2019年1月18日金曜日

超おすすめ!オンネリとアンネリのふゆ&それだけが、僕の世界

こんにちは。
雪が降らないのがなにげにちょっと怖くなっていた盛岡っ子の私。
大丈夫?降らなすぎじゃない!?
なにかがおかしいんじゃ!?
と思っていたら。
やっぱり降りましたねえ( ;∀;)
今日だけで2回、滑って転んでしまいました(/_;)
それからちょっと腰の骨がギシギシするような気が(+_+)
盛岡の冬はこれから。
みなさん、気を付けましょうね!

さてさて、まずは今日から公開の超おすすめ作品の紹介です。
「それだけが、僕の世界」
(C) 2018 CJ E&M CORPORATION, JK Film ALL RIGHTS RESERVED
この、地味なジャージに身を包み、ゲームに興じているおじさんは誰?
そう。
あの。
イ・ビョンホン先生です。
今や韓国だけでなくハリウッド映画にも出演してアジアを代表するスター俳優となったビョン様が、
今回はなんと、整髪料も使わないボサボサ頭に無精ひげで、
定職も住むところもない生活を送る元ボクサーを演じています。
でも。
あれ?
なんだか。
髪をがっちり固めて、すごい色のスーツを着こなしてギラギラした目で相手を威嚇する悪人とか、
王様の役とかド派手なハリウッド映画とかとはまた違って、
なんかかわいい( *´艸`)
ていうかそのギャップにやられる!
というよりももうとにかく上手い!
自然。
普通にそのへんを歩いているおじさんのような雰囲気。
ほんとのスターは、オーラを消すこともできるんですね!
ごっついギャラがもらえそうな大作系作品だけでなく、
自分がいいと思った作品なら規模に関係なく携わりたいという、
まさに役者としてプロフェッショナルなビョン様の本気度が、
この作品を観ると伝わってきます。
オーラを完全に消し去り、言葉や態度でなく雰囲気で人柄や思いを滲み出すこの作品の中のビョン様を見て、
私は『JSA』〝イ・ビョンホン”という韓国人俳優を初めて見たときのことを思い出しました。
『JSA』はすごかった。
作品もすごかったし、役者陣もみんなすごかったけど、
(いまだにソン・ガンホの笑顔と、まっすぐな目をしたイ・ヨンエが浮かびます)
なにより〝イ・ビョンホン”がすごかった。
当時30歳、これからガンガンいきますよ的な若手俳優。
ビョン様がドラマ「美しき日々」「オールイン」に出演して人気を博したのも、
日本でも韓流の一大ムーブメントを引き起こした『冬のソナタ』が日本で放送されたのもこの『JSA』公開の2年後。
韓国映画もまだまだマニアックな映画好きのものという感じで、
〝イ・ビョンホン”という俳優も、日本ではまだ誰も知らないといってもいいくらいの時期でした。
え、私?
私はイ・ビョンホンこそ知らないもののマニアックなアジア映画オタクでしたので、
『JSA』の少し前に公開された『シュリ』を観て大きな衝撃を受け、
3回スクリーンで観たうえで速攻、韓国行きを決め、
ロケ地巡り&あんなすごい映画を作った韓国という国の視察(?)をしてきたところでした。
当時すでにシネコン全盛、そして映画料金の安さと、
観光とエンタメに本気で国のお金をつぎこんでいる韓国という国に圧倒されて帰ってきました。
そして『JSA』
やられた。
マジすげえ、韓国。
そして何!?
スラッとしてるのにガッチリしてて顔の小さなこのイケメン(イ・ビョンホン)!?
憑依したように胸に迫る演技と、雰囲気で伝わる苦しさと切なさ。
あの衝撃はいまだに忘れられません。
そして今回のこの『それだけが、僕の世界』
派手なアクションも銃撃戦も皆無。
役柄は全然違うし、作品の内容もスケールも全く違うんですが、
観ながらなぜか『JSA』ビョン様を思いだしていました。
なんか、こんなビョン様を待っていた、みたいな気持ち。
『JSA』以降、アジアだけでなく世界で活躍するスター俳優となったイ・ビョンホンが、
〝スター俳優”とか、なんなら〝イ・ビョンホン”ていう肩書きまで脱いじゃったようなナチュラルさで、いわゆる落ちぶれたダメ男を演じているのが今回の作品。
演じて?
いや、いろんなものを脱ぎ捨てて、ただそこにいる普通の人イ・ビョンホンがいました。
その身にまとっているのは、やさぐれた中年ジョハという役のなかの、
幼いころに母親に捨てられた寂しさと母に再会したことへの戸惑い、
ボクサーとしての過去のちっぽけなプライド、
そしてうっすら滲み出る弟への嫉妬だけ。
なにしろ繁華街でチラシ配りをするシーンでは、
カメラを隠して行き当たりばったりで撮影したところ、
通行する一般人の誰一人、この韓国を代表する世界的スター俳優イ・ビョンホンに気付かずチラシを受け取ったり無視したりしたそうです( ゚Д゚)!
そして鼻にティッシュをつめこむビョン様
弟にグーパンチされたりゲームで負けて怒るビョン様
タバコを吸ってむせるビョン様
ジャージ姿で少し猫背で歩くビョン様の背中から漂う哀愁!
ほんとの役者は、すべてを取り去ることもできるんだなと感服。
「何をやっても、どんな役をやってもこの人」といわれるような個性とか存在感もスターには必要なのかもしれないけれど、
こうして、大金もキャリアも関係なく、必要ならオーラですら消してしまえるなんて、
〝役者”というのはこういうことなのかと、脱帽しました。
(C) 2018 CJ E&M CORPORATION, JK Film ALL RIGHTS RESERVED
ストーリーは、はっきり言えばオーソドックス。
離れ離れだった家族が出会い、再び家族の絆を紡ぎ出す人間ドラマ。
孤独な兄と、病気の弟、そして母親
でも、お涙ちょうだいの感動もの!っていうわけではなくて、
ちょっとダサめのビョン様(それでも惚れ惚れしてしまうボディは相変わらず♪)と、
全く噛み合わない弟や久しぶりに会う母親とのやり取りにはクスッと笑ってしまうし、
ぎくしゃくしていた家族の心が少しづつ近づいていく過程には、
お互い戸惑うリアルな空気がこちらにも伝わってきます。
それぞれ本音をぶつけあうピリッとしたシーンでも、
作品全体がまとっている穏やかであたたかいユーモアあふれる空気感が、
心に優しくしみこんでくる感じ。
そして何より、ビョン様と複雑な家族というハーモニーを奏でるこのお母さん(ユン・ヨジョン)と、
弟ジンテ(パク・ジョンミン)がまたすごい。
この三人のうまさが、この作品の肝。
中村玉緒のような、人間味と切なさのないまぜになったような味わい深いお母ちゃんにも泣かされますが、
この弟ジンテがとにかくすごい。
「レインマン」ダスティン・ホフマン
「ギルバート・グレイプ」ディカプリオ
そしてこのパク・ジョンミン
そのままそこにいる、ようにしか見えない圧巻の演技。
というか演技とは思えない自然な振る舞いと、
赤ちゃんのような無垢でまっすぐな笑顔、
そして驚きすぎて前のめりになってしまったほどのピアノの腕前。
撮影の3か月前から特訓を始めたと言いますが、そんなもんじゃない!
しかも大舞台での演奏シーンも吹き替え無しで撮影したというんだからおったまげ。
まさに超絶技巧。
(C) 2018 CJ E&M CORPORATION, JK Film ALL RIGHTS RESERVED
この3人の、最初は噛み合わないぎくしゃくした感じからの、
いちいち泣かせようとはしないあっさりテイストの家族の距離の近づき方、
そして号泣させない爽やかで優しいラストへと、
素晴らしいコンビネーション。
ほんとに素敵な映画でした。
たくさんの方に観ていただきたい作品です。
ぜひぜひご家族と一緒に劇場へいらしてください!!
公式サイトhttp://sorebokumovie.com/


もう一本、待望のこちら来週1月25日から公開
「オンネリとアンネリのふゆ」
(C) Zodiak Finland Oy 2015 All rights reserved.
待ってましたの続編です♪
夏に上映した一作目「オンネリとアンネリのおうち」も、たくさんのお客さんが観に来てくださいました!
https://moriokachugeki.blogspot.com/2018/08/blog-post_23.html
みなさん、幸せそうな笑みを浮かべて帰っていきましたよ!
もう、画面の色彩だけでもハッピーな気分になるし、
原作が児童文学なだけにほんとに悪い人はでてこない安心感も、
スクリーンいっぱいかわいいものだらけの幸福感も、
夢と現実の間を行き来する少女のころに戻ったような幸せな時間でした。
今回も、見てくださいこのビジュアル↑↑
ううっ・・・可愛すぎる・・・(*´▽`*)!!
まんまるで真っ白な女の子たちに、
お揃いのお洋服♡
しかも今回は人形の家に住む小人さん一家まで!
リカちゃん人形や、こえだちゃんと木のおうちが大好きだった私は、
その設定だけで悶絶です♪
(C) Zodiak Finland Oy 2015 All rights reserved.
今回のお話は、クリスマスを控えた冬。
冬が長い北欧・フィンランドの本気の冬です。
お洋服もインテリアも、小物も景色も冬仕様。
こうやって北欧の人たちは長い冬やおうちの中の暮らしを楽しむんだなあと見惚れながら、
かわいらしいちっちゃな事件を追っていきます。
(C) Zodiak Finland Oy 2015 All rights reserved.
この、微妙~に色やデザインの違うお揃い服とか、
食器お人形の家の家具とかとにかく出てくるものみんながいちいち素敵で見逃せないし、
玄関やおうちのなかのクリスマス飾りや、さりげなく見え隠れするフィンランドの文化
もとっても興味深かったし、
二人が焼くパイとか、隣人の家でごちそうになるお茶までもがおいしそうで目が釘付けだったし、
ずっと夢のなかにいるような感じなのにたまに出てくるちゃきちゃきと現実的なせりふとかも、
ぜんぶがツボ。
バタバタと忙しかった年末年始で疲弊してしまったアナタも、
現実の厳しさや希望の持てない未来に絶望しかけてるアナタも、
ホッと一息。
仲良しのお友達とずーーーっと一緒に遊びたいと、
それだけしか考えてなかったあのころに一瞬戻って、
眉間にシワの寄ったその顔に幸せな微笑みを取り戻しましょう!
→って、それは私(^_^;)
そんな悲しい話はともかくとして、
“心揺さぶる!”とか“感動の涙!”とかの作品では決してないけれど、
まるで孫でも見ているような気持ちになりつつ、
キラキラフワフワの色彩に囲まれてほっこりと心あたたまる、
ひたすらかわいいハッピーなお話です。
つべこべ言わず、ただただ癒されに来てください♡
公式サイトhttps://www.onnelianneli.com/

と、真冬の盛岡でほっこりと温かい2本の映画をご紹介しました。
朝は死ぬほど寒いし、
地面はツルッツルに凍っているし、
もうほんと外に出たくなーーーーい!!!
っとなりがちなこの時期ですが、
気合いを入れてがんばって映画館通りまで来てみてください。
中劇は持ち込みOKなので、コンビニでホットコーヒーでも買って、
あ、肉まんもご一緒にいかが?
そして、ひたすらあったか~い映画を観て、
帰りに一杯引っかけるも良し(?)、
身も心も暖かく癒されて帰ってください(*‘∀‘)/
いや~・・・いい映画を2本も観ると、なんだか優しい気持ちになりますね!
心なしか、眉間のシワが一本減ったような気が(*'ω'*)☆
→気のせい。


★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile


2019年1月11日金曜日

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
本年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

世間のお正月気分の雰囲気に便乗して、
更新をサボっていた私です。
なんかー、ちょっとくらい休んでも許されるような?
「あれ、お正月だから更新は休みなのね」と流してもらえるような?
そんな雰囲気に甘えて。
まあ、映画館は正月休みはありませんが、
一応、大みそかに夜更かしをしてみたり、
元朝参りに夕方行ってはみたもののあまりの人の多さにメゲてしまいパフェを食べただけで帰ってきたりと、
なんとなくのお正月を味わいました。
雪もなく、過ごしやすい年末年始でしたね♪
いや、このまま終わるわけがないってことは百も承知ですけどね(*_*;)
盛岡の冬はまだまだこれからですが、がんばって行きましょう!!

「妖怪ウォッチ」は、もうだいぶ落ち着きました。
(C)LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2018 
いつでも、問題なく、ゆっくりと観られますよ(*'▽')/
「三丁目の夕日」ばりの昭和30年代の町並みと、少年少女の友情。
私も泣きました~(;'∀')
いいお話ですよ♪
もう、オープニングから泣きそうでした。
だから、お母さんもお父さんも、重い腰を上げてくださいな。
冬休みももうすぐ終わり!
「冬休みの宿題も終わって退屈~」
なんて言ってるお子さんがいたら、ぜひ観に来てくださいね♪

ずっとサボっていたので、
さっそく明日から公開になる映画のご紹介といきますか(*´з`)/
まずは「ア・ゴースト・ストーリー」
(C) 2017 Scared Sheetless, LLC. All Rights Reserved.
死んでもなお、愛する妻への想いを胸に長い時を彷徨い続ける幽霊の姿を、
静かに、淡々と見つめ続ける映画。
確かに地味。
そして静か。
美しい音楽は聴こえるけど、主張はしない。
なにしろ幽霊の話なので、セリフも少ない。
でも、飽きない。
なんでだろう?
この、「幽霊の姿を見つめ続ける」というありえない設定のファンタジーのなかで、
なぜか常に漂うリアリティ。
こういった静かな作品が苦手な人はきっと、始まって15分くらいで寝落ちしてしまうかもしれないけれど、
映画好きの方々は、オープニングでなんとなくこの映画の楽しみ方がじんわりわかるはず。
この、あちこちにちりばめられたなにげないセリフのなかに、
ちょっとした小さな動きのなかに、
きっとあとから効いてくるスパイスが隠されているに違いないと。
幽霊の話かー、なんて侮るなかれ。
お化けが出てくる映画はごまんとありますが、
この映画は、お化けを見た人を描いているのではなく、
お化けの目線で描いた作品なのです。
死者の目線で描き出される「死後の世界」。
普通に暮らしていたはずの夫婦が、
あるとき夫の事故死によってそれまでの日常を奪われる。
それは実際に、誰にでも起こりうる身近な出来事。
愛する人を失った人の姿を描いた作品はたくさんあるかもしれませんが、
今回は、シーツを被った懐かしい雰囲気の幽霊が、
愛する妻にというか愛する妻と暮らした家に囚われ、
そこに流れる時間を見つめ続ける。
・・・・のを我々が見つめ続ける映画です。
(C) 2017 Scared Sheetless, LLC. All Rights Reserved.
虚無感のなかでパイをむさぼり続ける妻の姿をひたすら見つめる夫。
周りがドン引きしているなかで酔って延々と演説を続ける知らない男の話をじっと聞いている夫。
ともすれば眠くなってしまいそうな設定だけれど、目が離せない。
幽霊から見た世界という虚構のなかの、普遍的な人間のリアリティ。
圧倒的なファンタジーのなかにある、厳しすぎる現実。
それらが深い味わいをもちながら、
「時間」とか「人生」とか、それよりももっと長くて重い「生命の営み」とか、
なんだかそんな大きなものにも思いを馳せる、
静かなのに大きな、小さな家の中でのお話なのに壮大な、
でもやっぱり個人的な、どうってことない小さなことで収束(成仏)する、
一人の人間(幽霊)、あるいは一組の夫婦のお話です。
愛する人の死体を確認した妻は果たして泣き崩れるものなのか?
そうでもないのかもしれない。
なるほど、ポルターガイストってこういうことなのかもしれないな。
そんなことをぼんやりと考えながら、シーツを被った幽霊の姿を見守ります。
カメラは(夫は)、夫を失った妻が絶望し、それでも淡々と日常を繰り返しながらいつしか前を向く姿を描き出し、
その妻を追いかけるでもなくただその「二人の家」にとどまり続ける夫の魂を捉え続けます。
ドラマティックな出来事は起こらないし、
あっと驚くどんでん返しがあるわけでもない。
でも、すこしづつ絶妙に仕掛けられた伏線を回収した先には、
あたたかい余韻と心がキュッとなる切なさ、
そしてなんともいえない静かな感動がありました。
決して号泣ではなくて、
「どうだ、泣けるだろう!?」
っていう提示でもなくて、
じんわりとした、ほんとに静かな気持ち。
今、思い出しても浮かんでくるのは、
静かな部屋の様子と、大草原、そしてシーツを被ったオーソドックスでなんだかかわいらしい幽霊の姿。
気になるのはただ一つ。
「メモにはなんて書いてあったのーーーーーー( ゚Д゚;)!!??」
(→ネタバレなのでこれ以上言えませんが)
そうそうこの映画、キャストも重要!
主人公の幽霊は、ケイシー・アフレック(お兄ちゃんはベン・アフレック)。
せっかくのイケメンですが、この映画ではほとんどシーツを被ってます(*_*;)
ひたすらシーツの幽霊に見守られながら、なんとか日常をこなして少しづつ立ち直る妻には、薄幸な役が似合うルーニー・マーラ
この二人と、監督のデヴィッド・ロウリーはかなり相性が良いらしく、
コンスタントにこの三人で映画を撮ろうと約束しているらしいです。
確かにこの三人、「セインツ 約束の果て」でもスッゴクいい相乗効果が出てたし、
回を重ねるごとにさらにいいものを生み出していってくれそうな感じがします。
ケイシー「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でアカデミー主演男優賞を受賞したし、
ルーニー「ドラゴン・タトゥーの女」「キャロル」で一躍トップ女優に。
監督もディズニー映画「ピートと秘密の友達」に続いて実写版の「ピーターパン」も決定と、すっかりメジャー映画監督の仲間入り。
そんな三人の、低予算で静かでほとんどこの三人しか出てない映画。
って言ったらなんか逆に観たくなりませんか??
そして、この映画を製作したのは、今注目の映画会社「A24」
設立からたったの6年でアカデミー賞の常連になったイケイケのインディペンデント系映画会社。
「ラ・ラ・ランド」を抑えてアカデミー賞の作品賞を受賞して世界中をザワつかせた「ムーンライト」
こちらもアカデミー賞やゴールデングローブ賞でも話題になった「レディバード」なんかもこの製作会社の作品。
低予算ながらも個性的で面白い映画を次々と発表している会社です。
ダニエル・ラドクリフが水死体を演じた「スイス・アーミーマン」
ソフィア・コッポラ「ブリングリング」などのちょっと尖った(?)作品もこの会社。
今では「この会社の作品ならハズレが無い」とまで言われているくらいの、
まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。
そんな会社の作る映画はやっぱり映画館で観ておきましょう!
というわけで、ドカーンバキーンなアクション映画や号泣系感動映画、テレビでガンガン宣伝が入るメジャー系映画などが大好物な方にはおすすめできませんが、
「映画マニア」の自覚がある玄人系の方(「このブログを楽しみにしてますよー」と言ってくれるような皆様)にはぜひ、ぜひ観ておいていただきたい映画です。
公式サイトhttp://ags-movie.jp/


そしてもう一本は「この道」
(C) 2019映画「この道」製作委員会
童謡誕生100年。
ということで、童謡がどのようにしてできたのかを描く作品を作ろうと動き出した企画。
童謡の創始者である北原白秋山田耕筰が、
日本ならではの『童謡』を生み出していく共同作業を、
二人のキャラクターをいかした人間ドラマとして、
二人の友情をメインに描いた作品です。
明治から昭和にかけて、関東大震災戦争突入などの激動の時代を駆け抜けた二人の天才は、どんな人物だったのか?
100年たっても愛される楽曲たちはどうやって作られたのか?
ただ当たり前に偉人伝にするなら書物を読めばいい。
でも、日本の文壇に衝撃を与えたあの革命的な詩はどんなところから生まれたのだろう、
二人の出会いの化学反応が起きる過程が見てみたい、
そういったところから、彼らの人間的な一面を引き出すために、
それぞれある一面にスポットを当てて描かれています。
今でも歌い継がれる、それまでなかった表現を使った数々の童謡詩を書いて文壇まで
驚かせた、〝情に走る、感覚の人・北原白秋”
日本初の管弦楽団を作り、西洋音楽を根付かせるために尽力した、〝真面目な理想家・山田耕筰”
実は二人とも結婚・離婚を繰り返した、「ザ・アーティスト」なタイプだったそうですが(;'∀')
それだとスキャンダラスになりすぎてしまうので、
女好きのダメ男・北原白秋と、
クソ真面目なカタブツ・山田耕筰、という設定になったそうです。
たしかに、違うお話になっちゃいそうですもんね。
今も昔も、作家と音楽家は女好き♪
仕方ないですけどね(*_*;)
(C) 2019映画「この道」製作委員会
演じるのは、金にも女にもだらしない北原白秋が、ひたすらチャーミングで優しい愛すべきダメ男に見えてくる大森南朋
そして実直でひたむきに音楽と向き合う山田耕筰を、ピアノにバイオリンに指揮と奮闘しながら30代から60代まで演じきったAKIRA
「自由奔放な夫・北原白秋と、それをうまく転がしている妻・山田耕筰」
ともいえる特別なパートナーが織りなす奇跡の模様を描き出します。
周りを囲む人々も豪華!
白秋の妻には貫地谷しほり(大好きです♪)、
なんと由紀さおり&安田祥子姉妹も歌を披露( ゚Д゚)!
そして、与謝野晶子には羽田美智子、与謝野鉄幹は松重豊、菊池寛には津田寛治と、
この時代を彩る文壇の著名人たちにも注目。
ほとんどCGを使わないで作られた明治から昭和にかけての町並みや雰囲気も味わい深く、
日本映画では今回初めて撮影に使われたという箱根の由緒ある名門ホテル「富士屋ホテル」も素敵です。
クスッと笑えて、ホロリと泣ける、あったかい映画です。
♪ピッチピッチチャップチャップの「あめふり」
「この道」「ペチカ」「待ちぼうけ」。。。
誰でも必ず聴いたことのある、歌ったことのある『童謡』に包まれながら、
日本歌謡誕生の瞬間に立ち合いましょう!
公式サイトhttps://konomichi-movie.jp/


正月も終わり、現実に戻るこの時期。
冬休みが終わる子どもでなくてもなんだかちょっとつまらない気分になりがちですね。
そんなときは、映画でも観て気分転換しちゃいましょう♪
雪もない今のうちにね( `ー´)ノ




★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile