2023年11月6日月曜日

芸術の秋のつれづれ。

こんにちは。
11月です。
ウソでしょ!?早すぎない!?
なんででしょう?
10月、一瞬だったんですよね。。。
なんかもういろいろバタバタしてて記憶があまり無い・・・。
10月1日の村上弘明さんの舞台挨拶からその後何してたっけ?状態。
それになぜか忙しい時期に限って観たい映画が山ほどあるのがお約束で、
ふだんなら「もう無理!!どれか選ばなきゃいけないくらいならもう全部観ない!!」
(極端な映画ヲタクがやりがち)って全部を諦めるところなんですが、
10月の私はやる気に満ちていた!!
忙しいからこそそんな時に限ってなぜか映画ヲタク魂が燃えてきちゃったんですよね。
やってやる!観たいやつ全部観てやるぜ!バッチ来ーい!!みたいな。
どうしちゃったんでしょうね?
いつになく元気だったんですよね。
で、なんかいろいろバタついてるのにとにかく必死で映画は観たわけです。
休みごとに、1か月で8本。
珍しい!
若いころは1週間に5~6本は当たり前、
毎日観ても平気だったし仕事のあとの2本連続とかもできたんですけどね。
もう今は無理!
1週間に1本観たら偉い!と自分を褒めるレベルなんですが、
10月は、がんばりました~。
季節がいいからかな。
暑くも寒くもなくて、歩いてるだけでも気持ちいいからね!
観たやつ、どれも良かったし。
序盤でヒドイの観ちゃうともうゲンナリして映画しばらく観たくないなんて思うこともあるんですけど、
良作ばかりだったのも良かったのかも。
やはり、秋は映画ヲタクの季節です。
みなさんも、また冬休みシーズンがくると観たい映画が減ってしまいそうなので、
今のうちに億劫がらずにたくさん観て楽しんでくださいね。

さて、芸術の秋、真っただ中!
というわけで、この秋、必死でたくさん映画を観ている私。
ハッスルしすぎたせいか、10月末になっていよいよ疲れがピークを迎え(/_;)
「オペレーション・フォーチュン」を観にピカデリーさんに行って、
南部興行のスタッフTさんに「今、私、ノリに乗ってるから!来週は『愛にイナズマ』を観に来るからね!」
なーんて調子こいて宣言したんですけどね。
10月ラスト週、思いっきりくたばってしまい、見送りました。。。
いや、体調崩したとかじゃなく、もうなんかヘトヘトで、
今日は寝てないとダメだ・・・!!と体が。
(→つまり起きられなかった)
Tさん、嘘ついてごめん・・・・!
来週あたり、行くよ。
・・・元気だったらね。。。。(もうすでに電池切れした感のあるオバチャンです。)
ちなみにTさん、前回このブログで書いた私の〝鳥のフン事件”のとき、
まさにTさんも鳥のフンに直撃されてたらしく。
なんだろうね・・・この我々の残念感。
なんか、いろいろがんばろうな、心の友よ!
そんなこんなで10月、もう一回ブログ更新するつもりだったんですけどね。
休みのたびに映画館に通ってたんでは進みません(-_-;)
歳で体力が落ちたせいか、夜もお酒無しでも寝落ち、寝落ち、寝落ち。
全然、書けません( ゚Д゚;)!!!
さらに、忙しい10月にあってしかも、パソコンにコーヒーをぶちまけるという大失態(/_;)
これまで一度もやったことないのに!
普段は買わない缶コーヒーなんて珍しく買っちゃって、
いつも置かないところに置いちゃって、
いつもと違うことしてしまって慌てたらこれだ。
それにより、作業効率が下がることこのうえない。
地味に重いパソコンを、家から会社で持ち歩く毎日。
家で夜、仕方なく「そろそろ書くかー」と思ったら、パソコンを会社に置いてきてるー。
会社で、映画の写真だけでも入れておこうと思ったら今度はパソコンを家に忘れてきたー。
っていう、天才的にどこか抜けてるかわいらしい私なのでした(?)
で?なんだっけ?
そう、映画をたくさん観たので感想を書こうと思ったんですよ。
でも、よその映画館に通いつめちゃってるんで、中劇の宣伝にならないよー!
「遠いところ」とか「雑魚どもよ~」とか「おま罪」の感想書きたいよー!
だめですかー?
・・・・。
はい、それでは、中劇で上映中の「ふたりのマエストロ」
(C) 2022 VENDOME FILMS - ORANGE STUDIO - APOLLO FILMS
よかったですよね~!(→過去形&問いかけスタイル。もうすでに上映始まってるんで、ツウの方たちはもう観ちゃいましたよね。)
観る前は、「普通の、ありがちな、親子の話ね」と思ってたんですよ。
でもちょっと違った。
そもそも普通の親子じゃないし。(父も息子もオーケストラの指揮者って、どんな状況!?)
でも、息子と父親がどうしても合わない、って話は、よく聞きます。
なんででしょうね?
私の周りでも、なんならたくさんあります。
だからこそ、沁みる。
設定がセレブすぎてビックリですけど、
それが、親子の微妙な関係をわかりやすく浮き彫りにする絶妙なスパイスになっているんです。
サラリーマン親子の設定じゃそのあたり、見えにくいですもんね(?)
頑固で、たぶん子育てにも家事にも一切かかわってこなかったタイプのクソじじい(ごめんなさい)と、
そんな父親に嫌悪と諦めを感じつつも、父親と同じ職業を選んでる時点でもうなんかけなげというかかわいいというか憎めない主人公(イケおじ)。
でもクソじじいも、とにかく妻には優しいし妻を愛してる。
そのあたりがフランスですよねぇ~!
で、妻も、なんか息子よりも夫のほうを向いてる感じ。
それもまたフランスっぽくて興味深いところ。
子供は子供、一人の人間として小さなころからある程度の距離感をもって接している感じ?
主人公は主人公で、若い恋人とラブラブだけど、前妻とも良好な関係を保っていて、
それぞれが一人ひとり自分のスタイルを持っている感じが素敵。
ほかの人と同じがベスト、な感じの日本人とは全然違いますよね。
恋愛観はもちろん、育児や家族についても日本とは全く違う価値観なんだなあと、
そういうところが垣間見えるのも映画を観ていて面白い部分ですね。
そしてクソじじい(何度もすみません)、途中でほんとにマジでムカつくくらいにクソじじいっぷりを発揮するんですけど、
のちにその伏線を回収するんですよね。
愛すべきクソじじい。(ほんとごめんなさい!)
そこで「うわぁぁ~!そっかー!!」ってなって、超感動。
・・・・伝わります?
(C) 2022 VENDOME FILMS - ORANGE STUDIO - APOLLO FILMS
誰でもどこかに共感できて、コメディタッチを忘れずに、重苦しくなりすぎず、
でも『皮肉と比喩と遠回しの美学』〝ザ・フランス映画”の王道もちゃんと通した人間ドラマ。
いまのフランス映画って、こういう人間ドラマ上手ですよね~!
中劇で上映した「パリの調香師」もよかったし、
少し前にルミエールさんで観た「パリタクシー」「午前4時にパリの夜は明ける」
あと「ウィ、シェフ」もよかったなー(´ー`)
南部興行さん、素敵な映画たくさん上映してくれてありがたい!
いつもスタッフどうし、「いい映画だからお客さんがたくさん来るってわけじゃないのがツラいよねー!」と愚痴ってるんですが、
それでもやっぱり、自分たちが「いい映画!」「面白い!」と思うものを上映したいんですよね!
ビジネスの理想と現実は、どこも厳しい。。。
でも、「いい映画やってるじゃん!」と、ヲタクの皆様に言ってもらえるような作品を上映していきたいものです。
にしても、話がそれましたがとにかく最近のフランス映画はとても良い!と私は思っていて。
ひと昔、ふた昔前のフランス映画と言えば、
おしゃれだけど気取ってる(スミマセン)、
なんか上から目線(ゴメンナサイ)、
絶対死ぬ(・・・・)、
そもそもよくわかんない(!!)。。。
そんな感じの映画が多かったような気がするんですけど私だけ??
もちろん、そんななかでも私のようなおバカな映画好きでもお気に入りのフランス映画はいくつもあって、たとえば「グランブルー」とか「ロシュフォールの恋人たち」なんかは大好きだし。
ど真ん中同世代のシャルロット・ゲンズブールは高校生の頃ドハマリしてもう憧れ通り越して師匠だったし!
「なまいきシャルロット」「小さな泥棒」はビデオ買ったし(ビデオって!!)、
部屋にはポスター貼ってたし、髪型や服装も真似してパリジェンヌ気取りで友達と遊びに行こうとしたら「あれ?寝ぐせついてるよ?」と言われたりしたのも良い思い出!
日本人の真っ黒ストレートヘアでは、シャルロットのふわくしゅ無造作ヘアなんてそもそも無理なんですよね(-_-;)
それでも、いまだに師匠は師匠!
シャルロットは、いくつになっても素敵女子。
彼女の出演作品があれば必ず観ます。
で、今回はそのシャルロットの映画・・・・ではなくて、
実生活でシャルロットのパートナーとして有名なイヴァン・アタルの主演作品です。
イヴァン・アタル
(C) 2022 VENDOME FILMS - ORANGE STUDIO - APOLLO FILMS
監督・脚本・出演した映画「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」が有名ですが、
私が初めて見たイヴァン・アタルは、マイケル・ウィンターボトム監督がまだまだ小さな映画を撮っていたころの作品「いつまでも二人で」(普通の地味な夫婦が〝妊活”と〝倦怠期”と〝出来心”なんかに振り回されながら二人の将来を見つめなおすお話)で、
厳しい現実のなかで妻の心に一瞬のときめきを灯すフランス人男性の役をやったときでした。
武骨でつまらない夫と違い、優しくロマンティックでいかにもなフランス人男性に惹かれてしまう主人公に共感したなぁ・・・
あ、この「いつまでも二人で」は、超現実的&リアリティ重視&観客に一切媚びないでおなじみのマイケル・ウィンターボトムの作品のなかでもまさにいかにもなマイケル・ウィンターボトム節炸裂と言った感じの、
いろいろリアルすぎて痛いわ、濡れ場すら全くロマンティックじゃないわ、
そして「え?ウソや~ん」てツッコみたくなるモヤモヤ感満載の超絶リアル人間ドラマなので、あまりおすすめはしませんので、私がここでついつい紹介してしまったために気になった方も、そこまで必死に探さなくて大丈夫です。
私の中でのマイケル・ウィンターボトムは、「ウェルカム・トゥ・サラエボ」を越えてくることは無いと思っているので、気になった方は「ウェルカム・トゥ・サラエボ」だけ観てもらえば大丈夫です。
あれ?マイケル・ウィンターボトムの話でしたっけ?
・・・違いましたね、イヴァン・アタルのお話でした(^_^;)
とにかく、当て馬とか、元恋人とかのイメージで、あまり大きな役で出ることが少なかったイヴァン・アタルですが、
今回の「ふたりのマエストロ」ではまさにこのタイトルロールである〝マエストロ”を演じています。
優しくて、優柔不断で、そのことがかえってことを大きくしてしまう、
終始困った顔の主人公。
彼の代表作になりそうですね!
やっぱフランス映画、いいなあ~!って思いました。
ずるいよねー!
もう、街並みだけでも絵になりますからね。
なんで、古い建物のなかでの会話劇だけでお洒落になるんだ!?
観終わって家に帰ったらビールじゃなくてシャンパン飲もう♪みたいな気分になるんだ!?
そこそこ歳のいったカップルがチュッチュしてるのすらオシャレですもんね。
さすがです。
11月17日から上映の「ファルコン・レイク」も、フランス・カナダ合作で舞台はカナダですが、フランス語作品。
(C) 2022 - CINEFRANCE STUDIOS / 9438-1043 QUEBEC INC. / ONZECINQ / PRODUCTIONS DU CHTIMI
予告見ただけで、柔らかく絶妙な光の加減や色味、そして上質なダークさの香るフランス映画らしい空気感にワクワクします。
今週末11月10日からは午前十時の映画祭「男と女」も始まるし。
(C) 1966 Les Films 13
ザ・フランス映画!これぞ1960年代の恋愛映画!
フランス語の響きすらおしゃれだもんな~。
スクリーンでちゃんと観たことないし、
昔、観たのも20代のころなんで、今観たら全然違うだろうな~!
主人公たちと同年代になってから観たら、刺さりまくりでしょうね!
っていうので、私も観るのを楽しみにしているところ。
このあと、少し先にはなりますが中劇ではフランソワ・オゾン「私がやりました」も上映決定。
(C) 2023 MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA - SCOPE PICTURES - PLAYTIME PRODUCTION
中劇が!?フランソワ・オゾンですって?
おしゃれすぎんか!?大丈夫!?
みんな、ちゃんと中劇に来てくれる??
フランス映画、盛り上がってきました!
おしゃれなフランス映画、どんどんやりたいですねえ!
フランスといえば、NHKで放送してた大好きなフランスのドラマ「アストリッドとラファエル」が、今度はBS11で放送開始したんですよ!
嬉しい!
土日の朝、やってるんでみなさんも見てみてください!
フランスのドラマも、おしゃれですよ~!!
ていうかドラマじゃなくて中劇。
まだまだ続々、新作待機中。
・・・・て、いや、2スクリーン!!
中劇、2スクリーンなのよ、ほんとに。
みんな、わかってる?
でも、やるしかないので。
ついてきてください。
乞うご期待。


それから現在、上映中の「唄う6人の女」もすごいですよ。
(C) 2023「唄う六人の女」製作委員会
虫。蛇。なぜか血まみれの女に、卵を産む女・・・。
私は観てる間ずっと、鼻のあたりと眉間にシワが寄ってました。
そして、なんか胡散臭い男(山田孝之。胡散臭い男、似合いすぎ。)。
ひたすら何かに振り回される気の毒な男(竹野内豊。何かに振り回されるただのいい人が似合いすぎ。)。
しかも女優を贅沢に使いすぎ。
水川あさみが、昔話に出てくる山姥みたいに怖いし、
何かの妖怪みたいな女に殺されそうになるし。
怖いけど、男の理想の裏側みたいな闇の部分みたいなのを見せられてる感じ。
そして、まったく予想のつかないストーリー。
これ、なんの映画なの?
私は一体、何を観せられてるの?
こんな映画、観たことない。
不思議な映画です。

それから、「コカイン・ベア」も、もうすぐ終わっちゃうのでお見逃しなく。
(C) 2022 UNIVERSAL STUDIOS
コカイン食べてなくたって熊は怖いのに、
今年はとにかくすぐ近くにたくさん熊が出没していて要注意。
うちの町内でも出ましたからね。
ニュース見て衝撃。
マジすか( ゚Д゚)!?超ー近所じゃんっ!
山だけじゃなくて、街なかにも来ちゃってますからね、ビックリです。
コカイン食べてハイになっちゃってる熊を観て笑ってる場合じゃない(゚Д゚;)
それでも、気が付くと
「どの死に方が一番イヤ?」だの「あのシーンさあ・・・!」だのと、
スタッフみんなでついついコカインベアの話をしちゃってるくらいには中劇内でバズってしまってる状態。
観ると、必ず誰かとその話をしたくなっちゃいますよ。
コカイン食べちゃったクマなんてそんなおバカな、
セイウチ人間みたいなムカデ人間みたいなゾンビのビーバーみたいなお話が(これ全部、中劇で上映した映画です)、
ガチで実話ベースだなんてね(-_-;)。
事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったもので。
みなさんも、山や森に入るときは、気を付けてくださいね。(そこ!?)


今月、まだまだ新作ラッシュの中劇。
11月は、このあとも新作6本+午前十時の映画祭2本待機中。
すごいなー。
観たいものは早めに観ないと、終わっちゃいますよ~!
私もがんばらないと。
観たい映画もたくさんあるのに、相変わらず今クールもドラマも見まくってる私です。
前に観た映画で「この人、いいなぁ~」と思ってた人がちょいちょいドラマに出るようになったり、
昔、好きなドラマにチョイ役で出てた人が、今話題のセンスのいい映画に出てることに気付いたり。
そういうことがあるからやっぱりドラマも見たいんですよねぇ!
最近だと、田村健太郎(シンプルに好みのタイプ)とか、円井わん「MONDAYS」よかったですよね!)とか、テレビでもよく見かけるようになって嬉しい限り!
〝青田買いがすぎる”と自負している中劇ですが(ブレイクするだいぶ前に初期の地味な作品を上映しがち)、
「ほらね、やっぱ売れたじゃんね!」と言えるだけで嬉しい私たちです。
いろんな役者さんたちを育てるつもりで、小さな作品を上映しています(?)
みなさんも、これから売れそうなお気に入りの役者さんを探してみてくださいね!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/