2022年12月30日金曜日

今年も終わるってほんとですか?年末年始のご案内

こんにちは。
2022年も終わりだそうで。
なんか、もうあっという間すぎてリアクションしにくい。
いろいろありすぎて私、現在、❝無❞です。
とりあえず今言えるのは、今年ももうすぐ終わるけど例によって全くその世の中の年末の空気感についていけてないし、
なんなら年末とかどうでもいいし(正月休みもお盆休みも、何十年も取った記憶の無いサービス業モブキャラ兼、下級ワーカーなので普段通りシフトで動きます)、
ていうかもう今、推しのことでそれどころではないので自分のことで精いっぱい。(→仕事してください)
とりあえず年末年始特番の録画のための空き容量確保しなくちゃ案件もあるし、実家もバタついてるし、そもそも雪かきで死んでます(-_-;)
と、なんだかんだで今年もやってきた北国・盛岡の冬シーズン。
寒いし、滑るし、しんどいですけど、
まずは目の前のことだけ考えてのんびりいきましょう。
灯油も電気も値上がりなんて、ほんと〝いじめ”ですよね!
なんの予定も無いって日には、いつでも快適に暖房が効いている映画館へいらっしゃい。
そして光熱費、節約しちゃってください!
そりゃあ映画館だってしんどいですよ!
でも、暖房つけないわけにはいきませんからね。
嫌でもガンガン暖房つけなきゃいけないところ(映画館)に来て、家の暖房費は節約して、
映画を観てってください♪

さて、今日から「トップガン/マーヴェリック」上映です。
(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
全世界が熱狂し、数々の記録を残した、伝説のアクション超大作「トップガン」
その1986年の公開から36年!!
今もなおアメリカを代表するまさにトップスター俳優としてアクションにヒューマンドラマにと活躍を続けるトム・クルーズが、
絶対に誰にも渡すことのなかったこの「トップガン」続編製作権
私と同世代、そして上はもちろん下の世代でも、
特別なファンでなくともこの映画の続編が作られるのであればきっと誰もが観たいと思ったことでしょう。
30年以上もの長い間、何度も取り沙汰されてきた続編製作の噂。
そのたびに、「えっ!やるの!?」「・・・なんだやんないんじゃん」「ハッ!?今度こそやるの!?」「・・・・やっぱりないのかよ!」なんてやり取りが世界中をかけめぐってきましたよね。
そして、いよいよクランクインしたらしい!ガチで撮ってるらしい!
クランクアップしたってよ!公開日も決まったってよ!
・・・・・・ってなってからがまた長かった・・・・(/_;)
コロナで延期、また延期。
もうーーーーーマジ、いつになったら観れんのよ!?
と全世界がしびれを切らしきったころやっと公開されたこちら。
「トップガン/マーヴェリック」
(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
そりゃあ空前の大ヒットにもなるさ。
しかし前作から36年たってからの続編で、世界中で空前の大ヒットって(;゚Д゚)!!
でもみんな観たかったもんね。
そしてこんだけヒットすると、前作を知らなかった人でも気になるもんね。
そしてそんな人たちが観ても間違いなく面白いもんね。
まさに、❝ザ・ハリウッド❞
私が子供の頃から浴びるように観てきた、あの、めくるめく「ビバ!USA!!」の世界。
ものすっごいお金をかけて、トンデモない脚本で、ド派手に作られた、
ゴージャスで、息つく暇もないジェットコースターな、
それでいて実はシンプルでコッテコテのエンターテインメント。
・・・・・・・・最高です。
これこれこれこれーーーーー( *´艸`)!!!
これなのよ、アメリカ映画はこうでなくっちゃ!!
の、ベーシックでスタンダードなアクションエンタメの形をきちんと踏襲しつつ、
最新の技術と、いろんな意味でトム・クルーズにしかできないいろんな意味でのアクロバティックな手段によって製作された、
❝これがハリウッドだぜ!これがトム・クルーズなんだぜ!!❞
っていう無敵のアクションエンターテインメント。
(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
そう、つまり、誰もがイメージする『お正月映画』にピッタリってこと。
思いっきり『夏休み映画』でもあったんですが、日本だとやっぱり『お正月映画』のほうが、なんとなく家族みんなで映画館に行って「面白かったねー!」って言える感じ。
多感な少女時代を、映画館通りで浴びるように映画を観て育った私にとっては、
ゴージャスでまぶしくてドキドキワクワクでとにかく面白かった黄金期ハリウッドの名作たちはまさにお正月の楽しみでした。
初めての洋画「E.T.」も、大好きな「グーニーズ」も、「ゴーストバスターズ」「グレムリン」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「プリティ・ウーマン」も!!
私の大好きなハリウッド映画は、ぜーーーーんぶお正月映画でした!!!!
冬休み、いつも楽しみだったんですよねぇ・・・(*‘∀‘)
アメリカでは家の中でも靴を履いていることとか、
高校生でも車を運転できることとか、
どうやら卒業式が夏らしいということとか、
いわゆる外国というものを知ったのも、すべて映画からでした。
アメリカってすごい!カッコイイ!!面白い!!!
そうやって映画にハマっていき、立派な映画ヲタクとなった私です。
その後は映画という底無し沼に首までどっぷり浸かってしまい、
映画ヲタクのお約束で、アメリカだけでなくヨーロッパ、アジア、日本と終わりのない映画沼で溺れている人生ですけど、
やっぱり感性が豊かな少女時代がちょうどハリウッド黄金期と重なっていたというのは大きいですよね。
今では目をハートにして唾を飛ばしながら(やめてください)香港映画(イケメン中心)を語ったり、
したり顔で日本映画について語ったり、
意識高い系の人ぶってイギリス映画フランス映画を語ったり、
なんならインド映画とかベトナム映画とかスウェーデンとかユーゴスラビアとかだって観てるし中国のドキュメタリーなんかもチェックしてるんだもんねみたいな、
なった気して映画を語って周囲を困らせるみたいな、
非常~に感じの悪い映画ヲタクになってしまった私ですけど、
それでも根っこの部分は思いっきりハリウッド映画でできていて、
「結局のところ黄金期のハリウッド映画を語らせたときが一番輝いてるじゃん・・・」
ていう普通のヲタクなのでした。
だから、「トップガン/マーヴェリック」で萌えないわけないじゃん!!
観たに決まってるじゃん!!
超ーーーーーーー面白かったに決まってるじゃん!!!
観終わった瞬間、脱力とともに
「なんか・・・・体が痛い・・・私も戦闘機に乗ってたのかな・・・」(乗ってません)
とにかく全身に力が入ってたんですね(*_*;)
連続でジェットコースターに乗ったみたいな、
昨日、球技大会だったっけ?みたいな、そんな感じ。
なんだかヘトヘトになって、でもしばらくするとまたやりたいっていう。
つまり病みつき。
そしてこのタイミングでの、中劇での上映ですよ。
首都圏ではロングラン上映中、ほかの都市でもこの年末、あちこちで再上映です。
え、なんで!?って思います?
配信も始まってます、ブルーレイも発売されました、
で、このタイミングで再上映!?って、思います??
いやいや、みんな観たいんですよ。
だって「トップガン」だよ!!??
家で観る!!??
映画館でやってたら、やっぱ映画館で観たいじゃん!!
戦闘機に乗った気分で、重力感じて、全身に力入れて、
空飛びたいじゃん!!??
ハードな訓練して、死にそうになって、そんで終わったらみんなでビール飲んでさ、
ほんのりロマンスなんかもあったりしてさ(トム先生、、60歳とか信じられません)、
気分はトム・クルーズじゃん!!??
そのロマンスのお相手がまた、私の世代の心をくすぐるんです。
ジェニファー・コネリー
それこそ、大好きだった黄金期ハリウッド映画の「ラビリンス/魔王の迷宮」という映画のヒロインだったんですが、めちゃくちゃかわいかったんですよ!!
映画も大好きで、テレビでやる時は必ず観てました。
ほかの出演者も、30年以上たっているというのに前作にも出ていたヴァル・キルマーも出てるし、前作で亡くなった親友グースの息子が教え子になるという設定があったりして、
前作ファンの心をくすぐりまくります。
キャストもエモいし、笑って泣いて、ハラハラドキドキで、最後はもちろん爽快!!
最高です。
そもそもCGじゃなくてIMAXカメラを機内に搭載して実際に飛行して撮影された超リアルな飛行シーンや戦闘シーン、
そんでクライマックスに向かって加速していく驚きのストーリー、
そして、え!!ていうかまだあるの!?まだ観ていられるの!?
っていう満腹感も満足感もてんこ盛りの2時間ちょっと。
いくら今のテレビが大きいからって、
いくら自宅にこだわりの音響設備があったって、
映画館のド迫力と大音量にはかなわないでしょう!
絶対に絶対に、映画館です。
「映画館で観たほうがいい」ではなくて、
「絶っっっっ対に映画館で観ないといけない」やつです!!!
私も絶対もう一回観るよね~!スカッとするからね~!
こういう、「ザ・正月映画!」「ザ・ハリウッド映画」みたいなのを上映できると、
なんか嬉しいんですよね~!!
私が子供のころ、心躍らせて映画館に観に行ったあのときの気持ちを思い出すというか。
初心に還る、みたいなね。
「正月、何か面白いのやってるかな~、なんでもいいけどただただ面白いのがいいな」
なんて思ったら迷わず「トップガン/マーヴェリック」
(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
前作なんて観てなくていい!
前作は、あとで配信で観てもいい!!
とにかくこれだけは映画館で!!これだけでいい!!
考えるな、感じろ!!!(→映画が違います)
とにかく、全身で観て、感じる映画。
この鬱屈した空気を吹っ飛ばしてやりましょう( `ー´)ノ
公式サイトhttps://topgunmovie.jp/


そしてその❝ザ・ハリウッド❞「トップガン/マーヴェリック」とともにこの年末年始の中劇で『体感』すべき映画は、今、乗りにノッてる韓国映画から。
「奈落のマイホーム」
(C) 2021 SHOWBOX AND THE TOWER PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED
これ、すごいですよ。
ほんとに、マジで。
何がって、いろいろです。
まず、このタイトルとメイン画像からすると、とてつもなく恐ろしいガチのシリアス系災害パニック映画だと思うでしょ。
でもこれ、びっくりすることに、全体を包む空気感はコメディなんですよ!
は!?え!?どゆこと!!??
って思いますよね。
もう、始まってすぐからお笑いの基本中の基本❝テンドン❞(お笑い用語で、同じボケを何度も繰り返すこと)で笑かしに来るので驚きます。
え?奈落の・・・・マイホーム?ですよね( ゚Д゚)???
ってなりながら観ていると、どうやら奈落のマイホームで合ってるようだ。。。
と思ったらそこからいきなり滝から突き落とされるように地下500mまで落ちていきます。一気に。
(C) 2021 SHOWBOX AND THE TOWER PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED
ええ、それはもう関東近郊のとある夢の国のアトラクションのようにね。
これがまたすごいんだ。
韓国映画の急成長と発展については、韓国映画の上映があるたびに長々と語ってるので今回はやめときましょう。
どうしても気になる場合はこちらへ。
https://moriokachugeki.blogspot.com/2022/03/blog-post.html・・・誰もいないか??)
そして今回のこの「奈落のマイホーム」
最先端の技術とオリジナルの脚本でグイグイ引っ張る圧巻の韓国映画です。
2021年の韓国映画興行収入第2位作品ですからね。(ちなみにこの年の1位は「モガディシュ」でした)
で、すごいのはその「ディザスタームービーなのにコメディタッチ」「ものすごい映像の超リアルなパニックムービー」ってところだけでなく、
普通のサラリーマンががんばって働いてやっと手に入れたマイホームが地下に落っこちていくっていう、誰にでも起こりうる災厄であること。
でっかい隕石が落ちてくるー!とか、あとは特定の場所で起こる災害とか、
そういうちょっと自分にはリアルにはピンとこないようなパニックものではなくて、
観終わって家に帰ったらなんとなく床にビー玉転がしてみようかなとか思っちゃうような、
「うちの建ってる場所って、地盤大丈夫かしら?」なんて気になっちゃって調べたくなっちゃうような、そういう怖さ。
そして出てくる人も、とにかく普通。
もしかしたら有名な俳優さんなのかもしれないけど、ごめんなさい、私は知ってる人が一人もいなくて、普通のおじさんたちにしか見えなかったんですけど、
そんな私が見てもクスクス笑えたくらいなのできっと上手な俳優さんたちなんだろうし、
そしてそんな普通のおじさんたちだからこそのリアリティ。
(C) 2021 SHOWBOX AND THE TOWER PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED
だって、イ・ビョンホンソン・ガンホあたりが出てたら絶対に普通のおじさんじゃないじゃん!
絶対ビョンホンが助けるじゃん!!ガンホが泣かせにくるじゃん!!
って、彼らが出てきただけでわかっちゃうじゃん!!
だけどこの映画は、普通のおじさんたちしかいないからハラハラドキドキが倍増するんですよ。
まあね、ちょっとフラグが立ったりはするんですよ。
でもそこはね、「あ、そっちね!!!!」っていう。
でも、「え・・・・・・そんなぁ・・・・(/_;)」もありつつ。
どうなっていくのかわからないのが面白い。
お約束だったり、じゃっかんトンデモが入ったり、
情緒が揺さぶられながらもたどりつくそのラストは、観てのお楽しみ。
こちらも、なんだかんだ言って「ザ・お正月映画!!」って感じのエンタメ作品です。
観終わると、こちらも肩や首がガチガチでヘトヘト。
「あーーーーー面白かった!!!」って言える映画です。
「トップガンはもう2回観たしなー」なんていうツウの方や、「ちょっと気になるけどどうかなー」と思ってる方は、迷わず観て大丈夫。
ド派手な韓国映画で、思いっきり正月気分を味わってください。
公式サイトhttps://gaga.ne.jp/naraku/


さてさて、いよいよ今年も終わります。
年末年始の中劇は、ド派手なエンタメ2本と、
勢いの落ちないロングラン上映中の「すずめの戸締まり」
(C) 2022「すずめの戸締まり」製作委員会

前回ご紹介した「ミセス・ハリス、パリへ行く」*1月5日終了!
(観てない方は観てくださいね!心が晴れやかになりますよ!!)
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC.

そして午前十時の映画祭「空の大怪獣ラドン」
©1956 東宝
でいきますよ。
ラドンも気になるよねーーー!!!
1956年の日本映画ですよ!
CGじゃない、特撮じゃない、ミニチュアですよ!!
これはまたなかなか映画館では観られない貴重な機会です。
スケジュールをやりくりしてなんとか観ておきたいものですね!


中劇は、年末年始も休まず営業。
ですが、大晦日は夜の回がお休み、
元旦は早朝とレイトショーがお休みなのでご注意ください。
そして中劇では、1月3日(予定)まで、ほんの気持ち程度ですが、
来場者の皆様に〝おふるまい“をさせていただいております(*‘∀‘)/
世知辛いご時世ですが、ほんのちょっとハッピーな気持ちになって新しい年を迎えていただけたらと思います。
お正月あんまりゴロゴロしてるのもなー・・・・と思ったらぜひ重い腰を上げて映画を観に来てみてください。
中劇だけでなく、映画館通りではたくさんの素敵な映画を上映中です♪
私は、自担の推しごとでいっぱいいっぱいとはいえ映画も大好きなヲタクなので、
南部興行さんで「スラムダンク」
(めちゃくちゃ良かったーーーー!!!みんな観てーーー!!!!絵も綺麗!!ストーリーも最高!!泣いて、笑って、爽快な青春映画。マンガを読んでなくても、なんの知識もなくても、とりあえず観てください。心が洗われますよ!)、
フォーラムさんでは「ラーゲリより愛を込めて」を観ました。
(泣いた泣いた。途中から泣きっぱなし。でも、哀しいだけじゃない、切ないだけじゃない。事実だけど、こんなことあっちゃいけない黒い歴史のお話だけど、希望がありました。未来がありました。観てよかった!)
いやあ~・・・・映画って、ほんと素晴らしいですね!!(名映画解説者・水野晴郎さんへのオマージュです)
と、そんなこんなで今年最後の投稿となります。
なかなか更新できないことをグダグダと言い訳しつつも、今年もなんとかギリギリペースを保って乗り切りました。
友人からは「マジヤベー奴」と言われるくらいのヲタク発動回のほうが閲覧数が伸びるという、デジタルにもSNSにも乗り遅れがちなオバチャンには理解不能な事態に陥って戸惑ってはいますが、
来年も、無理せず嘘はつかず、くらいのゆるーいルールで更新していければと思っていますので、長い目でお付き合いくださいませ。

それでは来年もスタッフ一同
より一層精進してまいりますので、
引き続きご愛顧のほど
どうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様、良いお年をお迎えください。
来年もいろんな映画を楽しんでくださいね!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/



2022年12月11日日曜日

心が温まる映画を観よう。「ミセス・ハリス、パリへ行く」&「左様なら今晩は」

こんにちは。
冬ですね。
雪も降りました。
寒いので、お気に入りのセーターを着ようと出してみたら・・・
虫に食われてる・・・・・・(゚Д゚)!!!!
え?ちゃんとクリーニングに出して防虫剤も入れて大事に保管してたのに・・・!!!
持ってる服のほとんどはプチプラのファストファッションだったりするんですが、
セーターやコートやブーツなんかはちゃんとしたものも持ってるんですよ。
一応ね。一つずつくらいはね。
それなのに、一握りしかないその上等なものに限って、奴らは狙って確実に仕留めてきますよね(/_;)
・・・・・許せないっっっ(゚Д゚)!!!!
だから夏は嫌いなんだよ!!虫がいるから!!!
アイツら、マジムカつく!!!!!
ていうか前から気になってたんですけど、服に穴をあける憎たらしい虫って、
なんの虫?そもそも虫が家の中にいるってゾッとしますよね。
どこかにいるってことでしょ?
とっくに成虫になってるって?
え、そしたらそいつはどこいった?
・・・・・・・・(;゚Д゚)!!!
考えると気持ち悪いんで、考えるのやめます。
とりあえずセーター直せって?
は?無理でしょ普通に。
誰に言ってんですか??
私は、クラスの男子以外で唯一、家庭科で❝2❞を取った女ですよ?
たかがペラッペラのショボいエプロンを作るのに家庭科の先生を「うーん・・・・どうすればこうなるんだろう??」と困惑させた女子ですよ?
セーターの直しなんか、できるわけないじゃん!
もう・・・・・セーターなんか買わない!!!(そっち?)


さて、「すずめの戸締まり」はゴリゴリに回しつつ、
(C) 2022「すずめの戸締まり」製作委員会
その横でコツコツと、心がほっこりする映画を上映中の中劇です。
超おすすめ作品、上映中。
「ミセスハリス、パリへ行く」
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC.
子どもから大人まで夢中にしてきたポール・ギャリコの小説を映画化したこの作品。
舞台は第二次世界大戦後のロンドン。
戦争で夫を亡くした女性・ハリスおばさんが主人公です。
この時代のイギリスは、ほんの一握りの貴族と大量の労働者階級というものすごい格差社会。
中流階級が生まれるのは、このもう少しあとの時代。
ハリスおばさんも、夫を亡くして一人で一日中あちこちのお金持ちの家を回って家政婦として働いて暮らす労働者階級。
これといった趣味もなく、生活のために働いてたまにバーに飲みに行くのが息抜きで、
ただただ働いてこのまま年老いていくんだななんて考える今日この頃。
わかるーーーー(>_<)!!!
もう、この年になったら新しく何か始めるとか絶対無理!
ちょっと忙しいと心も体もついていかなくて、そのうえ世の中まで暗い。
しんどいよねーーー!!!(なんの話?)
そんな働く女性が、ひとめぼれして、ドキドキしてワクワクして、
夢を見つけて、推しを追いかけてひとっ飛びしちゃう・・・!!!
そんなお話です♪(→ちょっと違います)
あるとき、家政婦として仕事に行った先でクリスチャン・ディオールの素敵なドレスに出会ってしまったハリスおばさん
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC.
それはもう❝恋❞!!
ピュアでまっすぐなハリスおばさん、もうこのドレスが忘れられなくなっちゃいます。
当時のドレスは完全なオートクチュール
一品一品、買う人の寸法を測って作られる、世界に一着しかない超高級品でした。
映画の中では500ポンド
今の日本円にして200万円以上!!
ハリスおばさんの年収の2倍以上です。
でもどうしてもこのドレスが忘れられなくて、一大決心。
「私、ディオールのドレスを買うわ!!!!」
この時代の労働者階級にとって、海外旅行もハイブランドのドレスも夢のまた夢。
だけど諦めない!!
仕事を増やし、生活をきりつめ、あの手この手でお金を工面しようとするおばさん。
お金を増やそうとしては失敗、
正当なお給料さえ、雇い主からはなんだかんだ理由をつけて後回しにされる始末。
でもいろんな問題を乗り越えて、憧れのドレスに会いに、いざパリへ!!
そんな、働いてお金を貯める過程も、ディオールの本店を探すくだりも、
ハリスおばさんがとにかくチャーミングでかわいい!!
暗い時代も、哀しい出来事も、希望の見えない将来も、どこ吹く風。
たまに落ち込むこともあるけど、ひたすら前向きで、軽やかで、ふわっとあたたかい。
このハリスおばさんを演じてる女優さんがまた素敵!
レスリー・マンヴィル
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC.
どこかで聞いた・・・・・
と思ったら、ポール・トーマス・アンダーソン監督のちょっといびつでクレイジーな恋愛映画「ファントム・スレッド」ではドレスを作る方の役で、
トンチキな弟(ダニエル・デイ・ルイス)をサポートするしっかり者のお姉さんを。
中劇で上映したケビン・コスナーダイアン・レイン「すべてが変わった日」では、
嫁と孫を監禁し、連れ戻しに来た夫婦を殺そうとするイカれた姑を演じてた、あの方!!??
ウソでしょ!???
女優さんて、すごいですね(*_*;)
全然違う!!!
この映画の彼女はほんとに溌溂として、軽やかで、かわいらしい!!
そしてその対極という感じで、クリスチャン・ディオールのブランドを背負って居丈高におばさんにマウントをとってくるマネージャー役にはイザベル・ユペール
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC.
そんな人にも実はいろんな事情があって、氷のように冷えきっているこの方の心をハリスおばさんはどのようにして溶かしていくのか??
ここはもうイギリスvsフランスの大御所女優対決です。
さらに私が目を奪われたのは、ディオールの顔であるモデル役のアルバ・バチスタと、
実際にはのちのイブ・サンローランがモデルになっている役だといわれている会計士役リュカ・ブラヴォー
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC.

(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC.
ハリスおばさんを見下したり拒絶したりせずに心を通わす若者たちなんですが、
二人とも、私はこの映画で初めて見ましたがスッゴク良い!!
フレッシュで、ナチュラルで、そして二人ともめちゃくちゃビジュアルが良い!!
美しいんです、ほんとに。
美しい若者たちって、見てるだけで顔がほころびますよね(?)
そしてもう一つの主役はなんといっても、きらびやかでゴージャスで目も眩むほど綺麗なドレスたち。
もちろんディオールが全面協力して実際のクリスチャン・ディオール氏のデザイン画をもとに当時のデザインを再現、メゾン(ブランドの本拠地である館のこと。当時はオートクチュールのドレスしかなかったたためどのブランドもショーウィンドーやオープンな店舗は構えておらず、ドレスを作る工房と顧客を集めて小さなファッションショーができる程度の館が本拠地だったのでした)でのファッションショーも当時の資料を参考にしてそれ以前の特筆すべきディオール・コレクションの中から選ばれたいわば「選抜チーム」となっているので、それだけでも見応えたっぷり。
これぞ、目の保養!!
そしてハリスおばさんが心を射抜かれた推し(ドレス)のために海を渡ってたどりついたその先で出会ったのは、
まさにその推し(ドレス)だけでなく、
どこの時代もどこの国でも悩み自分探しをする若者と、
ディオールのメゾンの裏側で自分は一生そのゴージャスなドレスを着ることはないかもしれなくても情熱と誇りを胸にドレスを作り続ける、おばさんと同じように仕事に勤しむ労働者たち。
実は経営難に陥っていたディオールとその労働者たちの心を、
おばさんは持ち前のユーモアと快活な人間性で溶かし、動かしていきます。
小説はフィクションですが、歴史的背景や世相、ディオールの内情などは実際にあったことを忠実に描いています。
当時のメゾンのファッションショーにモデルとして参加した人物をプロダクションデザイナーに起用したり、
メゾンのセットの装飾に使われた家具やアクセサリーなども本物のディオールから提供されているんですよ!
爽快で絶妙にスパイスの効いた人間ドラマの裏に、リアルな史実やカルチャーなどの風俗描写。
こういうのが好きなんですよねー--(´ー`)!!!
ストライキでゴミ収集がストップしているのでパリの街はゴミだらけ、
おしゃれなパリの街並みを颯爽と歩くハリスおばさんは、道端にボトボト落ちてるゴミなんかをひらりひらりとよけて進みます。
それはまるで、恐れず、ひるまず、いつでもフラットで自然体の強くてしなやかなハリスおばさんの人生そのもの。
半世紀以上も前のこのお話に強く惹きつけられ、心を動かされ、感動するのは、
困難な時代でもそのハリスおばさんの明るさや軽やかさに周囲の人々がすこしづつ心を開き、癒され、前向きになっていく姿に自分も晴れやかな気持ちになること、
そして、いつの時代も強くしなやかな女性たちが歴史を支え、動かしてきたんだなと思うと、明日からまたがんばろうと思えるから。
今のこの、世界中が閉塞感に包まれ、夢も希望も持ちにくい時代だからこそ、共感と感動を呼ぶのかもしれませんね。
「夢を見るのに遅すぎることはない」
ハリスおばさんの勇気とやさしさが、人々の心を溶かし、素敵な奇跡を起こしていく。
いくつになっても、夢を持つってステキなことだな。
幸せって、自分で引き寄せるものなんだな。
そんなふうに気持ちが前向きになる、ハッピーですがすがしい物語です。


そしてもう一本、地味だけど日本映画の醍醐味ともいえる、静かでじんわりと心に沁みる映画も上映中。
「左様なら今晩は」
©︎2022 山本中学・少年画報社/「左様なら今晩は」製作委員会
ほとんどのシーンが家の中、登場人物も少ない、ほんとに小さなお話なんですが、
メインの二人のピュアでプラトニックなラブストーリーにムズキュン!
私も大好きな映画の聖地・広島県尾道市を舞台に、
徐々につのっていく恋心と少しずつ近づいていく二人の距離に、
ソワソワしてキュンキュンして顔がニヤけます。
そんなごく普通のラブストーリーかと思いきや、
実は全然普通じゃない点が一つ。
それは、女の子が幽霊だってこと。
・・・って、この幽霊、カワイすぎでしょうーーーーー(゚Д゚)!!!
あんな幽霊なら、なんぼでも出てきてもらいたいものですよ!!
私でも会いたいわ!!
ていうか、あんなかわいい子がずっと家にいたら、
そりゃ惚れてまうやろーーーーー!!!!
「おかえり」とか言ってさあ!
一緒にビール飲んだりしてさあ!!
「男の人のノドぼとけ、ずっと触ってみたかったんじゃ」とかさあ!!!
広島弁もめちゃくちゃカワイイしねーーー!!
・・・・・・・好きになっちゃうじゃん絶対(´ー`)
地方で一人暮らしの独身男性のリアルな生活感(住んでる部屋の感じとかめちゃリアル。高そうなキラキラのマンションじゃないところが良い!)、
まるで古い中劇!?ってくらいに既視感のある懐かしい佇まいの映画館、
そして淡々とした日常描写のなかの、時折思い出したように出てくる非日常感のバランスが絶妙!
©︎2022 山本中学・少年画報社/「左様なら今晩は」製作委員会
カワイすぎる幽霊を演じるのは、大人気の清楚系アイドルグループ・乃木坂46久保史緒里ちゃん。
ナチュラルなのにどこか儚げ、そのへんにいそうでいなさそうなフワフワした不思議な魅力の幽霊を演じています。
ロング丈のふわっとした白い服が似合うって、いいなぁ~~~。
私が着たら膨張色で大変・・・(/_;)
優しいけど不器用で優柔不断な主人公を演じているのは、萩原利久くん。
要注目の若手俳優なんですが、なんと!!
私も大好きなドラマシリーズ「探偵が早すぎる」滝藤賢一広瀬アリス主演)の、
今年の春に放送された第2シーズン(春のトリック返し祭り)のメインキャストだった宗介さんじゃん!!!
宗介さーーーーんん!!!!!
不器用で鈍感な、でも根は優しい草食系男子の役。
・・・・・・大好物です( `ー´)ノ
私はこのドラマのときも、ピュアでせつない恋模様に毎回キュンキュンしていたんですけど、
今回の映画もまた良き!!
普通~のサラリーマンを、ほんとに普通~にリアルに等身大に演じるのってなかなか難しいんですよね。
幽霊が見えてしまい、その幽霊と一緒に暮らす普通のサラリーマン。。。。。
普通じゃないか(*_*;)
そう、普通じゃないのに、普通なんです。
地方都市の4万円~5万円くらいの部屋に住み、
家ではスエットの上下を着て、肉食系の女子に言い寄られると断れない、
そんな普通の男子が似合いすぎ。
よく見ればイケメンなんですけどね、イケメンオーラは一切出さず、
恋にも人生にも人間関係にも不器用なところが母性本能をくすぐるんですよねー!
実は私、彼のことをドラマ「探偵が早すぎる」で見たときに、
なんかこの人どっかで見たなあ・・・なんだっけ??
と思って検索したら。
なんと。
その昔、「めちゃイケ」オカレモンJr.で出ていた❝りくくん❞だったということを知り。
りくーーーーーー!!!!
ってなったんですけどね。
みなさん、覚えてます?
気になったら検索してみてくださいね。
面影、あるーーー!!
カワイかったなぁ(*´з`)
それがいまや、注目株のイケメン俳優。
やっぱテレビって楽しい♪
そんなこんなで、いろいろと楽しめた映画でした。
ピュアすぎる幽霊とひたすら不器用なサラリーマンの同居生活を描いた人気漫画の実写化です。
 ©山本中学/少年画報社
大きな事件も、派手などんでん返しもないけど、
キュンとして、クスクスと笑えて、せつないけどほっこりとあたたかい映画です。
大林信彦監督尾道三部作はもちろん、私の大好きな市川準監督「大阪物語」は、私の好きな日本映画不動のNo.1です。舞台挨拶でお会いしたとき告りました)作品のような匂いのする映画。
さらに言えば私の大好きな日本映画たち、
篠原哲夫監督「月とキャベツ」や、
芳田秀明監督(この監督にも映画祭でお会いしたとき告ってます。すぐ告るよね!私!)の「スイート・スイート・ゴースト」みたいな、
儚くてせつなくて、でもじんわりとあたたかい映画たちのような雰囲気がありました。
・・・ハッ!この2本、どちらもヒロインが幽霊・・・・(;゚Д゚)
つまり、そのての映画、大好きなのね、私!!
美少女が、実は幽霊。
最高です。大好きです。
だから、この「左様なら今晩は」も好き。
そういうことかーーーーー!!
と、自分でこれ書いてて納得したわ!
というオチでした。あしからず。
ちなみに、今挙げた映画ぜんぶ、ビデオテープは持ってます。レンタル落ちのやつね。
でももうプレーヤーがなくて観られない(/_;)
DVDも出てません。マニアックすぎて。
誰か、観る方法知ってたら教えてください!!
・・・・・・で、何の話だっけ??
公式サイトhttps://sayokon-movie.com/


せっかくなので、「左様なら今晩は」からのつながりでもう少しだけ。
欲を言うなら、尾道の街中でのシーンをもっとたくさん見たかった!!!
せっかく、海と山と風情ある坂道だらけの素敵な街並みの尾道が舞台なので、堪能したかったな。
大好きな大林宜彦監督尾道三部作みたいにね。
(あ、ちなみに大林監督にも告ってます。。。
あなたの作った映画がどれだけ私の心を動かしたか、ということを、伝えずにはいられないのです。)
尾道三部作が大好きすぎて、青春18きっぷで尾道にロケ地めぐりに行ったミーハーな私です。
今はなかなか、思い付きで旅に出たりもしにくくなっていますからね。
こんな世の中になるとは思いもよらなかった、〇十年前の私。
尾道も、沖縄も、ヨーロッパも、行っといてよかったロケ地巡り(´ー`)
旅は、やれるときにやれ。
推しは、推せるときに推せ。(なんの話??)
あとで後悔しないように、今できることは可能な限りやっちゃいましょうね!
中三デパートの商品券、いざって時に使おうと大事に取っておいたら東日本大震災でデパートじたい閉店してしまい使えなくなってしまった私が言ってるんだから間違いない(?)
明日にのばすと、できることもできなくなっちゃいますよ!
映画も、観れるときに観てしまいましょう!
・・・・・って、どの口が言ってる(/_;)?
いま現在、観たい映画と今月中に観なきゃいけない映画が合わせて7~8本。
・・・・・どうすればいい??
観ます。観ますよ。
観れるときにね!できるだけね!
・・・・・がんばります。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/













2022年11月25日金曜日

「すずめの戸締まり」&イベント参加のご報告

こんにちは。
すっかり秋、というかもう冬の空気ですね。
あちこちで秋らしい文化的なイベントなんかも開催されているようですが、
私も先日、「全国コミュニティシネマ会議 2022 in 盛岡」というものに参加させていただきました。
と言っても、仕事が入り参加できなくなったうちの社長のピンチヒッターで、ほんのちょっと顔を出しただけなんですけど(*_*;)
「5分以内で会社の自己紹介してくればいいから」なんて言われて。
「了解でーす」なんてホイホイ引き受けて。
行ってみたら。
・・・・・・なんかすごいガチのやつーーーー(;゚Д゚)!!
そう、不勉強な私が悪い。
今回、初めて知ったんです。
このイベントのことも活動のことも。
ていうか、最初から参加したかったーーーーー!!!!
第二部のディスカッションの途中から会場に入ったのでちゃんと聞けてはいないのですが、
すっごく勉強になったし、すっごく面白いディスカッションでした!
日本映画の製作の仕組みやミニシアターについて、そしてコロナ禍でますます難しくなってきている映画製作や上映のことなど、興味深い内容でした。
そもそも、その場にいるのがみんな映画関係者や映画ヲタク(失礼)であるということの素晴らしさ!(は?)
なんて素敵な空間なんだ!!
「映画ヲタクかー・・・」なんてちょっとめんどくさい人扱いされることもなく、
みんな映画に興味があるという前提でそこにいていいというのはほんとに素晴らしい場所ですよね。
マンガのヲタクしかいない(いや、ほかにもいますけど)秋田県横手市の「横手市増田まんが美術館」にいるときとか、
推しのコンサート会場でうちわを振ってるときみたいな一体感?(・・・・)
あと、大昔、渋谷パルコPart3の上にあったマニアックなミニシアターでネイティブアメリカンのドキュメンタリーのレイトショーを観たあと、その映画を観た人がみんな同じエレベーターに乗り合わせ(都会のデパートのエレベーターって、ほんと待たされますよね!!)、
ちょっと気まずい空気が流れながらも、うっすら仲間意識みたいな感じがあって誰かがぽつりと「なんか、すごい映画でしたね」とこぼしたら次々と「ですよね!」「エンタメの真逆にある真髄みたいな感じ」「面白かった!」なんて喋りだして、
もうエレベーター降りたら思わず肩組んでこのまま飲みに行こうぜ的な気分になった、
まさにそのときのそんな感じの居心地の良さがありました!(←伝わる?)
まあ、そんなこんなでディスカッションを満喫しているうちに順番がきて、
なんとなく他人(社長ですスミマセン)の書いたカンペ通りに話すのもつまんないし他の登壇者の方と内容がカブるのも面白くないし。
っていうんで結局、パワーポイントもろくに使えないくせに資料は全無視、
アドリブでベラベラ喋って終わってしまったというおよそまともなビジネスには向いてないということをステージ上で露呈してきた残念な私でした。
「終わった・・・・・最悪・・・・(-_-;)」と思っていたのですが、
あとからいろんな方が声をかけてくださり、
「すごく良かったよ!」「良いプレゼンだった」「面白かった」と言ってくださってビックリしました。
ああいう場ではそうやって褒めあうのが礼儀なのだろうか???
ハッ!ものすごく綺麗な社交辞令なのかも・・・(゚Д゚)
誰か教えて!!
なんて、プレゼンどころかまともな会議にも参加したことのない下級ワーカーの私は疑心暗鬼だったんですが。
ベースが陰キャなので、うまく返事もできないまま、
面白い返しもできず、ペコペコとお辞儀していただけだったのが悔やまれます。
パワーポイントは使えないわ、5分自己紹介したら帰るつもりだったので名刺も持ってきてないわ、社交辞令には気付かないわ、ほんと社会人失格でゴメンナサイ(>_<)
「もっと盛り上げられたのでは?」「もっと笑いを取れたのでは?」(何者?)
と、その晩、後悔と反省ばかりでなかなか眠れなかった私です。
・・・・・喋り、もっと練習しよう( `ー´)ノ(反省、そこ!?)
それでも、なんていうか、
知らない人から褒められるのって気持ちいいーーーー!!!
レセプションにも呼んでいただき感謝でしたー(´ー`)♪
シネマリーンの櫛桁さん、お世話になりました。
そしてみなさま、いろんな意味でド素人の私に声をかけてくださってありがとうございました!!
ほんと楽しかったです。
このイベントは毎年開催されているもので、たまたま今年は盛岡だったのですが、興味のある方ならだれでも参加できるそうですよ!
このマニアックなブログを読んでくれている映画好きの方ならきっと楽しめると思います!
オンライン配信もあったので、次の開催のときには参加を検討してみては?
私もまた参加したいなー・・・・♪


さてさてそんななか、すっかり冬作品シフトの中劇です。
この冬必見の話題作「すずめの戸締まり」始まりました。
(C) 2022「すずめの戸締まり」製作委員会
世界中が注目するアニメ大国・日本を代表するアニメーション監督・新海誠の最新作は、
日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる”扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く現代の冒険物語。
私の率直な感想を言わせてもらうと、
「新海監督の作品のなかで一番好きだなぁ・・・・!」でした。
えっ、映画ヲタクのくせに、意外と普通なんだね!と思いますか?
「昔の作品のほうが好きだなあ・・・」って言うと思いましたか?
なんていうんでしょう、今回、すごくまっすぐメッセージが入ってきたんですよね。
アニメだし、ファンタジーだし、新海監督の作品ていつも真ん中に〝あのころ”〝まっすぐでピュアだった自分”みたいなものがあって、
基本的にボーイミーツガールで、
リアルななかの理想みたいな、過去とともにある現在、そして未来みたいな、
私たちの暮らす世界のちょっと上のステージにあるファンタジーというか、
なんかそんな感じ(ふわっとしていてゴメンなさい)なんですけど。
→あくまでも私の個人的見解です。
今回すごく、私たちの暮らす世界と同じライン上にある世界みたいな、
当然ファンタジーなアニメーションではあるんですがなんかいつもよりもっと現実寄りというか手の届く近いところのお話な感じがしたんです。
「君の名は。」(2016年)も「天気の子」(2019年)も、たぶんきっと絶対に東日本大震災のことを意識せずには作れなかったはずで、
それでもまだそのころは時期的に、世間的にも監督自身も震災を震災としては描ききれなかったのだと思います。
それが、「君の名は。」では過去の大きな天災(隕石落下)によって失われた町という設定だったり、
「天気の子」では異常気象で雨続きという設定だったり、
そういうところに、人間の意志も手も及ばない自然などの大きな力を表現していたように思うのですが(何度も言いますが個人的見解です)、
今回きっと、たぶんやっと東日本大震災を真正面から、そして大きな背景として作られていて、それがなんとなく私には監督のすごくシンプルでまっすぐな思いとしてこちら側に伝わってきたような気がしたのです。
もちろん、その描き方にも作り方にも観る側には好みがあるので、
せっかくアニメなんだからもうちょっと今までのように我々の暮らす世界の上の方にあるファンタジーワールドのなかでやってほしいと思う方もいるでしょうし、
今回のようにストレートな表現の方がわかりやすくて良いという方もいるでしょう。
私は、あまりアニメには詳しくないし新海監督のこともちゃんと知ったのは「君の名は。」からなので、
昔からのガチファンの方たちから怒られたくはないため、
わかったふうなことを言ってはいけないこともじゅうぶん承知の上で、
なんとなく、これまでの作品のほうが好きという意見も、
今回の「すずめの戸締まり」が一番好きという意見も、
どちらもわかるなあとは思っています。ちゃんと。
(C) 2022「すずめの戸締まり」製作委員会
私だって、ただただここまで歳をとってきたわけではないので、
いろんなエンタメやいろんなものごとについての経験も感情もそして世の中のことも少しは蓄積されてきているつもり。
だから私には、スッゴクスッゴクわかるんだ。
自分が好きな表現者(映画でもアートでも歌手でもアイドルでもなんでもいいのです)が、
売れて、ブレイクして、完全にエンタメに振り切ってしまう前の、
ちょっとマイナーで、あんまりまだ知られてなくて、でもきっとこれからすっごく売れるはずで、この先たくさんの人の目に触れて評価されてすごいことになっていくに違いないと信じて疑わなかったころの、
まさにそのころの作品が一番良かったと思う気持ち。
私もまさしく「ドリカムは2枚目のアルバムまでがよかったー!」とか言っちゃうタイプで(嫌なヤツ!)、
彼らがテレビ番組のレギュラーとか始める前の、ミポリンのドラマの主題歌とかになる前の、「え!知らないの!?貸してあげるから聴いてみて!」なんて友だちにマウント取れてたころが一番良かったと言ってた人だし(スミマセン)、
B'zも、「太陽のKomachi Angel」みたいなポップでキャッチーな曲を出す前の、
まだクラスの誰もその存在を知らなくて隣のクラスのマイナーなバンギャル友達にすすめられて聴いたらめちゃくちゃカッコよくてシビレた「BAD COMMYUNICATION」(カセットテープで借りたけど良すぎてすぐにCDを買いに行った)がいまだに私の中のB'zのベストソングだったりして、
周りには「B'zね~、今みたいに売れる前が好きだったなー。アルバムは3枚目の『BREAK THROUGH』が最高だよね(*´з`)」なんてドヤ顔しちゃうようなガチの嫌なヤツで(ほんとスミマセン)。
もっと言うと、「ダニー・ボイルはトレスポの前のデビュー作『シャロウグレイブ』から面白かったもんね」とか、
「タランティーノは『レザボア・ドッグス』が一番トンガってて好き」なんていう会話を飲み屋でしちゃうグループにいたし(痛い痛い・・・!!)、
ハッ!昔から〇ャニーズJr.が好きだったのも、「デビュー前から応援してる。なんならデビューするまでの応援が私の仕事」とか思っちゃう感じもその流れなのかも(;゚Д゚)
・・・相当にヤバいタイプのヲタクですね。。。
で、何の話なのかというと、そういう感覚がスゴクわかりすぎるので、
この「すずめの戸締まり」はいわゆる大きな配給会社の大きなお金が動く正月系大作映画というライト層向け作品なので昔からの新海誠フリークにはどうなのかとかいう論争になるのもわかるし、
でも私は個人的にアオハル作品は、ことに恋だの愛だのになる前のボーイミーツガールを描いた作品においては、
「シンプルでまっすぐで、どんな人の中にもあるようなキラキラした大切なものを胸の奥からそっと取り出したようにわかりやすいほうが好き」
なんです。
私は、ね。
だから、この「すずめの戸締まり」は、主人公・すずめのバックグラウンドに震災があることや、
全国各地の災いの扉を閉じていくという行動がすずめに及ぼしていく影響だとか、
最終的に向かうのはやはり被災地だったりすることとか
(岩手に住むものとしてはやはりここは大きく響く設定でした)、
ちょっとずついろんなことがわかっていくたびに、
うわぁ~・・・そっか~・・・・なるほどね~・・・!!
と胸にくるものがあったし、
そのすずめを動かす存在としてのイケメン(声はSixTONES松村北斗くん!イケボですよ~♪)の理想のイケメンらしさだったりとか(イケメンだけど途中からはなぜか椅子。)、
(C) 2022「すずめの戸締まり」製作委員会
すずめの旅を支え助ける優しい人々とのつながりとか、
普遍的なあったかさや、コロナであまりできなくなっていた〝旅”の素晴らしさなんかにも思いを馳せて、
なんかすごく心が解放されたような気がしたんですよねぇ。。。
そもそも新海監督の作品はいつも風景が美しくて、
その色を見ているだけでも癒されるんですけどね。
今回は特に、ファンタジーのなかのリアルが、震災という岩手県民にとってど真ん中ストレートだったためかすごく近く感じたので、そこも今までの作品より好きな部分なのかもしれません。
風景が、見覚えのある震災後の沿岸のあたりの景色だったり、
イケメンが姿を変えられてしまう小さな椅子の秘密や、
どの家族のどんな関係性にだってあるはずの、でも表にだしにくい感情を吐き出す場面とか、
もう最後のほうは涙と鼻水が止まらず。
観終わった後、誰とも顔を合わせないようにトイレに直行でした。
アニメ、詳しくないのでなかなかうまく書けませんが、
シンプルに映画作品として、ドキドキしてワクワクしてキュンとして、
面白くて、そして今ふうに言えばエモくて、美しい映画だったなあと思います。
(C) 2022「すずめの戸締まり」製作委員会
新海監督の作品でおなじみの、ラストのせりふにも注目。
「君の名は。」では『君の名前は・・・』
「天気の子」では『大丈夫。』でしたが、
そして「すずめの戸締まり」では・・・・?
そこでタイトルどぉー---ん!!からの、RAD WINPS!!
新海監督作品では定番になりましたが、このエンドクレジットへの入り方、いいですよねえ(´ー`)!!
ウワァ~・・・・・・!!!と、心がたかぶります。
映画、観たーーーーー!!って感じするしね!!
今まさにアオハルな若者たちはもちろん、
小さなお子様も、一緒に来るお父さんお母さんも、
アニメはあんまり・・・って方も、
おじいちゃんおばあちゃんだって無理なく楽しめる作品です。
綺麗な空とか、水の中に浮かぶ古い扉とか、
美しい映像のなかで四方から音に包まれるような迫力とか、
アニメだけど、アニメだからこその美しさを、
でっかいスクリーンで観てほしいなあ・・・。
と思いました。
ちなみに、廃墟の写真集をついつい買ってしまうほどの廃墟マニアとしては、
全国各地の廃墟が舞台になっているこの映画はその点でもツボだったし、
映画のなかで河合奈保子とかチェッカーズとか斉藤由貴とかいろんな昭和歌謡が流れるので、それもまた私にとっては嬉しいポイントでした。
そんな感じで、私のようなオバチャンの心を揺さぶりまくったこの映画、
幼稚園生なんかの小さなお子様も全く飽きずに最後まで楽しんでくれています。
たまに、「ドラえもん」あたりでも半分くらいで飽きちゃって出てきちゃう子がいたりもするんですが、
ちょっとティーンから大人向けかなと思っていたこの映画で、意外にもお子様たちが飽きずに観れているのは嬉しいです♪
この、かわいいけど毒舌でキビシめの猫ちゃん(実は神様)ダイジンのおかげかな?
かわいいグッズたちも、品切れのものも出てきていますがまだまだいろいろありますので、
ぜひ覗いていってくださいね!
(C) 2022「すずめの戸締まり」製作委員会
世代を問わずみんなで楽しめて、「面白かったねー!」と言える、
家族が集まる年末年始にもピッタリのエンタメ作品です。
ぜひ大きなスクリーンで、全身で映像と音楽を浴びてくださいね。


そういえば、今回、最初にお話しした「全国コミュニティシネマ会議 2022 in 盛岡」なんですけどね。
私が途中入場したディスカッションでお話されていたのが前に中劇で上映した映画の監督だったり、
いつも「いいなぁ~上映したいなぁ~・・・」なんて思っていながらなかなか繋がれないでいた配給会社さんだったり、
終了後に声をかけてくださったのがこれまでお会いすることのなかったような映画関連の団体の方々だったりイベントの主催の方だったりと、
同じ『映画』の仕事をしながらも、私がふだん小さな事務所や劇場フロアでこまごまと雑務をこなしているだけではお会いできないような方たちとお話しさせていただけたのはとても素敵な経験でした。
・・・なんてカッコつけてますけど、そもそもが陰キャの私です。
レセプションではみなさん、元からのお知り合いだらけのようで盛り上がっており、
しかも私はだいぶあとから会場入りしたためお顔も名前も全くわからず、
どこの輪にも入りにくくてついつい壁の花になりかけたとき、
ちょっとしたきっかけでいろんな方からお褒めの言葉をかけていただきちょっと復活。
今度はそれがひと段落した絶妙なタイミングで私がいわゆる〝ぼっち”になりかけたとき、
なんと「私は何者でも無いのですが・・・」と、後ろから控えめに声をかけてくれた天使が一人・・・!!
「ついこないだ中劇さんで『MONDAYS』を観て、それがスッゴクスッゴク良くて・・・!!!!」
と、ピンポイントでレアな映画観てるガチの映画ヲタ発見!!!!!
『MONDAYS』みたいな素敵な映画を上映してくれる映画館はきっと素晴らしい映画館に決まってます!!」なんて、うちのスタッフが聞いたら喜ぶよー(/_;)
そこからはもう止まりません。
私も、彼女も、映画トークに『MONDAYS』トーク。
だってさあ、周りをどんなに探しても観たって人がほとんどいないようなマニアックな映画についての話を前のめりで語れる人を見つけた時って、ほんと奇跡なんですよねー(´ー`)
なんならほぼ〝恋”ですよ。
居酒屋のトイレの前で会った子と「飲み会、このまま二人で抜けちゃおうか♪」的な?
バイト仲間と70年代の日本映画について盛り上がったまま夜も更けて・・・的な?
(→どちらも妄想です)
そのとき、鳴ってましたもんね。
私の頭の中ではYUI「CHE.R.RY」がね(は?)
広末涼子「マジで恋する5秒前」かな(・・・・。)
いや、違うか。広瀬香美「ロマンスの神様」か!(なんだっていいわ!)
・・・とまあ、そんなこんなで陰キャ&こじらせ系映画ヲタクの私は、
水を得た魚のように、そのキュートな映画好きガールとヲタトークでひとしきり盛り上がりましたとさ。
この期に及んで二十代女子の連絡先をゲットする機会があるなんて思ってもみませんでした。
待ちに待った、初めてのモテ期到来!!(?)
神様、ありがとう( `ー´)ノ
なにしろ今、新しい連絡先を登録するといったらいちいちパスワードやら何やらが必要になったオンラインサイトのIDとパスワードとか、
じゃなかったらだいたいが私の同年代(あるいはもっと上の町内会の先輩方とか)の電話番号くらいしかないからつまんないもんね!(→失礼)
やっぱり、ナウでヤングなプリティガールの連絡先は嬉しい( *´艸`)
映画ヲタはジェネレーションも越えるのさ!
そして今、まさに夜中LINEして、
「おやすみって言ったのになかなか終わらないね♪」なんて絶賛付き合いたてのカップル感を満喫中の私です。
え?その子のお母さんが同級生くらいじゃないかって?
‥‥それが何!?ほっといてください、両想いで舞い上がってるだけなんで!(違います)
ていうか、なんかこの感じ、デジャヴが・・・・。
と思ったら、わかりました。
そう、映画が大好きで、誰かとこの映画に対する熱い想いを共有したいという気持ちを抑えきれないまっすぐな彼女の姿が、自分の若いころにソックリだったんですよね(^_^;)
よく行くパン屋の女の子が、大みそかの香港映画オールナイト3本立てなんていうマニアックなイベントに来ているのを見つけて速攻ナンパしに行ったり(言い方)、
かわいいなーと思ってた別の学部の女の子が映画好き(しかも高校野球も好き、フリッパーズギターも好き)と聞いて速攻ナンパしに行ったり(だから言い方)、
陰キャのくせに、「この人と友だちになりたいなー」と思ったら自分から行かずにはいられなかった私です。
当時は、SNSどころかケータイすらまだみんな持ってなくて、同じ趣味の人と繋がるのが難しかった時代だったので、ビビッときたらすかさず声をかけないと絶対後悔するのでね。
あ、相手が〝映画好き”という要素を持ってることが絶対条件ですけど。
そこ、必ず確認してから行くようにはしてましたよ!
今はだいぶマシになりましたが、当時は映画マニアも〝ちょっとヤバイ人”の扱いをされていましたからねえ(´ー`)
いい時代になりましたね。
とまあ、そんなわけでいろいろ楽しいイベント参加の日でした。
好きなものを、好きでいつづけてきてよかった。
なーんて、例によって中二病を再発してポエムチックなことを考えながらバスに揺られた帰り道でした。
え?飲み足りない?
そう、もちろん帰ってから浴びるように飲みましたよ、赤ワインとか芋焼酎のお湯割りとか♪
ほんと、久しぶりにいいお酒でした(´ー`)
さて、また今回もかなりの大長編になってしまいました。
長々、読んでいただきありがとうございます。
まだまだ中劇、新作の公開が控えてますので、
がんばってちゃんと観てからまた更新していきますので、
のんびりお待ちくださいませ。
お酒の美味しい季節です。
なにかと世知辛い世の中ですが、みなさんも息抜きしながらちょいちょい好きなことをやって、おいしいお酒(高い酒、じゃないですよ!)を飲んでくださいね!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/


2022年11月4日金曜日

おじさん大活躍。超興奮「犯罪都市」&社畜は必見「MONDAYS」

こんにちは。
皆さんにご報告があります。
なんと。
少し前にここで私がぐちぐちと訴えた〝テレビのHDDが壊れた"件なんですけどね。
・・・え?興味ない?
まあ、そう言わずに聞いてくださいよ。
みなさんももしかしたらこれから同じことがあるかもしれないので、そのときのためにね。
そう、だいぶ年季が入っているテレビではありましたが。
いろんなジャンルにいちいち沼が深い私のヲタク生活を支えてきてくれたテレビ(HDD内臓テレビ)が、「テレビは普通に見られるが録画したものの再生が不可能」状態になったんです。
なので、それとは別にブルーレイのデッキがあるので、当面録画はそっちで、テレビはテレビとして見るだけになっていたんですが。
ヲタク的には、録画が一件しかできないというのはかなり痛手ではありましたが、
生活は常に苦しいわけで、背に腹は代えられないんでね。
それが、ある日ふと、なんとなく、
「あれからけっこうほっといたから、本人(テレビ)もちょっと休養できて直ってたりして!」
なんて思って、録画リストを開いてみたんですよね。
そして、録画したのに見れていなかったやつ(オダギリジョームラジュン浅野忠信のトーク番組)を、再生してみたんですよ。
8割、無理だろとは思っていたのですが、
5分くらい見られたらラッキーくらいのつもりで。
そしたら。
なんと。
・・・・・・・全部見られた( ゚Д゚)!!!
え!マジすか!!??
と、いうわけで、そのまま彼(テレビ)の機嫌を損ねないうちにと、一気に見ました。いろいろ。
ドラマたちは我慢できずに配信を使ってすでに見てしまってはいたのですが、
恐山の回のブラタモリとか、井之脇海くんが出た時のアサイチとか、
有吉の壁2時間スペシャルとか、土曜朝のローカル情報番組とか。
それから、ドラマ「初恋の悪魔」のラスト3回をもう一回ずつ見直しました。
壊れてすぐ配信で見てはいたのですが、無料期間中に解約しちゃったので(*_*;)
いやあ~・・・・ビックリ。
それだけ見ても、全く問題なかったんですよ。
そしてそのあと、何事もなかったかのように働いてくれているんですよ!
まじで、ビックリ。
ねえ、みなさん。
ほんと実感したんですけどね。
「休養って大事ー-----!!!!!!!」
電化製品だって、2~3週間休んだら元気になったんですよ!!
だったら人間なんかもっと休養が必要ですよ!!!(なんの話?)
なんか、元気になってまた働きだしてくれた彼(テレビ)の姿を見て、
いろいろ考えました。
体が出すサインを見逃してはいけないんだな、って。
疲れたな・・・と思ったら休まなきゃいけないんだな、って。
ごめんね、気付いてあげられなくて。
文句も言わずいつも黙々と仕事してくれるもんだから甘えていたよ。
これからはキミの体調にも気を配るようにするからね。
と、しみじみ思いながら丁寧に綿棒で掃除をしてあげて・・・・・
・・・・・・・・またがっつり働かせている私なのでした( `ー´)ノ
やっぱほら、ハードワーカーがいきなり定年退職するとボケるって言うじゃないですか!
ほどほどにね、気を張ってないと今度はほんとに動かなくなっちゃうよってね。(→鬼)
というわけで。
人間も、機械も、ゆっくり休めば元気になるというお話。
え、それでも壊れるのは時間の問題?
いや、そうなんですけどね。
でも、体が動くうちはクビにはしたくないのでね。(→鬼)
さっさと買いかえろ、という声も聞こえてきますが、
今は定年退職の年齢も上がってきましたからね。
時代的に?世論的に?というか実際のところのお財布事情的にね(+_+)
電気や灯油、ガソリンなんかも高くて厳しいこの冬、
なんとか彼(テレビ)だけは乗り切ってほしいところ。
もう少しがんばってもらいましょう。(→鬼)


と、参考になるんだかならないんだかわからないマクラはこのへんにしておいて。
中劇怒涛の毎週公開、まだまだ続いております。
先週末から公開になっている「MONDAYS」
(C) CHOCOLATE Inc.
これ、まじで面白かったですよ!
舞台は普通のオフィス、
そのなかで繰り広げられる、たった数人で無限リピートされる同じ月曜日。
登場人物で唯一、ちゃんと名前と顔がわかるのはマキタスポーツくらいなんですが(*_*;)
なので、地味は地味。
でも、うまい!!
軸はシンプルなのに、実は隅から隅まで細かく緻密に計算され尽くしたストーリー!
そして誰もが必ず共感する、実に日本人らしい、伏線や設定の数々。
これ、欧米のビジネスマンが観てもここまで共感できないだろうなあ・・・(/_;)
っていう、いかにもな日本の会社であり、ジャパンスタイルのビジネスシーンが、
たまらなくツボであり、せつなくもあり。
(C) CHOCOLATE Inc.
仕事が終わらなくてそれぞれのデスクで朝を迎える社員、
空気を読まない(読めない)上司、
頼りにならない先輩、
さっぱり仕事ができない同僚、
上手くいかない仕事と同じようにうまくいかないプライベート、
同じことを繰り返しているような毎日。。。
なんか・・・・知ってるこの感じ(-_-;)
自分ならできるという謎の自信があって、なぜか周りの年上の人たちが無能に見えて上から目線で周囲を見下しがちになってしまうお年頃だった二十代前半の自分を見せつけられているようで、ひどく落ち着かない気分になった私でした。
自分のことしか考えてなくて、髪を振り乱し、徹夜でボロボロの顔にゲンナリしながらデートのキャンセルを謝る主人公の姿に、
一生懸命で必死なんだけど不器用で感情表現が下手なために理解されず孤立してしまっていたあのころの自分を重ねて、胸が苦しくなってしまったオープニング。
肩の力を抜きなさいよ、と今なら言ってあげられるのに!
そして同じ月曜日を繰り返しているということを気付かせるために
まずは立場の近い少しだけ上の先輩に話すことから始めるという真面目で堅実な日本スタイルで、
一人、また一人とそれぞれ接し方を変えながらちょっとずつ口説き落としていくくだりは圧巻。
(C) CHOCOLATE Inc.
同じ月曜日を繰り返していることに気付いて、そこから起こるさまざまな事象に対する対応力が上がっていき、みんなのスキルが上がっていきつつトラブルを回避していくという皮肉も笑える。
何度も延々と繰り返す同じ1週間を描きながらも全然飽きないのは、
まず誰もが共感する仕事あるあるのなかで、
その都度ちょっとずつ変わっていくシチュエーションや相手ごとに変わる気付かせ方に絶妙なユーモアと細かい伏線が張られつつ、
こちらの予想の斜め上をいく展開によるもの。
ラスボスの部長へのプレゼンは思わず声を出して笑ってしまったし、
やっとのことでミッション完了!と思ってアベンジャーズのようにドヤ顔で闊歩してきたはずが・・・・・?
(C) CHOCOLATE Inc.
のあたりは爆笑でした。
そしてこの怒涛のタイムループをどうやって回収、着地するのかほんのちょっと不安になりながら見守ると、まさかの心温まるラストへ。
よくできてるなあ・・・・!!
と思ったらこの映画の製作チーム「CHOCOLATE Inc.」は、
今、注目のクリエイター集団?というかコンテンツスタジオ?
少し前にかなり話題になった映画「14歳の栞」を作ったチームだったのでした。
今回は全く違うコンセプト、空気感、アプローチ、世界観。
それでも、クオリティの高さと絶妙なセンスはさすがとしか言えません。
私はこの「MONDAYS」を観終わって、
「なんかスゲーな・・・・!!」としばし感慨にふけったあと、とりあえずこのチームが手掛けた別の作品が見てみたいなと思ったので、
この映画の監督:竹林亮&脚本:夏生さえりが過去に手掛けた作品を探してみました。
SSFF&ASIA 2020 部門別大賞を獲得したYouTube短編映画『ハロー!ブランニューワールド』(動画名:もう限界。無理。逃げ出したい。)
これ、「MONDAYS」をまだ観てないよという方、観ようか迷ってるという方はまず観てみてください。
逆に、すでに「MONDAYS」がを観て気に入ったよという方も絶対に観てください!
18分くらいなので観やすいし、とにかくすごかった!
ここから「MONDAYS」につながったんだなという作品でした。
というか、もしかしたら今こんなことを言っている私はすでにだいぶ遅れてて、
この短編映画がものすごいことになっていたのでそちらのほうを先に知っていてそこからこの今回の映画「MONDAYS」に辿り着いた人も多いのかもしれないです。
キャストも、規模も、かなり地味なのに週末は若いお客さんがたくさん来てくれたんです。
昭和感満載でのんびり静か、年齢層がお高めともっぱらの噂の中劇で!
しかも、ふだんはフォーラムさんでしか映画観ないんだろうなあ・・・・ってくらいにしゃれおつで、「こんな映画館あったんだー」みたいな表情の、ナウでヤングなサブカル系の若者が。
そんな方たちが、わざわざ上映館を調べて中劇に足を運んでくれるなんて・・・!!
(→卑屈になりすぎ)
世の中って、広いなあ~・・・。
いろんな世界があって、いろんなことがバズりまくっている時代なんですね。
面白い!!
時代はやはり、SNS、サブスク、動画配信、なんですねえ!
そして短編を観終わったらなんかまた観たくなってもう一度、「MONDAYS」を観てみる。
やっぱ面白い!!!
(C) CHOCOLATE Inc.
バラバラで、思いやりどころか話すらまともにしようともしなかった社内の仲間うちが、
タイムループを抜け出すために協力していくことでいつの間にか一致団結して絆が生まれていく過程はもはやスポ魂映画だし、
誰かの夢をみんなで叶えようと、トンチンカンなことに必死で奮闘する姿は青春ドラマ
最後、爽快感と達成感で思わず笑顔になった私です。
月曜日を繰り返していくうちに変わってくるのは人間関係や仕事だけでなく、
ほかでもない私自身。
・・・・・・・って、痛い!!なんか、どこかが痛いよぉ・・・・!!!!
部長役マキタスポーツの、そのへんにいそうな、でもどこかチャーミングで面白いおじさんがまさにドンピシャでハマり役だし、
パソコンの画面、机の上で散らかっている物たちなど、
ディテールや設定もほんっとうーーーーーに細かい!!!
2回目でやっと気付いたこともたくさんありました。
細かいところを繰り返し、何度も何度も観たくなる作品。
前半は、日本中の社畜のみなさんと肩をたたき合うようなコメディ、
後半は世の中のおじさんたちへの応援歌としても楽しめる、
素敵な映画です。
この、なんとも言いようのない、地味だけど中毒感のある巧妙で新しいタイムリープ映画、
ぜひ映画館で没頭してお楽しみください。
公式サイトhttps://mondays-cinema.com/


そして、始まりました。
「犯罪都市 THE ROUNDUP」
(C) ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
韓国が世界に誇る規格外俳優マ・ドンソク主演作品の大ヒットシリーズ第二弾です。
マ・ドンソク
″マブリー(マ・ドンソク+ラブリー)”の愛称で呼ばれ、今や世界中を虜にするぽっちゃりおじさんです。
大きな体にチャーミングな笑顔、
そしてキレッキレのアクションに全開のユーモアで、
観る人すべてを魅了する、現在51歳(!!)遅咲きのスター。
実はアメリカ国籍を持つ韓国系アメリカ人だったり、
100kg越えの巨漢からは想像もつきませんがアメリカの体育系大学を卒業しているバリバリの体育会系だったり、
もとはアメリカのミュージカル映画でデビューしてのちに韓国の作品に出るようになった逆輸入系俳優だったり、
しかも現在、LDH(EXILEなどが所属するワイルド系イケメン事務所)とエージェント契約を結んでいたりと、
知れば知るほど奥が深い魅力的なおじさんです。
(C) ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
個性的なキャラクターで韓国では黒社会ものからコメディまでいろんな作品に引っ張りだこでしたが、
「新感染 ファイナル・エクスプレス」、前作「犯罪都市」と立て続けに大ヒット作に出演、
そしてマーベル超大作「エターナルズ」で、一躍スターダムへ。
中劇でもちょうど去年の今ごろ、「白頭山大噴火」マブリーに会っていました(上映しただけですが)ね。
そのときはそれほどアクションシーンはなかったのですが、
今回はすごい!!
あの大きな体で、どうやってそんな素早いアクションができるのか不思議でならない!!
走る姿も、ドスドスと重そうな体を揺らしてしんどそうに見えるのですが、
武器を持った相手でも、数人がかりでも、全くひるまずあっという間に倒していきます。
まさに瞬殺。
ベトナム、そして韓国を舞台に繰り広げられる怒涛の肉弾戦、
全体を軽快なユーモアで包みながらも、さすが韓国映画という感じの容赦ない暴力描写、
観る人を飽きさせないスピーディな展開と、個性的で魅力的な人物たち。
世界中を覆う、このところの閉塞感やイライラ、ストレスを一気にブッ飛ばしてくれました。
「あーーーーー!面白かった!!」
と、一言そう言って映画館を出られるような、久しぶりに爽快でスッキリするアクション映画でした。
こういった映画では、韓国の作品はたいてい味方やなんかもあっさり殺されてしまったり、
結末がわりと不条理だったり、暴力シーンが思わず絶句してしまうほどに残酷だったりもするんですが、この映画では大丈夫。
昔のジャッキー・チェンものや「あぶない刑事」みたいに、
ちゃんとコメディとしての要素も全編を通して徹底して作ってあるので、
安心して観ていられますよ。
でも、中途半端なお涙頂戴要素は皆無だし、
裏社会ものでよくある、終わったあとほんのり残る後味の悪さも無く、
しっかりエンタメに振り切った、そのうえでがっちり見応えのあるクライムアクションになってます。
出てくる上司、同僚や後輩もみんなそれぞれキャラが立っていてわかりやすく、
会話のテンポも良くて面白いし、
(C) ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
敵は敵でめちゃくちゃ強いうえに恐ろしく残酷な〝人でなし”なんだけど超カッコいいし(まずいですね、カッコいい悪役は沼の入り口。ヤバい、ヤバすぎて直視できない!)、
(C) ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
実際にあった事件をもとにしたリアルなストーリーのなかで、
コメディ要素をふんだんに盛り込みながらも超絶アクションで驚かせ、
騙したり裏切ったりしながらも最後はクスッと笑えてストレス解消!
いろんな意味で楽しめる映画です。
そう、私が心から愛する往年の香港ノワールの香り!
・・・・・・控えめに言って、最高です(´ー`)/
あ、前作を観ていなくても全く問題ないので、
なんか疲れたな・・・スカッとしたいな・・・・とか、
何も考えずに夢中になれる映画が観たいな・・・なんて思ったら迷わずこれ観てください。
実は私も前作を観ていないんですが、
ちゃんと思いっきり楽しめました( `ー´)ノ
でも観終わったらやっぱり前作が気になっちゃったので、すぐにアマゾンプライムへ。
前作を102円で観られるということがわかったので、これから観ます。
配信て・・・・・超便利。
みなさん、配信は、こういうふうに使いましょうね!
あくまでも新作は映画館へ!!
そして早く次が観たいなあ・・・( *´艸`)
と思ったらなんと、もう続編が製作中とのこと。
しかもヤクザ役に青木崇高!(草草さー--ん!!!→大好きな朝ドラ「ちりとてちん」の役名)
楽しみー--!!
ぜひ、続編も中劇で上映させてくださー--いい!!(クソデカ大声)
そして大ヒットシリーズになったこの「犯罪都市」
なんとこのあと8本の続編が構想中!!
それもぜひ中劇でー---!!(うるさい)
そのうえ、日本版のリメイクも製作が決定したそうで( ゚Д゚)
主演はもちろんマブリーなんですが、監督、そして超重要な敵役は!?
そのあたりも注目ですね。
東京の街をめっちゃくちゃにして(!?)暴れまわってほしいなぁ(´ー`)
どうやら、私の愛する香港ノワールのように(「男たちの挽歌」シリーズ、「欲望の街・古惑仔」シリーズ)、次から次と続編やらスピンオフやらを連発して韓国アクション映画の一時代を築きそうな感じがしますね!
そういうアジアっぽい泥臭さ、大好きです!!
がんばれ、マブリー!!!
時代と波にはとにかく乗らなきゃね!
続編をワクワクして待ちましょう♪
それまでにマブリーの過去作をチェックしておきます!
公式サイトhttps://hanzaitoshi.jp/


と、いうわけで、おじさんたちが大活躍中の中劇でした。
なんと、「午前十時の映画祭」ロバート・デ・ニーロ特集でおじさんだらけ。
さあ、おじさん好きのみなさんも、なんなら僕がおじさんですという本物のおじさんたちも、中劇へいらっしゃい(?)
長期休みを狙った大型映画の隙間を縫って、秋本番の盛岡では映画好きのみなさんが大忙しで映画のハシゴ中。
楽しい季節ですねぇ(´ー`)
もうすぐ大型話題作「すずめの戸締まり」が公開になりますが、
オンラインで空席チェックしてから来れば大丈夫だと思います。
上映時間も「すずめ激推しシフト」になってしまうのは仕方ありませんが、
ほかにもいろんな作品が待機中なので、ラインナップの確認をお忘れなく。
大型作品の裏で細々と、〝さりげなく良い映画”の上映は続けますのでご期待ください!!
さて、「テレビにも休息が必要」という、意外だけど実は本質だった大事なことを知ったこの秋。
テレビと違って自分のことは買い替えができませんからね!
ココロも体も休み休み、のんびり楽しくお過ごしくださいね!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/


2022年10月20日木曜日

女はいつも闘っている。

こんにちは。
すっかり秋本番ですね。
暑すぎず寒すぎず、私も大好きな季節です。
外を歩くのも気持ちいいし、
イベントや映画も充実していて楽しいシーズン。
本格的な冬を前に、短くても有意義な秋を満喫しておきたいものですね。
中劇でも、怒涛の毎週新作公開月間を猛ダッシュ中。
・・・・・お客さんは・・・・ちょっと寂しい入りなんですけどね。
それはいつものことなんで気にしない。
たくさん映画を観まくってる常連さんたちが、
「今、観たいのたくさんあって大変だよ」
と言ってくれる言葉だけが心の支えです(´ー`)
→それでいいのかとか、おいおい大丈夫かよとか、そんな辛辣な言葉はいりません。
褒められて伸びる子なんで(?)
まあそんなことはいいじゃないですか!
とにかく毎週公開ってことですよ!
私も、なるべくちゃんと観てご紹介していこうと思っているのでがんばりましょう!
何を?
たくさん映画観るのを!
だって、冬になったら寒いとか、雪がひどいとか、
ただめんどくさくてとか(!)、とにかく諸事情によって家を出るのが億劫になっちゃうからね!(私だけ?)
各映画館、この時期ならではの充実のラインナップでお待ちしております。

さてさて、実は私は先週のうちに観れていた
「スペンサー ダイアナの決意」
Photo credit:Pablo Larrain Photo credit:Frederic Batier Photo credit:Claire Mathon (C) 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED
・・・・だったらさっさと書けよ!!って感じですよね(*_*;)
ほんとは、同じ日に公開になって現在ルミエールさんhttp://nanbukogyo.jp/morioka/で上映中の「プリンセス・ダイアナ」映画『プリンセス・ダイアナ』公式サイト|9/30(金)ロードショー (diana-movie.com)も観てから、そちらの感想も含めて書こうと。
そう、書こうと、思ってはいた。
・・・・・観に行けてない・・・(/_;)
なんかバタついて、予定していた日に行けませんでした(/_;)
そのくせ2回目の「プアン」は観ましたけど(+_+)
・・・・・なんのこっちゃですね。。。
なので結局「スペンサー」だけで書き始めます。
スペンサー家。
それは由緒ある英国の名門貴族。
その令嬢として生まれ、20歳で英国皇太子チャールズ(現イギリス国王チャールズ三世)と結婚したのがダイアナ元皇太子妃。
世界中で「ダイアナ・フィーバー」を巻き起こしたプリンセスです。
あの、世紀のロイヤルウエディングは、
当時まだまだプリンセスのおとぎ話をワクワクしながら読んでいるかわいらしい少女だった私も、テレビに釘付けで見ていました。
ワイドショーも特番もずー--っとそればっかりやってましたからね。
よく覚えています。
ほんと、絵本に出てくるお姫様みたいに綺麗でしたもんね!
ゴージャスなドレスも、お城も、祝福するたくさんの人々も、
夢見る少女だった私には、ハッピーエンドの絵本の最後のページに見えました。
・・・・でも、そこは最後のページじゃなかった(-_-;)
なんなら最初のページでした。
そのあとの、すったもんだや、てんやわんやや、どったんばったんで、
めちゃくちゃ長ーーい本ができますね。
Photo credit:Pablo Larrain Photo credit:Frederic Batier Photo credit:Claire Mathon (C) 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED
実際、あることないこと、真実なのかゴシップなのか、たくさんの本も映像も残されていますが。
「結婚はゴールじゃない」
なんてよく言いますけど。
・・・・あれ?
結婚について、つい最近も語ったなあ~・・・・と思ったら。
「犬も食わねどチャーリーは笑う」で、さんざん語っていましたね。
普通の、そのへんの、庶民のでさえ、結婚って大変なのに!
・・・・ねぇ(^_^;)
大英帝国の次期国王と、名門貴族のご令嬢のロイヤルウェディングですからね。
大変どころじゃないですよね。
あの美貌と、イギリス王室やプリンセスとしてのイメージも変えたといわれる個性で世界中を魅了したダイアナ妃が、
そのファッションや立ち居振る舞いだけでなく、
ライフスタイルやプライベートまでその一挙手一投足が世界中から注目されるようになり、
不倫だ、別居だと騒がれ、結局1996年に離婚。
そして1997年に、世界中が驚き衝撃を受けた交通事故で亡くなってから没後25年。
あのキラキラと宝石でも背負っているかのように輝いていたプリンセスの微笑みは、
あれ以上、永遠に歳をとることのないまま人々の記憶に残り続けています。
今回のこの映画は、世界中が祝福する結婚ののち、
チャールズが結婚前から恋愛関係にあったカミラ(現夫人)のことをはじめ、
執拗なパパラッチや慣れない王室の作法からくるストレスにも苦しめられ摂食障害を患ってしまったころのダイアナ妃を描いた作品。
彼女が最も悩み苦しんでいた1991年のクリスマス休暇
英国ロイヤルファミリーがいつものようにエリザベス女王の私邸に集まって過ごしたクリスマスの3日間のお話です。
Photo credit:Pablo Larrain Photo credit:Frederic Batier Photo credit:Claire Mathon (C) 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED
エリザベス女王の私邸のなかの3日間、
しかもことさらに秘密主義を通したがる英国王室。
そのなかでの出来事も、会話も、様子も、もちろん情報が外に出るわけがないので、
映画の最初に「実際の悲劇にもとづく寓話」とテロップが出る通り、
まさに憶測と予想によるフィクションではあるのですが。
作品としてはフィクションでも、
この映画の脚本は、このまさに1991年のクリスマスエリザベス女王の私邸に集まっていた人達に片っ端から取材を試みて書かれているので、
全てが妄想と虚構というわけでもなくて。
取材で得られた事実と、フィクションを織り交ぜて、
ピンポイントでダイアナ妃の内面に迫る作品を作り上げています。
ダイアナ妃の人生全体を描くとなると、いくら36年の短い人生だったとしても、
波乱万丈すぎてかなり長ーいお話になっちゃうしね(^_^;)
かといって客観的に描く作り方だと、ゴシップ要素も強く出てしまうし。
だから、下世話なゴシップ色を一切排除して、
王室のしきたりや私邸の内部事情などは事実をもとに、
そのとき起きたことやダイアナ妃の内面についてはフィクションを交えて作られているこの〝ダイアナ妃の人生を変えた運命の3日間”
に焦点を当てた作りはさすがとしか言いようがない。
なにしろこの監督、ナタリー・ポートマン主演「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」の監督です。
〝誰かの奥さん”ではなく、自分の運命をじぶんで切り開く、世界を変えるくらいの超個性的なカリスマ性とアイデンティティを持った女性を描くのがうまいんですね!
今回はお屋敷の中のたった3日間のお話なんですが、
オープニング、ダイアナ妃が一人で車を運転して道に迷うシーンからすっかり引き込まれ、まるで自分がダイアナ妃になったような気さえして、
意味がわからなさすぎて息が詰まりそうな王室のしきたりや、
めんどくさい人間関係や、全く心が通じない夫、
そして気の合う友人とおしゃべりしたいだけなのにそれすら阻まれてしまうような絶望的な小さな世界のなかで精神的に追い詰められていく彼女の心に、
いつしか自分を重ねて胸が苦しくなってしまっていました。
由緒ある重厚な作りのお屋敷に、何百年も全く変わっていなさそうな家具や調度品、
暗い心の中を暗示するような小道具、不協和音の響く音楽、
そしてトイレに向かってえづく純白のドレスの美しい背中までもが、
彼女の苦しい胸中を鮮やかに表現します。
だけど、ひたすら苦しい映画ではなくて。
きっと実際に彼女の心の支えであったであろう息子たちとの幸せな優しい時間や、
唯一心を許せる友人との静かな会話、
そして一人の人間として女性として大きな決断をして新しい扉を開こうとする姿も、
気高く、美しく、本当にすがすがしい。
Photo credit:Pablo Larrain Photo credit:Frederic Batier Photo credit:Claire Mathon (C) 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED
一般ピープルでさえもかなり大変だという「離婚」
それが英国皇太子夫妻離婚となれば・・・・!
この映画の中に暗喩として出てくるアン・ブーリン
こちらもナタリー・ポートマン主演の映画「ブーリン家の姉妹」がありましたね。
(・・・ええ、そうですよ。私の知識はほとんど映画からですけどなにか?)
イングランド王ヘンリー8世の二番目の妻として知られるこの女性は、
当時のヘンリー8世の妃の侍女から王妃へとのしあがった人。
離婚が認められていないイングランドで、法律を変えてむりやり新しい宗派を作ってまでヘンリー8世を離婚させ、そこまでして王妃に上り詰めたのに、
わずか3年で今度は自分の侍女にヘンリー8世を取られてしまい、
不義密通と反逆罪に問われて斬首という、
聞いただけでなんだかウンザリするような人生ですが。
ま、悪いのはヘンリー8世ですけどね。
それまで認められていなかった離婚をむりやり認めさせたばかりか、その後も結婚離婚を繰り返したという、もうマジで「もっと超越したところへ」(フォーラムさんで上映中の、ガチのクズしか出てこないけどめっちゃ面白い映画。観てください!推しが出てるんで!)よりも最悪なクズ。
そしてそのアン・ブーリンダイアナ妃の遠い親戚だという、嘘のようなホントの話。
盛岡もかなり狭くて、とにかく行く先々で知り合いやら友達のきょうだいやら
おな中(中学が一緒)やら誰かの元カレやらと(?)ウンザリな街だったりしますけど、
英国王室も名門貴族もやっぱり狭いよねー!!
そんな暗喩もきかせつつ、
生前のダイアナ妃の膨大な写真を参考に、シャネルも協力してファッショナブルなダイアナ妃らしさを存分に表現した衣装や小物たちに目も喜ばせながら、
世紀のプリンセス・ダイアナ元皇太子妃の内面に迫る3日間。
スクリーン上に、私たちが知っているあのダイアナ妃が蘇った!
と思うほど、ビジュアルも、立ち居振る舞いも完璧にダイアナ妃
演じたのは「トワイライト」シリーズで一躍、世界中のティーンのカリスマとなったクリステン・スチュワート
それは、ソックリさんでもモノマネ大会でもなく、
どこから見てもクリステン・スチュワートであって、
ぞれでいてどこから見てもダイアナ妃
Photo credit:Pablo Larrain Photo credit:Frederic Batier Photo credit:Claire Mathon (C) 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED
マネではなくて、彼女の中にダイアナ妃を取り込んだ。溶け込んだ。
クリステンは、しぐさや表情、言葉やイントネーション(クリステンはアメリカ人だしね!)まで完璧にダイアナ妃を自分に融合させ、
ダイアナ妃の人生でとても重要な3日間を過ごすという経験をした。
そんな感じ。
内面からダイアナ妃を表現しようとする彼女を、
ダイアナそっくりに見せるのではなくクリステンの中のダイアナを引き出すことから始め、
パッと見、見間違えてしまうほどダイアナ妃に近づけたヘアメイクデザイナーは、
なんと日本人
今年2月、中劇もドキドキワクワクだったアカデミー賞シーズン、
「ベルファスト」でもヘアメイクを担当していた吉原若菜さんです。
中卒で美容学校に入り、20歳でイギリスに渡り、ヘアメイクデザイナーとして数々の映画作品に参加してきたスゴイ人。
その、ナチュラルなのにゴージャス、懐かしいのに新しい、匠の技も大きなスクリーンで確認してください。
ほんと、マジで、ダイアナ妃だから!!
そんなみどころたっぷりな「スペンサー/ダイアナの決意」
しっとりと、じんわりと、ずっしりと、心に来る映画です。
秋。なんか、まさに秋にピッタリの映画でした。
公式サイトhttps://spencer-movie.com/


もう一本。
いかにも秋。な映画、観ましたよ。
「戦争と女の顔」
(C) Non-Stop Production, LLC, 2019
・・・・・・暗そう(/_;)重そう(/_;)
なので、あまりノリノリではなかったんですけど。
見始めたら入り込んじゃってあっという間。
もちろん、そもそもタイトルで〝戦争”って言っちゃってて、ロシア映画で、
そんななか女性二人が主人公で、チラシやポスターも「・・・・・」(↑)。
当然、ハッピーでワクワク!な映画のわけがないし、
ほとんどが室内、戦後のロシア(ソ連)、主人公は元・女性兵士・・・。
「みんなで観て、SNSで盛り上げてね☆」な作品なわけないですけど。
絶対暗くて重くてしんどいやつ。なんだけど。
そして実際、暗くて重いんだけど(^_^;)
(C) Non-Stop Production, LLC, 2019
色→暗い。
ストーリー→重い。
展開→やっぱりしんどい。
でも、なぜか、カラッとしている。
こういった映画でありがちな、ジメッとさが皆無。
決して明るくはないし、ハッピーハッピー♪なシーンもないんだけど。
なんなら、女性の裸をそのまま、ってシーンもあるけど全くいやらしくないし、
待って、それはあんまりじゃないの。。。ってシーンももちろんあるけど、
押しつぶされるような耐えられないような胸糞の悪さは無い。
それは、たぶん、女たちが、自分の意志で決めたことだから。
時代が、政治が、環境が、そうさせていた最悪な事態だったとしても。
彼女たちは、悩み、苦しみ、それでも自分の意志で選び、動く。
絶望しながら。葛藤しながら。
きっと、今よりマシな明日があると信じて。
決してハッピーエンドとは言えないし(歴史的事実を知っているので)、
観終わって心が晴れ晴れ!とも言えないけれど。
身も心もボロボロに傷ついて、辛く弱く、今にも崩れて消えてしまいそうにも見えるけど、
それでも寄り添い、ほかにすがるものもなく互いに支えあう二人の姿は気高くたくましい。
この印象的で個性的な主人公が、二人ともこの作品がデビュー作となる新人女優だということに驚き。
(C) Non-Stop Production, LLC, 2019
たしかに、若々しいフレッシュさと、壊れそうなナイーブさを同時に抱えた不思議な魅力がありました。
落ち着いたトーンで静かに、だけど惹きつけて離さないストーリー。
無機質で、必要最小限の色合いで進んでいく映像の中で唯一鮮やかにひらめく緑のワンピースと、それを着てはしゃぐひとときや、
しかめつらばかりの登場人物のなかで主人公たちが時折見せる少女のような笑顔。
その、小さなきらめきやなにげない日常が、なによりも大切な宝物なのだと感じます。
今まさに、戦争を始めて世界中から非難を浴びているロシアと、
そしてその攻撃を受けてボロボロになっていく街や人々の姿が目に浮かぶ作品。
この映画の監督が1991年生まれということにもビックリですが、
観終わったあと、絶対にどんよりと暗く落ち込んでいるに違いないと思いながら観始めた私が、なぜかカラッと、どこかシャキッと、ほんのりと優しい気持ちになっていたことにもっと驚き。
あ、いや、ほんとに、重くて、暗くて、しんどいんですけどね。
でもなぜか、どんよりと沈むような気持ちにはなっていなかった、っていう。
終戦から77年。
寒くても美しい、厳しくても力強いこの広大な大地では、
また戦争が始まってしまったけれど。
女として、人として、この世界を取り巻くやりきれない現実と、今を生きる自分について、いろんなことを考えさせられる映画。
秋・・・・・でした。
なんかスッゴク。秋。
そして、観てよかった。
公式サイトhttps://dyldajp.com/


と、いろんなものと闘う女たちについて語っていたらまた今回もいつの間にか長編大作に(*_*;)
そう、怒涛の毎週公開に、追い越され引きずられつつもなんとかついていこうと必死な私でした。
例え映画の公開日に間に合わなくとも!
始まってしまってサッパリお客さんがこないとわかってしまった映画だったとしても!(例えです、たとえ。)
それでもやっぱり、「どうしても観てから書きたい( `ー´)ノ」という自己満足な信念を曲げられない不器用なBBAでした。
→一生これ。
そんな私も常に何かと戦ってる気がする。
これでもまだ女だし。
・・・・・闘ってるのは締め切りか?(→毎週です)
それとも年齢か??(→抵抗してるだけ)
はたまた睡魔か???(→戦う前に毎晩負けてます)
抑えきれない食欲か????(→もはや戦うつもりは無い)
・・・・・・・・・。
でも、欲と煩悩があればなんとか生きていけるような気がします。
来週、あの映画観よう!
今日は奮発して日本酒飲もう!
たまには一人で焼き肉ランチしたっていいよね!
そうやって、お先真っ暗な今後や、野垂れ死にしそうな老後のことを一瞬忘れて、
生への希望をつなぐ人生も、ここにあります。
だからみんな、あきらめないで(>_<)!!
(→誰も諦めてませんかね?ていうか、みなさん私よりははるかにまともな人生ですよね。)
そんな、秋の夜長でした。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/