、録画したのに見れていなかったやつ(オダギリジョーとムラジュンと浅野忠信のトーク番組)を、再生してみたんですよ。
8割、無理だろとは思っていたのですが、
5分くらい見られたらラッキーくらいのつもりで。
そしたら。
なんと。
・・・・・・・全部見られた( ゚Д゚)!!!
え!マジすか!!??
と、いうわけで、そのまま彼(テレビ)の機嫌を損ねないうちにと、一気に見ました。いろいろ。
ドラマたちは我慢できずに配信を使ってすでに見てしまってはいたのですが、
恐山の回のブラタモリとか、井之脇海くんが出た時のアサイチとか、
有吉の壁2時間スペシャルとか、土曜朝のローカル情報番組とか。
それから、ドラマ「初恋の悪魔」のラスト3回をもう一回ずつ見直しました。
壊れてすぐ配信で見てはいたのですが、無料期間中に解約しちゃったので(*_*;)
いやあ~・・・・ビックリ。
それだけ見ても、全く問題なかったんですよ。
そしてそのあと、何事もなかったかのように働いてくれているんですよ!
まじで、ビックリ。
ねえ、みなさん。
ほんと実感したんですけどね。
「休養って大事ー-----!!!!!!!」
電化製品だって、2~3週間休んだら元気になったんですよ!!
だったら人間なんかもっと休養が必要ですよ!!!(なんの話?)
なんか、元気になってまた働きだしてくれた彼(テレビ)の姿を見て、
いろいろ考えました。
体が出すサインを見逃してはいけないんだな、って。
疲れたな・・・と思ったら休まなきゃいけないんだな、って。
ごめんね、気付いてあげられなくて。
文句も言わずいつも黙々と仕事してくれるもんだから甘えていたよ。
これからはキミの体調にも気を配るようにするからね。
と、しみじみ思いながら丁寧に綿棒で掃除をしてあげて・・・・・
・・・・・・・・またがっつり働かせている私なのでした( `ー´)ノ
やっぱほら、ハードワーカーがいきなり定年退職するとボケるって言うじゃないですか!
ほどほどにね、気を張ってないと今度はほんとに動かなくなっちゃうよってね。(→鬼)
というわけで。
人間も、機械も、ゆっくり休めば元気になるというお話。
え、それでも壊れるのは時間の問題?
いや、そうなんですけどね。
でも、体が動くうちはクビにはしたくないのでね。(→鬼)
さっさと買いかえろ、という声も聞こえてきますが、
今は定年退職の年齢も上がってきましたからね。
時代的に?世論的に?というか実際のところのお財布事情的にね(+_+)
電気や灯油、ガソリンなんかも高くて厳しいこの冬、
なんとか彼(テレビ)だけは乗り切ってほしいところ。
もう少しがんばってもらいましょう。(→鬼)
と、参考になるんだかならないんだかわからないマクラはこのへんにしておいて。
中劇怒涛の毎週公開、まだまだ続いております。
先週末から公開になっている「MONDAYS」
(C) CHOCOLATE Inc.
これ、まじで面白かったですよ!
舞台は普通のオフィス、
そのなかで繰り広げられる、たった数人で無限リピートされる同じ月曜日。
登場人物で唯一、ちゃんと名前と顔がわかるのはマキタスポーツくらいなんですが(*_*;)
なので、地味は地味。
でも、うまい!!
軸はシンプルなのに、実は隅から隅まで細かく緻密に計算され尽くしたストーリー!
そして誰もが必ず共感する、実に日本人らしい、伏線や設定の数々。
これ、欧米のビジネスマンが観てもここまで共感できないだろうなあ・・・(/_;)
っていう、いかにもな日本の会社であり、ジャパンスタイルのビジネスシーンが、
たまらなくツボであり、せつなくもあり。
(C) CHOCOLATE Inc.
仕事が終わらなくてそれぞれのデスクで朝を迎える社員、
空気を読まない(読めない)上司、
頼りにならない先輩、
さっぱり仕事ができない同僚、
上手くいかない仕事と同じようにうまくいかないプライベート、
同じことを繰り返しているような毎日。。。
なんか・・・・知ってるこの感じ(-_-;)
自分ならできるという謎の自信があって、なぜか周りの年上の人たちが無能に見えて上から目線で周囲を見下しがちになってしまうお年頃だった二十代前半の自分を見せつけられているようで、ひどく落ち着かない気分になった私でした。
自分のことしか考えてなくて、髪を振り乱し、徹夜でボロボロの顔にゲンナリしながらデートのキャンセルを謝る主人公の姿に、
一生懸命で必死なんだけど不器用で感情表現が下手なために理解されず孤立してしまっていたあのころの自分を重ねて、胸が苦しくなってしまったオープニング。
肩の力を抜きなさいよ、と今なら言ってあげられるのに!
そして同じ月曜日を繰り返しているということを気付かせるために
まずは立場の近い少しだけ上の先輩に話すことから始めるという真面目で堅実な日本スタイルで、
一人、また一人とそれぞれ接し方を変えながらちょっとずつ口説き落としていくくだりは圧巻。
(C) CHOCOLATE Inc.
同じ月曜日を繰り返していることに気付いて、そこから起こるさまざまな事象に対する対応力が上がっていき、みんなのスキルが上がっていきつつトラブルを回避していくという皮肉も笑える。
何度も延々と繰り返す同じ1週間を描きながらも全然飽きないのは、
まず誰もが共感する仕事あるあるのなかで、
その都度ちょっとずつ変わっていくシチュエーションや相手ごとに変わる気付かせ方に絶妙なユーモアと細かい伏線が張られつつ、
こちらの予想の斜め上をいく展開によるもの。
ラスボスの部長へのプレゼンは思わず声を出して笑ってしまったし、
やっとのことでミッション完了!と思ってアベンジャーズのようにドヤ顔で闊歩してきたはずが・・・・・?
(C) CHOCOLATE Inc.
のあたりは爆笑でした。
そしてこの怒涛のタイムループをどうやって回収、着地するのかほんのちょっと不安になりながら見守ると、まさかの心温まるラストへ。
よくできてるなあ・・・・!!
と思ったらこの映画の製作チーム「CHOCOLATE Inc.」は、
今、注目のクリエイター集団?というかコンテンツスタジオ?
少し前にかなり話題になった映画「14歳の栞」を作ったチームだったのでした。
今回は全く違うコンセプト、空気感、アプローチ、世界観。
それでも、クオリティの高さと絶妙なセンスはさすがとしか言えません。
私はこの「MONDAYS」を観終わって、
「なんかスゲーな・・・・!!」としばし感慨にふけったあと、とりあえずこのチームが手掛けた別の作品が見てみたいなと思ったので、
この映画の監督:竹林亮&脚本:夏生さえりが過去に手掛けた作品を探してみました。
SSFF&ASIA 2020 部門別大賞を獲得したYouTube短編映画『ハロー!ブランニューワールド』(動画名:もう限界。無理。逃げ出したい。)
これ、「MONDAYS」をまだ観てないよという方、観ようか迷ってるという方はまず観てみてください。
逆に、すでに「MONDAYS」がを観て気に入ったよという方も絶対に観てください!
18分くらいなので観やすいし、とにかくすごかった!
ここから「MONDAYS」につながったんだなという作品でした。
というか、もしかしたら今こんなことを言っている私はすでにだいぶ遅れてて、
この短編映画がものすごいことになっていたのでそちらのほうを先に知っていてそこからこの今回の映画「MONDAYS」に辿り着いた人も多いのかもしれないです。
キャストも、規模も、かなり地味なのに週末は若いお客さんがたくさん来てくれたんです。
昭和感満載でのんびり静か、年齢層がお高めともっぱらの噂の中劇で!
しかも、ふだんはフォーラムさんでしか映画観ないんだろうなあ・・・・ってくらいにしゃれおつで、「こんな映画館あったんだー」みたいな表情の、ナウでヤングなサブカル系の若者が。
そんな方たちが、わざわざ上映館を調べて中劇に足を運んでくれるなんて・・・!!
(→卑屈になりすぎ)
世の中って、広いなあ~・・・。
いろんな世界があって、いろんなことがバズりまくっている時代なんですね。
面白い!!
時代はやはり、SNS、サブスク、動画配信、なんですねえ!
そして短編を観終わったらなんかまた観たくなってもう一度、「MONDAYS」を観てみる。
やっぱ面白い!!!
(C) CHOCOLATE Inc.
バラバラで、思いやりどころか話すらまともにしようともしなかった社内の仲間うちが、
タイムループを抜け出すために協力していくことでいつの間にか一致団結して絆が生まれていく過程はもはやスポ魂映画だし、
誰かの夢をみんなで叶えようと、トンチンカンなことに必死で奮闘する姿は青春ドラマ。
最後、爽快感と達成感で思わず笑顔になった私です。
月曜日を繰り返していくうちに変わってくるのは人間関係や仕事だけでなく、
ほかでもない私自身。
・・・・・・・って、痛い!!なんか、どこかが痛いよぉ・・・・!!!!
部長役マキタスポーツの、そのへんにいそうな、でもどこかチャーミングで面白いおじさんがまさにドンピシャでハマり役だし、
パソコンの画面、机の上で散らかっている物たちなど、
ディテールや設定もほんっとうーーーーーに細かい!!!
2回目でやっと気付いたこともたくさんありました。
細かいところを繰り返し、何度も何度も観たくなる作品。
前半は、日本中の社畜のみなさんと肩をたたき合うようなコメディ、
後半は世の中のおじさんたちへの応援歌としても楽しめる、
素敵な映画です。
この、なんとも言いようのない、地味だけど中毒感のある巧妙で新しいタイムリープ映画、
ぜひ映画館で没頭してお楽しみください。
そして、始まりました。
「犯罪都市 THE ROUNDUP」
(C) ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
韓国が世界に誇る規格外俳優マ・ドンソク主演作品の大ヒットシリーズ第二弾です。
マ・ドンソク。
″マブリー(マ・ドンソク+ラブリー)”の愛称で呼ばれ、今や世界中を虜にするぽっちゃりおじさんです。
大きな体にチャーミングな笑顔、
そしてキレッキレのアクションに全開のユーモアで、
観る人すべてを魅了する、現在51歳(!!)遅咲きのスター。
実はアメリカ国籍を持つ韓国系アメリカ人だったり、
100kg越えの巨漢からは想像もつきませんがアメリカの体育系大学を卒業しているバリバリの体育会系だったり、
もとはアメリカのミュージカル映画でデビューしてのちに韓国の作品に出るようになった逆輸入系俳優だったり、
しかも現在、LDH(EXILEなどが所属するワイルド系イケメン事務所)とエージェント契約を結んでいたりと、
知れば知るほど奥が深い魅力的なおじさんです。
(C) ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
個性的なキャラクターで韓国では黒社会ものからコメディまでいろんな作品に引っ張りだこでしたが、
「新感染 ファイナル・エクスプレス」、前作「犯罪都市」と立て続けに大ヒット作に出演、
そしてマーベル超大作「エターナルズ」で、一躍スターダムへ。
中劇でもちょうど去年の今ごろ、「白頭山大噴火」でマブリーに会っていました(上映しただけですが)ね。
そのときはそれほどアクションシーンはなかったのですが、
今回はすごい!!
あの大きな体で、どうやってそんな素早いアクションができるのか不思議でならない!!
走る姿も、ドスドスと重そうな体を揺らしてしんどそうに見えるのですが、
武器を持った相手でも、数人がかりでも、全くひるまずあっという間に倒していきます。
まさに瞬殺。
ベトナム、そして韓国を舞台に繰り広げられる怒涛の肉弾戦、
全体を軽快なユーモアで包みながらも、さすが韓国映画という感じの容赦ない暴力描写、
観る人を飽きさせないスピーディな展開と、個性的で魅力的な人物たち。
世界中を覆う、このところの閉塞感やイライラ、ストレスを一気にブッ飛ばしてくれました。
「あーーーーー!面白かった!!」
と、一言そう言って映画館を出られるような、久しぶりに爽快でスッキリするアクション映画でした。
こういった映画では、韓国の作品はたいてい味方やなんかもあっさり殺されてしまったり、
結末がわりと不条理だったり、暴力シーンが思わず絶句してしまうほどに残酷だったりもするんですが、この映画では大丈夫。
昔のジャッキー・チェンものや「あぶない刑事」みたいに、
ちゃんとコメディとしての要素も全編を通して徹底して作ってあるので、
安心して観ていられますよ。
でも、中途半端なお涙頂戴要素は皆無だし、
裏社会ものでよくある、終わったあとほんのり残る後味の悪さも無く、
しっかりエンタメに振り切った、そのうえでがっちり見応えのあるクライムアクションになってます。
出てくる上司、同僚や後輩もみんなそれぞれキャラが立っていてわかりやすく、
会話のテンポも良くて面白いし、
(C) ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
敵は敵でめちゃくちゃ強いうえに恐ろしく残酷な〝人でなし”なんだけど超カッコいいし(まずいですね、カッコいい悪役は沼の入り口。ヤバい、ヤバすぎて直視できない!)、
(C) ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
実際にあった事件をもとにしたリアルなストーリーのなかで、
コメディ要素をふんだんに盛り込みながらも超絶アクションで驚かせ、
騙したり裏切ったりしながらも最後はクスッと笑えてストレス解消!
いろんな意味で楽しめる映画です。
そう、私が心から愛する往年の香港ノワールの香り!
・・・・・・控えめに言って、最高です(´ー`)/
あ、前作を観ていなくても全く問題ないので、
なんか疲れたな・・・スカッとしたいな・・・・とか、
何も考えずに夢中になれる映画が観たいな・・・なんて思ったら迷わずこれ観てください。
実は私も前作を観ていないんですが、
ちゃんと思いっきり楽しめました( `ー´)ノ
でも観終わったらやっぱり前作が気になっちゃったので、すぐにアマゾンプライムへ。
前作を102円で観られるということがわかったので、これから観ます。
配信て・・・・・超便利。
みなさん、配信は、こういうふうに使いましょうね!
あくまでも新作は映画館へ!!
そして早く次が観たいなあ・・・( *´艸`)
と思ったらなんと、もう続編が製作中とのこと。
しかもヤクザ役に青木崇高!(草草さー--ん!!!→大好きな朝ドラ「ちりとてちん」の役名)
楽しみー--!!
ぜひ、続編も中劇で上映させてくださー--いい!!(クソデカ大声)
そして大ヒットシリーズになったこの「犯罪都市」、
なんとこのあと8本の続編が構想中!!
それもぜひ中劇でー---!!(うるさい)
そのうえ、日本版のリメイクも製作が決定したそうで( ゚Д゚)
主演はもちろんマブリーなんですが、監督、そして超重要な敵役は!?
そのあたりも注目ですね。
東京の街をめっちゃくちゃにして(!?)暴れまわってほしいなぁ(´ー`)
どうやら、私の愛する香港ノワールのように(「男たちの挽歌」シリーズ、「欲望の街・古惑仔」シリーズ)、次から次と続編やらスピンオフやらを連発して韓国アクション映画の一時代を築きそうな感じがしますね!
そういうアジアっぽい泥臭さ、大好きです!!
がんばれ、マブリー!!!
時代と波にはとにかく乗らなきゃね!
続編をワクワクして待ちましょう♪
それまでにマブリーの過去作をチェックしておきます!
公式サイト→https://hanzaitoshi.jp/
と、いうわけで、おじさんたちが大活躍中の中劇でした。
なんと、「午前十時の映画祭」もロバート・デ・ニーロ特集でおじさんだらけ。
さあ、おじさん好きのみなさんも、なんなら僕がおじさんですという本物のおじさんたちも、中劇へいらっしゃい(?)
長期休みを狙った大型映画の隙間を縫って、秋本番の盛岡では映画好きのみなさんが大忙しで映画のハシゴ中。
楽しい季節ですねぇ(´ー`)
もうすぐ大型話題作「すずめの戸締まり」が公開になりますが、
オンラインで空席チェックしてから来れば大丈夫だと思います。
上映時間も「すずめ激推しシフト」になってしまうのは仕方ありませんが、
ほかにもいろんな作品が待機中なので、ラインナップの確認をお忘れなく。
大型作品の裏で細々と、〝さりげなく良い映画”の上映は続けますのでご期待ください!!
さて、「テレビにも休息が必要」という、意外だけど実は本質だった大事なことを知ったこの秋。
テレビと違って自分のことは買い替えができませんからね!
ココロも体も休み休み、のんびり楽しくお過ごしくださいね!
★中劇公式サイト http://www.chugeki.jp/