2022年6月30日木曜日

いろいろあるよ!香港映画にムロツヨシ。

こんにちは。
気が付いたら2週間ほどぶっ続けでお酒を飲んでいて(家で、一人で。)、
休肝日が無かったことを思い出し、慌ててその日お酒を我慢したんですが、
そのぶんなぜかコ〇ケヤス〇ーンを一袋ペロッと平らげて(ピンクの。)、
そのあともう一袋(の。)開けてしまい(いや大丈夫、まだあります黄色のが。)、
「いや!お酒を我慢したからといってこれはない!!」と思い直してのは手を付けずにそのままセロテープで留めて、その代わりにトムヤムクンのカップラーメンを食べてやっと〆めた(最後、残った汁にちっちゃめのごはんと卵を入れて食べるまでがセット。)という残念女子は私です。
・・・・・黙ってお酒飲んでたほうがよかったかもね(*_*)
え、なんの話??
梅雨です。雨続きです。
休みも外に出ないので、映画ヲタクブログの〝マクラ”(本題の前の、掴みになるような小話)になりそうな面白いエピソードも皆無なので、自虐ネタしかなかっただけ。
あ、でも映画は観てます!
といっても、公開日を過ぎてしまってから観たためここに書けなかったものたちもいくつもあって、全く追いついていませんけど(/_;)
みなさん、もしも
「あれ?新しい映画、始まったのにヲタクブログ書かないのかな?」
と思ったら、
「・・・・・さては、まだ観てないんだな。。。」
と察して、そっとしておいてください。
体力と気力がついていかず、観るのが遅くなっても書けなくてもなんとか観るだけは観ておこうとがんばってはいます。
そのうち、すっかり上映も終わったころ、やっと感想をアップするかもしれません。
1ミリも宣伝にならないじゃん!!何のために!?
・・・だから言ってるじゃないですか!
ただのヲタクブログだって!!


というわけで、6月24日〝624:ムロツヨシの日”に公開になりました。
「神は見返りを求める」
©2022「神は見返りを求める」製作委員会
なんか・・・・・痛い(/_;)
痛すぎて、しんどい。
そんな映画。
𠮷田恵輔監督です。
映画『ヒメアノ~ル』で、
観た人すべてをドン引きさせ、森田剛の俳優力を世の中にぶちまけたあの監督。
人間の、生々しい暗さやドス黒さ、エゴやなんの気なしの冷たさ、気付かずにいたかったほんの少しの裏側なんかを容赦なく提示してくる作品たちを、
すべて自分が脚本を書いて監督してきた監督です。
今回も、テーマはポップでありながら、やっぱり骨組みは変わらず。
綺麗なところには絶対に着地しません。
たぶん、そういうものは作らないというか、作れない人なんでしょう。
最後、「あれ!?これ、もしかして、いい映画で終わるの!?」
と一瞬思うんですけど、
「いやいや、そんなわけないよね」
ってなる。
そのあたり、すごく好きな人と苦手な人が分かれるところだと思いますが、
みなさんはどうですか?
私は、やっぱり普通の人なので、「いい映画で終わればいいのに~!!!」
と思うのですが、
それでも、「それじゃあ面白くないよね!(この監督の作品なら)」
とも思ってしまう自分もいます。
『ヒメアノ~ル』のラスト、
「お母さーん、麦茶ちょうだーい」森田剛
そしてこの『神は見返りを求める』のラスト、
ムロツヨシが踊る後ろ姿。
どちらも、そのほんのちょっとのシーンがあるかないかで大きく変わるラストシーンです。
そしてどちらも、胸をガシッとつかまれるというか、
頭から冷水を浴びせられるというか、
とにかく衝撃。
今回は、たまたま中劇で上映した『ヒメアノ~ル』を例えに出しましたが、
この監督、他の作品もやはり、すべて自分が脚本も書いているだけあってブレない。
気になる方は、観てみてください。
初期の作品には、意外にもメジャー系の青春映画もあったりしますが(私の推しGメンバーが主演だったので観ていました。『ヒメアノ~ル』の上映のときに知って、「え!?あの爽やかな映画の監督!?」と驚きましたが。)、
それでも自分で脚本を書いているので、それはそれで興味深いですよ。
そして今回の主演は、そんな𠮷田監督の作品に出演するのは『ヒメアノ~ル』に続いて2作目というムロツヨシ
©2022「神は見返りを求める」製作委員会
大ブレイクで、すっかり売れっ子になりましたね。
〝面白い作品にちょこちょこ出てくるキモイ人”って感じだったのが、
もう今は〝個性的なバイプレーヤー”の域を越えて、
主演作品も増えてきて
〝人間の表も裏もナチュラルに演じ切る性格俳優”といった感じ。
この人が出るなら面白そう、
この人の作品なら観たい、
そういう魅力にあふれています。
ドラマ「大恋愛」では不覚にも一瞬、恋しました。
なんか・・・・カッコよくない(゚Д゚)ノ!?
そのあとすぐ「勇者ヨシヒコ」を見直して、
「そうだそうだ、こっちがムロツヨシだったわ。あっぶねー!目がハートになるとこだったわ!」っとなりました。
いや、どれがほんとのムロツヨシかわからない。
そしてそれを本人も狙ってる。
そんなつかみどころのない、超個性派俳優。
映画「サマータイムマシンブルース」のころは、
こんなに出世するとは正直思いませんでしたけど、
本人の努力と才能が身を結んだんでしょうね。
常々『俳優・ムロツヨシを演じてる』と言っていた彼ですが、
先日バラエティ番組で『ムロツヨシを演じるのも限界がきてる』
と言っていました。
どういう意味なのかわかりませんが、
『まだまだ俳優をやっていきたい』とも言っていたので、
彼のネクストステージを楽しみに。
ヒロインの岸井ゆきのちゃんもよかった!
©2022「神は見返りを求める」製作委員会
前にこのブログでも書いたんですが、映画「愛がなんだ」の彼女がよすぎて!
そしてつい最近ですが、前クールのNHKのドラマ「恋せぬふたり」がまたすっごくよかった!
今、〝リアルな、生々しい現代の女の子”を演じさせるなら、
岸井ゆきのか、伊藤沙莉か。
ってところでしょうか。
美人過ぎないところが普通の女の子のリアルだし、
だからこそ、ふとした瞬間のハッとするような美しさとか、
何かのきっかけで変わる女の子の一瞬の表情とかでいろんなものを表現できる。
「愛がなんだ」では小悪魔的な男子に振り回されてわかりやすく落ちていく普通の女の子を演じていましたが、
今回の「神は見返りを求める」では冴えない底辺女子が人気ユーチューバーとして成り上がる姿を、
いきいきと、痛々しいまでにリアルに演じています。
前半の、同僚にも見下されているような冴えない女子のやさぐれた様子から、
徐々に人気が出て、今まで見下してきていた子たちに思いっきり嫌味を言う顔、
そして昇りつめたときの自信に満ちあふれた美しい横顔(と同時に中身は腐っていくあたりも絶妙!)。
これは、バリバリの美人女優では出ない味!
そのあたりも見ていて面白い変化でした。
映画「明け方の若者たち」のスピンオフドラマ『ある夜、彼女は明け方を想う』や、
映画『前科者』と、このところ中劇ともご縁がある若葉竜也の、
こういうヤツ、いるよねーーーー!!!!なサイテー男(マジ。ムカつく!)もよかったし、
現代のエンタメではすっかり重要コンテンツとなってしまったユーチューブユーチューバーの、これまたリアルな側面を描きつつ、
最後はちょっとグッときたなー、なんて思わせといてやっぱり一筋縄ではいかないという𠮷田節でなるほどね!
っていう映画でした。
公式サイトhttps://kami-mikaeri.com/


そしてもう一本。
忘れちゃいけない香港映画。
「花椒(ホアジャオの味)」
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., 
Ltd. Emperor Film Production Company Limited Shanghai Yeah! Media 
Co., Ltd. All Rights Reserved.
父親が亡くなり、遺品のスマホを見て自分には母親の違う妹が二人いることを知った主人公。
その3人の娘たちの背景をなぞりながら、
それぞれにいろんなものを抱える現代の女性三人が、
寄り添い、支え合い、成長していく物語。
・・・・・・・好き。
大好き!
香港映画というと、バッキバキのアクションとかごっつい火薬とかしか浮かばない方もいるかもしれませんが、
私はこういう、静かで、穏やかに日常を紡ぐ市井の人々を見つめる香港映画も大好き!
元彼のニコラス・ツェーみたいなイケメンが走り回らなくても、
教会でタイマンを張る無敵の刑事がいなくても、
大量の火薬で都会のど真ん中を爆破しなくてもいいんです。(もちろんそっちも大好きだけど。)
高級ブランドの路面店が立ち並ぶメインストリートの裏の小汚い路地で、
だらしないけどどこか憎めないオヤジがやってた火鍋屋を舞台に、
母の違う姉妹がなぜか店を切り盛りすることになるヒューマンドラマ。
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., 
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・・・・・・天才。
・・・・・・最高。
これも、香港映画
中国への返還前、大いに盛り上がっていたころの香港映画界は、
まさにその体一つでぶつかりあうガチのアクション映画と、
都会の片隅にある市井の人間ドラマ(たまにしょうもないコメディ、あるいは心ゆさぶるラブストーリー)を、
とにかくどれも2週間くらいで撮影して大量に生産し常にガンガン新作を上映することで、
娯楽を求める香港市民を楽しませていたんです。
一見、地味に見えるこの映画「花椒の味」も、これまでの日常系香港映画の路線を外れることなく、
〝実はゴリゴリの大物”が主演、
〝街の日常と、映えスポットどちらもいいとこどり”しつつの、
〝誰もがどこかに共感を覚える人間ドラマ”
どこか懐かしく、でも常にものすごいスピードで変わりゆく香港の街の、
間違いなく〝今”を切り取ったお話。
三姉妹それぞれが、香港重慶台北で向き合っているシビアな現実はどれも生易しくはない家族の問題であり、
そしてそれぞれの家族との距離感を、
香港では「近いけど海底トンネルを通らないと行けない」父との距離、
台北では「堤防の向こう側に住んでいたころ」の幸せな思い出、
重慶では「ロープウェーのこちら側とあちら側」
という対比でセリフだけでなく視覚的にも絶妙にリアルに見せてくる。
そしてそのどれもが、私自身の胸の中にある小さな痛みと合わさってジリジリと目の前に迫ってくる。
家族だからこそのシビアできつい言い方もあれば、
近いからこそ素直に言えない本音もある。
私自身、父親にはきつく当たった時期もあったけどそれについてごめんねも言えてないし、
母親には素直になれずいまだに憎まれ口ばかりだし、
ずっと一緒にいて毎日ごはんやお弁当を作ってくれていた祖母には感謝の言葉どころか全く優しくしてあげられないまま亡くなってしまったし、
スクリーンのなかの家族を眺めながら自分の家族のことをふと思い出してチクチクと胸が痛んだ私でした。
だけどやっぱり家族だから。
最後の最後、心の芯の部分ではやっぱりお互いを想いあう気持ちがある。
ずっとそばにいた家族だからこそ一緒にいるのがしんどくて距離をとったり、
初めて会った家族だけどなぜか心のよりどころになったり、
家族じゃない他人だからこそ見えるものがあったり、
もう一度やり直したり、新しく始まったり。。。
人と人との関わりによって生まれる出来事が三姉妹を少しづつ成長させていく姿に、
私の心もほぐれていくような感じがしました。
誰かと向き合うことは、見て見ぬふりをしていた自分と向き合うことでもある。
痛い。そして苦い。
この映画の名脇役は火鍋をはじめとした料理たち。
大事な人たちと料理を囲むことを大切にする中国の映画に出てくる食べ物は、
いつもどれもとにかくおいしそうで、
出てくるお料理を見ているだけで幸せな気分になります。
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., 
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Co., Ltd. All Rights Reserved.
料理人の父親と三人の娘を描いた台湾映画「恋人たちの食卓」を思い出したのはもちろん、
好きな人に食べてもらうために作ったホカホカのギョーザ(?)を抱えて走るチャン・ツィイーの可愛さに悶える「初恋のきた道」
そして「恋する惑星」でフェイ・ウォンが長いエスカレーターに乗りながらすする麺や、
たとえおバカな〝どコメディ”であってもレスリー・チャンアニタ・ユン「金玉満堂」とかチャウ・シンチー「食神」でさえ出てくる料理がひたすらおいしそうだったんですよね。
ああ!また観たくなってきた!!!
「食べることは生きること。」
なんてどこかで聞いたことがありますが、
まさに毎日、三食食べて暮らしている私たちにとっては、
食べることは生きることなんですね。
父親の火鍋の味を再現するため悪戦苦闘する姉妹の楽しそうな日々も、
お店のみんなと囲むまかない料理も、
仲間とマージャンをするおばあちゃんに作ってあげるスープも、
父親の違うきょうだいと囲む気まずい食卓でさえ、なんだかすごくあったかい。
それに、映画のワンシーンから世界中の普通の人々の暮らしを覗き見るのが好きな私にとっては、
そんななにげない食事の様子も、
初めて見る香港のお葬式の様子も、
中秋節(中国では家族と過ごす、秋の大事な行事。日本ではお月見)の舞火龍(火のついた獅子舞のようなもの)も、
とても興味深いものでした。
好きだなあ~・・・・(*´ω`)!
何回も観たいなあ~・・・(*‘∀‘)
主演は香港が誇る大スター「サミー・チェン」
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., 
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わかりやすいのは「インファナル・アフェア」アンディ・ラウの奥さんの役だった人、でしょうか?
でも日本でいえば、歌手としては安室奈美恵
女優さんだったら松島菜々子深津絵里あたりの、
とにかく歌手としても女優としてもトップクラスの大スター。
でもこの映画ではそのスターオーラを完全に消して、
地味な黒髪に眼鏡で、まじめで頑固な長女を演じています。
母親との関係も、父が応援してくれたビリヤードの道にも行き詰まって悩む次女を演じたのは、ボーイッシュでめちゃくちゃスタイルのいいメーガン・ライ
実際に台湾でモデルとしても活躍しているようです。
アパレル関係の仕事をしている天真爛漫な三女を演じたのはオレンジ色の髪と派手なファッションに身を包んだリー・シャオフォン
中劇で上映した「芳香-Youth-」に出てたって!?
・・・え、どの子(゚Д゚)ノ!?
あの映画に出てた女優さん、みんな美人すぎてわかりません・・・!
そしてアンディ・ラウサミー・チェンの元恋人という役柄ってだけで「キターーーー!!!」となったあなたは香港映画マニア。
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., 
Ltd. Emperor Film Production Company Limited Shanghai Yeah! Media 
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出演シーンは車の中ばかりでそれほど多くはありませんが、
これまでアンディサミー姐さんが演じてきた恋人や夫婦の役を思い出し、
一人「うんうん」と頷くヲタクが一人。
地味なように見えて、香港のアカデミー賞「香港電影金像奨」11部門ノミネートされたこの映画。
監督こそまだ30代の新進気鋭の女性監督であるヘイワード・マックですが、
プロデューサーはなんと、激動の、そして絶頂期の香港映画界を背負い「香港ニューウェーブの旗手」と謳われた香港映画界の重鎮アン・ホイ女史。
中国に返還されガラッと様子が変わってしまった香港映画界を、
彼女はどう見ているのか気になるところ。
イギリスから中国に返還され、それこそ真綿で首を絞められるように少しずつ少しずつ規制が入り、製作本数を減らされてきた香港映画
中国の資本が入れば、製作費は増えるが、生粋の中国人を使い、中国で撮影しなければならず、しかも思いっきり中国のチェック(口出し)が入る。
それで純粋な香港映画の製作はかなり難しくなっている現状。
しかも中国は今年から、中国のドラマに出演する外国籍の俳優に国籍の表示を義務づけるという、なんとも時代錯誤な施策を始めました。
芸能人が外国籍を持つことをけん制し、国への忠誠をはかるというわけ。
ということは、すでに外国籍を持っている俳優たちは、中国の仕事がしにくくなってしまいます。
もう中国、何やってんですかね( ゚Д゚)!?
私の元彼ニコラス・ツェーも、中国のドラマにも出たり料理番組をやったりして中国本土でも大人気なんですが、
彼は子供の頃からカナダで暮らしていたためカナダ国籍も持っているんですよね。
でも、この外国籍排除の動きを見て「僕は香港生まれだから中国人」と、カナダ国籍を離脱したことを表明しています。
そうしないと、中国での仕事がしにくくなるからね。
こうして、中国への返還によってたくさんの映画人が外に流出しただけでなく、
予算も製作本数も減らされ、そのうえ海外に移住する人が多い土地柄だった香港特有の「外国籍」を持つ人が多いという部分まで中国の思惑に振り回されてどんどん活躍の場を削られている香港映画界
香港映画をこよなく愛するガチの香港映画ヲタとしては、
あの絶頂期の華やかで活気があって面白い作品も微妙な作品もとにかくなんでもいいから作りまくってしっちゃかめっちゃかだったくらいのあのころの香港映画界に戻ってほしいと思うのですが、
それはもうたぶん叶わぬ夢ですね。
寂しい・・・(/_;)
今回のこの映画「花椒の味」ですが、これはその、一年で作れる数がかなり減ってしまった純度100%の香港映画のうちの一本です。
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., 
Ltd. Emperor Film Production Company Limited Shanghai Yeah! Media 
Co., Ltd. All Rights Reserved.
やっぱり、私クラスのヲタになると、観ていて「あれ?これは中国入ってるな・・・」とか、「これは中国が嚙んでるな・・・」と気付くもの。
この映画には、それがありません。
これは、私の好きな、大好きだったあのころの香港映画です。
とはいえ才能が認められたのは確かですがまだまだ無名の女性監督の作品。
数多のライバル候補を押しのけて狭き門の完全香港映画製作に名乗りを挙げるとなると、
そこにはやはりアン・ホイ女史がプロデュースと言う大きな後押しがあったからにほかなりません。
たくさんの映画人が香港を離れてからも香港に残り、変わりゆく街の姿を見つめ続けてきた彼女が、若い才能を見つけ育てていることじたいが、まさしく香港の宝。
香港映画の灯をどうか消さないで!
中国映画とは明らかに違う香港映画の、香港映画らしい輝きをいつまでも受け継いでいってほしい!
そういった意味でも、アン・ホイ女史には香港映画界をまだまだ牽引して動かしていってほしいものです。



・・・・・うん!語ったね( `ー´)ノ
・・・・・だいぶ話がそれてますけど。
まあ、現在の香港エンタメ界が抱える難しい問題について、
珍しく純度100%の香港映画を上映するときに語らずしていつ語るのだ!?
というわけで、いつの間にか今回も普通にヲタ回になってしまいました。
「メタモルフォーゼの縁側」が、ヲタの背中をそっと推してくれた・・・
いや押してくれたので、エンジン全開です。
みなさん、「メタモルフォーゼの縁側」は観ていただけましたか!?
ゆっくりと心を解きほぐし、さりげなく元気をくれる映画。
夏の前の数週間、
中劇の大人の時間です。
見返りを求める男と恩を仇で返す女の愛憎劇、
静かに心に沁みる香港映画、
そしてBLがつなぐ歳の差58歳の友情。
あ、午前十時の映画祭は「アポロ13」からの「アルマゲドン」です。
ピリッとスパイスのきいた人間ドラマたちを、ぜひ観に来てくださいね。



★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/