2018年8月23日木曜日

北欧に癒されて♡オンネリとアンネリ♪

こんにちは。
高校野球、終わっちゃいましたね。。。
泣きました。
金足農、がんばりましたね!
あの全力で歌う校歌、決勝でも見たかったなあ・・・・(>_<)!
東北の誇りです。
優勝旗はまだ東北には届きませんでしたが、
だんだん近づいてきているような気がします。
東北、全体的に強くなってきていますよね!
また来年も楽しみです♪

さて、お盆のあたりは涼しくてホッと一息といった感じでしたが、
またあっさり蒸し暑い日がもどってきてしまいました。
あれ?秋、まだだったのね。。。(-_-;)
そんな残暑厳しいこの時期にぜひスクリーンで観ていただきたい、
爽やかでかわいくて、心癒される素敵な作品が北欧から届きました。
8月24日より公開
「オンネリとアンネリのおうち」
© Zodiak Finland Oy 2014. All rights reserved .
北欧フィンランドで大ヒットした、児童文学の映画化作品です。
国民の5人に1人が観たという空前の大ヒット。
でも、日本やアメリカでの大ヒット映画とは全く違った趣の作品なのが面白いところ。
近未来SFとか超絶アクションとか、
大スペクタクル歴史ものとか、
大ヒットドラマの映画化とか、
そういうワードとは一切関わりがなく、
出演者は少数、余計なお金はどこにもかけず、
のんびりとした、ごくごく普通の一般的な家庭の人々を、
ゆったりと温かく見守るだけの映画。
それが北欧の映画です。
今までも、これからも、たぶんきっと。
ロッタちゃん然り、カウリスマキ作品然り、
「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」然り(→9月28日から午前十時の映画祭にて上映~(^▽^)/)
ときに厳しく、「もういいよ…勘弁して!」と言いたくなるような作品を出してきたりもする北欧の映画界ですが(「奇跡の海」とか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」なんかはもう二度と観る気はありません・・・心揺さぶられる映画ではありますが。)、
今回はそちら方面ではなくて。
そのへんは前にもちょっと語ってますので省きますね。
http://moriokachugeki.blogspot.com/2016/11/blog-post.html
北欧はたぶん大人たちが子どものころの気持ちを持ったまま大人になれる土地なんでしょうね、
あのころの気持ちなんてもうすっかり忘れているような私たちの心の中の、
完全に埃をかぶって鍵もがっちり固まってしまっていたような小さな扉を久しぶりに開けるような映画がまた一つ届けられました。
© Zodiak Finland Oy 2014. All rights reserved .
今回も、もうなんだかただ画面を眺めているだけで心が癒されていく感じ。
「ロッタちゃん」も、「ヘイフラワーとキルトシュー」も、こんな感じでしたね!
そもそも綺麗な色や素敵な雑貨を眺めているだけで幸せな気分になれるのが女子ですが、
そこにさらに、あったかくてかわいらしいほっこりストーリーが入ってくるので、
なんていうのかもう、たまにしか会えない孫を眺めているおばあちゃんの気分?
癒ししかない。
兄弟が多すぎて存在を忘れられてしまう黒髪の女の子オンネリと、
離婚した両親の間を行ったり来たりの金髪の女の子アンネリ
ちょっとずつリアルな事情を抱えているのなんて、
どこの国でもどんな人でも同じですよね。
とってもおませで仲良しの7歳の女の子たちの、
真っ白なお肌に好奇心旺盛な大きな目や、
2人が着ている服もつい見惚れてしまうくらいかわいいし、
建ち並ぶ家々インテリア小物たち
そして出てくるお菓子お料理までもが色とりどりでかわいらしい!
眺めているだけで心がワクワクしてきます。
北欧諸国は場所柄、冬も長いし夜も長くて、
曇りや雨の日も多いらしく、
そのために家の中で過ごす時間が多くなり、
家の中を明るくハッピーな気持ちになれるもので満たすようになったとか。
なるほどー!
インテリアや雑貨やテキスタイルに至るまで、
どうしてこんなにおしゃれでかわいいものばかりなんだろうと思ったら、
そういうことだったんですねえ!
© Zodiak Finland Oy 2014. All rights reserved .
好きだなあ~・・・いいなあ~・・・・♡
とは思いながら食い入るように画面に夢中になっていましたが、
でもよく考えてみると、
「これが空前の大ヒット!?」
とも思ってしまうほどシンプルで、大きな事件も起こらず、というか、
なんなら何も起こらない(!!)
ちょっとしたファンタジックな出来事はほんのちょっぴり風味付けのスパイスくらいのものでしかなく、
登場人物もそれぞれそれなりにいろんな事情や悩みを抱えた普通の人々。
そんな、どこの国でもどこの街にでもいる普通の人たちを、
ただただ見守る映画の何がいいのか?
といわれると、ほんと何がいいんでしょうね?
としか答えようがありませんが。
不思議な魅力の北欧映画。
ただ一つ言えるのは、この映画が私を含めた女子みーんなの心を鷲掴みにするのは、
かわいさも色彩も、カーテン一つカップ一つお洋服一着からとにかくおしゃれで素敵な小物たちももちろんですが、
自分が子どもだったころの憧れや、あのころの気持ちがギュウッと詰まっているからなんだと思います。
「仲良しのお友達とずーーーーっと一緒にいたい。
2人だけで暮らせたらいいのに!」
・・・って、あったあった(>_<)!
「お父さんもお母さんも、わたしのことなんか見えてない!」
・・・って、そんなこともあったなあ・・・・!
「誰かがお金をくれて、誰かが素敵なおうちをくれて、
大好きなお友達だけを集めて生きていけたら。」
・・・そうそう、そんなこと思ってたなあ。。。
将来のことも、明日のことですら全く考えなくてよかったころ。
学校も家族もそれ以外のことも、どこ吹く風。
今、大好きなお友達ととにかくずーっと一緒に遊んでいたかったあのころの、
真っ白でまっすぐでキラキラしていた夏の日のお話。
© Zodiak Finland Oy 2014. All rights reserved .
でも北欧の人々はすごくストレートでシビア、
子どものことも子ども扱いしないで一人の人間として対等に向き合う。
そんなことを聞いたことがあります。
他のみんなと同じであることを良しとする日本と違い、
一人一人が違うのは当たり前という前提の価値観なんですね。
この映画の中でも、大人たちは子どもの行動を管理せず、
子どもの意志や決定に最初から否を出すようなことはしません。
もちろん、どこの国の大人もそうなんですが、当然忙しい。
子どもとまっすぐ向き合えているかといえば、それもなかなか難しい。
そんな事情もきちんと見えてきます。
でも、この映画の中の子どもたちはきちんと自分の考えを持ち、
意見を出しあって話し合い、動きます。
そして、私がこの作品のなかで一番素敵だなと思ったのは、
心底悪い人は出てこないところと、
間違いをおかしてしまった人を排除するのではなく、
当たり前のように手を貸して一緒に歩こうとするところ。
これは、原作が児童文学だからなのかとも思ったのですが、
どうやらフィンランドを含めた北欧諸国のお国柄というものか、
こうあるべきということから比較的自由で、
その人なりの個性を尊重され、
自分らしくいられる風潮があるからのようなのでした。
男女も年齢もあまり区別がなく、分け隔てがない。
そんな場所の、とっても短い夏を全力で楽しむ人々の、
魔法のようでリアル、
そしてシビアなのにファンタジックでユーモアあふれる、
カラフルなひと夏の物語。
疲れた夏の体に心地いい、ビタミン剤のような一本です。
公式サイト→http://www.onnelianneli.com/


今日はなんと最高気温が36℃!?
盛岡でそんな気温になるとは・・・・(゜Д゜;)!!
暑い夏は涼しい映画館へいらっしゃい!
なんてしつこく言っていた私ですが、
このくらい暑いと、もう家から出たくなくなりますよねえ(^_^;)
とりあえず、「オンネリとアンネリ~」は8月30日までは夕方のみの上映なので、
陽が沈んでからの夕涼みがてら、ぜひ観に来てください!
9月6日までの上映の予定なのでお見逃しなく!!!
ていうか、なんか地球、どうなっちゃうんだろう・・・・。


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