何はなくともオリンピック。
メダルラッシュで、毎日泣いてます。
みなさん、若いのに立派ですね!
試合後のインタビューなんかでも、
感謝や今後の課題などしっかりと冷静に答えていて感心します。
そして前回、「韓国でのオリンピックは徹夜しなくていいからラク!」
なんて言ってた私でしたが。
そう、時差の無い韓国での開催は、
ドンピシャ仕事中なので、テレビにかじりついて見られない(; ゚Д゚)!!
そうだったー・・・・それがあったか・・・・!
オリンピックが気になりすぎて仕事が手につかない私です。。。
さて、冬季オリンピックはやっぱり北欧の国々の強さが目立ちますが、
そんなこの時期に公開になるのが、
珍しい北欧ノルウェーの映画。
「ヒトラーに屈しなかった国王」
(C) 2016 Paradox / Nordisk Film Production / Film Vast / Zentropa Sweden / Copenhagen Film Fund / Newgrange Pictures
北欧の小国ながらナチスドイツに最も抵抗を続けたノルウェーの、歴史に残る重大な決断を下した国王ホーコン7世の運命の3日間を描いた作品です。
1940年4月9日。
ナチス・ドイツ軍がノルウェーの首都オスロに侵攻。
ドイツ軍の攻撃に交戦するノルウェー軍だったが、
圧倒的な軍事力によって、主要な都市は相次いで占領される。
降伏を求めてくるドイツ軍に対しノルウェー軍はそれを拒否し、
国王ホーコン7世はオスロを離れるが、
ヒトラーから命を受けたドイツ公使との謁見を受けることに。
国王は、ナチスに従うか、国を離れて抵抗を続けるか、
家族のため、国民のため、
国の運命を左右する究極の選択を迫られるー。
(C) 2016 Paradox / Nordisk Film Production / Film Vast / Zentropa Sweden / Copenhagen Film Fund / Newgrange Pictures
たった3日間の、国王の苦悩に迫る作品ですが、ほかの歴史ものや政治劇とは少し違い、
ヒトラーや、裏切り者は電話の声でしか出てこないのがポイント。
そのかわりにここでじっくりと描かれるのは、
国王として、そして家族や国民を愛する一人の人間としての苦悩する姿、
そしてその周囲の人々。
なかでも、国王の息子(皇太子)との親子の対話や、
政府官僚との関係の微妙な距離、
そして国王としての決断のときの、揺れ動き、苦悩する一人の人間としてのホーコン7世の姿が丁寧にリアルに描かれています。
同時に、これ以上血を流さずにこの戦いを終わらせたいと願いながらも結局はヒトラーの使い走りでしかないドイツ公使の苦悩や、
そしてさらに、そことは別の、ドイツ軍が間近に迫る最前線で、
ここでもまた国のため、家族のために戦おうとする一人、まだあどけない表情の残る少年兵の姿まで切実に映しだされます。
圧倒的な軍事力を誇るドイツ軍に主要な都市を占領され、
絶望的になりながらも、
それでもまだ国を、味方を信じ、抵抗を続ける少年兵の姿は、
別の場所で悩み、苦しむ国王の姿と重なり胸に迫ります。
ホーコン7世はもともとデンマーク国王の次男として生まれ、
ノルウェーが独立するときに国民投票で選ばれてノルウェー国王として即位した人物。
それだけに、「この国の行く末は密談によって決まるのではない。国民の総意によって決まるのだ。」という言葉が大きな意味を持つのです。
最近では、インテリアや雑貨などがおしゃれということで話題になったり、
社会福祉の充実などの面でも世界中から注目を集める北欧諸国。
そのなかでも、世界幸福度ランキングではなんと1位、
国民生活の豊かさを示す「人間開発指数」も1位。
さらにさらに民主主義度も1位で、
男女平等指数3位、一人当たりGDP世界ランキングまで3位という、
驚異の国ノルウェー。
圧倒されますね!
そのノルウェー国家の礎を築いたホーコン7世の運命の3日間。
地味な作品ですが、時系列に沿ってそれぞれの場所での出来事を追い、
まるでその場に立ち合い会話を聞いているかのような感覚で、
あっという間の2時間ちょっと。
ひたひたと迫りくるヒトラーの影や戦火、
すれ違い、苦渋の決断をする国王とその家族の姿。
そして同じ日、同じようにドイツの侵攻を受け、かたや無用の流血を避けるため直ちに交戦停止命令を出して占領を受け入れた、デンマークのクリスチャン国王(ホーコン7世の実兄)との対比も興味深い。
対極的な結論を出した兄弟のどちらが正しいとは言えませんが、
その後の日本の太平洋戦争のことも含め、
戦争とは、平和とは、そして国家とは何かということを考えずにはいられない、
深く心に刺さる作品です。
戦争が題材の作品ですが、戦闘シーンはそれほど多くはなく、
難しい政治の話のようでいて根底には一人の人間としての国王の姿や周囲の人々を描き出す人間ドラマなので、
戦争映画が苦手な私でも引き込まれる面白い作品になっています。
アカデミー賞外国語映画賞のノルウェー代表作品にも選出され、
主役のホーコン7世を演じ、今回プロデューサーとしてもクレジットされているイェスパー・クリステンセン(「007」のミスター・ホワイト!)の重厚で印象的な演技にも注目が集まるこの作品、
劇場の大きなスクリーンでじっくりと鑑賞するのがおすすめです。
公式サイト→http://kings-choice-jp.com/
それから、来週3月3日からは春の定番「ドラえもん」映画が始まります。
私たちスタッフは、このドラえもんが始まると“春”を実感するのです。
そう、オリンピックや大雪でてんやわんやしているうちに、
この北国・盛岡にもちゃんと春が近づいてきていたのです。
ま、まだまだ寒いし雪もがっつり降るんですけどね(+_+)
「映画ドラえもん のび太の宝島」
(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018
今年は海賊!海賊って、なぜか子ども心をくすぐりますよねえ!
ゲスト声優には大泉洋!
毎年、安定の出来栄えのドラえもん。
子どもと一緒に観に来ても大人もいつも楽しめるのが、さすがドラえもんですね。
だって、私も子供のころよく観に来てましたもん。
今の中劇のところにあった、昔の東宝に。
あのころの入場者プレゼントといったら、
今みたいなちゃんとしたおもちゃじゃなくて、
ただの紙で作る帽子(すぐ破けるor壊れる)でしたけど。
今はちゃんとしたマスコットなんかが付くので人気です。
今年は「全速前進!キャプテンドラ」が付きますよ♪
もう、春休み前に家族みんなで観ちゃいましょう☆
公式サイト→http://doraeiga.com/2018/
そして、一年間上映してきた午前十時の映画祭も残すところあと2本!
早いですねえ(゚Д゚;)!!
明日からの「招かれざる客」
ちょうどキング牧師が暗殺されたころに上映された、
黒人差別を絡めた家族の物語。
アカデミー賞では主演女優賞と脚本賞を受賞した作品です。
©1967 COLUMBIA PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
3月10日からの「麦秋」
小津安二郎監督の「紀子三部作」の二作目にあたる作品。
他の作品と同様、娘と父親との関係を軸に展開される人間ドラマですが、
大家族から徐々に核家族へと時代が移っていくさまや、
働く女性が気ままに独身生活を送る姿など、
今に通じる普遍的なストーリーであるのが興味深いですね。
これが1951年の作品だとは!
「東京物語」もそうでしたが、
淡々と、でもテンポよく丁寧に、市井の人々の日常を描き、
そのうえで大きな共感と静かな余韻を残す素敵な作品です。
©1951松竹株式会社
「午前十時の映画祭」、中劇では4月からの上映も決定しています。
上映作品もいよいよ3月1日には発表になります!
とにかく早く知りたい!って方は、「午前十時の映画祭」公式サイト(http://asa10.eiga.com/)をチェック♪
発表後、こちらのブログでもご紹介しますので、お楽しみに(´▽`*)/
さあ、来週は「ドラえもん」公開!
グッズの準備に割引券の発送に、そのうえ通常の月末業務・・・・(;´Д`)
ブログの更新なんて、できる気がしない(-_-;)
というわけで、告知しておきます。
来週は更新、できないと思うー(>_<)!!
次の週には更新できるようにがんばります!
風邪とかひきませんように!!
みなさんも、まだまだインフルエンザも流行中とのことですからね、
体調に気を付けて、冬を乗り切りましょうね!
★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile