秋、楽しんでいますか?
私は、がんばって11月も目指せ10本!の勢いで映画を観ていますよ。
やはり、目標は口に出しておくべきですね。
口に出してあると、サボろうと思ったときにふとその「たくさん映画観ます宣言」がじわじわと頭の中に浮かんできて、
「そうだ・・・観るって言っちゃったんだ・・・行かなきゃ・・・(*_*)」
みたいな気持ちになりますもんね。
それで仕方なくゆるゆると出かける準備をするわけなんですが。
と、いうわけで、雨で思わずやめそうになってもなんとかしぶしぶ出かけたんですけど、『愛にイナズマ』も『正欲』もよかったなー。
最近、マイノリティとか現代日本の孤独感みたいなものをうまく表現している作品が多いですね。
そういう映画、暗めでも嫌いじゃない。
行ってよかった!!
だって私、まさにマイノリティで孤独で惨めでかわいそうなオバチャンですから。
あのね、友達がいないこととか家族とのつながりが希薄とかそういう表面的な孤独だけが孤独じゃないですからね。
見た目、孤独じゃなさそうな、なんかいろいろ楽しんでそうな、
一見リア充に見えるような普通っぽい人のほうが、
ほんとは中身めちゃくちゃ孤独だったりするんですよ。
最近いろいろ考えさせられることが多いんですけど、
ドンピシャでそういったリアルな心情に迫る映画にこのごろよく出会えているので、
めんどくさくても出かけてよかったと思ってます。
まあ、そんなこんなでひたすらめんどくさがりの出不精な私ですが、
よその劇場に映画を観に行くと必ず常連さんにバッタリ会ってしまい、
「あっ、きょ、今日はお休みですか?」とか
「このあと何本観るんですか?」とか
「あれ、観ましたか?どうでした?」とかの楽しい立ち話になっちゃうんですよね。
映画ヲタク同士の映画トークは楽しいですよね!
そして常連さんに会うと(見かけると)、
「お疲れさまです!映画ヲタクのみなさんのおかげで、盛岡の映画館はがんばれているんですよ~ありがとうございます~(´ー`)」
っていう気持ちになります!(何様?)
冬休みシーズンまでまだもう少し、どこの映画館でも粒ぞろいの良作が続きます。
冬休みシーズンは、ヲタクの方たちにとっては観るものが少ないつまんない時期ですが、
我々映画館スタッフにとっても、朝は早いし子供映画は尺も短いからバタバタするしお昼休憩もちゃんと取れないのにやること山積み、でヘトヘトなので結局映画をあまり観られない時期なんです。。
というわけで、お互い今のうちにたくさん映画を観て、楽しみましょうね!
さて、次から次と新しい映画が始まるこの季節。
「アニメとか観ないんだよね~」なんて食わず嫌いしてる方はいませんか??
「駒田蒸留所へようこそ」
(C) 2023 KOMA復活を願う会/DMM.com
アニメだなんだとカテゴリーで選り分ける前に、
とにかくお酒好きの方には観てほしい映画。
酒好きの知り合いが「酒好きの仲間と駒田蒸留所観ましたー!すごいよかった!」
と言ってくれました。
しかも観終わった後、みんなでそのままウィスキーを飲みに行き、
そこでもまた盛り上がり、ノリでウイスキー工場の見学を申し込んだという。
これ、100点満点。
映画も秋も楽しむベストな観方ですよね!
私より満喫してるじゃん!!
とても素敵だと思います。
こういう報告をされると、ほんとに嬉しい!!
たまに、全く人の言うことを聞かないやつがいてね、
「おすすめの映画あるー?」
なんて聞いてきておいて、
こちらが「これいいよーめっちゃ面白かったよー」とすすめたのに絶対観ないばかりか、
しばらく音沙汰なくてやっと連絡きたら、こちらがすすめてもないよくわかんない映画観たって感想を長々と送ってくる。
結局、最初から私の意見なんて聞く気ないでしょ!!みたいなね!
自分の好きなの観るし参考にもしないなら「おすすめは?」なんて聞かないでほしいですよね!(ど、どうした?)
で?なんだっけ?
そう、「駒田蒸留所へようこそ」ね。
今のアニメは全然わかんなくて、一応語れるのは昭和のテレビアニメとジブリと「攻殻機動隊」くらいの私でも楽しめる、
絵も綺麗、ストーリーも専門分野の細かいところまでもちゃんとしてる、
大人のお仕事アニメでした。
蒸留所と醸造所って、何が違うの?
とか、お酒が好きでも全く知らなかったことなんかも、
アニメで見るとわかりやすくて良いですよ!
やっぱり帰りにウィスキー飲んで帰りたくなりました♪
今、ウィスキー高いですからね(/_;)
結局、安い缶のハイボールを買って帰りました。。。
まともな大人の皆さんは、おしゃれなバーでおいしいウィスキーでも飲んで帰ってくださいね。
「極限境界線」
(C) 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, WATERMELON PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED.
あれ?ヒョンビン・・・???
そう、ついこないだ、「コンフィデンシャルー国際共助捜査」でお会いしたばかりのヒョンビン様。
間髪いれずにまた登場です。
売れてるなぁ~・・・!!!
わかる!!脂、のってますもんねぇ~( *´艸`)
あちこちから引っ張りだこのヒョンビン様です。
少し前のイ・ビョンホンくらいの売れっ子っぷり。
もう世界見えてますね。
でもあんまりハリウッドとか行かないでほしいですけどね。
本国でのびのびとバッチバチに主役やっててほしいなー。
って、まあ、そんな個人的希望は置いといて。
今回は「コンフィデンシャル」とはちょっと路線の違う、実話をもとにしたシリアスなドラマ。
とはいえ、今ノリに乗ってる韓国映画は、ただただ史実をなぞるようなツマンネー映画は作りませんから!!
オープニングで思いっきり宣言してます。
「実話をもとにした作品だけど、人物や出来事はフィクションだからねーヨロシク!」(意訳)ってね。
なので、ガチ重めのトーンで始まり、ピーンと緊張感が張りつめたままいきなり本題に入っていくんですけど、
このままドキュメンタリーチックにいくのかなと思いきや、もう途中から一気にアクションエンタメにギアチェンジ。
あれ?これ、「コンフィデンシャル」だったっけ?ってくらいに手に汗握るアクションが始まっちゃいます。
北朝鮮の兵士役になりがちなヒョンビン様がでっかいバイクにまたがって銃をぶっぱなす「あぶない刑事」の舘ひろしに見えたり、
困り顔で面倒なことに巻き込まれちゃうファン・ジョンミンが汗だくで走り回る鈴木亮平に見えたりしながら、
タリバンによる『韓国人23名拉致事件』の裏側に迫ります。
今朝もニュースで、ハマスによる人質解放がどうの、ガザ地区の攻撃がどうのとやってましたから、もうあの区域、ずーーーーっと延々戦争してますからね(-_-;)
困ったものです。
それでもちろん実際のアフガニスタンでの撮影は無理なわけですが(超危険区域のため入国できません)、
そのうえコロナ禍での撮影で、何度も中断したり撮影場所を変更したりしながらも、
どうしてもやはり実際にアフガニスタンと似た風景の中で作りたいと粘って粘ってやっとヨルダンでの撮影が可能になり、
ようやくあの、砂漠と岩山だらけの風景のなか壮大なスケールでの製作ができたという裏話も頭に入れて観ると、さらに興味深い。
ヨルダン・・・・そう、「スターウォーズ」や「アラビアのロレンス」など、数々の壮大なる名作映画の撮影に使われてきた場所。
赤茶色の岩と砂漠の光景が、行ったこともないのになぜか懐かしい風景に見えてしまうのは映画ヲタクあるあるですね。
そんなことも考えながら観るのもまた一興。
初めはお互い反発しながらも徐々に相手を認めていく鉄板のバディものに、
壮大な砂漠を背景に「ミッション・インポッシブル」か!?ってくらいのド派手アクション炸裂で、
シリアスな実話をハラハラドキドキのアクションエンタメとして楽しませて着地する、
さすがの韓国映画でした。
「あー面白かった!!」って大満足の映画が実話をもとにしてるんですから、
勉強になるしちゃんと面白かったし、なんか得した気分です♪
映画『極限境界線-救出までの18日間-』公式サイト (gaga.ne.jp)
映画『極限境界線-救出までの18日間-』公式サイト (gaga.ne.jp)
さてさてそれから、もうすぐ終わっちゃいますけど一応感想書いておこうか、のやつも。
え?それじゃ映画紹介にも宣伝にもならないって?
そうなんですよ!とにかく観たいのがたくさんありすぎて、
観るのに精いっぱいで、書くヒマがない・・・・・!!
さっさと観て書かなきゃ映画が終わるじゃん!て話なんですけどね(*_*;)
・・・本末転倒ですね。
でも、観てない映画について語るなんて、映画に対する裏切りじゃないですかー!?
観てもないのに偉そうに語る人、嫌いなんですよねー!
あと、たいして映画観てもないくせに詳しくもないくせに「映画好き」って言ってる人、
マジで嫌いなんですよね!
昔、飲み会で会った初対面の男性に「映画好きなんだ?なら一緒に映画観に行こうよ」と言われ、
すかさず「あなたは月に何本映画観るんですか?年に3~4本?問題外。私は週に3~4本は当たり前ですけどね。で、最近観た映画で一番よかったものは?あとどの監督が好きですか?何を基準に映画を選ぶんですか?」などとゴリゴリに詰めてドン引きされた女は私です。
え?もちろん、「ごめん、やっぱいいや(*_*;)」と言われましたけど何か?
・・・ちょっとめんどくさい人ですね、私。
ていうか、私がモテない理由がわかりましたか?
まあ、そんなこんなで参考にはならないでしょうけど、映画ヲタクのみなさんと語り合ってるつもりで置いておきます。
「6月0日 アイヒマンが処刑された日」
(C) THE OVEN FILM PRODUCTION LIMITED PARTERNSHIP
これ、面白かったですよ!!
私、とにかく歴史的事実に基づく映画って大好物なんですよ。
「趣味:世界史」っていう偏屈な女子高校生だったんで。
小説を読むように世界史の教科書を読み、
夢中になって世界史のドリルを次々制覇し、
全国模試で2位を取って表彰され、
周囲の友達を集めて講義を開いてクラスの世界史の平均点を上げたというスーパー女子高生だった私なので(ここだけ自己肯定感高すぎ)、
大人シーズンの中劇によく来るこのての映画が大好きで。
「モーリタニアン」とか「クーリエ」とか「オペレーション・ミンスミート」とか、
マジで超面白かったですよね!!(うるさい)
なので、この「6月0日 アイヒマンが処刑された日」も楽しみました!
上に挙げたガチ社会派の作品たちよりはユーモア多めのほのぼの人間ドラマ寄りですけどね。
とにかく主人公の少年が!
おバカな!ダメな!「もうアンタ!しっかりしなさいよ!!」的な!
でも小賢しい、観てるこちらは苦笑いしか出ない感じの少年で。
そんな少年が巻き込まれる、何もない田舎町で起きた、世界的大事件の絶対に外に漏れてはいけない超絶ミッションのドタバタを、のんびりと、ときに緊迫しながら追体験する映画です。
第二次世界大戦下のナチス・ドイツで、ユダヤ人を強制収容所に送り込み抹殺する計画立案者だったアドルフ・アイヒマンが捕まってから処刑されるまでの舞台裏。
逮捕劇や裁判を描いた本や映画はたくさんあるけど、その最後の舞台裏は描かれることはなかったんですよね。
ユダヤ教とイスラム教の律法により火葬が禁止されており、火葬設備が存在しないイスラエルで、だれが、どうやってアイヒマンの遺体を火葬したのか?
この極秘プロジェクトに右往左往する市井の人々の姿を描きます。
社会派だけど、この映画の焦点は常に町の人々。
だから、面白い。
イスラエルでロケを敢行、強いこだわりによって16mmフィルムを使って撮影されたことにより、独特の懐かしい質感と色合いで1960年代イスラエルの空気感を再現。
今の、超絶美しいデジタル映像もいいけど、
古いフィルムのほこりっぽいザラザラとした感じが作品にピッタリ合っていて最高でした。
監督はジェイク・パルトロウ。
・・・・・・パルトロウ・・・・?
そう、華麗なる映画一家パルトロウ家の、グウィネス・パルトロウの弟君でありました。
才能って・・・・・・やっぱり血??
「ファルコン・レイク」
(C) 2022 - CINEFRANCE STUDIOS / 9438-1043 QUEBEC INC. / ONZECINQ / PRODUCTIONS DU CHTIMI
こちらはなんていうか・・・何も言えない!!
へたに何か言っちゃうと、結末がわかっちゃうんですよ。
でも言いたい!
あの映画みたいな感じ!
あの女性監督の作品観たあとと同じ気持ちになる!
これさあ・・・・もうさあ・・・・!!
せつな!!つら!!
・・・いや、もうこれ以上は。。。
なんか、淡いパステルカラーに彩られた思春期の少年少女のひと夏のお話、
って感じだけどさあ!!!
ちょっと違いますからね。
もっとさあ!キラッキラでさあ!キュンキュンでさあ!だと思うじゃん!?
でも。でもでもこの映画。
リアルというより生々しくて。
思い出と理想のなかにある『絵に描いたような思春期』じゃなくて、
その裏側にある『ガチの思春期』とでも言いましょうか。
いやぁ~・・・・やられましたね。
ガツンと正面から殴られてリングに沈んだような感じです。
いやなんていうか・・・・・あの、観た方、あとでお酒飲みながら語りましょう??
「マシュー・ボーンinCINEMA 眠れる森の美女」
(C) Illuminations and New Adventures Limited MMXXIII Photo by Johan Persson
これ、中劇での上映は2回目です。
ついこないだと思ったらなんと8年前!?
もうその事実に衝撃です。
夢中で観たんですよね。
あっという間でした。
バレエなんてちゃんと観たこともなかったのに。
・・・って、そのことはつい先日書いたのでやめておきましょう。
しつこいのはオバチャンぽいですからね。
オバチャンだから仕方ないけど!
とにかく、観たことない人も騙されたと思って観てほしいんですよね。
単なるバレエじゃないです。もう最高のエンタメ。
セリフなんか無いし、説明だってないけど、だからこそ、その舞台と人間の体の動きと表情だけで伝わるお話。
きらびやかな衣装と華麗な舞台装置にもうっとりですよ。
さあ、もうすぐ終わっちゃう映画の感想なんて宣伝にもならないけど、
もうすでに観たよー!って方との映画ヲタクのオフ会みたいな気持ちで書いてます(?)
解釈が違うかもしれないし、意見が分かれるかもしれないですが、
それもまた楽しいんですよね。
自分が観る前にはあんまりほかの人の感想聞きたくないけど、
観てから聞くと「え!そっか!そうかもー!!」なんて思ってもう一回観たくなっちゃったりしてね。
わかるでしょ!?
映画ヲタクの無限リピループ(私の造語)です。
なんて言いつつ、実は映画は一人で観たいタイプの私です。
だって、観たあと感想言いあうのとかウザいじゃないですかー。
語り合いたいときもあるんですけどね、でも、見解が違ったり評価が正反対だったりすると、意見言いにくかったりするじゃないですかー。
けっこう空気読むタイプなんで私。
・・・・・・って、ええ、私は相当めんどくさいタイプの映画ヲタクですね(-_-)
そんなわけで、映画ヲタクの皆様(最大級の褒め言葉です)と、
映画について語り合ってる「つもり」になるだけの今回のブログはこのへんで終わりにしておきましょう。
もうほんとに、自分の身体に年齢を感じてしまってショックです。
映画2本観たら首も腰もバキバキ、目はしょぼしょぼ。
観終わって家に帰ったらいったん横になります。。。
そもそも語り合ってる場合じゃない。
そしてこのところ寒くなってきたのでもう指先はパックリ割れ、
足のかかとは鬼おろし状態(良い大根おろしができそうなくらいにとんがりまくってます)、
お昼のラーメンにライスつけたら動けないくらいにおなかいっぱい。
残念です。
残念だけど、がんばりましょう。
もう12月かあ・・・・早いなぁ(/_;)
いろいろあるけど、辛抱しましょう。
次、何観ようかな~・・・って考えるのって楽しいですもんね。
もう今年が終わると思うと愕然とするけど、
12月、何観ようかなーって思えば楽しみになるんで。
ずっと先のことじゃなくて、そうやって一日一日楽しみを見つけていきましょう。
じゃないとオバチャン、将来どころか明日も怖くて前を向けません。
鏡も見るの怖いので撤去したいくらい。(それはもっと危険。)
と、現実逃避気味の私ですが、映画は観ますよ。
逃避、万歳!逃避、上等!!
自分を鼓舞しながら年末年始乗り切ります。
みなさんも、この限界中年女子に比べたら自分はまだマシなほうだと思ってがんばってくださいね!!
★中劇公式サイト http://www.chugeki.jp/