2017年4月1日土曜日

「午前十時の映画祭8」開幕!

こんにちは。
いよいよ3月末日です。
私も、お仕事つながりの方たちの異動や転勤、
友人の遠方への引越しなど、
なにげにセンチメンタルな年度末を迎えています。
「また会おうね」は決して嘘ではないけれど、
♪でも過ぎる季節に流されて 
会えないことも知っている~ by斉藤由貴「卒業」
そうそう、そういうものです。
ケンカしたわけでも、気まずくなったわけでもないけど、
きっと、遠く離れてしまった距離や新しい環境や慌ただしく過ぎていく日常のなかで、
それぞれ新しい関係を築き、
気付いたらいつのまにか連絡をとらなくなっていた。。。
それだけ。
人生、それの繰り返しです。
・・・春ですね。。。(/_;)

そう、春。
明日4月1日からいよいよ始まります。
「午前十時の映画祭8」
少し前に特報的な感じでちょっぴりだけご紹介しましたが。
待ちに待った新シリーズです。
なんと8年目。
でもまだまだ名作ありましたよ~(≧▽≦)!
今年はシリーズ初登場作品23本に、
これまで上映したなかで特に人気の高かった作品5本で、
計28本のラインナップです。
去年、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ3部作を連続上映して好評だった夏休み企画。
今年の夏は、オードリー・ヘプバーン特集でいきますよヽ(^o^)丿
「ローマの休日」
Copyright © 1953 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. 

「麗しのサブリナ」
Copyright © 1954 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. TM, ® & Copyright © 2001 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

「昼下がりの情事」
© 1957 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. and Warner Bros., Inc. All Rights Reserved.

「おしゃれ泥棒」
How to Steal a Million © 1966 Twentieth Century Fox Film Corporation an World Wide Productions, Inc. Renewed 1994 Twentieth Century Fox Film Corporation and World Wide Productions, Inc. All rights reserved. 

いいですねえ~(゜▽゜)!
スクリーンで観るオードリーはほんとにため息がでるくらいにキュートで素敵!
嬉しすぎる企画ですね♪
さらにさらに、ずっとスクリーンで観たかったフランソワ・トリュフォー
しかも「トリュフォーの思春期」
Copyright Hélène Jeanbreau

これ、古き良きフランスの少年少女たちの日常を瑞々しく描き出した、
かわいくてせつなくておしゃれで、素敵な作品。
ゴダール作品はたまにスクリーンで観ることができたりもするんですが、
トリュフォーはなかなか無いんですよ!
これはほんとに嬉しい☆
それから、黒澤明も二本!
「天国と地獄」
©東宝

「野良犬」
©東宝

どちらもめっちゃ面白いですよ~!!
私は若い頃、黒澤明特集をスクリーンで観れたラッキーな人なんですが、
その中でも衝撃を受けたのがこの二本。
「七人の侍」がスゴイのは知ってたけど、
ほかのもやっぱりスゴイんだ!!
と思いました。
「天国と地獄」は長いのに、始まってすぐから夢中であっという間だったし。仲代達矢もかっこよかったなあ・・・(*‘∀‘)
「野良犬」三船敏郎の迫力がすごかったし。
あ、ちなみに中劇では、6月には仲代達矢(84歳)の新作映画も上映しますよ!
「海辺のリア」絶賛前売り中♪
(C) 「海辺のリア」製作委員会
・・・話を戻して。
あと気になるのは、私も大好きな作家・宮本輝原作『泥の河』
©木村プロダクション

これも良かったなあ~。
高度経済成長期の大阪の庶民の暮らし、
少年時代のまっすぐでせつない思い出、
加賀まりこの退廃的な美しさ。
こちらも必見。
それに、アカデミー賞を受賞したウディ・アレン「アニー・ホール」
ANNIE HALL © 1977 METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.. All Rights Reserved.

「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」をはねのけての4部門受賞。
これはぜひスクリーンで観ておきたいですね!
それから、若かりしころのジョニー・デップ&少年時代のディカプリオが兄弟を演じた「ギルバート・グレイプ」も大好きだし!
Ⓒ1993 DORSET SQUARE FILM PRODUCTION AND DISTRIBUTION KFT.

「バグダッド・カフェ」もスクリーンで観られるなんて!
© 2008 KINOWELT INTERNATIONAL GmbH

あの砂漠に流れる「コーリング・ユー」と、おかしくて温かい人間模様。
この二本は、いつもよりちょっといいコーヒーを買ってきて、持ち込んでください。
観終わる頃にはきっと、疲れた心が癒されているのを感じますよ(^_^)
ほかにも、絶対スクリーンで観ておきたい「アンタッチャブル」とか、
TM & Copyright © 1987 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. 


高倉健「夜叉」
©東宝

カラフルでスタイリッシュな1963年市川崑作品「雪之丞変化」
©KADOKAWA 1963

そういえばこれもLGBT映画でした「戦場のメリークリスマス」
©大島渚プロダクション

と、なかなかに見応えのある作品たちがズラリ。
これを語り始めると終わらなくなっちゃうので、
とりあえずは4月のオープニング作品2本だけはきちんと紹介しておきますね!
4月1日~14日「ライフ・イズ・ビューティフル」
LIFE IS BEAUTIFUL © 1998 Miramax Film Corp. All Rights Reserved. 

第二次世界大戦下のイタリア。
嫌な時代でも、幸せな結婚をし、お店を開き、子宝にも恵まれた普通の夫婦。
そこにナチスの暗い影が忍び寄る。。。
ナチス政権下、舞台は強制収容所。
絶対に重くて暗い映画なはず。
でも、全編を通じて伝わってくるのは愛と希望。
前半、イタリアの太陽の下、幸せで愛に満ちた家族の姿、
後半、強制収容所で厳しい現実に向かいながらも必死で子供には「これはゲーム」とごまかし、ユーモアとジョークで乗り切ろうとする父の姿。
今、これを書きながらも涙が止まらない私です。
カンヌ映画祭のグランプリをはじめ各国で映画賞を総なめにしたこの作品で監督・脚本・主演をつとめたロベルト・ベニーニは、
「プライベート・ライアン」「恋におちたシェイクスピア」など強豪が並ぶこの年のアカデミー賞でトム・ハンクスをおしのけて最優秀主演男優賞を受賞
外国語映画賞も受賞して一躍、時の人となりました。
この作品、ハンカチ(いやタオル)必須。
化粧はボロボロになるので、この日だけは薄化粧でお越しくださいね!
そして「アメリ」
Ⓒ2001 UGC IMAGES-TAPIOCA FILM-FRANCE 3 CINEMA-MMC INDEPENDENT-Tous droits reserves

本国フランスはもとより、日本中いや世界中で旋風を巻き起こした奇跡の映画です。
パリで暮らすちょっぴり内気な女の子アメリの恋と日常を、
かわいくおしゃれに、そして不思議な毒とおかしなユーモアを交えて映し出した作品。
若者たちや映画好きの心をガッチリと掴み、大ヒット。。。
と思いきや、うちの母もこの映画が大好き!
DVDまで買って何度も観ているくらい。
たしかに、キュートなストーリーに鮮やかな色彩、
軽やかにポップに描き出されるパリの街並み。
へんてこな人々やブラックユーモアをふんだんにちりばめながら進んでいく、
ピュアでかわいらしいラブストーリー。
いろんな世代のハートを掴んだんですね~☆
一筋縄ではいかないこの作品、
撮ったのはラブコメが得意な人では全く無いはずの、
ブラックすぎて笑えない、でも観ちゃう!
という人続出の、映画マニア向け監督ジャン・ピエール・ジュネ
シュールで不条理なブラックユーモアSF・・・つまり超不思議映画、
でも映像や世界観は唯一無二、映画好きを自称するなら観ておかなきゃいけない『デリカテッセン』
それからへんてこな人々しか出てこない不思議なストーリー、
猥雑なアジアの雰囲気やおとぎ話のSFファンタジー、
ジャン・ポール・ゴルチェが手掛けた衣装、
そして何より映像の美しさに圧倒される『ロスト・チルドレン』(これ、大好きです!)。
そういったダークでブラックな作品ばかり発表してきた監督なのでした。
それが、キュートでかわいいラブストーリー!
まあ、変な人ばかり出てくるし、ラブコメとは絶対に言えないブラックさと不思議さが全体を包んでいるので、さすがジュネ!って感じなんですが。
主演のオドレィ・トトゥはこの作品で一躍トップ女優の仲間入り。
この作品のあと、いくつか映画に出てはいるんですが、
やっぱりどうしても「アメリ」がハマリ役すぎだったし、
その印象が強すぎて他の作品での彼女がなかなか浮かばないくらい。
「ダヴィンチ・コード」トム・ハンクスの相手役をやったりもしてるんですけどね(*_*)
とにかく、こちらもぜひスクリーンで観ておいてもらいたい素敵な映画。
音楽も、映像も、独特な世界観にもきっと夢中になる、
そして観終わったらクリームブリュレを食べたくなること必至の作品です♪

さて、今回もすいぶん長くなってしまいましたが、
午前十時の映画祭については、
他の作品の公開がいくつかかぶってしまったときなどその都度ちゃんとご紹介できないことも多いので、今回じっくりやってみました(・∀・)
毎回、楽しみにしてくださっている方も多いこのシリーズですが、
「いつフラッと来てもなにげにいいのをやってる」
そんな映画館でありたいと願う我々スタッフにとっても救世主のようなシリーズです。
お母さんやお父さん、おじいさんやおばあさん、
お子さんやお孫さんと一緒に楽しめる、珠玉の名作たち。
これから来年の3月まで一年間、
毎朝10時から上映です!
先入観なしに、食わず嫌いもなしに、
どれでもいいから一度でいいから、
ぜひスクリーンで観てみてくださいね(*‘∀‘)!
公式サイトhttp://asa10.eiga.com/2017/


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