2023年1月28日土曜日

めっちゃ面白い!!超ダークなエンタメ「ノースマン」

こんにちは。
聞くところによると10年に一度の大寒波だとか。
ふだんは雪なんか降らないような場所で大雪が降り大変なことになっているとか。
そんななかここ盛岡では、雪も降るし寒いけど粛々と通常運転。
雪が降ったら積もりすぎないうちに雪かきしつつ、
夜のうちに外の様子を見て明日の状況を予測。
道路はどのくらい混むのか、凍ったフロントガラスを溶かすのに何分かかるのか、
朝、車を出すための雪かきはどの程度?
などなど今できる限りのあらゆる計算をして準備をして寝るわけです。
まあ、それでも予想以上に雪が積もっていたり、思った以上に道路が混んでいて時間がかかったり、なんとか遅刻せずに辿り着くー!と思ったら最後に中央通りを歩いて渡っていて転んだり(-_-;)
なかなかうまくいかないですね。
そのうえ来月、「鬼滅の刃」が始まったら今よりさらに早朝出勤( ゚Д゚)!
怖いよー!起きられる気がしない!!!
冬は大変。
灯油も高いし電気代もがっつり上がり、請求書を二度見してしまった私でしたが。
それでも、虫がいないことや汗で体がべたべたにならないことがとにかく快適なので冬は嫌いじゃない。
・・・なーんて言いつつ、「明日は映画観に行こう!」と決めていたのに朝起きたら雪がめっちゃ降ってたのであっさりくじけて外に出るのをやめて一日中家で〝推し事”していた人がいたんですよ。
・・・・・・私だよ!!!!
そんなもんだよ。冬なんてそんなもんさ!
いいんだよそれで!
ツイッター担当のNさんにはあっさり「行かない理由を探してるからですよ」なんてピシャリと言われてしまいますけどね。。。
まあ、盛岡の長い冬、まだまだ続きますからね。
自分の体調や機嫌と相談しながら、無理なくいきましょう(´ー`)

そんな真冬の盛岡で、熱ーーーい映画を上映中!
地の底からメラメラと燃えたぎる復讐の炎を燃やすムッキムキの北欧系イケメンが、
獣のように雄叫びを挙げながら敵をギッタンギッタンにやっつけていくという、
血沸き肉躍るダークファンタジーアクションエンタメ!
「ノースマン 導かれし復讐者」
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
このすっごい肉体のワイルドイケメン、誰よ!!??
と思ったら、「ターザン:リボーン」のあの彼( ゚Д゚)!?
マジっすか!!
アレクサンダー・スカルスガルド
スカルスガルド・・・・・どこかで聞いたことが・・・・?
そう、お父様は北欧を代表する名優ステラン・スカルスガルド
ラース・フォン・トリアー監督『奇跡の海』の旦那さんの役の人!
あの映画、手持ちカメラで船の上の撮影したりするもんだから具合悪くなっちゃう人続出、
しかもストーリーもドッヒャーでガビーン(昭和!)なので観終わったあと呆然。
私も、二度と観たくない。ちょっとしばらく北欧の映画は無理ー!
ってなってしまったトラウマ映画だったのでよく覚えています。
音楽はスッゴク良くて、サントラ買っちゃったんですけどね。
そっかー・・・・あの方のご長男!ナルホドー(´ー`)
などと近所のオバチャン感覚になっちゃうのも映画ヲタクあるあるなんですが。
アレクサンダー、ごっつい肉体系イケメンになってました。
たしかにターザンでもムキムキだったけど。
あのときもジャングルで雄叫び挙げてたけど。
でも今回はそれとはちょっと違う。
ほとんど獣。
この映画ではもうほんとに、人間は動物だったんだよなと、
そうだ獣だったんだそうだそうだと再確認させられます。
この身体、マジですごくないですか!?
ただやみくもに鍛えたのではない、
筋肉の付き方で競うためにマシーンや筋トレでがんばりました、のそれでもない。
ほんとに、ただシンプルに、生きるために。
その身一つで戦ってきたことで作られた肉体を再現してるんですよね。
もともとムキムキの肉体派ではあるんですが、
無駄なところに余計な筋肉はついておらず、
この完成形はあっぱれとしか言いようがない。
私、ムキムキマンは苦手なんですけどね、
この映画のこの人は・・・・・・・
全然有りです( *´艸`)→聞いてません。
しかもめちゃくちゃ強いんですよ!
もう、獲物を追う猛獣のごとく、余計な感情を一切見せずひたすらまっすぐ敵をなぎ倒すのみ。
相手の腕をバッサリいったり、ごっつい頭突きをくらわしたり、
斧?ハンマー?とにかくなんかシンプルな武器でバッサバッサといくんですよ。
「仁義なき戦い」もビックリの肉弾戦。
「グラディエーター」も真っ青のワイルドな戦闘シーンです。
常に雲のかかった薄暗い空の下、
北欧からロシアにかけての絶景をバックに繰り広げられる復讐の戦い。
でも、ただただ勝ち目もない復讐に身を投じるような頭の悪い主人公ではありません。
ひたすらその機会を狙い、耐えに耐え、じわじわと恐怖をあおり、
そしてドカーーーーン!!!とね。
2時間以上あるんですけどね、全然飽きない!!
この映画のコピーに「没入感MAX!!」ってあるんですが、ほんとそれ。
時代は9世紀。
強靭な肉体と船舶技術を武器に、ヴァイキングが北欧を中心にヨーロッパを股にかけ勢力を伸ばしていたころのお話。
そのころ日本では、ちょうど蝦夷の反乱が起きていたころ。
地元なのでわかりやすいですね!
アテルイですよ、坂上田村麻呂ですよ。
中国大陸では、もう少し後の時代になるとチンギス・ハンが出てくるころ。
その時代。
そのころの北欧はこんなことに。
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
怖ーーーい(/_;)!!
アニメ「小さなバイキング ビッケ」の世界はどこいった!?(昭和!)
映画のなかでも、「キリスト教ってやつがあるらしい」とか、「コンスタンチノープルが・・・」とか、「イングランドで・・・」とか、その時代の話題が出てくるので、なるほどなるほどと勉強になりました。
ヴァイキングって北極海の海賊ってイメージだったんですが、
この映画の中だけでもロシアや西ヨーロッパにも勢力を拡大してブイブイ言わせてた人たちだったんだなとわかります。
それでも、物語の始まりは、このいかにも北欧系といった感じの美少年。
主人公アムレートが、ムキムキでゴリゴリの筋肉系ワイルドイケメンに変身する前がこちらです。
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
美しい!
綺麗な美少年は大好きです!!(コラコラ)
そしてこのかわいい王子様が、目の前で国王である父親を叔父に殺されて命からがら脱出するところから始まります。
って、え?その設定、なんか聞いたことあるなぁ・・・って思いました?
そう、主人公の名前はアムレート
アムレート、アムレート、アムレット、アムレット・・・・・
ハムレット!!!!
主人公アムレートシェイクスピアが戯曲「ハムレット」を作るもとになったデンマークの伝説上の人物であり、
北欧のヴァイキングの伝説や神話をもとに作られたのが「ハムレット」というわけ。
そういえば、ついこないだテレビで「ライオンキング」をやってたので観たんですけど、
あれも思いっきり「ハムレット」ですよねえ!?
叔父に国王である父を殺された王子、ですもんね!
つまり、いろんなお話のベースになっているのが、
元をたどれば北欧の神話であり、ヴァイキングの伝説であるってことなんですね。
ハムレットといったらちょっと小難しくて長いお芝居って感じですけど、
ハムレットの元ネタであるヴァイキングのお話は、ゴージャスなお城で「生きるべきか死ぬべきか」なんてグダグダ悩んだりはしません!
そんなことやってる時間があったら、斧やハンマーで敵の頭カチ割れよ!
己の力でなんとかしろよ!!
くらいのワイルドさでとにかく戦うわけです。
だから、シンプルでわかりやすくて面白い!
父を殺された。
絶対に復讐してやる!!
そしてジリジリと敵に近づいたと思ったら、むごい現実。
ワクワクしますねえ~!!
そして豪華すぎる家族!!
父がイーサン・ホーク
母はニコール・キッドマン
ゴージャスすぎないか!!??
お父さん、すぐに殺されちゃうんですけどね、そこにイーサン・ホークは贅沢!!
ニコール・キッドマンの妖艶さも見事だしね!!
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全体的にダークで陰鬱な色合いと空気感、そして時代設定のリアルさがなんともいえない独特の不気味さを醸し出していて、
そこはやはり「ウィッチ」ロバート・エガース監督節全開といった感じ。
ファンタジーに寄せすぎることなく、ヴァイキングのリアルな日常を隅々まで描き出すことをこころがけたというだけあって、
ファンタジーと、徹底的な時代考証や生々しい歴史的事実の融合のバランスが素晴らしい。
この映画の時代考証に携わった考古学者が、「この映画は私の知る中で最も正確なヴァイキング時代の描写だ」と語っているくらいリアルな生活や風俗描写に注目です。
当時のヴァイキングの暮らしぶりをはじめ、
成人の儀式や祭りの様子など、すべてが興味深い。
知らない時代の、知らない場所の、知らない人々の暮らしを覗き見る。
これが映画の面白さ!
戦闘シーンの長回しもすごい。
数百人の戦闘シーンを1台のカメラで撮影。
大勢の肉体と肉体のぶつかりあう戦闘シーンを1台のカメラということは・・・
同じシーンを何回も、いや何十回も繰り返すってこと!
しかも、悪天候待ち。
・・・・・いや、マジ地獄(-_-;)
ドロッドロのぐっちゃぐちゃでギッタンギッタンのバッサバサのメッタメタ。
壮絶です。
すごいです。
映画ヲタクだけど戦争系は苦手、血みどろ系もゴメンナサイの私ですが、
これはそこだけを描きたい作品ではないし、
ちゃんと本筋のお話がビシッと通っているから全然観ていられるし、
時折、両手で顔を覆って思わず「ヒョオーゥ・・・」と呟きながらも、
文字通り9世紀北欧のヴァイキングの世界に没入して楽しみました。
そしてこのダークな復讐劇にほのかな華と希望を与えるのはやはり、カワイ子ちゃんとのラブ♡要素でした。
これ、絶対必要!
キュンキュンしましたよ!このオバチャンも!
ムッキムキでゴリッゴリで、前半はもう感情の無い死人の目でひたすら戦に勤しむ肉の塊状態だった主人公アムレートが、
まさに妖精かミューズといった美しさと輝きで現れたアニャ・テイラー・ジョイと、
初めて恋を知ったティーンのように心を寄せあっていく姿は神々しいほど。
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
クライマックスは、もちろん復讐劇には欠かせないダイナミックで壮絶なタイマンです。
「スターウォーズ」か?「ロード・オブ・ザ・リング」か?
それともジョン・ウーか!?
って言いたくなるくらいの、炎と血と汗の殴り合い。
いやぁ~・・・・・・・・・・面白かった・・・・(´ー`)!!!
映画、観たーーーーー!!
って感じ。
みごたえのあるダークファンタジーアクションエンタメ。
一見、暗そうな感じがするでしょ?
でもそこまで暗くないのもポイント。
悪役は思いっきり悪役で、ド迫力の戦闘アクションあり、ロマンスあり、
ドンデン返しありで、最後まで突っ走ってあっという間です。
希望に溢れた最後だしね。
あ、ビョークが、ビョークの役で出てるのも要チェック(?)
祈祷師の役なんですけどね、もう、そのまんまビョークです。
北欧のスーパースターですからね。
ヴァイキングの映画といったら出ないわけにはいかないでしょう。
え、これ、新曲のミュージックビデオか何かですか??
のたたずまい。
いや、最高!って意味です。
大好きなんで。ビョーク
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は二度と観たくないけどね。無理。
途中から胸がつかえて息苦しくなっちゃって。
って、これもラース・フォン・トリアーだったー・・・・・(-_-;)
カンヌのパルムドール獲ってますけどね。主演女優賞もね。
この「ノースマン」での出番は一瞬ですけどね。
でもかなり強烈な存在感。
さすがです。
それもお楽しみに。
これもまた、絶対に映画館で観るべき作品。
映画館で没入して、お楽しみください。
あー面白かったなー!もう一回観たいなー!!
(最終的な感想が語彙力ゼロでごめんなさい)
公式サイトhttps://northman-movie.jp/


また、本屋さんが閉店してしまいました。
行きつけの。
近所の。
家から近いので仕事帰りにも休みの日にもパッと寄って買えたのに。
〝推し事”関係の雑誌の受け取りでも使っていたし。
本屋さんとしての規模がちょうどよかった。
私はネットで本を買うのが苦手で。
本屋さんをブラブラして、パラパラ見ながら選びたい派。
だから、広すぎる本屋さんは疲れるし結局ぐるっと回れない。
小さすぎず、大きすぎず、ちょっとした空き時間にぐるっと回って、
雑誌や小説なんかを選べる、そのお店が好きだったんですが。
時代はやはりネットなのか。
寂しいですね。。。
これからの子どもたちにも、タブレットやスマホじゃなくて紙の本を、
そしてネットで欲しいものだけをピンポイントで買うのではなくて本屋さんで自分で本を見て選ぶことを、
させてあげたいなあと思ってしまうのはやはり私が昭和の人間だからなのでしょうか。
そんな、ちょっとセンチメンタルになってしまった1月でした。
映画もやっぱり家じゃなくて映画館で観たいし、
本でもなんでもネットで注文して家に届くのは便利だけど、
やっぱり自分の目で見て選んで物を買うってことをしたいなあと、
改めて思った新年。
全国の小売店さまたち、一緒にがんばりましょうねー-!!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/