2017年5月19日金曜日

若いっていいなあ!そして日本の伝統&ホロコーストについて考える。

こんにちは。
気がついたらもう5月も半ばを過ぎていました。
早いですねえ(-_-;)!
もう今年も半年が過ぎようとしています。
毎年毎年、同じことを思うんですけど、
「この半年、私、いったい何をやってたんだろう・・・?」
食べて、寝て、仕事して。
それが人間の一生だとわかってはいるのですが、
常に何かに追いかけられているように過ごしているわりに、
なんの実感もないのが本音です。
歳をとるって、こういうこと?
先日、久しぶりに中劇お疲れさん会があり(つまりは飲み会)、
おじさんとおばさん(社長と私)は2人並んで、
若いバイトちゃんたちの「おいし~い♡」という笑顔と歓声をつまみに酒を飲んでいました。。。
「君たちは、そこにいるだけでいいんだよ。」
と、私ですらその昔(〇十年前)におじさんたちに言われたことをうっすら思い出しました。
当時は、特に美人でもなく愛想もなく、なんの取り柄もない私なんかここにいたってしょうがないじゃないかと思い、
「何言ってんだ、この人?」と意味がわからなかったものですが、
今ならわかる(>_<)!!
「若いって、いいなあ・・・・!!」
と、見てるだけで幸せな気持ちになったおばさんでした☆
だって、おばさんが「おいし~い♡」って言ったって・・・・ねえ(^_^;)

・・・ていう話からの、
「若いって、いいなあ!」の決定版は30年前のケヴィン・コスナー!
現在、上映中の「アンタッチャブル」
TM & Copyright © 1987 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. 
ケヴィン・コスナーについては前にも少し語ったので割愛しますが、
http://moriokachugeki.blogspot.jp/2017/04/blog-post_14.html
なんだかんだ言って、このころのケヴィン・コスナーは、まじかっこいいんすよ(*‘∀‘)!
「ボディガード」じゃなく、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」でもなく、
私はケヴィン・コスナーと言ったら絶対に「アンタッチャブル」
メル・ギブソンマイケル・ダグラスらが断ったことによって(彼らがやってたら、全然違ってましたよね!?)、
主役のエリオット・ネス役に大抜擢されたケヴィン・コスナー
当時は彼自身、まだまだ売出し中だったこともあり、
「やったるぜ!」感が顔に出てる感じのイケイケなオーラも、
ショーン・コネリーのいぶし銀オーラとぴったりマッチして最高だし!
禁酒法時代のスーツや帽子の着こなしもクールだし。
そして、ゾクゾクワクワクするオープニングの音楽に、
シネスコの大画面をフルにいかした壮大なるアクションシーン。
ロバート・デ・ニーロのアル・カポネは寒気がするくらいに怖いし。
ストーリーは悲しいのでまた観るのをためらいつつも、
やっぱり映画館で観ておきたい名作ですよね!
ブライアン・デ・パルマは、やっぱりすごい監督です。
公式サイトhttp://asa10.eiga.com/2017/cinema/704.html

そんなこんなで5月も末の盛岡。
何をしていたのか、ただただバタバタして、
観たい映画の一本も観れずに過ぎていく毎日。
南部興業さんの「人類遺産」「サクロモンテの丘」も結局観れず(/_;)
「ノーマ東京」「ミラノ・スカラ座」はなんとか観たい!
この時期、どこの劇場も質のいい大人の映画が出てくるころなので、
スケジュールの調整が大変です。
え?もちろん、観るためのスケジュールですよ(゜∇゜)/
みなさん、がんばりましょうね☆
「クレヨンしんちゃん」が落ち着いた中劇でも、大人の映画月間が始まったところです。
新作のご紹介がまだでした!
5月20日公開「たたら侍」
(C) 2017「たたら侍」製作委員会
1300年の時を経て伝わる無二の鉄、“玉鋼”を生み出す製鉄技術“たたら吹き”
戦国の末期、その伝統を守ることを宿命づけられた男が、侍にあこがれ旅に出た――。
ひとりの誠実な青年が戦乱の世にあらがい、
おのれの生きる道を探して魂の彷徨を重ねる成長の物語。
日本の伝統と、日本人の気高い精神を、美麗で雄大な映像と共に描き出します。
この作品は、日本公開に先立って出品された
第40回「モントリオール世界映画祭」ワールド・コンペティション部門において、
最大級の賛辞を受け、最優秀芸術賞を受賞する快挙を成し遂げました。
このところ、試写会の様子やハリウッドでの上映など、
テレビでもよく取り上げられているこの作品。
豪華キャストによる、日本映画撮影では少なくなったフィルムでの撮影も注目ポイントですが、
本格的なオープンセットを村まるごと建設(!!)、
セット内で実際にたたら操業を行い、本物の玉鋼を作るシーンを撮影したというこだわりよう。
映像の美しさももちろんですが、
今までほとんど主役として描かれたことのない中世の“農民”たちの暮らし、
そして日本の伝統や誇りを丁寧に描いた興味深い作品になっています。
入場者特典として、特製ステッカーと、
たたらの伝統を受け継ぐ島根県を中心にこの映画の撮影地を巡るロケ地マップを先着でお配りしますので、
ぜひGETしてくださいね!
→と思ったら、ロケ地マップはすでにロビーに設置してあったので、
なくなるまでは“TAKE FREE”です。
他の映画を観に来た方でも、欲しかったらもらってOKですよ♪
公式サイトhttps://tatara-samurai.jp/

もう一本5月20日公開「アイヒマンの後継者」
(C) 2014 Experimenter Productions, LLC. All rights reserved.
こちらは重厚な、衝撃の実話。
アイヒマンとは、ナチスドイツ親衛隊中佐で「ナチスドイツ最後の戦犯」と呼ばれ、
ホロコースト(第二次世界大戦中のナチス・ドイツがユダヤ人などに対して組織的に行った大量虐殺)運営の実質的な責任者であると言われた人物。
このアイヒマンの裁判は世界37か国でテレビ放映され、
それによってアウシュヴィッツ収容所(最大級の犠牲者を出した収容所)の実態が初めて世界中の人々に知れ渡ることになりました。
同じころ、社会心理学者のスタンレー・ミルグラム博士は、
「なぜ、どのようにホロコーストが起きたのか」
「人間はなぜ、権威に服従してしまうのか」
を実証するため、電気ショックを用いての実験を繰り返し行い、
社会全体に様々な影響や波紋を投げかけることになります。
それから50年以上も経った現在、
大きなテロや虐殺事件が起きるたびに、
このミルグラム実験が引き合いに出されています。
「邪悪で凶暴だから殺したのではなく、
凡庸で普通の人間だからこそ、時には人を大量に殺すのだ」
という恐ろしさの謎を目の当たりにして、
たくさんのことを考えさせられる作品です。
個人的には、ミルグラム博士の奥さん役でウィノナ・ライダーが出ていたり
「ビートル・ジュース」で一目惚れ、「リアリティ・バイツ」も最高でしたが、露出の少なくなった今でも大好きな女優さん!)↓↓
(C) 2014 Experimenter Productions, LLC. All rights reserved.
それから去年、不慮の事故で急逝した、
これからが楽しみだった若手イケメン俳優アントン・イェルチン(中劇で6月公開の「グリーン・ルーム」も待機中!)も出ていて、
要注目の作品です。
公式サイトhttp://next-eichmann.com/

さてさて、大人の映画月間、始まったばかりですが、
夏の作品もぼちぼち決まってきましたよ♪
宣材写真をGETしたらご紹介しますね!
ジャッキースペイン映画ベネ様!!
そしてオダギリジョーまで(≧▽≦)/
お楽しみに♡


★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile

2017年5月5日金曜日

血みどろバイオレンス「アシュラ」&続々決定の新作情報☆

こんにちは。
気が付けば桜は散り、最高気温が27℃の日まで出てきた盛岡です。
ゴールデンウィークが過ぎれば、今年ももう三分の一は終わり・・・
なんて怖いことは考えないようにして。

「ドラえもん」「しんちゃん」が落ち着いてきた今ぐらいの時期から、ポケモンが始まる夏までの間。
そして「ポケモン」が落ち着いてきた秋口から「妖怪ウォッチ」が始まるまでの間。
その時期は、映画館にとっては一息つける、ちょっとした静かなシーズン。
ほんとは常にたくさんのお客さんでにぎわっていないといけないんでしょうけど、
その時期は実は映画じたいが、大きな映画の公開の少ない静かな時期でもあるわけで。
どうしても、1グループの人数が増える家族向けや、
大人が必ず一緒に付いてくる子ども向けの映画は、
やはり長期休暇の時期の公開が多いんですよね。
この夏休み前、冬休み前の、
一瞬静かな時期には、大人向けの映画やマニア向け(?)のミニシアター系作品が増えてきます。
そもそも映画館じたい、夏休みや冬休みは家族向けの大きなロードショー系作品をガッチリ上映しないといけない(怒られる)ので、
そのへんの大きな作品たちの動員が落ち着いてきて、
上映回数を減らしてもいいころになると、
特に中劇のような小さな映画館はやっと自分たちのやりたい作品や、
上映回数とかに縛られない自由な作品の上映ができるようになるのです。
と、いうわけで。
中劇は5月6月、怒涛の新作ラッシュ期に突入です♪
その時期にいろんな作品をつめこみすぎてぎゅうぎゅうだったりもしますけどね(^_^;)

まずは今週末5月6日から公開になるのが「アシュラ」
©2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved

タイトル通り、“修羅場”だらけの地獄絵図。
もちろんR-15
ていうか、R-15でいいの?ってくらいの(・_・;)
善人が一人も出てこない、気持ちいいくらいに悪人ばかりのハードなクライムムービーです。
韓国の暴力描写や犯罪映画は、
それはもうなんていうか容赦ないというかハンパないというか、
まともにスクリーンを見ていられないくらいに激しくて。
主演のチョン・ウソンはめっちゃかっこいいんですけどね、
血や暴力描写が苦手な方は・・・・まずやめておきましょうね(-_-;)
政治や社会情勢などにはそれほど興味がなくて、
真面目にニュースを見ているわけでもないような私でも、
今の韓国は「なんか黒い」んだなってことくらいは知ってます。
詳しい人に聞いたら、
「もう何十年も、というかずっとそうだよ。」とのこと。
汚職、癒着、収賄・・・・そして現職の大統領の逮捕。
しかも現職の大統領が逮捕されるのも珍しくなく( ゚Д゚;)!!
それに大統領の暗殺や自殺、本人じゃなくても大統領の親族が不正などで逮捕されたりするのもお約束。
・・・・って、大丈夫(^_^;)?
韓国では大統領だけでなく大きな会社や資産家の不正や横領もしょっちゅう取沙汰されていますね。
まあ、そんなのはどこの国でも一緒、お金と地位を手にすればみんな多かれ少なかれ腹黒くなっていくものなのでしょうけど・・・・
それにしたって。。。(-_-;)
そんな韓国の裏側をえぐり出し、さらけ出したようなこの作品。
ありえないくらいのどす黒さにまみれながらも、
罪もない一般市民が次々に殺されていくのではないせいか、
リアルな爽快さをまとった、
笑っちゃうくらいとにかく悪人しか出てこないノワールムービー。
再開発の利権をめぐり狂気に走る市長、
利用される汚職刑事、
善と悪の見境をなくした検事たち。
それらがぐっちゃぐちゃになって破滅へと猛ダッシュする、
血みどろで暴力だらけの2時間ちょっと。
そして全員の狂気がぶつかりあう、仁義なきラスト40分。
そこには、スクリーンを突き破るほどの激しい痛みと哀しみ。
映画史上、最も刺激的で儚い“悪”を描いた犯罪映画です。
ドラマ『宮ークンー』チュ・ジフンや、
去年の秋に中劇で上映した『ヒマラヤ 地上8000mの絆』での主演も記憶に新しいファン・ジョンミンと、
なかなかに見応えのある、男臭さ満載のバイオレンス。
オープニングから一気にトップギアで突っ走り、
身体ごと別世界に持ってかれるようなアドレナリン出まくりの映画です。
公式サイトhttp://asura-themovie.jp/


5月20日からは、全く違うカラーの2本が公開。
ホロコーストのメカニズムに迫る実験の実録ドラマ
「アイヒマンの後継者」
(C) 2014 Experimenter Productions, LLC. All rights reserved.

劇団EXILEの青柳翔が主演、日本が世界に誇る技術と伝統の物語
「たたら侍」
(C) 2017「たたら侍」製作委員会

5月27日からは、トラブルメーカーの子犬がさまざまな人の手に渡り、アメリカ中を放浪する様子をブラックな笑いを交えて描く
「トッド・ソロンズの子犬物語」
(C) 2015WHIFFLE BALLER,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

6月3日公開「裏切りの街」
『愛の渦』『何者』三浦大輔が、2010年に作・演出を務めた舞台劇を自らの手で映画化したドラマ。寺島しのぶ池松荘亮主演の不倫劇。ってだけで観たくなっちゃうのはなんででしょう!?
(C) BeeTV

「海辺のリア」
半世紀以上のキャリアを誇るも現在は認知症の疑いがあり、家族から見放された往年のスターを仲代達矢が演じます。10月には午前十時の映画祭「天国と地獄」で、50年前の仲代達矢をスクリーンで観られるので、それも楽しみですね!ちなみに「仲代達矢84歳、ツイッター始めましたので、フォローよろしく」とのことです(笑)→https://twitter.com/nakadai84
 (C) 「海辺のリア」製作委員会

6月17日から「TAP THE LAST SHOW」
こちらは水谷豊64歳が初めてメガホンを取り、およそ40年前から構想を抱き続けてきたという物語を映画化した人間ドラマ。右京さんとは全然違いますねえ!
(C) 2017 TAP Film Partners

「グリーンルーム」
(C) 2015 Green Room Productions, LLC. All Rights Reserved.
去年、27歳の若さで事故死したアントン・イェルチン「アイヒマンの後継者」にも出てます)主演の、パンクで青春でスリルな密室バイオレンス。タランティーノ絶賛、て時点でかなりヤバイのは確かですが、それにしてもこのイケメンの夭折は残念(-_-)!

7月の「ショコラ」
(C) 2016 Gaumont / Mandarin Cinema / Korokoro / M6 Films
ロートレックの絵画にも描かれた、20世紀初頭のフランスで成功を収めた実在の芸人コンビの軌跡を描いたヒューマンドラマ。この左の人、誰かに似てる!と思ったらなんと、チャップリンの実の孫でした!そっくり!

そして8月にはEテレで人気の
「くまのがっこう&ふうせんいぬティニー」も決定♪
嬉しい二本立てです☆
            ©2017 BANDAI/The Bears’ School Movie Project  ©2017 Genki Kawamura & Kenjiro Sano / Tinny Movie Project
か、かわいい・・・・(´▽`*)

なかなか充実のラインナップですよね(゜∇゜)/
それぞれ近くなったら紹介・・・・なるべく、するつもりでいますが(^_^;)、
ドッタバタだったり、ヘットヘトだったり、
グデングデンだったり(?)すると、
どうやっても無理!!ってときもありますので、
その点ご了承くださいませ(>_<)
そんなときは各映画の公式サイトや映画レビューなどをチェックしてくださいね♪

さて、新緑の季節になりましたね。
出不精の私も、晴れていたら“中津川まち歩きスタンプラリー”にでも行きたいなと・・・・
行きたいなとは、いつも思ってはいますが。。。
あと、乗馬体験とか、外でのバーベキューとか、
やりたいなと・・・・
思ってはいます。
いつも思うだけですけどね(^_^;)
みなさんは、めいっぱい楽しんでくださいね!(私のぶんまで)
そして、天気が崩れたり、
「なんか晴れすぎてブルー入るわー」(病んでる?私はよくありますけどね)なんてときには、
ぜひ映画館に来てください☆
すっげー晴れてる日に、
ナントカマキアート的なコーヒーを持って中劇に来て、
パンフレットとポップコーンを買って満足げに微笑んで劇場に入っていく同世代の女性を見ると、
本気でナンパしたくなる衝動に駆られる(もちろん、お友達になりたくて。ですよ!)私がお待ちしています(*‘∀‘)/


★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile