2018年5月17日木曜日

イタリア旅行と哀しき殺人者

こんにちは。
暑いですねえ(>_<)
休みの日、あまりにいい天気だったので調子に乗って公園に遊びに行ったら、
足を7カ所も虫に刺されてしまいました。。。。
腫れるわ、かゆいわで散々でした。
「もう二度と外に遊びになんて行くもんか!」
と、これから夏だというのに決意してしまった私です。
映画、ゲーム、漫画、テレビ大好きの私。。。
根っからのインドア派のようですね♪

さて、今週末公開は2作品。
一本目は「フェリーニに恋して」
(C) 2016 In Search of Fellini, LLC. All Rights Reserved.
絶対に外さないと言われる、イタリアが舞台のロードムービー。
なんならストーリーなんかどうでもよくて、
ただとにかくイタリアの街並みや風景を見ているだけで楽しい!
そして癒される!
とよく言われる、"イタリアが舞台の旅映画”です。
母親に大事に大事に育てられ、世間を知らずに大人になってしまった20歳のルーシー。
唯一の理解者である母親の異変に気付き、
なんとか独り立ちしようとするもうまくいかず。
落ち込んだ彼女が足を踏み入れたのは、
「フェリーニ映画祭」
(C) 2016 In Search of Fellini, LLC. All Rights Reserved.
そこで"映像の魔術師”といわれるイタリアの映画監督フェデリコ・フェリーニの映画に出会い、すっかり心を奪われたルーシーは、
一人イタリアへと、フェリーニを探す旅(自分を探す旅)に向かうがー。
私も大好きなんですが、
ロードムービーって、ほんといいですよね!
自分もそこを旅している気分になれるし、
風景や街並みを眺めているだけでも楽しいし、
主人公が見知らぬ街を歩きまわり、
いろんな人との出会いやたくさんの出来事を経験しながら少しづつ成長していく姿を見ていると、
傷ついた心や落ち込んだ気分がどんどん晴れていくのが自分でもわかるし、
いつの間にかすっかり元気になって明日もがんばろうと思える。
だから私はロードムービーが大好きです。
でも・・・・・
観終わったあと絶対にそこに行きたくなるのが難点ですね(^_^;)
旅した気分にはなるけど、そのあと必ず、
「やっぱり行きたい(>_<)!!!」
ってなっちゃいます。
私の初めての海外旅行はバリ島だったんですが、
それはドラマと映画のメディアミックスで話題になった「パ★テ★オ」を観て、
「絶対行きたい!」
ってなっちゃったからなんです。
これがまた菊池桃子加勢大周保坂尚希・・・なんていう、
もうなんていうか、これでもかっていうバブリーな匂いのする豪華キャストで、
なんかもうとにかく世界中あちこち回って撮影したっていうバブリーな映画でした。
たしか、鈴木京香先生と松雪泰子姐さんがバリ島の民族舞踊ケチャを踊るシーンがあって、
「なんかスゲー!面白そう!」とか思って、
それでまんまと私もバリ島へ向かってしまったわけですが。
映画じたいは・・・・・・・。
もうどんな話だったかすっかり忘れてしまってるくらいなので、
たぶん微妙だったんでしょうね。
でもそこからはもう、海外旅行に行くのはすべて映画がらみだった私です。
「恋する惑星」を観ては香港へ、
「シュリ」を観ては韓国へ、
母親のヨン様ブームの付き添いとしての韓国旅行を挟み、
「アナとオットー」「ポンヌフの恋人」「ローマの休日」「アメリ」「オール・アバウト・マイ・マザー」なんかの、お気に入りの映画のロケ地ぜーんぶ回っちゃえ!
という一世一代の大きな旅行、
「ヨーロッパぶらり鉄道の旅」
なかなかでしょ。
その日の宿を、行き当たりばったりで決めてヨーロッパ横断(といってもスペインからイタリアを回ってフランスに行っただけ)したんです。
まあそこで終わりましたけどね。
全財産そこで使ってきちゃったので、
もうそのあとは国内旅行どころか車で行ける近場旅行しか行けてないですけど(-_-;)
で・・・・なんの話でしたっけ(@_@)?
フェリーニね!イタリアね!
そうそう、一人でさまようイタリアね。
やばいですよー。
イタリアは観光の国なので、悪い人もいっぱいいます。
私もベネツィアで赤ワインや宿泊代、ぼったくられましたからね!
スペインではスリにも遭ったし、
フランスでは中学生くらいの子たちから何度もカツアゲされそうになりました(^_^;)
なめられてるんですかね、日本人。
なのでこの映画の主人公ルーシーのような世間知らずの女の子にはイタリアは、
ちょっと厳しい勉強になってしまいます。
でも、それも含めてすごくいい経験になり、
彼女はほんとに一人の大人の女性へと成長することに。
フェリーニの世界に迷い込んだようなファンタジックな世界と、
イタリアの美しい街並み、
そして初めての恋。
(C) 2016 In Search of Fellini, LLC. All Rights Reserved.
巨匠フェリーニの代表作「道」「8 1/2」「甘い生活」の登場人物が道案内をし、
真実と虚構が幻想的に絡み合う複雑で魅惑的な物語の中から、
やがて辿り着く現実の世界。
ルーシーのフェリーニを探す旅はやがて、本当の自分を探す旅へと変わり、
最終地点へと向かっていくー。
フェリーニというと、難解というか難しい感じがして、
映画をよく知らないって人は手を出しちゃいけないような、
「あ、映画100本観てから来てね!」
とか言われそうなイメージがありますよね。
少なくとも私はありました。
でも昔、岩大の特美の学生だった友人に、
「フェリーニって、何度観てもわかんないけど、それがいいんだよね」
と言われ、
「ふむふむ、わかんなくていいのかあ」
と思い、ちょうど劇場で上映していたので思い切って観てみたのが『道』
・・・たしかにわかんない。
そして後味、微妙!
なんていうか・・・・不思議。
でも、なんかずっと気にはなる。
「観たあとスッキリするけれど、あとから思い出そうとしてもどんな映画だったか忘れてる」
なんて作品もよくありますが、
フェリーニはその真逆。
絶対にスッキリしないけど強烈で、斬新で、印象的。
それがフェリーニ
今回のこの「フェリーニに恋して」は、
フェリーニ好きの人はもちろん、終始ニヤリとしながら楽しめる作品ですが、
フェリーニを知らない初心者って方に、ぜひ観てもらいたい作品です。
フェリーニ作品のなかでも比較的とっつきやすい代表作の登場人物が出てくるし、
フェリーニらしさ全開の作品の世界をモチーフにしてあるので、
気軽に入っていきやすいと思います。
これを観ると、フェリーニ作品をちゃんと観たいと思っちゃうと思いますけどね♪
ちなみに、お話のほかに私が気になっていたのは、
主人公ルーシーの叔母の役メアリー・リン・ライスカブ
この方、見る人が見れば一発でわかりますね。
ドラマ「24」でクロエを演じてたあの方です。
ちょっとクセがあるけどドラマではピリッといいスパイスになって面白いキャラクターでしたね。
私も好きでした(゜▽゜)/
今回も彼女のイメージにぴったりな役ですよ!
「フェリーニに恋して」5月31日までの上映!
私も含めてなかなか海外旅行に行けない貧乏暇無しタイプのみなさん、
この映画を観てイタリア旅行に行ったつもりになりましょう♪
そしてフェリーニの、妖しくて、だからこそ心惹かれる不思議の世界へ足を踏み入れてみてください。
観終わったあと、世界は違うものに見えてくるかも!?
公式サイトhttps://www.cocomaru.net/fellini


もう一本はまた全然違うタイプの作品。
「悪と仮面のルール」
(C) 中村文則/講談社 (C) 2017「悪と仮面のルール」製作委員会
こちらは近年、話題作を次々に発表し、数々の文学賞の受賞歴を持つ芥川賞作家・中村文則の傑作小説の映画化。
ウォール・ストリート・ジャーナルの「ベストミステリー10小説」にも選出された作品の実写化です。
悪になるために創られた男が、
顔を変え、過去を捨て、一人の女性を守るために殺人を繰り返すー。
そんな、重くて暗くて切ないダークヒーローを演じるのは玉木宏
玉木宏といったら、それはもう「のだめカンタービレ」の千秋先輩!
「篤姫」の龍馬役も良かったですけど、
今だと「あさが来た」なんでしょうかね。
私は、「ウォーターボーイズ」のクリクリ頭のころとか、
朝ドラ「こころ」のぶっきらぼうだけど優しい花火職人・匠くん、
あたりがハート鷲掴みな感じでしたけどね♡
そんな、好青年、"ちゃんとした男子”なイメージの彼が、
一つの愛のために冷徹に殺人を繰り返す切ない殺人鬼って。
役者人生のターニングポイントになりそうな役ですね!
周りもガッチリ個性強めなアクの濃い役者が揃ってます。
安定の光石研柄本明
ついこないだまで中劇では「リバーズ・エッジ」でいじめられっ子の山田くんだった
、今注目のイケメン俳優・吉沢亮
そしてまたまた悪ーーい役でナイフを持って血を浴びる中村達也(元ブランキージェットシティのドラマー)。
もう救いようのないくらいに重くて哀しいお話ですが、
そんななかに一筋の光のように輝く紅一点が新木優子
(C) 中村文則/講談社 (C) 2017「悪と仮面のルール」製作委員会
私は去年、「コードブルー 3rdシーズン」で見て、
なんだこの絵に描いたようなキラキラした女子は!?と驚いたんですが、
なんかもう気付いたらとにかくドラマ出まくりでしたね。
「重要参考人探偵」とか「トドメの接吻」(どっちも見てた。。。)とか。
そして夏には映画「コードブルー」も待機中。←楽しみ!前売り券買いました♪
そんなこんなで、今回のこの「悪と仮面のルール」は観たあと決して気持ちが晴れ晴れ☆にはならない部類の映画ですが、
原作よりはだいぶスッキリと、静かな感動と爽快感の残るラストになってます。
後味の悪ーい、胸クソの悪ーい、どんよりとした嫌ーな気分になるサスペンスが好きな人には物足りないかもしれませんが、
見応えのある人間ドラマ、涙腺崩壊の切ないラブストーリーとして楽しめる作品になっていますよ。
こちらも5月31日までの上映です。
お見逃しなく!!
公式サイトhttp://akutokamen.com/


思いのほか長くなってしまいましたね(^_^;)
もう秋まで作品がぎゅうぎゅう詰めになっているので、
ちょっとづつ紹介したいと思っているんですが、
毎回なぜか長くなってしまうこのブログ。
余計な話が多いんですよね(-_-;)
夜中に書くことが多いので、ついつい筆が進んでしまいますが、
赤ワインなどちびりちびりやりながら、
いつの間にか居眠りしながらなんてことも(゜Д゜;)
・・・・・このところ、前にも増して朝起きるのが大変な私です。。。


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