どうにかこうにか慣らし運転を始めた中劇です。
新作が上映できないので仕方ないのですが、
盛岡のみなさんは真面目なのでまだ自粛中なのかな?
全然お客さんが来ないので、
「あれ?ビルの入り口に規制線でも貼られてる?」
「シャッターでも閉まってるの?」
なんていう冗談が笑えないくらい。
”密”はどこに・・・・?
そして、新しい生活様式とやらにはまだまだ慣れないオバチャンがここに。
短期間でこんなに、それまでの常識が覆されることがあるんだ!?と驚きます。
日常生活で密になることなんてほとんど無い状態なのに、
外で自分以外誰もいなくてもマスクをつけて息苦しいのや、
どこに行ってもマスクがないと入れないのにマスク売ってない!!(か、高い!)とか、
買い物に行って会計の時にマスクをつけているうえにビニールシートもあるので声が聞こえず何度も聞き返したり聞き返されたりするなど、
地味だけど着実に小さなストレスや煩わしさがたまっていくようなことばかり。
・・・・ほぼほぼマスクの文句ですけどね(*_*;)
いや、マスク大事なのはわかってるんだけど。
女子なのに「家庭科2」を取ったこともあるくらいの私ですからね、
手作りマスクなんて絶っっっっ対に無理だし。
てかそもそも作る気ないし。
早く前の値段で売ってくれないかなあ・・・(/_;)
とまあ、いろいろ言いたいことはありますが、
なんだかんだ言って仕事があること、
映画館で映画を上映していること、
そんなシンプルなことが幸せだなあと思えることが素晴らしいですよね。
エンタメって、命に関わることではないので一番後回しになるものですが、
そんなエンタメを楽しめる日が戻ってきたというのはほんとに嬉しいことだなあと実感しています。
マスク・アルコール消毒・ソーシャルディスタンス。
そういった新しい生活様式をふまえたうえで、
前のように無邪気に天真爛漫にエンタメを楽しめる日が早く戻るといいですね。
さて、緊急事態宣言も全面解除されたということで、
東京方面も劇場などの営業再開が待たれるところですが、
(それが一番大事。新作映画の公開は、まさにそこにかかっているのです!)
感染者ゼロのまま乗り越えた岩手では(それもまたすごいことですよね!)、
とにかくリハビリ開始というわけですでに営業を始めています。
まあ、最初にも書きましたがお客さんはまだ自粛中(?)のようですけど(*_*;)
新作映画が軒並み公開延期なので、
とにかく現在上映できる何かを探して上映、
すでに決まっていて上映可能なものを上映、
そして、少し前に上映したものを上映。
という形で日々、とりあえず営業を続けているところ。
そして、そんなとき、我らの強い味方がまた現れた!!
そう!
「午前十時の映画祭」だーーーー( `ー´)ノ!!!!
4月の延長上映「午前十時の映画祭プラス」でもかなりお世話になったのですが、
またこの6月も上映ができることになりました!
まあこの「午前十時の映画祭」だっていつでもとにかく上映できるってわけではないので、
「午前十時の映画祭」事務局のほうで一生懸命、
権利の確認をしたり作品上映のための手配をしたりと動いてくださり、
6月になんとかいくつか上映が可能に。
やっぱり、「中途半端にちょっと前」に上映したものよりも、
「午前十時の映画祭」レベルの名作のほうがお客さんが来てくれるわけで。
コロナじゃなくても、この時期学校があるので子供たちは平日映画館になど来られるわけもなく、
やはり頼みの綱は大人~大先輩の皆様というわけ。
皆様、6月なら、そろそろ出てきてもいいのではないかな?
そもそもふだんの中劇、ふだんの「午前十時の映画祭」だって、
こちらがあえて言わなくたってソーシャルディスタンスが完璧にできているような状態だったんですから。
「いつも空いてる」で有名な(!)中劇。
暖かくなってきて季節もいいですからね、
散歩がてら朝の名作映画でもいかがでしょうか?
ラインナップはこちら。
5月29日(金)~6月4日(木)
「サウンド・オブ・ミュージック」
© 1965 Twentieth Century Fox Film Corporation and Argyle Enterprises. Renewed 1993 Twentieth Century Fox Film Corporation and Argyle Enterprises. © 1998 Twentieth Century Fox Film Corporation and Robert E. Wise. All Rights Reserved.
「大脱走」
© 1963 The Mirisch Corporation. All Rights Reserved.
6月12日(金)~18日(木)
「ウエストサイド物語」
© 1961 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
6月19日(金)~25日(木)
「スティング」
© 1973 Universal Pictures. All Rights Reserved.
なかなかいい感じですよねえ!
え、全部ついこないだ中劇で観たばかりだって?
そりゃそうですよ!私だって観たばっかりなんですから!
もう!コロナで大変だったんだから文句言わない!
いま、私たちスタッフもリハビリ中なんですからね、
指定席のシステムが入ってからの新しいレジやリニューアルした公式HPの構成や修正に四苦八苦したり
(パソコンや機械なんかが得意な人が一人もいないという奇跡!)
制服がきつかったり
(休業中、どんだけ食べたんだって話ですけどね!ま、私の場合は主にお酒ですけどね。)
上映作品の確保に悪戦苦闘だったり
(ただやれればいいのではないんですよ。万が一、ロードショー系の作品たちが公開が決まったらそれを最優先でスクリーン空けなきゃいけないし、でもとにかくどうにかして新しい何かは上映していたいし、しかもなんぼでもお客さんが来てくれそうな作品をやりたいし・・・という難しい課題。)
臨時休業ということで休んでいたいろいろな媒体への復活や、宣伝などの準備だったり
(チラシやポスターの設置、広告媒体とのやり取りなどなど地味な作業も1か月ためるとけっこうしんどいんですよね)
とまあ、言い訳はこのへんにしておきましょうか。
とにかく、我らが頼れる優等生「午前十時の映画祭」再登場というわけで、
なんだかこれがあってこその中劇の日常という気がしないでもないですが、
またちょっとのあいだ、古き良きハリウッド映画の世界に浸れることを素直に喜ぼうではありませんか!
そして6月5日からは待望の新作
「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」
(C) 2019 Flarsky Productions, LLC. All Rights Reserved.
オスカー女優シャーリズ・セロンが演じる才色兼備な国務長官(!?)と、人気コメディ俳優であるセス・ローゲン演じる冴えない失職中のダメ男が恋!?
という男女逆転シンデレラストーリー。
アメリカが大得意の、キラキラなのにブラックでシニカルなラブコメですね。
ロマンティックなだけじゃない、今のアメリカを思いっきり皮肉りながらゲラゲラ笑える上質の社会派コメディ。
コロナ禍で気分も暗くなりがちな今みたいな時期にこそ必要な色かもしれません。
主人公がまさに私と同世代の40代男女というのも素敵!
高校生の恋愛ものには全く反応しなくなった私のような大人のみなさん、
この映画で久しぶりにほんとのキュンキュンしませんか!
公式サイト→http://longshot-movie.jp/
そして、前回のブログでも予告した通り、
「ナショナルシアターライブ『リーマン・トリロジー』」
のリベンジも決定!
(C)Mark Douet
誰でも必ずなんとなくは知ってる「リーマン・ショック」の〝リーマン”です。この華麗なるファミリーの壮大な栄光と衰退の歴史を体感せよ!
5月29日(金)~6月4日(木)まで。
イギリスのこじらせ女子の日常を赤裸々に、ブラックに描写する一人芝居『フリーバッグ』も6月4日(木)までの上映なので、
なんなら『リーマン・トリロジー』を観たあと『フリーバッグ』を観たっていい!
なかなかに知的でおしゃれな「英国舞台をじっくり楽しむ週間」になりそうです。
そうそう、東宝系の名作特集も続きます!
菅田将暉&舘ひろしの重厚な人間ドラマ
「アルキメデスの大戦」は上映中。
(C) 2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 (C) 三田紀房/講談社
そして6月5日(金)からは「怒り」
(C) 2016映画「怒り」製作委員会
このへんは日本映画界が誇るイケメン特集と言っても過言ではないですね。「アルキメデス~」も「怒り」も、イケメン映画と言うにはちと重すぎる(*_*;)
けど、どちらも見ごたえのあるすごい作品。
「怒り」にいたっては渡辺謙から妻夫木聡、綾野剛に松山ケンイチ、森山未來まで、
どこ見たらいいのよ♡ってくらいの豪華な俳優陣。
宮崎あおいに広瀬すずも登場。
まさに日本映画を代表する役者の宝石箱やー!!
・・・・・。
とにかく見逃してた方やスクリーンではまだ観てないって方にはぜひ大きなスクリーンでどっぷり入り込んでほしい映画です。
さらに6月12日(金)からは
「SUNNY 強い気持ち・強い愛」
(C) 2018「SUNNY」製作委員会
主人公は90年代の女子高生。女子高生がルーズソックス・・・
それだと私の少し下の世代になりますが、
そのころの私はハタチを少し過ぎたあたりなので、
この映画に出てくるファッション、カルチャー、小物、音楽・・・
どれを取っても懐かしい!胸がギュッとなる!
こういうのを「エモい」というらしいですが、
それが「エモい」という言葉で表現できるのならこの映画はとにかく「超エモい!」
多感な十代の時期の女子特有の悩みや繊細な心の動きと、
現在40代の女子(女性)特有の悩みや心の動きをリンクさせ、
trfに小沢健二(サブタイトルがそもそも小沢くんの曲ですもんね!!)、
安室奈美恵にPUFFYにジュディマリ!
私ももちろんドンピシャな90年代を代表するJ-POPに乗せて、
笑って泣いて(しかも号泣)、超エモい素敵な映画。
なにしろ監督が「週刊 真木よう子」「モテキ」「まほろ駅前番外地」「いだてん」(全部好き!!!)の大根仁!
面白くないわけない。
「怒り」との、広瀬すず比べもいいかもね♪
どっちにしろかわいいんですけどね(*´з`)
と、こんな感じでなんとか毎週、悪くないラインナップで皆様をお待ちしております。
新作がまだまだスタートできていない状態なのが残念なところですが、
待ちに待った中村倫也主演
「水曜日が消えた」や、
(C) 2020『水曜日が消えた』製作委員会
米ドル新紙幣に採用された史上初のアフリカ系アメリカ人女性の激動の人生を描いた
「ハリエット」
(C) Universal Pictures
あたりはできれば6月には上映したいものだし、アメリカの小学6年生男子3人組のおバカでリアルな日常を描いた青春コメディ(でも過激すぎて本国アメリカではR指定になってしまったため主人公3人組は完成した映画を観れず!)
「グッド・ボーイズ」
(C) Universal Pictures
それからなんと、香港映画好きのみなさん、お待たせしましたー!!
「追龍」
(C) 2017 Mega-Vision Project Workshop Limited.All Rights Reserved.
アンディ・ラウだよぉ~~(*´▽`*)!!!香港が誇る遅咲きのアクション俳優ドニー・イェン(「スターウォーズ ローグ1」で盲目の戦士を演じたあの方ですよ!)主演作が上映決定!!!
上映日はまだ未定ですが、やります( `ー´)ノ
1960年代が舞台の香港黒社会もの!
嬉しいなあ♪
まさにザ・香港映画ですよ。
なんだろう、香港映画ってアクションも黒社会ものも、
過激でハードで血だらけで、ついつい目をつぶってしまうのに、
どこか軽やかで気持ちがいい。
韓国の黒社会ものは同じようにハードでも、心が押しつぶされそうに重いので観るのに勇気がいるんですが。
古くはチョウ・ユンファ様やレスリー・チャンの「男たちの挽歌」から「古惑͡仔」、そして「インファナル・アフェア」へと脈々と続く香港ノワールは、
血とか暴力とか殺し合いとかがマジで苦手な私でも観られる、というかつい観ちゃう中毒性があるんですよねえ。
スタント無しなのに容赦ないガチのアクションが見ていてほんとに気持ちよくてかっこいい!
ハリウッドやヨーロッパ系の黒社会ものはしんどくて観られなかったりするんですが、なぜか香港は大丈夫。
香港映画なら、メッタメタに刺されても、二丁拳銃でガンガン撃たれても、
家族や友達があっさり殺されても(?)、主人公がボッコボコに殴られても。
やっぱり観たいし見てしまう。
そもそもイケメン目当てがスタートだったからなのか、
香港の軽やかでどこかポップな雰囲気がやはり関係していたのか、
あるいは香港映画が好きすぎて麻痺していたのか、
もうとにかく昔すぎてハマった理由は定かではありませんが、
チャウ・シンチーに続き、濃いめの香港映画の決定は楽しみでしかありません。
近くなったらガチで語りますよ~~~!!
腕が鳴るわ( *´艸`)
(→一度、「イップ・マン完結」も上映すると書いてアップしていたのですが、
中劇では上映しないことに(/_;)
なのでその部分は削除しました。
「あれ、さっきはやるって書いてあったのに!」と思った方、ゴメンナサイ!)
そんな感じで、徐々に新作映画の公開もうっすら見えてきた映画業界。
日にちこそ確定できないものの、
首都圏での劇場の再開と同時に配給会社も新作の公開日を発表してくるものと思われます。
だって、どんどん後がつかえて大変なんだもの!
どこの配給会社さんも2月くらいから新作の公開がストップしてるので、
解禁になったからといって一気にみんな上映できるわけではないですからね(*_*;)
スクリーンの数にも限界があるし。。。って、
・・・・・・え、マジでどうするんだろう・・・・・( ゚Д゚;)
気が付かなかったことにしよう(-_-;)
私たちが今できることは、とにかく一歩でも前に進むこと。
せいぜい来週の上映がちゃんとできて、
数週間先に上映できるものを揃えることができればOK。
そうして徐々に映画館に来るお客さんが増えるのを待つだけです。
いち映画ファンの私としても、
早くロードショー系の新作がバンバン公開されてほしいし、
「やっぱり映画は映画館だよね!」
という声を聞きたいところ。
みなさんも、〝その気になったら”でいいので、
ぼちぼち映画館に足を運んでくださいね!
手ぐすね引いて(?)お待ちしております♪
★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/