2026年7月5日日曜日

7月はホラー&オカルト月間

こんにちは。
7月に入ったばかりですが、すっかり真夏ですね。
盛岡って、こんなに暑かったっけ・・・。
暑いの苦手なので本当にしんどい!
朝から晩までずーーーーーっと冷房の効いたお部屋でサブスクで古いドラマなど見て過ごしたい。。。
でも値上がり続きで電気代も節約したいところ。
なので、究極の出不精のくせにエアコンをつけないで過ごしたいがためにフラフラと外に出るようにしています。
映画も観てますよ~!
良作続きのルミエールさんで「日泰食堂」も観れたし、「おそ松さん」は合計3回観られたし(すみません、これは推し活でした。。。)、満足満足!
それから、昼過ぎに急に思い立って田沢湖の抱返り渓谷に向かってみたり(超綺麗でした!近いので夕方には帰宅)、

ずっと行こうと思っていたのにまたしてもズルズルと先延ばしにしていた『動くゴッホ展』(秋田県立近代美術館)に行ってみたり(7月20日までですよ!お早めに!)、

そのへんでジェラートを食べたり(体のなかから涼しくね)、
小岩井農場で謎解きをしてみたり(しぶしぶですけどね、ジェラート目当てで行きました。難しかったけど楽しかった・・・!)、
わりとアクティブに動き回っています。
ほんとは家にいたいんですけどね、一日中エアコンつけてるのに罪悪感がわいてきちゃって、えーい!出かけちゃえ!!ってね。
えらい。(てか物価高すぎ!)
今、気が付いたんですけど、電気代節約してもガソリン代かかってますね、あれ?もしかして無意味?
いや、まあ、太陽浴びないとね。
膝も痛いし腰も痛いので、カラダ動かさないとね。なまるよね。
脳みそに刺激を与えるためにインプットもしないとね。ボケちゃうからね。

というわけで、電気代を払わずにいかに涼しく有意義に過ごすかが夏のミッションということで(?)、
7月の中劇はホラー&オカルト特集!!
→例によって、勝手に私が言ってるだけなので電話で問い合わせたりしないでくださいね♪
またしても、たまたま、なぜか、気が付いたら、いつの間にか、
7月の中劇に『悪魔に憑りつかれた美女』(はいはい)やら『ロマンティックホラー』(・・・はい?)やら『全編犬視点のホラー』(・・・・・??)やらが集合していました。
〝まあ、とりあえず夏だからちょうどいいんじゃね??”
ということで、夏休みの大本命「ちいかわ」とか「クレヨンしんちゃん」とかでスクリーンが占領される前に、大人の映画で涼しくなりましょう♪


7月3日公開
「プリティ・クレイジー ~悪魔が引っ越してきた~」
(C) 2025 CJ ENM Co., Ltd., FILMMAKERS R&K ALL RIGHTS RESERVED
こちらは画像でお察しの通り、〝悪魔”とは言ってるもののオカルトというよりジャンルとしては〝ラブコメ”映画。
〝悪魔”という設定はスパイスというか小道具ですね。
でもこれが、なかなか味わい深い面白い作品だったんです。
昼間は質素で真面目で奥ゆかしい美女が、深夜になると悪魔に憑りつかれて真逆の性格になってしまうという、シンプルかつオーソドックスなラブコメ。
その「小悪魔」ならぬ「ガチ悪魔」に振り回される心優しき青年の右往左往が描かれる韓国映画です。
それにしても韓国って、悪魔に憑りつかれる系の作品が多いですよね?
中劇でもマ・ドンソク「悪魔祓い株式会社」が記憶に新しいところですけど、
なんでだろう???と思っていたら、そうか、韓国はキリスト教信者が多いからだったんですね!納得!!
気になりすぎたのでググってみたらなんと、日本ではほとんどが仏教徒なのに対して(熱量や信仰の度合いは別にして)、韓国は仏教徒よりもキリスト教徒のほうが多いのだそうです。
貞子か、サタンか、ってこと?
日本人の好きなホラーと、韓国映画でよく出てくる悪魔憑きは全然ベクトルが違うような気がするのはそのせいか。
しかも、韓国って儒教の影響が色濃く残るお国柄でありながらも、気が強い女性が多いように見えるというか、女性が強い感じがするというか、めっちゃ強い女性に振り回されるのがまんざらでもなさそうな男性を描く作品も多い気がします。
かくいう私も大好きなのが「猟奇的な彼女」
あれは名作!傑作!
チョン・ジヒョンがかわいすぎて、一時期、部屋に写真を貼っていたくらい。
あれは本当にかわいかったなぁ・・・。
そして今回、またかわいすぎて気が強すぎる美女が、ひたすら困り顔の優しい青年を振り回すという王道ラブコメの登場なんですが、なんとヒロインはあの〝少女時代”イム・ユナ
K-POPはあまり詳しくない私ですが、さすがに少女時代はわかります。
少女時代はセンセーショナルでしたよね。
なんなら2~3曲歌えます(?)
とにかく足長すぎだしスタイル良すぎだけど変にセクシーすぎないというか、
そしてみんなかわいすぎるし日本語もうまいし、ニコニコしててなんか好感がもてるというか。
懐かしくてYouTubeを見に行ったらなんと15年前!!
マジか!!??そんな前!?
てかこのユナちゃんて、センターだったのね!!
K-POPグループのセンターってすごくないですか!?
そういえば彼女、中劇で上映した「コンフィデンシャル~共助」で、主演のヒョンビンとほんのりラブが生まれるか生まれないかのムズキュン相手も好演してましたよね。
ガールズグループ出身から女優へというルートは、日本も韓国も定番になったようで。
今回も、相変わらず美の暴力といった感じの美しさで、昼と夜でキャラだけでなく化粧や髪型まで激変して主人公を翻弄しています。
(C) 2025 CJ ENM Co., Ltd., FILMMAKERS R&K ALL RIGHTS RESERVED
これ、観る前は私、「はいはい、あのパターンね。気の強い女子とヘタレ男子の王道ラブね」とちょっと斜めに構えていたんですけど、実はちょっと深くて。
「夜になると悪魔が憑いてキャラが変わっちゃう女の子」じゃなくて、
「美女に憑りついちゃった悪魔」のお話なのです。
なにしろ毎晩、一緒に散歩したりするもんで、そりゃあ人となり(悪魔となり)も知れてお互いを理解してきたりもしますよね。
映画やドラマなんかではとにかく悪者扱いで、悪魔祓いされて退治されておしまいというのがお決まりのパターンな〝悪魔”ですが、今回はちゃんと悪魔を敬意を持って描いているといいますか。
悪魔の人格(?)をきちんと提示して作られているのがすごい!
なので、とっかかりは「猟奇的な彼女」を踏襲しつつ、私の大好きドラマ「やまとなでしこ」みたいな〝世界観違うけど惹かれあう二人”的なムズキュンもありつつ、最後はタイムリープしてきた相手との別れみたいな気持ちになっちゃって、普通に泣いていた私でした。
・・・・・え!?悪魔憑き系ラブコメで泣いてる私!?マジか!?
ってなりました。
弱いんですよ。ドラえもんで恐竜と別れるシーンとか、クレヨンしんちゃんで戦国時代の姫君とお別れするシーン(ガッキーがヒロインで実写化したやつでも号泣)とかでも泣きますからね、私。
そんなこんなで、「一応観ておこうか」くらいのつもりで観て泣いた人がここにいるので、
『肩肘張らずに観られる王道ラブコメ』としてだけでなく『ふだんは日陰者扱いの悪魔を悪者にして終わらない映画』として興味深く、予想以上に楽しめる映画なのでおすすめです。
ガチオカルト作品ではないので、本気で雑誌「ムー」を愛読しているような方には刺さらないとは思いますが。(いいよね、「ムー」。私も好きです。)
しかしユナちゃん、かわいすぎですね。
「猟奇的な彼女」チョン・ジヒョンに通じる、「いじりすぎてないシンプル美人」という感じがとても良き。
だからこそ、悪魔が憑いた夜バージョンの派手めメイクも映えるというもの。
勉強になりました。
(→素材もテクニックも持ち合わせていないので自分に活かせる気はしないけど)


それからこの夏、絶対に観てほしい映画がこちら。
7月10日公開
「GOOD BOY グッド・ボーイ」
(C) 2025 Whats Wrong With Your Dog, LLC. All Rights Reserved.
これねえ、ほんとに面白かったんですよ!!
主人公、インディ(レトリバー犬)。
めちゃくちゃかわいい!!そして賢い!!
この映画がすごいのは、とにかくずーーーーーっとこのワンちゃんインディ目線というところ。
ワンちゃんから見た世界、そしてワンちゃんを映し出すカメラのみ。
だから、視点が低い。地面から数十センチ。
インディから見たご主人様、おうち、彼の目から見た外の世界だけで進んでいくお話。
なので、飼い主はほとんど顔が映らない!
飼い主の姿はほぼほぼ床から下半身、そしてせいぜい肩口までで、たまにチラッと顔が見えるくらい。
ヨシヨシされるときなんかはやっと目線の高さが合うけれど。
あ、こんな人なんだ!?みたいなね。
あまりにも視点が低いので、気が付いたらもう少し上の方が見たくて自分が一生懸命首の角度を変えて上のほうを見ようとしていました。
見えるわけありませんね。
そしてもちろん、ワンちゃんは喋りません。
喋るのは、映画の中の人間のみ。
本当にご主人様と静かに暮らすワンちゃんが、ワンちゃんのまま、よくわからないけどなんだか良くない感じの何かに気付き、それに向き合おうとしているけなげな姿を映し出します。
ジャンルとしてはホラー。
でも、〝ホラーは苦手”って方も大丈夫!
シリアルキラーがめっためたにパリピを殺しまくったり、イカレた殺人犯にぐっちゃぐちゃのドロッドロに内臓を引き裂かれたり、大量のゾンビに追っかけられたりは、しません。
強いて言うならオーソドックスな幽霊屋敷系でしょうか。
でもそのクラシカルな「幽霊屋敷」という設定のなかで、絶対的な個性が光る〝犬目線”
主人公の賢いワンちゃんだけが、おうちのなかの異変に気付き、なんとか大好きなご主人様にそれを教えようとしたり、守ろうとしたりと奮闘する映画。
たしかにホラーではあるんですけど、もう自分がワンちゃんだし、「あそこになんかいるよ!!気を付けて!!」みたいな、つまりまさに『志村、後ろ!!!』のやつ。
昭和世代の私からすると、大好きだった懐かしのドリフ的なシチュエーションなので、怖いより先にワクワクしちゃうという。
私もホラー映画はダメなほうですが、そんな私が面白かったんだから大丈夫!
(C) 2025 Whats Wrong With Your Dog, LLC. All Rights Reserved.
ちょっと思い出したのは、20年以上前ですけど急になぜか大バズリして映画業界を騒然とさせた映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」
森の中でドキュメンタリーを撮影していた若者たちが行方不明になり、その撮影フィルムだけが発見されたという作品でした。
撮影されたカメラ目線だけの映画というのが斬新で、宣伝も上手だったので、当時大ブームを巻き起こしましたよね。
その感じにちょっと似ていて、ちょっと懐かしくなりました。
お話は、かわいいインディくんと、あんまりちゃんとお顔は見えないけれどどうやらあまり体調の良くなさそうなご主人様が、森の中のアヤシイおうちに越してくるところから始まります。
ご主人様のおじいさんが住んでたおうちらしいのですが、ちょっとどうやらワケありのようで。
でも病気の静養と、あと、たぶん人里離れて一人になりたい的な感じで、田舎に越したというところか。
たしかに静か。
映画全体の出演キャストもごくごく少数。
ほとんどのシーンが、インディと飼い主二人のみ。
なにしろ、このご主人様を演じているのが監督本人、そして奥様がプロデューサー
そして主人公インディはその二人の飼い犬なんです。
そりゃあ、愛に溢れた映画ですよね。
愛犬インディに寄り添い、インディの様子を見ながら、3年にわたってじっくりと撮影された作品なのでした。
もう家族映画です。究極のミニシアター系。
タレント犬ではなく愛犬を使い、インディインディで演技ではなくて本当のご主人様と遊びたくて撮影された作品だからか、ホラー映画なのにずっとどこかほんのりと温かく、やさしい雰囲気を纏った空気感。
その自然な演技(?)が評価され、世界中の映画祭や映画賞で13冠!
2026年のアストラ映画賞ではイーサン・ホークらを抑え(!?)「最優秀演技賞」を受賞したインディ
「犬部門」ではなくて人間も含めたなかでの受賞は、動物俳優としての歴史的快挙。
だってすごいもん!演技が!
ハッ!として何かに気付く演技、じっと座って視線だけ上に上げていく演技、
ご主人様を引き留めようと吠える演技・・・
すべてがけなげで必死で一生懸命。
インディの目線でスクリーンを追っているので、いつの間にか私も一緒になって「ご主人様!逃げてーーーー!!!」と叫びそうに。
(C) 2025 Whats Wrong With Your Dog, LLC. All Rights Reserved.
閉ざされた一つの場所で、関わる人数も極力抑えたなかで低予算で製作されたいわゆる「シチュエーションホラー」のお手本みたいな作品ですが、自分が犬の視点で観るというのは新鮮どころか衝撃でした。
大好きなご主人様に言葉が通じないこと、気持ちが届かないこと、そして何もできないことがこんなに怖くてせつないなんて!
犬が「何もないところを見つめている」とか「絶対に地下室に入ろうとしない」なんていう、ワンちゃんあるあるから始まったホラー映画。
犬を飼ってる方、過去に飼っていた方、なんなら犬を飼ったことがない私ですら「あるある!わかるわかる!」ってなったくらいなので、誰でも共感できる、シンプルで普遍的なお話でもあります。
実際にはほんとに犬の気持ちなんかわかるわけないけれど(過去に犬だった人なんていないし、科学的に犬の言葉が翻訳できるとか、さすがに今の時代でも無理ですよね)、
ワンちゃんとの心のつながりとか絆とかを信じたくなる、きっとあるだろうなと思える、観たあとほんのりあたたかい気持ちになれるホラー映画。
そしてなにより最後、インディの絶妙な表情にご注目。
まじ、泣けます。
私、これまで〇十年と映画ヲタクをやってきて他の人にホラー映画をすすめたことなんてないんですけど(苦手なので)、これは初めて人にすすめるホラー映画になりました。
こうやって私がここでごちゃごちゃ言ってても仕方ないので、まず観てください。
ジャンルとか関係なく、ただ、これとにかく、スクリーンで観ておいたほうがいい。
家のテレビだと、ここまで自分がワンちゃんに憑依できないので!
「自分、病気のご主人様と一緒に田舎に静養に来た賢いワンちゃんなので!!」
のつもりで観てください。
ちなみにこの映画、今かなりバズってるらしいので、パンフレットのほかにグッズも販売する予定です。
数量限定なので、欲しい方はお早めに劇場に来てくださいね!!


そしてもう一本、面白そうなホラーが。
まさかの私の口から「面白そうなホラー」なんて言葉が出てくるとは。
7月17日公開
「オブセッション 災愛」
(C) 2026 Focus Features LLC.
和訳すると、『オブセッション』=強迫観念、妄想、執念。ということらしく。
こちらもまた製作費100万ドル未満という低予算の小さな作品ながら『Michael/マイケル』『プラダを着た悪魔2』に次ぐ全米興行収入ランキング第3位を獲得するという驚異的ヒットを記録し、社会現象を引き起こして話題沸騰中の映画なのですが、なんと監督はこの映画が劇場長編デビュー作。
YouTubeで配信したホラー動画が大バズりして頭角を現し、ブラムハウス(低予算のホラー映画を得意とし大ヒット作を連発している製作会社)によって今作の製作が決定、
A24(皆さんご存じですよね、インディーズ映画界でトップを独走中のカリスマ製作会社。独特の作家性や芸術性をつきつめつつ高品質かつエンタメ性を保ったまま受賞歴も興行収入も成功をおさめているスゴイところ)作品への参加も決まってるという、今もっともキテる新鋭監督。
こちらは、残念ながらまだ私も観られていないんですよね。
ここだけの話、映画業界裏話になりますが、みなさんご存じの「ユニバーサル映画」なんですけどね、まあ大きな会社なもんでいろいろと厳しくて。。。
公開前にあまり情報を外に出さないんですよね。
興行サイドへの試写もごくごく限定、サンプル映像も出さず、なんなら資料もあんまりくれなくて。
今、私が持っているこの映画の情報は、映画の公式サイトで見られるみなさんとほとんど同じものだけ。
そんなわけないだろ!て思いますよね?
でもそんなことばっかりなんですよ、けっこうね。
なので私も今、観られる日を楽しみに待ってるところ。
とりあえずは予告を観てみて、いけそうかどうかは自己責任でお願いしますなんですが、
ホラー苦手な私でもちょっとクスッと吹き出してしまったくらいなので、苦手よりも興味のほうが勝ちました。
想い続けた彼女の心を掴むため、ヤバそうなおまじないに手をだしてしまった主人公。
トントン拍子で彼女とうまくいきはじめたと思ったら・・・・!
というお話。
ちょっとぶっ飛んでてクレイジーな感じもしますが、じつは共感しまくりな私。
女子なら覚えがあるのでは?
純粋だった中学生や高校生だったあのころ、好きな男の子と両想いになれますようにとか、
たくさん喋れますようにとか、なんなら明日会えますようになんていうちっちゃーーーーくてかわいらしいおまじないとかやってませんでしたか!?
愛読書は「マイバースデイ」(占いやおまじないなんかがメインの少女雑誌)。
何色の紙に、好きな子の名前を書いて部屋に貼る(母に見つかって笑われる)とか、
ちょっとした小細工をしたものを好きな子の持ち物に忍ばせるとか(今考えるとヤベーことしてますね)とか、なんかやってましたねー・・・。
まあ、たいして効果を実感したこともないんですけど、それがおまじないってものですよね。
だけどこの映画では、速攻!効果覿面(てきめん)!
愛が狂気に、いや凶器に、そして災愛へと転じ、怒涛の展開に。
(C) 2026 Focus Features LLC.
ダークユーモアとロマンティックホラーの斬新な融合により、刺激的でエキセントリックで、今まで見たことがない新しいスリラーが爆誕。
私、ホラーは苦手なんですけど「スクリーム」とか「最終絶叫計画」あたりは、ミーハーな気持ちの方が勝って劇場で観てるんですよね。
今作も、どちらかというとそっち寄りな作品かなと思って期待しているところ。
予告を見ると、ヒロインのクレイジーっぷりが振り切れてて最高ですね。
私も早めに観て、上映が終わる前に感想書きます!!(すみません、これでも映画館ブログです。。。)
一緒に楽しみましょう♪(ものは言いよう)


さてさてそんなわけで真夏の中劇へいらっしゃい!!
ホラー映画で気分もヒヤッと涼しーくね。
映画館に行けばがっつりエアコン効いてるから電気代の心配も不要!
楽しみながら電気代の節約してください。
ただ映画館側としては、お客さんが来ても来なくても冷房を消すわけにはいかず、とにかくただひたすら涼しーーーくしてお客さんが来るのを待つしかないわけで。
つまり何が言いたいかっていうと。
・・・・・・・・・映画館に来てーーーーーーー!!!!
てかつまり、中劇に来てーーーーーーーーーー!!!
ってことなんですけどね。
映画館の涼しさ無駄にしないで!有意義に使いましょう!!

いや、わかるよ、常連さんたちがよく言うんですよ、「夏と冬は観るのが無い」(子供向けアニメばかりなので)ってね。
そう!わかってる!
そんなの我々が一番わかってる!!
でもスクリーン2つしかないんだもの!!
そのうえで、この映画離れ映画館離れの傾向(サブスク浸透)&シネコン全盛という厳しい時代を地方の小さな映画館が生き抜いていくには定期的にお客さんが入るコンテンツをやっていかなくてはいけないんだもの!!
子どものアニメとか、大人のアニメとか、とにかくアニメとか、アニメからの派生作品とか、少しでもお客さんが入るものをやらないと生きていけないんだもの!!(なんだかんだいって日本のアニメは強い)
そもそもの大人の事情ももちろんあるけどね。
「イエス!!」か、「イエス、サー!!!!」の選択肢しかない状況も多々あるしね。
だからもう8月は仕方ないよ!
夏休みはアニメで少し稼がせてくださいよ!
9月からお休みしなきゃいけないしね!
大変なんですからもう!マジで!!

・・・とまあ、一人でブチ切れてる場合じゃありませんね。
このブログを読んでくれているマニアックなみなさまにもできることはありますよ。
ほっとくと、またいろんな人が勝手に「中劇、一回つぶれたよね」(つぶれてません)
とか、「中劇、復活したんだね」(ずっとやってます)とか、「盛岡ってフォーラム以外にも映画館あったんだ!?」(こちとら昭和10年からやってるわ!!)とか、なんかいろいろ言われちゃうので、
世間話でそういう会話を耳にしたら、地道にみなさんが「中劇はお休みするだけだよー(美容整形じゃなくて治療ね)」とか、「12月には再開するんだよー」とかあちこちで呟いてくれるだけでも助かります。
12月、中劇は復活します。(今度は復活という表現で正解ですね)
そのころはもう冬休みになる時期なので、またそこは大きな正月映画が入ってくると思うのですが。(思うのですが?)
そのころまた「中劇ってつぶれたんだよね」などと言われないように、『絶賛メンテナンス(治療)中!!!』と大きな声で発信していかないとね。
みなさま、何卒ご協力お願いします!!!



★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/



2026年6月11日木曜日

久々の番外編:映画って、本当にいいものですね(?)

こんにちは。
気が付いたら6月。
もう今年も半分終わる、ということで。
この半年の間、あまりにも何もしてないために絶望的な気分になってしまっている私です。
・・・生きてるだけで良し、としましょうか。
そんななか、今回は映画にまつわる最近の私のすごくうれしかった大きな出来事をお話しさせていただこうかと。
・・・・え?映画の宣伝しろって?
出不精に磨きがかかって全然映画観てないからネタ切れだろって?
「ああ、そうだよ、そうですよ!!インプットをサボってるから書くことないんだよ!!」
とまでは言いません。
一応、「モノノ怪 蛇神」とかさ、「SAKAMOTO DAYS」とかさ、「ナースコール」とかさ、「ラプソディ ラプソディ」(めっちゃよかった!)とかさ、「きょうから僕が村の映画館」とかは観てるしね。
「スパイ・ゲーム」もめちゃくちゃ面白かったーーー!!
公開当時に観たときもかなり面白くて大好きだったんですけどね、
そのときより今のほうがさらに面白かった!!
これが成長ってやつ!?
あのころはハラハラドキドキのアクションものとして、しかも究極の新旧イケメン(レッドフォード&ブラピ)のどちらかが常にスクリーンにいることだけで大満足。
でも今回は、中東情勢とか、大人になった自分の価値観とか、ストーリーの深いところも楽しめたんですよね。
・・・・いや、もう今日で終わりましたけどね。
・・・・。
そして、ずっと観たくて待ってた「カミング・ホーム」を見逃してしまったことがショックでまだ立ち直れてないです。。。
私としたことが!!大好きな「リトル・ミス・サンシャイン」のスタッフが製作した映画だから絶対に観たかったのに!
ルミエールさん、「カミング・ホーム」、1週で終わるってどういうことよ!?
2週やってくれないと困るのよ!
観ようと思ってたけど急に用事が入ることってあるじゃん?
入ったんですよ。急遽、大切な用事が!
絶対に観たかった「カミング・ホーム」を諦めてもどうしても行かなくちゃいけない用事が。
そしてそれはどうしても映画好きの人に聞いてもらいたくなるような「ビバ!映画!」な出来事だったので、どうしてもそれを書きたいので書きます。
今回、映画の紹介は一切ありませんのでご了承ください。
映画の紹介が読みたかった方や、私の長い文章が苦手な方は、このままそっと閉じてくださいね。
・・・なんか絶望的にエピソード導入するのヘタすぎますけど気にしないでください。
常にテクニックより情熱のほうが勝っちゃうタイプなので。(どんな言い訳)

5月末のある日、スマホのSMS(ショートメッセージ?)にお知らせマークが付いてるのに気が付いたんですよ。
スマホの会社からの宣伝とか、カード会社からの督促(お金はきちんと返しましょうね)くらいしか来なくてほとんど使うことが無いので気が付くのが遅くなったんですけど、数日前に来てたメッセージでした。
「げんきですか?〇〇(名前)だよ。」って。
・・・・・怪しすぎだろーーーー!!
SMSって、たまに出会い系みたいのが来たりもしますよね。
あれ、なんなんですかね?一回もそんなのに使ったことなんかないのに!
「今からオッケーなOLです♪」とか、「ダンディなおじさまが好みです♪」みたいな。
そんなのは、「んなわけあるか!金目当てじゃボケ!」(口悪すぎ)とか、「アホか!バイトの男が書いてるに決まってんだろ!」(闇。)とか突っ込んで、即消して終わりですけどね、ふだんは。
だけどこの次のメッセージに私の名前が出たんですよ。
そして、「まだ映画館で働いてる?いま私、こっちに戻ってきてるんだ。」ときた。
・・・・・・・・・完全に知り合い。
アホみたいな出会い系の釣りじゃない!!
え・・・・・もしかして。
「もしかして・・・・Yちゃん?」と返事をしてみました。
そしたらすぐに「そうだよ!よかった!電話番号生きてた!今、電話かけてもいい?」
というわけで、そこから2時間喋りまくり。
一瞬、「もしかして宗教関係?ネズミ講?」という不安もよぎったんですが、
そんなわけない、Yちゃんに限って、ひとしきり世間話が終わったら高価な壺とかビミョーなラベルの付いた水とか売り始めたりするわけがない!
・・・大丈夫でしたよ!
本当に、ふと私のことを思い出して勇気を出して連絡をくれたのでした。

ちゃんと話すのは15年くらいぶりですかね。
今もまだ東京に住んでいるけど実家(県南)の片付けで少しだけこちらに滞在していたとのこと。
Yちゃん。大好きな友達。
〇十年前に映画館通りで知り合い、香港映画のオールナイトで偶然会って運命を感じて私がナンパし、マニアックな趣味がことごとく合うので一瞬で仲良くなり、そこからはもう双子のような(実際、よくそっくりと言われてた。猫背の感じとか髪の感じとか体型とか服の好みとか似てたので。)恋人のような仲の良さ。
「岩井俊二の短編よかったよね!パンフ高いけどやっぱ買いだよね!」
「アニエスベーのショップでゴダールとのコラボポスター売ってたよ!」
「カヒミ・カリィのアナログ盤買った?いいねー!」
「『ハッピー・マニア』(漫画)の新刊買ったから貸すね!」
「チャウ・シンチーは『0061』がとにかく最高だよね!」
「〇ャニーズJr.のライブ当たったから一緒に行こう!」
「小沢くんと小山田くん(フリッパーズギター)が通ってた下北沢のカフェでお茶しよう!」
・・・・とまあ、ここまで守備範囲の広い私の趣味の世界がことごとくドンピシャでハマる友達なんてめったにいない・・・・どころか、二度と現れるわけないですよね。
私たち本人同士でさえ、ミラクルすぎて運命と思いましたもん。
前世は双子。絶対。

盛岡で一緒にいたのは2年弱だけど、彼女が東京に越してからもずっと仲良しで、常に長い手紙のやり取り(時代!ていうか、お互いいちいち話が長いので手紙のほうがラクだった)をして、夜中に長電話したりもして。
私がちょくちょく東京に遊びに行っては泊まらせてもらって一日中遊び倒して。
遠くにいても心は繋がってるソウルメイトでした。
ただ、歳とともにいろんなことが変わっていき、ほんの少しずつ状況が変わっていき、
手紙も電話もちょっとずつ間が空くように。

覚えているのは、2011年3月
これ、嘘じゃないですよ、ほんとですよ。
たまたま、東京での仕事を辞めていったん実家に戻ってきたというYちゃんから久しぶりに「来週、盛岡に行くから会いたい」と連絡が。
当時、彼女は免許を持っておらず、私はペーパードライバーだったため車でビューっと会いに行くことができなかったので、盛岡に来るというその日を楽しみに待っていたのですが。
その約束の日の前の週。
3月11日、東日本大震災が。
彼女は県南の内陸部、私は盛岡なのでお互い大きな被害があったわけではなかったのですが、
あの震災のあとしばらくは県内でも長距離の移動どころか、友達と遊ぶなんてこともできなかったですよね。
連絡が取れたのも数日後、「今は無理だね」となり、電池が買えないとか納豆は何曜日の朝ドラッグストアに並ばないと買えないぞとか、牛乳見つけたらとにかく買っとけとか、あそこのガソリンスタンドなら30分くらい並べばいけるぞとか、なんかドタバタしてるうちに彼女は「家族とうまくいかないので東京に帰る」と言ってそのまま東京に戻ってしまったのでした。
そのあと、ポツポツと連絡は取っていたような気はするのですが、私も彼女もまだスマホの使い方も微妙だったあのころ、LINEもまだ無いころ(知ってました?LINEができたのって震災のあとなんですよ。)に離れてしまった私たちはいつのまにかそれぞれ自分の狭い世界で日々の暮らしに埋もれていってしまいました。
私は私で自分のことでいっぱいいっぱい、彼女もまた自分の状況に迷い悩み、お互い余裕がなかったんですね。
「ごめん、いろいろしんどくて、一人で殻に閉じこもってた」と彼女。
「私も同じ。あのころ自分のことだけで精一杯で、そのうち連絡しよう、連絡くるだろうって思ってるうちに何年もたってしまった」と私。
それでも一瞬であのころに戻った私たち。
話は止まらず、15年分のお喋りは一生続きそうな勢い。
「会いたい!!」と私。
「私も。でももうすぐ東京帰るんだ。」
・・・・・・。
「あさって!私、あさってなら行ける!!」「カミング・ホーム」を観るという大事な用事があったけどもういいや!諦めよう!)
そう、15年もの間にドライビングテクニックを磨き(ものは言いよう)、父の渋いシルバーのセダンを乗りこなし(ぶつけまくり)、ここのところ遠距離ドライブにも自信をつけてきた私の運転。
それもこれも、今回のこの、Yちゃんに会うための鍛錬だったのかも!!(・・・・)

というわけで、暫定税率の廃止で安くなったのは気のせいで、戦争のおかげですぐにまた高くなってしまったガソリンを満タンに入れ、ドライブ用の音楽も用意して、日焼け止めを塗って準備万端、朝イチで張り切って傷だらけのシルバーのセダンに乗りこんだ私なのでした。
もちろん、このミーハーな私がただひたすら県南へのドライブをするわけがございません。
途中、平日でも開店から行列ができると噂の田園風景のなかのパン屋さんで、いま絶賛バズり散らかしてる有名なパンを買おうと車を飛ばしました。
ちょうど開店くらいに到着できたのですが、私の順番がきたところで残り2個。
私とYちゃんのでちょうど2個!
だったのですが。
・・・・・・・。
小心者の私。
後ろでジーッと睨みをきかせてくるマダムの圧に押され、ついうっかり、「これ2個・・・あっ・・・いや、1個でいいです」と。
・・・・・・いい人過ぎんか、私( ゚Д゚)!!!!
いくら後ろのマダムが怖くても、別に一気に5個とか買うわけじゃないんだから買ってもよかったよね2個くらい!朝の9時に花巻あたりのパン屋に行くことなんてもう二度とないじゃんね!!
と、あとから思ったんですけどね。
まあ言ってしまったからには仕方ない。
別のパンをいろいろ買って、それらももちろん全部ありえないくらいおいしかったのでいいんですよ。
いいんだけどでも。
やっぱりあのパン、めちゃくちゃおいしかったんですよねえええええええええ!!!2個買えばよかった。。。。。。

・・・・・・え、で、なんの話だっけ?
ああ、大好きな友達に会いに行った話だった!!
そう、で、はるばる会いに行きまして。
電話ではお互い「オバチャンだから会うの嫌だなーガッカリしないでね」
などと『大きな玉ねぎの下で』状態(知らない?爆風スランプの超いい曲ですよ!!)だったオバチャン二人でしたが。
会ってみればなんの。全然変わってないじゃん!
白髪は染めてるけどね!貧血で病院通ってるけどね!

そこからまた止まらないお喋りが延々と。
〇十年前、映画業界に足を踏み入れたばかりの私は毎日のように通っていたパン屋さんで働く彼女のことを一方的に知っていたのですが(歳、近そうだな・・・この人の来てる服、好きだなぁ・・・とか思ってた。)、
その年の大みそか、香港映画3本立てのオールナイトで年越しをしようというクレイジーなイベントに一人で来ていた彼女を見つけて、いてもたってもいられなくて思わずナンパ。
「あのぅ・・・パン屋さんの方ですよね?チャウ・シンチーお好きなんですか!?私もです!!」(なんだそれ。)
・・・ってもうそれ、ほぼ恋だよね!?
ええ、もちろん、そのクレイジーなイベントに私もいたってことですけどね。
大好きなチャウ・シンチーの中でも一番大好きな「0061/北京より愛をこめて」がスクリーンで観られるんだからね!
彼氏、いらなかったんですよね、その頃。
毎日映画を観たいし、英会話にも通いたいし、海外旅行にも行きたいし・・・って、やりたいことばっかりだったし、友達と連日飲んだくれてるほうが楽しかったし、若いから元気だったのでそれら全部やれてたし、そもそも恋愛ってめんどくさいしね。
だから、女の子同士で遊んでるのが楽しかったんですよね。
・・・いや、まずモテなかったんですけどね。
そんな言い訳はどうでもいいか。
とにかく今でも鮮明に覚えているそのクレイジーな大みそか香港映画オールナイトのこととか、
彼女は山P担、私は斗真担で一緒に東京ドームの〇ャニーズJr.のライブに入ったこととか、
一緒に東京の恵比寿ガーデンシネマ「アメリカン・ヒストリーX」を観て二人ともかなり食らってしまい、あまりにもしんどくなって一言も話さずに次の映画館へ直行し(渋谷のパルコだったかな)、それがわりとハッピーな映画だったのでそれが終わって近くの居酒屋に入ってからやっと落ち着いて口を開くことができたときのこと、
一緒に下北沢のレコード店や古着屋やカフェを足が棒になるまで歩いて巡ったときのことなんかを喋り倒し、
あとはお互いの近況、衰えを実感する身体の不調(この年齢あるあるですね)、昔の推しや今の推しのことetc...
どんなに話しても話し足りない!
最後にやっぱりミーハーが止まらない私はYちゃんの実家の近くのジェラート屋さんにもどうしても行きたくて一緒に行き(このごろジェラートにハマっている私)、
別れ際、まだLINEをやってなかったYちゃんとLINEで繋がろうと四苦八苦したのですがYちゃんのスマホが古すぎてLINEを入れられずにあえなく挫折。
彼女がスマホを新しくするまではLINEできないというまさかの事態に。
仕方ないので、しばらくの間は例のSMSでやり取りをすることにして別れました。(もう出会い系とは疑わないよ!)
そうしてあっという間の楽しい時間は過ぎ、彼女はあっさり都会へ帰って行きましたとさ。
知ってるよ、もう今はLINEでもないんでしょ?若者はインスタで連絡とりあうんでしょ?わかってるよ。
でも私らは、これからLINEなの!それが楽しみなの。
ほら見て、これがオバチャンだよ。

すごいでしょ。
面白いよね。人生いろいろ。
あれから〇十年。
私だけが映画館通りで時を止めていたような。
そしてYちゃんがメッセージをくれてから、最近すべてが面倒で感情も消えがち、思考停止状態だった私の心に明かりが灯り、ウキウキと心が躍り、明日が楽しみになりました。
人って、ほんの少しの楽しみができればそれだけでいきなりイキイキしだすんですね。
この先、歳をとるのがしんどいな、楽しいことってあるのかな、みすぼらしい貧しい老後しか想像できないな、なんてぼんやり思ったりすることもあるんですけど、大好きな友達とまた繋がれたってことだけで、なんだかがんばれそうな気がしました。
Yちゃん、ちょくちょく連絡取って、生存確認していこうね。(現実)

そんなわけで、大みそかのチャウ・シンチーでナンパした懐かしいソウルメイトと「まだ映画館で働いてる?」の一言で繋がった、出会い系でも宗教でもネズミ講でもなかった怪しいSMSから始まる、オバチャンヲタクたちのせつなくもかわいらしい再会ストーリーでした。

私にとって映画って、こうして古い知り合いとの縁を繋げてくれる大事な栞みたいなものでもあるんですよね。
この歳になるとどうしてもいろんな出会いだけでなく別れもあるものですが、
別にたいした理由は無いけど物理的に距離ができたり、状況的に共有するものがなくなると自然と連絡を取ることが減っていったりするんですよね。
私も定期的にメンタルが弱ったりもするので(あ!信じてませんね!?あるんですよ、いい歳なので!)、疲れてしまって他者との摩擦をなるべく避けるために意図的に心にシャッターを下ろしたりすることもあって、そういう時期に距離ができてしまって連絡を取らなくなってしまった友人も少なからずいたりします。
若いころは友達もたくさんいたと思うんですけど、今はもう友達と呼べるのはごくごく少数のほんの一握りで、あとはひたすら『知り合い』ばかりになりました。
盛岡に〇十年も住んでるので知り合いは自然と増えますもんね。
でもたぶん、歳をとるってそういうことなのかなとも思い、割り切ることにしました。
体力も気力もないので、たくさんの人と繋がって若いころみたいに毎日笑って遊んでいられなくなったんですもん。
充電しないと動けない。
そんななかで、何年かぶりに中劇に顔を見せて「よかった!まだここにいたんだ!」と声をかけてくれる古い友人がいたり、
私が映画業界に足を踏み入れたころにとてもお世話になった映画ヲタクの先輩方が相変わらず中劇に映画を観に来てくれることで〇十年経っても繋がっていられたりすることが、
私のアイデンティティやモチベーションになっていたりもします。

映画が好きで、映画館が好きで、それだけでずっとここにいることが、たまになんだか虚しくなったりもするんですけど。
私、何やってんだろう?何もできなかったな。なんて。
若いころ、勇気をだして東京の映画館や配給会社なんかに飛び出していたら・・・とか、
岩手を出て別の場所で働くという選択肢を目の前に提示されたこともあったのに・・・とか、
考えても仕方のない「たられば」をふと思い浮かべてしまうこともあったりね。
そんなときに毎回、頭に浮かぶ映画は「スライディング・ドア」
グウィネス・パルトロウ主演の地味な作品ですが、大好きな映画です。
閉まりそうな地下鉄のドアにすべりこんで(スライディングして)乗れた場合と乗れなかった場合の2つのお話が描かれます。
今調べたら、30年前の映画だって( ゚Д゚)!マジか!!
これ当時、映画館で観た人は私のほかに何人いるんだろう??ってくらいに小さな映画だったんですが私は本当に大好きで、そのあと現在に至るまで、いろんなことで頭がいっぱいになったり発狂しそうになったりすると、ふっと思い出す映画になってます。
グウィネスも一番カワイかった頃なので、機会があったらぜひ観てみてください!
・・・・・って、なんの話だったっけ??
もうだいぶ長くなってしまったのでもう閉じないとね。
そんなこんなで、久しぶりの大好きな友達との再会は、
いろんなことがあるけど私を私に戻してくれるのはいつも映画だなぁ、とか、
とても狭いマニアックな映画が好きなおかげで繋がる縁もあるし、迷いながらも悩みながらも田舎の映画館から離れられないでいることで引き寄せられるように戻る関係もあるんだなぁ、とか、
少し今の自分を肯定できるような気持ちになれた出来事でした。

これはやっぱり、映画好きの誰かに共有したかったんですよね。
ごめんなさい、全然映画の紹介をしない回でした。
まあ、ふだんから『すでに終わった映画』とか『ギリギリ先週始まった映画(すぐ終わるから気をつけて)』とか『昔観た映画』の話ばかりで、さっぱり新作映画の宣伝をする気がないという残念なブログですけどね。
なので慣れてるか。
最近の私は「紫波町がジェラートでアツイ!!」っていうんで足繫く紫波町に通いいろんなジェラートを食べまくってるのでその話もしたかったんですけどね(だから映画の話をしろ)、また今度にします。


あ、設備工事での休館のスケジュールがやっと決まったのでご確認ください!(見事な〝ついで”感!)
〇休館期間:2026年9月11日(金)〜2026年12月3日(木)予定
休館中の「午前十時の映画祭」作品の振り替え上映も許可が取れたので、当初の上映スケジュールとは変わってしまいますが上映だけはなんとかできそうなのでご安心ください!!
○レッド・サン     :9/4〜9/17   →9/4〜9/10(1週上映)
●許されざる者(1992) :9/18〜10/1   →左記期間中上映なし
●用心棒        :10/2〜10/15  →左記期間中上映なし
●椿三十郎       :10/16〜10/29  →左記期間中上映なし
●ラブ・アクチュアリー :10/30〜11/12  →左記期間中上映なし
●恋人たちの予感    :11/13〜11/26  →左記期間中上映なし
○マタンゴ       :11/27〜12/10  →12/4〜12/10(1週上映)
*なお、休映となります●印の作品に関しまして別の期間での上映を予定しております*


というわけで、ごくたまーにある、映画好きのオバチャンの番外編でした。写真の挿入も無いひたすらに長い文章でごめんなさい。
それにしても、映画って、本当にいいものですね。
(→もちろん水野晴朗風)
みなさんも、いつ何があるかわかりませんからね。
会いたい人に会い、やりたいことはやって、思いついたときには勇気を出して連絡しましょうね。
久しぶりの人にはちゃんと大事なキーワードをお忘れなく。
「まだ映画館で働いてる?」「あの映画、一緒に観たよね」みたいな。
じゃないと、出会い系と思われてしまいますから気を付けて!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/

2026年5月14日木曜日

「ハムネット」観てください&帰ってきた「勝手に音楽映画祭」

こんにちは。
ずいぶん暖かいですね。
もう夏なの?
ズボラすぎて季節感が全く無いので、「いよいよ暑すぎる!」とかにならないと洋服も部屋のコタツも(ええ、まだありますけど?)冬のままの人です。
さすがにね、次の休みにはどうにかしようと思いながらしばらく過ごしているんですが、それも流れに流れて今ここ。
また前回の更新から1か月ほどたってしまってますね。
なんででしょうね?
え?体調?悪くない、というか普通に元気ですよ。
例によって、サブスク追いかけるのに必死なのと、
それとみなさん忘れてもらっちゃ困りますね。
一応、私も映画館の中の人なんですよ。
ゴールデンウィークってのは映画業界から生まれた言葉なだけに、ゴールデンウィークぐらいバタバタと働かせてくださいよ。
そりゃあね、満席になんかならないし、午後はどんどん客足も落ちてヒマですよ!(ここだけの話ね!)
それでもやっぱりふだんよりはお客さんが来るし、たとえ来なくても早朝から夜遅くまで映画を回さなアカンのですよ!
・・・・どこに怒りを向けているのかわかりませんがとにかく、一応、早朝興行のために朝7時前に家を出て、昼は必死でポップコーンを作りまくったりコナンのグッズを売ったりしていました。
そうでなくちゃね!
忙しいほうが嬉しいもんね!客商売なんでね!
というわけで、今回の言い訳もなんとか着地したところで。
前回の「休館のおしらせ」がわりと伸びまして。
なんだよ!みんな、ふだんは読まないくせに不穏な空気が漂ったときだけ覗きに来るのかよ!
などと軽く悪態をつきつつも、伸びていく閲覧数を見てはまんざらでもない笑みを浮かべていた私ですけど。
気が付いたらすごく楽しみにしてた「ハムネット」が始まっちゃってたという。
久しぶりの、絶対に面白いし映画ヲタクのみなさんも楽しみにしてるはずの期待作なので公開前にブログを書かないと!
と、思ってたんですが。
思ってはいた。
ハッと気が付いたらいつの間にかゴールデンウィークが終わってただけ。
そしたら「ハムネット」始まってただけ。
それだけ。
まあ、大丈夫ですよ。まだ上映するんで。
というわけで、「ハムネット」です。
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これもまた毎回言ってますけど、書き始めてはいたんですよ。
マジで。
毎回、途中で力尽きるの、なんでなんでしょうね、ほんとに!!??
昔からそういう感じなんですよ。
若いころ、「バイオハザード」とか「ゼルダの伝説」とか「トゥームレイダー」とか「鬼武者」とかのアクション系のゲームが大好きで、何日も徹夜でやりこんだりしてたんですけど、
ようやくラスボスにたどりつく!ここを突破すればクリアだーーーー!!!
っていう、全クリ目前みたいなところでやめちゃうんですよ、私。
終わるのが嫌で。
え、わかりません!?この楽しい時間が終わっちゃうなんて耐えられない!みたいな。
達成したら終わっちゃう!みたいな寂しい気持ち。
日曜夕方の「笑点」の音楽が聞こえると休みが終わっちゃうから悲しいみたいな。
・・・・・・え、なんの話!?マジで!!
なんか違う?
ちょっと違うか。
自分でもよくわかんないけど、とにかくいろいろ、もうすぐ終わりそう!なフラグが立つと終わりたくなくて途中でやめちゃうんですよね。
まあ、それが原因なのかちょっと違うのかわかりませんが、今回も途中で止まってました。
・・・・って、これ私、そもそも宣伝活動、向いてないよね( ゚Д゚)?
いまさら大変なことに気付いてしまいましたが、そんなことは無視して進みます。
だから「ハムネット」ね。
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今年の米アカデミー賞では8部門ノミネート主演女優賞を受賞した作品です。
今回、けっこう受賞いけるんじゃ!?と思ってはいたんですけどね。
開けてみたら結局、「ワン・バトル・アフター・アナザー」がゴソッとかっさらっていきましたね。
やっぱそうかー・・・だよねー・・・だと思ったー。
レオがねー、スッゴク良いのにまたしても脇に食われて不憫なね。
彼、いっつもそうだもんね。
・・・観てないけど。
って、観てないんかい!!
PTA(ポール・トーマス・アンダーソン)かぁー・・・長いんだよねーあの人のやつ。。。どうしようかなー・・・・
ってぐちぐち行くの迷ってたら終わってました。
あの人の映画で好きなやつって、「パンチドランク・ラブ」くらいなんですよね私。
なんたって「パンチドランク~」だけは尺が90分くらいだし!最高!(そこ?)
あの人のほかの映画、どれもこれも長くて!そして重くて!なのにいまいちよくわかんなかったりして。
いや、とりあえず観ようかなーとはなるんですけどね。
面白そうかなー、観といたほうがいいかなー、とはなるんですけどね。
でも、「心身ともに絶好調!!」ってときじゃないとなかなかね。
って、PTAについて語る会ではなかったですね。
「ハムネット」でした。
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これはよかったですねー。
まさかの、クロエ・ジャオ節全開の、コスチュームプレイ。
こうきたか・・・さすが!としか。
アカデミー賞作品賞&監督賞を受賞した「ノマドランド」も記憶に新しいクロエ・ジャオ
いかにも新しい風!みたいな作風であの年のアカデミー賞の話題を独占しましたね。
でもなんていうか、すべてが受け取るこちら側次第、みたいな感じなのは「ノマドランド」のときから変わらないんですけど、
時代もので実在した人物を描く作品で、その手腕を遺憾なく発揮したうえに、
今回さらにそこにジェシー・バックリーの凄みが加わり、相乗効果でものすごい圧があったというか。
真っ赤な炎と真っ青な炎が向かい合ってがっちり組み合ってものすごい勢いで空を覆っていくような、冷たさと熱さが同時に襲ってくるみたいな、そんな感じ。
・・・・・言ってて自分でもよくわかりませんが。
静かなのに目が離せない、意図的なのかそうでないのかわからないけどずっと心がザワつく、でも気持ち悪くはない、そのうえ最終的にスッキリするわけでもないのにすがすがしくて、観終わったあといつまでもその映画のことを考えてしまう。。。
「ノマドランド」もそうでしたけど、派手ではないのにずっと気になる、何かがずっと心の奥に小さく残る、不思議な映画でした。
この監督、自然を描くのがうまいというか、『人間』はもちろんなんですけど『森』とか『土』とか『木』とか『水』とか『花』とか、なんなら『空気』まで、そこにあるすべての命を丁寧にすくいあげる映像というのか、
ただ単純に「映像が美しい」ということではなくて、カメラのなかに映しだされるものすべてを意識しているというか、なんかそういう丁寧な計算し尽くされた〝命”の描き方みたいなものを感じて、
それでいて完全に作りこまれているような感じはしなくて、
役者も含めて、風や空気や天候、その場にあるもののすべてのその瞬間の流れにまかせているような、なんとも不思議な空気感!
衣装や自然の色づかいもリアルで生々しいのに美しく、匂いまで伝わってきそうなほどの「その場の空気」の描き方は圧巻。
ストーリー的には、作品全体の答えを提示しようとはしていなくて、「答えなんてないよ、君が感じたように受け取って」という曖昧さと、その奥の奥の奥のほうに強く何かが主張しているような熱が見えるような気もするし、気のせいのような気もするし・・・
という部分が、たぶんこの監督の好き嫌いの大きく分かれる要因だと思うのですが。
この作品も暗いし重いし、私の個人的な好みで言うと基本的にはハッピーエンドが好きだしスパッとわかりやすい映画が好きなので、こういったタイプはあまり好みではないほうなんですが、なんですが。
・・・・・なんですが。
なぜか嫌いじゃない。
「何が言いたいのかわからん!!!」て感じの映画も監督も苦手なんですけど、
この監督もこの作品も、なぜか嫌いじゃないんですよねぇ。。。。
今回はまた、原作があってその原作者を口説き落としてこの作品の脚本を共同で執筆したというのもさすがですよね。
俳優も、原作も、そこにある自然でさえそのまま受け入れて活かして作りました。
というような感じがすごくします。具体的に説明するのはすごく難しいですけど。
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「ハムネット」
「ハムネット」「ハムレット」は同じ名前で、16~17世紀の記録文書ではどちらを使ってもOKということになっていたそうです。
そして誰でも知ってるあの世界一有名といっても過言ではないあの戯曲「ハムレット」ができる何年も前のイギリスの片田舎が舞台のこの映画。
世界一有名なイギリス人男性とか、世界一売れてる劇作家とか、さまざまな呼称がある天才劇作家ウィリアム・シェイクスピアが、その「世界一有名な劇作家」になる前のお話。
なんとこの映画、劇中では一度も「シェイクスピア」という名前は出てきません。
ロンドンから約160キロほど離れた田舎の村(当時は馬での移動ですからね!)で、冴えないラテン語教師をやっていた、まだ何物でもない若者が、村でもちょっと浮いているミステリアスでフシギちゃんな女性に恋をして、めっちゃナンパして必死で口説き落とし、デキちゃった婚をして・・・・っていう「おいおい、なんだこのクズ男!」って感じで始まるストーリー。
それだけなら月9も真っ青なベタな恋愛ドラマなんですが。
この映画は、天才劇作家シェイクスピアではなく、一人の男性、ただの父親としてのシェイクスピアの人生を、妻の目線から描いた作品。
裕福な農家の娘と、将来の展望も無い作家志望の田舎の若者。
・・・て、なんかよく聞くなぁ、その設定!
作家志望、画家志望、ミュージシャン志望(?)・・・
そういった、創作や制作やアウトプットが必要なものを夢見る人たちはみんな、地元の家族や平和で静かな暮らしと、捨てきれない夢との間で悩み苦しみ、そして都会へ出ていくものなんですよね。(だいたいは最終的に家族を捨てるけど)
一瞬、石川啄木の話かと錯覚しそうになってしまう岩手県民の私でしたが、気を取り直してこの男がイギリスの世界一有名な劇作家シェイクスピアであることを思いだして続けます。
とにかくアーティスト志望の男は夢追いかけて都会出るよね!
そして、500年後の今でも世界のどこかで必ず作品が上演されているような売れっ子になるとはつゆ知らず、生きてるうちは全然巨匠でもなかったただの夢追い人の、田舎に残された妻と子どもたちの姿が描かれます。
生活は苦しいわ、ワンオペだわでてんやわんやの毎日だけど、働き者の肝っ玉母ちゃんはちょっとした不思議な力があるので、子どもを産むのも森じゃなきゃ嫌!!とかいってむりやり森に行って出産するわ、食うにも困るような暮らしなのに夫には都会で勝負してこい!と金を渡して背中を押すわ、パワフルでエネルギッシュな強い女なのがすごい。
そういう女じゃないと、冴えない青二才のラテン語教師を500年後も売れてる劇作家になんて育てられないですよね。
その後、世界中を覆った黒い病(ペスト)の流行によりこのつつましくも穏やかだったこの家族を悲劇が襲うわけですが、これまた作品のタイトルロールである「ハムネット」を演じている少年が、なんともかわいくて!!
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まあるいほっぺと青い大きな目の賢そうなこの少年の演技に、クライマックスまで泣かされっぱなし!
ラスト20分、ロンドンの劇場で上演される「ハムレット」のシーンはほんとに目も心もつかまれて引き込まれてしまう凄い時間なんですが、その劇中で「ハムレット」を演じているのはなんと、このハムネット役の少年の実の兄!
たしかに似てるー!!!どっちもイケメン!!!(やっぱりそこ!?)
息子とソックリな顔の青年に最後の言葉をかける父王を演じるシェイクスピアの顔はまさに父親で、後悔と迷いと苦しみと絶望とすべての哀しい感情が滲み出る素晴らしい演技!
ポール・メスカル
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凄い人!!
これを観るまで、「またまたカッコイイ英国イケメン発見!期待大!」などと不純な目でしか見えてなかった私でしたが。
だって「アフターサン」がスッゴク良くて!!めちゃくちゃ良くて!
あの若いパパ役!超ーーーーーカッコよかったじゃん!?
うわーーーーまたイイ感じの英国イケメン(厳密に言うとアイルランドイケメンですが)出て来たよ~!!!と思ってただけだったんですが。
2022年の「アフターサン」アカデミー賞主演男優賞にノミネートされただけありますね。
英国の舞台でシェイクスピア作品なんかも演じる、すっごいガチの演技の上手い役者でした。
・・・え、そんなの知ってた?ほんとに?
なんだかんだいって「グラディエーター2」の人ね!くらいしかコメントできなかったりしませんか?
これから絶対に要チェックの俳優であることは確かですが、まずは「アフターサン」を絶対に観ておいてくださいね!マジでカッコいいから!!(大事。)
今回の「ハムネット」も、これぞ役者!とばかりの凄み。
まだ何者でもない田舎の若造も〝憎めないクズ”の感じが絶妙で良かったし、
家族を愛しながらも自分自身に迷い、夢を捨てきれず荒れる時期の苦悩も胸に来るし、
とにかくラストの「ハムレット」の舞台のシーンが圧巻。
当時の劇場を忠実に再現した野外劇場のリアリティとともに、その場で観ている観客のような感覚も鳥肌もの。
そして主演のジェシー・バックリー
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なんというか、もう、そのまま?本人?てか生放送?(は?)くらいのナチュラル感。
ほんもののアグネス?みたいな。アグネス知らんけど。
ていうか、演技うますぎて、もはや素!
演技じゃないよね?乗りうつってる?
最初のフシギちゃん時代から、ナチュラルフシギちゃんぷりがすごいんですけど、
妻になり母になりいろんなことを経験し乗り越えていくそのときどきの表情も雰囲気もぜんぶ違うけどぜんぶ自然でぜんぶ凄い。
森での出産も子どもたちとの穏やかな時間も子どもを失う地獄も、そしてやはりラストの劇場での「ハムレット」
何かに憑りつかれたように芝居にのめりこみ、怒り、悲しみ、夢中になっていく表情の変化と、ラストシーン。
ほんとにすごいです。
そしてあれはどういうことなのか、あの表情はどんな感情なのか、結局どっちなのか、実は私もわかりません。
どちらでもいいのかも。
ただ号泣。ただ胸が苦しい。それだけ。
あのときのアグネスの表情でわかることなんかないけど、
それはその後のシェイクスピアの活躍がどうというわけでもなければ、なんだっていいでしょ人んちのことなんだからということでもなくて、
あのときあの場所に彼女がいたということ、タイトルに亡くした息子の名前を冠する芝居を観たということ、それだけがあればいいのかな。
シェイクスピアにも詳しくないし、ハムレットも映画でしか観たことないし(あ、ベネディクト・カンバーバッジ版のは観たわ!中劇で!)、演劇も全くわからない素人ですけど、
とにかくすごい映画を観た。
わかりやすく「感動した!」でもないし、簡単に「面白かった!」でもないし、
ハッキリ言って「どんな映画なの?」と聞かれても正確には答えられない不思議な映画。
でもほんとに観てよかった。映画館で。
アグネスがことあるごとに対話していた〝森”のざわめきや木々の緑に映える真っ赤なドレスとか、感染患者とは距離をおきなさいよ!危ないよ!!と叫びたくなるような距離感とか、
雑然とした家の生活感や、家族が息を引き取ったときの冷たく静かな空気、ヒロインの陽に焼けた顔に土の入り込んだ爪、
土埃の街並みや、照明も無く自然光だけで暮らす人々の日々の営み、
そして人で溢れかえる劇場の熱気・・・・
そういうものを全身で大きなスクリーンですぐそばにいるように感じながら、ある一つの家族の小さな物語を、ある男と女の愛の物語を追うことができたのがすごくよかった。
観ている途中で気付いたんですが、この映画の暗さと重さにドハマリしている姑を演じているのがなんと「奇跡の海」エミリー・ワトソンじゃないか!!
いや観る前に気付けよ!資料読んでから観ろよ!なんですけどね、ほんとに。
でも、観る前にネタバレしたくないので、資料とか読まずに観たいんですよ、私。
・・・・ほんとに宣伝向いてないですね。
だからよく、観てから気付くんですけど、「この人、あれじゃん!あの映画の!」みたいな。
で、気になって気になって考え始めちゃって一瞬、映画から気持ちが離れたりしてね。
ダメじゃん。
まあ、今回はすぐに「エミリー・ワトソンじゃん!手持ちカメラの揺れと内容が最強に胸クソ悪すぎでトラウマになった人が続出した伝説の映画「奇跡の海」の!」ってなりましたけどね。
私は個人的に「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はもう何があってもお金を積まれても二度と観たくない映画トップ2なので。
エミリー・ワトソンがまたモーレツに演技がうまい人だというのはわかってますよ。
今回まさかの姑&おばあちゃん役で、気付いたときは気が遠くなりましたが。
そうか、もうそんな歳か・・・。
そして彼女はもちろんですけど彼女以外の脇役たちもみな、ちゃんとイギリス英語を話す英国俳優たちなのが良きでした。
イギリスを舞台にした作品はやっぱりイギリス俳優じゃないとね!
そんな、ゴリゴリのイギリスのコスチュームプレイを、当時を忠実に再現した映像のなかでじっくり楽しませてもらいました。
日本のもそうですけど、時代劇っていいですよね。
まったく接点のない場所の、全然知らない時代のお話のなかに没入できるんですからね。
いやぁ~・・・・よかった。
「ハムネット」というタイトルで、シェイクスピアの名戯曲の実写化か?と思ってしまう方もいるかもしれないんですけど、全然違うので。
有名な劇作家の華々しい人生ではなく、誰もが共感できるお話だということを声を大にして言いたい。
これはある若者の愛と夢と家族の物語。
メッセージ性の強いお話ではないけれど、ストーリーはきわめてシンプル。
ぜひ、色や音や匂いなんかを感じながら見てください。
公式サイトhttps://hamnet-movie.jp/


さてさてそして、中劇がごくごくたまに気まぐれで発動する(こともある)『勝手に音楽映画祭』も始まります。
といっても、別にイベントも無ければ、特別な試みなんかもありません。
ただただたまたま音楽映画が同じ時期に入ってきちゃっただけ。
検索しても特別サイトなんてできてないですよ?
だって何もないからね。
音楽映画が集まっちゃっただけ。
何かやればいいじゃん、って?
いや、無理ですね(きっぱり)。
だって今回の音楽映画がこちら。
「Perfume  コールドスリープ」
©︎2026 Perfume "コールドスリープ" Film Partners.
結成25周年、メジャーデビュー20周年の節目でコールドスリープの発表。
世界中を魅了してきたPerfumeの、これまでの歴史とともに、活動休止前の最後となるライブや、休止発表後の裏側にも完全密着したドキュメンタリー。

「EPiC/エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサート」
©2025 SONY MUSIC ENTERTAINMENT.ALL RIGHTS RESERVED.
エルヴィスの伝記映画「エルヴィス」を手掛けたバズ・ラーマン監督が、同作の製作過程で発掘された未公開フィルムをもとに最新のレストア技術で新たな表現に挑んだ作品。

「パワー・トゥ・ザ・ピープル:ジョン&ヨーコ・ライヴ・イン・NYC」

1972年8月30日、NYマディソン・スクエア・ガーデンージョン・レノンがビートルズ解散後に行った最初で最後のフル・コンサートがスクリーンに。

プレスリーはすでに鬼籍に入っている、
ジョン・レノンもまたとっくに鬼籍に、
そしてPerfumeはタイトル通りまさにコールドスリープ中。
だからみんな、舞台挨拶も、今流行りのティーチインも不可能だし、
そもそも中劇、イベントやってる場合じゃない!
そんな企画立ち上げるようなアグレッシブでエネルギッシュな人はいませんし、みんないい歳なので無理は禁物だし、
なによりイベントやるようなスケジュールの空きは皆無!
なので、特段何をやるってわけでもありませんが、ちょっとイイ感じの音楽映画、一気に上映しますのでお楽しみに!


という感じで、なんとか今回も更新。
子ども向けアニメがまたスクリーンを占領する夏休みまでは、イイ感じの大人映画をブチこんで突っ走っていきますよ!
このての「大人向け、ちゃんと面白い映画」は、できればいつもやっていたいんですよね、ほんとは。
ただ、大人の事情(やらなきゃいけない作品が混みあってる、やりたいわけではないけどなんか急にむりやりねじこまれた、やらないとヤバそうetc...)とか、あとシンプルに数字(どんなに面白くてもお客さんが入らないとさすがに終了するしかない)とか、いろいろあって長くは上映できないものもあるので、そのあたりはヲタクのみなさんにはご理解いただけるとは思うのですが。
そして、秋の休館が決まっているので秋には単館系の良さげな映画は入れられないので、夏休みの子ども向けアニメ公開前にすでに決まっている単館系をつっこんだところ、もうぎゅうぎゅうづめになってしまった中劇です。
私もがんばって観ないとね!
さてさてプライベートがスッゴク忙しい!とかいうわけでもないのになぜかいつも時間が無い残念なオバチャンが通ります!
先日、このブログを読んでくれている奇特な(だから褒め言葉!)常連さんから「サブスクでおすすめ作品ある?」と聞かれたので「家ではドラマしか観ませんけど、最近はアマプラで『ヤング・シャーロック』シリーズ(ガイ・リッチーが監督なんですよ!)と、ネトフリで『地獄に堕ちるわよ』を見てますよ!」とお答えしました。
実はTverで『鍵のかかった部屋』とか『花より男子』なんかも追っかけてることは言いませんでした。あまりにもミーハーかつ、そりゃあブログ書いてる時間無いわな!と自分でも思ったからです。
まったく私ときたら、いつになったらその日のうちに布団に入れる日がくるのでしょうかね?
睡眠不足と疲労でぶっ倒れるまで続くのでしょう。
あ、それから週末には映画ヲタクの若い友人と、南部興行のTさんと飲みに行くんだった。
この人たち、私の映画生活に多大なる影響を与えてくるので親睦会は必須。
今回「ハムネット」について書くのに避けては通れなかったポール・メスカルも、ガチ映画ヲタクの子が『アフターサン』は絶対観て!観なきゃだめ!今日休みなんでしょ?行けるでしょ?今週で上映終了しちゃうから、ほら早く起きて準備してとにかく向かって!」と尻を叩いてくれたおかげで観ることができたし、
Tさんには、PTA「リコリス・ピザ」を観ようか迷ってるとき、行こうかな~、でもめんどくさいな~、長いからやめよっかな~・・・・ってなってたら「悪くないからとりあえず観たほうがいい!家じゃ絶対観ないだろうし!」とすすめられたのでしぶしぶ行ったらたしかに悪くなかったし。
ということがよくあるので、お金も時間もないけどヲタクの親睦会には行ってきますよ。
気兼ねなくマニアックな話ができるから、ヲタクのオフ会は楽しいよね♪
ただ、「あれあれあれあれ、あの映画・・・タイトル忘れた!」とか「あの人、あの人、アレに出てたあの人!なんだっけ、なんだっけ、名前!」とかのやり取りも増えてきたのが問題。
ボケないように、こまめに集まらないとね。
そんなこんなで忙しいようなそうでもないような夏前のこの季節、とりあえず、次の更新までにはコタツをしまって冬物をクリーニングに持って行くことだけが当面の目標です。
がんばります。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/


2026年4月15日水曜日

午前十時の映画祭新シリーズ開幕&中劇からの大事なおしらせ

こんにちは。
桜が咲いて、なんなら散り始めました。
・・・・・ほんとに、一か月ほど何をやってたんでしょうか、私?
知るか!!
のツッコミありがとうございます。
私もほとんど記憶がありません。
無断欠勤の記録は無いのでとりあえず仕事はしてたらしいです。
毎晩、同じように寝落ちして同じようにリビングで気を失っているので自分でも「怖っ!なに!?誰か薬でも盛った?」とか恐怖に震えて(犯罪系の見すぎだし、シンプルに慢性の寝不足)、
「記憶喪失なのかな?宇宙人にさらわれていたのかな?それとも認知症!?」
とも思ったんですけど、
念のためサブスクの履歴を見たら「ダウントン・アビー」の全シリーズ全話を観終わったあと「九条の大罪」「御手洗家、炎上する」をコンプリートして、そのあとは大好きな「アストリッドとラファエル」の新シリーズが始まったお祝いに(?)シリーズ1の1話目から見直している記録があるので、たぶんそれです(?)
あと、スマホのゲームがかなり進んでいるのでたぶんそれもです(?)
なんの言い訳にもなってないですけど、もうこの歳になったら私を甘やかすことができるのは私だけなので、もうなんでもいいことにします。
人間、死ぬときはどうやったって死ぬからね、息を引き取る瞬間に「あぁ・・・・あのときあのドラマを見ておくんだった・・・!当て馬のあの俳優が好みじゃないからなんてしょうもない理由で見なかったなんて馬鹿だった・・・!!」とか「あのとき、課金してでもあのステージをクリアしておくんだった・・・!300円くらい、いまどきちょっとしたおやつ一個買うのにもそのくらいかかるというのに・・・!!」なんていうくだらない後悔だけは残さないように、ちっちゃなストレスだけはその都度解消しながら生きていこうと決めたので(?)
・・・・・自分でも何言ってるかわからなくなってきたのでやめます。

さてさて4月!!ということは、「午前十時の映画祭」新シリーズ開幕の季節です。
なんと今年度は日本のアニメの革命的作品「AKIRA」と、SFアニメとしてだけでなくSF映画史に多大なる影響を与えた(世界中のヲタクを熱狂させた)「攻殻機動隊」からのスタートという、エキセントリックでかなりエッジの効いた開幕となりました。
というわけで、「午前十時の映画祭」を長いこと愛し続けてくれている先輩方(オードリーアラン・ドロンほか往年のスタアたちがスクリーンを駆け回るクラシック映画を若いころに映画館で観てきたという常連の諸先輩方)が一切顔を見せないという異例のスタートでした。
いや、いいんですよ。いろんな映画を、いろんな世代の方たちに楽しんでもらいたいというのがコンセプトなので。
でもそれにしても週末の「AKIRA」は、ふだん中劇で映画を観ることなどなさそうな方たちで激混み。
遠方から来られたという方も多いこの作品、やはりどこかカルト映画の域に入っているんですね。
©1988マッシュルーム/アキラ製作委員会
たまに受付にあるモニターをチラッと見ると、スクリーン1のモニターにはバイクに乗ってる
シーンの「名探偵コナン」、スクリーン2のモニターにはバイクに乗ってる「AKIRA」が映っていて、おぉっバイク特集だね!なんてニヤリとしたりして(?)
って、またなんの話をしているのかわからなくなりましたけど。
そんなこんなで今週末からは「攻殻機動隊」
©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
・・・・ヤバいですね。
「AKIRA」からの「攻殻機動隊」は、熱すぎるのでは??
明らかにその当時の日本の街並みや風景を背景にしながらの近未来SFアニメ、というのも確実にこの系譜だし、それはそのあとの日本のSFアニメにも続いていく世界観であり、今でも大切に続いてきているジャパニメーションの歴史でもあります。
それをスクリーンで連続して上映とは、なかなかにクールな企画!
「AKIRA」「攻殻機動隊」も、すでに舞台となった時代の先に来てしまった現在、そのあたりも感慨深いものがありますね。
そして今、まさかの、スクリーンで押井守版の「攻殻機動隊」が観られる日がくるとは!(→普通に攻殻機動隊ガチ勢の人)
ほんとに一番好きなのは神山健治版のTVアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズなんですけどね、それについて語るにも当然今回上映される押井守監督の「劇場版 攻殻機動隊」抜きには語れないわけで。
アニメは技術の進化がものすごいので、製作スタッフはもちろん年代も技術も違うとなると作画のテイストや空気感だけでなくそもそも全く別物みたいな感じになってしまうのですが、
この劇場版も私の大好きなテレビシリーズも声優陣はみんな同じだし、別の人が作ったシリーズものという意味ではいろんな味で楽しめるコンテンツなのでやはりどれもチェックしておきたいもの。
劇場版はとにかく「世界観が独特」「意味がわからない」「理解できなさ過ぎて逆に沼」などと、一筋縄ではいかないマニアックな作品ではありますが、世界中の映画ヲタク(アニメヲタクだけでなく映画ヲタク)を熱狂させ各国の映画人たちから日本のSFスゲー!と一目おかれるようになったのは押井守の劇場版からなので、映画好きには必修科目であります。
スピルバーグジェームズ・キャメロンが絶賛しただけでなく、「マトリックス」がこの「攻殻機動隊」への多大なるリスペクトで製作されたというのは有名なところ。
「マトリックス」においては世界観からオープニング映像から設定からどれもこれもほんとに「攻殻機動隊」を好きな人が作ったんだろうなーというのがすぐにわかります。
「マトリックス」シリーズを観ているとほかにも、「あ、ガンダムも好きだよね、それと間違いなくドラゴンボールも好きじゃんね!」ってなったりもするので、まあとにかくこのウォシャウスキー姉妹(最初の「マトリックス」が製作されたときには〝ウォシャウスキー兄弟”だったんですけどね)はひたすら日本好きのヲタクでありマニアなんだろうなということもわかります。
もし、「マトリックス」は好きだけど「攻殻機動隊」は知らない、という方がいたら、絶対に「攻殻機動隊」を観るように伝えてください。
そして今まで「攻殻機動隊」を通らずに生きてきて、うっかり私のこのヨクワカンネー説明でなんとなく気になって観てみようかなーと思ってしまった方が万が一いたとしたら、私がこよなく愛するTVシリーズ「STAND ALONE COMPLEX」から始めてみてください。
押井守版の劇場版は、初心者にはちょっとハードルが高すぎておすすめしにくい部分があるんですけど、TVシリーズは劇場版よりだいぶカジュアルでポップでわかりやすく、なおかつ「攻殻機動隊」の世界観やキャラクターを理解しやすくできているのでおすすめです。
え、スカーレット・ヨハンソン草薙素子役を演じた実写版のことも忘れるなって?
いや・・・それは今日のところは置いておきましょうか。
・・・・だってどう考えたって少佐はスカヨハじゃないでしょう!!??
一応、この実写版の日本語吹き替えもアニメと同じ声優を使っているのは評価しますけどね。
・・・ディスってはないですよ、好みの問題ですもちろん!!
そもそも私は「日本のアニメを海外で実写化するってどうなの!!??」側の人なので、ゆるしてください。
・・・・って、え?「午前十時の映画祭」シリーズを紹介したいはずだったのに「攻殻機動隊」の話しかしてないって?
仕方ないです。ここで「攻殻機動隊」の話ができるなんて予想外!まさか、「午前十時の映画祭」「攻殻機動隊」が上映される日がくるなんて!
なんの関係もないときにいきなり「攻殻機動隊」について語りだすわけにはいきませんからね!
→とか言って、いきなり関係ない映画の話をぶっこんで語ったりなんか、よくやってるじゃん、と思いましたか?いやいや、一応ね、私はちゃんと関連作品とかインスピレーションとかインスパイアとかオマージュとかサンプリングとか(違います)でうっすらつながっている話題で語っている(つもり)ので!うっかりほんの少しだけちょっとだけ別の次元に話が飛んでしまったりはしますけど!
するんかい。
とまあなんやかんや言ってますけど、とにかくマニアックなオープニングを飾った今年度でした。
そしてその次はゴールデンウィークの定番となりつつあるオードリー
「許されざる者」
© 1960 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
毎回、大人気のオードリー作品ですが、ド定番の「ティファニー」とか「ローマ」とかじゃなく、まさかの西部劇&悲劇が登場。
そしてこちらはクリント・イーストウッドが監督してアカデミー賞を総なめした「許されざる者」とは全くの別ものですよ。
(なんと、こちらのクリント・イーストウッド監督1992年作品のほうの「許されざる者」も秋に上映があります。こちらもお楽しみに。)
©Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
共通してるのは『西部劇』ということだけ。
個人的に私はオードリーには基本キラキラしていてほしいし、あの可憐なお花が咲くような笑顔でいてほしいので、こういう泥臭くて悲しくてしんどい作品のオードリーはあまり見たくないんですけどね。
でもアイドル的な人気だけでなく女優として正当な評価を得たいと思ったらやはりこういう作品にも出ていかないといけなかったのでしょうね。
なかなか自分から観ようと思わない傾向の映画なので逆にこういう機会に観ておいたほうがいいかなと思ってます。
最初、リメイクかなと思ってたんですけど違いましたね。違いを比較・実感するためにもどちらも観なくては。

そしてそのあとも楽しみな作品が続々。
追悼:ロバート・レッドフォードからのダイアン・キートン
ロバート・レッドフォードは名作中の名作「スティング」からの、息子なの!?くらいにソックリなブラッド・ピットとの新旧イケメン競演になった「スパイ・ゲーム」
どちらも最高に面白いんですよね!!
「スパイゲーム」なんか、このイケメンペアがスクリーンに同時に映っているなんて贅沢すぎる!!とばかりに前のめりで観ちゃったし(しかも3回)!
この時のロバート・レッドフォードが65歳くらいなんですけど、マジでカッコ良!!
ってなって、ブラピは当然だけどこのときのロバート・レッドフォードに口説かれても全然付いてくね!!とデカイ声で言ってました。
「口説いてもらえると思ってんの?」
などという冷たい返しは聞こえないふりで。
「あんたみたいなチンチクリンを口説くと思う?レッドフォードが!?」
などという罵詈雑言には耳をふさいで。
とにかく、カッコ良すぎるし映画もめっちゃ面白かったしで最高に大好きな映画。
今回も絶対に絶対に観ます。
大きなスクリーンで。
新旧イケメン対決!!(そっち?)
©2001 BEACON COMMUNICATIONS,LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
「スティング」は、何かのイベントのときに県民会館の大ホールで観た覚えが。
県民会館だと広すぎてスクリーンまでの距離がありすぎたのと完全に暗くならなくていまいち集中できなかったのとで、家に帰る途中でレンタルショップに寄って借りて家でもう一度観たなぁ・・・という懐かしい記憶とともに。
この若いころのレッドフォードがまた、意味わかんないくらいにカッコ良いんですよね!
は!?なに!?どうやったらこんなハンサムがこの世に生まれてくるわけ!?と思っちゃいますよね。
そしてこちらもまた軽快で爽快でめっちゃ面白い映画!
これも絶対観たいなあ!
©1973 Universal Pictures. All Rights Reserved.

ダイアン・キートンも、あんなにカッコよくてクールで素敵な女優さんなのになんでウディ・アレンと一緒にいたんだろうとか(失礼)思っちゃいますけど、男と女には当人どうししかわからない機微があるんでしょうね。
恋人同士でなくなってからも友人関係も仕事の関係も続いていたし、ふたりには特別な何かがあったのでしょう。(そういうサバサバしたところもまた私がダイアン・キートンが好きな理由です)
「マンハッタン」
© 1979 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
たしかに、ウディ・アレン作品の中のダイアン・キートンは格別に魅力的。
正直、ウディ・アレンという人も作品もあまり好きではないのですが(なんかうじうじしてるしめんどくさいし・・・って、役なんですかね?)、ダイアン・キートンという女優の魅力をスクリーンのなかでここまで引き出せたという部分については文句ありません。
考えてみたら私は、比較的新しめのウディ・アレン作品はスクリーンで観たものもあるけど、このくらい古いものをスクリーンでは観ていないので、これも観なくちゃいけないですね。
・・・と、こうして一本一本書こうとすると終わりません!!
ほかにもコッポラ×ゲイリー・オールドマン「ドラキュラ」とか年末年始にピッタリのミュージカル映画特集とかスクリーンで観られるのが嬉しすぎる「ポリスストーリー」とかいろいろ。
いろいろ。
あるんですけど。
あるんですが。
・・・・・・・・・。

ここで中劇からの大事なおしらせが。
・・・とはいえ中劇公式HPではすでにさりげなく告知してあるので皆さんもすでにご存じかとは思いますが。
中劇、この秋、大規模な工事が入るため休館いたします。
これはねえ、なんといいますか、わかりやすく言うと、「新装開店」ではなくて「工事」だし、「アップデート」ではなくて「治療」
つまり「美容院」じゃなくて「病院」
みたいな感じですかね!
・・・わかりにくいですか?
具体的には、フロア全体の空調設備とスプリンクラーなどを一斉に交換するので、天井を外したり連日ドンガラガッシャンとやらなきゃいけない、かなり大がかりな工事になるので休館。
というわけです。
映画を上映しながらとか、夜中に進めるとかではとても無理な工事。
まあ仕方ない。
皆さんも身に覚えがあるでしょう。
が痛い、膝が痛いから始まり、
夜中に何度も起きてしまう、風邪をひくとなかなか治らない、すぐに疲れる、貧血で精密検査、細かい字が読めない(?)・・・etc......
ハッ、それは私か( ゚Д゚)!
とにかくみなさんも、血圧がどうの血糖値がどうの中性脂肪がどうのと、体のあちこちにガタがきてるわけじゃないですか。(言い切る)
だから一応、病院に検査に行ったりしてさ、私みたいに鉄剤を飲むとかさ、薬でどうにかなるならいいけどね、最悪、通院とか入院とか手術だって必要だったりするじゃないですか。
建物だって、そういうものだってこと。
今の中劇の入っているビルができたのは1997年(平成9年)
30歳ですね。え、まだまだ若いじゃん!
とはいえやはり建物の30年はなかなかにシビア。
最初から映画館が入ることになっていたので設備などはそのときのまま。
内装とか映写機とか座席とかトイレとかは何度かリフォーム&リニューアルされてきましたし、空調も一度替えています。
が、ここ数年、スクリーン2の謎の湿気とかロビーへの水漏れとか身障者用トイレ側の廊下の雨漏りとか、なんかもういろいろありすぎて一時しのぎも底を突き。
そのたびにあちこち調べたり対策を取ったりはしてきたんですけど対症療法ではもう間に合わない。
というわけで、もうここまで来たら一度ちゃんと根本から治そうじゃないかと。
となると、上映を続けながらでは無理。
しっかり、謎の湿気とか、天井の水漏れの跡とか、廊下の窓の雨漏り対応のための雑巾なんかの、気分とか景観を損ねるものたちを排除して戻って参ります!
あ、リフォームとかリニューアルとかの、どちらかというと『美化』のほうの対処はいまのところ計画されていないので、再開後に「え?どこも変わってないじゃん」とかのブーイングやバッシングはお控えいただければと。
過剰な期待はしないでおいてくださいね。
再開後、「あれ?ほんのり快適?」と感じられればOK!な部分の大規模工事って・・・ちょっと微妙ですけど。
ここでもうひとつおことわりが。
現時点でまだ工事がいつからになるのか決定していないため、休館の期間がはっきりと出せないということ。
なので、年間の上映スケジュールが決まっている「午前十時の映画祭」のどの作品からどの作品まで休むことになるのかまだわからないのです。
ざっくりとは決まっています。
12月公開のお正月映画の公開までには必ず間に合わせたい。日にちはわからないけど。(ザ・ざっくり。)
それに合わせて工事のスタート、ということになります。(さらにざっくり。)
9月なのか、10月なのか、どっちなの!?
ここで悲しいのがやはり、毎年秋にメインといえる作品を据えている「午前十時の映画祭」
今年も完全に今シリーズの目玉が秋に入っていました。
10月は黒澤明2本。
「用心棒」「椿三十郎」
11月は映画史に残る新旧ラブコメ対決。
「ラブ・アクチュアリー」「恋人たちの予感」
この黄金シーズンが丸々抜けるかもしれない。
「マジか・・・・・・・」
↑これ、私の心の声です。
楽しみにしてるお客さんの前に、私が、個人的に、超ショック。
ぜんぶ好きなやつーーーー!!!
どれも観たいやつーーーーーーー!!!
哀しすぎて鬱。
とはいえまだ工事の期間も決まってないし、この休館の期間の作品の対応についても未定なので、なんともいえない状況です。
こんな中途半端なおしらせで申し訳ないやらお恥ずかしいやらなのですが、
みなさんが体調を崩したときには仕事がどうとか学校がどうとか家族がどうとか言ってる場合じゃなく入院したり休養したりもするわけですから、そんなときと同じように「しっかり休んでちゃんと治してね(直してね)」と思っていただけるとありがたいです。
常連の映画ヲタクのみなさまには、毎年イイ感じの大人映画をこれでもかと詰め込んで一気に上映してまるで東京のおしゃれシアター気取りで「秋の大人映画月間」になれるはずの時期をまるっと奪ってしまって本当にごめんなさいです。
今年は、夏~秋に上映されるミニシアター系の良さげな大人映画を観られる機会が減っちゃいますね。
でもまあ、フォーラムさんもスクリーンが増えたし、南部さんにもがんばってもらいましょう。飲み仲間の南部興行スタッフ・Tさんにお願いしておきます。

というわけで、ざっくりでふわっとした大事なおしらせの回でした。
一応、工事の日程がそろそろ決まるかなと思い、その詳しいスケジュールも入れてお伝えしたかったのでちょっとブログの更新を待っていたんですけどね。
結局決まらず。
ただただ夜な夜なサブスクを観ながら寝落ちしていただけの日々となったわけでした。
え?今日?もちろんこのあと、録りためてある今クールの大河ドラマ朝ドラを2周づつ見て(どちらも面白い!)、そのあと各局の新ドラマの1話目をぐるっと回ってどれを見るか決めるという楽しい時間が待ってますので。(今日も寝落ち決定)
クリーニングにも行かなきゃだし、冷蔵庫に野菜が一個もなくなってしまったので買いに行きたいし、床に髪の毛が落ちまくってるので掃除機もかけたいけど。
けど。
今日はやめた!無理!
サブスク見るので!!(サブスクを最高に有意義に使う女)
ひたすら自分に甘い私です。
ここまでさんざん、いろいろがんばってきたんだもん!
ここからも厳しい日々が待っているんだもん!!
自分くらい思いっきり甘やかしていきましょう!!
・・・・さて芋焼酎でも買ってくるか。(酒を買いに出るのは苦じゃない人)


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/



2026年3月14日土曜日

ジョン・クランコでバレエに沼る

こんにちは。
毎日、目はかゆくて鼻もムズムズ、雪は解けて気温もほんのり暖かく、卒業式帰りの学生さんをちらほら見かけたりもして。
春ですよーーーーー!!!
この冬は雪がすごかったわりに、あっさり春に切り替わりそうでちょっとびっくりしています。
思ってたよりだいぶ早めに暖かくなったので、ある晴れた日に私は張り切ってルミエールさんに向かい、なんと、2本続けて映画を観ました!!!
久しぶり!!一日に2本観るなんてもう絶対に無理と思ったのに!!(年齢と体力の問題です)
なんか、晴れてるし体調もすこぶる良いので今日はいけそうな気がするー!!!
っていうんで前回、わざわざこのブログでタイトルをあげてまで自分にプレッシャーをかけていた、「おくびょう鳥が歌うほうへ」「CROSSING」
・・・・・寝ませんでした!!!!(そこ?)
そして体も痛くない!!
すごくないですか!?
ルミの椅子がピカの椅子に替わってくれていたおかげですね。
前のルミの椅子だったら絶対に無理だったんですが、ピカの椅子になったから!
だいぶラク。腰も足も。
いや、映画がどちらもすっごくよかったのは大前提として。
ほんとによかった。どっちも好きー!
「おくびょう鳥~」は、けっして明るく楽しい映画ではなかったんですけど、地味でなんなら痛くてしんどい映画だったんですけど、それでも前を向けるというか、なんだろう・・・何もない静けさに癒されるというか、シンプルでまっすぐでよかったですね。
「CROSSING」は、もうとにかく好きでした。私ってこういう映画好きだよねーー!!みたいな。(は?)
妖しく雑然とした混沌の街イスタンブールで交錯する、なさそうでありそうな人間ドラマ。・・・・好きー!!!
いやぁ・・・南部さん、良いよー良きですよー!
マジで最近、私のなかの「好き映画」、南部さんだらけですわ。
「ひとつの机、ふたつの制服」もめちゃくちゃよかったし!
このあともすっごく良さげなのいろいろ決まってるようなので、みなさんも要チェックですよ!上映予定 – 映画館 盛岡ルミエール | 南部興行

・・・って、他館、しかもすでに上映終了している映画を絶賛している場合じゃないのでそれは置いておいて。
それだけでなく、なんと私、また別の日にも2本続けて映画を観たんですよ!
今度は中劇で、「パルプ・フィクション」「ダウントン・アビー」
これも全然寝なかったし、どちらもよかったー!!(とりあえず寝なかったのを褒めてほしい)
私、最近めっちゃ元気ですよね!?アグレッシブに動けてますよね!?
いつもめんどくさいとか疲れるとかいってなかなか重い腰が上がらない私ですが、なんでいきなり一日に2本映画を観られたのかって?
それはね。
もうお気づきですよね・・・・・・・・
出かけるのを一回ですませたかったからですよ?
何回も映画館に行くの面倒だからですよ?
私は、休みが2日あったら絶対にそのうちの一日に用事をつめこみ、もう一日はパジャマを脱がずに一歩も家を出ずに過ごしたい人なんで!
天気と体調と気分。これが三位一体となったとき、もうこれは映画に行かないと。
そこまで状況が整っているならもう、どんなに面倒でも眠くても、まずは映画館通りに行かないと。
そこを逃したらもう映画は終わる、あるいは観やすい時間ではなくなる、というプレッシャーをかけて。
あ、中劇の椅子も良いんですよ~(´ー`)
これはいろんな常連さんたちからもよくお褒めいただくんですけどね。
来たことない方は是非一度来て座ってみてくださいね!
それにしても「パルプ・フィクション」はいつ観てもクレイジーでしっちゃかめっちゃかで最高にクールだったし、というか何度も観てるんですけど今回やっとちゃんと全部理解して今までで一番楽しめたかも。
PULP FICTION © 1994 Miramax, LLC. All Rights Reserved.

「ダウントン・アビー」も美しくて壮麗でこちらも高貴なしっちゃかめっちゃかで、でもラストにふさわしい幕の下ろし方で、最高にエクセレントでした。いや、ほんとは世代交代したメアリーが活躍する続編を観たいですけどね!でもそれはイギリス作品としては野暮なのかも。
黙ってドラマシリーズを見直しましょう。
©2025 FOCUS  FEATURES LLC.ALL RIGHTS RESERVED
ちなみに長女メアリーの最初の夫マシューは、実写版「美女と野獣」の、野獣が人間にかえったときの王子様ですからね!ダン・スティーブンス
どっかで見たと思いましたよね!?イケメンのお顔は忘れない私です。
公開当時、エマ・ワトソンが大好きなので「美女と野獣」を観たんですけど、その時に「あれ!?これ、マシューじゃん!!」ってなりましたよね。その瞬間は役者名は出てこず。ひたすらマシュー!あれマシューだよねー!!って言ってました。
すみません私、作品が気に入りすぎると役者名じゃなくて役名しか出てこなくなっちゃうんですよ。
「ダウントン・アビー」のマシュー然り、「イブのすべて」(韓国ドラマ)のヒョンチョル先輩(チャン・ドンゴン)然り、「コンフィデンスマンJP」のリチャード(小日向文世)然り、「ゴールデン・カムイ」のアシリパさん(山田杏奈)然り。
あの人あの人…ほらあの人!あれに出てたあの人!のときに役名しか出てこないやつ。
って、それは単純に記憶力の問題?
・・・・また話がそれたので戻しましょうか。

で、何を書こうとしてたんだっけな?
そうそう、気がついたらもう始まってました
「ジョン・クランコ バレエの革命児」です。
© 2023 Zeitsprung Pictures GmbH
これ、マジで、めっちゃよかったです。宣伝抜きで。(それは問題)
2時間越えなので、観る前はちょっとしんどいかな~と思ってたんですけどね、全然気になんないどころか一瞬でした!もっと長くていいのに!ってくらい。
実在した人物の半生なんですが、クレイジーでエキセントリックでジェットコースター級にドラマティックな人生なので飽きない飽きない!
お話は、ロンドンのバレエ界で新進気鋭のスター振付家として活躍していたジョン・クランコ
が、1960年当時は犯罪とされていた同性愛で有罪判決を受けてイギリスを追放され、小さな地方都市の歌劇場のオペラ劇でのバレエシーンで踊るだけのバレエ団だったシュツットガルトバレエ団で再起を図ろうとするところから始まります。
ここから怒涛の快進撃を続けて、ジョン・クランコが無念の死を迎えるまでたった13年!
技術も人材も環境もロンドンのトップバレエ団とは雲泥の差だったというのに、地方の小さなバレエカンパニーをあっという間に世界規模のスター集団に変貌させるというのはほんとに奇跡。
ジョン・クランコが天才といわれるのはまさにその手腕。
© 2023 Zeitsprung Pictures GmbH
もともと振付家になりたくてバレエをやっていたくらいなので、演出も構成ももちろん抜群に素晴らしかったわけですが、そこは大勢のスタッフやダンサー、そしてスポンサーなどたくさんの人間が関わるビジネスでもあるわけで。
この映画で描かれるのは、そのほとばしる情熱と才能を遺憾なく発揮しつつもクレイジーでエキセントリックなアーティストの生きざま、そして繊細でまっすぐな感性と素顔。
当時の関係者がまだかなり存命なため、監督が実際に彼の近くにいた人たちに直接取材をすることができたので、稽古の様子や私生活、最後の時のことまでも詳細にリアルに再現できたそう。
劇場の芸術監督としての個室を断りダンサーやスタッフたちと並んで過ごすフレンドリーな姿や、酒に溺れて我を忘れることもあったというプライベートな場面、世界中から才能のあるダンサーを見つけては引き抜き、名もなき若者に舞台美術のセンスを感じれば迷わず声をかけたりと、経験や肩書きにとらわれることなく自分の勘に忠実に、そしてその相手の才能を信じて仕事をまかせ、どんどんレベルを上げて独自のカンパニーを作りあげていく様子はまさに圧巻。
そのあたりの描き方のリアルさもまた実際に彼と接していた人々の証言に基づくものなので、ジョン・クランコという人がいかに気難しくもチャーミングで、クレイジーながらも愛すべき人物だったのかという事実が浮かびあがります。
© 2023 Zeitsprung Pictures GmbH
そしてこの映画が素晴らしいのは、やはりすべてが本物に裏打ちされた作品だからであり。
撮影はシュツットガルト・バレエ団の本拠地であるシュツットガルト州立歌劇場
監督は長年にわたりシュツットガルト・バレエ団を取材・撮影してきた人物、
音楽もシュツットガルト州立管弦楽団
そしてなんとキャストもバレエを踊るシーンのある役はすべてシュツットガルト・バレエ団のダンサーたちという徹底ぶり!
主要キャストは普通にドイツの女優さんや俳優さんがやっているものと思いながら観始めたのですが、「いやいやこの動き、普通の人間がちょっとやそっとの訓練でできるもんじゃないぞ!?」となり、観終わってから資料を読んだら、そりゃそうだよね、ガチのスターダンサーしかも本物のシュツットガルト・バレエ団のダンサーのみっていう本気っぷりで脱帽でした。
© 2023 Zeitsprung Pictures GmbH
バレエを一本観賞するとなるとちょっと敷居が高いというか気後れしてしまいますが、
劇中では本物のバレエダンサーたちの練習風景や本番の様子がちょこちょこ見られるだけでなく、そのときどきのジョン・クランコの苦悩や分岐点とリンクした踊りが差し込まれ、気構えることなく自然にバレエを楽しめるのがすごくよかった!
これは監督があえて、バレエ好きでなくても芸術的なダンスに触れたことの無い人にもわかりやすく共感してもらえる映画にしたという意向で作られているから。
本物の技術や環境にこだわったなかで事実に忠実に、ドキュメンタリーのようにリアルでヒリヒリした緊張感のあるつくりでありながら、本物のバレエに彩られた美しくて華々しくてドラマティックな人間ドラマ。
圧倒的なロケーションや美しい街並み、1960~1970年代のファッションやインテリア、そしてカルチャーに目も喜ぶ素敵な映画でした。
© 2023 Zeitsprung Pictures GmbH
一人の天才アーティストの壮絶な半生、そしてありえないスピードで世界のトップに躍り出るサクセスストーリー、そして目もくらむような圧巻のバレエシーン。
映像も、どこを切り取っても美しくておしゃれ!
家のテレビで観るのは残念すぎる!
大きなスクリーンで、素晴らしい音響のなかで堪能してほしい作品です。
ちなみに、ご覧になる方はぜひエンドロールが始まっても席を立たずに最後までスクリーンを観ていてくださいね。
映画のなかでダンサーを演じた現在のシュツットガルト・バレエ団のトップダンサーたちが、当時ジョン・クランコとともにシュツットガルト・バレエ団を世界トップレベルに押し上げたダンサーたち本人とともに登場します!
ここは胸にぐっとくる映像でした。これは観る価値あり!
「バレエかぁ・・・」なんて二の足を踏むなんてもったいない!
一人の天才アーティストの人間ドラマとしてみごたえのある、しかもエンタメ性も華やかさもある作品。
ちなみに、ほんとにちなみにですけどガチでイケメンだらけなのでそれも大満足の映画です♪←これ、重要!


そして今回は珍しくお知らせが。
映画館のブログっぽいこともちゃんとできるんです、私。
3月20日から、毎年恒例の「14歳の栞」「大きな家」の再上映が始まるのですが、なんと竹林亮監督が舞台挨拶に来てくださることになりました!!
*3月20日(金・祝)「大きな家」上映終了後*
上映時間や詳細は決まり次第、中劇公式サイトで更新しますのでご確認ください。

「14歳の栞」「大きな家」
これ、まだ観ていない方いますかね?
どちらも一般の方しか出演していないため、配信もパッケージ化もされない作品なので、
映画館で観るしかない映画です。
中劇では毎年、春に再上映をやっています。
実在の中学校で実際の中学2年生のあるクラスに密着した「14歳の栞」
(C) CHOCOLATE Inc.

実在の児童養護施設に暮らす子どもたちに密着した「大きな家」
(C) CHOCOLATE
どちらも特別じゃない、どこかの街のとある場所の普通の日々。
なのになぜか心を掴まれてしばらく離れない。
ドラマティックな出来事も、衝撃的な事件も起きない、淡々とした映像の中にたしかに存在する私のかけらや誰かのかけら。
遠い昔のような気もするし、つい最近のことのような気もする不思議な感覚。
映画のなかにも私たちのすぐそばにもいる、いまを生きる、明日を生きる子どもたちがみんなきっとどこかで笑っていますようにと心から思わされる映画です。
公式サイト14歳の栞


さて、前回のブログがまた長すぎて友人からは容赦ないクレームが。
「長すぎるから前後編にしてくれない?」
・・・・・・うん、いや、それができるならやってるのよ。
もうね、何日も何日も夜にパソコン開いて書こうとしてるのよ。
一応、その時はやる気満々でね。
でも。
でもなぜか。
必ず寝落ちしてるんですよね。
気が付くと深夜2時、3時。
・・・・・・なんで?
それを繰り返し、結局紹介したかった映画は公開始まっちゃうし、ネタがたまっちゃって長くなる。
というわけで、今日はがんばって、寝転がってスマホのゲームやってた手を止めて(ライフがなくなっただけ)、日中に書きました!!
そしたらすごいですね!進む進む!!
昼間のほうが効率がいい!!
みなさん、書き仕事は昼間のほうがいいですよ!!
・・・・・・え?知ってた?ほんとに?
これからは、いよいよギリギリになってから慌ててパソコン持ってカフェに行くんじゃなくて、最初から昼間に書き始めることにします。
と言いつつ結局ゴロゴロしちゃうんですけどね~。。。。
腰が重くてね~・・・誰か私を引っ張り起こしてください!!
あ、でも昨日は「ゴールデンカムイ」を観に行きましたよ!
初日に観ると決めてたので!!
大好きなんですよ~「ゴールデンカムイ」
ていうかアイヌが好きなんですよねぇ、昔から。
子どもの頃、コロポックルのお話を読んでからかなぁ。
そしてなにしろ私の卒論、「明治維新とアイヌ」ですからね!
なかなかよく書けてるんですよ!読みますか!?
当時、教授からは「よく調べてよく書けてるけど感情入りすぎ。もっと感情は抑えないと論文にならないよ」と言われました。「そしてもうちょっとまとめて」ってね。
・・・誰!?「でしょうね。」って言ったの!?聞こえたよ!?
ほら、私ってー、言いたいこと全部言いたいし、感情全部出ちゃうじゃないですかー。(知らん)
まあそんなこんなで、初めて新しいほうのフォーラムさんに行って、初めてドルビーアトモスとやらを体感し(遅!)、初日に「ゴールデンカムイ」を観たのでした。
面白かったし、よかったですー!!
というわけで更新が今日になったわけなんですが、今日はわりとコンパクトにまとまったかなと。
よかったー今日はなんにも用事がなくて!
少し前には、ウリハダカエデの樹液を採取しに行ってメープルシロップを試飲したりとか、友達と一緒に今流行りの立体シール探しの旅に出たりとか、あれこれと走り回ったりもしたんですけどね。
冬なので元気な私でした。
免許も更新できたし、保険も見直したし、あとは今月は、「レオン」を観るだけ!
©1994 GAUMONT/LES FILMS DU DAUPHIN
「レオン」はね、観ておかないと。
好きどころの話じゃないので。
好きとかそういう次元の話ではないので。
公開当時、ピカデリーさんで夕方の回を観て号泣&立てなくて、続けてもう一回観て、
さらにもう一回観たいと思ったら「今日はもうこのあと上映ないよ。うちらももう帰るし」と言われたというかわいい(?)思い出。
ナタリー・ポートマンがすごいんですよね。
そしてジャン・レノがまた最高にカッコよくてクールで、そのうえメロいんですよね!!!
いや、あれはもうほんとにスクリーンで観る機会があるならそのたびにちゃんと観るべき。
DVDとか配信でしか観たことないよ、なんて方がいたら絶対スクリーンで観ろ!!と伝えてください。

ということで結局コンパクトにはまとまらなかったわけですが、言いたいことはすべて言えたのでOK!(自己中)
どこの劇場もいろんな新作映画が出てきてますので、要チェックですよ♪
春なので、みなさんもそろそろ動きだしてくださいね!
・・・・お前にだけは言われたくない!って聞こえましたけど?
残念でしたー今日はちゃんと着替えましたーそしてアイーナで書きましたー。(家だとサボるので)
クマ、また出てきだしたようなのでそれだけお気をつけて!(すごいセリフ)


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