2023年11月27日月曜日

新作大渋滞で追いつけない!衝撃の実話韓国映画からウィスキーもね。

こんにちは。
秋、楽しんでいますか?
私は、がんばって11月も目指せ10本!の勢いで映画を観ていますよ。
やはり、目標は口に出しておくべきですね。
口に出してあると、サボろうと思ったときにふとその「たくさん映画観ます宣言」がじわじわと頭の中に浮かんできて、
「そうだ・・・観るって言っちゃったんだ・・・行かなきゃ・・・(*_*)」
みたいな気持ちになりますもんね。
それで仕方なくゆるゆると出かける準備をするわけなんですが。
と、いうわけで、雨で思わずやめそうになってもなんとかしぶしぶ出かけたんですけど、『愛にイナズマ』『正欲』もよかったなー。
最近、マイノリティとか現代日本の孤独感みたいなものをうまく表現している作品が多いですね。
そういう映画、暗めでも嫌いじゃない。
行ってよかった!!
だって私、まさにマイノリティで孤独で惨めでかわいそうなオバチャンですから。
あのね、友達がいないこととか家族とのつながりが希薄とかそういう表面的な孤独だけが孤独じゃないですからね。
見た目、孤独じゃなさそうな、なんかいろいろ楽しんでそうな、
一見リア充に見えるような普通っぽい人のほうが、
ほんとは中身めちゃくちゃ孤独だったりするんですよ。
最近いろいろ考えさせられることが多いんですけど、
ドンピシャでそういったリアルな心情に迫る映画にこのごろよく出会えているので、
めんどくさくても出かけてよかったと思ってます。 
まあ、そんなこんなでひたすらめんどくさがりの出不精な私ですが、
よその劇場に映画を観に行くと必ず常連さんにバッタリ会ってしまい、
「あっ、きょ、今日はお休みですか?」とか
「このあと何本観るんですか?」とか
「あれ、観ましたか?どうでした?」とかの楽しい立ち話になっちゃうんですよね。
映画ヲタク同士の映画トークは楽しいですよね!
そして常連さんに会うと(見かけると)、
「お疲れさまです!映画ヲタクのみなさんのおかげで、盛岡の映画館はがんばれているんですよ~ありがとうございます~(´ー`)」
っていう気持ちになります!(何様?)
冬休みシーズンまでまだもう少し、どこの映画館でも粒ぞろいの良作が続きます。
冬休みシーズンは、ヲタクの方たちにとっては観るものが少ないつまんない時期ですが、
我々映画館スタッフにとっても、朝は早いし子供映画は尺も短いからバタバタするしお昼休憩もちゃんと取れないのにやること山積み、でヘトヘトなので結局映画をあまり観られない時期なんです。。
というわけで、お互い今のうちにたくさん映画を観て、楽しみましょうね!

さて、次から次と新しい映画が始まるこの季節。
「アニメとか観ないんだよね~」なんて食わず嫌いしてる方はいませんか??
「駒田蒸留所へようこそ」
(C) 2023 KOMA復活を願う会/DMM.com
アニメだなんだとカテゴリーで選り分ける前に、
とにかくお酒好きの方には観てほしい映画。
酒好きの知り合いが「酒好きの仲間と駒田蒸留所観ましたー!すごいよかった!」
と言ってくれました。
しかも観終わった後、みんなでそのままウィスキーを飲みに行き、
そこでもまた盛り上がり、ノリでウイスキー工場の見学を申し込んだという。
これ、100点満点。
映画も秋も楽しむベストな観方ですよね!
私より満喫してるじゃん!!
とても素敵だと思います。
こういう報告をされると、ほんとに嬉しい!!
たまに、全く人の言うことを聞かないやつがいてね、
「おすすめの映画あるー?」
なんて聞いてきておいて、
こちらが「これいいよーめっちゃ面白かったよー」とすすめたのに絶対観ないばかりか、
しばらく音沙汰なくてやっと連絡きたら、こちらがすすめてもないよくわかんない映画観たって感想を長々と送ってくる。
結局、最初から私の意見なんて聞く気ないでしょ!!みたいなね!
自分の好きなの観るし参考にもしないなら「おすすめは?」なんて聞かないでほしいですよね!(ど、どうした?)
で?なんだっけ?
そう、「駒田蒸留所へようこそ」ね。
今のアニメは全然わかんなくて、一応語れるのは昭和のテレビアニメとジブリと「攻殻機動隊」くらいの私でも楽しめる、
絵も綺麗、ストーリーも専門分野の細かいところまでもちゃんとしてる、
大人のお仕事アニメでした。
蒸留所と醸造所って、何が違うの?
とか、お酒が好きでも全く知らなかったことなんかも、
アニメで見るとわかりやすくて良いですよ!
やっぱり帰りにウィスキー飲んで帰りたくなりました♪
今、ウィスキー高いですからね(/_;)
結局、安い缶のハイボールを買って帰りました。。。
まともな大人の皆さんは、おしゃれなバーでおいしいウィスキーでも飲んで帰ってくださいね。


「極限境界線」
(C) 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, WATERMELON PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED.
あれ?ヒョンビン・・・???
そう、ついこないだ、「コンフィデンシャルー国際共助捜査」でお会いしたばかりのヒョンビン様。
間髪いれずにまた登場です。
売れてるなぁ~・・・!!!
わかる!!脂、のってますもんねぇ~( *´艸`)
あちこちから引っ張りだこのヒョンビン様です。
少し前のイ・ビョンホンくらいの売れっ子っぷり。
もう世界見えてますね。
でもあんまりハリウッドとか行かないでほしいですけどね。
本国でのびのびとバッチバチに主役やっててほしいなー。
って、まあ、そんな個人的希望は置いといて。
今回は「コンフィデンシャル」とはちょっと路線の違う、実話をもとにしたシリアスなドラマ。
とはいえ、今ノリに乗ってる韓国映画は、ただただ史実をなぞるようなツマンネー映画は作りませんから!!
オープニングで思いっきり宣言してます。
「実話をもとにした作品だけど、人物や出来事はフィクションだからねーヨロシク!」(意訳)ってね。
なので、ガチ重めのトーンで始まり、ピーンと緊張感が張りつめたままいきなり本題に入っていくんですけど、
このままドキュメンタリーチックにいくのかなと思いきや、もう途中から一気にアクションエンタメにギアチェンジ。
あれ?これ、「コンフィデンシャル」だったっけ?ってくらいに手に汗握るアクションが始まっちゃいます。
北朝鮮の兵士役になりがちなヒョンビン様がでっかいバイクにまたがって銃をぶっぱなす「あぶない刑事」舘ひろしに見えたり、
困り顔で面倒なことに巻き込まれちゃうファン・ジョンミンが汗だくで走り回る鈴木亮平に見えたりしながら、
タリバンによる『韓国人23名拉致事件』の裏側に迫ります。
今朝もニュースで、ハマスによる人質解放がどうの、ガザ地区の攻撃がどうのとやってましたから、もうあの区域、ずーーーーっと延々戦争してますからね(-_-;)
困ったものです。
それでもちろん実際のアフガニスタンでの撮影は無理なわけですが(超危険区域のため入国できません)、
そのうえコロナ禍での撮影で、何度も中断したり撮影場所を変更したりしながらも、
どうしてもやはり実際にアフガニスタンと似た風景の中で作りたいと粘って粘ってやっとヨルダンでの撮影が可能になり、
ようやくあの、砂漠と岩山だらけの風景のなか壮大なスケールでの製作ができたという裏話も頭に入れて観ると、さらに興味深い。
ヨルダン・・・・そう、「スターウォーズ」「アラビアのロレンス」など、数々の壮大なる名作映画の撮影に使われてきた場所。
赤茶色の岩と砂漠の光景が、行ったこともないのになぜか懐かしい風景に見えてしまうのは映画ヲタクあるあるですね。
そんなことも考えながら観るのもまた一興。
初めはお互い反発しながらも徐々に相手を認めていく鉄板のバディものに、
壮大な砂漠を背景に「ミッション・インポッシブル」か!?ってくらいのド派手アクション炸裂で、
シリアスな実話をハラハラドキドキのアクションエンタメとして楽しませて着地する、
さすがの韓国映画でした。
「あー面白かった!!」って大満足の映画が実話をもとにしてるんですから、
勉強になるしちゃんと面白かったし、なんか得した気分です♪
映画『極限境界線-救出までの18日間-』公式サイト (gaga.ne.jp)


さてさてそれから、もうすぐ終わっちゃいますけど一応感想書いておこうか、のやつも。
え?それじゃ映画紹介にも宣伝にもならないって?
そうなんですよ!とにかく観たいのがたくさんありすぎて、
観るのに精いっぱいで、書くヒマがない・・・・・!!
さっさと観て書かなきゃ映画が終わるじゃん!て話なんですけどね(*_*;)
・・・本末転倒ですね。
でも、観てない映画について語るなんて、映画に対する裏切りじゃないですかー!?
観てもないのに偉そうに語る人、嫌いなんですよねー!
あと、たいして映画観てもないくせに詳しくもないくせに「映画好き」って言ってる人、
マジで嫌いなんですよね!
昔、飲み会で会った初対面の男性に「映画好きなんだ?なら一緒に映画観に行こうよ」と言われ、
すかさず「あなたは月に何本映画観るんですか?年に3~4本?問題外。私は週に3~4本は当たり前ですけどね。で、最近観た映画で一番よかったものは?あとどの監督が好きですか?何を基準に映画を選ぶんですか?」などとゴリゴリに詰めてドン引きされた女は私です。
え?もちろん、「ごめん、やっぱいいや(*_*;)と言われましたけど何か?
・・・ちょっとめんどくさい人ですね、私。
ていうか、私がモテない理由がわかりましたか?
まあ、そんなこんなで参考にはならないでしょうけど、映画ヲタクのみなさんと語り合ってるつもりで置いておきます。

「6月0日 アイヒマンが処刑された日」
(C) THE OVEN FILM PRODUCTION LIMITED PARTERNSHIP
これ、面白かったですよ!!
私、とにかく歴史的事実に基づく映画って大好物なんですよ。
「趣味:世界史」っていう偏屈な女子高校生だったんで。
小説を読むように世界史の教科書を読み、
夢中になって世界史のドリルを次々制覇し、
全国模試で2位を取って表彰され、
周囲の友達を集めて講義を開いてクラスの世界史の平均点を上げたというスーパー女子高生だった私なので(ここだけ自己肯定感高すぎ)、
大人シーズンの中劇によく来るこのての映画が大好きで。
「モーリタニアン」とか「クーリエ」とか「オペレーション・ミンスミート」とか、
マジで超面白かったですよね!!(うるさい)
なので、この「6月0日 アイヒマンが処刑された日」も楽しみました!
上に挙げたガチ社会派の作品たちよりはユーモア多めのほのぼの人間ドラマ寄りですけどね。
とにかく主人公の少年が!
おバカな!ダメな!「もうアンタ!しっかりしなさいよ!!」的な!
でも小賢しい、観てるこちらは苦笑いしか出ない感じの少年で。
そんな少年が巻き込まれる、何もない田舎町で起きた、世界的大事件の絶対に外に漏れてはいけない超絶ミッションのドタバタを、のんびりと、ときに緊迫しながら追体験する映画です。
第二次世界大戦下のナチス・ドイツで、ユダヤ人を強制収容所に送り込み抹殺する計画立案者だったアドルフ・アイヒマンが捕まってから処刑されるまでの舞台裏。
逮捕劇や裁判を描いた本や映画はたくさんあるけど、その最後の舞台裏は描かれることはなかったんですよね。
ユダヤ教とイスラム教の律法により火葬が禁止されており、火葬設備が存在しないイスラエルで、だれが、どうやってアイヒマンの遺体を火葬したのか?
この極秘プロジェクトに右往左往する市井の人々の姿を描きます。
社会派だけど、この映画の焦点は常に町の人々。
だから、面白い。
イスラエルでロケを敢行、強いこだわりによって16mmフィルムを使って撮影されたことにより、独特の懐かしい質感と色合いで1960年代イスラエルの空気感を再現。
今の、超絶美しいデジタル映像もいいけど、
古いフィルムのほこりっぽいザラザラとした感じが作品にピッタリ合っていて最高でした。
監督はジェイク・パルトロウ
・・・・・・パルトロウ・・・・?
そう、華麗なる映画一家パルトロウ家の、グウィネス・パルトロウの弟君でありました。
才能って・・・・・・やっぱり血??


「ファルコン・レイク」
(C) 2022 - CINEFRANCE STUDIOS / 9438-1043 QUEBEC INC. / ONZECINQ / PRODUCTIONS DU CHTIMI
こちらはなんていうか・・・何も言えない!!
へたに何か言っちゃうと、結末がわかっちゃうんですよ。
でも言いたい!
あの映画みたいな感じ!
あの女性監督の作品観たあとと同じ気持ちになる!
これさあ・・・・もうさあ・・・・!!
せつな!!つら!!
・・・いや、もうこれ以上は。。。
なんか、淡いパステルカラーに彩られた思春期の少年少女のひと夏のお話、
って感じだけどさあ!!!
ちょっと違いますからね。
もっとさあ!キラッキラでさあ!キュンキュンでさあ!だと思うじゃん!?
でも。でもでもこの映画。
リアルというより生々しくて。
思い出と理想のなかにある『絵に描いたような思春期』じゃなくて、
その裏側にある『ガチの思春期』とでも言いましょうか。
いやぁ~・・・・やられましたね。
ガツンと正面から殴られてリングに沈んだような感じです。
いやなんていうか・・・・・あの、観た方、あとでお酒飲みながら語りましょう??


「マシュー・ボーンinCINEMA 眠れる森の美女」
(C) Illuminations and New Adventures Limited MMXXIII Photo by Johan Persson
これ、中劇での上映は2回目です。
ついこないだと思ったらなんと8年前!?
もうその事実に衝撃です。
夢中で観たんですよね。
あっという間でした。
バレエなんてちゃんと観たこともなかったのに。
・・・って、そのことはつい先日書いたのでやめておきましょう。
しつこいのはオバチャンぽいですからね。
オバチャンだから仕方ないけど!
とにかく、観たことない人も騙されたと思って観てほしいんですよね。
単なるバレエじゃないです。もう最高のエンタメ。
セリフなんか無いし、説明だってないけど、だからこそ、その舞台と人間の体の動きと表情だけで伝わるお話。
きらびやかな衣装と華麗な舞台装置にもうっとりですよ。


さあ、もうすぐ終わっちゃう映画の感想なんて宣伝にもならないけど、
もうすでに観たよー!って方との映画ヲタクのオフ会みたいな気持ちで書いてます(?)
解釈が違うかもしれないし、意見が分かれるかもしれないですが、
それもまた楽しいんですよね。
自分が観る前にはあんまりほかの人の感想聞きたくないけど、
観てから聞くと「え!そっか!そうかもー!!」なんて思ってもう一回観たくなっちゃったりしてね。
わかるでしょ!?
映画ヲタクの無限リピループ(私の造語)です。
なんて言いつつ、実は映画は一人で観たいタイプの私です。
だって、観たあと感想言いあうのとかウザいじゃないですかー。
語り合いたいときもあるんですけどね、でも、見解が違ったり評価が正反対だったりすると、意見言いにくかったりするじゃないですかー。
けっこう空気読むタイプなんで私。
・・・・・・って、ええ、私は相当めんどくさいタイプの映画ヲタクですね(-_-)
そんなわけで、映画ヲタクの皆様(最大級の褒め言葉です)と、
映画について語り合ってる「つもり」になるだけの今回のブログはこのへんで終わりにしておきましょう。
もうほんとに、自分の身体に年齢を感じてしまってショックです。
映画2本観たら首も腰もバキバキ、目はしょぼしょぼ。
観終わって家に帰ったらいったん横になります。。。
そもそも語り合ってる場合じゃない。
そしてこのところ寒くなってきたのでもう指先はパックリ割れ、
足のかかとは鬼おろし状態(良い大根おろしができそうなくらいにとんがりまくってます)、
お昼のラーメンにライスつけたら動けないくらいにおなかいっぱい。
残念です。
残念だけど、がんばりましょう。
もう12月かあ・・・・早いなぁ(/_;)
いろいろあるけど、辛抱しましょう。
次、何観ようかな~・・・って考えるのって楽しいですもんね。
もう今年が終わると思うと愕然とするけど、
12月、何観ようかなーって思えば楽しみになるんで。
ずっと先のことじゃなくて、そうやって一日一日楽しみを見つけていきましょう。
じゃないとオバチャン、将来どころか明日も怖くて前を向けません。
鏡も見るの怖いので撤去したいくらい。(それはもっと危険。)
と、現実逃避気味の私ですが、映画は観ますよ。
逃避、万歳!逃避、上等!!
自分を鼓舞しながら年末年始乗り切ります。
みなさんも、この限界中年女子に比べたら自分はまだマシなほうだと思ってがんばってくださいね!!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/




2023年11月6日月曜日

芸術の秋のつれづれ。

こんにちは。
11月です。
ウソでしょ!?早すぎない!?
なんででしょう?
10月、一瞬だったんですよね。。。
なんかもういろいろバタバタしてて記憶があまり無い・・・。
10月1日の村上弘明さんの舞台挨拶からその後何してたっけ?状態。
それになぜか忙しい時期に限って観たい映画が山ほどあるのがお約束で、
ふだんなら「もう無理!!どれか選ばなきゃいけないくらいならもう全部観ない!!」
(極端な映画ヲタクがやりがち)って全部を諦めるところなんですが、
10月の私はやる気に満ちていた!!
忙しいからこそそんな時に限ってなぜか映画ヲタク魂が燃えてきちゃったんですよね。
やってやる!観たいやつ全部観てやるぜ!バッチ来ーい!!みたいな。
どうしちゃったんでしょうね?
いつになく元気だったんですよね。
で、なんかいろいろバタついてるのにとにかく必死で映画は観たわけです。
休みごとに、1か月で8本。
珍しい!
若いころは1週間に5~6本は当たり前、
毎日観ても平気だったし仕事のあとの2本連続とかもできたんですけどね。
もう今は無理!
1週間に1本観たら偉い!と自分を褒めるレベルなんですが、
10月は、がんばりました~。
季節がいいからかな。
暑くも寒くもなくて、歩いてるだけでも気持ちいいからね!
観たやつ、どれも良かったし。
序盤でヒドイの観ちゃうともうゲンナリして映画しばらく観たくないなんて思うこともあるんですけど、
良作ばかりだったのも良かったのかも。
やはり、秋は映画ヲタクの季節です。
みなさんも、また冬休みシーズンがくると観たい映画が減ってしまいそうなので、
今のうちに億劫がらずにたくさん観て楽しんでくださいね。

さて、芸術の秋、真っただ中!
というわけで、この秋、必死でたくさん映画を観ている私。
ハッスルしすぎたせいか、10月末になっていよいよ疲れがピークを迎え(/_;)
「オペレーション・フォーチュン」を観にピカデリーさんに行って、
南部興行のスタッフTさんに「今、私、ノリに乗ってるから!来週は『愛にイナズマ』を観に来るからね!」
なーんて調子こいて宣言したんですけどね。
10月ラスト週、思いっきりくたばってしまい、見送りました。。。
いや、体調崩したとかじゃなく、もうなんかヘトヘトで、
今日は寝てないとダメだ・・・!!と体が。
(→つまり起きられなかった)
Tさん、嘘ついてごめん・・・・!
来週あたり、行くよ。
・・・元気だったらね。。。。(もうすでに電池切れした感のあるオバチャンです。)
ちなみにTさん、前回このブログで書いた私の〝鳥のフン事件”のとき、
まさにTさんも鳥のフンに直撃されてたらしく。
なんだろうね・・・この我々の残念感。
なんか、いろいろがんばろうな、心の友よ!
そんなこんなで10月、もう一回ブログ更新するつもりだったんですけどね。
休みのたびに映画館に通ってたんでは進みません(-_-;)
歳で体力が落ちたせいか、夜もお酒無しでも寝落ち、寝落ち、寝落ち。
全然、書けません( ゚Д゚;)!!!
さらに、忙しい10月にあってしかも、パソコンにコーヒーをぶちまけるという大失態(/_;)
これまで一度もやったことないのに!
普段は買わない缶コーヒーなんて珍しく買っちゃって、
いつも置かないところに置いちゃって、
いつもと違うことしてしまって慌てたらこれだ。
それにより、作業効率が下がることこのうえない。
地味に重いパソコンを、家から会社で持ち歩く毎日。
家で夜、仕方なく「そろそろ書くかー」と思ったら、パソコンを会社に置いてきてるー。
会社で、映画の写真だけでも入れておこうと思ったら今度はパソコンを家に忘れてきたー。
っていう、天才的にどこか抜けてるかわいらしい私なのでした(?)
で?なんだっけ?
そう、映画をたくさん観たので感想を書こうと思ったんですよ。
でも、よその映画館に通いつめちゃってるんで、中劇の宣伝にならないよー!
「遠いところ」とか「雑魚どもよ~」とか「おま罪」の感想書きたいよー!
だめですかー?
・・・・。
はい、それでは、中劇で上映中の「ふたりのマエストロ」
(C) 2022 VENDOME FILMS - ORANGE STUDIO - APOLLO FILMS
よかったですよね~!(→過去形&問いかけスタイル。もうすでに上映始まってるんで、ツウの方たちはもう観ちゃいましたよね。)
観る前は、「普通の、ありがちな、親子の話ね」と思ってたんですよ。
でもちょっと違った。
そもそも普通の親子じゃないし。(父も息子もオーケストラの指揮者って、どんな状況!?)
でも、息子と父親がどうしても合わない、って話は、よく聞きます。
なんででしょうね?
私の周りでも、なんならたくさんあります。
だからこそ、沁みる。
設定がセレブすぎてビックリですけど、
それが、親子の微妙な関係をわかりやすく浮き彫りにする絶妙なスパイスになっているんです。
サラリーマン親子の設定じゃそのあたり、見えにくいですもんね(?)
頑固で、たぶん子育てにも家事にも一切かかわってこなかったタイプのクソじじい(ごめんなさい)と、
そんな父親に嫌悪と諦めを感じつつも、父親と同じ職業を選んでる時点でもうなんかけなげというかかわいいというか憎めない主人公(イケおじ)。
でもクソじじいも、とにかく妻には優しいし妻を愛してる。
そのあたりがフランスですよねぇ~!
で、妻も、なんか息子よりも夫のほうを向いてる感じ。
それもまたフランスっぽくて興味深いところ。
子供は子供、一人の人間として小さなころからある程度の距離感をもって接している感じ?
主人公は主人公で、若い恋人とラブラブだけど、前妻とも良好な関係を保っていて、
それぞれが一人ひとり自分のスタイルを持っている感じが素敵。
ほかの人と同じがベスト、な感じの日本人とは全然違いますよね。
恋愛観はもちろん、育児や家族についても日本とは全く違う価値観なんだなあと、
そういうところが垣間見えるのも映画を観ていて面白い部分ですね。
そしてクソじじい(何度もすみません)、途中でほんとにマジでムカつくくらいにクソじじいっぷりを発揮するんですけど、
のちにその伏線を回収するんですよね。
愛すべきクソじじい。(ほんとごめんなさい!)
そこで「うわぁぁ~!そっかー!!」ってなって、超感動。
・・・・伝わります?
(C) 2022 VENDOME FILMS - ORANGE STUDIO - APOLLO FILMS
誰でもどこかに共感できて、コメディタッチを忘れずに、重苦しくなりすぎず、
でも『皮肉と比喩と遠回しの美学』〝ザ・フランス映画”の王道もちゃんと通した人間ドラマ。
いまのフランス映画って、こういう人間ドラマ上手ですよね~!
中劇で上映した「パリの調香師」もよかったし、
少し前にルミエールさんで観た「パリタクシー」「午前4時にパリの夜は明ける」
あと「ウィ、シェフ」もよかったなー(´ー`)
南部興行さん、素敵な映画たくさん上映してくれてありがたい!
いつもスタッフどうし、「いい映画だからお客さんがたくさん来るってわけじゃないのがツラいよねー!」と愚痴ってるんですが、
それでもやっぱり、自分たちが「いい映画!」「面白い!」と思うものを上映したいんですよね!
ビジネスの理想と現実は、どこも厳しい。。。
でも、「いい映画やってるじゃん!」と、ヲタクの皆様に言ってもらえるような作品を上映していきたいものです。
にしても、話がそれましたがとにかく最近のフランス映画はとても良い!と私は思っていて。
ひと昔、ふた昔前のフランス映画と言えば、
おしゃれだけど気取ってる(スミマセン)、
なんか上から目線(ゴメンナサイ)、
絶対死ぬ(・・・・)、
そもそもよくわかんない(!!)。。。
そんな感じの映画が多かったような気がするんですけど私だけ??
もちろん、そんななかでも私のようなおバカな映画好きでもお気に入りのフランス映画はいくつもあって、たとえば「グランブルー」とか「ロシュフォールの恋人たち」なんかは大好きだし。
ど真ん中同世代のシャルロット・ゲンズブールは高校生の頃ドハマリしてもう憧れ通り越して師匠だったし!
「なまいきシャルロット」「小さな泥棒」はビデオ買ったし(ビデオって!!)、
部屋にはポスター貼ってたし、髪型や服装も真似してパリジェンヌ気取りで友達と遊びに行こうとしたら「あれ?寝ぐせついてるよ?」と言われたりしたのも良い思い出!
日本人の真っ黒ストレートヘアでは、シャルロットのふわくしゅ無造作ヘアなんてそもそも無理なんですよね(-_-;)
それでも、いまだに師匠は師匠!
シャルロットは、いくつになっても素敵女子。
彼女の出演作品があれば必ず観ます。
で、今回はそのシャルロットの映画・・・・ではなくて、
実生活でシャルロットのパートナーとして有名なイヴァン・アタルの主演作品です。
イヴァン・アタル
(C) 2022 VENDOME FILMS - ORANGE STUDIO - APOLLO FILMS
監督・脚本・出演した映画「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」が有名ですが、
私が初めて見たイヴァン・アタルは、マイケル・ウィンターボトム監督がまだまだ小さな映画を撮っていたころの作品「いつまでも二人で」(普通の地味な夫婦が〝妊活”と〝倦怠期”と〝出来心”なんかに振り回されながら二人の将来を見つめなおすお話)で、
厳しい現実のなかで妻の心に一瞬のときめきを灯すフランス人男性の役をやったときでした。
武骨でつまらない夫と違い、優しくロマンティックでいかにもなフランス人男性に惹かれてしまう主人公に共感したなぁ・・・
あ、この「いつまでも二人で」は、超現実的&リアリティ重視&観客に一切媚びないでおなじみのマイケル・ウィンターボトムの作品のなかでもまさにいかにもなマイケル・ウィンターボトム節炸裂と言った感じの、
いろいろリアルすぎて痛いわ、濡れ場すら全くロマンティックじゃないわ、
そして「え?ウソや~ん」てツッコみたくなるモヤモヤ感満載の超絶リアル人間ドラマなので、あまりおすすめはしませんので、私がここでついつい紹介してしまったために気になった方も、そこまで必死に探さなくて大丈夫です。
私の中でのマイケル・ウィンターボトムは、「ウェルカム・トゥ・サラエボ」を越えてくることは無いと思っているので、気になった方は「ウェルカム・トゥ・サラエボ」だけ観てもらえば大丈夫です。
あれ?マイケル・ウィンターボトムの話でしたっけ?
・・・違いましたね、イヴァン・アタルのお話でした(^_^;)
とにかく、当て馬とか、元恋人とかのイメージで、あまり大きな役で出ることが少なかったイヴァン・アタルですが、
今回の「ふたりのマエストロ」ではまさにこのタイトルロールである〝マエストロ”を演じています。
優しくて、優柔不断で、そのことがかえってことを大きくしてしまう、
終始困った顔の主人公。
彼の代表作になりそうですね!
やっぱフランス映画、いいなあ~!って思いました。
ずるいよねー!
もう、街並みだけでも絵になりますからね。
なんで、古い建物のなかでの会話劇だけでお洒落になるんだ!?
観終わって家に帰ったらビールじゃなくてシャンパン飲もう♪みたいな気分になるんだ!?
そこそこ歳のいったカップルがチュッチュしてるのすらオシャレですもんね。
さすがです。
11月17日から上映の「ファルコン・レイク」も、フランス・カナダ合作で舞台はカナダですが、フランス語作品。
(C) 2022 - CINEFRANCE STUDIOS / 9438-1043 QUEBEC INC. / ONZECINQ / PRODUCTIONS DU CHTIMI
予告見ただけで、柔らかく絶妙な光の加減や色味、そして上質なダークさの香るフランス映画らしい空気感にワクワクします。
今週末11月10日からは午前十時の映画祭「男と女」も始まるし。
(C) 1966 Les Films 13
ザ・フランス映画!これぞ1960年代の恋愛映画!
フランス語の響きすらおしゃれだもんな~。
スクリーンでちゃんと観たことないし、
昔、観たのも20代のころなんで、今観たら全然違うだろうな~!
主人公たちと同年代になってから観たら、刺さりまくりでしょうね!
っていうので、私も観るのを楽しみにしているところ。
このあと、少し先にはなりますが中劇ではフランソワ・オゾン「私がやりました」も上映決定。
(C) 2023 MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA - SCOPE PICTURES - PLAYTIME PRODUCTION
中劇が!?フランソワ・オゾンですって?
おしゃれすぎんか!?大丈夫!?
みんな、ちゃんと中劇に来てくれる??
フランス映画、盛り上がってきました!
おしゃれなフランス映画、どんどんやりたいですねえ!
フランスといえば、NHKで放送してた大好きなフランスのドラマ「アストリッドとラファエル」が、今度はBS11で放送開始したんですよ!
嬉しい!
土日の朝、やってるんでみなさんも見てみてください!
フランスのドラマも、おしゃれですよ~!!
ていうかドラマじゃなくて中劇。
まだまだ続々、新作待機中。
・・・・て、いや、2スクリーン!!
中劇、2スクリーンなのよ、ほんとに。
みんな、わかってる?
でも、やるしかないので。
ついてきてください。
乞うご期待。


それから現在、上映中の「唄う6人の女」もすごいですよ。
(C) 2023「唄う六人の女」製作委員会
虫。蛇。なぜか血まみれの女に、卵を産む女・・・。
私は観てる間ずっと、鼻のあたりと眉間にシワが寄ってました。
そして、なんか胡散臭い男(山田孝之。胡散臭い男、似合いすぎ。)。
ひたすら何かに振り回される気の毒な男(竹野内豊。何かに振り回されるただのいい人が似合いすぎ。)。
しかも女優を贅沢に使いすぎ。
水川あさみが、昔話に出てくる山姥みたいに怖いし、
何かの妖怪みたいな女に殺されそうになるし。
怖いけど、男の理想の裏側みたいな闇の部分みたいなのを見せられてる感じ。
そして、まったく予想のつかないストーリー。
これ、なんの映画なの?
私は一体、何を観せられてるの?
こんな映画、観たことない。
不思議な映画です。

それから、「コカイン・ベア」も、もうすぐ終わっちゃうのでお見逃しなく。
(C) 2022 UNIVERSAL STUDIOS
コカイン食べてなくたって熊は怖いのに、
今年はとにかくすぐ近くにたくさん熊が出没していて要注意。
うちの町内でも出ましたからね。
ニュース見て衝撃。
マジすか( ゚Д゚)!?超ー近所じゃんっ!
山だけじゃなくて、街なかにも来ちゃってますからね、ビックリです。
コカイン食べてハイになっちゃってる熊を観て笑ってる場合じゃない(゚Д゚;)
それでも、気が付くと
「どの死に方が一番イヤ?」だの「あのシーンさあ・・・!」だのと、
スタッフみんなでついついコカインベアの話をしちゃってるくらいには中劇内でバズってしまってる状態。
観ると、必ず誰かとその話をしたくなっちゃいますよ。
コカイン食べちゃったクマなんてそんなおバカな、
セイウチ人間みたいなムカデ人間みたいなゾンビのビーバーみたいなお話が(これ全部、中劇で上映した映画です)、
ガチで実話ベースだなんてね(-_-;)。
事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったもので。
みなさんも、山や森に入るときは、気を付けてくださいね。(そこ!?)


今月、まだまだ新作ラッシュの中劇。
11月は、このあとも新作6本+午前十時の映画祭2本待機中。
すごいなー。
観たいものは早めに観ないと、終わっちゃいますよ~!
私もがんばらないと。
観たい映画もたくさんあるのに、相変わらず今クールもドラマも見まくってる私です。
前に観た映画で「この人、いいなぁ~」と思ってた人がちょいちょいドラマに出るようになったり、
昔、好きなドラマにチョイ役で出てた人が、今話題のセンスのいい映画に出てることに気付いたり。
そういうことがあるからやっぱりドラマも見たいんですよねぇ!
最近だと、田村健太郎(シンプルに好みのタイプ)とか、円井わん「MONDAYS」よかったですよね!)とか、テレビでもよく見かけるようになって嬉しい限り!
〝青田買いがすぎる”と自負している中劇ですが(ブレイクするだいぶ前に初期の地味な作品を上映しがち)、
「ほらね、やっぱ売れたじゃんね!」と言えるだけで嬉しい私たちです。
いろんな役者さんたちを育てるつもりで、小さな作品を上映しています(?)
みなさんも、これから売れそうなお気に入りの役者さんを探してみてくださいね!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/