2016年3月24日木曜日

光陰矢の如し。とか、原発について。とか、個性派俳優としゃれおつ遺伝子とか、のつれづれ。

こんにちは。
気がついたらもう3月末!
寒いとか、あちこち身体が痛いとか、疲れがとれないとか、
なんなら薬を塗ったら知らない間に腕にシミができていたとか(社長の実話)、
本を読むときに焦点を合わせるのがたまにきついとか(私の実話)、
周りが軽く引くような話ばかりを、
一歳違い(しかも同じ幼稚園!)の社長と私がロビーで仕事しながらブツブツ言ってるうちに、
またあっという間に時間は過ぎていたのですね(-_-;)。

現在、中劇では春休みの定番
「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」が上映中。
(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2016

ドラえもんの上映中にはクレヨンしんちゃんの前売り、
来月、クレヨンしんちゃんが始まるころには夏のポケモンの前売り、
ポケモンが始まるころには冬の妖怪ウォッチの前売り、
そして妖怪ウォッチが始まるころにはまたドラえもんの前売り。。。
・・・・・と、延々とほぼ3カ月くらい先のことばかり追いかけて仕事をしていると、
季節の感覚も、日にちの感覚も、ついには自分の年齢の感覚もなくなってきます。
ごまかしてるんじゃなくてほんとうに!
何か書類を書くときなんか、いちいち西暦で計算して、
「エッ!あたし、もうこんな歳なわけ(; ゚Д゚)!?」
とビックリします。いや、まじでまじで。
いま、映画の合間の休憩中に、ドラえもんの主題歌のCDがかかっているんですが、
これが山崎まさよしさんの「空へ」という曲。
山崎まさよしドラえもんの主題歌かあ!」
と感慨深くなりながら私が思い出したのは、
彼が主演した映画「月とキャベツ」でした。
これねえ、かなりのミニシアター系作品なので知ってる人は少ないと思うんですが、
スッゴクスッゴクよかったんですよ!
当時、彼がまだデビューしてすぐの無名だったころで、
レコード会社と間違えて俳優の事務所のオーディションを受けてしまったというのは、
売れてからバラエティ番組なんかでもよく話しているわりと有名な話。
それで、ギターが弾けて歌える役者を必要としていた単館系の小さな映画に主演することになったというわけなんですが、
この映画の主題歌が、あの「One more time,One more chance」なんですよね。
私はこの映画を、
有名な役者さんもほとんど出ていないし、監督も知らない、でも予告を見たらなんか絶対よさそう!
だったので直感を信じて劇場で観たんですが。
もう、スッゴクよかった。
いまだに、私の中の「大好きな日本映画ベストテン」に入っています。
・・・・で、またなんの話だったっけ?
そう、それで、
いまドラえもんの合間に場内から聴こえる山崎まさよしの曲を口づさみながら考えたのは、
あの、山崎まさよしって誰?状態で観た映画「月とキャベツ」が予想外に良くて号泣した記憶と、
主題歌「One more time ~」が良すぎて帰りに佐々木電気でCDを買って帰り、
そこから山崎まさよし中毒になってしまった記憶。
この映画のすぐあとくらいだったか、
盛岡にもライブで来たことがあるんですが、
バンド無しで一人きり、ギター一本で公会堂でやったアコースティックライブだったんですけど、
これがものすごく良くて!
それが、数えてみればなんと20年前だった!という衝撃の事実に、
いま私は膝から崩れ落ちそうになったという話。
・・・・ええ、それだけなんですけど(^_^;)
なにはともあれ、「映画ドラえもん」絶賛上映中♪
(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2016

ドラえもんの映画って、必ず泣かせるんだよなあ!
大人は映画も泣けますが、
エンディングの山崎まさよしもかなり泣けます。


そして前に少しだけご紹介しましたけど今週末から公開「さようなら」です。
(C)2015 「さようなら」製作委員会

去年、中劇でも上映した(メンバーの舞台挨拶でフィーバーした)ももクロの主演映画「幕があがる」の原作者で、日本を代表する劇作家・平田オリザ氏の演劇プロジェクトの映画化。
あのマツコロイドを手掛けたロボット研究者・石黒浩氏とのコラボで、
放射能で汚染された世界で生きる、人間とアンドロイドの生と死を静かにみつめる作品です。
放射能問題は、今の日本では、遠い国の話でも想像もつかない未来の話でもなく、
現実の、私たちが隣合わせになっているリアルな問題。
というかすでに起こっている事実。
今月、それこそ3・11だったので、震災関連の番組もたくさん放送されていましたね。
福島の原発事故は、
突然故郷を離れなければいけなくなったたくさんの人たちがいたというのに、
あれでまだ不幸中の幸いだったと。
もっと甚大な被害があってもおかしくなかったと。
ギリギリのところでほんのちょっとのところでなんとか危機を脱して被害があの程度ですんだのだと。
そんな話を聞いてしまうと、
私が今いつも通りの生活を送っていることも、
こうしてブログを書いたりしていることも、
当たり前ではないのだと。
震災の時あんなに大変だったのに私はそのことをすっかりどこか頭の片隅に追いやってのんきに暮らしているんだということを実感しました。
使い慣れた家具や日用品もそのままに住み慣れた街を離れ、
かわいがっていた動物も置き去りに、
それどころか家族までバラバラになる人たちもいながら、
別の場所で新しい暮らしを始めることを余儀なくされた人たちがたくさんいる。
それは、すぐ近くで起きていて、
あのとき、ほんのちょっと何かが違っていたらもっと被害は広範囲になっていて、
岩手だって、私たちだってそうなっていたかもしれない。
それはきちんと向きあわなくてはいけない事実です。
自分の死に対しては、リアルではなくてもある程度の想定と覚悟があったとしても、
日本が、自分の住む町が第二のチェルノブイリになることなんて全くの想定外でした。
この映画のなかで描かれている世界は、想像でも仮定でもなく、
私たちのすぐ目の前にある現実です。
そして信じる人々に去られたあとに、最後に残ったアンドロイドと過ごす静かな日々。
それは、決してありえないことではないというのがとても心にささるテーマです。
日本の季節を映し出す美しい映像のなかで、音もなく少しづつ汚染されていく世界、
徐々に死へと近づいていく身体。
そして、都市機能が一つづつ閉ざされ、親しい人々も一人また一人と去っていく。
その虚無感と絶望と孤独。
福島で起こった現実と、まだまだ各地に原発が残っている日本で、
それを目の前におかれながらも、
この映画のなかで描かれる世界の終わりへの静かな道のりを私たちはまだひとごとと言っていられるのか。
いろいろなことを深く考えさせられる作品です。
主演の2人(一人と一体?)は、原作の舞台でも同じ役を演じた2人。
そして先日少しお話ししましたが、気付くととにかくいろんなところに出てきている青森県出身・新井浩文
(C)2015 「さようなら」製作委員会

昔、後輩の女の子が弘前で同じ学校の同級生だったと言っていたなあ。。。
東北って、狭いですね!
鋭い三白眼とボソボソ声が強烈な印象を残す、引く手あまたの超個性俳優ですが、
ちなみに現在、スクリーンが2つしかない中劇での上映作品でさえも、
この「さようなら」のほかにも、
「俳優 亀岡拓次」(4月2日~)
(C) 2016『俳優 亀岡拓次』製作委員会

「星ガ丘ワンダーランド」(4月23日~)
             (C)2015 「星ガ丘ワンダーランド」製作委員会

と4月だけで3本も出演してるんです。
すごくないですか?
一時期、ミニシアター系の日本映画には必ず大杉漣が出ていたものですが、
次はこの新井浩文くんで決まりですね。
それから、中劇スタッフのなかでいまかなり盛り上がっている村上虹郎くん。
(C)2015 「さようなら」製作委員会

もう離婚してしまいましたけど、
しゃれおつ系個性派シンガー・UAとこれまたしゃれおつ系個性派俳優・村上淳という
しゃれおつ系個性派DNAしか出てこないに決まってるスーパーしゃれおつ遺伝子の
要チェック若手個性派俳優ですよ。
最近、ドコモのCMでもフレッシュな笑顔を見せてくれてますが、
このCMもすごいですよね。曲はONE OK ROCKですからね。ボーカルが森進一&森昌子の息子というこれまた超歌が上手いに決まってるスーパー遺伝子ですからね。
まあそれはまた置いておいて。
去年のちょうど今頃、中劇で上映した映画「忘れないと誓ったぼくがいた」で、
元ももクロの早見あかりさんとダブル主演だったのが村上虹郎くんその人でした。
それで中劇では注目株になっていたんです。
そもそもパパであるムラジュンが、前に舞台挨拶で中劇に来たこともあるので、
中劇スタッフ的にはひいきめではあるんですけどね。
え、ムラジュン
そりゃあ、めっちゃかっこよかったっすよ(≧▽≦)!!
息子である虹郎くんも、これからきっと、ムラジュンみたいな、浅野忠信みたいな、
面白い役者になっていくと思いますよ~☆
まだ十代ですからね、楽しみです♪
公式サイトhttp://sayonara-movie.com/



なんだか、映画紹介というよりも余談ばかりになってしまったような今回。
これじゃあアクセス数、増えるわけないですよねえ(-_-;)
ええ、妖怪ウォッチの終息とともに順調にアクセス数は減っております。
もちろん想定内。
まあ、いっか!
そもそも万人受けするようなネタなんて書けないですからね。
繁忙期以外は、マニアックな映画好きの方しか読んでないはずだし、ちょうどいいのかも(゚∀゚)
・・・なんて強がりを言ったところで、せつなくなるだけなのでこのへんにしますね。。。
でも、いよいよ来週からは午前十時の映画祭の新シリーズも始まるし、
個人的にかなり楽しみにしている「俳優 亀岡拓次」も公開♪
次もマニアック全開でいきますよ( `ー´)ノ
→懲りない。



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