2018年3月16日金曜日

春なので、旅に出よう♪タヒチそれともヨーロッパ?ドラえもん情報も☆

こんにちは。
春ですね!
なんだかいつもより急に、春がやってきた気がします。
昨日まで寒くて真冬だったのに、
今日起きたらもう春だったみたいな。
いきなり道路の雪が溶けて、
急に春物のコートを出さないといけない感じ。
いや、出そうとしたけどクリーニング屋さんに置きっぱなしだった・・・(^_^;)
なのでまだ真冬用のダウンを着ています。
夜、芋焼酎のお湯割りじゃなくてビールが飲みたくなってきたのも、
春が来たって証拠ですね!
ビール(ケース)を買いに行かなくちゃ(^▽^)/

さて、公開から3週目を迎える「ドラえもん」ですが。
(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018
前回お話ししたように、平日はとにかく静かな、寂しいくらいの状況でした。
ただ。
土日はたくさんのお客様にご来場いただき、
にぎやかでしたよ~!
朝からお昼くらいまでは、受付がちょっと混雑したりもしました。
それでも、席が無いとかまでではないので、
早めに受付をすませてもらうといいと思います。
そして、やっぱり今回の「ドラえもん」も、
午後~夕方の回が空いてて観やすいですよー!!
土日やサービスデーでも、朝の回と夕方の回では、
全然混み具合が違うんです。
朝はあんなに混雑してたのに、夕方の回は数組しかいない!
なんてことも(^_^;)
朝よりは午後、さらに夕方はびっくりするくらい空いている!!
なので、「いくらでも空いてるときに観たい!」という方は、
朝ではなくなるべく遅めの時間を選ぶといいですよ♪
グッズは、完売してしまったものもだいぶ出てはきましたが、
まだあります♪
欲しい方はお早目に!!

で。
えっとー・・・
そうだ。今週公開の映画の紹介だ!
春なので。
旅に出よう。
映画の中でね。
今回もまた、たまたまですが、旅がテーマの作品が2本同時、
同じ日(本日3月16日)からの公開です。
まずはタヒチ
「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」
(C) MOVE MOVIE - STUDIOCANAL - NJJ ENTERTAINMENT
1月に「ゴッホ 最後の手紙」を上映したときに、この「ゴーギャン」についても少しお話ししましたが。
http://moriokachugeki.blogspot.jp/2018/01/blog-post.html
なにしろゴッホゴーギャンです。
一時期は超仲良しで、
「一緒に南仏で絵描き三昧の暮らしをしようぜ!」
「イーネー♪行こうぜー!」(→会話はフィクションですよもちろん)
なんて言って一緒に住んでたこともある二人。
ほんとは何人もの画家を集めてみんなで絵を描いて暮らすのが理想だったゴッホでしたが、
他の画家仲間たちは全く同意せず、
結局は「ここではないどこか」をひたすら求めていたゴーギャンだけがゴッホとともに南仏へ向かうことに。
でも、合わなかったのかなー。
ケンカばっかりで、結局一緒に住んでたのは2カ月程度。
そしてもともとゴッホがエキセントリックな性格なので仕方ない部分はあるのですが、
あの有名な耳切り事件を起こしてしまい、ゴーギャンはドン引き。
それで2人は決別。残念!
その後、ゴーギャン“楽園”“未開の地”“ほんとの自然”そして“きっとどこかにある、自分を刺激する何か”を求めてタヒチへと旅立つのでした。
そこからのお話が、今回の映画です。
ゴーギャン本人が書いた旅行記「ノア・ノア」をベースにした作品。
この本は、もともと虚実入り混じったファンタジー的作品だといわれていますが、
そんなのはもうどうでもいいというか、
とにかくゴーギャンタヒチで雷に打たれたようにインスピレーションを受けて数々の素晴らしい作品を描いたことには変わりないし、
それを伝えるための紀行エッセーには人に読ませるための多少の“盛り”は必要だったのでしょうし、
なんなら天才アーティスト特有の思い込みや勘違いや過剰な自意識やいろんなものもあったのでしょうしね。
そしてそれを映画化した今回の作品では、
ほんとはえげつないまでにひたすら十代前半の少女たちを現地妻としてそばに置き、
時には異常なほどの嫉妬から、妻を家に閉じ込めて外からカギをかけたりもする、
今なら犯罪に近いことすらやってしまっていた一人の異邦人芸術家の姿を、
少しオブラートに包んで(タヒチでのゴーギャンの幾人ものミューズを一人に凝縮)、
ヴァンサン・カッセルの隠しようのないイケメンっぷりと消しようのない匂いたつような男の色気、
そしてタヒチの色鮮やかな大自然とすでに消えつつあった野生の楽園のギリギリのところを描く危うさで、
神秘的で情熱的で奔放な南国でのゴーギャンの命を懸けた創作活動の日々を写し出しています。
画家になる前は、株の仲買人としてそこそこ成功してそれなりの暮らしをしていたゴーギャンでしたが、
趣味だったはずの絵がなにげに高評価。
「あれ、もしかして俺って天才!?」と思ったかどうかはわかりませんが、
「いける!てか、やりたい!!」とは思ったんでしょうね。
画家になり、最終的には家族(妻、5人の子供)も、そこそこ余裕があった生活も、芸術の都パリも捨ててあちこちの“未開の地”(パナマやマルティニーク島)を回り、タヒチへとたどり着きます。
そこには、子どもの頃にペルーで暮らしたこともあるというゴーギャンの、
当時としては珍しい海外経験もありつつ、
パリで開催された万国博覧会で見た、世界のいろいろな国々への興味や憧れ、
それからアーティスト特有の刺激や欲求も絡んでいたものなのでしょう。
たしかに、ゴーギャンはこのタヒチ行きで自身の才能を開花させ、
後世に残るたくさんの素晴らしい作品を、タヒチで、それからタヒチでの経験から生みだしています。
タヒチに行っていなかったら、今ここまでの名声も作品の価値もなかったかもしれません。
タヒチへの旅が「逃避」だったのか、それとも「創作への情熱」だったのか、
今となっては誰も知ることはできませんが、
世界中から愛されるこれほどまでに有名な画家となったゴーギャンの一番のターニングポイントとなったタヒチへの旅。
あの、一度見たら忘れられない独特の色使いとタッチに圧倒される名画たちの裏側にあった、
命を削って絵を描き続ける一人のアーティストの生きざまと、
欲望と執念と情熱の渦の中でもがき苦しむ一人の中年男性の姿を、
彼が虜になった南国タヒチの美しく妖しい色彩とともに見届けましょう。
タヒチでもカリブ海でも、お金さえあれば飛行機ですぐに飛んで行ける時代に生まれた私たちですが、
1891年(明治24年。日清戦争のあたりですかね。)、
船で何か月もかけてタヒチへと向かったゴーギャンの、
好奇心や高揚感、ワクワクする気持ちを共有できるかもしれませんよ!
公式サイトhttp://gauguin-film.com/


そして次は、インドからヨーロッパへ。
「クイーン 旅立つわたしのハネムーン」
(C) Viacom 18 Media Pvt Ltd & Phantom Films Pvt Ltd
今、注目のインド映画から、意外にもかわいくてスタイリッシュなガールズロードムービーが誕生。
インド映画、観たことありますか?
インドのものすごい人口と猛スピードの経済発展によって、
インドの映画界はすごいことになっています。
わかりやすく言うと、日本の映画黄金期みたいなものですね。
経済発展とともに娯楽が急速に伸びるのは当たり前なんですよね。
“ボリウッド(インドの映画産業の町ボンベイとハリウッドを掛け合わせた造語)”なんて言葉もあるくらいにいま、世界中で注目を浴びているインド映画。
そもそもの人口はもちろんですが、世界中に移民として移り住みコミュニティを作っているインド人なので、そういった国々でも人気というわけで、インドの映画産業は、なんと製作本数も入場者数も世界最大規模なんです。
私が初めてインド映画を観たのは「ムトゥ 踊るマハラジャ」というひたすら賑やかでド派手な3時間弱の映画でした。
内容はもうほとんど覚えてないですが、スタッフも観客もインド風の衣装を着るというイベントだったので、歌って踊って大騒ぎで楽しかった記憶。
それから20年。
そんなインド映画の王道だけでなく、徐々に若い世代の新しい風も入って、
世界的にも注目され評価もされるようになってきたインド映画です。
少し前に日本でもヒットした「きっと、うまくいく」スピルバーグブラッド・ピットも絶賛した作品だし、
「トレイン・スポッティング」ダニー・ボイル監督がインド映画にインスパイアされてインドのスラム街を舞台にして製作した映画「スラムドッグ・ミリオネア」アカデミー賞の作品賞、監督賞など8部門を受賞したのも記憶に新しいですよね!
そんなインド映画から、革新的で爽やかな、新しい映画が生まれたのです。
急速な経済発展とは裏腹に、カースト制度男尊女卑の意識が根深く残るインド。
都市部ではだいぶ薄れてはいるものの、まだまだ女性の地位や扱いはひどいもの。
今回のヒロインも、都会のごく一般的な家庭で育った普通の女の子ではあるけれど、
一方的な婚約破棄を突きつけられて困惑、
相手の男性にすがりついて結婚を望む姿は、
やはりインドの女性がまだまだ男性や親の所有物であるような価値観をにじませていて考えさせられます。
地味で保守的な箱入り娘のラーニー。
一人で旅行なんてしたこともない彼女が、
一念発起して新婚旅行で行くはずだったヨーロッパへと一人旅に出る。
もちろんそこには、不安や挫折や衝撃もあるけれど、
それ以上に、初めての経験やいろんな国のいろんな人々との出会い、
そして世界は広くて自由だということの発見に触れ、
新しい自分に出会ってキラキラと輝きだす一人の女性の姿がいきいきと描かれます。
それまでのインド映画にありがちな、
唐突に歌ったり踊ったりし始めるミュージカルチックな作りは抑えて(嫌いじゃないんですけどね)、
キュートですがすがしいロードムービーに仕上がっているのが驚き。
男に振られてメソメソしていた女の子が、
中身も外見もどんどん変わっていき、
最後は別人のように素敵な女性になっていくのが気持ちいい、
春にピッタリなハッピーな作品です。
出てくる日本人の描かれ方はビックリですが、それもまた勉強になります。
まだまだ日本はそのイメージなのね・・・(-_-;)
いろんな意味で楽しめるインド映画。
まだボリウッドを体験していないという方には、
この作品ならマイルドでちょうどいいかもしれないですよ!
インドを味わいながらヨーロッパを旅できる、面白い作品です♪
公式サイトhttps://www.cocomaru.net/queen


さて、そろそろ春休み。
別れと出会いの季節ですね。
盛岡を離れるみなさん、たまには帰省して、
ご家族と一緒に映画を観たりもしてくださいね。
そして、新しく盛岡にやってくるみなさん、
ようこそ、盛岡へ!
次回は、盛岡の映画事情や中劇の自己紹介なんかもしちゃおうかな~♪
なんて思ってます(*‘∀‘)/
新作のご案内もできるといいな~☆

★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile