さっそくですが、
「東京物語」、観ました。
©1953松竹株式会社
スクリーンで初めて。
良かったですねえ!
戦後間もなくのお話しでしたが、
家族のリアルな姿は今も同じなんだなあと思いました。
杉村春子さんのキビシイ娘役は、なんだかふだんの自分を見ているようで苦笑いでした。。。
お父さん、いつも厳しくしてゴメンね(>_<)
「ええ!もう帰ってきたの!?」とか、
「全く・・・だったら早く言ってよね!」とか・・・・
劇中の杉村春子さんとおんなじセリフ、しょっちゅう言ってる気がします(*_*)
そして、香川京子さんもかわいかったですが(映画祭で中劇に来ていただいたこともあります♪)、
原節子さんは、ほんとに凛とした美しさに圧倒されました。
にこやかでスマートな働く女性を演じていましたが、
号泣シーンで見せた、それまで抑えてきたいろんな感情が溢れる演技は、
こちらも胸が苦しくなるくらいでした。
尾道の景色といい(私は大林宣彦監督作品で尾道の虜になり、ロケ地巡り旅で行きました。良かったですよ~!また行きたいなあ・・・)、
戦後日本の普通の人たちの暮らしぶりといい、
なぜだか自分が映画のなかに生きているような感覚になり、
大きな事件が起きるわけでもなくどこにでもある家族の風景が描かれるだけのストーリーで、
2時間以上あったのに全然感じないくらい引きこまれて観ていました。
これが小津安二郎ワールド!?
もちろん、私が昔観たのはビデオで、
しかもかなり若いころだったので仕方ない部分もあるのでしょうけど、
ここまで良かったとは、当時は全然思ってませんでした。
やっぱりスクリーンで観ないと真髄には到達できないってわけですね!
それなりに歳も重ねて、何しろ当時の原節子さんよりも歳が上になってしまった現在の私。
今、感情移入できないわけがないですね(-_-;)
ていうかすっかり原節子さんのつもりで観てました(・∀・)
あんな立派な嫁には到底なれそうにもありませんけど。
・・・・って語ったところで上映はあと1週間!
まだ観てない方は急いで!!
公式サイト→http://asa10.eiga.com/2015/cinema/520.html
そして今週末はイ・ビョンホン先生新作第二弾公開です。
「インサイダーズ 内部者たち」
(C) 2015 SHOWBOX AND INSIDE MEN, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
ビョンホン氏については少し前に「メモリーズ」で語りましたが、
(http://moriokachugeki.blogspot.jp/2016/01/in.html)
すっかり大御所感の漂うスター俳優になりました。
今作は復讐と一発逆転を企てるロン毛のワイルドなチンピラを演じ、
公開以来次々と韓国映画の記録を塗り替え、
自身最大のヒット作だった「王になった男」の数字を超えるヒットとなり、
現在も記録を伸ばし続けている話題作。
財閥と政治家が癒着する巨大な腐敗権力を巡り、
<策士・検事・チンピラ>三人の男たちが仕掛ける命をかけた騙し合いを描いた痛快サスペンスアクション。
こちら、原作は韓国の人気漫画だそうで。
最近、韓国も漫画やアニメが強くなってきているみたいですね。
韓国は、映画もそうなんですがそういったエンタメ業界に国がお金をかけているので、
どんどん進化がすすむんですよね。
世界に誇る日本のアニメも、実は今では細かい作業を中国や韓国のアニメーターや会社に頼んでいたりするので、
日本ものんびりしてたらすっかりお株を奪われてしまうかも。
そしてこちら、なんと全国公開と同時で東北での上映は中劇のみ\(◎o◎)/!
こんなこともあるんですねえ♪
韓流映画は特に、全国公開と同時じゃないとダメなんですよ。
ファンのみなさん、全国公開の初日に地元での上映がないとわかると、
迷わず東京とか平気で行っちゃいますからね(-_-;)
チャン・グンソクさんのファンミーティングの中継や主演映画の上映のときにファンの方たちから聞いたので間違いない。
そういえば先日、ビョン様がこの映画のキャンペーンも兼ねてファンミーティング?で来日していたというのをテレビで見ました。
韓流スターはさすがですね、歌あり、トークあり、最後はお客さん全員(2000人以上!)と握手ですよ。
一人ひとり目を見て丁寧に、両手で握手!
選抜メンバーを選ぶ総選挙があるわけでもないのにね!
うちの母は、「韓流スターはそんなの当たり前!」って言ってましたけど。
それにしてもすごいなあ・・・。
そしてこの映画は、またキャンペーンがスゴイ( ゚Д゚)!
劇場鑑賞券3枚を送ると、全員に非売品スペシャルDVDをプレゼント。
・・・つまり、3回観ろってことなんですけどね。
がんばって観ましょうか♪
ビョン様は熱狂的ファンが多いから大丈夫。
そういえば先日、「メモリーズ」の上映の時に観に来たシニアの女性が、
耳も遠く足もお悪いようで、なんだかしんどそうに眉間にシワも寄ってるし歩くのも大変そうだなあと思って見ていたら、
映画が終わったあと頬を赤く染めて真っすぐに私のところへ来て、
「インサイダーズもやるのね!?ありがとう!本当にうれしい!」
と言ってくれたんです。
「もう、大好きでねえ!新しいのがこんなにすぐ2本も観られるなんて!」
ってかなりの興奮で。
その顔の、劇場に入ってきたときとの表情の違いといったらもうねえ、ほんとに恋する女学生ですよ。
しかも遠くから電車で来てくださったとのこと。
ああ、こういうパワーがあるんだなと、実感したひとときでした。
さすがです。
シニア女性の潜在エネルギーというのは計り知れない威力がありますからね、
そういうのをどんどん引きだして、経済を、日本を回していってもらいたいですね。
・・・・私もなかなかだって?
やだなあ!私のミーハー度は彼女らに言わせればまだまだ赤子ですよ。
そのうち追いつきそうではありますが(・∀・)
そんなこんなで、「インサイダーズ」は本日公開デス♪
公式サイト→http://inside-men.com/
さあそして春の作品、まだ紹介できてなかったものがありました。
シニアが元気なのはもちろん世界共通!
パワフルなアラナイ(90歳前後)おばあちゃん二人組の真面目な珍道中ドキュメンタリー
「シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人」
Faction Film (C) 2013
思いついたら即行動、90歳のマイケル・ムーアか?それとも電波少年?
予告見ただけでプッと笑えますよ♪
公式サイト→http://www.shirley-hinda.com/
それから、え、何これ、朱美ちゃん(日本エレキテル連合)?
それともマツコロイド?
じゃなくてロボット研究の世界的な第一人者である石黒浩氏が手掛けた本物のアンドロイドを使った平田オリザ氏の演劇プロジェクトの映画化「さようなら」
(C)2015 「さようなら」製作委員会
なにげに中劇、ご縁があるかも♪
そしてあら、キャストを見たら今、日本映画に欠かせない名バイプレイヤーになりつつある、青森県出身・新井浩文くんに、
離婚しちゃったけどいまだに伝説のしゃれおつ(元)夫婦UAと村上淳の血を引く、これから要チェックのしゃれおつ系若手俳優・村上虹郎くんまで出てるじゃないすか(゚∀゚)/
ちょっと気になりますねえ☆
公式サイト→http://sayonara-movie.com/
そして、あれ?これこないだフォーラムさんで上映してなかった?
「俳優 亀岡拓次」
(C) 2016『俳優 亀岡拓次』製作委員会
フォーラムさんで1週間しか上映できなかったそうなんですよ。
それで配給会社さんから、もう少し盛岡でやりたいなって話がきたので、
「じゃあやりましょう(観たいから)」(≧▽≦)ってことで。
これも一種の大人の事情、てわけなんですが、
まあ別によくあることだし(こういうのを業界用語で“ムーブオーバー”って言うんですよ~どこかの劇場で上映が終わった作品を、別の劇場が続けて上映すること。)、
全然ヤバイ話じゃないので、普通に説明しちゃいましたけど。
安田顕さんが主演!で、大好きな麻生久美子さんが出てて、
「ウルトラミラクルラブストーリー」の横浜聡子監督最新作!
(この監督の作品は癖がスゴイ!ですけどね、なんかやめられなくなるんです。)
もう絶対観たいに決まってるじゃないですか!
そうです、私もフォーラムさんでは見逃したんです。
1週間じゃ観れないよお(;´Д`)!
だからこのお話が決まった時には、普通に「ラッキー♡」って。
あ、そしてここにも新井浩文くんが(・∀・)/
公式サイト→http://kametaku.com/
他にも、前に少しお話しした「ロイヤル・コンセルトヘボウ」や、
「デヴィッド・ボウイ・イズ」もありますし、
(http://moriokachugeki.blogspot.jp/2016/02/blog-post_18.html)
いろいろバラエティに富んだラインナップの春の中劇でした。
・・・・地味?それでもやっぱりどうしても地味?
いいんですよ!
「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」の間に、地味でもちょっとイイ感じのミニシアター系作品を入れとかないとね。
夏には「ポケモン」が待ってますからね。
中劇でもコンスタントにいいのやってるよ!っていうひそかなアピールです(*´з`)
・・・って、ひそかじゃダメか。。。
とりあえず、映画好きのみなさま、
「暇だな~・・・なんか映画でも観よっかな~」
なんてときには、中劇のスケジュールも忘れずにチェックしてくださいね!
思わぬめっけもんがあるかもしれませんよ(゚∀゚)♪
★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile