2022年9月22日木曜日

夫婦って、難しいよね。「犬も食わねどチャーリーは笑う」

こんにちは。
9月も後半です。
久しぶりの秋祭りの山車も見れたし、
台風一過、急に涼しくなってすっかり秋の盛岡です。
ちょっとぼんやりしてるとあっという間に1~2週間たっちゃっててビックリしますが、
そんななかでもいろんなことがあって、
一応ネタ帳に書き留めてはいるんですけど、
残念なことにいざそれを見ようとすると
「・・・どっかいっちゃった( ゚Д゚)!」とか
「・・・会社に置いてきちゃった( ゚Д゚)!!」みたいなね。
・・・つまり書き留めてる意味ないじゃん、っていう。
スマホに残せば?と言われたこともあるんですが、
「スマホのどこに?どうやって??」
今、メモ機能とかなくないですか??
スマホじゃなくてケータイを使ってたころはケータイのメールボックスなんかにも残してたんですけどね。
なんか・・・・スマホになってからメールがめんどくさくなってませんか!?
なんか、いろいろやりにくい(-"-)
パッとそのへんにある紙を取って、胸ポケットに刺さってるボールペンで書いたほうが早い!
って、今度はその紙を失くすんですけどね。
という昭和の残念なBBAの不毛な独り言でした。
で?なんでしたっけ?
そうそう、このたった2週間ほどでもいろんなことがあったなあって話。
エリザベス女王の逝去に関してはちょうど10月14日からダイアナ元皇太子妃の映画「スペンサー ダイアナの決意」があるからそこで書けるよね。
それからつい先日は、ヌーベルヴァーグの旗手であり、しゃれおつフランス映画の先駆けでもあったジャン・リュック・ゴダール監督が亡くなったというニュースも入ってきて、
あぁ、そうかー・・・91歳じゃなあ・・・
なんてノスタルジーに浸ろうと思ってたらなんと体調に異常はなく『安楽死』だったと書いてあってめちゃくちゃ衝撃を受けたり。
あの方は、世間への登場の仕方も活躍ぶりもセンセーショナルだったけど、
生き方だけでなく死に方までもがgoing mywayで個性的。
ちょうど今、NHKでやってるフランス発のミステリードラマ「アストリッドとラファエル」にハマり中の私。
あえて日本語吹き替えじゃなくて音声はフランス語で、日本語字幕で観たりして(総合テレビでの放送もリアタイして、そのあとNHKプラスでもう一回見直す)、
「やっぱ映像作品はその国の言葉で観るのがベストよね!」
なんてめんどくさいことを呟いたりしているめんどくさい人なんですけど、
つい最近、それを見ながらたまたまなんとなく、
「そういえば昔、夜中にテレビで吹き替えでやってたゴダールの映画はさっぱり入り込めなくてつまんなかったんだけど、リバイバル上映していた映画館で字幕で観た『勝手にしやがれ』はスッゴク面白くてカッコよくてめちゃくちゃおしゃれだったなあ」とふと思い出し、そこからさらに、
「そういえば東京に住んでた若かりし頃、アニエスベーのショップに飾ってあったアニエスベー×ゴダールのめちゃくちゃおしゃれな輸入盤ポスターに一目惚れしてその特大ポスターを衝動買いしたっけな。あれ、実家の部屋に貼ってあったけどどうしたんだっけ?今度探してみようかな。」
なんて考えたりもしていて、
そんななかでのゴダールの訃報だったので、ちょっとビックリでした。
で、なんの話だったっけ?
とにかく「映画人の訃報は寂しいな。」というお話でした。(話、長っ。)

さてさて、観ました。
9月23日公開「犬も食わねどチャーリーは笑う」
(C) 2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
ごく普通の夫婦だと思っていたのに、
SNSサイト〈旦那デスノート〉によって夫婦間の、いや一人の人間同士としての問題を浮き彫りにされ、
見えないふりをしてきたさまざまなことや自分たち自身と向き合うことになるお話。
(C) 2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
どこにでもいる普通の夫婦の、どこにでもある複雑で深刻でとてもデリケートな問題。
・・・・いい意味で。(←主人公の口癖。どういう意味?)
男と女。夫と妻。
しょせん他人同士ですからね。
最初はラブ♡のフィルターがかかっていたんだろうけど、
時間がたてばそんなカップルもシンプルな人間対人間になるわけで。
一人の人間として一緒に暮らすことができるか、って話になってくる。
「いやいや、私たちはずっとラブラブですよ」なんて人もいるかもしれないけど、
はっきり言って私の周りにはまずいない。
ま、そうはいっても、表向きは旦那の悪口ばかり言ってるくせに家ではラブラブかもしれないけどね。
とにかく男と女の間にある大きくて深ーい溝、そして考え方や意識の違いって、
思いのほか根深くて深刻な問題ですよね。
ちょっとずついろんなことを溜め込む人と、気付かない人
過ごしてきた時間とともに少しづつすれ違っていく二人。
始まってすぐからクスクス笑っていた私でしたが、
だんだんとそれが苦笑いになっていきました。
出会ったころのキラキララブラブな二人と、
現在の、自己中で鈍感な夫と、それにイラつきSNSにえげつない旦那の悪口を書き込んでしまう妻
その周りには、挙式を控えたカップルや、
夫への不満しか出てこない妻たち
わかる・・・・いろいろわかる・・・・(/_;)!!
なんで脱いだ靴下がソファにはさまってるの!?
昼ごはんにキーマカレー作れって!?バカなの!?
体がでかいだけで何もしないなら邪魔なんですけど!!
「やっぱりどこもそうなんだ!」と共感したり、
ちょっと耳が痛かったり、
せつなくて胸が傷んだり。
ほんの少しの気遣いや、出会ったころのようなちょっとした思いやりがあれば違うのにね。
夫婦以前に、他人と暮らすこと、気持ちを伝えること、
そして自分が今、何をどうしたいのかに気付くこと。
それって本当に難しいことなんだなあと思いました。
大事なものって、失くしてからでは遅いのに、この手から離してしまいそうになるまで気付けないものなんですね。
この絶妙ーーーにリアルでシビア、そして時折生々しいくらいの夫婦関係や男女の心の機微をえぐりだしている脚本&監督は、市井昌秀
そう、激ダサの残念男子の恋愛を温かく(生温かく?)見守る、星野源主演「箱入り息子の恋」(胸キュンで、痛々しくて、最高でした)、
そして中劇で上映して大好評だった草彅剛主演の「台風家族」(トンデモ家族の笑えて泣ける極上コメディ)など、
決して派手ではないけれど、おかしくて一生懸命な普通の人々をユーモアたっぷりにスクリーンで躍動させる注目のクリエーターです。
やはり、しっかり脚本にも関わるクリエーターの作品は、面白いですよね。
そういえばこの方の作品は、中劇では「ハルチカ」も上映しているんですよね!
あれもよかった!
橋本環奈ちゃん&佐藤勝利くん(Sexy Zone)。
控えめに言ってこれ以上ないほどの目の保養(推しと推しの共演は尊い)
そして友達以上恋人未満の青春ドラマに心洗われました。
そんなわけで、なにげに中劇とはご縁のある監督さんです。
これからもぜひ末永くお付き合いをお願いしたいところ。
今回の「犬も食わねどチャーリーは笑う」は、監督の実体験もおおいに脚本に取り入れられているとか。
妙に生々しいと思ったらそういうことか!
そして夫婦だけでなく嫁姑、職場の人間関係や友人など誰もがどこかに共感するコメディドラマのなかに、
夫婦のあり方ジェンダー不平等LGBT正規雇用なんかの働き方についてなど現代の日本が抱える社会問題を、深刻になりすぎずナチュラルにライトにちりばめてあるのも秀逸。
主人公の夫婦を取り囲むさまざまな人間関係のなかにもそれぞれいろんな問題があって、
それらが最後、さりげなく回収されていくのはさすが。
ただの「犬も食わない夫婦喧嘩」のお話ではなく、
伏線の回収にも「あ、そっち!?」「え、そういうこと!?」
っていうエンタメ感があって楽しい。
どんな関係でも、気持ちをためこんだまますれ違っていって修復不可能な状態になってしまうよりは、
たまには思いっきり言いたいことを言いあって喧嘩できるほうが、
夫婦でも、友達でも、メンタル面でもずーっと健全なのかも。
私の両親も、いつも母が父に対して小言や説教なんかをガミガミぎゃーぎゃーとぶつけて、
父はそれをスルリスルリのほほんとかわして笑っているという感じで、
ずいぶんとシュールな夫婦関係だなあと思って見ていたのですが、
父が入院してそれをぶつける相手がいなくなってしまった母は、
このごろなんだか急に老けたように見えます。
「ストレス発散する相手がいないからボケちゃいそう」なんて軽口を叩いていますが、
あれでいて実はけっこう寂しいんでしょうね。
夫婦って、ほんとそれぞれだし難しい。
そんな、どこにでもいそうな普通の夫婦を演じるのは、
香取慎吾岸井ゆきの
(C) 2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
映画「凪待ち」の、どんよりとした闇を背負ったダメ男の迫力が衝撃だった慎吾ちゃんでしたが、
今回はひたすら頭を空っぽにして力を抜いて、鈍感で無神経な筋肉バカを演じたそうです。
そして今、飛ぶ鳥を落とす勢いの岸井ゆきのちゃんがまた上手い!
中劇でもついこないだまで上映していた「神は見返りを求める」からの出演ラッシュです。
前にもここで書いたんですが、
ズルくてあざとい絶妙~なクズ男(この成田凌がまたイイ!)に振り回される普通ーの女の子を演じた映画「愛がなんだ」と、
高橋一生(ちなみに、この映画の音楽を担当し主題歌を歌ってるのは高橋一生の弟さんです)とダブル主演したNHKのドラマ「恋せぬふたり」で演じた、アロマンティック(他者に恋愛感情を抱かない恋愛的指向)・アセクシャル(他者に性的に惹かれない性的指向)の役がスッゴクよかったゆきのちゃん
どうしようもなく共感できちゃうごくごく普通の女の子がとにかく上手い!
どうやっても普通にはいそうにもないオーラの二人ですが、
この映画の中ではまさに、そのへんにいそうな空気感で、
マンションの隣の部屋に住んでそうなリアリティで、
そしてなんだか並んでるだけで絵になるお似合いの夫婦の顔で(身長差がたまらない!)
そこにいました。
そんな二人を囲む人々も味わい深い芸達者揃い。
職場に一人はいそうな、ついつい余計なことをしそうなオバサン・余貴美子
バツ3の店長・的場浩司に、勘違い野郎な上司・眞島秀和
悪気はないけどイラつく姑・浅田美代子
そして、挙式を控えてマリッジブルーになっちゃってる同僚・井之脇海くん。
(C) 2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
中劇では去年「ONODA」で会えましたが、
まさに今、毎朝「ちむどんどん」でお顔を見るのが私の朝の癒しになってる井之脇海
まず7:30のBSのを見て、8:00の総合のを見て、夜にはNHKプラスでおかわりしてまで見てる「ちむどんどん」
不器用で口も悪いけどほんとはいい人で腕の良い料理人・矢作の役が似合ってるー!
映画「トウキョウソナタ」で、あの、ピアノを弾いてたかわいい少年ですよ!
もう今、とにかくいろんなドラマや映画に引っ張りだこの彼。
ドラマ「義母と娘のブルース」とか「アンサング・シンデレラ」の役も印象的でしたが、
上白石萌歌ちゃんと出てた午後の紅茶のCMも良かったなあ~( *´艸`)
これからもっともっときますよ~!要チェックです!
今回もいい味出してるんですが、この映画の中では花嫁役の方が強烈なので、
私も思わず吹き出してしまったその二人の姿をお楽しみに♪
ちなみに<旦那デスノート>は実際にあるSNSサイトですが、
映画のようにユーモアやオチがあるものだけでなく、
かなり・・・・なんていうか・・・・エグいというか・・・・
リアルでヤバいというか・・・・
「それ、マジで離婚しなきゃダメだよ(;゚Д゚)!!」のレベルの投稿も多くて青冷めますので要注意。
それからタイトルにもある″チャーリー”とは、二人が飼ってるフクロウの名前。
あれ、本物ですよ。
見てるぶんにはかわいいけど、思いっきり肉食なので、餌は冷凍ネズミだそうで(;゚Д゚)
飼うときはそのあたりじゅうぶん考慮しましょうね。。。
そして久々にいい眺め!
慎吾ちゃん草彅くんが並んだエレベーター。
「クソ野郎」のときのSMAPロードを思い出しますね。
なにしろ彼らも、このエレベーターに乗ったしね!
彼らの使った鏡もあるし、
サイン入りのポスターも、
一緒に撮った写真も・・・!!!(→クソ野郎のHPにも載ってましたね。とにかくこれは家宝!)
またいつか中劇に来てください・・・・・!!!
・・・って、また話がそれてますが、とにかく、笑えて泣けるブラックコメディ。
夫婦でぜひ・・・・とは言いにくい(*_*;)
「え、俺もそう思われてるのかな?」と急に怖くなる旦那さんに、
あるあるあるある!と笑いながらも、「最近ちょっとキツく当たりすぎてるかな?」と不安になる奥様方。
一人ずつ、こっそり観に来たほうがいいかもね( ;∀;)
治療は早めのほうがいいですからね。。。
公式サイトhttps://inu-charlie.jp/

みなさん、配信、使ってますか?
結局、最近一番見てる配信サイトはNHKプラス。の私です。
ビックリ。
歳を取るとNHKを見るようになる、ってのは本当だった!?
でも最近のNHKは、ほんとにおもしろい。
ドラマも、なんなら民放よりもまずNHKのものをまずチェック。
質が良くて、キャストも絶妙、そしてとにかく面白い。
そんなドラマばかりです。
先日放送された、伊藤沙莉主演の「ももさんと7人のパパゲーノ」もよかったし、
今もオダギリジョー「オリバーな犬」シリーズの続きが楽しみだし、
10月には、草彅くんが出ててBSでやってた「拾われた男」が総合でも放送されると発表になったし、
高橋一生「岸辺露伴は動かない」も新シリーズが始まりますからね。
そして今回のブログでも何度もNHKプラスの話をしていますが、
最後にもう一個。
楽しみにして欠かさず見てるのが月曜から木曜の夜10:45~やってる夜ドラ「あなたのブツがここに」
これは見れるときはリアタイして、終わったらすぐにNHKプラスでおかわりです。
なんなら週末、その週の分をもう一回全部おかわりです。
おすすめです。
昼休みにNHKプラスで見てたら、スタッフSさんに「それ!あなブツでしょ!」と指摘されました。
Sさんも見てるらしい!
面白いよね!
コロナ禍で宅配ドライバーに転職した元キャバ嬢のシングルマザーの、
必死で、しんどくて、でもあったかくて笑える毎日。
なぜか泣ける。
しかも「20歳のソウル」に出てた佐野昌哉くん(Jr.の推し)が出てるー--!
というか、彼目当てで見始めたドラマなんですけどね!
それがドラマとしてめちゃくちゃ面白いなんて大当たり!
そんな時はほんとにうれしい(´ー`)
NHKのドラマはスタッフも出てる役者さんたちも事務所の力やお金の力なんかとは関係なく、
ほんとに実力があって面白く、映画などでも注目株の旬な人が多いので、
そういった点でもチェックが欠かせないわけなんです。
実際、その後、映画などで活躍しだす人も多いので、それもまた楽しいんですよね!
・・・・そう、今度はNHKプラスの宣伝部長みたいになってますけど(*_*;)
エンタメの仕事をしてる以上は、あちこちにアンテナ張っとかないね!
って、もう、ほんとに大忙しの毎日です。
受信料払ってれば誰でも無料で見られるのでぜひ♪
若い頃は、「ほとんど見てないのに受信料払うのは嫌だー」なんて言ってましたが、
私ももう払い渋るのやめましたよ(;'∀')
さすがに、面白いと払おうって気になるもんですね。

そんなわけで、あいかわらず映画もドラマもと欲張って大忙しな私ですが、
これから公開の映画も、観たい映画もたくさんあるので、しっかり観て紹介しますよ!
暑いの苦手なくせに夏気分に乗せられてなぜかフワフワしてた私ですが、
涼しくなってきたしね!
秋の夜長、ゆっくりパソコンに向かうことにします。(→そして寝落ち)
体力が落ちてきてすぐ寝落ちしちゃうので更新がのんびりになっちゃってますが、
気長にお待ちくださいませ。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/