2014年4月24日木曜日

女優とは。

こんにちは。
桜が満開ですね!
やっと盛岡の一番いい季節がきたような気がします。
外を歩くだけであちこちにピンク色の花や濃い緑色の木々が輝き、
それだけで気分も明るくなります。

先日、休みの日にやっと、『細雪』 (午前十時の映画祭で上映中です♪)を観たのですが。
『細雪』 ©1983 東宝

この作品も、オープニングが満開の桜!しかも京都の!でした。
まあ綺麗!とにかく綺麗!
そのあと、劇中では絶景の紅葉も出てくるし、
なにしろ昭和初期の裕福な家のお話なので、
女優さんたちの着る着物がまた美しい!
着物なんて七五三と短大の卒業式の袴以外着た覚えのない私ですが、
着物を見て美しいと思ったのは、やはり日本人だからですかね。
いや、歳のせいか?
とにかく映像の美しさだけでも観る価値ありでした。
でもこの映画のキモは、なんといっても女優さんたちですよね!
もうみなさん素敵!
『女優』って、こういう人たちのことをいうんだなって、本当に実感しました。
吉永小百合さんに関しては、私のコメントなど必要なさそうですが、
かわいいですねー!今でもかわいらしい方ですが、
落ち着いた雰囲気と困ったように微笑む表情、
そして少し低い声がギャップがあっていいんですよね。
古手川裕子さんも良かった!
実は子どものころ大好きだったんです。
テレビで離島の先生役をやられたときにすっかりファンになったのです。
『細雪』はそのころよりもたぶん前の作品なので、
若く溌剌とした古手川さんが見られて嬉しかったです!
そして感動したのが、岸恵子さんと佐久間良子さんの美しさです。
ひたすら綺麗ですねー!!ため息が出ました。
テレビでたまたま見て綺麗な人だな、とは思っていましたが、
スクリーンで見るとすごいですね、なんというのかオーラ?
にじみ出る艶っぽさがハンパないんです。
このお二人の美しさに感動するというのは、
これもやはり歳のせいかなとも実感。
とにかく雰囲気や所作まで美しいのでびっくりしました。
「女優」というのは、ただドラマや映画に出ている人ってことじゃないですね。
『映画女優』とは、言っていい人といけない人がいるような気がします。
昭和の日本映画を観て、そのことを再認識しました。
あのころの『ザ・映画女優』の競演をスクリーンで観られて、ほんとに良かった!
市川崑監督も好きな監督さんです。
前に、このブログでもちょっとだけお話しましたが、
金田一耕介シリーズが大好きで。
どの作品も、徹底した時代考証と映像の美しさが際立つ監督ですよね。
監督の作品を他にも観たくなりましたが、
スクリーンじゃないともったいないので、借りるのはやめました。。。
こちらの作品ではすっかり脇に追いやられていますが、
石坂浩二さんや岸部一徳さん、伊丹十三さんなど
「おぉっ!」て感じの俳優さんたちもたくさん出ています。
久しぶりに仙道敦子さんも見られて「やったー♡♡」と思ってしまいました。
ドラマ『セーラー服反逆同盟』とか『とんぼ』とか『クリスマスイブ』(わかるかな~!)
なんかに出ていて、子役のころから大好きな女優さんでしたが、
緒方直人さんと結婚されてから女優業を休止中なのです。
とにかく、私にとっては見どころたっぷりの大満足映画でした☆

今回は、昭和の日本映画をスクリーンで観ることの楽しさを実感しました。
リアルにその時代の生活や風俗、街並みや空気を感じることもできるし、
若かりしころの女優さんや俳優さんたちを映画館で観るというのは、
シニア世代の方たちには懐かしく、
私たち世代からは本当に新鮮で楽しいものになると思います。
今後も午前十時の映画祭では日本映画も続々待機中なので、
楽しみにしていてくださいね!
『幕末太陽傳』©日活
『羅生門』© 1950 KADOKAWA
『飢餓海峡』©東映
他にもまだまだありますよ!お楽しみに!


新・午前十時の映画祭公式サイトhttp://asa10.eiga.com/

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