相変わらず、超ソーシャルディスタンス中の中劇です。
なので、特にお知らせもないのかと思いきや。
なんだかいろいろありました。
まあね、今、お客さんが少ないとはいえ、どんどんこの先のスケジュールは決めて行かなくてはいけませんからね。
歩みを止めずにいきたいところ。
とか言いながら結局いつも長くなっちゃうので、
さっそくですがまずはこのごろやけにお問い合わせの多いこちら。
「森の学校」
(C)森の学校製作委員会
急に入ってきたんですけど、これ何?
とスタッフの間でもザワついていたのですが、
これ、三浦春馬くんの出演作品だったんですね。
2002年の映画なので約20年前、
春馬くんが子役時代の作品なんですね。
そしてこの映画、中劇で普通に上映するのかというと実はそうではなくて。
みなさん「ドリパス」ってご存じですか?
『この映画、もう一度観たいよー』とか、
『ここの劇場でこれやってくれー』とか、
そういったリクエストを募り、「観たい!」って方が一定数に達すれば上映しようか。
みたいな、リクエスト上映サイトといった感じです。
それの上映なので、つまり観たい方は事前に「観る!絶対に観る!何がなんでも観るのだ!」という強い意志を表明しなくていけないのです。
観たいという方が一定人数に達しなかった場合は・・・・・
上映は無し!!!!
てことになってしまうからです。
そういった形の、まあいわゆる大きなリスクを回避しつつお客様リクエストに応えるためのシステム?企画?が、この「ドリパス」というわけ。
「森の学校」、あるいはこのドリパスが気になった方はこちらの公式サイトをちょっと覗いてみてください。
中劇での上映予定ぶんは本日、発売開始しました!!
会員登録は無料、「森の学校」が観たい方はまずはこのドリパスサイトからチケットを購入する必要があります。
第一段階として、まずは30人チケットを買ってくれた方がいれば上映が決定。
あとは観たい方がどんどんドリパスでチケットを買っていただければOK。
そこで完売してしまうかもしれませんからね!
しかも、チケットはドリパスでしか買えません(;゚Д゚)!!
残券があったとしても、当日券を劇場で売ることができないとのこと。
絶対観たい方はもちろん買っておかないといけないですし、
「ちょっと気になるなあ・・・観たいなあ・・・」と思ってる方も買っておいたほうがいいかもしれません。
30人いかなかったら上映が無しになっちゃいますしね(*_*;)
なんだろう、いろんな新しいものが次から次と出てきますね。
オバチャン、ついていけません(:_;)
でもやらないと!!!
もう必死。
そんなわけで、かわいらしい子役時代の三浦春馬くんが出演している「森の学校」、
2月20日(土)21日(日)で上映。
で、現時点(1月30日21:00)では、
2月20日(土)13:30~ 上映成立!!!(上映決定♪)
2月21日(日)13:30~ 上映未成立!!!(がんばれ!!)
↓↓↓
上映成立しました!!
おかげさまで、両日ともに30枚達成したので、二日間とも上映が決定しました♪
でも、劇場でのチケットの販売はありませんので、
観たい方!!
とにかくドリパスでチケット買っちゃってください。
当日、駆け込んできてもドリパスでチケットを買っていなかった方は観られないんですよー!
コンサートなんかに行くような感覚で、日時指定のチケット買っちゃう形ですね。
色々と新しいものが出てきますが、なんとかついていきましょう(^_^;)
チケット購入はこちら↓
そして、ものすごい勢いでチラシがなくなるのでちょっと怖くなってきているこちら。
「ライアー×ライアー」
(C) 2021『ライアー×ライアー』製作委員会 (C) 金田一蓮十郎/講談社
チラシを置いても2~3日で完全にはけてしまい、
また置きに行くんだけどまたすぐなくなる。
ビックリです。
みんな、一回にごっそり持ってってるんじゃないでしょうね!?
たくさんの方の手に渡ってほしいので、
あまり乱暴なやり方はしないでくださいね。
で、そんな今、要チェックのこちら。
なんと、舞台挨拶中継が決定しました!
☆「ライアー×ライアー」公開記念舞台挨拶☆
→完売しました!!
チケットはいつも通りネットでは2日前(2月18日0:00)から発売、
窓口では2月18日劇場開場時間からの発売ということになりますので、
「絶対絶対絶対絶対舞台挨拶中継に入る!!!」
というガチの方はネットで買っておくのをおすすめします。
ふだんの舞台挨拶中継は、言うても満席とかなることはほぼありません。
本人が来る!ってときはさすがにすごいですけど、
中継は正直、いつも残席あるんですよね。
でも、今回はわかりません。
全く予想がつかないので、
絶対!な方は念のためネットで早めに買っちゃってください。
コロナのせいで、ライブもイベントもことごとく中止や配信になり、
直接推しに会うチャンスが極端に減ってしまった昨今。
ネット配信や中継も有りだな、便利だな、って思うようになりましたよね。
大きな移動なしに、神席で推しが見られるなんて素敵じゃん!
お金が無くて出不精でめんどくさがりやで、そのくせ欲張りなヲタという私のようなタイプにはちょうどいい!
というわけで、生中継で、今、大注目のSixTONES松村北斗が見られるってんだからこれはすごい。
・・・あ、ごめんなさい、北斗くんのメンカラは黒なのにこの画面では黒が出ないので名前が白字になっちゃいました。残念!!
って、え?メンカラ?
やだなあ~!グループのなかでそれぞれ決まってる「メンバーカラー」のことですよ!
ちなみに私の自担は〝緑”なんですけどー( *´艸`)
・・・なんていうヲタトークと作品紹介は、近くなったらまたやります。
頼まれなくても嬉々として( `ー´)ノ
とりあえずは舞台挨拶。
つまり、あとで自慢できるから、気になってる人は見ちゃいなよ!って話。
そこから、一気にマニアックな映画の話へぶっ飛びます。
上映、始まりました。
「佐々木、イン、マイマイン」
(C) 「佐々木、イン、マイマイン」
これ。
私が観た感想、一言で言うと、
「痛い。」
まあ~・・・・痛い。
いろいろ痛い。
青春映画大好きの私は、前に「青の帰り道」を観たときもこんなふうに「痛い」って感想言ったのですが、
それとはまた違う痛さ。
あちらはどちらかというと〝感情的”。
こちらは、なんというのか・・・・〝ドライ”。
女の子を含めた仲間たちの群像劇だった「青の帰り道」と、
完全に〝男子”の世界の、独特の距離感や空気感がリアルな「佐々木~」。
実際の学生時代、女子を含めた男だらけの仲間たちのなかで男子扱いされていた私(?)は、
もうなんていうかどっちもわかりみ深すぎて、痛い通り越してエグい、
ていうかむしろどっちの映画も主人公は私なんじゃないかっていうほどの共感度。
また語りだすと長くなるので、「青の帰り道」についてはこちらで。
今回はやはり「佐々木~」を語らないとね。
もう、なんだか疲れて自分を見失いそうになってる主人公と昔の仲間が微妙な空気になっちゃう居酒屋も、
ふと思い出した故郷の風景も(これがまた中途半端な田舎で、共感度マックス!)、
リアルな家庭環境が複雑なだけに、学校でははっちゃけたキャラで武装する佐々木も。
なんだかすべて、知ってる感じ。
そうそう、そうだった。
私の目の前にあったし、私の隣にいた。
私が通り過ぎてきた光景。
誰もが思い浮かべることのできる光景。
現実にはいなかったのかもしれないし、
自分の隣じゃなくて教室の端と端だったかもしれない。
あるいは、別のクラスにいたような気もするし、
別の学校の友達から聞いただけだったかもしれない。
でも、確実に頭に思い浮かべることができる。
人一倍元気なのにどこか寂しそうな。
楽しそうなのになんとなくバランスの悪さが垣間見えるような。
そんなあいつ。
いつもただふざけてバカやってるだけなのに、
たまにグサッと響く言葉で背中を押してくれたりもする不思議なヤツ。
毎日一緒にいて、ゲラゲラ笑って、半分見えてきた自分の底や自分で作ってしまいそうになってる自分のてっぺんに気付かないフリをしながら、
「ああーダルっ」とか「どうでもいいやー」なんて口先だけで悪態をついてたあのころの自分たち。
あんなに盛り上がってたのに、ほんのささいなことで微妙にズレていく空気。
ずうっと連絡とってなかったのに、急に電話してくるあいつ。
結局またしばらく連絡もしないのに、ときどき無性に会いたくなる。
そんな佐々木みたいなやつ。
いたような気がする。
(C) 「佐々木、イン、マイマイン」
お話は、俳優を目指して東京に出てきたもののうだつがあがらず、
別れた恋人とまだ一緒に暮らしながら、
アルバイトをする工場で「箱作って、箱作って、箱作ってる」ユージ28歳が、
偶然会った高校時代の仲間と話すうちに、
『青春』て名前の生き物だったような友人・佐々木を思い出すところから始まります。
毎日ただふざけて騒いでた〝あの頃”と、
クソみたいにしょうもない〝現在”を、
行ったり来たりしながら佐々木との日々を思い出していく。
とはいえその、〝現在”はもちろん、ふと思い出す〝あの頃”も、
別にキラキラもしていないし男ばかりなのでむさ苦しく、
しかもたまり場はゴミ屋敷。
どのシーンも、決して美しいわけではないのに、
観たあと次から次と浮かんでくる映画のなかの日常の風景。
一緒に暮らしてるけどもう別れてはいる彼女の布団と自分の布団の微妙な隙間とか、
何日かぶりに帰ってきた父親と一瞬でも一緒にいたくて並んでゲームをする、
父親より大きいくせに子供みたいな背中とか、
早朝のパチンコ屋に並んでるときの裏さびれた小さな町の乾いた青空とか、
ゴミだらけの部屋でゲラゲラ笑っているけどどこか虚ろな若者の、
目だけ笑ってない笑顔とか。
どれもぜんっぜん美しくはない光景。
でも、父親と一緒にやるゲーム機がニンテンドー64だったり、
カラオケで歌うのがH Jungle withTだったり、
始まりそうで始まらなかった淡い恋だったり、
そんなちょっとした小さなものたちでさえ懐かしくて愛おしい。
観たあと浮かんでくるのは、
「ここがこうでこうだった」とか「あのシーンがいいんだよね!」とかではなくて、
そんなふとしたなにげないシーンの空気感。
どのシーンもいちいち私の心に刺さってくるのは、
毎日友達の家でそれぞれ漫画を読んだりゲームしたり、
おやつを食べたりくだらない話をしたり、
仲間に連れられてパチンコ屋に行ったり、
小汚い居酒屋でつぶれるまで飲んだり、
まさにそんな日々を過ごしていた私だからなのかなあ。。。
でももしかしたら、そんな人種もいたなあと、遠目から見ていた人たちにも刺さるのではないかな?
家柄も義務も、なんなら目標もなくダラダラと無為に毎日を過ごしていた私には、
こうしなきゃいけない、こうならなきゃいけない、と見えない鎖につながれながらも何不自由なく恵まれた日々を過ごしているような人種がうらやましくて仕方がなかったものだし、
逆もまた然りなのでは、と思うから。
この映画、どうしてこんなにリアルで痛いのかというと、
実は佐々木を演じている細川岳という俳優の実体験を、
本人とプライベートでも親しい内山拓也監督が共同で脚本を書いて作った、
自主映画のような熱と、生々しさと、勢いに満ちた作品だからなんです。
そして、徹底的にドライな映像なのになぜかどこからか温かみや愛みたいなものを感じるのは、
そんな二人の情熱はもちろんのこと、
作品の中のあちこちに、映画に対する愛情やマニアックな性癖みたいなものが見え隠れするから。
乾いた空気感や生々しい手触りの作り方は、どこか「キッズ・リターン」(北野武)の匂いがするし(そもそも主人公は安藤政信と津田寛治を混ぜて若くしたようなちょうどいい暗さのある役者だし!)、
誰の青春も絶対にキラキラなんてしてないだろうと、痛さを包み隠さず投げつけてくる感じは「青い春」(豊田利晃)っぽさがあるし、
佐々木のボンバーヘッドは思いっきり「GO」(行定勲)の窪塚洋介だったし、
いよいよこれから日本映画はまた面白くなりそうだなあと思える若い監督ってところや、
やっぱり青春映画は自転車だよねと実感する帰り道のシーンで「青の帰り道」(藤井道人)
が浮かんだりして(「キッズ・リターン」も自転車のシーンは秀逸ですもんね!)、
日本人には日本人の、特有の青春てものがあるよねえと当たり前のことを思ったりもする、
映画マニアならではの楽しみ方もありました。
ちなみにこの監督は、新宿武蔵野館という映画館でずっとバイトしていたくらいの映画好き(まだ籍があるそうです!)。
なるほど、私と同じ映画マニアの匂いがしたのはそのせいか!
シネコンじゃなくて新宿武蔵野館!(ミニシアター系)てところが!
こちらの劇場さんで上映するものは中劇でもやれるものが多いという、
うっすらつながりのある劇場さんだったりするので勝手に親近感!
そうかそうか、映画好きが映画館でバイトして、ゆくゆくは監督か!
素敵ですね(*´ω`)
そういえばそんなヤツもいたなあ!
私の家で飲んだくれてみんなでぎゅうぎゅうに雑魚寝してたI君。
映画館で観た映画の助監督のところに名前があったときは感動したなあ。。。
早く監督してくれよ!待ってるから!!!
・・・って、話がそれましたね(;'∀')
とにかく、私の中のいろんなツボを押しまくり、
あちこち痛いところを突いてくる、
せつなくて痛くてしんどくて、懐かしい感じのする映画でした。
思いがけないラストは、私には救いに思えた。
・・・・もっと言いたいことがあるんだけどそれはまだ観てない人とは語れない。
ぜひ観て、私と語りましょう!!!
刺さる人には刺さるけど、刺さらない人には全く刺さらない。そんな映画だけど、私は・・・・・・・
・・・・・・・・・・好きでした。
さてさて今日も安定に長くなってしまいましたが、
もう一つお知らせが。
すでにニュースでも出ていますが、
残念なことに今年の春の「ドラえもん」も上映延期になってしまいました(/_;)
この状況じゃあね。。。。。。
2年連続。
上映時期って、けっこう大事なんですよ。
もうだいぶ長いこと春休みの定番でやってきていたドラえもん。
もちろん、その年の作品の出来とかによってじゃっかん数字は変わるものではありますが、
上映時期が急に変わるとどうしても他の子ども向けアニメと上映時期が微妙にカブってしまったり、
裏側の細かい事情だとグッズの季節感なんかも違ってくるんですよね(^_^;)
去年のように、予定されていた新作がのきなみ延期になったりすると、
劇場では上映作品が急になくなってしまったりもしちゃうしね。
去年、新作がほとんど上映延期になってスケジュールがポッカリ空いてしまったときには
午前十時の映画祭とナショナルシアターライブに助けてもらったんですけどね。
うーん・・・・
どうなることやら。
社長ーーーーーー!
なんかイイ感じのやつ入れないとーーーーー!!!
とりあえずは、すでにお持ちの「ドラえもん」の前売券があれば、それはもちろん延期後の上映時に使えますので大事にとっておいてくださいね。
いつになるかは全く未定ですが、
仕方ないので静かに待ちましょう。
そんなわけで、劇場は連日「超ソーシャル・ディスタンス」なのに、
ブログはなぜかドタバタな回になりました。
ものぐさなので情報を一気につめこみすぎて自分でもきちんと説明できてるか不安。
ま、わかんなかったら電話してください♪
出れるときはすぐ出ますので(?)
そんなアナログ感全開の中劇でした。
アナログは、コロナにも強いのだ( `ー´)ノ
★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/