2020年4月20日月曜日

臨時休業のお知らせ

こんにちは。
とうとう、このお知らせをしなくてはいけない時がやってきてしまいました。
政府による全国への緊急事態宣言の発令を受けまして、
当劇場では4月23日(木)までの時間短縮営業と、
4月24日(金)からの臨時休業を決定いたしました。
残念ですが、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、
今できることをやるしかない。
というわけで、何卒、何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

一応、政府からは5月6日(水)までということにはなってますよね。
状況次第、ということにはなりますが、
とにかく今は各自、予防につとめて、
事態の収束を願うばかりです。

中劇では現在、6本の作品を上映中ですが、
4月23日ですべて一旦、上映終了ということになります。
「イーディ、83歳 はじめての山登り」
「ローマの休日」
「ブルース・ブラザース」
「新喜劇王」
「ミッドサマー ディレクターズカット版」
「ナショナルシアターライブ リーマン・トリロジー」
*4月23日(木)終了。
前回のブログでご紹介した「ナショナルシアターライブ フリーバッグ」については、
上映再開後に改めて上映したいと思います。
絶対やります!マジで!!
(C) Matt Humphrey 
5月1日公開予定だった「ケアニン 心に咲く花」も、
上映再開後にちゃんと上映しますので、
こちらも諦めずにお待ちくださいね。
(C) 2020「ケアニン2」製作委員会
「新喜劇王」も、せっかく公開したのにまさかの1週目で終了(-_-;)
(C) 2019 The Star Overseas Limited All Rights Reserved.
哀しすぎるので、できれば上映が再開したらまたやりたいなとは思っております。
・・・・わかんないけど。可能だったら。時期によっては。
そして5月なかば以降の作品については、決まり次第ということになります。
なんだか中途半端でゴメンナサイ。
状況が日々、変わったりもするので、
その都度ご確認いただければと思います。


映画業界から作られた言葉「ゴールデンウィーク」
この言葉がこれほど虚しいワードに聞こえるなんて。
お花見も、レジャーも、旅行も、映画もSTAY HOME
今年のゴールデンウィークはおうちで。
テレビやネットで楽しむしかありませんね。
命のほうが大事!
ただ、先のことを考えると不安でゾッとしちゃいますねえ。
でも現実逃避は昔から得意なので、
今はもう自分の命を守ることだけ考えてSTAY HOMEですね!
考えてみたら大人になって、こんな長い休みなんて初めてかも!
この際、ゆっくり休んじゃえ!
私は、親戚の女子中学生に教えてもらった、
youtubeでの「推し事」(おしごと)に励みます。
→自担の応援活動のことだそうです。公式動画をたくさん見て再生回数を上げたりすることが「推し事」なんだそうで。それなら家でできるね!
と言ったら、中学生に「まずは家、片づけなよ」とたしなめられました(;'∀')
その通りでございます。
泥棒に入られたみたいにしっちゃかめっちゃかな家をね。
まずは片づけてからですね。
冬服をしまったりね。
片方だけになってる靴下は捨ててね。
ウエストが入らなくなってしまったデニムはこの際諦めて処分したりね。
みなさまもこの機会に、ずっと後回しにしてきた断捨離に私と一緒に挑戦しましょう。
何かお宝がでてくるかもしれないし(?)♪
そして疲れたらネットで気分転換。
先日ちょっと探しただけでも面白いものがたくさんありました。
かわいい動物たちがガチのオーケストラ演奏してるの(ズーラシアンブラス)や、
V6ミスチルきゃりーぱみゅぱみゅサマソニや海外アーティストまでほんとの(公式の)ライブ映像が見られたり、
中劇で上映した「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」アンドレア・ボチェッリさんのライブ映像(しかもミラノのドゥオモでの!素敵でしたよ!)とか、
「シルク・ドゥ・ソレイユ」まで無料で観られる!!
幼稚園に行けない子供たちのために「オンライン幼稚園」も無料、
各出版社はマンガアニメのコンテンツも無料で配信中。
それと、無料ではありませんが、なんと今回24日から上映予定だった「ナショナルシアターライブ フリーバッグ」のドラマ版がAmazon Primeで配信中なのです!(1話目だけ無料!)
舞台版と同じく脚本&主演はフィービー・ウォーラー=ブリッジ
舞台版から派生したドラマなので、ほんとはまず舞台版を観たいのですが、
これはこの際、時間があるときに先にドラマ版を見てからあとで元ネタの舞台版を観るのもまた面白いかも♪
ぜひチェックしてみてください!
すごいですね。
自分から2週間も休むことなんてないけど、
休まなきゃいけないのであればもう休んで家にいるしかないですもんね。
仕方ない。
ネット三昧しかない( `ー´)ノ
(・・・だから断捨離は!?)
ということでみなさま、落ち込んでばかりもバカバカしいので、
せっかくのお休み、楽しんでしまいましょう。
こんな状況のなか、私たちがなんとか生活するために働いてくれている方たちもたくさんいらっしゃいますので、
そんな方たちには心からの感謝の気持ちを胸に。
私は集中力がないので、家で映画を観てるといつの間にか違うこと始めちゃったりしてしまうので、映画はやめときます。
ドラマとバラエティと「推し事」で忙しいしね!!
集中力がある方は、映画もガンガン観るのもいいですね。
見逃してたアレとか、あとでまとめて観ようと思ってたアレとか。
私は映画は、この事態が収束したらスクリーンでゆっくり楽しもうと思います。
みなさんも、外に出られないゴールデンウィークはおうちで。
落ち着いたらぜひ、映画館に足を運んでください!
そのときには全力で喜び、好きな時に映画を観られる幸せをかみしめて、
思いっきり映画を楽しみましょう!
それまで、しばしのお別れです。
営業再開が決定しましたら、中劇公式HPツイッター、などでご案内します。
え、このブログ
そもそも私がダラダラしていて情報が遅いので、
緊急のご連絡には向いてないんですよねえ。。。(*´з`)
まあ、決まったら更新しますけどね。
ていうか、気が向いたら緊急の連絡じゃなくても更新するかもしれませんけどね。
最近はお知らせが多くて毎週更新してましたが、
もともと2週間に一回くらいしか更新してないブログだったので、
もしかしたら次の更新は2週間後くらいの通常運転だったりして♪
・・・希望ですけど(:_;)
とりあえず気長にお待ちくださいませ。
あんまり怖い顔して、今生の別れみたいにはしたくないので、サラッとね。
ほな、またな!
くらいの感じで。
どうかみなさま、お体には気を付けて、予防につとめてくださいね!
そして劇場でまたお会いしましょう!!!


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2020年4月17日金曜日

ナショナルシアターライブ!急にやります!!

こんにちは。
なんだか、暗い話題ばかりが続きますね。
コロナの猛威はまだおさまりそうもなく、
あちこちのイベントや行事は中止、
せっかく咲き出した桜もお花見禁止じゃ満開でも切ないばかり。
そんななかで入ってきたのは私も大好きな大林宜彦監督の死去のニュース。
つい先日、中劇で上映した「エキストロ」に大林監督ご本人が出演されていたので、
ショックはさらに大きかったです。
子どものころから大好きだった大林監督の作品。
「時をかける少女」「転校生」「さびしんぼう」はもちろん何度も何度も繰り返し観ているくらい好きだし、
中劇でも何本も作品を上映してきました。
中劇に舞台挨拶で来てくださったときに、
大林監督の作品のなかで一番大好きな映画「青春デンデケデケデケ」のビデオ(DVDじゃありませんよ、ビデオです)にサインを頂いたのはほんとに素敵な思い出です。
何度かお会いしているのですが、
いつもにこやかに話を聞いてくださり、
とても物腰が柔らかく、
誰に対しても優しくて、
静かな笑顔を絶やさない本当のダンディでした。
たまにこのブログでも、
小学生のころ学校に来ていた教育実習の先生に「『時をかける少女』のときの原田知世に似ている」と言われてめちゃくちゃ嬉しかったことや、
私がどうしても尾道三部作のロケ地めぐりがしたくて友人と青春18きっぷで尾道まで行った話、
そこで「転校生」の1シーンの真似をして(神社の階段を転げ落ちるシーン)満足したことなんかを書いたりしてきました。
https://moriokachugeki.blogspot.com/2013/10/blog-post.html
少し前から闘病中というのは聞いていたのですが、
この、日本だけでなく世界が重い空気に覆われているこの時期に、
こんなニュースまで入ってくるなんて悲しすぎる。
ご冥福をお祈りいたします。。。
なんて一言では寂しすぎます。
きっと天国でも大好きな映画の話をしていることでしょう。
そちらでもたくさんの映画を撮ってくださいね!

映画館が大好きと言っていた大林監督なので、
映画館のスタッフである私は、
こんなときこそ前を向いて映画のことをお話ししなくては( `ー´)ノ
そう。映画業界、このさりげない混乱の中、
中劇ではまた急遽決まった作品が。
明日(4月17日)からなんと。
なんと!
「ナショナルシアターライブ」!!

イギリスで実際に観客が入っている本物の舞台公演を収録して映画館で上映する企画「ナショナルシアターライブ」
中劇ではちょくちょくこの企画をやっています。
って、それはいいけど、今(゚д゚)!!?
ほんとはもう少し先の予定で話が進んでいたのですが、
「ナショナルシアターライブ」などでずっとお世話になっている配給会社さんのご厚意で、
新しい作品がみんな延期になってしまってぽっかりと空いてしまったこの時期に上映させてもらうことに。
がしかし。
なんにせよ時間がなさすぎる(/_;)!
だって日にちが決まってから上映まで1週間無いだもん!!!
・・・・というわけで、岩手のイギリス好きのみなさま、
芝居好きのみなさま、
それからコロナコロナでもううんざり!と退屈をもてあましているみなさま。
趣味の合うお友達に連絡を、
それからSNSでつぶやきを。
ぜひ宣伝にご協力ください!!
大丈夫。
広いスクリーン1のほうで(170席あります)、
「ナショナルシアターライブ」はいつも一回に20人も入ることはありませんから!
(大きな声で言うことではありませんが。。。)
他のお客様とは少し離れて席を取っていただき、
マスクを着けて、手はアルコールで消毒を。
そして終わったら寄り道せずに帰宅。
少しくらい歩きましょう!
だって、英国ナショナルシアターの舞台なんてそう簡単に観られるものではありませんよ!
チケットはなかなか取れないし、
イギリスに行く飛行機代だってバカにならない、
そもそもしばらくは海外に行くことすらままならないわけで、
だったら近所の映画館で観ちゃいなよ!
ていう企画。
俳優さんの顔や演技が、すぐ近くでドアップで観られるし、
字幕はついてるし、
しかも特典映像もあり!
至れり尽くせりですね(*'▽')/
舞台作品の上映ということでこちらは特別料金。
一般3000円、学生2500円です。
ちょっとお高め?
でも絶対に損はしないのでぜひ、この貴重な機会にスクリーンでご覧ください!!
4月17日~30日
「リーマン・トリロジー」
(C)Mark Douet
リーマン・トリロジー?
リーマンの、三部作?
そう、リーマンといえば、あの「リーマン・ショック」のリーマンです。
当時、「どういうことかサッパリわかんないけどとにかく世界中の経済がヤバいことになってるわけね。」
という、経済にくわしくない私でも、そのときに初めて聞いて名前を覚えたあの。
世界的な投資家リーマン一家が米国に移住した1844年から2008年のリーマン・ショックが起こるまでの3世代にわたる栄光と衰退を描く骨太な舞台。
主演の3人が約3時間、150年以上にわたるリーマン家の歴史を演じ切る、
221分の大作です。
2回休憩が入る、まさに三部作。
そして中劇で上映した「嘆きの王冠」シリーズでも圧倒的な存在感だったサイモン・ラッセル・ビールをはじめホンモノの英国舞台俳優3人とのガチンコ勝負。
どっぷりと、じっくりと、本場イギリスの重厚な舞台を味わってください。

4月24日~終了日未定
「フリーバッグ」
(C) Matt Humphrey 
こちらは、イギリスで大ヒットした人気ドラマ「フリーバッグ」のもとになった舞台で、
作者であり主演のフィービー・ウォーラー=ブリッジによる一人芝居。
ドラマ版でも製作・脚本・主演をつとめた彼女はやはり、
英国で役者を志すならここしかないでしょの「王立演劇学校」出身。
さすが。
さらに22歳で自分のシアターカンパニーを立ち上げたのもすごいのですが、
一人芝居で初演したこの「フリーバッグ」の公演がBBCの目に留まり、
本人が製作・脚本・主演で速攻ドラマ化。
って、そんなことってある(゚д゚)!!?
それだけ面白かったってことですよね。
主人公は皮肉屋で常識破りで性欲の強いロンドナー、通称「フリーバッグ」
テーマだけ見ると、同じく悩めるロンドンこじらせ女子が主人公の「ブリジット・ジョーンズの日記」のようですが、
こちらはブリジットのようにキュートで人間らしくどこか魅力的な女子ではなく、
非常識で傍若無人なめんどくさい女の子。
それなのにいつの間にか彼女の世界に引き込まれ感情移入してしまう、
意外にも心に深く刺さる不思議なお話。
彼女はその後もいくつかドラマを作っていますが、
何よりも驚くのはこの方なんと。
「ハン・ソロ/スターウォーズ・ストーリー」に登場した
女性型ドロイド「L3-37」の声とモーションキャプチャーを担当した「中の人」なんです!!
しかも!
今回のコロナ騒動で公開が秋に延期になってしまった
「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」の脚本にも参加しているんです(゚д゚)!
なにしろ主演のダニエル・クレイグ「フリーバッグ」のファンだったから実現したという文句のつけようがない大抜擢。
参りました。。。
三十路こじらせロンドン娘の一人芝居ってだけでも絶対観たい!
そこに「スターウォーズ」やら「007」やらと映画好きの大好物なキーワードが揃っちゃってるんで、観るしかないですね♪
というわけで、どちらも見応えたっぷりの英国舞台ですが、
なにしろ宣伝が全然できてない・・・(/_;)
どうにか、興味のある方のところへ情報を届けたい・・・!!
また次はいつできるかわからないので、
みなさま、何卒、何卒、広報活動にご協力くださいませ(>_<)!!
公式サイトhttps://www.ntlive.jp/


この国は、というかこの地球全体は、いったいどこへ向かっているんでしょう?
子供のころに想像していた『ドラえもん』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようなキラキラでピカピカした未来は、
ほんとに〝夢”なのかもと思ってしまいます。
どちらかというと「そんなわけあるかいっ」と思ってたような、
『AKIRA』『北斗の拳』『攻殻機動隊』みたいな荒れ果てて暗くて焼け野原のような未来のほうが、
今となってはリアルだなんて驚きです。
世界中の人々が協力してがんばれば、なんて言葉は嘘くさいと思ってた私が、
なんだか今は世界中の人々と手をつないで一つになってがんばろうなんて気持ちになっているのは、
私が大人になったせいなのか?
それともロバート・デ・ニーロシュワちゃんやマライア・キャリー生田斗真くんや星野源ちゃんたちから「がんばろう」なんて言われたせいなのか?
震災のとき、「人生って、こんなこともあるんだな」なんて思った私でしたが、
・・・・・甘かったですね。
まだまだいろんなことがあるらしい。
今すごく、「We Are The World」が聴きたい気分。
いや、大きな声で歌いたい気分。
こんな、わけのわからないものにそろそろ追いつかれそうな不安な日々が、
とにかく早く終わりますように。。。



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2020年4月9日木曜日

お知らせだらけ!でも大事なんです。。。

こんにちは。
石割桜が咲いたそうですよ。
いつもなら、新聞もニュースもその話題ばかりになるはずの平和な盛岡。
今年はどうも違うみたい。
どこを見ても、誰かとバッタリ会っても、
コロナ緊急事態自粛なんて言葉ばかり。
春だなあ・・・とか、
暖冬だったなあ・・・北極の白クマ大丈夫かなあ・・・とか、
今年は桜咲くのも早いなあ・・・・とか、
誰とでもいいから、道ですれ違う見知らぬ人とでもいいからそんな他愛ない世間話がしたいと強く思ったのは生まれて初めて。
いつの間にか冬が終わっていたのも、開花宣言も、
春だーと思ってたらまだ雪降るんかいっ!ていうような日も、
どうでもいいみたいと言ってしまうと問題ですが、
なんだか全てが自分とはかけ離れた遠くの出来事みたいに感じる、
それこそが現在の異常な事態を物語っています。
リアルなのは感染者数と、毎日写しだされる東京の街の様子くらい。
でも、なぜか東京よりも自粛ムードが漂うガラーンとして全然人がいないこの街の週末の大通りの寂しさや、
お客さんが入らない劇場のシーンとした虚しさは、
感染者がまだ出ていないせいか、あまりリアルじゃなくて、
それでも日に日に心に不安と戸惑いをもたらして哀しくなりますね。
東京方面では緊急事態宣言。
飲食店や百貨店、映画館も休業に入り、
これからどうなっていくんでしょう。
全国で見ても、すでに休業ではなく閉館を決めた映画館もいくつかあるよう。
先が見えず、お客さんも来ないのでは、それも仕方ないことなのか。
なんだか愚痴っぽくなってしまいましたが、
そんなわけで、
岩手で感染者がまだいなくてもコロナの影響はすでにこのあたりにもやってきていて、
お客さんが来なくなってしまった中劇もいよいよ現実的な対策をとらなければいけなくなってしまいました。
今回はそんな現状を鑑みてのお知らせがいくつか、
いや、いくつもありますので、
たまに中劇に来てくださっている方はもちろん、
あまり行ってないけどどうなってるか気になるなあというような方も、
チラッと目を通していただければと思います。

現在の状況でお伝えしておけるのは、
現時点での営業についてです。
その時、その時で状況が変わることもありますので、
たまに公式HPやツイッター、
あるいはお電話などでご確認いただければと思います。

中劇、現在は休業の予定はなく、
できる限り、コンパクトに(上映時間や人件費など)まとめて上映を続けていきたいと思っております。
そんなわけで、今週末から朝の回を少し遅めのスタートとさせていただきます。
「午前十時の映画祭+」なんですが、
朝10時からではなく、10日から公開の「ローマの休日」は11:15スタート。
「イーディ、83歳~」も11:00スタートとなります。
劇場のオープンは、最初の上映の30分前なので、
10:30ということになります。
いつもの癖で9:30にいらしても、誰もいないし鍵も開かないということになりますのでご注意ください。
上映作品も、すでに上映している作品をできるだけ延ばすことと、
付き合いのある配給会社さんからむりやり小さな作品をやらせてもらったりする程度なので、
ラインナップ的にも寂しいのですが、
お客さんもあまり来なくなってしまったので、
経費を削減するためにも営業時間の短縮はまず最初に取りかかる策ということになりますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

次は上映延期の続報です。
4月10日公開予定だった「WAVES」と、
4月17日公開予定だった「名探偵コナン」
4月24日公開予定だった「クレヨンしんちゃん」
この3作品の上映延期が決定しました。
5月公開予定作品については今のところ延期の決定は出ていませんが、
それも状況に応じてということになりそうです。
どの作品も、すでにお持ちの前売り券については、
延期後の上映時に使えるので大事に持っていてくださいね。

そんなわけで、長引く自粛ムードのなか大作系がのきなみ上映を延期、
各劇場では上映できる作品が減ってしまっています。
中劇では「午前十時の映画祭+」として過去の名作を上映する作戦をもうちょっとだけ続けることになりました。
すでに上映が決まっていた「ローマの休日」
「ブルース・ブラザース」は、
4月10日~23日までの2週間上映になり、
© 2019 Paramount Pictures.

©1980 UNIVERSAL CITY STUDIOS. INC. ALL RIGHTS RESERVED

4月24日~30日までは「ゴッドファーザー」を上映することに。
© 2019 Paramount Pictures.

そして一応、「午前十時の映画祭+」という企画は、
4月いっぱいの特別措置だったので、
ほんとにこれで終わりということに。
一応ね。今のところ。(←念のため保険かけときます)
そして、現在上映中の「ミッドサマー」
(c)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
なんと、今週末4月10日から「ディレクターズカット版」の上映が決定しました!
現在上映している通常版はR-15なんですが、
このディレクターズカット版はR-18!
18歳以下は観られません。
高校生、残念!!
しかも2000円均一
ちょっと高くてスミマセン(*_*;)
うちが経営ヤバイからってぼったくってるわけじゃないですよ!
もともとこのディレクターズカット版は2000円均一だそうで。
割引サービスや招待券の利用もできませんのでご了承くださいね!


それから、急遽。
ほんとにマジで急遽決まったのは今週末10日から公開
「ういらぶ。」
(C) 2018『ういらぶ。』製作委員会 (C) 星森ゆきも/小学館
あれ、聞いたことある?
はい、そうなんです。
おととし普通に公開されてた作品です。
中劇で上映した作品でもないのですが、急になんででしょうね?
経緯はわかりませんが、上映する作品が無いといって慌てている私たちに誰かが救いの手を差し伸べてくれたんでしょうね。(→つまり大人の事情)
主演が今、大人気の国宝級イケメン、
King&Princeの平野紫耀くんのラブコメです。
綺麗なお顔にハスキーボイス、そしてヤバイくらいのド天然が素敵ですよね。
私も好きです♡
あー・・・でもやっぱりキンプリなら永瀬廉くんかなあ・・
どうしよう、決められない(*‘∀‘)!!
・・・・・。
えー、そしてヒロインは、桜井日奈子ちゃん。
いい部屋ネットのCMがめちゃめちゃかわいかったですよねえ!
私も当時「この子、めっちゃかわいいけど誰!?」と思って調べましたよ。
『岡山の奇跡』なんて言われてましたね。
しかもこの映画、ヤバイんです。
この写真に出ている主要キャストの男子が全員、私が好きな若手イケメンだらけだったんです。
左下は、今かなり売れっ子になってしまいましたが(「今日から俺は!」とか、朝ドラ「スカーレット」も良かったですね!)伊藤健太郎くん。
顔面、かなり好みなんです。
この映画では平野紫耀くんと共演でしたが、
この夏には今度はKing&Princeの永瀬廉くんと映画「弱虫ペダル」に出演!
マジ楽しみ!!
・・・・・。
それと、写真右下の磯村勇斗くんも大好きなんですよー(*‘∀‘)/
「仮面ライダーゴースト」で、最初は悪役だったのにだんだんいい人になっていくというおいしい役アランを演じていました。
彼見たさに、毎週欠かさず仮面ライダーを見ていたオバチャンは私です。。。
彼も、朝ドラ「ひよっこ」とか「今日から俺は!」にも出演、
最近はテレビでよく見かけるようになりましたねえ。
私の好きなイケメンたちが続々売れていって嬉しい限り!
睡眠削ってテレビの録画見てる甲斐があるってもんです( `ー´)ノ
え、いろいろ詳しいって?
ええ、そうです。
ミーハーは血なもので。
まんべんなく、ちょっとでも気になるターゲット(テレビで見つけたイケメンやかわいこちゃん)は、即検索。
そしていつまでも地味に追いかけます。
そしてこういうところで知識を披露するわけです。(世界、小っさ!)
つまり自己満足。
・・・話を戻しましょう。
とにかく、公開当時はみんなまだこれからの若手だったのですが、
今ではすっかりスター街道まっしぐらなメンバー勢揃いなので、要チェックです♪
こちら「ういらぶ。」は、一般1100円、学生500円の特別料金。
招待券などは使えませんが、ふだんよりお安く観られる料金です。
終了日は未定です。


えーと、そしてもう一本、かなりコアな一本持ってきました。
4月17日公開「新喜劇王」
(C) 2019 The Star Overseas Limited All Rights Reserved.
大好きなチャウ・シンチー監督作品。
これも、別に私がゴリ押ししたというわけじゃないのに、
急遽決まった奇跡の一本。
ありがとう、神様!!
こちら、ついつい私のオタクワールドが全開になってしまう香港映画。
じゃないいまは中国映画というんですね。
これ、星仔シンチャイと読みます。ファンは必ずこれで呼びますチャウ・シンチーのあだ名です。)が昔、自分で監督・主演をつとめた作品のセルフリメイクです。
売れない役者が主人公のラブコメでした。
チャウ・シンチーといえば、世間的には「少林サッカー」なんですかね。
それ以降の作品は、映画としてちゃんと本気で作られてて、
お金もかかってて規模も大きくて、
CGなんかも使った大作系で、
世界中で公開されたりしてましたが。
私はそれ以前の、もちろん星仔が主演で、
全然お金がかかってなくてたぶん2~3週間くらいで撮ったんじゃないかっていうくらいの軽さで
おバカで、超くだらなくて
ときどき観客すら置いていかれるくらいやりたい放題だったころの無茶苦茶かげんで作られた彼の映画が好きだったのです。
今でも、チャウ・シンチーの新作といわれればどうしても本人が出るんじゃないかと一瞬期待してしまう私がいますが、
今では役者としては一切出ずに、
ガチの映画製作者になってしまった星仔
またいつか出てほしいなあ。。。
めちゃくちゃくだらない、フットワークの軽い、超バカなやつ。
・・・また話が逸れましたね(;'∀')
それで今回は、やっぱり出演はせずに監督・脚本・製作のみの星仔でした。
でも超ーくだらなくておバカなんだけど結末はハッピーなのがお約束だし、
エンドクレジットでのNGシーンももちろんあるし、
なんにも考えないで、嫌な現実や不安な気持ちを忘れられる90分(長さもいいね!)。
現実逃避にちょうどいい一本です。
公式サイトhttps://www.twin2.co.jp/distribution/新喜劇王/


そして最後。
5月1日から「ケアニン 心に咲く花」

実はこれ、6月公開の予定だったんですが。
「ドラえもん」「コナン」「しんちゃん」があるから、それらが落ち着いた6月ころなら
上映できるだろうということだったんです。
でも、その3本とも延期になっちゃって、
逆に上映できる作品があまりない状態になってしまったので、
少し前倒しという形です。
前作から3年。
小規模施設から、大型の特別養護老人ホームに転職した主人公の新たな奮闘を描きます。
主演は、盛岡市出身の戸塚純貴くん。
前作では舞台挨拶に来てくれて、生で観られてラッキーでした( *´艸`)
前作の「ケアニン」、姉妹作「ぴあ」のキャストも友情出演♪
もちろん今回も号泣必至ですのでハンカチかティッシュのご用意をお忘れなく。
公式サイト→http://www.care-movie.com/2/movie/


さて急ぎ足でたくさんご案内してきましたが、
ちょっとでもお役にたてそうでしょうか?
日々、状況が変わるなか、こちらとしてもハッキリしたことが言えない中途半端な状態で申し訳ない気持ちでいっぱいです。
日々、そのときの状況に振り回されることになりそうですが、
なんとかここを乗り切って、また好きな時に好きなことができる日がくることを願うばかりです。
下を向き落ち込むばかりじゃなくて、
またいつか、今日食べたいものや今度の休みに行きたいところをなんの気兼ねもなく考えることができる日がきたときのために、
私たちはひたすら予防に努めて、
ちゃんと栄養と睡眠をとって、
あとはたくさん笑って泣いて、
ドキドキしたりワクワクしたりして免疫つけましょう♪
ちなみに私、コロナ騒ぎの前と比べて、
なぜかお酒の量が増えちゃいました(;'∀')
さりげなくストレスたまってた!?
このままでは、状況が落ち着くころにはきっと丸々と肥えてしまう。。。!!
コロナ、早くおさまれーーー!!!


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2020年4月3日金曜日

イーディ、83歳&ロングデイズ・ジャーニー

こんにちは。
日に日に、じわじわと暗い影が忍び寄るみたいな嫌~な感じ。
息が詰まりそうとは、まさにこんな感じのことでしょうか。
東京では外出自粛や、映画館の週末閉館、
学校の休みも延期しそうだなんて、
もうほんとにノストラダムスよりも世紀末感が出てきていますよね。
岩手はまだ今のところ感染者が出ていないということですが、
街からは徐々に人影も消えてきて、
映画館もいよいよ寂しい状況になりつつあります。
これ以上広がると、営業自粛や休館(お客さんが来なくてThe Endの可能性も!?)なんてことにもなりかねない。
ほんとに、どうにかおさまってくれと祈るばかりです。
これこそ、祈ってもどうしようもないことの代表のようなものですが、
目に見えないウイルスに対して私たちができることといえば、
予防に気を配ることと、祈ることくらいしかない。
中劇でも、手すりやカウンターなどのアルコール消毒
席を選ぶときにお客さん同士の席がなるべく離れるように誘導
休憩時間の換気など、
できることはできる限り行動にうつしております。
まあ、そもそもこんなにお客さんが減ってしまっている状況では、
劇場内もガラガラでスカスカなので「人が集まる空間」ですらなくなってしまっていますけどね(^_^;)
中劇、つぶれる前にコロナがおさまりますように!!!


そんななか、上映が始まっております
「イーディ、83歳 はじめての山登り」
(C) 2017 Cape Wrath Films Ltd.
夫に支配され、どこにも行けずに監獄のような結婚生活を送ってきた挙句、
寝たきりになった夫の介護に30年もの時間を捧げてきた83歳のイーディ
あまり良い関係を築けているとも思えない娘からは老人施設への入居を勧められ、
ロンドンの重くて暗い空のようにどんよりとした日々を送っていた彼女は、
ある時、馴染みの食堂での店の主人との会話からふと閃き、
唐突にスコットランドの山に登ることを決意するー。
これ私、オープニングから一気にその中に入りこんでしまいました。
セリフは少なく、説明もない。
ただ、スクリーンには身も心も空虚そうな老婦人の、
プライドの高さと長年の苦労や我慢のせいで偏屈になってしまったのであろうめんどくささが絶妙に絡み合った重い雰囲気をまとって都会で鬱々と暮らす様子が生々しく描きだされます。
やりたいことを一切できず、誰にも甘えられずに、
義務だけの家事と育児をこなしてきた毎日は彼女を頑なにし、
そこにうつしだされる娘と母の姿は、
容赦のない女同士の家族の空気以上にピリついていてせつない。
やっと介護から解放されても今、自分は80歳を越え、
人生の終わりや、施設のなかの虚しい今後に絶望を感じている。
プライドばかりが高くて世の中を知らないまま歳を重ねてしまったイーディが、
あるときふとしたことで昔の夢を思い出す姿は、
見ている私のほうにも一筋の明るい光が見えたような気にさせられました。
「大好きだった父と一緒に行きたかった山に登る。」
何かに急かされるように夜行列車に飛び乗った彼女が出会うのは、
地元の登山用品店の若者ジョニー
ジェネレーションギャップはもちろんのこと、
誇り高く頑固なイーディは、
ささいなことでジョニーと衝突を繰り返すのですが、
美しい大自然のなかで新しいことを覚え、
子供のころを思い出して遊び、
少しづつ表情が和らいでいく姿がなんともチャーミングだし、
新しいことに触れていくたび少しづつ心を開いていく彼女につられて、
やがて若者のほうにも変化が見えてくるのが微笑ましい。
(C) 2017 Cape Wrath Films Ltd.
前半の彼女は、全身灰色や茶色のまさにおばあちゃん服で、
しかめつらをした見るからに気難しい都会の老婦人。
壊れた道具も「一回しか使わないのに買いたくない」と言っていた彼女が、
必要に迫られて一つ、また一つと渋々買い物をしていくうちに、
次第に楽しげに、そして明るい綺麗な色のものを選んで鏡を見るようになっていくのがまた素敵。
女子としては、圧倒的な共感を呼ぶシーンだと思います。
買い物って、特に洋服を買うときって楽しいですよね!
目の覚めるようなスカイブルーのアウターや、
真っ赤なジャケットを身にまとって、
絶景の中で柔らかく微笑む彼女は、
ロンドンの自宅で眉間にシワを寄せていた老婦人とはまるで別人のよう。
この主人公のイーディを演じたのは、
撮影時ほんとに83歳だったシーラ・ハンコック
実際に山に登り、過酷な撮影に挑んだ女優魂は、マジでハンパない。
実はイギリスでは超有名な彼女、
イギリスの役者には王道の王立演劇学校出身のガチの舞台女優。
そしてロイヤル・シェイクスピア・カンパニー最初の女性芸術監督、
ロイヤル・ナショナル・シアターのオリヴィエ劇場(中劇で上映するナショナル・シアター・ライブなどでも使われる劇場です)で監督を務めた最初の女性でもあり、
しかも演劇への貢献により大英帝国三等勲爵士も授与されたハンパない大御所なのでした。
主人公イーディの心強いバディとなる青年ジョニー役のケヴィン・ガスリーもまた、
私好みの正統派イケメンイギリス(スコットランド)男子だし、
撮影はもちろん全編ロンドンとスコットランド、
他のキャストやスタッフもイギリス人ばかりで、
聞こえてくるのはキングズイングリッシュとスコットランド訛りの英語ばかり。
ゴリゴリの『イギリス映画』を思いっきり楽しめる作品です。
実際にスコットランドのスイルベン山で撮影されたその風景は息をのむほど雄大で美しく、
ラスト30分はほとんどセリフもなくて、
憧れだったその絶景を生まれて初めて目にするイーディとともに、
自分自身も一緒に山を登っているような気さえしてきます。
過酷で、ほろ苦いその道のりはまるで自分がたどってきた人生と同じ。
「やめとこうかな、どうせ無理。」
そんな「諦める理由」ばかりを探しがちな私たちですが、
83歳にして何かに挑戦し、知ろうとすること。
そして他人と触れあい人に頼ることを覚え、
生まれて初めて自分のための一歩を踏み出した女性の姿は、
全ての世代が勇気づけられる作品となっています。
(C) 2017 Cape Wrath Films Ltd.
余計な説明は一切無いし、セリフもあまり多くはないこの映画は、
まるで潔いドキュメンタリーのようにまっすぐに心に響きます。
今みたいに世界中が暗くて重いこんな状況だからこそ、
明るいだけでなくシビアな現実という大前提のもとに、
それでもやっぱり前向きな、
一歩踏み出せば人生はいつだって豊かになると信じられるような、
こんな映画が必要なのではないかなと強く思います。
みなさんもぜひ、この映画から勇気と希望をもらってください。
公式サイトhttp://www.at-e.co.jp/film/edie/


さらに今日から公開。
「ロングデイズ・ジャーニー」
(C) 2018 Dangmai Films Co., LTD, Zhejiang Huace Film & TV Co., LTD - Wild Bunch / ReallyLikeFilms
これ。
絶対に万人受けはしないんですけど、
いろんな人にやみくもには薦めない作品なんですけど。
でも私。
好きなんです。
わかりやすくイメージで言うと、
ウォン・カーウァイ「欲望の翼」
オープニングからすぐに、
「絶対この人、『欲望の翼』が好きなはず!」
と思いながら観ていました。
「欲望の翼」はスクリーンだけでも7回は観ている、
私も大好きな作品。
ノスタルジックな古い街並みのなかに時々強烈に浮き出る鮮やかな色あい、
監督の好みと感覚だけに徹底的に寄り添う音楽の使い方は、
まさにウォン・カーウァイ的だし、
けだるさともの悲しさに覆われた重い空気に包まれながらゆったりと始まったストーリーが、いつの間にかどこかへ向かって走りだしているのに気づいたとき、
ちょっとだけ「やられた!」と悔しくなるあの感じ。
初めてウォン・カーウァイ作品に出会ったときのワクワク感を思い出しました。
(C) 2018 Dangmai Films Co., LTD, Zhejiang Huace Film & TV Co., LTD - Wild Bunch / ReallyLikeFilms
もちろん、現在の中国で映画の世界にいる若い人たちがウォン・カーウァイに影響を受けなかったわけがないので当たり前といえば当たり前なんですが、
彼の新作と言われても疑わないくらいのウォン・カーウァイ感。
それはそれで私は大好きなので全然いいんですけど、
でも、やっぱり違う。
なんというか、ウォン・カーウァイもかなりとんがってはいたのですが、
このビー・ガンという現在30歳の新進気鋭の若い監督の長編2作目であるこの作品は、
ノスタルジーとノワールのまじりあった薄暗い洞窟の中を猛ダッシュしているような不思議な感覚。
どんよりとしているのに攻撃的で、
ねっとりとしているのに超クール
詩的なセリフとスタイリッシュな映像に目を奪われながら、
「え、あれ、これ誰だっけ?」
「え、なんでこの人が?」
「???どういうこと???」
などといちいち気にしているとカメラに置いていかれるので要注意。
現在と過去、夢かうつつか。
そんなこと、あとで考えよう。
そのくらいのつもりで、ただただ映像に身をまかせてほしい。
そんな映画。
(C) 2018 Dangmai Films Co., LTD, Zhejiang Huace Film & TV Co., LTD - Wild Bunch / ReallyLikeFilms
そしてこの映画を絶対にスクリーンで観ておいてほしい理由が。
後半60分、ノーカットのワンショットで撮影された、
幻想的な時間旅行。
主人公とともに、子供のころにどこかで乗ったことのあるターザンみたいなジップラインに身を任せた瞬間から私たちの体がどこかのパラレルワールドに向かってゆっくりと走り出す。
初めてなのにいつか見たことのあるような場所、
幻なのか現実なのかわからなくなるような浮遊感の中でさまよう感覚、
研ぎ澄まされたシンプルな世界観と複雑なストーリーの境界で心地よく揺さぶられる記憶や戸惑いや郷愁やよくわからない感情、
ごちゃまぜになったそういったものたちがスタイリッシュな映像のなかで最後に静かに着地する。
ストーリーなんて、あるようでなくて、
ないようでも実はあって、
「結局どういうことなの?」
なんて聞くのは野暮というもの。
ただ、力を抜いて何も考えずにスクリーンを眺めていればいい。
そこに答えなんてなくても、
たとえば「なんじゃこりゃ?」と思ったとしても、
それでも観た人はきっとこの映画のことをずっと覚えている。
そんな作品です。
椎名林檎松本大洋坂本龍一といったジャンルを超えたアーティストたちもざわついてレビューを寄せ、
先日、アジア初のアカデミー作品賞を受賞した「パラサイト」ポン・ジュノ監督、
中国映画界の巨匠チェン・カイコーアン・リーなども絶賛した新しい才能。
これは観ておかないと、10年後20年後に後悔しますよ!
ウォン・カーウァイ大好き、そもそも香港映画が好き。
というひいき目100%の私ですが、
映画マニアは当然のことながら、
中国映画にあまり興味が無いという方も
一応、話のタネに観ておくと、あとでかなりおいしいことになると思います。
「ああ、ビー・ガン?彼の若い頃の映画、スクリーンで観てるわー。(ニヤリ)」
なんて、したり顔で周りに自慢できると思いますよ(*‘∀‘)/
とりあえず、難しいことは考えないで劇場の椅子にゆっくりと身をゆだねてみてください。
新しい映画体験にようこそ。
(ほんとは後半60分だけ3Dという特殊な作品なのですが、残念ながら中劇では全編2Dでの上映です。。。)
公式サイトhttps://www.reallylikefilms.com/longdays


なんだか重苦しい空気が続くなか、
なんとなく娯楽がどんどんいけないもののように扱われ、
私たち映画業界も先行きの見えない不安のなかで一日、一日を過ごしているところです。
娯楽は命にかかわることではないので、
どうしてもそうやって後回しにされるものですが、
それでも娯楽って、人間にとって必要なものですよね。
子どものころに夢中になってた笑いの神様が亡くなってショックだったけど、
その追悼番組を見て自分も現代の子供も一緒に大爆笑したことや、
こんなときだからこそとyoutubeで無料で配信された歌や誰かの笑顔を見て癒されたというたくさんの人たち、
どこにも出られないけど家でボードゲームをやる楽しさを知ったというイマドキの子供たちも、
やっぱり人間には心の栄養が必要なんだなと実感します。
早くみんなが、世界中がもとどおりの生活に戻って、
今やりたいことを迷わずやれる日が来るといいですね。
早く映画館に子供たちが、たくさんの人がなんの心配もなく来られる日がきますように。


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