2021年8月26日木曜日

「強い女」特集!まぁ、がんばりましょう♪&ザクザク新作♪

こんにちは。
緊急事態宣言。
ということで、また去年のように1席ずつ空けてお座りいただく形になった中劇です。
いや、宣言がなくても1席どころか綺麗にソーシャルディスタンスができていたので別に問題ありませんけどね。
まあ、なんにせよ下々の我々にできることはとにかく「自分が気を付けること」くらいしかありません。
マスク、消毒、ソーシャルディスタンス。
大事ですね。
去年、コロナによってみんながマスクをつけだしてから、
一度も風邪をひいてないってことに気が付いた私。
毎年、お盆や正月明けとか季節の変わりめなんかによく体調を崩していたものですが、
去年の春頃からずっと、全然体調を崩してないってことに気が付いたら、
なんかマスクやうがい手洗いってホント大事なんだなと実感しました。
深酒と万年睡眠不足はずっと変わらないので、体調を崩していないのはやっぱりマスクのおかげだと思います( `ー´)ノ
地道にコツコツと、しかないですね。


さて、夏休みも終わり。
映画業界全体がのんびりとした大人の映画シーズンに突入。
中劇でも続々新作登場です。
というわけでラインナップを見てみると。。。
「茜色に焼かれる」(上映中)
(C) 2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
母は強し。

「プロミシング・ヤング・ウーマン」(8月27日公開)
(C) 2020 PROMISING WOMAN, LLC All Rights Reserved.
女は強し。

「リスタート」(9月3日公開)
(C) 吉本興業
やっぱり女は強し。
・・・・強い女性の映画、揃っちゃってました( *´艸`)
そういえば「ターミネーター2」から強い女・強い母シリーズ始まってたのね!?
今の時代を象徴してますね。

そして今回、ご紹介するのはこちら。
20日から上映中の「茜色に焼かれる」
(C) 2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
これね。
もう、なんていうかほんとに。
一言、”しんどい”
オープニングからしんどすぎる。
そしてこの映画の中での尾野真千子の演じる役柄がどんな人間なのかが一瞬でわかるエピソードへつづく。
「これは・・・・・たぶんずっとしんどいな。。。(*_*;)」
という予感通り、ずっとしんどい映画でした。
それが、大きな事件が起こってそれに巻き込まれるみたいなリアリティに欠けるしんどさではなくて、
事故で夫を亡くす、加害者は元高級官僚、そのうえコロナ禍で仕事を失くす、子どもがいじめられてる、職場の上司がクソ、同僚の彼氏もクソ、夫の友人がウザい、もしやと思ったら義父の面倒まで見てる、etc...と、もうそのへんにゴロッゴロ転がってる細かくてやるせない生々しいやつが次から次とのしかかってきて、
「マジしんどいんですけど(;゚Д゚)!!」
尾野真千子は、ちょっと「おや?」って感じの、あまり感情を出さないつかみどころのないタイプのシングルマザーを絶妙に、
「でもこういう人、いるー!!」のリアリティでそこにいる。
ただ、とにかくまっすぐで芯は強そう。
そのため息子はまっすぐないい子。すっごくまっすぐ。
けなげでまっすぐな息子に泣かされます。
そして忘れちゃいけないオダギリジョーと、永瀬正敏
(C) 2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
(C) 2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ

し・・・・渋い・・・・・!!!
ミニシアター系映画の申し子とも言うべき名俳優二人。
昔ほどゴリゴリに出てくる役じゃないのがまた贅沢!
なのにその存在感といったら!
ちょっとしか出てこないのにその残り香のような強烈な印象がいつまでも消えない。
みごたえありますよ~!
そしてほかにもこの映画に出てくる人間はクソもクズもいるけど、悪党ってほどの悪党じゃなくて、これまたそのへんに普通にいる嫌な奴って感じでそれすらまたリアル。
その後、アラフォー女性の現実(自分を投影)にしょっぱくてせつない気分になりながら、
さらにこれでもかとしんどさの追い打ちをかけられつつ最後はちょっとだけ笑い、
美しすぎる茜色の空に涙した、
共感の嵐のオバチャンは何を隠そうこの私です(;'∀')
尾野真千子、、、、すごいね??
この人、やっぱすごいわ。
ド素人だったこの方が初めて出演した河瀨直美監督の「萌の朱雀」
派手な映画ではなかったけれど、胸に残る映画でした。
あの時は、ほんとうにただの地元の中学生で、
でもなんかどこかが引っかかるような強い目をしてたのが印象的。
そのあとしばらく見なくて、NHK大河ドラマ「義経」に義経(タッキー)の正室で出てきたとき「オォッ!?」と声が出ました。
「萌の朱雀」の子じゃんっ!!」
今ではもう映画もドラマもがんがん出ていて売れっ子女優になっちゃってますが、
私のなかでは彼女は今でも「萌の朱雀」
今も彼女の演技を見ると、あの緑濃い奈良の山奥で、凛とした強い目でカメラを見据えていた田舎の少女の姿が浮かびます。
時はたってもあの強さは変わらないなあと、すっかり母親役も板についた今回の映画を観て思いました。
去年の8月に撮影されたこの映画。
普通の映画では考えられない驚異のスピードでの公開です。
コロナ禍で理不尽にいろんなものが奪われる状況のなか、
それでも懸命に生きる、燃え上がるような生(命)を撮りたいと思ったという監督。
監督自身は7歳で母親を失くしていて、
亡くなったときの母の年齢を越えたとき、母への思いや「今、生きていたら」を考えざるをえなかったと語っています。
やりきれない出来事に押しつぶされそうになりながらも必死で生きる、
愚直なまでにまっすぐなひたすら強い母親の姿を描きたかったそう。
ズルしようとすればできるし、
それだってほんとはズルじゃないから使えばいいのにあえて使わない、
理不尽な社会に真っ向から逆らわず、つらい気持ちを飲み込み「まぁ、がんばりましょう」と相手にも自分にも言い聞かせる母と、
いじめられても弱音も吐かず、まっすぐでひたむきな息子。
この不器用な親子の姿は、
ときにイライラするし「なんで!?」とも思うけど、
逆にそうできない私からすればすごく強くて羨ましくもあり、
最後はクスッと笑い、
泣き笑いしながら絶望のなかのほのかな希望に心が満たされる、そんな映画。
茜色に染まる空の下での親子の会話がすべてでした。
すがすがしいこの親子と、この親子に似た、やりきれないことばかりの世の中にたくさんいるであろう親子たちの幸せを願うばかり。
みんなが行き場の無い気持ちを抱える今だから撮れた映画です。
撮らなきゃいけない映画、
そして今、観せなきゃいけない映画。
作り手側のその思いが伝わる作品です。
「茜色に焼かれる」公式サイトhttps://akaneiro-movie.com/

と、熱く語ってはみたものの、
なんとこちら9月2日で終了が決定してしまいました(;゚Д゚)
まだの方は急いで!
そう、お客さんが少ないのはいつものことなんですが、
大人のシーズンに突入した中劇は、ありがたいし嬉しいことなのですが新作が続々待機中!
もうすでに11月までぎゅうぎゅうに詰まってきています。
中劇は、なるべくたくさんの方に観てもらいたいのでできるだけ一週間のみの上映は避けるようにしているのですが、
それでもどれも長く上映が続けられるとは限らないので、
気になる作品があったらお早めにご覧になってくださいね!
9月なかばからは「トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング」
(C) PUNK SPIRIT HOLDINGS PTY LTD, CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, ASIA FILM INVESTMENT GROUP LTD AND SCREEN AUSTRALIA 2019
私、これ観られるかなあ。。。最後まで観る自信ないなあ(/_;)
でも観る。しんどそうだけど観る!
チャーリー・ハナムに観るって言っちゃったし(?)!

「クーリエ:最高機密の運び屋」
© 2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
ベネ様ーーーーー!!久しぶりーーーー(*'▽')!!
待ってました!!!この、ちょっと古い、上等なスーツを着こなしてるベネ様、最高。
核戦争回避のために命を懸けた男たちを描くスパイ・サスペンス。
シビレますねえ~( *´艸`)

「OASIS:ネブワース1996」
(C) 2021 Oasis Knebworth 1996
OASISだよぉー!!!
なんか・・・青春なんだよねえ。
青春といってもハタチは過ぎてましたけど、
働き始め、自分のお金を好きなように使えるようになって、
大人になったことや自由なんかを謳歌していたあの、なぜか無敵な気分のあの頃。
今と、せいぜい明日と、自分のことだけ考えていられたあの頃。
それも青春です。
今もしょっちゅう聴いてます。
薄曇りの朝、コーヒーを飲みながら聴いてたり。(OASISは絶対に快晴ではないのです。伝わる??)
あと夜、一人でパソコンに向かうとき、そうまさにこうしてブログを書いたりするようなときに。
あの音が、あの声が聴きたくなるんです。あの頃の音がね。
そんなOASISの、伝説のライブが、ギャラガー兄弟の製作総指揮でドキュメンタリー化。
・・・って、兄弟ゲンカ、どうなった(*_*;)?

そして決まったばかりですが「ONODA」https://onoda-movie.com/
「モーリタニアン」(またまたベネ様ーーーー!!!)https://kuronuri-movie.com/
「エイト・ハンドレッド」http://hark3.com/800/
と、今度はゴリッゴリの硬派な実話が続くので(ここで挙げたものはすべて実話!!)、
それもまた今の「強い女性特集(?)」と面白い対比になっていて楽しみです(*‘∀‘)
気になった方は、中劇公式サイトの近日公開作品のページからチェックしてみてくださいね♪
中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/


さてさて、猛暑のあと、急に涼しくなって「オイオイ!もう秋かよ(;゚Д゚)!?」なんてちょっとビビった私でしたが、
北極の氷もとけ出しちゃってる地球温暖化の今、
そんなにあっさり涼しくなってくれるわけもなく。
毎日、出勤するだけで汗だくの日々。
夜はだいぶ過ごしやすくなりましたけどね。
でももうしばらく夏の名残りをかみしめたいところ。
だって、盛岡の夏が終わればもう冬なんだもの(/_;)
あいつが、あの雪にまみれて寒さに閉じ込められる冬が来る・・・!
というわけで、私も夏、もう少し楽しみます。
まずはルミエールさんで上映中の「子供はわかってあげない」を観ます!
絶対に!私の好きな感じの青春映画なんで!
絶対に行きます!(ダラダラと「やっぱ行くのめんどくさいからいいや~」とならないように自分に言い聞かせてるだけです)
南部さん、ほかにもいっぱいいいのやるけど、うちと同じで新作ぎゅうぎゅうだよ!
そんなに観られないよ!観たいけど!
「海辺の彼女たち」「少年の君」「17歳の瞳に映る世界」も!
みんな前から雑誌やネットで見て「観たいな~」と思ってたやつ!
でもうちのやつも観なきゃないんでスケジュールが厳しいよ・・・(;´Д`)!
だから行けないかもしれないので、せめて行きたいという気持ちを伝えました(は?)
みなさんも、このいい季節、いろいろ面白そうな映画あちこちでやってるので調べてみてくださいね!
そして私のぶんまで楽しんできてください(/_;)
→とうとう諦めた。。。


中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/