2019年3月29日金曜日

「僕がジョンと呼ばれるまで」舞台挨拶有り♪&ドラちゃんもまだまだ!

こんにちは。
昼過ぎ、急に吹雪いていたり、
朝晩、めっちゃ寒かったり。
タイヤ交換はまだちょっと早いかなという、
〝盛岡の3月あるある”といった感じのこのごろ。
とはいえ来週はもう4月ですよ!!
です。
春なので、明日3月29日から公開の、
温かくて爽やか、春にピッタリな作品をご紹介したいと思います。
「僕がジョンと呼ばれるまで」
(C) 2013 仙台放送
こちらは、日本で開発された脳活性化プログラムを基に、
アメリカの高齢者介護施設で行われた認知症改善の取り組みを追ったドキュメンタリー。
読み書き、計算を通じ認知症改善を目指す「学習療法」によって、
プログラムに参加する人たちが再び笑顔と自分らしさを取り戻していく様子を映し出します。
老いること、そして認知症
なんとなく怖い。
そしてきっとこの先、自分にもひとごとではなくなるときがくるであろう介護の大変さに気付かないふりをして、でも常に気にしながら暮らしている、
私と同じような人がたくさんいると思います。
6年前に亡くなった私の祖母も、最後は認知症でした。
家族だからこそわかったことは、
認知症の症状というのは、いわゆる痴ほうの症状だけではないのだということでした。
それこそ、「別人になってしまった」ように、
それまでの祖母とは全く違う人が、そこにいました。
それが、大きなショックでした。
ついさっきのことを覚えていない
いろんなものや人の名前を忘れる(もちろん私のことも)、
会話が成り立たない
だけでなく、
人を疑う
外に出たがらない
何もやる気がなくなる
話が通じない
笑わない
そうして、家族は混乱し、疲弊し、ピリついた空気のなかで、
お互いに優しくできずに互いへのイライラを募らせてばかりいたのでした。
最後まで、というか最後こそ、優しい言葉の一つもかけてあげられなかったことに、
私は今でも後悔と情けなさを感じています。
ずっと子供のころから一緒に暮らし、
共働きで土日も仕事をしていた両親の代わりに、
私と弟の面倒を見て家事をこなし、
家じゅうを切り盛りしていた働き者の祖母に、
私は子供のころも大人になってからも、
そして祖母の体も心も衰えてきた最後のころも、
たぶん一回も感謝の言葉や優しい言葉をかけてあげられなかった。
きっと、なんなら両親よりも近い存在だった祖母に対しての甘えや、
気恥ずかしさや、意地みたいなものがあったのだと思います。
そして、私のことすら忘れてしまった祖母に対してのショックも。
「仕方がないことなのだと、頭では理解できても、
心が付いていかないの。」
この映画のなかで、母親の認知症に向き合う娘さんがそう言ったとき、
私は涙が溢れてきて止まりませんでした。
自分と同じだったからです。
私がこの映画を観ながら思ったことは、
「あのころ、この映画を観られていたらー。」
この映画は、私のように目の前で大事な人が変わっていってしまうのを見て、
自分がそうなってしまうことや、
自分の親や近い人がまたそうなっていくのを見守らなくてはいけないかもしれないことへのリアルな恐怖や絶望を持ってしまっている人にも、
また、近い人のそういった姿をまだ見たことがなく実感がわかず、
漠然とした不安を抱いている人たちにも、
認知症が実際どういうものなのかを見せつつ、
老いることへの恐怖や認知症への不安だけでなく、
人間が生まれてやがて誰でも死を迎える日がくることを静かに見つめ、受け止め、
それほど悪くないのかもと思えるようになる、
優しくて、温かくて、そして爽やかなドキュメンタリー作品です。
もちろん、ここで認知症のすべてを描けているわけではないし、
この学習療法が誰にでも、どんな人にも効果があるというわけでもありません。
でも、この映画の中のおばあちゃんたちは、
本当にこのアメリカの施設で暮らしていて、
最初は自分の名前も書けず、会話も成り立たず、
笑いもしないで自分の殻に閉じこもってしまっていたのに、
学習療法が進むにつれて少しづつお喋りをするようになり、
笑顔を見せ、孫の名前も言えるようになったのです。
(C) 2013 仙台放送
その姿はまさに奇跡のようで、
でも、たまたまでも偶然でもない。
そのことが、少子高齢化社会に生きる私たちや、
今まさに認知症の家族の介護に向き合う人たちへの、
一筋の希望の光に見えました。
薬物も使わず、高価な道具も必要なく、
紙と鉛筆、そして適切な指導さえあれば誰でもできること。
それだけで、当初は会話もかみ合わず、家族や自分自身のこともわからなかった老人たちが再び趣味やおしゃれを楽しみ、
積極的にコミュニケーションを取るようになっていく。
それは、本人はもちろんのこと、周りの家族をも笑顔にすることなのです。
なにも、完全に治ることや劇的な変化を求めるわけではなく、
おばあちゃんが笑うだけでみんなが嬉しくて、
昔のように一緒にアイスを食べに行けるだけでみんながハッピー。
きっと、それだけのことなんですよね。
(C) 2013 仙台放送
そしてこの映画の魅力は、それだけではありません。
この施設のスタッフがみんなあたたかくて、
学習者一人一人と真摯に向き合い、
熱心にプログラムに取り組み、励まし、喜ぶ姿に感動。
「私もここで暮らしたい!!」と本気で思いました。
なかでも記録・ナレーション・さらに学習療法のサポーターも務めた、タイトルロールでもある“ジョン”がほんとに素敵。
実はこの施設の備品管理係で、別の仕事を探していた彼が、
記録係を担当するうちにおばあちゃんたちの細かな変化に気づき、感動し、
やがて学習サポーターに立候補して今では学習療法のリーダーになっているとか。
彼の、おばあちゃんたちに向ける優しいまなざしや語り口、
そして人としての温かさは、カメラ越しにも伝わってきて、
それだけでもとても心が洗われるような感じがしました。
根本的な治療法はいまのところなく、
誰もが漠然とした不安や恐怖感を持ってしまうこの難しい病と、
どう向き合っていけばいいのか、
具体的にはまだわかりませんが、
少なくともその先が暗闇ばかりとは限らないということ、
そして、家族の笑顔のためにもしかしたら私にもできることがあるかもしれないということ、
そのことに私自身、心がすごく軽くなり、
とても温かい気持ちになりました。
上映時間は1時間半弱。
重厚なドキュメンタリーではなく、
爽やかで心温まる素敵な映画として、
ぜひ、軽い気持ちで足を運んでみてください。
帰りにはきっと、心が軽くなっているはずですよ。
公式サイトhttp://www.bokujohn.jp/

「僕がジョンと呼ばれるまで」
3月30日(土)10:00と12:10の回の終了後、
プロデューサー兼監督の太田茂さんの舞台挨拶があります。
通常料金自由席でご入場いただけます。
映画の登場人物のその後や撮影裏話など、
貴重なお話が聞けるかも♪
お時間が合う方は、せっかく観るならぜひこの機会に!


そして春休みど真ん中の「ドラえもん」
大好評上映中です♪
(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019
やはり土日&サービスデーの午前中はかなりにぎわっていました。
お席が無いってほどではありませんが、
受付が混みあったり、グッズを買うのに少しお待ちいただいたり、
という感じでした。
だいぶ落ち着いてきてはいるのですが、
学校が始まるのが来週のなかばあたりからなので、
今週末までは混みあうかもしれませんね。
でもやっぱり午前中に観てしまいたいという方は午前中でも大丈夫
満席まではいかないと思いますので、
少し早めに着くように動いていただければ問題ないと思います。
静かなところでゆっくり観たいわという方は、ぜひ夕方で
夕方の回なら、整理券を取っておかなくても全然平気。
時間に間に合うように来ていただくだけで、
ほんとにゆーっくり、静かーにご覧いただけますよ♪
上映時間は下記の通りです。
3月29日(金)~4月4日(木)
9:30/11:45/14:00/16:15/17:45
劇場オープンは9:00です。
エレベーターも9:00にならないと5Fまで上がらないので、
それより前に着いてしまったら、
4Fでエレベーターを降りて階段で5Fまで上がって、
オープンまでお待ちくださいね。


先日、来てくれた高校生男子のグループ。
ポップコーンの値段を見て思わず二度見。
「安っ!」
「え、マジでやっす!」
「てかこれなら2個買えるんだけど!」
「やっべー、マジ嬉しい。」
と言ってほんとに一人で2個買っていきました。。。
わんぱく?
食いしん坊?
ていうか、ありがとう。
ついつい出てしまった心の声だよね。
おばちゃん、心がほっこりしたよ(*‘∀‘)
山盛りポップコーン用意して、
またお待ちしております♪


★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile




2019年3月21日木曜日

春休み突入!!「半世界」終わりますよ~!

こんにちは。
春ですね♪
春休み突入の「ドラえもん」
平日もにぎやかになってきています。
(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019
席がないってほどではありませんが、
レディースデーの朝一回目(9:30)はやっぱり混みあいました。
次の回(11:45)はなぜかガラガラでしたけど(*_*;)
なんででしょうね??
どうしても午前中に観ておかないといけなかったのでしょうか。。。
そんなわけで、土日やサービスデーも9:30の回が大人気。
何度も書いてしまいますが、夕方の回はほんとに静か!
夕方の回は、土日でもビックリするくらい空いています。
ちょっとだけ行動パターンを検討しなおしてみると、
だいぶゆっくり観られると思うので、
春休み中に「ドラえもん」を観るという方は、夕方の回を考えてみてくださいね!
土日は整理券を発行していますので、
早めに受付しておけば、あとがラクです。
土日でも満席にはなっていませんが、
どうしても受付が混みあったりしてしまうので、
お時間ギリギリではなく余裕をもってお越しいただくのが安心ですよ♪
上映時間は下記の通りです。

3月24日(日)だけ他の日と上映時間が違うので、要チェックです。
3月22日(金)~28日(木)
9:30/11:45/14:00/16:15/17:10
3月24日(日)のみ
9:30/11:45/14:00/16:15/18:30

劇場オープンは9:00です。
エレベーターも9:00にならないと5Fまで上がらないので、
それより前に着いてしまったら、
4Fでエレベーターを降りて階段で5Fまで上がって、
オープンまでお待ちください。

4月に入るともう忙しくて映画どころじゃないですよね!
なんと、近隣の小学校は4月4日から学校が始まるそうで(*_*;)
なんか、早くない!?
自分が小学生だったころのことなんて、あまりにも昔すぎて忘れちゃいましたが、
そんなに早くから学校行ってたっけ??
しかも、春休みもタップリ宿題があるようで(゚Д゚;)!
うちらのときは春休みに宿題なんてなかったような・・・。
・・・映画やレジャーは、3月中にすませてしまいましょうね。。。


そしていよいよ「半世界」3月28日で終了です!!
(C) 2018「半世界」FILM PARTNERS
先日、友人が「半世界」を観に来てくれたのですが、
帰り際、ついつい
「ね!ね!良かったでしょう~!!??」
「良かった」を強要する感じで声をかけてしまいました(-_-;)
もちろん、「良かった」と言うしかないですよね(;'∀')
ごめんよ、感想を聞く前に自分の想いを押し付けちゃって。。。
でも、彼女とは昔から同じ映画を気に入る傾向があるので
(Yちゃん、「スイートスイートゴースト」とか「タイタンズを忘れない」とか好きだもんね!?ね!ね!)
絶対気に入ってくれたはず!
・・・・・。
まあ、そんなこんなでお客さんもたくさん観にきてくれた「半世界」
まだまだ土日は受付に列ができていて、
「え、これドラえもんの列じゃないの!?」
って思ったくらいの人気なのですが、
3月29日からはなんと中劇、
新作が3本公開に(*_*;)
しかも「ドラえもん」は春休みなので削れず。
というわけで、もう公開から1か月以上たった「半世界」はやむなく終了ということに。
「まだ観てない」って方は絶対に観て!
「迷ってる」って人はもう迷わないでとりあえず観て!
自分のこと、家族のこと、友達のこと、
いろいろ考えるいい機会になると思います。
私ですか?
私は、しばらく会ってなかった友達に連絡をとって飲みに行き、
それから貯蓄型の保険への加入を考えて然るべきところに相談中です( `ー´)ノ
→映画の内容とは関係ありませんけどね(^_^;)
なんとなく、先延ばしにしていたことをちゃんとやろうと思った、って感じですかね。
人一倍、腰の重い私がこんなに行動的になるなんて!
「半世界」のおかげです♪
春だしね!
みなさんも、映画を観て何かを感じたら、
勇気を出して行動に移してみてくださいね!
公式サイトhttp://hansekai.jp/


『午前十時の映画祭』では、シリーズ9の最後の作品「狼たちの午後」を上映中。
アル・パチーノ主演、実際の事件を基にした社会派サスペンス。
Dog Day Afternoon © 1975 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

それが終了すると、1週間だけ空いて、
4月5日からは『午前十時の映画祭10』のスタートです。
いよいよファイナル。
この一年で見納めになっちゃいます。
オープニングは、ハリウッドを、そして20世紀を代表する映画監督スティーブン・スピルバーグ監督特集!
なんと3本連続!
「未知との遭遇」
©1977, renewed 2005, © 1980, 1998 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

「E.T.」
© 1982 Universal City Studios, Inc.  All Rights Reserved.

「ジョーズ」
© 1975 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
このあたりはやっぱりスクリーンで観ておきたいですねえ!
先日、最近大騒ぎの薬物事件の影響でテレビでの放送が見送られた映画(ちなみに「三丁目の夕日」でした。。。)の代わりに放送されたのが、スティーブン・スピルバーグのこれまた代表作「インディ・ジョーンズ」シリーズで、
私はこのインディ・ジョーンズのシリーズが大、大、大好きなので観たんですけどね。
やっぱり最高でした(*‘∀‘)/
映画を語るうえで、スピルバーグを避けては通れませんよね。
ハリウッドが一番面白くて、盛り上がってて、誰も止められないってくらいにノリに乗っていたころの、
世界の巨匠・スピルバーグの初期の代表作3本。
ぜひぜひスクリーンでお楽しみください!!!

午前十時の映画祭はラストイヤーも、オープニングから飛ばしていきますよ~( `ー´)ノ
一本目を観ると、やっぱり次も観たくなる♪
みなさんも思いっきりスタートダッシュを決めてくださいね!
公式サイトhttp://asa10.eiga.com/2019/


★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile


2019年3月15日金曜日

本格サスペンス&超おバカ&ドラえもん

こんにちは。
大通りの、開店前のカラオケボックスに行列ができるようになり、
「あ、春休みに入ったのね。。。」
と思っていたのに。
今朝はこの雪!
もうー春だと思ってコートとか靴とか春物にシフトチェンジしちゃったじゃないか(゚Д゚)ノ!
しょうがない。盛岡だもんね。
そういえば、私の中学の卒業式も吹雪だったなあ・・・。
〇十年前ですけどねー!
ま、雪だろうが吹雪だろうが、とにかく春って、、、いいよね(*‘∀‘)
でも、楽しそうにはしゃぐ中高生の姿は、
疲れきったオバチャンの目には眩しすぎる・・・!
オバチャンは、最近またちょっぴり太って苦しくなってきたコートの前を手できつくおさえ、
足早にそのカラオケボックスの行列の前を通りすぎるのでした。
イイヅカ前で待ち合わせ、
マクドナルドでおしゃべりをして、
カラオケでは今のようにタブレットなんかじゃなくてブ厚い本をめくって曲を選んでいたころの、
若いころの自分の姿をうっすらと思い出しながらね(;'∀')
あぁ・・・私のこの足は、このお腹はいつからこんな見るも無残な状態になってしまったのか(/_;)!!
・・・・・・。
せっかくの春なので、哀しいお話はこのへんにしておきましょう♪

まずはいよいよ春休み突入のお子様たちのために「ドラえもん」の混雑状況から。
(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019
1週目も2週目も、たくさんのお客さんが来てくださった「ドラえもん」
一番人気はどうしても9:30の回。
席はあるんですが、みなさんやっぱり上映開始近くになってから受付、という方が多く、
9:30前後は受付が混みあっていました。
一番混みあう回の上映開始時間なのでちょっとごちゃついてしまい、
走ってトイレに向かったり、予告が始まってしまって急いでジュースを買ったり、
なんてこともありましたので、
9:30の回を観るのなら、
朝早くてしんどいですけどなるべく早めに劇場に着くようにしたほうが、
ギリギリで焦らずにすみますよ!
特に用事が無いのであれば、午後の回がおすすめ。
早めに受付をすませて整理券を取っておいて、
お昼を食べたり買い物をしてから映画を観るようにすると、
気持ちもゆったり、席もゆったりでいいことづくし☆
グッズはぼちぼち品切れのものも出てきてますのでお早めにどうぞ。
そして春休みなので平日にいらっしゃる方も増えてくると思います。
春休みとはいえ、平日は土日に比べるとだいぶ静かなので、
平日に来ることが可能な方にはおすすめです。
ただ、水曜日のレディースデーや毎月1日の映画サービスデーは、
安いのでやっぱりふだんよりは混みあいます。
しかもやっぱり午前中の回が人気なので、
できるだけゆっくりめの回でのご検討&早めの受付をお気をつけいただければと思います。
サービスデーでも、お席がないというほどではないと思いますけどね。
開場時間は連日9:00です。
エレベーターも9:00にならないと5Fまで上がらないので、
それより早く着いてしまった方は、4Fでエレベーターを降りて階段で5Fまで上がっていただき、扉の前でお待ちくださいね!


さて。
4月の「名探偵コナン」「クレヨンしんちゃん」が始まってしまうと、
スクリーンが2つしかない中劇は、
アニメと「午前十時の映画祭」しかなくなってしまう・・・( ゚Д゚)
ので、その前に大人の映画をぎゅぎゅっと集めておきました。
明日3月15日公開『迫り来る嵐』
(C) 2017 Century Fortune Pictures Corporation Limited
全体に漂う暗く、重い雰囲気。
そしてひたすら降り続く雨。
連続殺人事件の解明に、取り憑かれたようにのめりこんでいく男。
そう、何かに似てるーと思ったら、
韓国映画『殺人の追憶』に似てる!
そして、同じくらい面白かった!
舞台は1997年。
香港返還に揺れる中国側の目線で描かれる本格サスペンス。
どこにでもいるような普通の人物が、
激変する時代と社会に飲みこまれ翻弄されていく姿がリアルでせつない。
暗くて重いけど、気分が悪くなるような感じではないのでご安心を。
殺人事件そのものではなく、
それに振り回され、執着していく哀しい男の姿を描きだす人間ドラマです。
一人の人間が徐々に心のバランスを崩していく背景に、
大きな時代のうねりや抗うことすらできずに流されていく古き良き時代への郷愁が浮かびあがり、なんとも切ない。
じとじとと降り続く雨と、どんよりとスクリーンを覆っている鉛色の空が、
その時代の中国の地方都市の閉塞感を象徴しているのに、
映像は常にシャープでスタイリッシュなのが不思議。
説明も長いセリフも省いて映像ですべてを見せる表現も、
容疑者らしき人物を追いかける緊迫のアクションシーンも、
そして衝撃のラストまで、
ほとんどが主人公の主観で描かれているのもポイント。
それによって観る側は自然と主人公の目線になり、
中国という特殊な国の、しかもそのターニングポイントともいえる独特な時代のなかに入り込み、その雰囲気を実感しているような感覚になってくるのです。
国中が波立つようにざわめいていた1997年(香港返還)
急ピッチで準備が進められ大きく国が動いた2008年(北京オリンピック)を、
まさにそのなかに立っているかのように感じます。
もりおか映画祭でも上映した「メイド・イン・ホンコン」では、
香港の返還によって何かが喪失し自由が奪われるかもしれないと怯える香港側の目線でその独特の空気を切り取っていましたが、
今回は、中国から見れば夢のまた夢、おとぎ話の中の国のようだった香港が返還されることにより、この国が大きく変わっていくのかもしれないという期待と不安が入り混じった中国側の雰囲気を感じ取ることができます。
主人公を演じるのは人気テレビドラマ「項羽と劉邦」で知られるドアン・イーホン
彼は、愁いをおびた横顔やたたずまいが、どことなく故レスリー・チャン(午前十時の映画祭でも上映したカンヌ映画祭グランプリ作品「さらば、わが愛」など)を思い出させ、
レスリーが大好きだった私としてはときどき胸が苦しくなったりもして、
懐かしいようなせつないようななんともいえない気持ちにもなりました。
東京国際映画祭では最優秀男優賞芸術貢献賞
アジアン・フィルム・アワードでは新人監督賞を受賞。
思わず息を呑む予想外の結末と、
今や映画市場がアメリカを抜いて世界第1位になると見込まれている中国映画界の実力は、
ぜひ自分の目で、スクリーンで実感してください。。
公式サイトhttp://semarikuru.com/


そして同じく明日3月15日公開『パペット大騒査線』
(C) 2018 STX PRODUCTIONS, LLC. All Rights Reserved.
こちらも殺人事件のお話。
・・・って、もうバカにもほどがある!
この作品で起こる連続殺害事件の被害者は、なんとパペット(;'∀')
アグレッシブなおばさん刑事と、ハードボイルドなパペット私立探偵が、
巨大な陰謀渦巻く事件と対峙!
プロフェッショナルなグループが本気でバカやってるという、
中劇得意のおバカ映画。
全米ではパペットなのに暴走しすぎてR指定となったにも関わらず、
日本ではまさかのPG-12(12歳以下は保護者同伴)。
『テッド』を超える過激さで贈る、エロくてエモくて抱腹絶倒のバディ・アクション・ムービー。
この写真見て、「なんか・・・あれ?」って思った方、正解です。
このパペット、何かに似てる・・・!
子どものころに教育テレビで見てた、そう、『セサミ・ストリート』
なにしろこの映画の監督は、『セサミストリート』のキャラクターを生み出したパペット作家のジム・ヘンソンの息子(ブライアン・ヘンソン)!
なのに、可愛いらしいパペットたちが“凶器” と思わしき犬に頭と腕を噛まれ引きちぎられたり、銃に撃たれて綿だらけになったりと、大変なことに。
それどころか、パペット同士のメイクラブシーンがあったり、
ドラッグ(?)の吸引シーンもあったりと、
とにかくやりすぎのドタバタコメディ。
下ネタもつめこみすぎて、本家「セサミストリート」から訴えられたという、
残念なのか、いい宣伝になったと喜ぶべきか迷う事態も引き起こし、
物議を醸しながらも驚きの日本公開が決定。
それでも存外、ストーリーはしっかりとまとまっているし、
アメリカのおバカ映画にしては日本人でもちゃんと笑えて逆にビックリ。
もちろん万人受けは絶対にしないのである程度の覚悟は必要ですが、
アメリカ映画の下ネタが嫌いじゃなければ、
なんにも考えないでただただクスクス笑える楽しい映画。
なにげに現実社会を風刺してるのがブラックで、いいスパイスになってます。
公式サイトhttp://puppet-movie.jp/


というわけで、定番の「ドラえもん」と「殺人事件」(?)2本でお送りする春休み突入の中劇でした。
このあとも個性的な作品たちが控えておりますので、
いよいよ暖かくなってきた(のか?)盛岡ですしね、
春の休日、何をしょうかな~と迷ったらとにかく映画館通りへいらしてみてください♪


★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile

2019年3月7日木曜日

ドラえもん混雑状況!

こんにちは。
春の定番「ドラえもん」、始まりました!
今回も、初日からたくさんのお客さんが来てくださいました!
ありがとうございます♪

(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019
やはり人気なのは午前中の回。やっぱり、
「午前中のうちにさっさと映画を観てしまいたい!!」
ってことですよね。
うん、わかるわかる。
わかるけど。
でも。
考えることはみんな同じ。
というわけで。
「土日だって、いくらかでも空いているほうがいい!」
という方は、午後の回にしてみましょう(*'▽')/
特に夕方。だいぶ空いてます☆
とはいえ、土日の午前の回でも、満席になったりはしなかったので、
席が取れないほど混みあうわけではありませんので、
「やっぱり午前中に観てしまいたい!」
という方は午前の回でも大丈夫。
受付やロビーがちょっと混雑するかもしれないので、
早めに受付をすませてしまえば平気です。
朝から、その日のどの回のでも整理券を発行してますので、
受付をしてからまたお出かけも可能ですよ。
一番空いてるのは平日の夕方ですけど、
それはやっぱり春休みに入ってからじゃないとなかなか難しいですよね(*_*;)
春休み、次の日の学校のことを考えなくてよくなったら、
平日の夕方はイブニングサービスで料金も安くなるのでダンゼンおすすめです!
そこのお母さん、
春休みになったら早めにカレーやシチューなどを作っておいて、
午後の回の「ドラえもん」にするのもいいですよ~!

グッズは、すでに売り切れてしまったものもありますが、まだまだいろいろ販売中ですので、お早めにどうぞ♪
ポップコーンボックスもまだあるし、パンフレットもありますよ!
そして学校や幼稚園、保育園からもらってきた割引券を忘れずに。
この割引券は、来月公開のクレヨンしんちゃんや名探偵コナンでも使えるのでなくさないで持っていてくださいね!
駐車券も忘れずに!金田一、MOSS、リリオならサービス券も買えます♪
コーヒーやおやつは持ち込みOKなので買ってきちゃっていいですよ!

そして今週もまたライブビューイングイベントが入っているので、
上映時間がちょっとがちゃがちゃですのでご注意ください!
3月10日(日)だけ他の日と上映時間が違うので、要チェックです。

3月8日(金)~14日(木)
9:30/11:45/14:00/15:00/16:15/17:15
3月10日(日)のみ
9:30/11:45/14:00/16:15/16:40/18:50

お間違えのないようにお気をつけくださいね!!
ではでは、楽しい時間をお過ごしください♪


「春だっ!!!」と思って、
冬じゅう手放せなかったデニムの下の〇ート〇ックを脱いでみました。
しかも張り切ってダウンジャケットをやめて春物のコートに。。。
・・・・・・・・寒い・・・・( ゚Д゚;)!!!!
ていうか雪・・・・!!!
ほらね。
やっぱりまだじゃん!
そうなんですよ!
春号の雑誌の写真や、たまに射してくる春の陽射しに騙されて、
ついやっちゃうんですよね。
「春気取り。」
盛岡だっつうの。
北国だっつうの。
本気の春にはまだもう少しかかりそうですが、
中劇は春です!!!
名探偵コナンクレヨンしんちゃん絶賛前売り中!
5月6月の新作も続々決定!
まだ寒くたって季節も時間も立ち止まりませんからね。
前を向いて一歩一歩進んでいきましょう( `ー´)ノ


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