夏のさんさに続いて秋の八幡祭りも無いままに、
風は涼しく空は高く、すっかり秋の盛岡です。
ゆうべ、家の中にコガネムシがいて思わず悲鳴をあげた私ですが、
まあ、虫たちもあまりの夜の涼しさについつい家の中に入ってきてしまったのだろうと、
殺さずにそっと外に出してやりました。
虫、大っ嫌いなので見つけたらいつも速攻ぶっ殺してしまう私ですが、
なんとなく秋の寂しさに一瞬、大嫌いな虫にまで情が湧いたのでしょうか。
それとも歳をとって無意識のうちに無駄な殺生を避けたのか。。。
どちらにしても、ちょっといいことをしたような気になった秋の夜。(は?)
秋、ちょっとせつないけど涼しいから嫌いじゃないです。
アウターを着るタイミングを見極められずに風邪をひいたりしますけど。
まあ、気温は過ごしやすく、虫も減って、良い季節になりました。
映画のハシゴにちょうどいい!
秋はどこの映画館もみな大人の上質な作品が揃う時期でもあるので、
ゆっくり映画を楽しみましょうね。
さて中劇です。
前にも少しご紹介しましたが、
秋の中劇はなかなかシャレオツでセンスのいい作品が揃いました。
いざ並べてみると、『心躍る音楽映画』と『ゴリゴリの実話人間ドラマ』ばかりになってました(´ー`)
すごい!いつもですが中劇、偶然がすごい!
わざと集めたわけじゃなかったんですけどね。
中劇、いつもなんにも考えてないわりに、なかなか運だけはいいようです(*‘∀‘)
まずは音楽映画。
なんといってもみなさま、お待たせしました!
6月に上映して大好評!
たくさんの方にご覧いただき、今までにないくらいのリピーターが出現したこちら。
「アメリカン・ユートピア」
©2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED
再上映です!!!!
いやあ~・・・・嬉しい!
毎日、場内からこの映画の音が聞こえてくると幸せな気持ちになっていたあの時間が戻ってくる!
前回、上映した時の私の興奮ぎみの感想文はこちらです↓
どうやら本場ブロードウェイで、ご本家舞台の再演も始まったとか( ゚Д゚)
え、中劇、持ってるねーーーー!!!
なんだろう、どんな映画かと聞かれても説明が難しい。
どう説明すれば伝わるんだろう!!
いや、内容は難しくないんですよね、全然。
揃いのスーツを着た裸足のミュージシャンたちがシンプルなステージで楽器を演奏しながら歌い踊る舞台。
ただそれだけ。
でも、「ライブ映像」とか、「見て、聴いて、体で感じるブロードウェイショー。」
なんてそんな単純なものでもないし、
なによりその一体感や満足感、そして観終わったあとの幸福感がハンパない。
って、語彙力が乏しすぎて、きっとまだ観てない方にはこれでは伝わらない(-_-;)
なので6月に上映したときのお客さんの言葉をご紹介します。
シニア(60歳以上)のお客様でした。
「真ん中の人のことも音楽も全然知らないけど、ただ楽しかった。
どんなに気に入っても、同じ映画を何度も映画館に行って観るなんてやったことないけど、
これはどうしてもまた観たくて来てしまった。」
何が、とか、なんで、とか、理屈じゃないんですよね。
ただ、「ちょっと聴いていきなよ」「音楽って楽しいよね」みたいな、
そんなシンプルな気持ちの共有のような。
デヴィッド・バーンって誰?なんの人?どんな曲?
そんなの別にどうでもいいんです。
心地のいい音楽に包まれて、
軽やかで楽しそうなミュージシャンたちのダンスや演奏を眺め、
気がついたら体で小さくリズムをとってる自分がいた。
そしていつのまにか自分が、観客との一体感を体中で浴びてステージが終わる瞬間のミュージシャン側の感覚になっている。
それだけでいい。
でも最後、幕が下りるところで終わらないのがまた粋で。
エンディング、最高です!!!
あの、疾走感と躍動感、そして満足感が溢れるラストのために、
私もやっぱりもう一度、と言わずもうあと何度でも、
スクリーンで観たいと思うのでした。
そして前回の上映のときに大好評だった大音量上映!!
今回はどれも
♪中劇音量めいっぱい上映♪
*映画用の音響セッティングで音量を最大限に調整した上映になります。
映画館の大きなスクリーンで、
最高級の音響設備で、
まさに音楽に身をゆだねて、
音楽を体で感じる至福の時!
観終わったあと、心も体も解放されて大満足の充足感で満たされます。
前回のときの大音量上映は、日にちや時間が限定されていたため通常音量でご覧になった方が多いと思うので、
ぜひぜひ今回は音楽を目いっぱい体で感じて楽しんじゃって下さい( `ー´)ノ
そして嬉しいお知らせ!
6月の上映の時は途中で完売して買えなかった方もいたこの映画のパンフレットが、
今回、入荷できました!!!
大人気で、全国の劇場でロングラン上映を続けている「アメリカン・ユートピア」ですが、
ぼちぼち上映が終了してきて、たまたまパンフレットが倉庫に戻ってきたタイミングで中劇の再上映となり、再入荷できたようです(*‘∀‘)
前に買えなくて悲しい思いをしていた方、
またとないチャンスなのでぜひぜひゲットしてくださいね!!
9月23日「OASIS ネブワース1996」
タイトルにも1996とありますが、このライブからもう25年です。
前にチラッとこの映画の紹介をしたときにも書きましたが、
オアシスを聴くと、一瞬で25年前に戻ります。
つい去年くらいのような気がするんですけどね、ほんとに。
先日、健康診断でバリウムを飲んだ時に
「え!なんか、つい先月くらいにバリウム飲んだばかりな気がする( ゚Д゚)!!マジで!!」と思ったんですけど、
どう計算しても前にバリウム飲んでから1年たっていたので愕然としました。(なんの話?)
たしかに!
去年の今頃が先月って感覚なら、
25年前が去年でもおかしくない!
・・・いや、計算が合わないか。
ていうか計算とかどうでもいいんだよね、なんかそのくらい最近な気がするってだけなんで。
そもそも思考が中2で止まってるんだからそのあとなんか全部一緒じゃね?
だからもういっそのこと今も中2で良くない?
・・・・・・は( ゚Д゚)?
自分でも何を言ってるのかわかんなくなってきましたが、
とにかく朝からずっと曇っててどんよりとした天気の休日なんかに二日酔いのままオアシスを聴いてると、
なんとなく自分がまだ二十代前半とかで、
仕事もプライベートもバッチリ!楽しいし!
なんて勝手に無敵な気分になりながら、
ノー天気に自分のことだけ考えてブラブラ遊び呆けてて、
なんとなく明日は何しよっかなーなんて考えてたりして。
・・・・でも違った(-_-)
今日も明日も、あのころとは違う現実があったのだと気付き、ガッカリするという。
・・・・・そんなオアシス。
・・・・・え?
それでも今もよく聴きます。
もう、水を飲むみたいに入ってくるので。
朝、空気みたいに流したりしてます。
なんだかんだで、そんなオアシスが、9月23日に全国の映画館に降臨。
とりあえず一日だけ上映します。
そして他の劇場さんではそのまま1週間上映したりするんですが、
9月の中劇、マジで映画がぎゅうぎゅう詰めで入らないので、
10月15日~21日に再上映!
ちょっと日にちが空いてしまって申し訳ないのですが、
9月23日がどうしても無理だったら、10月にぜひご覧ください。
コンサートじたいがあまり実施できないような今ですが、
なにしろオアシスはどうやってももう家でDVDとかで観るしかできないしね。
世界中の音楽ファンを悲しませた、世紀の兄弟喧嘩が結局どうなったのかわかりませんが、
今回のこの作品はノエルとリアムが監修したらしいです。
ま、だからってまた新しいオアシスが聴けるようになるわけではないし、
例えば万が一、あの、世紀の兄弟喧嘩がおさまってまさかの再結成!なんてことになったとしても。
それは、我々が心を鷲掴みにされたあのときのオアシスではないわけで。
だからこそ今回のこの映像は、ものすごい才能で世界中の音楽ファンを熱狂させたこの兄弟の絶頂期のあのころを、
いま、映画館で観ることができる、身体で感じることができる貴重な機会。
もちろん家のテレビじゃなくて、
映画館のスクリーンで、大音響で、1996年のオアシスが観たい。
シンプルにそう思ったオバチャンでした。
そしてまだまだ続きます。
10月22日公開「ショック・ドゥ・フューチャー」
10月22日公開「ショック・ドゥ・フューチャー」
1978年、パリ。
時はエレクトロ・ミュージックの世界的なブレイク前夜。
誕生したばかりの電子楽器に魅せられ、未来的な音の響きに心躍らせる、若き女性ミュージシャンと友人たちの一日を描く青春音楽映画。
電子楽器が普及しはじめ、日本ではYMOが結成されたころのパリ。
なんだかワクワクしますねえ( *´艸`)
ストーリーはもちろんのこと、映像の色合いや当時のファッションなど、
絶対に見どころ満載なはず!!
公開が今から待ち遠しい♪
公式サイト→https://chocfuturjp.com/
11月公開「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」
© 2020 Sound Metal, LLC. All Rights Reserved.
聴覚を失ったドラマーの青年の葛藤を描いた人間ドラマ。
こちらは去年から配信で公開されていた映画ですが、
第93回アカデミー賞で作品、主演男優、助演男優など6部門にノミネート、
編集賞と音響賞の2部門を受賞。
そして劇場で上映してほしいとあちこちから要望があり、
とうとう日本でも劇場での上映が決まったという、
映画マニアも期待大の作品です。
映画制作者と監督の意思により、本作のメッセージ性に配慮して誰もが映画館での鑑賞をお楽しみいただくために、全世界で【バリアフリー】字幕での劇場公開となりました。
どの人もみな、身体で〝音楽”だけでなく〝音”を感じることのできる作品。
ぜひ、配信でなく劇場で、全身で感じたい映画です。
というわけで、年々、かなり良い感じの通好みの映画を上映できるようになってきた中劇ですが、
今年もその面目躍如が期待できそうです( `ー´)ノ
音楽好き、集まれーーーーー!!!!
さてさてそして、イケイケな音楽映画とともに秋の中劇で充実なのが実話系人間ドラマ。
まずは現在、上映中のこちら。
「トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング」
(C) PUNK SPIRIT HOLDINGS PTY LTD, CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, ASIA FILM INVESTMENT GROUP LTD AND SCREEN AUSTRALIA 2019
・・・・・・・・・・・しんどい( ゚Д゚;)!!!実話なのがまたしんどい。
そして暗い(*_*;)!!!!
19世紀のオーストラリアに実在した無法者ネッド・ケリー。
現地では義賊としてヒーローのように扱われたりもする人物のようですが、
ここでは、貧困に喘ぐ移民のアイルランド人という被差別者ゆえ犯罪の世界でしか生きる術のなかった青年が、
現状を打破し、理不尽な現実に抗い、不器用にも闘う姿を、
幻想的で絵画的かつ重苦しく生々しく描き出します。
ロックで、パンクで、ある意味クール。
でも、ホラーでサイコでクレイジー。
思わず目を背けたくなるような、少年時代の彼を傷つける出来事の数々と、
癒されることもないままに他者に怒りや苛立ちをぶつけるしかない現実。
周囲の大人もクズばかりで、確かに同情はしてしまいます。
でも、主人公のネッド・ケリーを演じているジョージ・マッケイ(イギリス出身)も、
悪名高い盗賊を演じているラッセル・クロウ(オーストラリア出身)も、
主人公の家族を虐めまくる警官役のチャーリー・ハナム(イギリス出身)も、
・・・・・・・・・カッコイイ・・・・・(*'ω'*)
→え、そういう問題(+_+)?
しかもオーストラリアはイギリスの植民地だったので、この映画のメインキャストがイギリス人あるいはイギリス英語圏出身なのも最高だし、
出演者が話す英語がイギリス英語(オーストラリア訛りは入ってますけどね。でも、ネイティブのキングズイングリッシュスピーカーが話すイギリス英語はやっぱり良き!)というのもまたポイント高し!
なぜか昔から英国系男子とキングズイングリッシュにやたら惹かれる私は、
2時間強のイギリス英語を聴いてるだけで満足でした。
お話はしんどいけど。
公式サイト→https://kellygangjp.com/
世界中を核戦争への不安に巻き込んだキューバ危機。(世界史マニアでもある私がまたこのキューバ危機についてのちほど語りますので、しばしお待ちくださいね!)
この危機をギリギリで救ったのは世界を股にかけてあらゆる機密を手玉に取ってきた凄腕のスパイ!
ではなくなんと、ある一人のセールスマン!?
待望のベネ様。
そうだ、こちらも綺麗なキングズイングリッシュを話すイギリス男子!
場内からイギリス英語が延々聞こえてくるという幸せなシーズンが到来するってこと!
そしてベネ様のお似合いすぎるクラシックなスーツ姿をじっくり拝ませていただきます(*‘∀‘)/
10月8日公開「ONODA 一万夜を越えて」
©bathysphere ‐ To Be Continued ‐ Ascent film ‐ Chipangu ‐ Frakas Productions ‐ Pandora Film Produktion ‐ Arte France Cinéma
こちらは、終戦後もなお秘密戦の任務を遂行するため約30年間フィリピン・ルバング島で見えない敵と戦い続けた小野田寛郎さんの、
日本現代史に残る衝撃の史実より着想を得た物語。
描き方はフィクションでも、彼の過ごした戦後30年間は紛れもない事実。
フランス人監督が描く日本の戦後の一片。
小野田さんが日本に帰還したのは私が生まれてからのこと。
それを考えると一気に太平洋戦争が身近に感じます。
津田寛治、イッセー尾形、中野太賀・・・
けっこう気になるキャストでしょ!
さらに映画監督の諏訪敦彦や、
最近、私もお気に入りの井之脇海くんも出てるので要チェックな作品です。
10月29日公開「モーリタニアン 黒塗りの記憶」
© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.
この横顔。まあー、いくつになっても変わらずお美しい横顔ですこと!
久しぶりのジョディ・フォスター大先生です。
アメリカ同時多発テロを引き起こしたとされ、テロリストを専門に収容するために設けられたグアンタナモ収容所に拘束されている男が無実を訴え、
その弁護を担当することになった弁護士を演じているのがジョディ・フォスター。
大ベストセラーを記録した手記を基に描いた社会派ドラマです。
シビレますねえ!!
こちらも大好きなベネ様が出演されるので絶対観なきゃないやつです(*'ω'*)
これまた意図せずしてベネ様特集になりました♪
お楽しみに!!
どうですか!?
音楽と実話系人間ドラマ。
充実の秋になりそうです!
これ以外にもまだまだあるので紹介しきれない!
中劇の公式サイトからチェックしてくださいね!
そしてもう一つ、要チェック作品が上映始まりました!
これはスクリーンで絶対に観ておきたい必修科目〝黒沢明”。
世界中の映画関係者に影響を与えた〝クロサワ”作品のなかでも、
「スター・ウォーズ」の元ネタとして有名なこちら。
「隠し砦の三悪人」
©1958 東宝
スピルバーグやジョージ・ルーカスだけでなく、多くの映画関係者がリスペクトに挙げ続ける世界のクロサワ。
今観ても古さを感じないし、
発想や技術的なものを見てもすごいとしか言いようがありません。
当時の技術ではやれることに限りがあったのは当然ながら、
ラストまで観客をスクリーンに惹きつけて放しません。
どの世代にも、とにかく「七人の侍」と「隠し砦~」だけはスクリーンで観てほしいなあ!
クロサワ作品は、絶対に家のテレビで観るもんじゃありません。
スクリーンで観せることしか考えてなかったんですから!
クロサワ作品は必ず一度は、いや何度でも、機会があったらぜひ映画館の大画面で体感してくださいね!
今回はなんとデジタルリマスター版。
私が初めて「隠し砦~」をスクリーンで観たのはもう20年以上前。
そのときはフィルムだったので、当然、今回のデジタルリマスター版とは映像も音も全然違う!
みなさんも、「前に観たし」なんてつれないことを言わず、
みなさんも、「前に観たし」なんてつれないことを言わず、
ぜひ劇場でご堪能ください!
そんなわけで、書きたいことがありすぎてどんどん更新が遅くなるという残念な悪循環が止まらない私です。
上映作品もたくさんありすぎて、書く前に観るほうが追いつかない(-_-;)
そんななかやっとルミエールさんで「子供はわかってあげない」を観てきました!
いいなあ・・・・なんか、夏!でした(´ー`)
ひと夏の青春映画、大好物なんで!!
私の今年の夏はこれでOK!(?)
すっかり夏を満喫したので、
これで心おきなく秋にシフトチェンジできます♪
キラキラした夏の思い出とともに(映画の中だけですけど)秋に突入した私でしたが、
観なきゃいけないものがまだまだある!!!
なるべく適当な紹介をしないように、ちゃんと観てから胸を張って紹介したいと思います!
だんだん寒くなってきて外に出るのも億劫になりがちですが、
フットワーク軽くいきたいものですね( `ー´)ノ
・・・・自分に言い聞かせてます。。。
★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/