2023年1月6日金曜日

新年のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
本年も、より一層のサービス向上に努めて参りますので、
変わらぬお引立てを賜りますようお願い申し上げます。



例によって、ぬるっと新年を迎え、
あっという間に1週間たってしまいました。
ほんとのこと言うと、家にこもってひたすら❝推し事❞だけやっていたい心境だったんですが生活するためにはそういうわけにもいかないので❝お仕事❞に邁進した正月。
ありがたいことに「トップガン/マーヴェリック」が、予想以上に大盛況で嬉しい悲鳴。
年末年始はお振舞いとして当たりくじ付きのポップコーンを配ったりもしていたので、
久しぶりに賑やかでてんてこ舞いの、繁忙期の映画館らしい日々でした。
やっぱり映画館はこうでなくっちゃ(*‘∀‘)/

さて、2023年も中劇は飛ばしていきますよー!
今年一発目なので真冬の中劇ラインナップをざざっとご紹介しちゃいますね。
新年早々1月6日から2本、新作が公開になります。
「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説」
(C) 2021 MQD FILM LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
めっちゃおしゃれ!!カラフル!!カワイイ!!
眺めてるだけで心が躍る、自分がちゃんと女子だったんだってことを思い出す(!?)映画です!
ツイッギーミニスカート60年代ロンドン、そしてマリー・クワント
それぞれ単語としては知っていて、イメージもちゃんと浮かぶけど、
実はそれらが全部つながっていたなんて!
これ、すっごく興味深い映画でした!!
監督は、ジュード・ロウの元奥様サディ・フロスト
二人が共演して恋に落ちた映画「ショッピング」、昔私も観たんですけどね、
めっちゃくちゃカッコいいジュード・ロウと、ちょっとキツそうな年上彼女のサディ・フロストがほんとにクールで素敵でした。
映画はちょっとトンガりすぎでしたけどね。
まあ、古い映画の話は置いといて。
女優、プロデューサー、デザイナーと活躍中のサディ・フロストが、
自分らしさを追求してファッションの一時代を築いたマリー・クワントを題材にした映画を作ることにしたのは必然なのかも。
❝スウィンギングロンドン❞と呼ばれ世界中を魅了したカルチャーのド真ん中にいたマリー・クワント
第二次世界大戦後、戦争の爪痕と階級制度が残るロンドンで、
富裕層しか手に入れることのできないオートクチュールの洋服ではなく、
働く女性が動きやすく、ファッショナブルで気分も上がる、
しかも今着たいものを今買えるという、
当たり前のようで当時は全く当たり前ではなかったファッションの潮流を根本から変えたデザイナー。
(C) 2021 MQD FILM LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
・・・ていうか、なんかつい最近、散々書いた覚えのある単語がポロポロ・・・
戦後、ロンドン、オートクチュール・・・・?
そう、めちゃくちゃ面白くて私も大好きな映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」に出てきた言葉たちです!
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC.
ごめんなさい、引用しといてなんですが上映は終わっちゃいました(/_;)
「ミセス・ハリス~」は、富裕層しか買えないディオールオートクチュールのドレスを買うために奮闘する家政婦ハリスおばさんのお話でしたが、
この「マリー・クワント/スウィンギングロンドンの伝説」も、まさにそのハリスおばさんと同じ時代(1955年)から始まります。
同じ時代のロンドンを背景に、同じくファッションを題材とした2本の映画。
たまたまなんですが、この時期に上映できてほぼ同時に観られたのは凄く貴重!
ハリスおばさんマリー・クワントも、階級や堅苦しい杓子定規な風潮なんかどこ吹く風、
自分の好きな服を自分のお金で手に入れて好きなファッションを楽しんだっていいじゃない!っていう自由で新しい感覚の持ち主。
2本ともとってもすがすがしくて気持ちのいい、素敵な映画。
ハリスおばさんは労働者階級であることを見下されながらも一目ぼれしたディオールのドレスを買うために奔走しますが、
マリー・クワントは、バカ高いうえに作るのにだいぶ時間もかかってしかも動きにくいオートクチュールのドレスが嫌で、
デザイナーとしての勉強も下積みも無しに自分の着たい服を自分の好きな生地で自由に作り始めます。
当時のファッション界からすればかなりの異端児。
でも、ファッショナブルで動きやすい服が着たい!!
その芯がとにかくブレなかった彼女は、女性として、新しい感覚を持つ若者として自分が着たい服を、自分が欲しいものを作り続けます。
そしてそれはファッションにも生き方にも窮屈さを感じていた世の中のたくさんの女性に支持されることに。
(C) 2021 MQD FILM LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
ミニスカート、そしてそれを着るときに履くタイツ
そして男性用のスーツの生地だったものを使った女性用の服なんかは斬新だけど画期的で合理的。
それからチークにも使えるアイシャドウや、化粧品とそれに使うメイクブラシやチップが全部まとめてしまえる絵具パレットのようなケース!
たしかに、まとめてシンデレラフィットして持ち歩けるケースがあったら便利よね!
っていうので瞬く間に大ヒット。
マリー・クワントの商品は、洋服だけでなくメイク道具や小物、生活用品まで斬新なアイデアとファッショナブルなデザインで世界中を魅了していきます。
今ではすっかり当たり前になったメイクパレット。
それだってマリーが自分でこんなものあったらいいな、で作ったものだったんですね。
発想も、そしてそれを形にする行動力もハンパない。
私が高校生の頃、カワトクの2Fにあったマリー・クワントのショップ。
友だちとよく行ってましたー(*‘∀‘)
あのシンプルでかわいいデイジーのロゴのついたポーチに、絵の具みたいなメイク道具、
パキッとした色味のマニキュアや口紅たち。
容器でさえもおしゃれでかわいくて、見てるだけで楽しかったなー♪
皮膚が弱いのとアレルギー性結膜炎のせいで化粧ができない私は、
お金持ちの友人の付き添いでいつも文字通り見てるだけだったんですけどね(*_*;)
今もフェザンに店舗がありますね。
いつ見てもポップでカラフルで心が躍ります。
映画には、常に文化やファッション、そして時代ですら牽引してきたロンドンカルチャーの顔であり代表である面々が登場します。
イギリスを代表するモデル、ケイト・モス
雑誌「VOGUE」の編集長をはじめ、
英国ファッションを代表する重鎮たちへのインタビューやア-カイブから、
マリーと夫アレキサンダーの素顔や知られざるエピソード、
そしてマリー・クワントという世界的ブランドに成長しやがてそれを手放すまでを追ったドキュメンタリー作品。
映画を観終わったあと、ふと頭に浮かんだのは実家の押し入れ。
私がずっと暮らしていた実家は母方の実家で、
5人姉妹の長女である母の妹たちがそれぞれ結婚して家を出るまでみんな一緒に暮らしていたその家はまさに女の園。
叔母たちがみんなお嫁に行ってしまってからもあちこちにその痕跡は残っていたわけで。
まだ若くて細くてかわいらしい女子だった頃の十代の私は、
おしゃれ雑誌オリーブにハマって、ちょっと世の中の流行とは別路線の(少し上のお姉さま方はみんな肩パッドにマイクロミニのジュリアナ系、同級生たちは全員鈴木保奈美(カーンチ!)の時代でした)、サブカル的なファッションに身を包み古着屋と中古レコード屋で休日を過ごすのが一番おしゃれでしょ♪みたいにかっこつけてる嫌な感じの女子大生で、
洋服を買いすぎてお金がなくなりとうとう実家の押し入れを漁り始めたわけなんですが、
そこはまあビックリするほど当時の私の好みにピッタリのレトロなお洋服の宝庫だったのです。
ヒップハングにボックスプリーツのミニスカート、
ツイード生地のラップキュロットとベストのセットアップ、
大きな飾りボタンの付いた千鳥格子のチュニック、
襟が大きくて目が覚めるようなスカイブルーのローウエストのワンピース・・・
まさに60年代にドンピシャで青春時代を過ごした母や叔母たちが着ていた、ホンモノの60年代ファッションでした。
(C) 2021 MQD FILM LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
母や叔母たちはスタイルが良かったらしく、残念ながら私にはウエストがきつかったり丈が短すぎたりして着られないものもあったのですが、
斬新でかわいらしく、新鮮なレトロファッションにワクワクしたものでした。
こんなところにまでマリー・クワントの影響が!
そんな、アジアの片隅にまで影響を及ぼしていたファッションの潮流を起こした女性の話!
世界中のファッション界をどよめかせたというわりには、控えめであまりグイグイ前に前にという感じがしないマリー・クワントの姿にもちょっとびっくり。(もちろん髪型やファッションは思いっきり前衛的ですが)
そんな彼女の素顔に迫り、現代ファッション史を紐解き、そしていろんな価値観を変えて大きくうねる時代を描いたドキュメンタリー。
ワクワクして、目が楽しくて、そしてとにかく勉強になりました!
あんな風に生きる勇気も行動力も私にはないけど、
「足だけは綺麗」と言われていた若いころはレトロなシルエットのミニスカートなんかもよく履いていたし、ホットパンツで街を闊歩していたこともありました(今思い出すとゾッとしますけど、それもまた若さってことで。。。)からね、
マリー・クワントにはほんと時代を動かしてくれてありがとうの気持ちでいっぱい(何様?)!
今、私の実家のクローゼットには、今度は私が若くて細かったころのアニエスベーのミニスカートやビバユーのワンピース(時代でしょー!!)、それから毎年、自分の誕生日に一つずつ買いそろえていたヴィヴィアン・ウエストウッドのバッグや服なんかがひっそりと佇んでいます。
もう絶対にウエスト閉まんないから処分すればいいのにね!!
いつか着られるとでも思ってるんでしょうか?バカですね。(自分です)
でも、大好きだったお洋服や今見てもワクワクするメイク道具や小物たちなんかは、
無理に捨てなくてもきっといつかまたワクワクしたり懐かしく思い出したり、
あるいはまた時代が巡ってあの頃の私みたいに若い誰かが心をときめかすかもしれませんからね。
カビが生えたりしない限りは大事に取っておいてもいいんじゃないの(*´з`)?
と思えた事が嬉しい私でした。
公式サイトhttps://quantmoviejp.com/


「恋のいばら」
(C) 2023「恋のいばら」製作委員会
おとぎ話「眠り姫」をモチーフにしつつも王子様のキスを待つだけの女の子ではない、そしてそんな彼女たちに訪れる❝いばら❞
元カレが忘れられなくて、別れた後もSNSで彼を追いかけ、今カノを特定。
そしてついに元カノ今カノに接触してしまう。
最初は、ただ『知りたい』だけだった・・・・。
まさに今の時代にフィットした、リアル(というか生々しい)で、ちょっと怖い(というかかなり怖い)、ダークサイドなお話。
「絶対に、恋人同士では観ないでください。」
と、映画の公式サイトが言ってます。
あ、でも、別に殺人とかそういう怖さじゃないので大丈夫。
なんだかんだ言って「生きてる人間が一番怖い。」
なんかとにかく、登場人物がリアルすぎて苦笑いしか出ない。
(C) 2023「恋のいばら」製作委員会
地味で野暮ったくて見るからに陰キャの元カノ・桃(松本穂香)は、卑屈で自信がなくてひたすら闇に向かってまっしぐらで、まるで若いころの自分を見てるようだったし、
華があってリア充そうなイマドキの意識高い系ダンサーの今カノ・莉子(玉城ティナ)も、根拠のない自信とプライドを持て余して高飛車にふるまってはいるものの実はもろくて崩れそうな自分を必死で隠しているだけの女の子だからなにげにこちらにも共感。
そして、人当たりが良く優しくてイケメンのカメラマン・健太朗(渡邊圭祐)は、「うわ~、こういうヤツいるなー!!」っていう、ソフトで無自覚な女たらしのクズ男。
わかりやすくゲスいんじゃなく、めちゃくちゃ優しくてユーモアもあってしかも超イケメン(ここ、ポイント)。
わざとじゃなくてついうっかり女の子たちをその気にさせて惚れさせちゃって、
素直に無邪気に「だってかわいいんだもん」とベッドで寝てる写真を撮っていく。
それが、おしゃれなマンションに女を連れ込むんじゃなくてちょっとボケてしまっている祖母と住む実家に連れ込むんだからなんとも絶妙に生々しくて隙があって憎めない。
そんなつかみどころのない超絶イケメンをめぐって繰り広げられる恋のいばら
いかにもイマドキな「リベンジポルノ」をテーマに、
写真を消去するためにてんやわんやする元カノ今カノの、ついつい苦笑いしてしまうしょっぱい攻防戦と、意外な結末。
(C) 2023「恋のいばら」製作委員会
なんかこの絶妙な苦さとピンポイントで特定の場所をズキンと突いてくる痛さの感じ、
監督が「アルプススタンドのはしの方」「ビリーバーズ」そして南部興行さんで上映中(おわったかな?)の「夜、鳥たちが啼く」城定秀夫と聞いて納得。
人間の綺麗な部分じゃなくて、あえて汚い醜い部分をまっすぐ見据えることでその先の何かを浮かびあがらせるような描き方。
さすが、ピンク映画で腕を磨いた辣腕監督。
微妙で難しい女心と、ちょっとしたことで揺れ動きバランスを崩してしまう若さゆえのリアルな恋愛の行方に、共感したりドン引きしたり。
たしかに、付き合いたてで盛り上がっちゃってる大好きな彼氏とは一緒に観たくない映画でした。
一人か、せいぜい女子同士で観てくださいね(^_^;)
公式サイトhttps://koinoibara.com/


1月20日公開
「ノースマン 導かれし復讐者」
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
なんだ、このものすごい体と迫力は( ゚Д゚)!?
ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『ハムレット』の主人公ハムレットのモデルとされるスカンディナヴィアの伝説上の人物アムレートを描いた歴史大作。
あ!アムレート、アムレート、ハムレート、ハムレート・・・・・・ハムレット!?
10世紀のアイスランドを舞台に、ヴァイキングの王子アムレートが、父親を叔父に殺され、復讐と王座奪還を目指す物語です。
監督は今をときめくA24スタジオから「ウィッチ」(中劇でやりました!)や「ライトハウス」など息が詰まるスリラーを手掛けてきたロバート・エガース
今回は豊富な資金と豪華なキャスト(イーサン・ホークニコール・キッドマンビョークなど)を使って壮大なるヴァイキングの歴史絵巻を陰鬱に、ハチャメチャに描き切りました。
私はまだ観てないのですが、ビョークがとにかくビョーク!とか(いや、あの方はいつでもとにかくビョークですけど)、
野蛮なヴァイキングの戦闘シーンまでもが美しく幻想的!なんていう感想が聞こえてきて今からワクワクしています(?)
見て!このバッキバキの腹筋!!
中世の、ほぼ裸で戦う野蛮なイケメンて、ちょっと萌えますねえ( *´艸`)
→やめてください
私もまだ観てないので、ちゃんと観てからご紹介しますね!
楽しみーーーー!!
公式サイトhttps://northman-movie.jp/


1月20日公開
「ドギョム:アーサー王への軌跡」
(C) 2022,EMK MUSICAL COMPANY & CJ 4DPLEX
こちらは、韓国ミュージカル『エクスカリバー』で主演を務めたK-POPアイドルSEVENTEENのドギョムにスポットを当てたドキュメンタリーで、
彼が出演した2021年公演の本編映像に加え、それに至る道程を収めた作品。
こちらは1週間限定の特別上映です。お見逃しなく。


さらに2月3日からは
『鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』
も公開決定。
すごいですね、鬼滅フィーバーはまだまだ終わらない。
ムビチケ発売中!入場者特典の情報も解禁になりました。
漫画もテレビシリーズも通らずに、いきなり劇場版の前作「無限列車編」を観て号泣した私です(?)
今回は、ちゃんとテレビシリーズを観ておこうと思ってますよ!(こういうとき、配信は便利ですね!)
楽しみに待ちましょう(*‘∀‘)


さて、夜中にコックリコックリと船を漕ぎながら必死で書き上げたので誤字脱字やおかしな部分があるかもしれませんがとりあえずチェックは明日に回して投稿だけしておきます(校正したいのはやまやまなんですが眠くて無理!)。
夜な夜な、推しの動画や出演番組を見るのに精いっぱいで寝不足なので、こうして仕事をしなきゃいけない夜はいつの間にかコタツで大の字で寝ちゃってて全然進みません。。。
じゃあ諦めて寝れば!とかよく言われるんですけど、
推しを推しながら寝落ちするほど幸せなことはないので、
夜更かしはやめません( `ー´)ノ(→末期です)
そんなこんなで、ヲタク発動の回ほど閲覧数が増えるこのブログなので、
早くまた私の守備範囲(おもにイケメンとか〇ャニーズとかイケメンとか〇ャニーズ、あるいは香港映画)の映画の上映が来てくれよ~!!と切に願っている2023年の年明けでした。
配給会社さーーん!!そろそろお願いしまーーーーす!!
・・・・・配給会社の方はこんなの絶対読んでないけど。。。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/