2015年6月5日金曜日

『ソレダケ』は石井聰互監督ですよ!東方神起ライブ中継も決定☆

こんにちは。
このブログを読んでくださっている方のなかで、
今回のタイトルを見て、「おっ!?」と思った方はどのくらいいるでしょうか・・・?
今回、またかなりマニアックな話になっちゃうので、
そういうのはいいっすわ・・・て方はスルーでどうぞ!

『ソレダケ/that's it』
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6月20日からの上映が決まりました!
主演は最近『寄生獣』などで話題の染谷将太くん。
(彼は22才で菊地凛子さんと結婚したって時点でもうかなりトンガってますよね。)
監督は石井岳龍となっていますが、
この方、実は1980年代の日本映画の革命期(私が勝手にそう言っているだけですが)に
突如現れた若き異端児・石井聰互その方なんです。
・・・あ、引いてます?
引いててもいいんですけど、
この方、とにかくスゴイんです。
スゴイって、もうねえ、実際にそのころの作品を観てもらわないとどうにもこうにも伝わらないと思うんですが。
いろんな賞を総ナメ!とか、ものすごい大ヒット作を連発!とかじゃないんです。
一言で言うと『鬼才』あるいは『奇才』
私、映画業界に入ってすぐのころ、
1970~1980年代の日本映画を観るのにハマってまして。
レンタルビデオショップで1週間レンタル5本1000円!だったので、
毎週、日本映画を5本づつ借りて観てました♪
1970~1980年代は世界中が熱くていろんなものがぐるぐると渦巻いてた時代なんですが、
日本も日本映画も例外ではなくすごい時代ですよ。
世の中や自分や見えない何かにまでとにかくよくわからないけど物申したい!
っていう若者があふれていたんですね。
その中で、自分を表現する手段として映像、映画業界に飛び込んだ人たちはやっぱりハンパなかった。
当時、若者が映画業界に入るには正式な形が全然なくて、
とにかく現場に潜り込む!というのが一番手っ取りばやかったんですね。
なかでもみんながこぞって流れこんだのが、ピンク映画の世界。
当時ものすごい勢いで世の中を席巻していた日活ロマンポルノと、
それに対抗する大小さまざまなピンク映画の製作現場では、
常に人手が足りない状態だったので、来る者拒まずだったそうです。
戦後生まれで、自由に何かをやりたい、やってもいいじゃないかと思い始めた若者たち。
映画監督を目指す若者、映像を作る裏方をやりたい若者、役者になりたい若者・・・
そういうたくさんの若者がとにかく映画に関われる、
とにかく現場に入り込むためにピンク映画の世界に飛び込んでいったのです。
そんな若者の中に、今も第一線で活躍する監督たちがたくさんいたというのは有名な話。
『Shall we dance?』周防正行監督(ポルノ作品を小津安二郎的に撮って怒られたという逸話あり!)、
『セーラー服と機関銃』相米慎司監督(盛岡出身なんですよ~。この方の作品では、 『お引越し』→小学生の田畑智子さんが超カワイイ♪、『風花』→KYON2先生と浅野忠信さんの静かな恋愛物語で、映像の美しさが際立つ作品!あたりが好きです☆残念ながら2001年に死去)、
『家族ゲーム』森田芳光監督(盛岡で撮影された『(ハル)』もいいですね!この方も2011年に61歳で死去。かなりのショックでした・・・。)、
ほかにも『パッチギ!』井筒和幸監督(『パッチギ!』最高♪)や、
つい先日カンヌで「ある視点部門」監督賞を受賞して話題になった黒澤清監督(新時代のホラー映画の旗手!とうたわれていましたが、若かりしころの西島秀俊さん主演の『ニンゲン合格』もいいですよ☆)なんかもピンク映画出身です。
とまあ、そういう時代だった映画業界なんですが、
そんななかで自らが立ち上げた大学の映画サークルが作った自主映画で一躍話題になり、
インディーズ映画の申し子として新しい時代の映画人のパイオニアとなったのが、
石井岳龍(聰互)監督その人なんです。
今でこそ自主映画のコンテストがあったり、
なんならスマホでだって映像作品を撮ってyoutubeなんかに発表したりと
自分の思いや作品なんかを簡単にたくさんの人に見てもらうことができる時代になりましたけど、
ほんの十数年前にはそんなことできませんでしたからね。
しかも映画業界に入りたくても、
かなりの強い意志と行動力がないと(ピンク映画の世界に飛び込むのはなかなかの強靭な精神力が必要ですよね・・・)かなわない時代。
大学生が自主制作の作品で世に出てきて、
しかもそれがなんかとにかくスゲーらしい!ってなったら業界騒然ですよね。
え、内容?
それはねえ、一言では言いあらわせません。
トンガった、振り切れてる、そんな言葉では全てを説明できないんですが、
ものすごい設定だったり、キッツイ暴力描写だったりと、
観客の好き嫌いが極端に分かれる作風が特徴。
今だと、三池崇史監督や園子温監督、豊田利晃監督あたりに通じる作風なのか?
私も、鮮血ブッシャー系の映画は昔から苦手なので
「好き!」
とは単純に言えない監督だったんですが、
その映画業界に大きな風穴を開けたそのスタイルと功績には尊敬と拍手しかありません。
でも、この監督の『ユメノ銀河』て作品は大好きです!
これを観たとき、
「あ、やっぱりこの人すごいんだな!」って思いました。。。

・・・・さて、そんなわけで石井岳龍監督最新作(・▽・)/
前置き、長っ!!
もうなんか読むほうも疲れちゃいますよねこんな長いと。
ていうか書いてるほうも疲れちゃいました(^-^;)
今回は、ロックバンド“ブッチャーズ”ことbloodthirsty butchersとのコラボレーションによる
監督曰く「ノスタルジーではない『今、この瞬間』のロック映画」。
アンダーグラウンド暮らしから抜け出せずにもがく人間たちの、
濃くて、危なくて、激しい青春ドラマ。
共演陣も、
村上淳(映画祭で中劇にも来たことがあるんですよ~♪マジかっこよかったっす!)、
今、旬の綾野剛(少し前にキネ旬特集上映のときに語り済み☆)、
トンがってるインディーズ系映画には欠かせない渋川清彦(ちょいちょい出てますよね~。私はなぜか、ドラマ「きらきらひかる」ともさかりえさんの恋人役をやってたときのが印象的。ちょうど、今はドラマ「マザーゲーム」に出てますね!)
と、通好みのキャスティング。
このキャスティングだけでも、
「これ、キテるなあ・・・」って思いますよね!
これを読んだかぎりではどんな映画かどんな監督かわからない!
て方はとりあえず観に来てください!
念のため言っておきますが、決して、
「絶対良いよ!」
なんて言える作品じゃありません。
ほっこりと心あたたまる、いい映画が観たい。
って方は観ないでください絶対に。
ただとにかく、衝撃。
なんとなくガツンとくる何かを求めてる、
そんな気分だったら是非これ、観に来てください。
DVDじゃダメ!
爆音で、血がこっちまで飛んできそうな大きなスクリーンでドキドキするべき!
・・・って、血が苦手な私が言う・・・(+_+)
でもこの監督の作品を観るなら絶対にスクリーン。
途中で目をふさいでも、耳をふさいでも、
やっぱり映画館じゃなきゃダメ。
迷ってる方はとりあえず公式サイトから予告をドーゾ☆
「ソレダケ/that's it」公式サイトhttp://soredake.jp/


で、散々熱く語りつつ、全く関係ないお知らせも。
東方神起ライブビューイングが決定しました♪
6月14日(日)にソウルで行われるライブの生中継!
東方神起。
二人でも東方神起?
すごい人気なんですよねえ。
韓流?嫌いじゃない。
てかむしろ好き。
チャン・ドンゴン大好き♪(映画「友へ~チング」もめっちゃよかったけど、「イブのすべて」てドラマでノックアウトでした☆ヒョンチョル先輩て役だったんですけど、吹き替えの谷原章介さんまで好きになっちゃったくらいハマりました☆)
ほんと、映画とイケメンは国境を越えますよ。
隣国との微妙な対立の架け橋になるのは、
政治家じゃなくて両国のイケメンや美女たちだと思います。
こちらは一般発売は6月10日から。
ソウルまで行かなくてもライブが観られる♪
公式サイトhttp://liveviewing.jp/contents/tvxq/

今日も長くなりましたが、
お付き合いいただきありがとうございます。
いつも読んで応援してくれてるF子ちゃん!
どんどん熱く語るようにとハッパをかけてくれたので
いい気になってまたやっちゃった(*_*)
褒められると嬉しくてついついやりすぎちゃう、ウザい私です。。。



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