2016年5月24日火曜日

今、話題の『ヒメアノ~ル』。&再びオードリー☆ジェレミー・ブレットまで語る回。

こんにちは。
今日は、いま話題の『ヒメアノ~ル』です。
(c)2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

珍しく余談なし!
なぜなら、今すごくホット!な映画だからです♪
それはもう、森田剛濱田岳がいろんなバラエティ番組に出て宣伝しているし(2人とも人見知りなのにがんばってる!)、
つい先日は、この作品がイタリアのウディネで開催された映画祭で絶賛されたということで、
ワイドショーやエンタメ番組などでもよく取りあげられていますよね!
劇場でも、前売り券の発売が始まったとたん、続々とお客さんが買いに来てビックリ。
いま、かなり注目の作品です。
原作・古谷実
漫画好きの間では知らぬ者はいないギャグ漫画『行け!稲中卓球部』で人気を博した漫画家。
みなさんも学校、職場なんかで貸し借りされたり、
友人の家でなんとなく手に取ったり、
病院や床屋の待合室なんかで読んだり。。。。しませんでしたか?
思春期真っ只中の少年少女が主人公の青春ギャグ漫画の名作。
なので、容赦のない下ネタも、強烈なキャラクターの面々も、てんこもりのギャグも、
それはもう中学生レベルで、ほんとにくだらなくてほんとに笑える。
でも、この作者が純粋なギャグ漫画を描いたのはこの作品だけ。
このあとは少しづつ作風が変わって、
徐々に過激な暴力描写や人間の心の闇を描いていくようになります。
稲中が好きだった人たちは、この変化に少なからず動揺したりもしましたが、
後期のダークな作品のほうが好きという人も少なくありません。
数年前に園子温監督で実写化された『ヒミズ』も、ダークでバイオレンスな作品でしたね。
わりと登場人物が強烈なキャラクターだったり、
次から次と異常な出来事が起こったりするけれど、
実はそれほどありえないことではなくて私たちのすぐそばによくあること(いじめ、DV、親の失踪・・・・)だったり、
作品のほとんどが中学生・高校生が主人公なので、
誰もが覚えのある思春期ならではの闇や孤独に共感したりもして、
けっして非日常なだけのストーリーではないところが読者の心をつかむのかもしれないですね。
そして今回の『ヒメアノ~ル』
森田剛がとにかく怖い!
予告を見てもらうとわかると思うのですが、
色で言うなら「無」
ざらざらした、錆びた鉄のような、
暗く重い空気のような感じのたたずまい!
無機質で無表情のサイコキラー。
V6のCDも持ってる私としては衝撃でした。(岡田くん派でしたけどね、ゴメンナサイ!)
いつの間にかスゴイ役者になっていたのね(◎o◎)!
舞台を中心に活躍していたようで、
先日亡くなったばかりの蜷川幸雄さんが彼を絶賛しているのを見たことがありますが、
もともと持ってた不器用でストイックな雰囲気をうまく演技に消化させて、イイ役者に成長していたようです。
少し前に、私の好きな生田斗真くんの映画『人間失格』に出ていて、
「おっ、なんだかイイ感じのオーラが出てきたなあ・・・」なんて偉そうに思ってはいたのですが。
去年、堤真一主演ドラマ『リスクの神様』で久しぶりに見たら、
「あれ、なんかイイ男になってる・・・・!?」
と、目が釘付けになってしまってました。
だって、少し前になりますけど「学校へいこう!」とか見ていた限りでは、
なんか「世をすねたやんちゃ坊主」みたいな感じだったじゃないですか!?
カミセンの三人が主演した「PU-PU-PU-」てドラマもよかったけど(もう15年以上も前か…!)、
「ランチの女王」でのヤバイ元彼の役は、今回の殺人鬼役につながる怖いイイ演技でしたね!
先日、この『ヒメアノ~ル』の宣伝で「しゃべくり7」に出ていたのを見て、
すっかり大人になったなあ・・・・と思いました。(何様?)
もう少し歳を重ねるとまたさらに色気が出て面白い役が回ってきそうです。
また一人、アイドルから“役者”に成長した、これからが楽しみな俳優が出てきました。
そして、おなじみ濱田岳
CMの金太郎については言うまでもなく、
もうとにかく話題の映画やドラマには必ず出てる彼ですが、
私はやっぱり宮城県オールロケ作品『アヒルと鴨のコインロッカー』が印象的。
普通の、そのへんにいるような男の子を自然に演じているのになぜかものすごく強烈な印象を残す、不思議な存在感の役者さんですよね。
中劇で上映したものでも「ゴールデンスランバー」「永遠の0」「ボクは坊さん」など、面白い作品にたくさん出演しています。
さらになんとムロツヨシ
今では日経トレンディで「今年のヒット人」に選ばれるほど売れっ子になった、超のつくほど個性派の役者さん。
私もコント番組「LIFE!」は欠かさず見ているし(星野源めあてなのはスミマセン・・・)、
生田斗真くん(また出た!好きすぎてスミマセン・・・)のドラマ「ウロボロス」での抑えた(でもやっぱり笑える)演技も、
タッキーが主演のドラマ(ミーハーでゴメンナサイ・・・でも面白かった!)「真夜中のパン屋さん」でのニューハーフの役も(このドラマ、『まれ』の土屋太凰ちゃんも出てました!かわいかったですよ♪)、
何を見てもやっぱり面白いし、個性的で面白いですよね。
今回も“キモイ同僚”の役。って、予告見ただけで笑えますよね!
このムロツヨシの存在が、狂気とバイオレンスの中の一瞬の箸休め的な存在になってて癒されますよ(^_^)
ヒロインは佐津川愛美ちゃん。
彼女、ドラマの「がんばっていきまっしょい」に出てましたよね!
超かわいかった!
その後、映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(この映画、面白かったですよねえ!)で、
オカルト漫画を描く内向的な妹を演じていたのが強烈なインパクトでした。
ただのかわいこちゃんじゃなかったんだ!
このキャスト、なんだか楽しい競演ですよね♪
監督は、塚本晋也作品に照明として参加しながら、小説「純喫茶磯辺」を発表し自ら映画化したりと、なかなかプロフィールが面白い吉田恵介
この方の作品は、女の子がスゴク魅力的なことと、
イタイ人間を描かせたらピカイチ、
そしてリアルで生々しい人間描写が特徴。
こんな人が、古谷実作品を映像化したら・・・・!
ゾッとするけど、絶対面白いに決まってる!
若者のありふれた日常をコミカルに描きつつ、
同時進行で語られる狂気の連続殺人。
取り乱して頭のイカれた殺人鬼の、とうていありえない出来事ではなく、
気がついたら無表情でスッと隣にいるような森田剛の殺人鬼が不気味で怖すぎる!
意外にも、最後はせつなくて心がかき乱されるジェットコースタームービー。
ヒメアノ~ル【ヒメ・トカゲ=強者の餌食になる弱者の意味】
日常と狂気が交錯する緊迫の99分。
あなたの心は耐えられるか?
公式サイトhttp://www.himeanole-movie.com/


さて、眉間に寄ったシワをほぐしながら次にいきましょう♪
午前十時の映画祭7、始まってまだ2カ月なんですが、
もう二本目のオードリー・ヘプバーン作品です(^O^)/
午前十時~シリーズ初登場☆
『マイ・フェア・レディ』
© 1964 Warner Bros. Pictures Inc.,renewed © 1992 CBS.  My Fair Lady is a trademark of CBS.  All RightsReserved.

『ティファニーで朝食を』のオープニングの黒いドレスももちろんですが、
こちらのゴージャスなドレスも素敵ですよね!
下品で粗野な下町娘が、徐々に淑女になっていくというシンデレラストーリーの決定版。
アメリカを代表するミュージカルの金字塔であるこの作品については、
裏話としては、実は歌はオードリーの声ではなくて吹替えで、
そのことでオードリーは納得がいかず、「吹替えとわかっていたらやらなかった」と言っていたとか、
『マイ・フェア・レディ』はアカデミー賞で12部門もノミネートされて8部門受賞したのに、
オードリーは主演女優賞にノミネートもされなかったとか、
いろいろ面白い話もあるんですが、
そんなことは、知ってる人はみんな知ってるので省略!
オードリーについても、「ティファニーで朝食を」のときにさんざん語ったので、
しつこくなる前にやめときましょうか。
http://moriokachugeki.blogspot.jp/2016/04/blog-post_15.html
http://moriokachugeki.blogspot.jp/2016/04/blog-post_28.html
マニアックなこのブログでは、
この作品で特筆すべきはオードリーに想いを寄せる上流階級の男性。
これがなんとジェレミー・ブレット
あの!
NHKでしょっちゅうやってた『シャーロック・ホームズの冒険』のホームズ!
イギリス男子好きの私の出発点と言ってもいいイギリス俳優。
いささか渋すぎという声もありますが、このホームズは良かった!
シャーロック・ホームズを演じた俳優はたくさんいますけど、
やっぱりこの方のホームズが一番!
原作にも忠実、イメージもピッタリ、この人の姿こそがシャーロック・ホームズですよねえ!
って、あれ、少し前にベネディクト・カンバーバッチ様の「シャーロック」について語ってた私が、
こんなこと言っていいのかって感じですが、
ベネ様のシャーロックはまた別物!
今回はベネ様ファンとしてではなく、
シャーロキアン(シャーロック・ホームズマニアの人々)代表で語っています。
で、なんでしたっけ?
そうそう、『マイ・フェア・レディ』でしたね(^_^;)
そのジェレミー・ブレットが、そのオードリーに思いを寄せる役で出演しているので、
それも要チェックなんですよ。
そもそもこの映画、舞台がイギリスなので、
そういう映画にイギリス俳優が出るというのはイギリス映画好き&イギリス俳優好きとしては嬉しいですよね!
若かりしころのジェレミー・ブレットを、スクリーンで!
なんてなかなか見られないので、イギリス俳優好きなら要チェック♪
・・・・マニアックすぎてついてこれない?
まあでも、『マイ・フェア・レディ』に関しては、
観たことがない人は一度は観ておきたい、
観たことがあるって人もまたスクリーンで観たい、
そんな名作中の名作ですからね!
今回の午前十時~でオードリーが観られるのはこれが最後だし、
2週間上映なので、なんとかスケジュールを調整して観に来てください(^O^)/
公式サイトhttp://asa10.eiga.com/2016/cinema/624.html


さて、中劇の公式サイトにも近日公開作品のコーナーにポツポツと新作が出てきているのにお気付きでしょうか?
これから夏に向けて、いろいろ決まってきましたよ♪
現在、スケジュールを調整中のもの、
大人の事情でまだ発表できないもの。。。
なんかもけっこうあって、
「あれ、なんかスケジュール大丈夫(; ゚Д゚)?」
って感じになってきていますが、
地味でも(?)バラエティにとんだラインナップでお待ちしております。
近いうち、写真付きで一気に新作のご紹介をしたいと思いますのでお楽しみに!



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