2018年9月27日木曜日

「太陽の塔」&秋の佳作たち

こんにちは。
秋まつりも終わり、
いしがきミュージックフェスティバルも終わって、
気が付けば予想最低気温が10℃!?
寒いじゃん・・・・(-_-;)
秋っていうか冬になるじゃん。。。
そんななか、食欲の暴走が止まらない私は、
夜中の卵かけごはんがやめられずにいます。
そう、TKG。
もともと好きなんですけどね、
先日、ピカデリーさんで「食べる女」を見て以来、
夜中に卵かけごはんを食べるのがやめられないんです。
すぐに影響受けちゃうんですよ~。
映画の中にでてきたTKGがすっごくおいしそうで、その日の夜から食べだして。
っていうか、めちゃくちゃおいしいんですよね(゜▽゜)/
夜中に食べるっていう背徳感もあるのかしら。。。
もうこれ以上サイズが上がると制服のスカートが入らない・・・・(@Д@;)!!

とまあ、そんな残念な話は置いといて。
29日から公開になるのは「太陽の塔」
(C) 2018 映画『太陽の塔』製作委員会
芸術の秋!にピッタリですね(^▽^)/
これ、なかなか深いドキュメンタリーですよ。
大阪万博から約半世紀!
今もなお大阪のシンボルであり、今年の春から塔内部の一般公開も始まった、
岡本太郎『太陽の塔』
一般公開は大盛況で、予約チケットもなかなか取れないそうです。
今でも人びとが"太陽の塔”に惹かれるのはなぜなのか?
"太陽の塔”とはいったいなんなのか?
そして、岡本太郎は何を想い、何と闘い、何を伝えたかったのか?
当時、太陽の塔の制作に関わった関係者や専門家たちのインタビューを基に、
貴重な万博当時の映像をまじえながら、
岡本太郎のルーツ、彼の興味や創作の遷移を紐解き、
さらに同時期に制作されていた"明日の神話”についても探り、
太陽の塔からのメッセージを浮き彫りにしていきます。
今は、家のテレビもかなりのチャンネルが見られてたくさんの番組があるし、
インターネットで当たり前に誰でも簡単にいろんな情報が手に入る時代。
この伝説の太陽の塔の内部が半世紀ぶりに公開されたといっても、
なんならスマホでだってその中の様子を見ることができちゃったりしてしまう。
もちろん、実際にその場で本物を見たいものではあるけれど、
行かなくても、本でもパソコンでも見るだけならすぐにできてしまうんですよね。
それがいいのか悪いのかは別にして、
そこで、太陽の塔のドキュメンタリーを作ることにしたはいいが、
普通に中に潜入してあちこちを映し出し、制作当時のお話を聞く。
というのでは普通すぎる。
なにしろ「人類の進歩と調和」をテーマにした大阪万博で、
テーマ館のプロデューサーだというのに、
「何が進歩だ!進歩には反対だ!」
「なにが調和だ!対立があったうえでの調和だ!」
と息巻く岡本太郎が天井をぶち抜いてまで大きくして作った太陽の塔についてのドキュメンタリーが、
しかも時代も民衆も国家まで置き去りにして作品を作り続けた前衛芸術家・岡本太郎について語る映画が、そんなに普通に作られていいのかっ!!??
というところから始まった企画。
じっくり内部見学がしたいなら実際に行きなさい。
行かずに見たいだけなら本やネットでどうぞ。
というわけで、この作品では半世紀以上も人々の心を捉えて離さない巨大建造物"太陽の塔”について、
いろんな角度から、いろんな人たちが、
岡本太郎やその思想、それからアートについて自由に持論や思い出を語り、
そして過去と現在、未来を表現している太陽の塔を通して、
未来につながるメッセージを届けます。
そこには、太陽の塔の設計責任者岡本太郎美術館の学芸員民俗学者考古学者などの専門家たちもいれば、
岡本太郎本人やパートナーの敏子さんと深く関わっていた人たち、
世代も立場も全くリンクしないけど"表現者”という共通点で共鳴する人、
岡本太郎が影響を受けたチベット仏教の僧侶
そして、渋谷のパブリックアートとなっている"明日の神話”に福島第一原発の事故を思わせる絵の描かれたベニヤ板を貼り付けて騒ぎになった若手美術家グループChim↑Pomまでもがインタビューに登場。
異色のアーティスト・岡本太郎と、
半世紀以上も人々の心を揺さぶり続ける彼の代表作であり、時代のシンボルである謎多き"太陽の塔”を語り尽くす112分。
監督は、これまで安室奈美恵ミスチル奥田民生などのMVや多数のCMを手掛け数々の賞を総ナメにしてきた関根光才
なんとあの、AKB48「フォーチュンクッキー」のMVもこの方の作品!
この監督の最新作は、11月に公開される菅田将暉主演「生きてるだけで、愛」
これ、めっちゃ観たいやつです私!
観たいなあ~観たいなあ~観たいなあ~♡
うちが無理なら他館でも全然いいので!
どこか上映してくださーい!
言葉にすればどうにかなるかも♪
っと、とにかくこれからの活躍がかなり期待される監督なので、
そういう点でも要チェックな「太陽の塔」
よくわかんないけどなんか気になるー!!とか、
ちょっと時間あるから何か観たいなあ~。とか、
そういう人も観てみてほしい映画です。
私も、ドキュメンタリーは眠くなっちゃうんだよな~・・・と思いつつ観たのですが、
冒頭の大阪万博の映像から心を掴まれ(私が生まれるほんの少し前の出来事だということも含めて興味深い!)、
いろんな人たちがいろんな観点から太陽の塔岡本太郎のことを熱く語り続けるのを見て、
なんかそのことじたいが面白いし、
あの、私から見ても不思議で不気味で違和感ハンパない巨大建造物について、
ここまで話が広がるのかと、興味深かったです。
映画を観てから急激に興味がわいて、
塔の中身、もっと見たーい!!!
もっと詳しくいろいろ知りたーい!!
と思った私は、自宅のクローゼットから名作漫画「20世紀少年」を引っぱりだして読み返してみたり、
ネットでいろいろ調べてみたりもしています。
そして上映期間中は関連書籍もいくつか販売することにして勝手に注文し(私が読みたい)、
今日入荷したのですが、
みーーーーんななんか面白そう(*´▽`*)/
表紙もすでにおしゃれだし、チラ見しただけでワクワクしてきちゃう本ばかりでした。
数に限りがありますので、気になる方はお早めにどうぞ!!
ちなみに、先着で入場者プレゼント(特製シール)を配布しまーす(^▽^)/
ぜひぜひゲットしてくださいねー!!!
公式サイトhttp://taiyo-no-to-movie.jp/


すっかり寒くなってしまったこのごろですが、
中劇は地味に良い作品を上映中☆
モニターで見るだけでいちいち涙があふれる
「泣き虫しょったんの奇跡」
イッセー尾形と、小林薫、そして松たか子に泣かされるー!!
10月11日までの上映!
絶対観て~!!!
(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社

それと、児童文学と侮るなかれ、
観客満足度95%!そしてスタッフ号泣!
「若おかみは小学生!」もイイですよ~☆
子どもには絶対観せたい素敵な映画。
(C) 令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

明日からの「午前十時の映画祭」は、
私も絶対観たい「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」
©1985 AB Svensk Filmindustri Still Photographer: Denise Grünstein
あったかくてシビアで、かわいいけどリアルで、
感動って感じともせつないって感じとも違うのに、
不思議と心を掴んで離さない、北欧らしい作品。


今後もまだまだいろいろ決定&検討中!
私も楽しみな作品が続々待機中です♪
ちょっと忙しぶって、なかなかこのブログの更新もこまめにはできなくなっていますが、
がんばって2週に一回は更新!
したいと。
思ってはいます!
もちろん。
がんばります(゜▽゜)/


★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile


2018年9月14日金曜日

B'z "SCENES"1988-2018!1週間の上映です♪

こんにちは。
すっかり秋ですね。
まだ日中は暑いくらいの時間もありますが、
食欲の秋が待ちきれない私はすでにありえないほどの食いっぷりで一足早く秋を満喫中です。
本日の昼ごはんも、白飯にナスと鶏肉の炒め物切り干し大根の煮物ピーマンの肉詰め(→残り物をタッパーのまま持参)。
さらにカップのワンタン
食後にフルーツとプリン
もちろんおやつもつまんで夜ご飯もしっかり食べますよ!
・・・・・え、食べ過ぎ?
そう。
また。
制服がきつくなってきている私です(+_+)
この時期、どうしても食べすぎちゃってきつくなるんだよなあ~!
秋だから仕方ないけど!
みんなそうですよね!
おいしいものばかりですからね!
食べたいものを我慢するなんてナンセンス!
人間、いつどうなるかわかんないんですから、
好きなことやって、食べたいもの食べて、
毎日満足して眠りにつきたいものです。。。
服のサイズはヤバくなりますけどね(-_-;)

そしてそんな秋の中劇。
いつも通りマニアックな映画紹介を書くつもりでのんびりしていた私ですが、
あれ?なんか。
やけに電話が鳴るなあ。。。
ていうか鳴りすぎ?
そう。
明日9月14日から20日まで上映のこれ。
「B'z 30th Exhibition "SCENES" 1988-2018」

この問い合わせで電話が鳴る鳴る。
上映時間の確認と、チケットの購入方法についてのお問い合わせです。
劇場側としては、普通の映画と同じ感覚だったので油断してましたが、
そう、中劇はネットでのオンライン購入ができないアナログな劇場。
ファンのみなさまからは「早めに買っておけないの?」
「席の予約をしたいんだけど」etc...
とのお声が。
そっかー・・・そうなんだー・・・。
でも、やはり中劇にはそんな最新のチケット購入システムなど入っているわけもなく、
事前の座席予約はできません。
中劇では、いつもの繁忙期と同じように、
「当日のぶんのみ朝から販売、整理券をお渡ししてその番号順にご入場いただく」
という形でのチケット販売になります。
劇場オープンは9:30
エレベーターが5Fまで通じるのも9:30です。
それより早く来られた方は、エレベーターを4Fで降りて階段で5Fまで来ていただき、
入口の前でお待ちください。
でも。。。。。
そんな早く来なくても大丈夫だと思いますよ(^_^;)
東京のイベント会場での上映ではすごいことになっていたらしいですが、
地方ではそこまでのおおごとにはなっていないようですし。
劇場も170席の大きいほうのスクリーンですからね。
満席で入れない!!!なんてことにはならないのではないかと。
朝の劇場オープンからその日のぶんのどの回のでもチケットが買えるし、
整理券を配るのでその順番に場内にお入りいただけますので、
早めに買って安心して、あとはお買い物やお食事やお茶にでも行くといいと思います♪
特別上映なので1800円均一。
招待券や割引サービスも使えませんのでご注意くださいね。
残念ながらグッズやパンフレットなどの販売はありませんので、
早く来ても何も買うものはございません。
ポップコーンと飲み物くらいはありますが、
外からの持ち込みもOKなので、
好きなおやつなど持ってきちゃって大丈夫ですよ☆
駐車場は、金田一さん、MOSSビル、リリオに停めて駐車券を持ってきてくださいね!

B'zかあ・・・・。
聴いてたなあ、高校生のころ。
友達にすすめられて聴いた「BAD COMMUNICATION」にドハマリして、
朝から晩までエンドレスで大音量。
アルバム「BREAK THROUGH」は、聴く用と保管用で2枚買ったっけ(;'∀')
素敵でしたねえ・・・・かっこよかったですねえ・・・・♡
そういえば、今日で上映終了の映画「ALONE」ですが、
そのポスターやチラシを見かけるたびに私は心の中で
「♪ALONE 僕らは~ それぞれの~ 花を~
抱いて~ 生まれた~ めぐりあうために~」
と歌ってしまっていたんですね。
それを社長(同世代)に言ったところ「激しく同意」をもらいました。
それにしてもすごいですね、30年ですってよ。
デビューしたころ生まれた赤ちゃんがおっさんに。
ということはそのころ高校生だった私はあっさりババアに( ゚Д゚;)!!
・・・・・・・。
頭の中は、高校生のころと全く変わってないのでいいのです。
おいしいものと、映画と、テレビがあれば生きていける!
あとお酒と。
楽しくいきましょう~!
ハッピーにね!
っていう映画も明日から公開。
「セラヴィ」
(C) 2017 QUAD+TEN / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / PANACHE PRODUCTIONS / LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE
とびきり明るくてハッピーなフランス映画。
引退を考え始めたベテランウエディングプランナーの長い一日を、
ポンコツだらけのスタッフがひっかきまわす、
フランスらしい、でもフランスらしからぬ底抜けに楽しくてカラフルなテイストで描いたコメディです。
パリで同時多発テロが起きて重く暗い雰囲気だった2015年のフランス。
そこで、「お祭り騒ぎのような映画を」
「こんなときこそ笑えて、ただ楽しめることを皆が必要としている」
と構想に着手した監督。
「セラヴィ!-まあ、これも人生さ!」とは、
フランス人が日常でしばしば使う、エスプリを効かせた幸せの合言葉。
フランス本国では圧倒的No.1大ヒット、世界50か国以上でも大絶賛のこの作品、
遊びゴコロと優しさに満ち溢れた人生賛歌です。
公式サイトhttp://cestlavie-movie.jp/


さて、盛岡も秋祭りですね。
山車の車輪のきしむ音と、子供たちのかけ声、そして小気味いい太鼓の音。
大好きなお祭りの季節です。
そしてそれが終わると本格的な秋です。
楽しいイベントも多いですが、
なぜかいつも用事や不意の出来事でドタバタになる私です。
観たい映画もたくさんあるのに!
紹介したい映画もたくさんありますが、
なかなかゆっくりパソコンに向かえず、
このブログの更新も滞りがち。
仕事もたまりがち。
お肌のためにも早く寝たいんですけどね(*_*)
とりあえず、今日のところは洗濯物を干したら寝ることにします。
それでは、素敵な秋の一日を!

★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile



2018年9月7日金曜日

必見!「泣き虫しょったんの奇跡」

こんにちは。
夏が、振り向きもせずにダッシュであっさり通り過ぎて行ったような寂しさが残るこの時期。
あっという間に9月です。
昼間はまだ暑い時間もあるものの、
夕方の涼しさといったらもうすっかり秋でビックリです。
台風も去って、「えっ、これで夏、終わり?」
早く涼しくなれ~と呪文のように呟いていた私ですが、
まさかこんなに早く願いが通じるとは(^_^;)
ちょっとせつない。。。

そんななか、私がすっごく楽しみにしていた作品が始まりますよ!
「泣き虫しょったんの奇跡」
(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社
26歳。それはプロ棋士へのタイムリミット。
小学生のころから将棋一筋で生きてきた"しょったん”の夢は、
年齢制限の壁にあっけなく断たれた。
将棋と縁を切りサラリーマンとして暮らしていたしょったんは、
親友や周囲の人々に支えられ、様々な困難を乗り越えて将棋を再開することにー。
もうこれ、絶対面白いやつ(*'▽')!
将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的作品を、
豪華キャストで映画化した作品です。
将棋。
最年少棋士・藤井聡太七段の活躍や、
ひふみんこと加藤一二三九段の人気で、
今かなり注目の奥深き日本文化と厳しい勝負が渾然一体となった世界。
ちょっと地味で難しい、敷居の高い世界のような気がしますが、
コマの動きさえ覚えれば、わりと誰でも楽しめる趣味の世界だったりもするようで。
私は小学生のころに学校で大流行りしたので、一応やるだけはできるんですが。
「本格的に、先の先を読んで戦う」勝負にはなりませんね(^_^;)
それでも、山奥のド田舎育ちのうちの父親もできるし、
小学生たちが学童なんかでも当たり前に遊んでいるというくらいなので
やはり実際にはけっこうポピュラーなものなのかもしれません。
このごろは藤井聡太七段の影響で将棋を始める(始めさせられる)子供がかなり増えたそうで、
子供用の将棋盤(駒一つ一つに動き方が書いてあるもの)が品薄になったそうです。
たしかに、親からすれば子どもがピコピコと携帯ゲームをやってるくらいなら将棋やらせたいですもんね!
そんな感じで今、大人気の将棋の世界ですが、
藤井聡太七段のように中学生でプロになんてもってのほか、
なかなかプロになれずに挫折し、諦める人もたくさんいるのをご存知ですか?
プロの棋士を目指す人は、
まずは日本将棋連盟のプロ棋士養成機関である「新進棋士奨励会」に入ることから始まります。
ここには四段以上のプロ棋士から奨励会受験の推薦を得たうえで、奨励会試験に合格すると入会できるのですが、
この奨励会には並大抵の才能では入会も難しいといわれています。
会は、6級から三段まで160~170人の会員で構成されており、
三段まで昇段したうえで年に二回行われる「三段リーグ」戦の上位2名だけが四段に昇段し、プロ棋士になることができる、
というわけです。
ただし、満21歳の誕生日までに初段、
そして満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会という厳しい鉄の掟があり、
今回の映画の主人公"しょったん”は、
小学生のころから将棋一筋で生きてきて当然のようにプロ棋士を目指していたものの、
この厳しい年齢制限の壁にぶつかり、
プロ棋士になるという子どもの頃からの夢があっけなく破れてしまいます。
奨励会を退会し、将棋とはしばらく縁を切り普通のサラリーマンとして暮らしていたしょったんが、
様々な困難を乗り越え、再び夢へと再挑戦する姿、
そしてそれを支え、背中を押す周囲の人々との出会いや絆を丁寧に描き、
笑って泣ける濃密な人間ドラマとして完成したのがこの「泣き虫しょったんの奇跡」です。
(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社
この熱くて深い勝負の世界を、うわべだけでなく内側からまっすぐに描き切り、
プロの棋士からも絶賛された対局シーンや、
原作と将棋界への愛と理解が溢れる空気感が心地よいこの映画を撮ったのは、
自身も奨励会に在籍していたことがある(!!)豊田利晃監督。
9歳から17歳まで奨励会に在籍していたそうですよ!
この映画の、報われるとは限らない勝負の世界、
そして幼い頃に好きなものと出会ってしまった嬉しさと苦しみを描くリアルで温かい眼差しは、
やはり自身が将棋を愛し、将棋を深く知るこの監督だからこそ自然と伝わってくるものだったんですね!
私はこの監督の作品は初監督作品の「ポルノスター」千原ジュニア主演)や、
KYON2先生が主演の「空中庭園」
それから今回の主演でもある松田龍平主演の「青い春」をたまたま劇場で観ているのですが、
そのときの、乾いた、突き放したような目線の、
ちょっと冷たすぎるんじゃ!?ってほどのクールな撮り方とは全く違っていたので驚きました。
子どもたちが将棋にハマっていく楽しさや、
仲間たちと過ごすたわいない青春、
一度は諦めた夢をもう一度追いかけようとする勇気、
そしてそれを応援する周囲の人々の温かさ、
もちろん将棋にまっすぐ向き合う気合や将棋に対する愛憎ひっくるめてきちんと描こうとするその姿勢に、
観ているこちらも背筋が引き締まる感じがするし、
画面からもものすごい愛情と優しさが溢れているのがわかります。
主演は、この豊田監督と16年ぶりにタッグを組む松田龍平
たたずまいが、原作者の瀬川昌司さんに似ています!
いい役者になりましたねえ(*´▽`*)
日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲った「舟を編む」は言うまでもなく、
個人的には「まほろ駅前~」「探偵はBARにいる」あたりのぼんやりした冴えない雰囲気の、でもやっぱり独特の味がある役がハマりすぎな彼が好きですね。
将棋盤を見つめているときの、上からのアングルのときの顔がドキッとするほどお父さんの松田優作にソックリでハッとしました。
そこも要チェックです♪
そしてクリエーターの宿命か、少し繊細すぎたのか、ちょっとばかりやらかしてしまって映画を撮れない時期があったこの豊田監督ですが、
そんなの関係ねえ!とばかりに、
「監督の作品なら!」「ギャラなんかいらないから出たい!」なんていう役者がたくさん集まり、
普通に大作の主役ができる俳優さんたちがゾロリ勢揃いしているのもみどころ。
まずは物語のキーマンとなる主人公の親友を演じるのはなんと、
大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」の全音楽を担当し日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞したRADWIMPS野田洋二郎
松田龍平とはプライベートでも仲が良いというのが伝わってくるナチュラルな雰囲気が素敵です。
そして父親役の國村準、恩師役の松たか子には泣かされるし、
妻夫木聡早乙女太一永山絢斗染谷将太とイケメンばかりが顔を揃えているのになぜか全員クソダサイのが妙にリアルで同時に愛おしい奨励会メンバー、
さらに藤原竜也がビックリするくらい出番の少ない小さな役で出演しているのには驚きますよ。
(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社
監督本人も、「将棋を知らない人にも観てほしい」と言っているくらいなので、
ルールを知らなくても、子どもでも楽しめる娯楽作品になってはいるのですが、
本格的に将棋をやっている人たちにも絶賛されているほど、
ガチの将棋好きも唸る作りも魅力。
なにしろ原作者・瀬川晶司五段本人が撮影前からガッチリ将棋指導、
そして棋士の役で本物のプロ棋士が多数出演。
将棋好きの方にはたまらないでしょうね!
驚いたのは、中劇の学生バイト(19歳!)の女子が大絶賛していること。
「めちゃくちゃ面白かったです!みんなに観てもらいたい!もう、どう言ったらこの
映画の良さを伝えられるんだろう!!!」と、
両手の拳をドラえもんのように振り回しながら熱くこの映画の魅力を語っていたのにはビックリしました。
若いっていいね(*''▽'')!!
とか言ってる場合じゃありませんね。
とにかく、すがすがしくて温かい、勇気と優しさのあふれる素敵な映画です。
みなさんも早く観て、両手の拳を振り回しながら周りの人に魅力を語って、
たくさんの人たちにこの胸が熱くなって心がじんわりと温かくなるこの映画をすすめてください!!
公式サイトhttp://shottan-movie.jp/



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