2022年6月30日木曜日

いろいろあるよ!香港映画にムロツヨシ。

こんにちは。
気が付いたら2週間ほどぶっ続けでお酒を飲んでいて(家で、一人で。)、
休肝日が無かったことを思い出し、慌ててその日お酒を我慢したんですが、
そのぶんなぜかコ〇ケヤス〇ーンを一袋ペロッと平らげて(ピンクの。)、
そのあともう一袋(の。)開けてしまい(いや大丈夫、まだあります黄色のが。)、
「いや!お酒を我慢したからといってこれはない!!」と思い直してのは手を付けずにそのままセロテープで留めて、その代わりにトムヤムクンのカップラーメンを食べてやっと〆めた(最後、残った汁にちっちゃめのごはんと卵を入れて食べるまでがセット。)という残念女子は私です。
・・・・・黙ってお酒飲んでたほうがよかったかもね(*_*)
え、なんの話??
梅雨です。雨続きです。
休みも外に出ないので、映画ヲタクブログの〝マクラ”(本題の前の、掴みになるような小話)になりそうな面白いエピソードも皆無なので、自虐ネタしかなかっただけ。
あ、でも映画は観てます!
といっても、公開日を過ぎてしまってから観たためここに書けなかったものたちもいくつもあって、全く追いついていませんけど(/_;)
みなさん、もしも
「あれ?新しい映画、始まったのにヲタクブログ書かないのかな?」
と思ったら、
「・・・・・さては、まだ観てないんだな。。。」
と察して、そっとしておいてください。
体力と気力がついていかず、観るのが遅くなっても書けなくてもなんとか観るだけは観ておこうとがんばってはいます。
そのうち、すっかり上映も終わったころ、やっと感想をアップするかもしれません。
1ミリも宣伝にならないじゃん!!何のために!?
・・・だから言ってるじゃないですか!
ただのヲタクブログだって!!


というわけで、6月24日〝624:ムロツヨシの日”に公開になりました。
「神は見返りを求める」
©2022「神は見返りを求める」製作委員会
なんか・・・・・痛い(/_;)
痛すぎて、しんどい。
そんな映画。
𠮷田恵輔監督です。
映画『ヒメアノ~ル』で、
観た人すべてをドン引きさせ、森田剛の俳優力を世の中にぶちまけたあの監督。
人間の、生々しい暗さやドス黒さ、エゴやなんの気なしの冷たさ、気付かずにいたかったほんの少しの裏側なんかを容赦なく提示してくる作品たちを、
すべて自分が脚本を書いて監督してきた監督です。
今回も、テーマはポップでありながら、やっぱり骨組みは変わらず。
綺麗なところには絶対に着地しません。
たぶん、そういうものは作らないというか、作れない人なんでしょう。
最後、「あれ!?これ、もしかして、いい映画で終わるの!?」
と一瞬思うんですけど、
「いやいや、そんなわけないよね」
ってなる。
そのあたり、すごく好きな人と苦手な人が分かれるところだと思いますが、
みなさんはどうですか?
私は、やっぱり普通の人なので、「いい映画で終わればいいのに~!!!」
と思うのですが、
それでも、「それじゃあ面白くないよね!(この監督の作品なら)」
とも思ってしまう自分もいます。
『ヒメアノ~ル』のラスト、
「お母さーん、麦茶ちょうだーい」森田剛
そしてこの『神は見返りを求める』のラスト、
ムロツヨシが踊る後ろ姿。
どちらも、そのほんのちょっとのシーンがあるかないかで大きく変わるラストシーンです。
そしてどちらも、胸をガシッとつかまれるというか、
頭から冷水を浴びせられるというか、
とにかく衝撃。
今回は、たまたま中劇で上映した『ヒメアノ~ル』を例えに出しましたが、
この監督、他の作品もやはり、すべて自分が脚本も書いているだけあってブレない。
気になる方は、観てみてください。
初期の作品には、意外にもメジャー系の青春映画もあったりしますが(私の推しGメンバーが主演だったので観ていました。『ヒメアノ~ル』の上映のときに知って、「え!?あの爽やかな映画の監督!?」と驚きましたが。)、
それでも自分で脚本を書いているので、それはそれで興味深いですよ。
そして今回の主演は、そんな𠮷田監督の作品に出演するのは『ヒメアノ~ル』に続いて2作目というムロツヨシ
©2022「神は見返りを求める」製作委員会
大ブレイクで、すっかり売れっ子になりましたね。
〝面白い作品にちょこちょこ出てくるキモイ人”って感じだったのが、
もう今は〝個性的なバイプレーヤー”の域を越えて、
主演作品も増えてきて
〝人間の表も裏もナチュラルに演じ切る性格俳優”といった感じ。
この人が出るなら面白そう、
この人の作品なら観たい、
そういう魅力にあふれています。
ドラマ「大恋愛」では不覚にも一瞬、恋しました。
なんか・・・・カッコよくない(゚Д゚)ノ!?
そのあとすぐ「勇者ヨシヒコ」を見直して、
「そうだそうだ、こっちがムロツヨシだったわ。あっぶねー!目がハートになるとこだったわ!」っとなりました。
いや、どれがほんとのムロツヨシかわからない。
そしてそれを本人も狙ってる。
そんなつかみどころのない、超個性派俳優。
映画「サマータイムマシンブルース」のころは、
こんなに出世するとは正直思いませんでしたけど、
本人の努力と才能が身を結んだんでしょうね。
常々『俳優・ムロツヨシを演じてる』と言っていた彼ですが、
先日バラエティ番組で『ムロツヨシを演じるのも限界がきてる』
と言っていました。
どういう意味なのかわかりませんが、
『まだまだ俳優をやっていきたい』とも言っていたので、
彼のネクストステージを楽しみに。
ヒロインの岸井ゆきのちゃんもよかった!
©2022「神は見返りを求める」製作委員会
前にこのブログでも書いたんですが、映画「愛がなんだ」の彼女がよすぎて!
そしてつい最近ですが、前クールのNHKのドラマ「恋せぬふたり」がまたすっごくよかった!
今、〝リアルな、生々しい現代の女の子”を演じさせるなら、
岸井ゆきのか、伊藤沙莉か。
ってところでしょうか。
美人過ぎないところが普通の女の子のリアルだし、
だからこそ、ふとした瞬間のハッとするような美しさとか、
何かのきっかけで変わる女の子の一瞬の表情とかでいろんなものを表現できる。
「愛がなんだ」では小悪魔的な男子に振り回されてわかりやすく落ちていく普通の女の子を演じていましたが、
今回の「神は見返りを求める」では冴えない底辺女子が人気ユーチューバーとして成り上がる姿を、
いきいきと、痛々しいまでにリアルに演じています。
前半の、同僚にも見下されているような冴えない女子のやさぐれた様子から、
徐々に人気が出て、今まで見下してきていた子たちに思いっきり嫌味を言う顔、
そして昇りつめたときの自信に満ちあふれた美しい横顔(と同時に中身は腐っていくあたりも絶妙!)。
これは、バリバリの美人女優では出ない味!
そのあたりも見ていて面白い変化でした。
映画「明け方の若者たち」のスピンオフドラマ『ある夜、彼女は明け方を想う』や、
映画『前科者』と、このところ中劇ともご縁がある若葉竜也の、
こういうヤツ、いるよねーーーー!!!!なサイテー男(マジ。ムカつく!)もよかったし、
現代のエンタメではすっかり重要コンテンツとなってしまったユーチューブユーチューバーの、これまたリアルな側面を描きつつ、
最後はちょっとグッときたなー、なんて思わせといてやっぱり一筋縄ではいかないという𠮷田節でなるほどね!
っていう映画でした。
公式サイトhttps://kami-mikaeri.com/


そしてもう一本。
忘れちゃいけない香港映画。
「花椒(ホアジャオの味)」
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., 
Ltd. Emperor Film Production Company Limited Shanghai Yeah! Media 
Co., Ltd. All Rights Reserved.
父親が亡くなり、遺品のスマホを見て自分には母親の違う妹が二人いることを知った主人公。
その3人の娘たちの背景をなぞりながら、
それぞれにいろんなものを抱える現代の女性三人が、
寄り添い、支え合い、成長していく物語。
・・・・・・・好き。
大好き!
香港映画というと、バッキバキのアクションとかごっつい火薬とかしか浮かばない方もいるかもしれませんが、
私はこういう、静かで、穏やかに日常を紡ぐ市井の人々を見つめる香港映画も大好き!
元彼のニコラス・ツェーみたいなイケメンが走り回らなくても、
教会でタイマンを張る無敵の刑事がいなくても、
大量の火薬で都会のど真ん中を爆破しなくてもいいんです。(もちろんそっちも大好きだけど。)
高級ブランドの路面店が立ち並ぶメインストリートの裏の小汚い路地で、
だらしないけどどこか憎めないオヤジがやってた火鍋屋を舞台に、
母の違う姉妹がなぜか店を切り盛りすることになるヒューマンドラマ。
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., 
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・・・・・・天才。
・・・・・・最高。
これも、香港映画
中国への返還前、大いに盛り上がっていたころの香港映画界は、
まさにその体一つでぶつかりあうガチのアクション映画と、
都会の片隅にある市井の人間ドラマ(たまにしょうもないコメディ、あるいは心ゆさぶるラブストーリー)を、
とにかくどれも2週間くらいで撮影して大量に生産し常にガンガン新作を上映することで、
娯楽を求める香港市民を楽しませていたんです。
一見、地味に見えるこの映画「花椒の味」も、これまでの日常系香港映画の路線を外れることなく、
〝実はゴリゴリの大物”が主演、
〝街の日常と、映えスポットどちらもいいとこどり”しつつの、
〝誰もがどこかに共感を覚える人間ドラマ”
どこか懐かしく、でも常にものすごいスピードで変わりゆく香港の街の、
間違いなく〝今”を切り取ったお話。
三姉妹それぞれが、香港重慶台北で向き合っているシビアな現実はどれも生易しくはない家族の問題であり、
そしてそれぞれの家族との距離感を、
香港では「近いけど海底トンネルを通らないと行けない」父との距離、
台北では「堤防の向こう側に住んでいたころ」の幸せな思い出、
重慶では「ロープウェーのこちら側とあちら側」
という対比でセリフだけでなく視覚的にも絶妙にリアルに見せてくる。
そしてそのどれもが、私自身の胸の中にある小さな痛みと合わさってジリジリと目の前に迫ってくる。
家族だからこそのシビアできつい言い方もあれば、
近いからこそ素直に言えない本音もある。
私自身、父親にはきつく当たった時期もあったけどそれについてごめんねも言えてないし、
母親には素直になれずいまだに憎まれ口ばかりだし、
ずっと一緒にいて毎日ごはんやお弁当を作ってくれていた祖母には感謝の言葉どころか全く優しくしてあげられないまま亡くなってしまったし、
スクリーンのなかの家族を眺めながら自分の家族のことをふと思い出してチクチクと胸が痛んだ私でした。
だけどやっぱり家族だから。
最後の最後、心の芯の部分ではやっぱりお互いを想いあう気持ちがある。
ずっとそばにいた家族だからこそ一緒にいるのがしんどくて距離をとったり、
初めて会った家族だけどなぜか心のよりどころになったり、
家族じゃない他人だからこそ見えるものがあったり、
もう一度やり直したり、新しく始まったり。。。
人と人との関わりによって生まれる出来事が三姉妹を少しづつ成長させていく姿に、
私の心もほぐれていくような感じがしました。
誰かと向き合うことは、見て見ぬふりをしていた自分と向き合うことでもある。
痛い。そして苦い。
この映画の名脇役は火鍋をはじめとした料理たち。
大事な人たちと料理を囲むことを大切にする中国の映画に出てくる食べ物は、
いつもどれもとにかくおいしそうで、
出てくるお料理を見ているだけで幸せな気分になります。
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料理人の父親と三人の娘を描いた台湾映画「恋人たちの食卓」を思い出したのはもちろん、
好きな人に食べてもらうために作ったホカホカのギョーザ(?)を抱えて走るチャン・ツィイーの可愛さに悶える「初恋のきた道」
そして「恋する惑星」でフェイ・ウォンが長いエスカレーターに乗りながらすする麺や、
たとえおバカな〝どコメディ”であってもレスリー・チャンアニタ・ユン「金玉満堂」とかチャウ・シンチー「食神」でさえ出てくる料理がひたすらおいしそうだったんですよね。
ああ!また観たくなってきた!!!
「食べることは生きること。」
なんてどこかで聞いたことがありますが、
まさに毎日、三食食べて暮らしている私たちにとっては、
食べることは生きることなんですね。
父親の火鍋の味を再現するため悪戦苦闘する姉妹の楽しそうな日々も、
お店のみんなと囲むまかない料理も、
仲間とマージャンをするおばあちゃんに作ってあげるスープも、
父親の違うきょうだいと囲む気まずい食卓でさえ、なんだかすごくあったかい。
それに、映画のワンシーンから世界中の普通の人々の暮らしを覗き見るのが好きな私にとっては、
そんななにげない食事の様子も、
初めて見る香港のお葬式の様子も、
中秋節(中国では家族と過ごす、秋の大事な行事。日本ではお月見)の舞火龍(火のついた獅子舞のようなもの)も、
とても興味深いものでした。
好きだなあ~・・・・(*´ω`)!
何回も観たいなあ~・・・(*‘∀‘)
主演は香港が誇る大スター「サミー・チェン」
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わかりやすいのは「インファナル・アフェア」アンディ・ラウの奥さんの役だった人、でしょうか?
でも日本でいえば、歌手としては安室奈美恵
女優さんだったら松島菜々子深津絵里あたりの、
とにかく歌手としても女優としてもトップクラスの大スター。
でもこの映画ではそのスターオーラを完全に消して、
地味な黒髪に眼鏡で、まじめで頑固な長女を演じています。
母親との関係も、父が応援してくれたビリヤードの道にも行き詰まって悩む次女を演じたのは、ボーイッシュでめちゃくちゃスタイルのいいメーガン・ライ
実際に台湾でモデルとしても活躍しているようです。
アパレル関係の仕事をしている天真爛漫な三女を演じたのはオレンジ色の髪と派手なファッションに身を包んだリー・シャオフォン
中劇で上映した「芳香-Youth-」に出てたって!?
・・・え、どの子(゚Д゚)ノ!?
あの映画に出てた女優さん、みんな美人すぎてわかりません・・・!
そしてアンディ・ラウサミー・チェンの元恋人という役柄ってだけで「キターーーー!!!」となったあなたは香港映画マニア。
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出演シーンは車の中ばかりでそれほど多くはありませんが、
これまでアンディサミー姐さんが演じてきた恋人や夫婦の役を思い出し、
一人「うんうん」と頷くヲタクが一人。
地味なように見えて、香港のアカデミー賞「香港電影金像奨」11部門ノミネートされたこの映画。
監督こそまだ30代の新進気鋭の女性監督であるヘイワード・マックですが、
プロデューサーはなんと、激動の、そして絶頂期の香港映画界を背負い「香港ニューウェーブの旗手」と謳われた香港映画界の重鎮アン・ホイ女史。
中国に返還されガラッと様子が変わってしまった香港映画界を、
彼女はどう見ているのか気になるところ。
イギリスから中国に返還され、それこそ真綿で首を絞められるように少しずつ少しずつ規制が入り、製作本数を減らされてきた香港映画
中国の資本が入れば、製作費は増えるが、生粋の中国人を使い、中国で撮影しなければならず、しかも思いっきり中国のチェック(口出し)が入る。
それで純粋な香港映画の製作はかなり難しくなっている現状。
しかも中国は今年から、中国のドラマに出演する外国籍の俳優に国籍の表示を義務づけるという、なんとも時代錯誤な施策を始めました。
芸能人が外国籍を持つことをけん制し、国への忠誠をはかるというわけ。
ということは、すでに外国籍を持っている俳優たちは、中国の仕事がしにくくなってしまいます。
もう中国、何やってんですかね( ゚Д゚)!?
私の元彼ニコラス・ツェーも、中国のドラマにも出たり料理番組をやったりして中国本土でも大人気なんですが、
彼は子供の頃からカナダで暮らしていたためカナダ国籍も持っているんですよね。
でも、この外国籍排除の動きを見て「僕は香港生まれだから中国人」と、カナダ国籍を離脱したことを表明しています。
そうしないと、中国での仕事がしにくくなるからね。
こうして、中国への返還によってたくさんの映画人が外に流出しただけでなく、
予算も製作本数も減らされ、そのうえ海外に移住する人が多い土地柄だった香港特有の「外国籍」を持つ人が多いという部分まで中国の思惑に振り回されてどんどん活躍の場を削られている香港映画界
香港映画をこよなく愛するガチの香港映画ヲタとしては、
あの絶頂期の華やかで活気があって面白い作品も微妙な作品もとにかくなんでもいいから作りまくってしっちゃかめっちゃかだったくらいのあのころの香港映画界に戻ってほしいと思うのですが、
それはもうたぶん叶わぬ夢ですね。
寂しい・・・(/_;)
今回のこの映画「花椒の味」ですが、これはその、一年で作れる数がかなり減ってしまった純度100%の香港映画のうちの一本です。
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., 
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Co., Ltd. All Rights Reserved.
やっぱり、私クラスのヲタになると、観ていて「あれ?これは中国入ってるな・・・」とか、「これは中国が嚙んでるな・・・」と気付くもの。
この映画には、それがありません。
これは、私の好きな、大好きだったあのころの香港映画です。
とはいえ才能が認められたのは確かですがまだまだ無名の女性監督の作品。
数多のライバル候補を押しのけて狭き門の完全香港映画製作に名乗りを挙げるとなると、
そこにはやはりアン・ホイ女史がプロデュースと言う大きな後押しがあったからにほかなりません。
たくさんの映画人が香港を離れてからも香港に残り、変わりゆく街の姿を見つめ続けてきた彼女が、若い才能を見つけ育てていることじたいが、まさしく香港の宝。
香港映画の灯をどうか消さないで!
中国映画とは明らかに違う香港映画の、香港映画らしい輝きをいつまでも受け継いでいってほしい!
そういった意味でも、アン・ホイ女史には香港映画界をまだまだ牽引して動かしていってほしいものです。



・・・・・うん!語ったね( `ー´)ノ
・・・・・だいぶ話がそれてますけど。
まあ、現在の香港エンタメ界が抱える難しい問題について、
珍しく純度100%の香港映画を上映するときに語らずしていつ語るのだ!?
というわけで、いつの間にか今回も普通にヲタ回になってしまいました。
「メタモルフォーゼの縁側」が、ヲタの背中をそっと推してくれた・・・
いや押してくれたので、エンジン全開です。
みなさん、「メタモルフォーゼの縁側」は観ていただけましたか!?
ゆっくりと心を解きほぐし、さりげなく元気をくれる映画。
夏の前の数週間、
中劇の大人の時間です。
見返りを求める男と恩を仇で返す女の愛憎劇、
静かに心に沁みる香港映画、
そしてBLがつなぐ歳の差58歳の友情。
あ、午前十時の映画祭は「アポロ13」からの「アルマゲドン」です。
ピリッとスパイスのきいた人間ドラマたちを、ぜひ観に来てくださいね。



★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/


2022年6月16日木曜日

梅雨の晴れ間のような。「メタモルフォーゼの縁側」

こんにちは。
東北も梅雨入りだそうで。。。
盛岡にも雨の季節が。
夏が来る前のお約束とはいえ、やっぱり雨の季節は憂鬱。
外に出るのも普段以上にめんどくさくなっちゃいますよね。
そんなときは、映画でしょ!
私も、このところ忙しぶってあまり映画を観られていないのですが、
この祝日の一つも無い6月、雨まで降ってたら気分も落ちちゃいますもんね。
でも室内干しの洗濯物に囲まれてジメジメしてるくらいなら映画館に行っちゃいましょう♪
(→例によって自分に言い聞かせてます。)
「トップガン」もまだ観てないし、「ミニオンズ」もやっぱり観たいしね!
ていうか、ちょっと!南部さん!ちょっと前まで『上映予定』にも載ってなかった映画、
急に上映しちゃってるなんてどういうことですか(゚Д゚)ノ!!
そんな中劇みたいなことしないでくださいよ!!困ります!!
(→自虐を越えた向こう側の域。)
腰が重いので有名な私なんですから(?)、早めに教えてくれないと!!
ビックリですよ!アンディ・ラウやってたなんて聞いてないよ(/_;)
この私が、香港映画を見逃すなんて!!
Tさん(南部興行スタッフ)・・・・・言ってよ・・・!!!
そしてすごい面白そうな映画、たくさん決まってるじゃないですか!!
観たいのばっかりだよ!!
観たい!観たい気持ちはある!!
行くよ!今月こそ!
(私の体力と気力では半分くらいしか観れなさそうだけど…ボソッ。)
と、またよその劇場の宣伝が長くなってしまう前に中劇の映画のお話をしなくては。

そう。
6月17日公開「メタモルフォーゼの縁側」です。
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
もう・・・・・良かった(´ー`)
ほんと、よかったよー(´ー`)
一言でいうと、気持ちのいい、あったかい映画。
熱くはないけど、涼しくもない、
すべてがちょうーーーどよくて、心地の良い映画でした。
大きな波の無い、ドラマティックな作りではない作品の場合、
気持ちのいい映画になるか、退屈になってしまうかは非常ーーーに難しい匙加減になるんですが、
この映画の心地よさは、原作の持つ穏やかで優しい雰囲気そのままの空気感を大事に作られた絶妙な脚本と、
やはり主役二人の力量によるところは大きいでしょう。
日本国民の孫・芦田愛菜先生。
私もですけど、いまだに脳裏には「♪マルマルモリモリ」を踊る愛菜ちゃんの姿が浮かびますよね(´ー`)
でももうこの映画を観たら、〝愛菜ちゃん”なんて言えません。
〝芦田愛菜さん”です。
友達も少なく、学校にもあまりなじめていない様子の冴えないJK(女子高生)を、
ほんとにクラスに一人二人はいそうな残念女子にしか見えない雰囲気で演じています。
演じているというより、そこにいる。
そしてもう一人、朝ドラ「どんど晴れ」「あまちゃん」ですっかり〝岩手のおばあちゃん”として岩手県民からまるで名誉県民のような扱いをされるようになってしまった宮本信子
いつものシャキッとしてスパッとしてキリッ!ってイメージの宮本信子はどこにもいなくて、
今回の映画ではその「マルサの女」のような「おかみさん」のような大物オーラは完全に消して、
夫を亡くして一人、お迎えを待ってるだけの老婦人として、やはりそこにいました。
その佇まいが、二人とも本当~にナチュラル!
実生活でも女子高生である芦田愛菜が演じるJKがリアルなのは当たり前と言えば当たり前なんですが、
クラスで一人、孤独な自分を隠すようにあえて存在感を消して息をひそめて学校生活をやりすごしているかのような地味な女の子が、
カーストトップの素敵女子(美人、頭も良い、イケメン彼氏持ち)に対して抑えきれない嫉妬を持って反発してしまうシーンなどは共感しかない!!
天才子役・芦田愛菜ではなくて、ちょっと寂しそうな普通のJK。
そして宮本信子も、毎日特になんの出来事もなく、思うように動かなくなってきた体を動かすのに「よっこいしょ」と呟き、誰もいない家で独り言を言うだけの老婦人がカボチャを切るのに苦労している姿は、本当にそのへんにいるおばあちゃんでしかない。
事前に原作を読んでいた宮本信子は、最初に用意された衣装を「若すぎる」
「もっとおばあちゃんぽくしたい、原作の雪さんに近づけたい」と言って選びなおしたそうですよ。
たしかに、佇まいから歩き方、話し方、そしてふとした仕草まで〝普通のおばあちゃん”
女優・宮本信子ではなくて、年季の入った一軒家で静かに暮らす老婦人でした。
この映画では、そんな二人が偶然出会い、共通の趣味を通して距離を縮め、
ちょっとずつ何かが変わっていく姿を丁寧に描きます。
ほんのささいな出来事で動く気持ち、
自分がそうしてちょっと変わるだけで世界が広がったり、
なにげない日常が少しだけ楽しくなったり勇気が持てたりする不思議。
その微妙な変化や心の動きが、静かななかにもしっかりこちらに伝わってくるのはやはりこの二人の自然で繊細な芝居によるもの。
観ている私は、過去に同じようなJKだったころの自分を思い出したり、
一緒に暮らしていた祖母の姿や今の母親の姿、そして近いうちそうなるであろう自分の老後にまで共感を覚えながら、
ちょっとずつメタモルフォーゼ(=変身)を遂げていく二人の姿を追いかけるのでした。
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
わかるなあーーー!!!
自分の趣味や好きなものって、周囲にカミングアウトするのってなかなか勇気がいりますよね。
「引かれたらどうしよう・・・」
「ヤバい奴って思われたら嫌だな・・・」
私だって今でこそ、香港映画が好きだとかジャニヲタだとかって開き直って言っちゃってますけど、
うら若き乙女だったころの私は、仲間外れになったり陰で笑われたりするのが嫌で、
好きなものを隠したりしていたものです。
CHA-CHA(欽ちゃんの番組内で結成されたバラエティアイドルグループ)が好きで毎日夕方の番組を録画してたこととか、彼らが24時間テレビで盛岡に来ることになったので激チャリで盛岡駅に行ったこととか(出たマニアック!)、張り切ってCDを予約しようとしたら「予約しなくても買えるよ」とカワトクのCD屋のお兄さんに言われて顔が真っ赤になったこととか、
ほかにも県民会館でライブがあったバービーボーイズの出待ちをしていたこととか(昔から守備範囲広め!)、
自分や周りの友達を題材にした恋愛小説を一人でこっそり書いていたこととか(!?)、
誰にも言えませんでしたからねえ・・・(;'∀')
でも大人になって映画館で働くようになり好きなものを仕事にしたことにより(周りが映画ヲタクだらけだったため)徐々にツラの皮が厚くなっていった私は、二十代前半にしてまんまと「好きなものを好きと言うことの楽しさとラクさ」を知って「映画ヲタク」のキャラクターを確立。
ある年の大晦日、よく行くパン屋の女の子が「香港映画オールナイト上映会」に一人で来ていたのを見つけるとすかさずナンパして仲良くなり、
まさにこの映画のうららちゃんと雪さんのように、
水を得た魚といった感じで彼女とのめくるめくヲ友達ライフを過ごすようになり毎日ウキウキワクワクとヲタク生活を満喫しだしたのです。
・・・・・ってこの話、エモくない( ゚Д゚)!?(エモくはない。)
え、なんの話!?
だからつまり、好きなものを好きって言うのってそもそもハードルが高いのに、
友達も少なく性格的にもあまりオープンではなく、
ましてやいろいろとこじらせがちな思春期で、
そのうえその好きなものっていうのがマニアックで周りの人たちがあまり知らないものだったり、ちょっと世間的に大きな声で言いにくいカテゴリーのものだったりすると、
それはやっぱり、家で一人でコソコソニマニマとやってるほうが楽しいしラクだよね。
ってことなんです。映画の主人公・うららちゃんの話。
わかる!わかるよー(>_<)!!
そう、まだまだ売り出し中のアイドルだったりバンドだったり、
アニメや声優やスポーツやペットや香港映画やゲームや・・・
いろんな趣味がありますけど、
もちろん一人で楽しむほうが好きと言う人もいるんですが、
やっぱりそういう〝推し”について誰かと語ったり一緒に楽しんだりすることができるのって、
それはまた世界が広がってものすごく楽しいことだったりするものです。
わかるーーーーーー(>_<)!!!!
だからーーーーーー(>_<)!!!!
って、そんなふうに言い合えるのって、ほんと楽しいですよね!
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
そして主人公の二人が沼った世界というのがこれまた微妙~にオープンにしにくい「BL(ボーイズラブ)」の世界。
BL(ボーイズラブ)=男性同士の恋愛。
これは、昔からあるカルチャーですけどね。
私が花も恥じらう乙女(ヲトメ)だったころから、
たとえば「キャプテン翼」などの漫画や、私も絶賛沼り中のあのアイドル事務所界隈なんかを題材にしたボーイズラブ作品を自主製作してコミケで売る、みたいなことはずっとありましたもんね。
友達がそこに足を突っ込んでたので、サンビルでの同人誌の販売イベントに付いて行ったり、
通信販売でそういう作品を買ったりするのを見ていたりはしていました。
そういう世界もあるんだな~・・・と。
ただ、そのころはまだ今みたいに〝BL”というジャンルとして市民権を得てはいなくて、
あくまでもハードコアな趣味の世界というか、
ガチのマニアしか入れない世界という感じでした。
今はすごいですよね!
この映画にも出てきますが、大きな書店に行けばちゃんとカテゴリーとしてBLのコーナーがあるし、
マンガだけでなくドラマや映画でもBLの世界が当たり前の題材になっていて、しかもかなりの幅広い層からの支持を得て大人気だったりしますからね。
これは大きな変化。
まあ、美しい男子同士が愛し合う設定なんか需要しかないけどね!(個人的見解です)
当時の私だって、「翼くんと岬君が恋人同士なんて最高じゃん!」(キャプテン翼)と思っていたし、
映画ヲタクとしては「モーリス」「アナザーカントリー」なんかの英国美男子同性愛映画には衝撃を受けましたしね。
「美しい・・・・( ゚Д゚)!!」(そっち?)
マンガの中だけじゃなくて、実写でこんな美しい男子同士が・・・(゚д゚)!
でもそのころはまだ〝禁断の”って感じでした。
その後、リバー・フェニックスキアヌ・リーブス「マイ・プライベート・アイダホ」
ヒース・レジャー「ブロークバック・マウンテン」などのアメリカ映画や、
私も大好きなウォン・カーウァイ監督の伝説的作品「ブエノスアイレス」など、
少しずつ題材としても取り上げられるようになり、たびたび話題になってはきましたが、
20年ほど前はそれでもまだ好奇の目で見られることのほうが多いジャンルでした。
それが今じゃ!
「ムーンライト」が米アカデミー賞で作品賞・助演男優賞・脚色賞を受賞したことは世界中に衝撃を与えたし、
ここ数年で中劇で上映したLGBTものだけでも「彼らが本気で編むときは、」「ストーンウォール」「窮鼠はチーズの夢をみる」などマイナーな会社ではなく大手映画会社が手掛ける作品も増えていて、
最近では「おっさんずラブ」が大ヒット、「きのう、何食べた?」「チェリまほ」など日本のBL作品の製作本数も劇的に増えましたよね。
ここ20年程での意識の変化と、趣味嗜好の広がりを感じます。
SNSの発展によって、横のつながりを持ちやすくなったというのも大きな要因でしょうか。
やっぱり、共通の趣味を持つ人たちとの価値観の共有は大事ですよね。
仲間ができたとたん、推しについて語る声も大きくなったりね。
勇気が出るというか、推し活もさらに楽しくなるもの。
この映画のなかでも、大好きなBLのことを恥ずかしいと思ってしまっているうららちゃんに対して、
初めて知ったBLの世界のことを堂々と、そして楽しそうに話し出す雪さんのキラキラとした姿が印象的。
そこに引っ張られるようにして徐々にBLに対しても、自分に対しても周りに対しても前向きになっていくうららちゃんがキラキラしてくる姿もまた素敵。
そしてこの二人は、58歳という歳の差をときどきリアルに感じつつも、
同じマンガのことを話すときはまるで同級生のように盛り上がっていてかわいい。
でもそんななかでも思春期の女子同士にありがちな〝価値観の押し付け”みたいなものが無いのがまた良い!
お互いを気遣いあって、ほどよい距離感で接しているのがいいんです。
若い頃って、相手に自分のことを理解してほしくて、好きなものを共有したくて、
ついつい気持ちを押し付けてしまったり、同じところで同じものを同じように感じてほしいみたいな、若さと熱さと想いをぶつけてしまいがち。
私もあったなあ・・・・何度も(^_^;)
すっごく気が合ってすっごく仲良しですっごく大好きで、
でもいつしか距離を取られてしまったり(重かったんでしょうね。。。)、
温度の違いで私のほうが疲れてしまったりも。
それが若さだったりもするんですが、
この映画ではそのあたりに歳の差が効いているのかな。
とても気持ちのいい、べったりじゃなくてちょうどいい距離感。
お互いに「うららさん」「雪さん」と、〝さん付け”なのもちょうどいい。
さりげないリスペクトが見えて素敵だなあと思いました。
二人とも地味で静か。
キャラクターとしては主人公という感じではなくて、
ドラマティックな出来事も起こらないし、
号泣!感動!ってわけでもないけれど、
懐かしい何かに出会ったような、
こんなオバチャンでもまだこれから新しい何かが始まるかもしれないなんて希望が湧くような、
ほんの少しの出来事で大きく変われるのが人生だよな、なんて呟きたくなるような、
ほんのちょっとだけ元気が出て、勇気がもらえたような、
そして梅雨の晴れ間にキラキラ輝く青空のような、
そんな優しくてあったかいお話でした。
そうそう、キャストもまた絶妙なんですよ!
二人をつなぐBL漫画の作者を古川琴音
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
このところ出演作品が目白押しで要注目の若手女優さんですが、
私が好きなのはなんといってもドラマ「コントが始まる」での有村架純の妹役でした。
決して派手な役ではないけれど小さな心の動きをさりげなく表現できる女優さんだなあという印象。
今年の2月に中劇で上映した「前科者」に続くドラマ版「前科者」では覚せい剤にハマってしまう普通の女の子という難しい役を演じていました。
(→アマゾンプライムでまだ観られるのでぜひ!劇場版も!)
そんな彼女が、スランプに陥ってしまっているBL漫画家を、これまた絶妙な心の機微を表現しながら演じています。
そして主人公うららの幼馴染に、今をときめくなにわ男子高橋恭平くん。
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
・・・・・・良い( *´艸`)
とにかくビジュが良い( *´艸`)
役もすごく良い!
自覚の無いカーストトップのイケメン男子。
ピッタリです。
ナチュラルでカジュアルなモテ男子ね。
最高。
キーパーソンとまではいかないけれど、
ポイントポイントでうららちゃんの心を動かしたりそっと背中を押してくれたりする幼馴染。(しかも顔が良い)
学校では陽キャな人気者だけど、幼馴染のうららにだけはちょっぴり弱い面も見せたりする
・・・・・・私も、その幼馴染欲しいよ!!(とにかく顔が良い)
この作品では、この二人の関係を安易に恋愛にもっていかないところがまた良き!
わかってらっしゃる!!
さらに、ときどき地味~に出てくる光石研も良き!
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
この方が出る映画ならきっと面白いに違いないと思えるスーパーバイプレーヤー。
今回も、ちょう~どよい役で、ちょう~どよい温度で、ちょこちょこ出てきます。
なんか安心するよね!
プロデューサーも、脚本の岡田惠和(「若者のすべて」、「彼女たちの時代」、朝ドラ「ちゅらさん」「おひさま」「ひよっこ」など、私も大好きなドラマたちの脚本をたくさん書いてきた方!)も、原作の雰囲気を壊さないよう『原作の脚色』に徹したと語るこの映画。
観たあと絶対、原作漫画を読みたくなります!
いや、読んでから観るのもいいかもね!
とりあえず、原作漫画の公式サイトで原作の1話&2話を読むことができるのでぜひ♪
その優しいほんわかした空気感をそのまま実写化したことがわかりますよ(*‘∀‘)
あ、パンフレットもおすすめです!
出演者やスタッフのインタビューはもちろん、
原作者が撮影現場を見学したときのエッセイ漫画や、
原作者と劇中漫画の作者の対談など、
みごたえたっぷりです。
装丁もカワイイ。ぜひ読んでみてください!
そしてエンディング。
主題歌はなんと、芦田愛菜宮本信子が歌っています。
ほのぼのとした優しい歌です。
最初の青春と最後の青春がまざりあってキラキラ輝く、
ずうーっとあったかくて、気持ちのいい風が吹いているような映画。
ぜひ、風を感じに映画館に来てみてください。
公式サイトhttps://metamor-movie.jp/


6月。
今クールのドラマが続々、最終回を迎えています。
今クールは豊作だった!
テレビのHDDが自転車操業で(毎日、テレビから「容量が少ないため正常に録画できない可能性があります」と注意される日々。)
大変でしたが、どれも面白かったなーーーー(´ー`)!!
日本は映画業界とテレビ業界が分断されていないので、
製作者も出演者もつながっているため、
エンタメの仕事をしている限りは映画とテレビどちらもチェックしておかないといけません。
テレビでよく見るイケメンが映画に出るとなったら気になるし、
映画でがんばってきた人をテレビドラマでよく見かけるようになると「売れたねえ!オメデトウ!」(何様?)なんて気持ちになるしね(´ー`)
→ただのミーハーという説も有り。
今クールは犯人探し系が多くて楽しかったんですよね~♪
次クールも楽しいドラマたくさんあるといいな!
とりあえずこの、改変期でドラマがお休みの期間のうちに、
たまりまくってる朝ドラ「ちむどんどん」と大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見ます(*_*;)
ついつい、犯人探し系から見てしまうんですよねえ!
恋愛ドラマはすっかり見なくなってしまいました。
・・・・共感できなくなっているのかも・・・(゚Д゚)
いや!イカンイカン!いくつになってもトキメキを忘れずにいないと、干からびてしまうよね!
私もBLの世界に足を踏み入れてキラキラしようかな(*‘∀‘)
ちなみに、「メタモルフォーゼの縁側」のなかでうららちゃんと雪さんをつなぐBL作品として登場する「君のことだけ見ていたい」がドラマ化!(脚本は空気階段の水川かたまり!好きだけど、なんで!?)
明日6月17日からHuluで配信になります。
Huluかぁ・・・それ見たいからまた入るかなぁ・・・(+_+)
家で映画は観たくないからとかなんとか言ってたくせに、
現在、アマゾンプライム継続中、
そして録画をミスった「ちむどんどん」のためにu-nextの無料お試し期間を利用中、
そして先日は実家のNetflixで配信限定の映画「桜のような僕の恋人」を観て号泣。
・・・・・結局、いろんな配信を使って有意義に映画ライフしてるじゃんか(゚Д゚)ノのやつ!!
もうこの際、サブスクとかうまいこと使いまくって、憂鬱な梅雨の時期を乗り切りましょう♪(→結局開き直る)
観れるときは絶対、映画館がいいけどね!!
・・・・・・劇場でお待ちしております。。。


★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/