2019年11月22日金曜日

天才芸術家・草間彌生!!&お詫びと訂正

こんにちは。
まずは、前回のブログについて、
お詫びと訂正から。
前回、大好きな映画「レオン」について、ベラベラと頭に浮かぶままに書き綴り、
満足していた私だったのですが。
自分で間違いに気付いてしまいました。。。
〝ゲイリー・オールドマンが怖い”というくだりで、
「マチルダの家に突入するときに鼻に薬を・・・」
と書いているのですが、これ、
「鼻に薬」じゃなくて、
思いっきり薬をガリッとやってました(*_*;)
観ながら思い出しました。
「そうだ!思いっきり薬をかじるんだった( ゚Д゚)!!!」
大好きで、何度も何度も映画館に通って観た映画なのに、
あんなに衝撃的なシーンで記憶違いがあったなんて!
まるで先週、何度も観たような気さえしてくるくらいに強烈なインパクトだったのに、
25年もたつと、脳が勝手に記憶を書きかえてしまったりするものなんですね。
ガッカリです。。。(-_-;)
自分が鼻が悪くて、毎日寝る前に鼻に薬をシュッとやっているせいなのか?
それとも何か別の映画かドラマなんかで見た映像とミックスしてしまったのか?
とにかく残念な脳機能の低下を実感し、愕然とした私でした。
そんなわけで、若いふりをしていても頭も体もガタがくるのだよ、という教訓。
そして、忘れてたり思い違いがあったり、
そんなこともあるんだから、
「昔の映画、〝ああ、観たことあるからいいわー”なんて言わずに、
もう一回ちゃんと観ようよ。午前十時の映画祭でね!」
という宣伝でした(;'∀')
「レオン」まだまだ上映中!11月28日までですよ~!
ゲイリー・オールドマンが薬をガリッとやる、
背筋も凍る怖ーいシーン、
まるでダンスを踊っているように軽やかに人を殺していく姿に、
ゾッとしますよ。
ぜひ自分の目でお確かめください♪
©1994 GAUMONT/LES FILMS DU DAUPHIN
・・・・なんとか自分の大ミスを苦し紛れに宣伝に結びつけたところで(?)。

いよいよ明日から公開となりました。
待望の。
「草間彌生:INFINITY」
Artist Yayoi Kusama drawing in KUSAMA -
INFINITY. © Tokyo Lee Productions, Inc.
Courtesy of Magnolia Pictures.
70年以上にわたる芸術活動の中で独自の芸術を表現し続け、
世界で最も有名な芸術家の1人となった草間彌生
第2次世界大戦下の日本で暮らした過去、
芸術への情熱を理解されなかった家庭環境、
芸術界における人種差別や性差別、自身の病など、
数々の困難を乗り越えながら、
絵画、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスアート、詩や文学と様々な分野で輝かしい功績を残し、
今もなお創作活動に全てを捧げる人生を送る彼女。
幼少期からアメリカへ単身で渡るまで、
そしてニューヨーク時代に苦悩しながら行った創作活動と、
当時それらの作品が国内外でどのように評価されたのか、
草間彌生本人のインタビューに加え、
これまでの創作活動の記録、
草間彌生の才能を知る芸術関係者の声によって構成される、
天才芸術家・草間彌生の知られざる人生に迫るドキュメンタリー。
この映画の上映が決まったとき、ちょっと考えました。
私は、いつから草間彌生というアーティストを知っていたんだろう?
取りつかれたように創作に励む、全身水玉に身を包む個性的なスタイルの女性を、
テレビで見たときだろうか?
それとも、おしゃれな雑誌に載っていた、カラフルな水玉模様に目を奪われたときだったろうか?
なんにせよ、私はそのポップでキャッチーで、それでいてエキセントリックな水玉模様の攻撃に一瞬で心を奪われたのだろうと思います。
草間彌生X-girlのコラボ商品が発売されたことがあり、
(黒にピンクの水玉のバッグ。超~かわいかったんですよ!)
それを予約してまで買ったり、
ユニクロコラボのTシャツも持ってたっけ。
十和田現代美術館にも行きました。
十和田市は小さな町ですが、現代アートを全面的にバックアップしていて〝アートの街”として有名。
美術館じたいはそれほど大きくはないのですが、
近くの公園や町のメインストリート沿いに数々のアート作品を設置し、
道行く人が自然にアートを目にして気軽に触れられる素敵な取り組みをしているんです。
小さな公園に突如として草間彌生のカラフルで大きな作品群が出現、
子どもたちはその色とりどりで不思議な遊具の中をくぐったり登ったりして楽しそうに遊んでいました。
草間彌生の作品に実際に触れるなんて、なんて贅沢!
あれは一度、見に行ったほうがいいですよ!
でも私はうっかり冬に行ってしまったんですよねえ・・・(^_^;)
行くなら暖かい時期がおすすめです♪
・・・・で・・・そう、草間彌生です。
私は、そのカラフルな水玉には心を惹きつけられてはいたのですが、
今考えると、草間彌生本人のことは全く知らなかった。
私にとって草間彌生という人は、
ゴッホとかゴーギャンとかシャガールとか、
いわゆるほんとのアーティストというか、
そういう向こう側の人だったんです。
「草間彌生」というブランドみたいな、
教科書に載ってるスゴイ人みたいな。
今回、このドキュメンタリーを見て、
当たり前なんですが「人間・草間彌生」の、
何があろうととにかくひたむきにアートに向き合いつつも、
前向きというにはあまりにも痛みや傷やリスクや失ったものが大きすぎるために
自分の心までもバランスを崩してしまうくらいの激しく厳しい人生の壮絶さに、
やはりアーティストというのは凡人にはなれないし、
なかなか理解されないものなのだということを目の当たりにし、
その重さに打ちのめされました。
そして、それがさらに1960年代という世界的にも大きく揺れ動くうねりの中の、
しかもN.Y.という街で、
孤独と絶望の中で奮闘した一人の女性の姿は、
見ていて辛くてしんどいものだったけれど、
それと同時に、強くて気高い崇高な姿でした。
母親に認めてもらえない悲しみや、
父親の女遊びによるトラウマを抱えながら、
人種差別のうえに性差別まで加わった絶望的なN.Y.での生活。
自ら精神病院に入ったり、自殺衝動に駆られたりもしながら、
それでもやはり自分が一番の自分の作品の理解者であり、
内側から湧き出てくる創作意欲やアイデアのおかげでほんとに死なずにすんだのだという自己肯定感との間で悩み苦しむ一人のアーティストの姿は、
痛々しくも我々アジア人の女性にとっては勇気と誇りを与えてくれる眩しいものでした。
Peter Moore, Photo of Yayoi Kusama with "MyFlower Bed" in her NYC studio, c.1965 © 2018 Barbara Moore / Licensed byVAGA at Artists Rights Society (ARS), NY,Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
そして、アートも研究も模倣から始まるとはいえ、
次から次と作風やアイデア、そして材料まで模倣され、
しかもそれを自分のものとして発表して名声を得ていく他のアーティストたちの姿に、
純粋に真摯に創作に取り組む彼女はどれだけショックを受けて打ちのめされたことか。
そして日本に帰ってきてからは誤解とスキャンダラスなイメージの一人歩き。
そのことを想像するとほんとうに絶望と虚無感しか浮かばないけれど、
彼女の頭の中には、それでも次から次とアイデアが浮かび、
創作意欲が枯れることはなかったということは、
彼女は本当にアートに愛され、
アートに取り憑かれ、
「創ることで生きている」のだなあと、
それもまた壮絶で大変なことだけれど、
すごいことだなあと感嘆することしかできませんでした。
日本が世界に誇る天才芸術家・草間彌生
キュートでポップな水玉やかぼちゃやキノコ。
その裏にある知られざるドラマティックな人生を、
ぜひスクリーンで感じてください。
映画の公式グッズも揃っていますのでぜひチェックしてくださいね!
公式サイトhttp://kusamayayoi-movie.jp/


さて、今年の「音楽映画祭」は終了。
岩手町出身のテノール歌手・柴田泰孝さんのトーク&ライブイベントも盛況のうちに幕を閉じました。
柴田さん、とっても素敵な方でした♪

物腰柔らかで、私のような年増のオバチャンスタッフにも優しく丁寧で、
通ったあとはいい匂い(*‘∀‘)
そして歌声はパワフルでスイートで惚れ惚れ!
癒されました~♡
ありがとうございました!!
岩手県民の誇りですね!
みなさん、今後も応援していきましょうね( `ー´)ノ
音楽映画祭は終わりましたが、
「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」は上映が続くのでご安心を!
©2017 Picomedia SRL.
こちらも波瀾万丈、山あり谷ありの壮絶人生。
本人歌唱の圧巻の歌声とともに堪能してください。

それから、年配のお客様たちが、
「この世」とか「一人」とか、「人の世」などと言い間違ってしまう
「ひとよ」
(c)2019「ひとよ」製作委員会
もう、タイトルなんか間違ってたっていいさ!
「田中裕子が出てるやつ」
でいいです。
とにかく観てください!!
こちらも絶賛上映中。
お見逃しなく!

珍しく毎週ブログを更新できた今月。
寝不足で顔にブツブツができたり常に目がしょぼしょぼしたりの弊害がありましたが、
どうしてもご紹介したい(語りたい)作品ばかりの、
嬉しい悲鳴の11月でした。
12月も怒涛の新作ラッシュが続きますが、
月末からそのままなだれこむ年末、
そして冬休み対策の割引券発送、
「妖怪ウォッチ」公開開始と、
毎年のことながら師走どころじゃない猛ダッシュシーズンに突入しますので、
このしょうもないブログの更新がなくても、
「あれ、最近ブログ更新しないなあ。死んだのかな」
くらいでスルーしてもらえればと思います。
気力と体力が少し残っているときは死ぬ気で更新しますので、
たまに覗いてみてくださいね(;'∀')


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