2018年6月15日金曜日

超~おススメ!『ワンダー 君は太陽』

こんにちは。
東北絆祭りちゃぐちゃぐ馬コも終わり、梅雨入り。
盛岡も雨の季節ですね。
のわりに、ちょっと涼しい日が続いているくらいで、
梅雨!って感じはしませんが。
中劇は、クレヨンしんちゃんが落ち着いてしまい静かな時期に突入。
それなのに、やけに電話が鳴るなあと思えば、
「『万引き家族』は何時から?」
「・・・・・フォーラムさんですねえー」(うん、面白そうだよね。)
少ししてまた別の電話。
「『終わった人』、始まった?」
「・・・・・南部興行さんですねえー」(うん、盛岡ロケだもんね。観たいよね。)
・・・・・・・・・・で、中劇は(@Д@;)!?
そしてやっと中劇で上映中の作品への問い合わせ。
「黒澤明は何時から?」
「・・・・・毎朝10時でございます。」(ていうかせめてタイトル言ってくれー!!!)
まあ、そんな感じで中劇、いつも通りゆるーく上映中でございます。
「趣味は?」と聞かれて、
「映画・・・かな。」と答える方なら絶対にスクリーンで観ておくべき黒澤明作品3連発。
『用心棒』『椿三十郎』『七人の侍』
公式サイトhttp://asa10.eiga.com/2018/cinema/
ぜひ、この機会に!!

さて、今週公開の新作は「ワンダー 君は太陽」
Motion Picture Artwork (C) 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
主人公のオギーに扮したのは、アカデミー賞に4部門でノミネートされた『ルーム』で天才子役として注目を浴びたジェイコブ・トレンブレイくん。
人とは違う顔立ちで生まれ、何度も手術を受けてもくじけずに、
周囲からの好奇の目にも明るく力強く立ち向かうという難しい役を、
実際にこの病気を発症する子どもたちを自ら訪ねてリサーチを重ね、
ハリウッドが誇るトップクラスのスタッフの手で特殊メイクを施して、
飄々と、ユーモアと優しさ全開で演じきりました。
そしてジュリア・ロバーツオーウェン・ウィルソンが、
めっちゃ素敵な夫婦そしてパパ&ママを演じている、
なにげに豪華な映画です。
ジュリア・ロバーツ、いいですよね!
大きな口を開けて豪快に笑うあのカジュアルな笑顔が私も大好きです。
高校生の頃、中劇で「プリティ・ウーマン」「ゴースト」の二本立てをやってたんですよ!
たぶんどちらもかなりのヒットだったのでロングラン上映を続けていて、
上映が終わるころに二本立てになったんでしょうね。
満席でした(@_@)
だって超贅沢な二本立てじゃないですか!
観たあと最高~~~にハッピーな気持ちになりました。
高校生の私にとっては、どちらもほんとに憧れのラブストーリーでしたねえ!
抜群のスタイルでコールガールを演じても全然下品じゃないし、
すっごくキュートなジュリア・ロバーツ
黒髪のベリーショートがめちゃくちゃかわいかったデミ・ムーア
作品も女優たちも「ザ・ハリウッド!!」な時代の、
最高に面白くて最高に盛り上がってたころのハリウッド映画ですね。
このところ、過去の作品や外国映画のリメイクや続編だらけ、
脚本家たちはストを起こすし、
挙句の果てにはセクハラにパワハラと、
そんなものだらけになってしまったハリウッド。
まあ、芸能界なんてどこでもそんなもんだろと言ってしまえばおしまいなんですが、
どうにもがっかりなこのごろです。
それでもやっぱりアメリカ映画は世界の中心。
がんばってほしいものです。
と思っていたら、いいのが来ました(>_<)!!
この「ワンダー 君は太陽」
久々、気持ち良ーく泣けますよ!
しかも号泣!
ていうか泣きっぱなし。
あ、でも全然悲しい涙じゃないのでご安心を。
共感&感動そして嬉し涙で泣きっぱなしなんです。
こちらはニューヨークタイムズ・ベストセラーリスト第1位!
全世界800万部突破の小説を、
実写版「美女と野獣」の製作スタッフが映画化した作品。
お話は、遺伝子の疾患で27回も顔の手術を受け、自宅学習を続けてきた10歳の少年オギーが、生まれて初めて学校に行くことになる。
というところから始まります。
人とは異なる顔のため、
学校ではやはり目立ちすぎ、
いじめられたり裏切られたりと、初めての困難にぶつかります。
それでも、幾度もくじけそうになりながら、
持ち前のユーモアと強さ、そして家族の愛を勇気に変えて立ち向かっていく、
オギーと家族の姿を描きます。
この作品の面白いところは、
登場人物一人一人が心情を語るようにお話が進んでいくところ。
オギーやママはもちろんですが、
がんばっている弟のために自分のことは一人で我慢して、
つらいことがあってもなかなか言えないお姉ちゃんの姿にも共感しかないし、
もう、強くて優しい最高のママと、
障害があっても男同士のリスペクトで常にユーモアを忘れずにそばにいてくれるパパの姿にも涙があふれます。
登場人物それぞれにチャプターが分かれていて、
少しづつ自分のことや、オギーについてを語っていきます。。
そしてこの豪華キャスト。
凛として優しいママ、ジュリア・ロバーツと、
面白くてあったかいパパ、オーウェン・ウィルソンの夫婦がとにかく最高。
Motion Picture Artwork (C) 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
正直、オーウェン・ウィルソンがここまでいいとは思わなかった!
私の中ではジャッキー・チェンと共演した「シャンハイ・ヌーン」や、
「ダージリン急行」「ナイト・ミュージアム」なんかのコメディ作品、
そして私の大好きなケイト・ハドソンの元カレってところで止まっていたんです。
でもこの「ワンダー」は、彼のきっと代表作になるんじゃないかな。
最高に素敵な理想のパパをユーモアとありったけの愛情をもって演じています。
でも、ただの理想の家族で終わらないところがまた共感なんですよねえ!
家族の間のちょっとしたすれ違いや間違いも、
これまたリアルで刺さるんです。
さらに、いじめるほうの男の子までクローズアップ。
そこにはやはり、人には言えない悩みがあったり・・・
ほんのちょっとのことで世界が終わったような気になってしまうような時期の、
微妙な心理や子供なりの向き合い方が、
遠い昔に忘れた自分の子供時代を思い出させて胸が苦しくなります。
オギーがずっとかぶっているヘルメットは、憧れの宇宙飛行士に近づくためのものでもあるけれど、個性的すぎる顔を隠すためでもある、ちょっとせつないお守りのようなものでもある。
それがキーにもなっていて、
泣きますよ~~~!!
ともすればありきたりなお涙ちょうだいのドラマで終わってしまいそうなテーマではありますが、
そんなハードルはあっさりとだいぶ上を飛び越えて、
観客の予想を裏切ってワクワクさせるのがすごいところ。
障害なんてなくたって、誰でも共感できるお話なのもポイント。
だって、たとえ顔が綺麗でも、
自分はなんにもしていなくても、
なぜか急にいじめられたり、
仲間外れにされたりすることだってありますもんね。
そういうのは、大人になってもほんと、この世の終わりってくらいに悲しくてつらいものですよね。
それに、親に心配をかけないようにがんばって常に優等生でいるようにしているお姉ちゃんのような人だってきっとたくさんいるはず。
私も、弟が生まれてから周囲がみーんな弟のことばかりになってしまって寂しい思いをしたものです。
「誰か私を見て!」
その気持ちはよーくわかります(>_<)
Motion Picture Artwork (C) 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
そして、それでなくても育児は大変なものなのに、
夢も諦めてオギーのために自分ができることを必死で探して悩む母親の姿も、
ライトセーバーで一緒に遊んだり、ここぞというとき必ず味方になってくれる温かい父親の姿も、
きっとどこにでもいる、そしてみんなが同じように悩み苦しみながら少しづつ前に進んでいく家族の姿なのです。
この作品が全米で5週連続トップ5入り全世界で300億円超えの大ヒットとなったのは、
世界中の誰でも共感できて、
強さと愛と優しい奇跡を描いた作品だからなのでしょう。
オギーのかわいいスター・ウォーズ愛や、
ところどころにちりばめられた小ネタも素敵。
「ワンダー 君は太陽」というタイトルも素晴らしい。
このタイトルの意味も考えつつ、
大量のポケットティッシュあるいは厚手のハンドタオルを持参で、
ぜひ劇場で観てくださいね!
公式サイトhttp://wonder-movie.jp/


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