2024年7月12日金曜日

ヲタクブログ番外編。推しがいる人必見「プリシラ」

こんにちは。
7月ですって。
梅雨だし、暑いし、物価は上がるし、ほんと鬱ですね。
私はといえば、一年のメインイベント(推しのライブ)参加を無事に終え、
あとは粛々と日々をこなすだけの静かな毎日に戻りました。
え?あとは消化試合だって?
・・・誰だ!?そんな芯を食ったこと言う奴は( ゚Д゚)!?
まあ、その通りなんですが。
昼公演・夜公演と入って夢のような時間を過ごし、そして帰路で通路を挟んで隣になった優しいお嬢さんが銀テ(ライブの終わりにステージから客席にパーン!!!と放たれるキラキラのテープのこと。あれをキャッチして持ち帰るのが楽しみだったりする。座席によって全く手が届かないこともあり、毎回取れるとは限らない。)を分けてくれて、
癒され、暖かい気持ちになった幸せな一日はあっという間に過ぎていきました。
心優しいお嬢さん、ありがとう!
推しも素敵だが、推しのファンもやっぱり素敵だね(´ー`)
推しって、大事。
心の栄養、絶対必要。
心が健康ならなんとかなる。
そんなこんなでエネルギーチャージ完了!
というわけで、「長い!」「長すぎ!」「怖い!」「ぶっちゃけすぎ!」などなどたくさんの反響(称賛?どよめき?)をいただいたヲタクブログもやっと通常運転に戻る・・・・
かと思ったら!!
今週末から上映の「プリシラ」が!!
(C) The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
推しがいる人必見全女子共感間違い無しの、
夢のようなリアル胸キュンせつな痛いラブストーリーだったので!!!
今回は『ヲタクブログ番外編』とでも言いましょうか。
「推しと恋に落ちる」設定の妄想をティーンのころから何度も何度も繰り返している私やみなさんの着地点を探すムービーとでも言いましょうか(?)
まだうっすらヲタクブログの余韻を引きずる回になりそうです。
とはいえこの「プリシラ」
アカデミー賞脚本賞ゴールデングローブ賞脚本賞ほか、ベネチア国際映画祭金獅子賞カンヌ国際映画祭監督賞も受賞した映画監督であり、ファッションアイコンとしても世界中から注目されるソフィア・コッポラ「ゴッドファーザー」フランシス・フォード・コッポラ監督の娘なんていうのは説明の必要もないくらい有名ですね)の最新作。
そう、コッポラの娘なんていうトンデモ家系に生まれた時から尋常でない人生を送ることが確定していたソフィア・コッポラではあるものの、
そもそも父親の作品「ゴッドファーザーPartⅢ」ウィノナ・ライダーの代役として出演して酷評されたあとは、
クリエーターとしてもファッション・アイコンとしてもガールズカルチャーのインフルエンサーとしても大活躍と、とても親の七光りでは済まない快進撃。
そこには自身の趣味や活動における交友関係が大きく関係しているため、
たまたま名声も財力もあるお家柄に生まれたとはいえ、それだけでここまでの活躍につながるわけもなく、
やはりこの方本人のセンスや魅力や努力もかなりあったのだろうなあというのが、
アジアの片隅の私のような映画ヲタクにもちゃんと伝わってきます。
この方の作品はとにかくオシャレで、クールで、かわいくて、それでいてトガってる。
新しくてエッジが効いていてひたすら時代の最先端をいってるようでどこか懐かしかったり、
衣装や小物や音楽まで徹底的に細かく設定しつつも、
独特のセンスとユーモアが真ん中にバシッと通っているのがすごいんですよね。
ガーリーでカラフルで、色もストーリーもセリフも女子の心理突きまくり、
でもそれだけじゃなくてその中にある暗さや重さ、しんどさみたいなものもきちんと描いてくる。
そこに、世界中の女子が共感するのかも。
(C) The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
私も当然、大好きです。
彼女の長編デビュー作「ヴァージン・スーサイズ」を観て、思いっきり衝撃を受けたのは私だけではないはず。
めちゃくちゃ綺麗なパステルカラーとどこかアンニュイで意味深な色遣いが印象的な映像、
それから時代背景に沿ってセレクトされた楽曲にいろどられたカワイくてキュートな世界観と、
年頃の女子がみんな通るはずのモヤモヤ感と極端さとギリギリの危うさを内包したシャープな痛み。
そんな正反対の位置にありそうなものが一歩引いた少し冷たい目線で絶妙なバランスで描かれる強烈な世界観。
でも決してファンタジーではなくて、生々しいまでのものすごいリアリティとなんとも言えないせつなさとともに押し寄せる共感に、観たあと不思議な心地よさが。
「ヴァージン・スーサイズ」「ロスト・イン・トランスレーション」「マリー・アントワネット」も、並べてみるとそこまで身近な題材ではないはずなのに、
ほかでは感じることのない微妙な匙加減の、そして自分でもびっくりするくらい奥深くにあったスイッチみたいなものを思いっきり押されたような共感に包まれるのはなんなんでしょうね?
(C) The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
今回のこの「プリシラ」は、世界中の女子が身を投げ出すとまで言われたスーパースター『エルヴィス・プレスリー』と恋に落ちた一人の少女プリシラがたどる運命を、
ジェットコースターみたいなめくるめく魅惑と波乱の日々を綴った回想録をもとに、
なんとプリシラ本人が製作総指揮を務めて作られた作品。
ソフィア・コッポラはもちろん、主演のケイリー・スピーニープリシラ本人と細かい話し合いを重ねて作られているのがポイント。
プリシラエルヴィスと出会ったとき、彼女はまだ14歳。
エルヴィスはすでにアメリカで知らない人はいないほど有名なスーパースター。
マンガのような、小説のような、おとぎ話のようなシンデレラストーリーですよね。
私も高校生の頃、仲の良い友人を主人公にしてその子が好きなアイドル(光GENJI諸星くんとか、高校野球のイケメン選手とか)と恋に落ちる小説をいくつも書いてあげて喜ばせたりしてましたもんね。
懐かしいなあ!
自分が主人公のものは恥ずかしすぎて書けなくて、頭の中で妄想しては照れて悶えるだけでしたけど(?)
お年頃の女子にとって〝推しと恋に落ちる”なんていうのは最上級の夢物語だし、
でもだからこそそういった空想や妄想は現実の自分がつまらない日々を過ごすうえでの栄養であり日常の食事やお風呂や睡眠なんかと同じくらい当たり前のことなんですよね。
それがまさか、現実の自分の生活の中で起こるだなんて!!
無理やり会いに行くでもなく(ストーカーなのでやめましょう)、
ライブで目が合ったとかでもなく(ヲタクが言いがちですね)、
ほんとに普通に暮らしているなかで推しと出会って恋に落ちるだ( ゚Д゚)!?
・・・・・そしたらもう死んでもいいなぁ・・・!!!(とりあえず生きましょう)
もう今、想像しただけで鼻血が出そうになってる私ですけど気にしないでください。
この映画で描かれるのは、地位も名誉もお金も手に入れたスーパースター〝エルヴィス・プレスリー”とその妻の表の顔ではなく、
中流家庭に育った一人の普通の少女が年上の男性と出会い恋に落ち、ともに過ごした日々と自らのアイデンティティを見つけて歩き出すまでの姿。
徹底的にプリシラの目線で、彼女の目に映るもの、彼女が経験する出来事だけを描いているのが特徴的。
だから見ている私たちは、いつしかそのまま自分がプリシラになったような気持ちになってスクリーンのなかに入り込んでしまいます。
(C) The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
色の無い西ドイツで、友達もいなく孤独に過ごしていた女の子が、
恋をすることで変化していく様子、
夢の国のような豪邸で何不自由ないきらびやかな暮らしが始まるワクワク感、
大好きな人の生きる世界に足を踏みいれていく喜び、
そしてそこから始まる閉塞感と孤独、
そしてちょっとづつずれていく自分の心のなかの何か。
14歳で飛び込み無我夢中で過ごしてきた日々のなかで、
大好きな彼の好みに染まり、彼が喜ぶようにふるまい、求められるままに過ごしているのが幸せだった時が過ぎ、
徐々に自分の意見を言い、自分の好きな服を着るようになり、本当の自分を見つけ表現するようになっていく十代から二十代前半の女の子の心の動きを、
ものすごいスピードで変遷をとげてゆくあのころの時代描写とともに、
ファッションや小物、メイクに髪型といったビジュアルでまっすぐ目から入ってくるスタイリッシュな描き方はやはりソフィア・コッポラの真骨頂といったところ。
彼女の作品が、男性からはあまりウケないのはわかります。
女子にしかわからない微妙な心情、
思春期女子特有のメンドクセーさまざまな事象、
女子だけが理解するとにかくいろんなあれこれが、彼女の作品には詰まっているから。
この映画の中にも、たぶん男性にはあまりピンとこないだろうなあ・・って描写がたくさんありました。
年上の地位もお金もある人の世界に足を踏み入れる少女のドキドキ感、
「俺が電話を掛けた時に必ず出られるように家にいてくれ」と言われた時の『俺の女』感のなかに感じる大きな嬉しさとほんのちょっとの違和感、
出産が近づき陣痛が来て最初にしたことは「つけまつげをつけること」
そんな日常のささいな一つ一つの裏側にある繊細な心理描写がさすがすぎる。
外で働くのもダメ、家に人を呼ぶのもダメ、
軟禁みたいな状態でひたすら彼の帰宅を待ち続け、
プリシラ本人が「エルヴィスの好みがすべての中心にあったため、自分の好みなど知らなかった」と語るほど彼に染まっていた一人の女の子は、どんなふうにして大人の女性になっていったのか。
何を知って、何に気付いて、次の一歩を踏み出したのか。
他者の目線も意見も全く入れず、なんなら監督の目線すら消してひたすらプリシラの内側からの目線にこだわった繊細な作品。
(C) The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
そしてなんといっても主人公・プリシラを演じたケイリー・スピーニーがすごい!
スクリーンに登場した14歳のプリシラは、本当に、堅い家庭に育った世間知らずのかわいらしい中学生!
あどけない表情、真っ白なオーラ、大きな瞳からまっすぐのびる曇りの無い視線。
そこからの、恋を知り、世の中を知り、世界中からの注目を浴びることによって本来なら知らなくてもいいことまで知っていく、ティーンネージャーのプリシラは、
必死で、痛々しくて、それでもやっぱりまだまっすぐで、だからこそ尊い。
そして、少しづつ大人になり母になり、さらに一人の自立した女性になっていく姿は強くて
儚げで、それでいて美しい。
その時代も自分もめまぐるしく変わっていった一人の女の子のほんの15年弱の日々を、
繊細に、大胆に、そして徹底的にナチュラルに演じ切っています。
女子の14歳から30歳くらいまでって、言ってみれば人生のピークですよ。(個人の感想です)
心も体も変わっていくし、人生で一番楽しくて無敵で、お肌も肝臓も(?)絶好調な時期ですよ!(諸説あります)
そんな大事な時期を、世界中が注目するスーパースターのステディとして、
夢の国みたいな豪邸で彼の帰りを待ち続けて過ごした女の子の心情を、
歩き方や喋り方、目の伏せ方ひとつからちょっとづつ変化をつけて魅せていきます。
彼女の顔は、私は個人的に好きなこともあってこれから要注目の女優さんになりました。
リース・ウィザースプーンとか、ケイト・ハドソンとか、あのあたりのくりくりっとしたキュートでチャーミングなブロンド美人が大好物な私です。
このケイリー・スピーニーもど真ん中・どストライクでタイプだったので、私のお気にいり女優リストの仲間入り。
彼女の次回作は、A24製作のアクション満載の戦争映画とのことで、
気になって予告を観たらこの「プリシラ」とは全然違う( ゚Д゚)!!
え、誰!?てか、ほんとにこの子がプリシラ??
その新作、ますます観たくなっちゃいました。
(C) The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
で、話がそれちゃったので戻しましょう。
「プリシラ」ですよ。
プリシラがグレースランド(エルヴィスの豪邸)で過ごした、夢のような、おとぎ話のような、
エキサイティングで、と同時に退屈な、それでいてハイスピードな14年間を象徴するかのように、あっという間の113分。
えっ、もう終わり( ゚Д゚)!?
あっけないほどあっさりと、潔く終わる一人の少女の初恋物語。
そうだ、そうだった、この人はソフィア・コッポラはいつもそうだ。
究極にエモい瞬間を絶妙に切り取って微妙なバランスで胸をえぐってくるくせに、
終わりはいつもあっさりで、ずるずるといつまでも切なさを引きずらせたりはしない。
細かい設定に緻密な作りで、一切妥協せずに自分の世界観を作り上げたうえで、
うん、終わりだよ?それが何?
てか、これ以上必要なものなんてある?
みたいな、究極にクールな突き放し方をしてくるんですよね。
それがまた嫌いじゃないんだ、私は。
男性にはイマイチ伝わらないようですけどね。
昔、「あの人(ソフィア・コッポラ)、どれを観ても何が言いたいのかわかんないんだよね」と言ってる男性がいたんですけど、
「そういう人には、一生伝わらないのでもう観なくていいと思う」と助言しました。
なんだろう、「感覚で」というか、「聞くな、感じろ」の世界というか。
好きな人はもうオープニングの、ペディキュアを塗ってる描写だけで「あ、これ、私好き!」ってなるし、
分からない人にはどこを観てもきっとなーんにも響かないんだろうなという作風ですが、
ただ、私はなんだかんだ言って好きなんだよなぁ・・・・
新作が出たら観たいんだよなぁ・・・・・
「ヴァージン・スーサイズ」はパンフ2冊とサントラとTシャツも買ったんだよなあ、、、
「ロスト・イン・トランスレーション」はDVDも特別版で持ってるんだよなあ・・・
「マリー・アントワネット」は3回観たんだよなあ・・・
・・・・って、え、私ソフィアすっごい好きじゃん( ゚Д゚)!?
どれも主人公は十代の女の子で、彼女たちのなんともいえない閉塞感や孤独、そして心の変遷を描くお話たち。
そうか、そういう意味ではやはりそこには華麗すぎる家柄に生まれ、常に注目を浴びる立場で育ち、何不自由ない暮らしをしつつも息苦しい思春期を過ごして大人になったソフィア・コッポラという一人の女性クリエーターがその題材を描くことの必然性と重要性が存在するわけなんですね。
決して身近ではない題材を、強烈な個性のなかで描きながらもどこかに必ず女性の共感を得るという不思議な魅力は、
ソフィア自身がきっとどんな相手に対しても真摯に向き合い共感しながら作っているからなんだろうなと思いました。
ソフィア信者の私は、今回のこの「プリシラ」でももちろんソフィア・コッポラ全開のサントラも欲しいし、
ビジュアルブックなんかあったら絶対欲しいし、
ファッションやメイクなんか自分では全くやらないし興味も無いけどこの映画のは気になるからじっくり見たいし、
映画自体もう一回観ます。
(C) The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
これ、何がすごいって、主人公のプリシラ本人が存命なことと、本人がこの映画の製作総指揮に参加していることも大きいんですけど、
エルヴィスがとにかく世界の大スターだったことにより、
二人の写真も映像も何から何まで当時の風俗やカルチャーやあの時代を再現するのに必要ないろんなものが大量に残っていて、それをあのソフィア・コッポラが妥協無しに徹底的に再現したってことなんですよね。
だから、当時の実際のエルヴィスプリシラの写真や映像をもとに、一つ一つの衣装や小物や背景、そして角度やディテールまで完全に再現したシーンや描写がたくさん盛り込まれてるんです。
それを見比べるのも楽しいですよ。
シャネルヴァレンチノのゴージャスなお洋服たち、
そして時代の移り変わりとともにくるくるとめまぐるしく変わっていく流行や、
プリシラ本人の心の変遷と好みの変化によってどんどん変わっていく髪型やメイクなんかも、眺めているだけで楽しい映画です。
自分が推しと恋に落ちたことを想像しながら、
まるで自分がプリシラになったかのような気持ちで味わう、甘くて苦い、初恋の味。
もしも私だったら、万が一、推しと恋に落ちて夢のような日々を過ごした後で、こんなドブ川みたいな○ソみたいな生活に戻れるかしら・・・?(口が悪くてゴメンなさい)
・・・意地でもしがみついて離れないかもしれない(-"-)
などとしょうもないことを考えながらエンドクレジットを眺め続けた私でした。
どこまでもセコくてゲスい、絶対に推しと恋に落ちることは無いであろう残念女子の私。
ほかの人は、これ観たあと何を想うんだろう?と、気になりました。
推しがいる皆さんと、お酒飲みながらオフ会でもしたくなる映画です。
・・・よし、ブログも書けたし、推しのライブ映像でも観て、目が合って一瞬で恋に落ちる妄想でもしながら寝ようか!(は?)


さてさて、ほんとはこの回で、大量に口の中につめこんだ近日公開作品を口の脇からはみ出したまま猛ダッシュ中の中劇のまだまだ続く大渋滞を少し紹介しておきたかったんですけどね。
なんなら、もう無理だよ!!って叫びながら走ってるというのにさらに背中に何本か新作を載せられたし、すでに秋というか、やれても冬じゃね!?くらいの作品たちも列をなして待機中になっちゃいました。。。
嬉しい悲鳴ですけどね。
ただ、映画マニアのみなさんが「これやる?」「まだ?」「なんでやんないの?」と投げてくる楽しみな作品たちが、2スクリーンしかない中劇ではなかなか上映決定できず、だいぶたってから登場したりも(-_-;)
・・・だから、2スクリーンなんだってば!!!!
配給会社のみなさん、それ忘れてない!?
とにかく、早朝から夜遅くまでなんとか回してこなしてますけど、
新作が新作のうちにはなかなか上映できなかったりしてこちらも苦しい状態。
どこの劇場もたくさん作品を抱えてがんばってますからね、
長い目でお待ちくださいませ。
これでも、人口のわりには信じられないくらいの量の新作映画を上映できている盛岡ですよ!
この幸せを実感しながら映画ヲタク生活を楽しみましょうね。
・・・・最近、推し活のほうが忙しくて全然よその劇場に行けてないけど(/_;)
今月からは行きます。
みなさん、おすすめあったら教えてくださいね!!
→基本、人任せ。
だって、超めんどくさいのにやっとこさ映画館に行ってわざわざ失敗したくないじゃないですか!!
とても映画館スタッフのセリフとは思えないですが本音なのでしょうがない。
いいものは共有していきましょう♪
今年の夏は、映画マニアのみなさんも嬉しい大人映画満載の中劇です。
楽しい夏をお過ごしくださいね!!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/



2024年6月27日木曜日

「言えない秘密」にやられた!!&ヲタクは地球を回すの巻・続編

こんにちは。
6月も終わりです。
中劇の事務所では、同世代の社長と(1歳違い、同じ幼稚園!)、
「え、なんか5月って、いつ終わりました?」
「俺、6月、何してた?」
「私、あんまり覚えてないけどちゃんと会社に来てました?」
みたいな不毛な会話が常に繰り返されています。
「・・・・てか、この会話、もう何年もやってるよね?」
そう、なんならエンドレスでタイムリープしてるような昭和世代の会話でした。
このままでは、体感2~3年くらいでもう後期高齢者になっていそうで怖いです。。。
一日、一分、一秒も無駄にはできないですね。
と言いつつ毎晩、寝落ちしてる私ですが、
じゃがいも詰め放題、パン食い競争、インドの汽車・・・
みたいな状態で猛ダッシュ中の中劇、
近日公開のスケジュール見てもらえました?
ヤバくないですか!?
8月までぎゅうぎゅう詰めですよ(゚Д゚;)!!
いつもなら、夏休み期間は東宝系の大きなアニメやなんかが入っててそれがメインになるので、
常連さんたちがみんな口を揃えて「夏休みが終わるまで観るの無いからしばらく来ないわー」なんて寂しいこと言ったりするんですけどね。
今年は7月8月も常連さんたちが来てくれそうです!
みなさん、お待ちしてますよー!!

さてさてそんななか〇ャニヲタの私が張り切って走り回ってる6月です。
前回の、ゴリゴリヲタクブログもたくさんの方に読んでいただいたみたいで、
ふだんの5~6倍の閲覧数になっててビックリ( ゚Д゚)
恥ずかしいやら申し訳ないやら、そして不快な思いをした人がいないかちょっと心配になってしまった私です。
そして今回も、思いっきり宣伝していい全国ロードショーのイケメン系作品なので、
前回に続きヲタク回になります。
すみません、苦手な方はスルーでお願いします。。。
でも今月はとにかく、自分のガチ推しだけでなくティーンのころからこよなく愛するイケメン事務所の応援を堂々とできる最高の機会なので、
この逆境のなか不安や涙を隠して変わらず笑顔を見せてくれている彼らや(本当にすごいです)、
彼らを応援しているだけでなぜか肩身の狭い思いをしなくてはいけなくなったたくさんの同志たちの想いも背負って(勝手に)、
全力応援を固く誓った私なので、精いっぱいやりきります!!
これは映画館のブログだし、どこかに偏らないようにといつもは必死で我慢してこちら方面のヲタクっぷりを隠して生きているので(?)、
奇跡的にこうしてガチ推しラインが連続で上映ってことになったのは神様からのギフトということにして、
「仕方ないよー!仕事だもん!!やっぱしっかり宣伝しないとね!!!」
っていうテイで張り切っています。
とはいえやはり、「明日を綴る写真館」にたくさんのAぇ担Aぇ! groupのヲタク)さんたちが足を運んでくれてニヤニヤが止まらない私でした。
©2024「明日を綴る写真館」製作委員会 ©あるた梨沙/KADOKAWA
佐野くんぬい(公式グッズのぬいぐるみ)を持ってきた子には「あ、そのぬい、私も持ってます(≧▽≦)」
映画を観たあと楽しそうに感想を言い合いながらパンフを買おうとしてる子には「まさや、良かったですよねぇ(´ー`)」
などと若くてかわいらしいAぇ担のお嬢さんたちについつい話しかけてはビックリされる(ドン引きされる)という日々を過ごしております。
「明日を綴る写真館」を観に来たほぼ娘くらいのお嬢さんたちに目尻を下げて話しかけるオバチャンがいたらそれは私です。
いよいよこちらも7月4日で終了が決まってしまいましたので、
もう一回観ておきたい方は忘れずにご来場くださいね!!
秋山監督と平泉成さん、そして佐野くんのオーディオコメンタリー付き(news : 映画『明日を綴る写真館』オーディオコメンタリー上映実施決定! (tumblr.com))で上映してます!
こちらもまた楽しいですよ!!
お見逃しなく~!!

そして今週末からはもう一人、中劇にイケメンが降臨します。
6月28日公開「言えない秘密」
(C) 2024「言えない秘密」製作委員会
SixTONES(ストーンズ)の京本大我くん。
それにしても美人ですよねぇ(´ー`)
そしていくら私がズブズブの事務所推しとはいえ、先輩デビュー組のスト担SixTONESのファン)の皆さんの前で「きょも」なんて図々しく呼ぶことはできませんので、
ちょっと他人行儀にはなりますがちゃんと〝くん付け”でいきますね。
あ、大丈夫ですよ、ゴリゴリの担当ではなくても昨日今日ネットで調べただけのなりすましファンやにわかじゃありませんので!
幻のDVD「素顔4」ストスノSnow Man)がデビュー発表したときの〇ャニーズJr.全体の東京ドームライブを収めたDVD。受注生産だったのでもう買えません。)も持ってるし(ごめんなさい、私のは関西Jr.版ですが)。
ストスノのデビュー曲は映像特典が見たくて全形態買いましたし。
スト版とスノ版の初回Bの映像が繋がってましたもんね!
ボーリングのやつね、面白くて何回も見ましたよ。
あ、一般の方々がついてこれなくなってきたようなのでこのへんにしておきましょうか。
とにかく、京本大我くんといったら、
お父様譲りの綺麗なお顔と、線の細い中性的な雰囲気、それからミュージカルにも出演が続くほどの美しい声、
そしてちょっと浮世離れというか次元の違うところで生きていそうな不思議なオーラが人を惹きつける、まさにスター。
(C) 2024「言えない秘密」製作委員会
私なんかはもう最近は必殺仕事人(見てました!)のころの超絶美形なお父様(京本政樹)にソックリな横顔を見て、
「やっぱ、DNAってすげぇ・・・!!」と感嘆するばかりですけど。
当時の必殺仕事人のときの政樹さんがまた、細く垂れた触角のような髪の毛の間からチラリと見える流し目が色っぽくてねえ!
子どもの私ですら、「これは・・・男性でもドキッとするだろうなぁ・・・」と思いましたもんね(´ー`)
・・・って、え?京本政樹の映画だっけ??
いや、息子さんの大我くんでした。
今シーズンのドラマ(「お迎え渋谷くん」)も良かったですねえ!
ちょっとふわふわした不思議系男子のあの役はハマリ役じゃないですか!
毎回、ムズキュンで悶えてた私でしたが、
そこからの間髪入れずに今回の映画は闇を抱えたピアノ男子って、ねぇ!
心、鷲掴みじゃんねぇ!
(C) 2024「言えない秘密」製作委員会
そもそも色白で線も細い中性的な京本くんですからね、
まさに、絵に描いたような王子様系。(そこ通り越してもう姫。)
運動も苦手で「アメトーク!!」『運動神経悪い芸人』に出たいと言ってたくらいのインドア派の京本くんですからね、
ピアノで留学してた音大系男子の役なんてピッタリすぎますよね。
その、ピッタリすぎる役のイメージと、チラシや予告なんかの感じで、
「あー・・・はいはいはいはい、あの系ね。あのジャンルの映画ね。」
と、ほぼ内容わかっちゃったくらいのしたり顔で映画を観始めた私でしたが。
映画が始まっても途中までは「どうせ、こうなるんでしょ。そしてこうなって終わる系でしょ。」と、なった気してじゃっかん上から目線で観ていたんですが。
・・・・・・・・え!
・・・・・・・・そっち(゚Д゚;)!?
・・・・・・・・からの、もうひとひねり( ゚Д゚)!?
・・・・・・・・参りました。。。。!!
号泣ですよ。
自称・映画ヲタクの私が「はいはい、これ系ね、こうなるんでしょ」なーんて観始めたくせに、まさかの号泣ラスト。
これ、オリジナルは台湾映画!
やばい!!
まじやばい!!
大好きな台湾映画発!
しかもつい最近、というかつい先週観て心揺さぶられまくり&号泣したばかりの「青春18×2」の舞台も台湾だったし!
台湾、キテるなあ、おい!!(個人的にですけど)
台湾関係の映画って、ほんとなんでどれもエモいんですかねえ!
エモエモのエモですよ(興奮しすぎて語彙がバカになってます)!!
近々、台湾に新婚旅行に行くという人に向かって「ちょっと!台湾行くの!?マジエモじゃん!最高じゃん!てか私も連れてって!!」と叫んだ私です。(邪魔です。)
そのくらいエモいのが台湾の映画なんですけどね。
で、また他館の、しかもすでに上映の終わった映画について熱弁をふるいそうになってますけど話が広がりすぎてしっちゃかめっちゃかになるのでやめときましょう。
そう、この「言えない秘密」ね。
台湾の売れっ子俳優でミュージシャンとしても活躍する大スター、ジェイ・チョウが脚本&監督&主演&音楽でアジア圏で大ヒットを飛ばした作品。
ジェイ・チョウ「頭文字D」の人ですよ!
香港映画の超名作「インファナル・アフェア」のスタッフとキャストが集結して製作されたド派手アクション映画でした。
私が観てないわけないですよね。
あの主演の人がジェイ・チョウですよ。
でも、今回の映画の元となる2008年公開の台湾「言えない秘密」はノーマークでした。
当時、香港が中国に返還されたあとの香港映画は本当に寂しいくらいにパワーダウンしていて、映画関係者も役者もそしてアジアじゅうのファンも、中国本土や韓国映画などに流れてしまっていて、日本国内での香港映画の上映はガックリと減ってしまっていたんですよね。
台湾映画香港映画界と密接につながっているので、日本での香港映画の市場が減ってしまったことにより台湾映画もあまり入ってこなくなってしまったんですよね。
その時期にちょうど力をつけてきていたのが、国の大きなバックアップにより早くから世界のエンタメ業界に狙いを絞っていた韓国映画界。
いっときアジアのエンタメを一手に引き受け無双状態だった香港が中国返還で人もお金もすり減って沈んでいた時期、
代わりに国力とITの発展によって一躍アジアのエンタメ界のトップに躍り出たのが韓国でした。
香港映画台湾映画も日本には全然入ってこなくなり(小さな映画が入ってきてはいましたが地方での上映は極端に減り、〝アジアで空前の大ヒット”レベルでもなかなか大きな配給会社がつかない状態。)、どんな映画があるのかすらわからないくらいでしたもんね。
そしてそのポッカリと空いたアジアエンタメの席にガッチリとハマった韓国エンタメ。
そこからの韓国エンタメの勢いは、もう今さら私が説明するまでもありませんね。
まあそんなこともありつつ、このもともとの映画のことは香港台湾好きの私も知らず、なんの予備知識も無しに今回のリメイク版を観たのも良かったのでしょうか。
夢中でのめりこんで、驚いて、そしてまんまと泣きました。
もうねえ、あのジャンルこのジャンルのコンビネーション、そこからのもうひとひねりなんですよ。
それ、言っちゃうと驚きが半減しちゃうので絶対に言えないですけどね!
まさに「言えない秘密」!!
あちこちにある伏線について語りたくて仕方ないんですけど、
どれも、観る前に聞いちゃうとつまんないんですよ絶対!
だから、早く観てください!!
で、観ると、「そういうことか(゚Д゚;)!!!!」ってなるので、
もう一回最初から見直したくなるんですよね!
「だからこうだったんだ!?」
「あれって、そういうこと!?」
そうすると、それの意味がわかってて観ることになるのでまた号泣なわけですよ。
途中、王道の恋愛ものでは避けて通れない、見ているほうが照れちゃうようなシーンとかもあるんですけど、
全部わかってから観るとそのあたりですら「深い・・・!そしてエモい・・・!」で号泣になるという。
あー泣いた。
小物使いもまた上手いんですよねえ!
このもともとの脚本書いたのが、あの「頭文字D」のあの俳優さんとはねえ!
それがまたエモい!!
才能って、たくさん持てる人のところに集まるものなんでしょうか。
一つくらい私に欲しかった。。。。
そしてこの映画のヒロインの古川琴音ちゃんがまた良い!!
(C) 2024「言えない秘密」製作委員会
大好きなんですよ~!
キラキラピカピカの絶世の美女系じゃなくて、切れ長の瞳にどこか昭和っぽい雰囲気のある落ち着いた空気感。
私が初めてこの古川琴音ちゃんに「おっ?」と思ったのは、菅田将暉仲野太賀など豪華キャストで話題だったドラマ「コントが始まる」(Huluで配信中。コントが始まる #1 | Hulu(フールー))の有村架純の妹役のときだったんですけどね。
なんか気になるなーと思ってたらそのあと中劇で上映した「メタモルフォーゼの縁側」宮本信子芦田愛菜主演。良かったですよねぇ!!アマゾンプライムで配信中。Amazon.co.jp: メタモルフォーゼの縁側を観る | Prime Video)に出ていて「あっ!」となり、
そのまたすぐあとにNHKのドラマ「アイドル」(戦時下で、岩手から上京してエンタメの世界に飛び込む少女の姿を描いたドラマ。これも良かったですよ~!U-NEXTで配信中。【特集ドラマ】アイドル(国内ドラマ / 2022) - 動画配信 | U-NEXT 31日間無料トライアル (unext.jp))で主演していて「この子、良い!!」となったという。
黒木華ちゃんといい、伊藤沙莉ちゃんといい、この古川琴音ちゃんといい、
どこか昭和の香りのする女優さんたちが好みの私です。
やっぱり日本のエンタメの楽しいところは、映画とドラマの俳優さんが分かれていないところだなあと思うんですよね。
海外だと、ドラマ俳優と映画俳優は完全に別ジャンルみたいな感じだったりするんですが、
日本のエンタメはつながってるので、
あの映画でチョイ役やってたあの人が、今回ドラマ主演!とか、
あの人気ドラマで主役の妹やってたあの子が、こんど映画に主演!?とか、
そうやってヲタクの心くすぐってくるからやめられないんですよねぇ!
そうして、今飛ぶ鳥を落とす勢いの女優さんやイケメン俳優さんたちを「あの人、いいよねえ」なんて言ってる人に向かって、
「私は子役時代から観てるもんねー!知らなかっただろう!?」なんてマウント取るのが気持ちよかったりして!(性格悪い)
そういう私の闇の部分も見せつつ、今や映画やドラマに引っ張りだこの若手二人の王道ラブストーリー。
これだけさんざん書いておいて、中身が全然わかんないですけど許してください。
仕方ない。
あらすじ言っちゃうともったいないので!!
観ようと思ってる映画のネタバレされることほどの屈辱はほかにありませんからね!
映画ヲタクには絶対に映画のネタバレしちゃいけません。
本気で嫌われます。
前知識無しで楽しみたいよね!!
って、こんなこと言うともうこのブログ書いてる意味ないですけど。
ただ、今回のブログは、この映画を観る前の私の思い込みと同じように「どうせキラキラな恋愛映画なんでしょ」とか、「あー、はいはい、その系ね。最後、こうなるんでしょ」と思って観るのやめちゃう人をなんとか引き止めたい想いで書いてます。
映画ヲタクになればなるほど、いろいろわかった気になっちゃって、
イメージだけで内容を決めつけてしまったり、
勝手にこういう映画なんだろうと思い込んで観るのやめたりしてしまいがちなんですよね。
だからこういう、「思ってたんとちがーう!!」っていう、ひとひねりふたひねりある映画に出会うとニヤリとしてしまいます。
「面白いじゃないか。おぬし、なかなかやるなぁ。」の世界。
と、そんなこんなでスト担でもない私が、やいやい知ったかぶって語るのをあまり良く思わない方がいたら申し訳ないどうしようゴメンナサイと思いつつも、
ゴリゴリの事務所推しでこんなときだからこそ事務所のタレントさんたちみんなを応援したい気持ちでいっぱいの私なので精いっぱいの映画紹介をさせていただきました。
ストは全然詳しくは無いんですけど、私は赤い薔薇を持たされがちで最近改名をしたグループのほうもFC入ってるガチファンなので、
そこと仲良しなSixTONESさんはもうツレみたいなものと思って応援しています。
ふまスト(菊池風磨SixTONES)万歳!
京本くんのことも、私の親戚のJKがデビュー前からガチ推ししてるので見てましたよ。
コナンが好きなこととか御朱印集めてることとか事務所入るまでカップ麺食べたことなかったくらい箱入りなこととか家が広すぎてWi-Fiが入りにくいことくらいしか知らない他担ではありますが。
それとSnow Man佐久間くんとは、お母様同士がもともと同じアイドルグループで活動されてたので家族ぐるみで仲良しで、子供のころはよく佐久間くんの兄弟も一緒に遊んでたとか、そんな誰でも知ってることくらいしか知らないので、
あんまり図々しく語るのはそろそろやめておきましょうか。
ただ、とにかく、映画は一言、「観てみてください!!」と言いたい。
アイドル映画ですよ、そりゃあね、ジャンルとしてはね。
そして王道ラブストーリーですよ、思いっきりね。
でも、スト担が観るだけではもったいない!!
スト担だけじゃなくて、京本くんを知らない人にも、なんなら「このての映画、あんまり観ないんだよね~」なんて言ってる人たちにも、観てもらいたいんだよなあ!
まあそもそも、恋愛映画も青春映画も大好物な私なのでこの映画もハマるに決まってたんですけどね、
これまで大量の恋愛映画や青春映画を摂取してきた映画ヲタクの私でも、
「そこも回収するわけね!なーるーほーどーねー!!!」
となったので。
ただの、観る前のイメージだけで切り捨てるには残念すぎます。
ぜひ、チラッとでも、「どうしようかな・・・観ようかな・・・」なんて思った方は観るべき!
素敵な映画との出会いは、誰かに背中を押してもらうことからも始まりますからね。
今回は私が押しますよ、背中。
音大が舞台なので、聴こえてくる優しくて心地良いピアノの旋律や、ショパンをはじめとした素晴らしい名曲たちに包まれながら、
胸キュンと、せつなさと、驚きと、「やられた!」からの涙、という2時間。
これぞ映画の醍醐味です。
テレビドラマとはまた違った、ぎゅっと凝縮されたエンタメの面白さ。
どの世代も楽しめる、プラトニックで超絶ピュアなラブストーリーです。
私の友人も、母&娘でスト担なので、初日に一緒に観に行くと言ってましたよ(´ー`)
ちなみに、公開から3日間限定で入場者プレゼント付きです!!
先日行われた舞台挨拶の模様がノーカットで収められている映像特典が見られます!
グッズもあっという間に売り切れになってしまうので、どうしても欲しい方はとにかく急いで!
こういう作品のグッズは、初日に完売することもあるので要注意!
ぜひ、大切な誰かを誘って(イケメン好きを誘って?)観に来てくださいね♪


それにしてもヲタクは経済を回すし、いろんな壁を乗り越えますよね。
最近、ほんとにそれを実感します。
外のお仕事でご一緒させていただいた、年齢が一回り以上も下の方とも、それどころか大学出たばかりの私の娘でもおかしくないくらいの女の子とも、お互い〇ャニヲタとわかった途端に話が弾む弾む!
それまではお互いよそ行きで、ほとんど私語も無しに挨拶程度だったのに、
いきなり距離が縮まりました。
「誰担(好きなメンバーは誰?の意味)なんですか!?」
「私はみっちー(なにわ男子の道枝くん)に会いに宮城のなにわに入るんです!Aぇの宮城、入るんですか!?(宮城のライブに行く、の意味)
「え、じゃああの映画、観ました!?今やってる、みっちーが出てるやつ!『青春18×2』すごくよかったですよ!」
もうおしゃべりが止まらない。
ほぼ娘なのに。
しかも、そもそもしたり顔でおすすめしたその映画(『青春18×2 君へと続く道』)、
いつも観る映画に迷ったとき参考にさせてもらってる映画ヲタクの大先輩につい数日前教えてもらった映画だったんですよね(*´з`)
「最近、何観ました?よかったのあります?」
なんていうざっくりした質問に、いつもきちんとご自分の良かったものの中で私の好きそうな映画をピンポイントで教えてくれる大先輩です。
私がこの業界に足を踏み入れたときにはすでにガチの映画ヲタクとして活動されていて(?)、今も私なんかより全然ちゃんと映画ヲタクとして精力的にたくさんの映画を観てるすごい方。
私のように「家出るのめんどくさい」とか「疲れた」とか「腰が・・・目が・・・」とか言い訳せずに。
まさに尊先です。
『青春18×2』も、気にはなってたものの上映が1週間だったのと「混んでる!」と聞いたことでうっかり行くのやめるとこだったんですが、
尊先にすすめられたなら絶対良いに決まってるので、暑くて家出るの嫌だったけどがんばって行ったら、ほんとにやっぱりよかった!!
スッゴクよかった!
そしてシュー・グアンハン、カッコいい・・・・(´ー`)!!!(→やっぱりそこ?)
イケメンは国境を越えるよね!!(アッサリ越えます)
て、よその劇場の、しかもすでに上映終了してる映画の話、してる場合だっけ?
イケメンは国境を越えるし、ヲタクは年齢も年月も超えます。
先日、「オペラ座の怪人」を観に来た方がポスターの前で、ご自分で持参されたぬいの写真をポスターと一緒に撮ろうとしてるところに無理やり押しかけて「このぬいぐるみスタンド使ってください!」と推し活グッズを使わせたのは私です。
圧が強い?
ええ、そうです。それがオバチャンヲタクです。
さすがにジェラルド・バトラーぬいではありませんでしたけどね。
かと思えば、佐野くんのアクスタを持って観に来てくださったお客様(若いお嬢さんでした)からは「ブログ書かれてるの、お姉さんなんですよね?読みました!!」と声をかけてもらったりも。
嬉しい・・・!
そして優しい・・・!!
『お姉さん』て言ってくれた(≧▽≦)!!(そこ?)
まあ、そんなこともありつつ、ゴリゴリの推し活スペースと化した中劇ロビー。
私だけが毎日ニヤニヤしているのはもったいないので、みなさんも見に来てくださいね!
こんな感じ。
最高です。
こんな日が来るなんて・・・感無量・・・!!
なんですが、残念ながら「明日を綴る写真館」7月4日で終了になってしまったので、
この推し活スポットも残りあと1週間あるかないか、ということに。。。
「言えない秘密」はまだまだこれからなのでしばらくは展示の予定ですが、
「明日を綴る写真館」のコーナーと一緒に楽しめるのは今だけ。
ぜひ、お早めに写真を撮りに来てくださいね!!
さて、記念すべきヲタク全開ブログ前編&後編、完結です。
今日も大長編になってしまいましたが、
このように私の専門分野の作品が連続上映なんて言う奇跡はもうしばらく無いと思いますので、その日が来るまでじっといい子にして待ちましょうね!
ビバ!推し活!!
負けるな!ヲタク!!(?)


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/


2024年6月6日木曜日

「明日を綴る写真館」ゴリ押し回。なぜか映画館裏話も。

こんにちは。
6月ですね。
みなさんは花粉症も落ち着いた頃でしょうか?
私は・・・・・花粉症が一番ひどい季節となりました(-_-;)
目がかゆくて眼科に行ったら「うわぁ・・去年も同じ日に同じ症状で来てるよ!その前の年も数日違い!すごい正確な体内時計だねぇ・・・」と言われた私です。
ま、アレルギーなんてたいがいそんなものなんでしょうけど。
とにかく目のかゆみ、水のように溢れてくる鼻水、ノドのイガイガ・・・
最悪です。
常に顔の真ん中あたりがモヤモヤしていて眠い感じで、
起きていても頭が働かないからと早く寝たのに全然スッキリしない、
ずっと冴えない状態で凡ミス。
もう!ここからが今年の本番だというのに!
この6月7月が超個人的な張り切りどきだというのに!!
ここを過ぎたらあとは年末まで粛々と仕事をこなして静かに暮らすだけだというのに!(ちゃんと働きましょう)
しかもそのための薬を飲んでいるのでお酒も飲めず!
なんてこった!!
〝お酒”〝推し”だけが生きがいの私から〝お酒”を奪ったらもう〝推し”しか無いじゃん!!
いや、そう、今回は〝推し”です。
〝推し”に全力投球の6月7月なんです。
え?なんでそんなに気合入っているのかって?
そりゃあここ一番、専門分野の作品の上映が続くからに決まってるじゃないですか!
「明日を綴る写真館」
©2024「明日を綴る写真館」製作委員会 ©あるた梨沙/KADOKAWA
「言えない秘密」
Ⓒ2024「言えない秘密」製作委員会
の公開を控えているこの6月はもう私にとって今年のメインです。
この6月は、イケメン学部〇ャニーズ専攻(いよいよ本当に名前を言ってはいけないあの人状態になってしまいましたが・・・)の私としては、研究者として本気のフィールドワークみたいなもの。
ゴリラの研究者がアフリカへ、爬虫類の研究者がパプアニューギニアへ向かうのと一緒!(?)
その点、私はラッキーですよ。
そんな高い航空券や研究費がなくとも、ふだんは家のパソコンやテレビで推し活してるだけなのに、たまにこうして〝推し”のほうからこちらの職場にやってきてくれるんですから(?)
いや、間違えました〝推し”じゃなかった、〝研究対象”でした!
なので今月はガチで、マジで、メラメラと闘志を燃やして迎え撃つわけですよ、〝推し”を!
じゃなかった〝研究対象”を!!
・・・・くだらないこと言ってると思います?
そうです、くだらないです。
だけど人生にはそういう、他人からすれば一見くだらないようなものが必要不可欠なんです!
こんな、〇ソみたいな、しょうーもない、未来も無い、〇×*/$☆みたいな私の人生に一筋の光と生きる希望を与えてくれる〝推し”の存在が、そしてそれを愛でて語り合うそのひとときが、この冴えないオバチャンをギリギリで支えてくれているのですからね。
どの界隈だって、なんだっていいんですよ、好きなものがあればね。
アイドルやイケメンだけが推しじゃありません。
映画でも、バンドでも、スポーツでも、アニメでも、ペットでも、姪っ子や甥っ子でも、なんならお気に入りのお店だってね。
それが楽しみで明日を、というか今日を生きられると思える何かがあればね。
みなさん、好きなものを見つけて、好きなものを好きと声に出していきましょう。
そこから見つかる何かや繋がる何かがあるはずですからね。
そう・・・・・で?なんだっけ?
あ、そうですそうです明日から公開の「明日を綴る写真館」ですよ。
©2024「明日を綴る写真館」製作委員会 ©あるた梨沙/KADOKAWA
いやぁ~・・・・嬉しい。
この映画が情報解禁になったとき、実は中劇はまだ上映が決まってなかったんですよ。
「観たい・・・・ていうか絶対やりたい・・・・!!けど話が来てない(/_;)」
と一人、ほんとに一人、心の中で悶え苦しんでいました。
そして祈るしかなかったあの時の私。
そう、劇場で上映する作品が、劇場スタッフの希望やお客さんの要望で決まるわけではないということ、
この映画ヲタクブログを楽しみにしていつも読んでくださってる映画ヲタクのみなさまならもうご理解いただけますよね?
その劇場の系列(大きく言うと中劇なら東宝系、南部さんなら東映系&松竹系など)、
それと付き合い(中堅~ミニシアター系の配給会社さんならこれまでお付き合いがあったかどうか、担当の方を知っているかなど)、
順番(!?よその劇場さんでスケジュール的に無理だったのでうちに話が回ってくることもよくある)、
それから大事なのは劇場のスケジュールの状態(公開日のあたりに、ある程度回数を回せるくらいのスケジュールが空いているかどうか)、
などなど、さまざまな状況のなかで結局のところ全国ロードショー公開日に乗っかれるファースト作品の決定は、配給会社さんからお声がかかるかどうか、にかかっているのです。
〇十年前、私がこの業界に足を踏み入れた当時は、もっとはっきりわかりやすく映画の系列だけでどこの映画館で上映するのかわかったものなんですけどね。
銀座のここの劇場で公開されるものは中劇、とか、
逆にあそこで公開されるものはうちじゃない、とかね。
でもシネコン主流になった今、系列も何もごちゃまぜでデカめのロードショー作品ならどの配給会社のものでもどこのシネコンでも観られる時代になっちゃったので、
もう系列では読めなくなってしまいました。
それでもまあ中劇は東宝系ではあるので、基本一年を通してざっくりと東宝系の大きな作品がポンポンと置かれて、その合間合間にほかの配給さんのファースト(全国の劇場で同じ日に一斉公開される)作品が入って、さらにその隙間の大人映画月間にミニシアター系映画が入る、というイメージですかね。
ファーストではなくて数週間~数か月遅れで上映するミニシアター系の作品はわりと劇場側の上映希望からの決定もあるんですが、ファースト公開作品は基本、劇場の希望ではなくだいぶ上のほうで決まることが多いです。
なので、お目当ての映画の情報解禁の時期に中劇での上映が決まってなかった場合、
「やはりダメだったか・・・・・・!」と諦めるか、
「いや、フォーラムさんにも南部さんにも入ってない・・・!ということはワンチャンあるかも!!」と毎日、映画の公式サイトに飛んでは上映劇場の欄によその映画館の名前が入ってないかをチェックしに行っては胸をなでおろすという日々を過ごしていました。
・・・ええ、そうですけど?映画ヲタクのみなさんとやってること変わりませんよ。
みなさんも、観たい映画の公式サイトに毎日飛んでは上映劇場の欄に盛岡の劇場が入ることを祈っているんでしょ?知ってますよ、そんなの。
だって私もそうだもん!
そう、今回の「明日を綴る写真館」については、情報解禁になってもなかなか上映劇場にも『岩手』が追加にならないので、
いよいよ「もう、フォーラムさんでも南部さんでもいいから上映してくれ!うちでやれなくてもいいからとにかく盛岡で観せてくれ!!」の祈りになってましたからね。
そう、ただのヲタクです。
そしてじっといい子にして待っていたら、決まりました!
感無量!!
嬉しいなぁ~・・・!!
そこからはウキウキの毎日でしたね。
現在上映中の映画に「明日を綴る写真館」の予告が付いて場内からはちょくちょく音が聞こえてくるし(´ー`)
宣材も届いてチラシにハンコをつく手も全然疲れないし、
公開に向けてテレビやSNSでは平泉成さんと佐野くんをはじめとした主要キャストのみなさんが番宣もがんばってくれています♪
成さん、カワイイですよね(´ー`)
先日、成さんがこの映画の番宣で出られた『ぽかぽか』という番組で「平泉成モノマネ選手権」というのをやっていて、私はたまたま休みだったので見ていたんですけどお腹抱えて笑いました。
こちら、Tverでまだ見られるので、ぜひ見てきてください!https://tver.jp/episodes/epksw7prhg
「母さん!Tverつけてくれよ!」(←もちろん平泉成のモノマネで)
そんなわけで、いつのまにか業界裏話(もちろんこれは中劇の場合です。各劇場ごとに状況も経緯も違うのでどこも同じではないですよ!)から平泉成モノマネ選手権まで話がそれまくりましたがいよいよ明日公開です。
©2024「明日を綴る写真館」製作委員会 ©あるた梨沙/KADOKAWA
名優・平泉成が俳優生活60年にして初の映画主演。
平泉成さん自身が趣味として続けているカメラを活かせるベテランカメラマン・鮫島役。
(成さんの衣装はなんと自前だそうですよ!)
そしてその鮫島の撮った写真に魅せられて弟子入りを志願する気鋭の若手カメラマンに、先日念願のCDデビューを果たしたAぇ! group佐野晶哉
58歳差の二人のカメラマンが織りなす優しくてあたたかい人間模様を、
豪華なキャストと圧倒的に美しい映像でスクリーンに描き出します。
もうねえ、この映画を一言で言えば二人のカメラマンを取り巻く小さなコミュニティのなかのさまざまな物語をこっそり覗き見ているような作品。
とにかく一人も悪者が出てこない、心が洗われるような優しい映画なんですけどね、
でもエピソードはどれも私たちのすぐそばにある身近でリアルなものばかり。
亡くなった妻の遺影にする良い写真がなかったのを悔やみ自分の遺影を撮りに来る男性、
災害ですべてを失った祖母の思い出の写真を探す女性、
父親とそりの合わない息子、母親とうまくいかない息子に、
売り上げの落ちてきた実家のケーキ屋をなんとかしたい娘、
そして妻に苦労をかけ続け、息子にもなかなか素直になれずに関係がこじれたままのカメラマン・・・。
人々の〝想い残し”に寄り添い、向き合い、それぞれが成長していく物語。
どれもなんだかそのへんに、私のすぐそばにも覚えのあるエピソードばかりで共感しまくり、胸がぎゅっとなりました。
私の祖母が亡くなったときも、実際94歳だったのでちゃんと心構えできたはずだし準備しておくこともできたはずなのに、いざ遺影を準備となったらいいのがない!と家族じゅうで大慌て。
もっと笑ってる顔がいいだの、若すぎておかしいだの、すったもんだでだいぶ時間がかかっていましたもんね。
そしてよく聞くのは父親とうまくいかない息子ね。
これよくあります。うちの実家もそうですけどね(*_*;)
ほんと見ていてせつなくなっちゃうんですけどね。
なんとか落ち着いてほしいとは思うんですけどなかなかね。
この映画の中でも、誰も悪くないんだけどどうしても理解しあえない親子関係がいくつか出てきて胸がしめつけられるんですが、ほんのささいなことでこじれたりほぐれたりもするのが家族なんですよね。
ケーキ屋さんのお話も「わかるわかる!」って大きくうなずきながら見ていました。
中身は悪くないのに、街からどんどん人が減ってしまったせいで埋もれていってしまう小さな町の小さなものたち。うちの実家もそうですけどね。
・・・って、うちの実家にまつわるエピソードだらけですね(-_-;)
きっとみなさんも共感するはず。
そしてこのお話の舞台になっているのが愛知県岡崎市
ちょうど盛岡と同じような地方都市なのでなんとなく親近感を覚えるのかもしれません。
しかも岡崎市は平泉成さんの出身地でもあるので、本当にリラックスした表情で自然に街になじんでいるのがスクリーンを見ていてわかります。
いろんなエピソードが出てくるなかで、それぞれの家族のドラマを最終的にどんなふうに回収していくのか、そこはネタバレになっちゃうので観てからのお楽しみ。
そしてその身近でリアルな市井の人々のエピソードを演じる俳優陣が豪華すぎて全然身近じゃないんですけど、観ているうちにだんだんと身近な普通の人々に見えてくる不思議。
平泉成との夫婦役が多すぎてほんとの奥さんから公認をもらっているという市毛良枝と、
こんな母ちゃんありえないでしょ!!な美しすぎる黒木瞳はもちろんのこと。
妻を亡くしてうまく笑えない初老の紳士が佐藤浩市
その亡くなった妻が吉瀬美智子
危篤状態でベッドに寝たきりのおばあちゃんが美保純
ケーキ屋の主人は田中健で、ラーメン屋の大将は赤井英和
このあたりになると「え!出番それだけ!?大丈夫!?」ってくらいの豪華さで、
ついつい口元がゆるんできます。
©2024「明日を綴る写真館」製作委員会 ©あるた梨沙/KADOKAWA
小さな町のさびれた写真館に集まるメンツじゃない!!
それもこれも、この映画を取り巻く人々の人徳のなせる業か。
おととし中劇でも上映した「20歳のソウル」秋山純監督と脚本の中井由梨子が再びタッグを組んで動き出した「明日を綴る写真館」
「20歳のソウル」で主人公の所属する吹奏楽部の顧問を演じた佐藤浩市が、お酒の席で秋山監督から「平泉成で映画を撮る」という話を聞き「なら俺も出るよ」と言ったそうで、
なんだかひと昔前の映画全盛期のころの豪快な俳優エピソードみたいで素敵ですよね。
佐野くんの抜擢にも秋山監督と脚本の中井さん「この役はどうしても佐野くんでやりたい」という強い想いがあったのだとか。
ほかの豪華すぎるキャストも「成さんの主演ならちょっとでいいから出たい」というような、人と人とのつながりを感じる経緯ばかり。
そんなあたたかい現場の優しい雰囲気がこちらにまで伝わってくる優しい映画です。
川や緑に包まれた、どこか盛岡に似た小さな街の美しい風景とともに、
泣いたり笑ったり悲喜こもごもの市井の人々の小さいけれどとても大事な〝想い”たちをスクリーンから受け取ってください。
初日の6月7日16:5520:10の回に舞台挨拶の生中継がつくので、
主要キャスト勢ぞろいの豪華な舞台挨拶と本編続けて楽しむことができますよ!
ムビチケももちろん使えるので、都合が合う方はぜひ舞台挨拶とともにお楽しみください!
それから、この作品は漫画原作を実写化した作品なのですが、その原作漫画もまた素敵なんです!
絵がとっても綺麗で、タッチもスッゴク美しい!!
公式サイトに原作者のあるた梨沙さんの撮影現場レポートが掲載されているのでそちらもぜひチェックしてみてください!

というわけでね、また話があちこちに行きつつ長くなってしまいましたね。
え?ヲタトーク少なめだけどどうしたって?
そりゃあ、この映画はいわゆるイケメンが高校でキラキラキャッキャするアイドル映画じゃないので!!
平泉成キャリア60年にして初主演の、幅広い世代の心に沁みる静かな優しい人間ドラマなので!!
なんなら平泉成推し(?)のマダムや、良い映画が観たいというおじさまたちもたくさんやってくるであろう作品なのでね、あまりミーハー色を出さないようにと思って抑えめにしたんですけどね。
・・・・・けどね。
やっぱり言いたいよー!!!
佐野晶哉について言いたいよー!!!
『よかったねー!「20歳のソウル」のとき、演技には自信なかったけど浩市さんから「もっと芝居やったほうがいいよ」と言ってもらって自信につながったって言ってたもんねー!また一緒に出れてよかったねー!秋山監督や脚本の中井さんからもぜひにとオファーを受けて嬉しかったよねー!!』
・・・・などと言いたい!!(言ってる)
『そもそも「20歳のソウル」成さんとは共演してるし、そのとき主演だった神尾楓珠くんからはパーカーのお下がりももらったんだもんね!つながり嬉しいねー!』
とかも言いたい!!(ずっと言ってる)
『もともと劇団四季の「ライオンキング」で主人公のシンバの子役やってたくらいのエリートだから歌も上手くてカラオケ番組で100点も取っちゃうし高校も音楽科だから楽器もできるし曲も作れるしなんでもできる器用富豪なのに謙虚で努力家で人なつこくて、だから共演者の方たちやスタッフさんたちからも愛されるんだよね!』とかもデカめの声で言いたい!!(でかい声で言ってる)
そしてもっと言えば・・・・とまだまだ言いたいことはいろいろありますが、レイザーラモンRGのあるあるネタみたいになってきたし、これ以上語るとドン引きされそうなのでやめておきます。
ヲタクの圧に引かれて映画観るのやめたーとか言われたら困るので。
そしてちゃんとしたお知らせが。
中劇でこちらの映画をご覧いただいたお客様抽選で3名様に「明日を綴る写真館」特製リングメモ帳(非売品)をプレゼントするキャンペーンを実施します!

受付の際、「明日を綴る写真館」をご覧になるお客さま全員に応募用紙をお渡ししますので、
ご希望の方はご住所とお名前を記入して、ロビーのパネルコーナーに置いてある応募箱に応募してくださいね!
そのパネルコーナーも張り切って作ったのでぜひ見て行ってくださいね!
配給会社さんからもちゃんと許可をもらったので、
思う存分写真を撮って、そしてSNSなどで宣伝してください!
盛岡で、中劇で観ましたー!!とちゃんと書いてね!(ここ、大事。)
ご自分のアクスタやぬいなどを持参してもOK!
私の私物の推し活グッズも貸し出しますので使ってくださいね♪
ただ、実は今、Aぇ! groupは全国ツアー中で、来月のあたまに宮城にも来るんですよね。
・・・・・ええ、行きますけど何か?
それに参戦するので、その期間はライブ会場などで私が使うので推し活グッズは留守になりますのでご了承ください。
6月7月の「明日を綴る写真館」「言えない秘密」と続く専門分野の連続上映からの、
7月のライブ参戦。
それが、私の超個人的な今年のピークです。
それが終わったら抜け殻ですけどね。
ライブは私も友人も当選したのでちゃんと自名義で(不正せずに、の意味)、多ステ(複数の公演に入ること)しますけど何か?
ええ、去年もAぇの仙台公演入ってますけど何か?
ガチですよ、私は。
この映画の宣伝のためにヲタクのフリをしてるにわかファンではないってことはおわかりいただけますでしょうか?
「20歳のソウル」のときに熱く語っていた通り、だいぶ前からの関ジュ担(関西Jr.のファン)なんで( `ー´)ノ
ちなみに現在、NETFLIXではAぇ! groupのデビューまでの5年間の軌跡に密着したドキュメンタリー『BORDERLESS』が配信中(https://www.netflix.com/browse?jbv=81776808)、
Amazon Primeでは『20歳のソウル』https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B6SMK2NC/ref=atv_dp_share_cu_r)が配信中です。
気になった方はぜひ覗いてみてくださいね!

って、結局最後はヲタク色全開になってしっかり布教活動までしてしまったブログでした。
映画がちょっと気になってるだけ、って方は、私のこのヲタトークは見なかったことにして、フラットな状態で観に来てください。
これ読んだら「こいつ、やべーヤツだな・・・」と思っちゃうかもしれませんが、
この映画「明日を綴る写真館」はほんとにちゃんと、大人が観て心癒される、普遍的な人間ドラマです。
付き合いたてのカップルも、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒でも、
このところお疲れ気味の大人のみなさんも、
みんなちゃんと「いい映画だったね」と言える作品。
バッキバキでぐっちゃぐちゃに殺し合う映画(たとえば現在上映中の「告白コンフェッション」)が好きとか、ガチのホラー(たとえば8月2日から公開決定した「ナイトスイム」)が好きとか、っていう人以外なら、たいていの方は観たあと心洗われるはずなので、
安心して観に来てくださいね。
そして、そうだ・・・元カレ・生田斗真主演の映画
「告白 コンフェッション」のことも書きたかったんだ・・・。
(C) 2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会
でも。
でも正直、ここまでさんざん心洗われる美しくて優しい映画の話をしたあとで、
「ザワザワピリピリドッタンバッタングサッボキッバキッ!!」
「ヒィィィィー!!ギャァァァ!!オリャァァァ!!!」
っていう映画の話をするのはちょっと・・・気が引けるというか・・・
そもそも長くなりすぎてまた友人から「2日に分けて読んだわ!」とか言われそうなのでやめておきましょう。
怖いのでずっと緊張しながら観て、ときどきニヤリとしつつ最後は「え・・・・!」っていう映画でした。
ネタバレしちゃいけないのでこれ以上は控えますが、
「告白」について一つだけ言えることは、
「あぁ・・・たしかにこれは、マキシマム・ザ・ホルモンな映画だなぁ・・・」です。
たぶん、中劇に来るのはこれが初めて、といったようないかにもマキシマム・ザ・ホルモンなお客様が何人もいらっしゃってます。
いくら中劇が自称・おしゃれ映画館(期間限定)でも、まさかマキシマム・ザ・ホルモン系の方々が中劇に集まる日が来るなんて・・・。
まあ、それも週末だけですけどね。
平日は、いつもの静かな中劇です。
でも中劇、また一つステージ上がったような気がします・・・・(;'∀')




★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/



2024年5月16日木曜日

「碁盤斬り」を紹介したいだけなのになぜか元カレ談議とヲタトークになってしまった件。

こんにちは。
ほんと、良い季節になりましたね!
夜遅くまで推し活してても暖房も冷房も使わず快適で、(電気代高くてムカつく!)
出かけるときだって上着もいらず汗もかかない。(暑いの嫌い!)
洗濯物もすぐ乾くし、なにより風呂上がりのビールが上手い!
・・・あ、嘘です。見栄張りました。
ビールじゃないです発泡酒です。
そしてそれ1本飲み終わったらバカデカペットボトルに入った安い焼酎を安いソーダ水で割って飲むだけだしね。
・・・・ワーキングプアなヲタクの夜は長い。。。

そんなこんなで、ゴールデンウィークが明けるとともに始まってました、
中劇怒涛の「満員電車むりやりみんな乗せてとりあえず走り出せ月間」!!
ゴールデンウィーク明けの今の中劇は2スクリーンしか無いくせに毎週新作公開、
でも簡単に終われないやつもいっぱいで、
とにかく全部抱えて走ってるというか、そう、
インドの電車で窓からも屋根の上にもめいっぱい人を乗せて走ってる写真ありますよね?
・・・・・あれです。
5月6月、ずーーーっと毎週新作公開です。
しかも全国ロードショーものばかり。
すごくないですか??
マジで、どうやって上映してるの!?と思ってます。
編成担当、毎週気を失いかけながら時間組んでます。
そんなときは私は黙って甘いものを差し入れます。
そんなことくらいしかできなくてごめんよ・・・
・・・・・ファイト( `ー´)ノ
そしてなにげに「パリ、テキサス」
© Wim Wenders Stiftung - Argos Films 2014
「ベルリン・天使の詩」
© Wim Wenders Stiftung - Argos Films 2017
ヴィム・ヴェンダース特集をしながら、
同時に若かりし頃のデヴィッド・バーン「ストップ・メイキング・センス」
(C) 1984 TALKING HEADS FILMS. ALL RIGHTS RESERVED

と現在スーパーイケオジ無双中のデヴィッド・バーン「アメリカン・ユートピア」
(C) 2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED
のライブ映像を続けて観られるという、2か月ほど前の南部興行さんに負けてないオシャレ映画館状態になってる中劇です。
みなさん、今の中劇に来ましたか?
もうねえ、ここは渋谷(のつもり)です。
そして私はイケてる最先端のミニシアターのスタッフ(のつもり)です。
もう地方の、JKにまで「なんか懐かしい~!」などと言われちゃうような(懐かしいってなんだよ!アナタたちほんの数年前まで、中劇にポケモンとかドラえもんでも観に来てたんでしょうが!)、アナログでノスタルジックな映画館じゃありません。
さあ、オシャレな空気を吸いに中劇へ。(想像力をはたらかせて!)
ゴールデンウィークが明けたら一気にお客さん減って静かになっちゃいましたけどね。
あれ?みんなー!どこ行っちゃったのー?
映画ヲタクのみなさん、出ておいでー!!!

と、中劇オシャレ化計画映画館通りオシャレ化計画(自分で言ってるだけ)は細々と継続しつつ、実はなんと、中劇ではここへきて同時進行でこっそり「私の元カレ映画祭」が開催されていたので。
一応報告しておきますね。(超個人的。不要の方は飛ばしてください)
ええ、ただ私が勝手にウキウキでニマニマしてるだけの数か月ってことなんですけどね。
それは4月から始まっていたのだった―。(唐突に始まる)
4月、前々回ここで語ったように私の大好きな「インディ・ジョーンズ」シリーズの上映だったわけですが、もちろん全部観ましたよ!!
テレビで何十回も観てるんですけど、それでも「あれ?このあとどうなるんだっけ?」とか細かいこと覚えてなかったりするんですよね。
楽しかったなー!!
やっぱり映画は映画館だよなあ!!と実感する映画たちでした。
そしてなんといっても大好きな映画に出てくる、そのころ大好きだった元カレたち(?)!
「魔宮の伝説」キー・ホイ・クアンも、
「最後の聖戦」リバー・フェニックスも、
とにかく良すぎた!!
当時、お金が無いので映画雑誌「ロードショー」「スクリーン」両方は買えなくて、友達と1冊ずつ買って推しのページだけ交換したり、何人かで買ってみんなで分けたりしてたなぁ。。。
なんて思い出しながら観ていました。
インターネットも無い時代、推しの動向も状況も全くわからず、
今みたいに海外セレブのことを取り上げる番組なんかも皆無で、
毎月の映画雑誌をくまなく読んで「新作撮影中!」とか「大学進学!」とか見つけては一喜一憂、そして次の作品で観た時には成長してだいぶ印象が変わってたりしてね。
そんな時代を経て現在、SNS主流の世の中です。
推しがたとえ海外セレブだったとしても、その日の服のコーディネートや恋人とのデートの様子、食べたものなんかを自分のインスタにアップしたり、
休暇中の僻地のバカンスの様子やら郊外の広大な土地の中にある豪邸の様子なんかまでなんならドローンを使ったりしてまで追っかけられちゃったりもする時代です。
私は正直、休みの日に推しがどこぞのモデル級美女とデートしてるところまでは見たくないんですよね~。
プライベートは見たくない。
表でキラキラしていてくれればそれでいい!!
なんていうのももう昭和の古い価値観なのかなぁ・・・
・・・・って、何の話だっけ?
そう、昔のほうが夢があったかも、って話です。
推しは遠い存在で、今どこにいて何をしてるまで知りえないからますます手の届かないものって感じで、だからいいんですよねぇ・・・(´ー`)
いや、だから何の話?
そう、元カレね。
私の歴代元カレが続々登場するこの春の中劇の話をしてたのでした。
で、次ですか?聞きたい?
いやほら、何度も何度もここで話してはきてるんですけどね、
満を持して、元カレ中の元カレの登場ですよ(?)
生田斗真くんです。
これ、ゴリゴリの元カレね。
〇十年前、彼が朝ドラ「あぐり」で作家・吉行淳之介をモデルにした役の少年時代を演じたころからのガチです。
うちわもあるし、FC(ファンクラブ)入ってたし、Jr.時代の東京ドームライブも入ってます。
同じころ、斗真くんとJr.でシンメ(シンメトリー。こちら界隈の用語で、立ち位置が左右対称になる二人のこと)を組んでた山P山下智久)を、うちの母親が「NHKのドラマ(「少年たち」)に出てる子でとにかくかわいい子がいるのよ!!絶対売れるから見てなさい!!」と言ってきたことをいまだにはっきりと思い出します。
なんというミーハーな親子。というかよりによって別々でシンメに目をつける母と娘。
・・・・・血って、スゲーな。。。。
いや、だからその話じゃなく。
5月31日公開
「告白 コンフェッション」
(C) 2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会
生田斗真ヤン・イクチュン「あゝ荒野」)で、
なんと監督は山下敦弘
この監督についてはもう説明の必要もなさそうですが、つい最近でも「カラオケ行こ!」がかなりの高評価&大ヒットだったようで。
おおげさなセットも特効もいらない、普通にそのへんにいる市井の人々のごく当たり前の日々のなかにあるきらめきやせつなさやおかしみをリアルかつ優しいまなざしで切り取る方ですよね。
が。今回は原作が福本伸行&かわぐちかいじ
なんか、ざわざわしますよね。
ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・。
ヒロインが奈緒ちゃんというのもつい先日、発表されました。
親友と雪山で遭難し、死を覚悟した相手からの思いがけない「殺人の告白」
けれど助かってしまった二人の、究極に気まずい(マジやばい)ワンナイトサバイバル。
いやぁ~・・・ほんと、ざわざわしますね!
っていうかそもそも私、斗真くんヤン・イクチュンが大学の同期?
・・・・・ちょっと・・・・歳が・・・・とか思っちゃったんですけどね。
どう見てもビジュアルが同期には見えない・・・
なんてそんなこと言っちゃいけませんよね。
俳優さんたちなんていろんな年代のいろんな役をやるんですもんね。
当たり前です。
お話を楽しみましょうね。
こちらは私もまだ観れてないので、ちゃんと観たら話しますね。
元カレの主演作、適当に紹介なんてできませんから( `ー´)ノ


で、やっと本題です。(前置き長すぎ!!)
元カレとまではいきませんが〇十年前、デビュー直前のSMAPの大阪城ホールのコンサートに行きたくて母親と大喧嘩したくらいの私でしたので、この映画の紹介をしないわけにはいきませんよね。
5月17日公開
草彅剛主演「碁盤斬り」
©2024「碁盤斬り」製作委員会
出ました。
「ミッドナイト・スワン」草彅剛が冤罪をかけられた武士を演じ、
初めて時代劇を手掛ける「孤狼の血」白石和彌が監督。
そして娘役の清原果耶ちゃんをはじめ國村準中川大志市村正親斎藤工小泉今日子と錚々たるメンバー。
これ、面白かったですよ~!
冤罪をかけられ復讐に燃える主人公の姿を描くという、ある意味王道、
そして全編、京都で撮影された正統派の時代劇でありながら、
時代劇の常識を覆す、これまで見たことの無い〝リベンジエンタメ時代劇”
草彅剛演じる超ーーーカタブツな主人公が、囲碁を武器に死闘を繰り広げる復讐劇です。
これがまあ~、草彅くんにピッタリの役なんですよねぇ!
身に覚えのない罪をきせられたうえに妻も失い、故郷も追われて江戸の貧乏長屋で暮らす、
無口で実直、そして心の動きを表に出さない浪人。
しかし草彅くん、とにかくまっすぐすぎるくらいの不器用な男が似合うよねぇ!!
今回は囲碁の名手の役ということで、自宅での寛ぎタイムでも指に碁石を持って常に触っていたそうで、
その甲斐あって囲碁のシーンでの指先の繊細な動きまで計算され尽くした美しさは見る価値有りです。
映画化の企画が通ったあとに草彅くんの出演が決まり、そこから草彅くんをイメージして脚本が書かれたそうで、なるほどビックリするくらい役になじんでる!!
そして娘役の清原果耶ちゃんがとにかく良い!!
実は私、大好きなんですよ(´ー`)
NHKの「透明なゆりかご」という産婦人科が舞台のドラマで主人公の看護学生を演じていたんですけど、それがめちゃくちゃ良かったんですよねー!!
その後、朝ドラ「なつぞら」「おかえりモネ」で一躍トップ女優の仲間入り。
映画も続々公開されて、いまや超売れっ子!
凛として落ち着いたイメージが、今回の芯の強いしっかり者の娘役とリンクします。
カタブツな武士の草彅くんともすごくしっくりくる親子役でした。
全編通じて静かに、落ち着いた空気のなか、
桜の春、夏祭り、お月見の秋、そして雪景色と江戸の四季をじっくり見せながら、
過去の冤罪といま現在の出来事が絡み合ってクライマックスまで一気に畳みかける復讐劇。
囲碁をモチーフに、ほとんどチャンバラシーンも無いまま進んでいく人間ドラマです。
©2024「碁盤斬り」製作委員会
それでも、日本の伝統芸ともいうべき静謐で落ち着いた正統派の時代劇をゆったりと楽しんでいるつもりが、
いつのまにかお話に夢中になりドキドキしながら前のめりになっていた私でした。
とはいえ江戸時代で『復讐』といったら斬り合い無しには終わりません。
そこまで刀を抜かなかった人物たちがラスト、けじめをつけるためにいよいよ斬り合うわけなんですが、
そこがまたヒリヒリとして冷たく燃える戦闘シーンで、シビれましたねぇ!
これ、なにしろ監督が白石和彌ですからね。
激しく生々しい暴力団の抗争を徹底的に冷たく乾いた目線で描いた「孤狼の血」の監督ですからね。
でしょうね、あの監督がピンポイントで時代劇の斬り合いシーンを撮るとなったら、そりゃあこうなるよね!と納得。
ラストも、なんだかもう黒澤明作品を彷彿とさせる渋くてクールな締め方で、
思わずニヤリとしながらうなずいていた、したり顔の私でした。
ちょっと異端な時代劇に見せつつも、伝統的な時代劇のお約束の流れは誰でもやっぱり期待してしまうもので、そこにエンタメ感と現代的なユーモアを感じて、私はすごく好きでした。
時代劇はやっぱりこうでなくっちゃね!
©2024「碁盤斬り」製作委員会
自然光をメインにした暗めの映像のなかで静かにすすむ会話劇と、
そこにさりげなく次から次と登場する豪華ゲストに口元がついゆるみます。
性格悪そうな大店の主人・國村準
気弱なイケメン若旦那・中川大志
今までとは違うダークで不気味な敵役・斎藤工
白石組には欠かせない、トラブルメーカーの音尾琢磨
出番は少ないけどさすがの存在感・市村正親
そして吉原で店を仕切るKYON2姐さん
これぞ、「ザ・時代劇」といった貫禄の豪華キャストたち。
やっぱりこのくらい出てないと面白くないよねー!!
昔ながらの古き良き時代劇を踏襲しつつ、新しい切り口で魅せる復讐エンタメ。
もとは古典落語の名作なだけに、シンプルななかにもエッジの効いた起承転結があって、
気が付くとその独特な世界観のなかにどっぷりハマってしまっている不思議な魅力のお話です。
当時の江戸の長屋に住んでるような気持ちになってご堪能ください。


そしてそして最後に。
待ってました!!
ほんとに待ってました!!
上映したい、上映したい、絶対に上映したい、どうにかして上映したい!!
と、毎日祈りを捧げていたこの映画。
6月7日公開
「明日を綴る写真館」
©2024「明日を綴る写真館」製作委員会 ©あるた梨沙/KADOKAWA
おととし、中劇で上映した「20歳のソウル」のスタッフが贈る、美しくて優しい感動作。
なんと平泉成、俳優人生60年にして初めての主演作です。
そして、いよいよ来ました、佐野晶哉(Aぇ! group)です。
・・・・推しです!!!
Aぇ! groupです。
私のガチ推し中の箱推し中のまさに推しです。
そう、「20歳のソウル」にも出演していた彼ですが、
そのときはまだデビュー前のJr.だったので、私のガチ推しだということはおおっぴらには言いませんでした。
私の勝手な一種の願掛けみたいなもので、
推しの出演作品を中劇でやれるときまで推しだとは公言しない、
しかもCDデビューするまで推しだとは公言しない、と決めているのです。
どの推しも。(→どの推しも、とは。)
つい昨日、CDデビューしたので、やっとここで「推し」だと言えます。
・・・・・感無量。
この映画も、単純に私の推しが出ているから観てくださいなんて言いません。
もちろん、絶対に良いに決まってるから大丈夫です。
このスタッフ、「20歳のソウル」のスタッフですから安心してください。
なにしろ主演が平泉成ですからね。
良いに決まってる。
え?私も観るの、これからですよ?
もちろん、観てからきちんとここでご紹介します。
「20歳のソウル」も、このブログでゴリゴリに紹介しましたけどね。
今回も気合入れていきますよ。
つまり今日のこれは、いわゆる予告編みたいなもの。
前置きです。
ガチガチに本気の本編はまた今度。ご期待ください(?)


というわけで、結局バタバタと駆け足になってしまいましたが、
なにしろ窓からも屋根の上もぎゅうぎゅう詰めでマラソン中の中劇なので、
何卒ご容赦のほど。
毎週新作公開なのでまだまだ紹介したいものがたくさんあるし、
小脇に抱えてることすらまだ言えないものもいくつかジリジリと喉元まで来てるんですが(*_*;)
大人の事情ということでしばらくお待ちいただければと。
良い季節になったとはいえ、結局のところ朝の気分や天気などの諸事情により
「映画観ようと思ってたけどやめたーーーーー!!!」
なんてことになりがちな私。
そして観るのを延ばした結果、行ける時間帯のやつがなくなってて観れないまま終わってしまったり、
観に行った時にはもうパンフが売り切れて入荷無しになってたり、
なんか・・・そういう・・・ぐうたらによる大ミスをしがちなんですよね。
みなさんも、ほんと、マジで気を付けてくださいね。(え、私だけ!?)
・映画は公開されたら早めに観よう!
・パンフやグッズが欲しいなら早めに観よう!
これ、実は推し活中のいろんな界隈のヲタクのみなさんもほんとに胸に刻んでほしいんですけどね。
映画も、CDの売り上げも、雑誌の売り上げも、
「とにかく初動が大事!」!!
ヲタクの間ではよく、CD買うならフラゲ日(発売日前日)か初日、と言いますが。
販売チャートに影響するのでね。
オリコン1位取るぞ!とかそういうやつです。
映画も同じです。
映画の上映時間は毎週変わります。
それは、お客さんの入りを見て、翌週の上映を一日何回にするのか、
どの時間帯にするのか、あるいは続けるのか上映をやめるのか、
を決めるからです。
それこそ今回も書きましたが中劇クラスの映画館でも毎週全国ロードショー系の新作が始まるくらいなので、当然、新作をたくさん回さないといけないわけで。
そのなかで、今やってる作品をどのくらい回せるのか、どの時間帯にすれば少しでもお客さんが入るのか、ってことを考えないといけないんです。
映画も言ってみれば〝水もの”
公開してすぐの週末にあまりお客さんが入らなかった映画が、来週入るわけがない。
たまに、じわじわと波が来てビッグウェーブになることもなくはないですが、
普通の劇場ではそのビッグウェーブがやってくるまで上映してられないんですよね。
次から次と新作がやってくるから。
そして翌週の上映時間は月曜火曜くらいには決めていないと業務の流れが止まってしまうので、今まさに週末の入りを見てすぐに来週の上映回数や上映時間を決めなくてはいけないのです。
だから、とにかく推しの映画も観たい映画も早く観る!(お客さんの入りが悪いと打ち切りになっちゃいます)
パンフやグッズはさっさと買う!(映画のグッズはほとんど追加の入荷はありません。パンフも、初動の売れが悪いと増刷しません。)
これ、鉄則です。
これは、アイドルのヲタクだろうが映画ヲタクだろうが変わりません。
世の中、結局『数字』なんですよね~!!
え?私?昨日発売されたデビューCD?
もちろん、フラゲで積みましたよ(ヲタク用語でたくさん買った、の意味)。
おかげさまで、オリコン1位でした。
ありがとうございます。
と、いうわけで、みなさん、
いつまでも あると思うな 映画も推しも。(字余り)
私のように裏側を知ってるくせにダラダラしてミスる人もいますけど、
このありがたい名言を胸に刻み、充実したヲタクライフをおくりましょうね。
(→しょっちゅう言ってますが、自分に言ってます)


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/