2020年2月13日木曜日

映画賞の季節です。

こんにちは。
久しぶりに降った大雪のせいで細い道路がガチガチに凍っているかと思えば、
まるで春休みの昼下がりのような空と気温の今日だったりして、
〝暖冬”を実感している2月です。
歩きやすくていいな~(*‘∀‘)

さてこの時期、映画業界は国内も国外も軒並み映画祭シーズン。
一年の締めくくりのような季節を迎えています。
アカデミー賞作品賞韓国映画「パラサイト」が受賞したのは、
ほんとに歴史がひっくりかえるくらいの衝撃でしたね!
アジア映画で初外国語の映画でも初の快挙。
作品賞監督賞脚本賞(脚本もポン・ジュノ監督)、そして国際長編映画賞(外国語映画賞)の四冠は、
まさに監督としてこれ以上ない栄誉ですよね!
素晴らしい!!
この作品はカンヌでもパルムドール(最高賞)を受賞しているので、
それもまたすごいこと。
カンヌアカデミー賞では、ざっくり言うと、
通好み(カンヌ)vs万人受け(アカデミー賞)という感じで、
いつもたいてい全く毛色の違う作品が頂点に立つものなのですが、
今回は両方グランプリ!!
圧勝と言っていい結果です。
ポン・ジュノ監督。
『殺人の追憶』すごかったな。
そのあとの『グエムル』には目玉が飛び出ましたけど。
『殺人の追憶』からの特撮怪獣関係!?
この人、なんなんだ!?
と思ったものです。
でも今考えると、急激なスピードで発展を遂げた韓国のエンタメ界では、
とにかくいろんな技術がものすごい早回しで吸収され成長していたのだなと納得。
このポン・ジュノ監督は自身のほとんどの作品で脚本も書いているので、
いろんなものを、試して、作ってみたかったのでしょう。
当時、韓国映画『シュリ』を観て衝撃を受け、
どうしても行きたくなって韓国へ行った私。
現地のガイドさんから
「今、韓国では国が本気でITや映画産業に大きなお金をかけていて、技術も才能もすごいスピードで育っているので、絶対に近い将来、韓国映画が世界から注目される日が来ますよ」
と言われていたのを、今回、「パラサイト」のアカデミー賞受賞で思い出しました。
こういうことか・・・・・・!!
・・・・・まだ観てないけど(*_*;)
いや、もう、観たい観たいとずっと言っていて、
ツイッター担当の映画マニアNさんとも「いつ観るの?もう観たの?」とずっと言いあっていたのですが、まだ観れていない(>_<)!!
南部興行のTさんには、「落ち着いてきたころにでも・・・」と言われたのですが、
いや、違う!!
観たい!!
観て、まだ上映しているうちにああだこうだと、ここに書きたい!!
ので、まだまだ上映してくださーい!
もうすぐ行きます♪
みなさんも、アジア人としてはぜひスクリーンで観ておきたい一本ですよ。
実際に、韓国では普通に存在する半地下の住居
都市部の発展と急激な人口増加に伴い、
足りなくなった住居をどうにかしようと考えられた苦肉の策が、
集合住宅の半地下というわけ。
日本ではマンモス団地
香港なら一部屋にいくつかの家族が同居
というように、1970年代あたりのアジアの経済成長の時期にみられた住宅事情。
そんなお隣の国・韓国の歴史や文化も垣間見えつつ、
これまで黒人の受賞者が少ないとかでいちいち騒いでいたような、
欧米の人たちに有無を言わさずあっさりと映画賞の歴史を変えさせた驚異のアジア映画を、絶対に、スクリーンで、観ておきましょう。
ピカデリーさんで絶賛、大好評、大ヒット上映中!
http://www.parasite-mv.jp/
って、冒頭から他館の宣伝!?
そんなのカンケーねえ!
ただの映画好きのブログですから♪

でも一応、中劇のことも書かないとね。
アカデミー賞はいつも、
「上映作品にかすりもしない」だったりとか、
「授賞式がだいぶ前に終わってからの上映」とか、逆に
「上映がとっくに終わってから授賞式」とか、
残念な感じの上映ばかりの中劇。
今年も・・・・・・関係あるといえば、
「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」で助演女優賞にノミネートされていたフローレンス・ピューくらい(^_^;)
中劇で現在上映中の「ファイティング・ファミリー」
そして2月23日から上映の「ミッドサマー」に主演。
なにげにすごい活躍ですね!
そもそも青田買いがすぎると噂の中劇です。
「誰、これ?」
の状態での作品を上映、
そして数年後、あるいは半年後ブレイクとか、
数か月後に急に話題とか、
そんなことばかりです。
3月に授賞式がある日本アカデミー賞も、
中劇はほとんど無関係(;'∀')
「天気の子」「コナン」と、
「空母いぶき」の蔵之介さんと、
「チア男子!!」の流星くんぐらいでした。。。
日本アカデミー賞は映画のヒットも重要なので、
大きな配給会社さんの作品が多いんですよねえ。
ですが、先日、「中劇応援してるよ」と言ってくれる数少ない常連さんからの情報で、
「キネマ旬報ベストテン」(毎年、映画雑誌「キネマ旬報」が独自に選考するベストテン)をチェックしたところ、
なんと!
なんとなんと!!
この1年間に中劇で上映した作品ばかりが10位以内に続々ランクイン!!!
監督賞に「凪待ち」「ひとよ」白石一彌
脚色賞に「半世界」阪本順二
日本映画2位に「半世界」
7位に「ひとよ」
読者が選ぶ1位が「半世界」
(C) 2018「半世界」FILM PARTNERS
2位が「凪待ち」
(C) 2018「凪待ち」FILM PARTNERS
4位が「ひとよ」
(c)2019「ひとよ」製作委員会 
5位が「天気の子」
(C) 2019「天気の子」製作委員会
7位が「台風家族」
(C) 2019「台風家族」フィルムパートナーズ
これは嬉しい( *´艸`)
なにしろ、映画好きが作る、映画好きのための雑誌「キネマ旬報」
興行収入も、配給会社の力関係も、無関係!!
映画マニアが集まって、ただ好きな映画を出し合うというシンプルな映画賞なだけに、
ベストテンはいつも、大きな映画賞とは一味違う通好みな作品だらけ。
そこに上映作品がいくつも選ばれたということは、
「いい感じの作品を上映できている」という確固たる証明になりますよね!
ここ数年、とにかく「いい感じの作品をやりたい」という方向に向けてがんばってきた甲斐があったというもの。
たまたま中劇での上映になったという作品ももちろんありますが、
それでも!
たくさんの映画好きや、普段あまり映画を観ないという先輩方まで中劇に足を運んでくれたんですからね♪
素晴らしい結果に大満足です(*´▽`*)
上映中にも、スタッフ間で「これ、いいよね!」「面白いよね!」という話になった作品も多く、
お客さんも例年よりもコンスタントに来てくれている印象。
こんな感じで、今年もまたたくさんの素敵な映画たちに出会えますように♪
応援、よろしくお願いします(*'▽')/

そして忘れちゃいけない今週末は、「もりおか映画祭」
なのですが、
なんと今年は、上映作品がみんな無料!!
というわけで、大好評のうちに無料鑑賞券の配布が終了しました。
え、知らなかったって?
そうなんですよ。
料金が無料の上に、発表から鑑賞券の配布までが短くて、
なんだか「知る人ぞ知る」みたいな感じになっちゃってたのです(*_*;)
あっという間でした。
中劇では「3月のライオン前編・後編」ですが、
どちらもすでに配布終了。
現時点で、フォーラムさんで上映の「るろうに剣心」も終了。
ピカデリーさんの「秘密」ももうちょっとで終了、とのことでした。
ていうか、無料て( ゚Д゚)
ずいぶん太っ腹ですね、盛岡市。
そしてその無料上映とは別で、
2月15・16日には各劇場で指定の作品を500円で観られるという、
これまた太っ腹な企画があります。
こちらは事前に券を買うとか申し込むとかいうのではなく、
普通に受付に行ってお金を払えば観られるもの。
ですが、各日先着何名、と決まっているので、
お早めにどうぞ!
中劇では「テルアビブ・オン・ファイア」ですよ♪
(C) Samsa Film - TS Productions - Lama Films - Films From There - Artemis Productions C623
ツイッター担当Nさんおすすめはルミエールさんで上映の「エクストリーム・ジョブ」です!
前のめりでおすすめされたので、私も観ないといけませんが、
こちらもなんと韓国映画。
「パラサイト」との振り幅がスゴイ!!というハチャメチャなエンタメ作品。
こちらも要チェック!
2月14日公開の、盛岡が舞台で芥川賞を受賞した小説を大友啓史監督が映画化した作品「影裏」は、無料ではありませんが、
映画祭企画としてはスタンプラリーと特別企画がありますので、
公式パンフレットをゲットして劇場でスタンプをもらってくださいね!
http://www.odori.or.jp/morioka-eigasai/


と、ここまで書いて思い出しました。
今週、中劇では「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」が公開になるのでした。
忘れてた・・・・(*_*;)
「影裏」と同日公開か・・・・!
盛岡関係の映画じゃあ勝ち目はないかな。
そしてアカデミー賞や、もりおか映画祭や、新型コロナウイルスや、
ノムさん死去やなにやらで、なんだか上の空だった私です。
東京のいとこからめっちゃおすすめされたジャニーズの新しいグループの動画を見ているせいでは決してありません( `ー´)ノ
見てるけど。
ラウールくんかっこいいよね!
息子でもおかしくない年齢だけど(-_-;)
とかなんとか言い訳しつつ、どうしても今回は映画賞の季節なだけについついいろいろ呟きたくなってしまった私でした。
「グッドバイ」や、
(C) 2019「グッドバイ」フィルムパートナーズ
それからまたまたいろいろ決まってきた新作のことなど、
順番にご紹介していきますのでお楽しみに!
ちなみに4月10日公開「WAVES」https://www.phantom-film.com/waves-movie/と、
5月15日公開「水曜日が消えた」http://wednesday-movie.jp/が上映決定!
特典付きでムビチケ販売中です♪
「WAVES」は、いまノリに乗ってバズりまくってるA24スタジオ(「ミッドサマー」もそうですよ~)作品。
この映画の話を、先日お喋りに寄った雑貨屋「hina」のスタッフのみなさまにお話ししたかったのですが、言いかけて、
「!!情報解禁まだだった(゚д゚)!!」と気付いて話せなかったという。
これですよ~これ。
そしてさらに今、大ブレイク中の中村倫也主演「水曜日が消えた」
上映が決まった時、スタッフSさんが小躍りしたこちら。
ムビチケ発売から着実に売れていて、特典もそのうちなくなりそう!
欲しい方は早めにお買い求めくださいね!

というわけで、映画館の公式ブログなのに上映作品の宣伝が一切ない。
なんなら思いっきり他館の宣伝という画期的、かつアグレッシブな回になりました。
「映画が好き」
それだけで、半生を映画館通りで過ごしてまいりました。
ていうか、それしかない私。
他館の宣伝も、たまにはいいよね!
さて、「パラサイト」、いつ観に行こうかな~( *´艸`)♪


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