雨・雨・雨の夏ですね。
とはいえ、そもそも特に遠出の予定も無い私は、
ひたすらスーパーでいつもよりちょっとだけいいお酒を買い、
閉店まぎわの魚屋さんで安くなったお刺身を買い、
ドラッグストアのセールワゴンでおつまみを漁り、
最終的に毎晩「お風呂のあと酔っぱらって寝落ち」という平和な夏を過ごしております。
・・・そのくらいやったっていいじゃないか(゚д゚)!!!
出費の予定も無い夏くらい、マイナポイント使って発泡酒じゃなくてビール買ったっていいじゃないか!
たまにはでっかいペットボトルの焼酎じゃなくて瓶入りの本格焼酎飲んだっていいじゃないか!
岩手の海で採れたお刺身を半額で買えたときくらい紫波のおいしい純米酒飲んだっていいじゃないか!(どこにキレてる?)
・・・え?これって昭和BBA(ババア)の酔いどれブログでしたっけ?
そんな昭和のBBA(ババア)が、ノスタルジーで胸熱で超エモい映画で泣きました。
「SABAKAN サバカン」
舞台は1986年・長崎。
主人公は小学校5年生の男の子二人。
もうこれだけでもじゅうぶんエモエモのエモなんですけど(>_<)!!
空の青さ、海のきらめき、ひと夏の冒険、
そして1986年の少年たち・・・・って、うちの弟と同い年じゃん(゚д゚)!
まさに1986年に小5だった弟を目の前で見ていた私からすると、
懐かしいどころの話じゃない!!
なんなら思い出のアルバム。
映画の中に出てくる小物やエピソードや家具、家族の感じまで、
私の記憶の中にある、リアリティあふれる古き良き昭和の時代。
(C) 2022 SABAKAN Film Partners
レトロなお鍋、雑然とした居間、絶妙な色合いのママチャリ、
斉藤由貴のポスターにキン消し・・・・まさにあのころの私の家!
ランニング(当時は″タンクトップ”なんて言葉ありません)を着てナイター中継を見る父ちゃん、
いたずらボーズのボーズ頭をベチンとはたく母ちゃん、
ガシャポンでキンコツマンしか出なくて怒る少年(私はロビンマスクが欲しかった!)、
家が貧しくてクラスで浮いている同級生(ほんとは話してみたいけど勇気がなかった)、
容赦なく子供に絡む田舎の不良、
親の目を盗んでちょっとだけ大人ぶる夏休み。。。
心の奥底にすっかり沈んでしまっていた「あの夏」が急に目の前に戻ってきて、
なんだかそれだけで涙があふれる。
(C) 2022 SABAKAN Film Partners
お話は、同じクラスの少年二人がひょんなことから一緒に遠出することになるという、
青春映画のド定番なんですが。
なにしろそのジャンルが大・大・大好物の私!!
「スタンド・バイ・ミー」!(言うまでもなく傑作)
「大阪物語」!(最高)
「あの頃、ペニーレインと」(好き。神。)
ここまでのトップ3は、もうずっと変わりません。
そしてそのほかにも大好きな映画がたくさんあって。
「dearフレンズ」(知ってる人いる!?ガールズ版スタンドバイミー)
「奇跡」(まえだまえだ、かわいかった!)
「マイ・ガール」(劇場で5回観ました)
「鉄塔武蔵野線」(地味だけど心に沁みる)
「太陽の少年」(文化大革命下の、大人のいない北京の街のひと夏の少年たち)
「打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?」もいいね!
もうー、挙げだしたらきりがないですね!
「となりのトトロ」?「菊次郎の夏」?
たしかに!定番すぎて忘れてた。
とまあ、国内・海外問わず、少年少女のひと夏の冒険がテーマの映画は星の数ほどありますが、どれもいい!!
ていうかそのての映画は全部好き!たとえ面白くなくても(は?)
誰もが通るあの時期の、なんでもないけど特別な夏。
・・・・・それだけで尊い(´ー`)
何度も言いますが、とにかく昭和!
ガチの同世代なのでなにしろ刺さる!!
目に見える小物や風景や描写が昭和というだけではもちろんなくて、
子どもが、いつもただただ夢中で遊んでて、
何にも考えないで走り回ってるわけじゃないんだということを、
ヒリヒリと思い出す映画でした。
11歳という特別な時期のあのころの、楽しくて、夢中で、ヘトヘトで、
それと同時に、ちょっとしんどかったり、傷ついたり、気を遣ったり、
何かに気付いたり、世界が広いことや自分が無力であることなんかを知ったり、
うんざりしたりガッカリしたり、
それまで知らなかった感情や事情や世の中を知ることで絶望的な気分になったり、
夜寝てこのまま朝がこなきゃいいのにと思うくらいに悩んだり、
なんだか心も体も大人になっていくことに対して恐怖や嫌悪感を感じたりして、
とにかくなんだかいろんなことが頭の中を、体中をぐるぐるしていた、
あのころのことを急に思い出してワーーーーッとなった私でした。
暗くなるまで遊んで、
「またね!」「またねー!」
「明日ね!」「明日ねー!」
「バイバアーイ!」「バイバーイ!」
「って、終わんないじゃん(*'▽')!!」
「だからー--(≧▽≦)!!!」
名残り惜しくて、まだまだ一緒に遊んでいたくて、
一晩寝たら明日は明日でまたリセットされて今のこんな感じでは遊べないような気がして、
あるいは明日になったら自分もあの子も別の友達と遊ばなきゃいけなくなるかもしれなくて。
「このままずっとこうして遊んでいられたらいいのに。。」
「大人になるまでこうやって一緒にいられたらいいのに。。。」
そんな気持ち、すっかり忘れていたな。
ずっと仲良しだったあの子は今、どこで何をしてるんだろう?
学校から家の近くまでチョークで延々と矢印を書いて、誰かがやってくるまでゴールでこっそり待ったり。
ダンボールに絵を描いて家にして遊んだり。
台本を書いて二人でDJになって作ったラジオ番組をカセットテープに録音して学校でみんなに聞かせたり。。。
あんなにずっと一緒にいたのに、
あんなに仲良しだったのに、
あんなに大好きだったのに、
ちょっとずつ世界が広がり、
ちょっとずつ距離ができて、
いつのまにか会わなくなってしまったけど。
彼女がいたから私は、両親が毎週土日仕事でも寂しくなかったんだ。
いまごろどうしているのかな?
元気かな?
幸せかな?
私のエピソードは、そんなありきたりなノスタルジックな結末を迎えましたが、
この映画「サバカン」の主人公たちは、どんな結末を迎えるのか?
それはやっぱり、観てからのお楽しみ♪
この主人公、草彅くんがやるの、やっぱりいいなぁ~(*'▽')!!!
淡々としていて、でも優しくて、あったかい。
草彅くんのイメージそのまま。
草彅くんの役は、大人になった主人公。
(C) 2022 SABAKAN Film Partners
名作「スタンド・バイ・ミー」では大人になった主人公ゴーディをリチャード・ドレイファスが演じていましたが、まさにそれ。
「スタンド・バイ・ミー」フリークの私としては、
この「サバカン」は「昭和版スタンド・バイ・ミーinジャパン」。
主人公が物書きってところから、
子ども同士の格差やどうしようもないいろんな事情、世の中の矛盾や闇みたいなものを子どもの世界を通じて浮かびあがらせる描き方など、
全体的に大いに映画「スタンド・バイ・ミー」へのリスペクトを感じて、
ああそうか、同世代だった・・・・・!!!
と納得。
監督・脚本(共同脚本)の金沢知樹(1974年生まれ)本人の実体験をもとに、
監督の出身地である長崎で撮影された、
まさに故郷と、家族と、「あの夏」と、そしてともだちへの愛に溢れた、
誰もが懐かしく、心揺さぶられる物語。
(C) 2022 SABAKAN Film Partners
「子どもが初めて観る実写映画になったらいいな」という思いで作られたこの映画、
しっかりと子ども目線で描かれた、
「青春の前の″せいしゅん”映画」でした。
あの頃の子どもも、今の子どもも、これからの子どもも、
みんなが心のなかで大切なものを思い出すはず。
映画の尺は1時間35分ほど、内容も難しいことは全く無し。
ほんとにこれは、子どもたちにも観てもらいたい、
お父さんお母さんと一緒に観て、
そのあとご飯でも行って、
あれがお父さんお母さんの子ども時代だよと話すのもいいね!
コラ!バカ!何やってんの!と怒ってばかりだけどどこかかわいらしいお母ちゃんは尾野真千子、
ちょっと下品だけどおおらかでチャーミングなお父ちゃんが竹原ピストル。
こんな両親だったら、子どももきっと楽しいよね!
貫地谷しほり、岩松了なんかの粋な役者さんたちもいい味出してる!
そしてなにより素晴らしいのは主役の少年たち!
主人公を演じた番家一路くんも、
ちょっと影のあるクラスメイトを演じた原田琥之佑くん(なんと、故・原田芳雄さんのお孫さん!)も、ほんとによかった!!
(C) 2022 SABAKAN Film Partners
二人とも、ナチュラルに1986年の小5でした!
キラキラ輝く海の色と少年の瞳、
そしてどうしようもない現実や無力な自分を知る夏の日。
単純で、おバカで、目の前のことしか見えてなくて、
なぜか自分たちは無敵と思ってて、
空は青くてずっとこのままいられると思ってる小5の男子が、
無我夢中で走って、ヘトヘトになって、
そして「また明日!」と叫び合う。
そんな、どこにでもあって誰にでもあったあの日がひたすら尊い。
私は、爽やかな涙で濡れた顔を拭きもしないまま、
この映画の主人公たちとドンピシャ同世代の弟にメールしました。
あのころ、年齢やカテゴリーや状況なんかを全く気にせず自分が興味を持った人にガンガン話しかけ、みんなが接し方に悩んで避けがちだった子とも迷わず仲良くなっていたうちの弟に、絶対に観てほしいなあ~と思ったので。
・・・・観るそうです(*'▽')/
あ、そしてこの映画、絶対パンフレット欲しい!!
と思うんですけど、残念ながら劇場での販売はありません(/_;)
電子版もありますが、冊子版はなんと全国のスシロー店舗での発売です!!
買いに行きます。明日。
・・・・ちゃんと起きれたら。
ところで「サバカン」の金沢知樹監督、
どこかで名前を・・・どこかで顔を・・・?
と思っていたら!
なんと!
20年以上前、私もハマっていた恋愛観察バラエティ「あいのり」の初代ラブワゴンメンバーの『金ちゃん』ではありませんか!!
見てたーーーーーー( ゚Д゚)!!
毎週欠かさず、楽しみに見てたーーーーーーー!!!
世界中のいろんなところをワゴンで旅する自分と同世代の若者たちの恋愛に一喜一憂してたーーーー!!!
あの金ちゃんかー!!出世したなーーーー!!!→誰目線?
そういえばその金ちゃんと同じ時期にラブワゴンで旅してたメンバーの″ホリー(堀江慶)”も映画監督やってたな!
「忘れないと誓った僕がいた」
中劇でも上映しました。
村上虹郎くんが出てた映画でした。
そうかー。ラブワゴンメンバーには映像関係に進んだ人もけっこういるんだなー(*‘∀‘)
・・・・と、こちらもまた私にとっては別の懐かしいエピソードがあったとさ。
こんなこともあって、やっぱり映画もテレビもやめられない私なのでした(*´з`)
というわけで、今クールもテレビ見まくってますよ~!!
ドラマも面白いので民放からNHKの海外ドラマ、こっちでやってないテレビ東京系なんかもTverで毎週チェックして何本も見てるというのに、
バラエティもノンフィクションも楽しくて大変!
なんとかがんばって映画も観てます!
「マトリックス」も観たし(現在は「マトリックス レボリューションズ」上映中!)、
そうそうTさーん(南部興行スタッフ)!!!
「リコリス・ピザ」も観たよー--!
面白かったよー!PTA(ポール・トーマス・アンダーソン)節全開のあの感じで、よくアカデミー賞にノミネートされたなあと感心しましたが。
途中、「え?これ今、何見せられてんの( ゚Д゚)?」ってなる瞬間や、
一瞬、寝そうになる瞬間もあったりしながらも、
最後ちゃんとちょうどいいとこに着地するのがPTA。(褒めてます)
ちょっとクセが強いけど、なぜか嫌いじゃない。
そういう映画、また観たいなあ(*´з`)
そして南部さん、イイ感じのやつたくさん決まってるじゃないですかー!
これはうらやましい!!
うちも負けてないけどね!
秋の中劇もいろいろ決まってきたので乞うご期待!
とりあえずこの「サバカン」からの「犬も食わねどチャーリーは笑う」という、
元SMAPラインで楽しみましょう♪
なにしろ、草彅くんも慎吾ちゃんも、
中劇に来たんだからねー----( *´艸`)!!!(→クソデカ大声)
え?そりゃあ、いつまでも言いますよ!
何度でもこすり続けますよ、この話は!
大きな自慢だし、その後も中劇でコンスタントに新しい地図(草彅くん、慎吾ちゃん、吾郎ちゃん)関連の出演作品を上映できているので、どうしても言いたくなる!
良い作品ばかりだしね!
今回の2本とも、観て損はない映画ですよ♪
そのほかの、秋にかけての作品たちについてはまたあとでご紹介しますね。
情報解禁待ちの作品もありますが、相変わらずいろんなジャンルごちゃまぜで続々待機中。
外も歩きやすい季節になりますからね、
今年の秋も、たくさん映画観ましょうね!
★中劇公式サイト http://www.chugeki.jp/