秋、真っ盛りですね。
山車の太鼓の音とキーキーいう木の車輪の音とともに秋祭りも終わり。
いしがきミュージックフェスティバルはあいにくの雨でしたが、
それでもカッパを着て楽しげに大通りを疾走する若者がたくさんいて、
「若いって、いいなあ・・・・」
としみじみ思った私でした。
とはいえ骨の髄までインドア派の私は、
雨でなくても野外フェスは無理!
暑いのも寒いのも、虫も、雨も、トイレも、人ごみも、全部が無理。
音楽フェスへの憧れはあるんですけどね~。
音楽フェスのライブビューイング(映画館で観る生中継)があったら絶対行くんですけどね♪
→そもそも向いてない(;'∀')
ラグビーW杯も盛り上がったようですね!
うちの弟が行ってきました。
なんだか、鵜住居スタジアムにたくさんの人が詰めかけてW杯なんていう大きな大会をやっているという、あの光景を見ただけで胸がいっぱいになりました。
→私はもちろんテレビで。
まだ先だと思っていた秋のイベントがこうして容赦なく過ぎていき、
朝晩は厚手のパーカーが必要になってきた秋の盛岡です。
というわけで、映画館もすっかり秋模様。
どこの映画館も、例年通り大人の雰囲気です。
いつも名作揃いのフォーラムさんだけでなく、
南部興行さんもヨーロッパ映画の特集中だし、
もちろん中劇も。
おかげさまで、〝イイ感じ”を維持しております♪
ありがたいことに、期間限定上映のはずだった「台風家族」が全国的な大ヒットのおかげで上映継続中!
2週間の予定だった「エリカ38」も好評につき期間延長して上映中!
この、秋の大人のシーズン(いつもはお客さんの入りも静かなのです。。。)に、
こんなにたくさんのお客さんが来てくれているのはほんとにありがたいこと!
このまま冬まで好調のまま突っ走りたいところ。
10月にはキアヌ・リーブス主演「ジョン・ウィック」最新作や
レオナルド・ディカプリオ製作の「フッド・ザ・ビギニング」など
アクション大作も待機中ですが、
明日からは私も個人的にずっと楽しみにしてきた映画が公開。
「ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた」
(C) 2018 Hearts Beat Loud LLC
こちらはまさに秋を迎えた今のこの時期にピッタリな、娘のことが大好きなシングルファーザーのパパと、
父のことが心配なしっかり者だけど悩み多きお年頃の娘。
友達みたいな二人の、
もうすぐ旅立ちの時を控えたひと夏のお話。
・・・・それだけでなんかもう泣けてきませんか??
私ですら、白髪や目の老化に悩むこの年になってまで、
まだそのころ(高校を卒業し都会へ出ていくとき)の気持ちが、
今でも一瞬で蘇るくらいに、
一生のなかでたぶん一番揺れた、
ものすごく強く印象的な、
特別な時期、18歳。
あの時の自分の気持ちと、
今、逆にそのくらいの子供がいてもおかしくない親の目線、
今はどちらも共感出来て、リアルで生々しくて痛い。
主人公は父と娘。
娘の旅立ちを控えたこの時期の、それぞれの感情や事情を交差させて、
熱すぎず醒めすぎず、そっと見守る感じ。
娘は娘の、父は父の、恋愛や悩みを抱えながら、
優しく温かい時間を過ごし、夏の終わりを迎えます。
(C) 2018 Hearts Beat Loud LLC
自分の将来に悩み、恋を知り、少しづつ前に進もうとするけなげな娘サムと、小さな町で17年営んできたレコードショップを閉めようと決心した、子供っぽいけど愛情深い父フランク、
そして最近、徘徊しては周りに迷惑をかけだしたおばあちゃん。
向き合わなくてはいけない現実だらけのなかで、
少しづつ旅立ちの時が近づく父と娘。
お互いのことをいつも一番に思っていながら、
それがゆえにすれ違い、ぶつかる二人の姿が胸を揺さぶります。
子どもっぽくて不器用で、
でも、恋愛の話をしたときには、
反対したり怒ったりするんじゃなくて、
「素晴らしい歌詞だ!」と絶賛する音楽バカなフランクがなんとも素敵。
それだからこそ、父を突き放すことができないサムの気持ちがわかる!
そしてなんといってもこの映画のみどころは、
主役のカーシー・クレモンズの歌!
最高にクールでソウルフル!
一瞬で心をわしづかみにされました。
もともとミュージシャンでもある彼女のパフォーマンスは圧巻です。
この映画のために作られたオリジナルの曲たちもまた素敵(/_;)
歌詞が泣ける!
(C) 2018 Hearts Beat Loud LLC
そして、なにげに豪華なキャストにも注目。フランクと惹かれあう大家のレスリーにはトニ・コレット。
私も大好きな映画「リトル・ミス・サンシャイン」のママ役が最高でした♪
おばあちゃんはブライス・ダナー。
なんとあの、グウィネス・パルトロウのお母さま!
グウィネスにソックリな笑顔で、ユーモアあふれるチャーミングなおばあちゃんを演じています。
ほかにも、音楽マニアがうなる小ネタ満載。
私は詳しくないので見てもわかりませんでしたが、
あとで資料を読んだら作品に出てくるレコードや映像に使われているアーティスト本人のカメオ出演が。
それを探すのも面白いですよ(*‘∀‘)
(C) 2018 Hearts Beat Loud LLC
そもそも音楽映画には名作多し。ここ最近でも「ボヘミアン・ラプソディ」や「ラ・ラ・ランド」
などアカデミー賞を席巻した作品も多いですね。
でも私が好きなのは地味めな音楽映画。
好きなものが多すぎて選びきれませんが、
今回は舞台がレコードショップということで、
やっぱりどうしても外せないのはこの2つ。
ジョン・キューザックが冴えないレコードショップのオーナーを演じた「ハイ・フィディリティ」と、
まだ十代だったキュートなリヴ・タイラー主演、ゴリゴリのセクシーギャル役でレニー・ゼルウィガーも出てる、田舎のレコード店が舞台の「エンパイア・レコード」。
この2本は、音楽の良さはもちろん、
全体的なゆるさと気負わず観られる軽さ、
でもそこに本気の音楽への愛や青春、人間ドラマがちゃんと作りこまれてて、
その混ざり具合が最高におしゃれ。
くだらないと言う人もいるかもしれないけど、
この「ザ・アメリカ!」な感じの音楽青春映画が大好きです。
レコードショップではないけれど、
音楽映画というくくりでなくても私の大好きな映画を挙げろといわれたら絶対上位に入るのが、
バンドに密着取材をすることになった少年とそのバンドの追っかけの女の子のお話
「あの頃、ペニー・レインと」。
これも最高~にクールな音楽映画。
ほかにも、超マニアックですが刑務所でバンドを結成する女の子4人を描くドイツ映画
「バンディッツ」。(同名でブルース・ウィリス主演のアメリカ映画がありますがそちらではありません!)
これも名作。
言わずと知れたバズ・ラーマン監督の「ムーラン・ルージュ」は、ユアン・マクレガーとニコール・キッドマンの吹き替えなしの美声に衝撃を受けるし、
思い出しただけで涙腺崩壊の「リトル・ダンサー」もいいですね!
クイーンの「ROCK YOU!」が主題歌の「ロック・ユー!」もいいなあ・・・(*'▽')
故ヒース・レジャーが最高にかっこいいのです。
ああ・・・また観たくなってくる作品ばかり!
ここに今挙げた作品はすべて、サントラがこれまた超ーーーー名盤。
いまだにこのへんのサントラCDばかりをずーーっとヘビロテの私です。
あれ・・・・思いっきり話がそれていましたね(;'∀')
そう。音楽映画ね!
今回のこの「ハーツ・ビート・ラウド」もサントラ絶対欲しい!!!
と思ったら。
なんと、今の時代はCDじゃなくて配信( ゚Д゚)!!
なんだってさ!
おばちゃん、ついていけないよ(;´Д`)
と思いましたが。
勇気を出してやってみました。
音楽ストリーミングサービスアプリ「Spotify」をインストールし、
ハーツ・ビート・ラウドのコード(チラシやパンフレットに載ってます♪)を読み込めば。
なんとすぐにこの映画のサントラが聴けました(*´▽`*)
なんて便利!
しかも無料!
最高ですね!
すごい・・・・なんて時代だ!!
みなさんもぜひ、聴いてみてくださいね♪
それと、この映画の公式サイトに行ってみてください!
https://hblmovie.jp/
実際のレコードショップの店員さんたちがもしこのフランクの経営するレコードショップの店員だったら・・・という粋なコーナーがありますよ♪
そしてこの映画の上映中、
中劇ではパンフレットだけでなくこの映画のオリジナルグッズも販売( *´艸`)
かわいくないですか!?
奥のトートバッグなんか普通に欲しいし。
Tシャツもいいですよね!
パンフレットはレコード型。
ぜひチェックしてみてください♪
さあ、お酒のおいしい季節がやってきました。
「ハーツ・ビート・ラウド」を観ていたら、フランクの友人デイヴの経営するバーのカウンターで一杯やりたくなっちゃいました。
あんなお店、ないかしら?
「マスター、いつもの。」
・・・・からの。
11月1日から中劇では、有名なカクテル「YUKIGUNI」を生み出した名バーテンダーのドキュメンタリー映画の上映が決定。http://yuki-guni.jp/
こちらもおすすめの秋の一本です。
お楽しみに~!!!
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