暑いですね。
南のほうから梅雨明けしてきていますからね、
岩手もそろそろ梅雨明けでしょうか。
なんてのんびり始まりましたけど、
夏休みに突入した映画館ですからね、
激混みで大変なんじゃないの?
と思うでしょう?
でも。
今、みなさんに大きな声で伝えたいのは、
「おーーーい!中劇でも『天気の子』やってるよーーーー(゚Д゚)!!!」
ってこと。
(C) 2019「天気の子」製作委員会
なんでしょうね、中劇のこと、みんな知らないのかな?それとも中劇のビルの入り口に規制線でも張ってあるのかな?
立ち入り禁止!みたいな黄色いテープとかね。
テレビでは連日、「『君の名は。』との興収比で128%」とか、
「初日の早朝から行列」とかいろいろ騒がれていて、
なんかすごいことになっているようですね。
でも、ここはどこ?
北の果て・盛岡。
しかも、いつも空いてると世間がザワつくくらいの”中劇”です。
そこは、天下の新海誠監督もビックリのブレなさ加減。
・・・言ってて悲しくなってきましたが、
そんなわけで夏休みも中劇は、
「空いてる!静か!普段着でOK!持ち込みも大勢もちびっこも気兼ねなし!」の三拍子で通常営業中♪
7/26~8/1の上映時間
「ミュウツーの逆襲」
9:30/11:30/13:30/14:40/18:50
「天気の子」
7:45/12:30/15:30/16:40/17:45/20:00
→開場時間 土日7:15 平日7:30
『ミュウツーの逆襲』も『天気の子』も、
土日のみ整理券出してますが満席になることもなく、
のんびりと、ゆっくりと、
涼しく穏やかに上映中。
毎年、このポケモンの時期はブログが混雑状況の報告ばかりになっているのですが、
なんだか今年は大丈夫そう(^_^;)
土日だけ、受付が混み合うことがあるので、
早めに受付をすませるようにちょっとだけ気をつけてもらえばOK。
そして、いくらでも空いてるほうがいいのであれば、
平日に観られる日がないか自分のスケジュールを確かめる、
土日でも夕方の回ならガラガラなので観る時間を夕方にできないか考え直す。
土日の朝~昼間は、少し早めに着くように準備する。
くらいでいいでしょう。
意外と、駐車場が混んでいた、渋滞だった、ということで上映に遅れてくる方もいるので、早め行動が無難です。
「ワイワイガヤガヤと行列することこそ夏の醍醐味だっ( `ー´)ノ!」
なんていう暑苦しいことを言うような人以外は、
中劇でのご鑑賞をいま一度、ご検討くださいね。
で、『天気の子』ですよ。
(C) 2019「天気の子」製作委員会
観ましたよ。どうだったかって?
良かったですよ~!!
主人公と同世代の子たちが観たら、キュン死に(死語?)するところでしょうか。
私世代(主人公の親世代、あるいは声優を小栗旬が務めた須賀の世代)から見ると、
胸のずーーーーーっと奥のほうに置いておいてすっかり忘れてたちっちゃいけどものすごく綺麗な何かを急に引っぱりだされたような。
眩しくてせつなくて、懐かしい。
ちょっと甘酸っぱくて、ときどき苦い。
そんな感じのまま最後まで引っぱられ、
途中、静かな涙が止まらず。
それは決して号泣ではなく、
「あれ、なんで泣いてんの、私?」
って感じの。
『あのころに戻りたい。』
なんて後ろ向きかつセンチメンタルなことは言いたくないんですが、
この映画を観終わったあと、晴れた空を見上げて思ったのはやはり、
『あのころに戻りたい。』
でした。
とはいえ、ほんとに戻りたいわけではないんです、実は。
定期的にやってくるテスト期間、
大っ嫌いな数学や、わけのわからない英語に、
苦手な先生や、めんどくさい先輩、
なんでかときどきこじれる友達関係、
そしてまったく見えない未来。
いつも視界がぼやけて、なんにも考えられなくて、
それをわざと気にしないふりをして、
毎日ただただゲラゲラ笑って過ごしているのにどこかつまらない。
それも青春、だったりもするんでしょうけど、
なんだか、もう一回あの時期を過ごすと考えたら。。。。
ちょっとしんどい(*_*;)
というのが本音。
でも。
この『天気の子』を観て思ったのは、
やっぱり、
『あのころに戻りたいな。。。』
戻れないからこそ、
なのかもしれませんが。
今だからこそ、そう思えるのかもしれませんが。
ていうか、そもそも私、このてのピュアでプラトニックで無邪気な少年少女のお話、
大好物じゃないかーーーーー(゚Д゚)ノ!!!
自分の頭の中が中2で止まってるってことは、
このブログでいつも公言しておりますが、
好きな映画のジャンルは、
ほんとの中2だったころから変わりません。
私がほんとの中2だったころ、
ガツンとやられてドハマりして、
病気みたいに夢中になったのが
「スタンド・バイ・ミー」。
ノー恋愛ですが、思春期突入の男子たちの話。
永遠の名作ですよね。
その後、高校を卒業してもまだまだ中身が中2の私は、
「マイ・ガール」を計4回観て毎回号泣。
アニメ「耳をすませば」を観ては、
今をときめく高橋一生が声優を務めた天沢君にうっかり恋をしそうになり、
岩井俊二監督の「打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?」では、
(おととし公開されたアニメ映画ではないですよ、
1995年に劇場公開された、実写映画版です。)
映画館で映画を観ながらそのへんをのたうち回りそうになるくらいキュンとしてしまったり、
最終的には、
中2の池脇千鶴が主演した「大阪物語」(吉本興業が主導で製作された作品。吉本の芸人たちもたくさん出てきます。がんばれ、吉本興業!)が、
すっかりオバチャンになってしまった今でも私の日本映画ベスト1だったりする、
徹底的に、根本的に、どうしようもなく重度の中2病の私なのでした。
そんな私が、基本的にピュアでプラトニックな少年少女の恋を主題とした作品を発表し続ける新海誠監督の映画を、好きでないわけがないですよね。
でもきっと、250億円という記録を叩き出して社会現象にまでなった『君の名は。』の大ヒットの理由は、
あまり映画館で映画を観なくなってしまった中高生が映画館に押し掛けたということだけでなく、
私のような中2病の残念女子がもれなく心を鷲掴みにされただけでももちろんなく、
たくさんの普通の大人の心までつかんで何度も映画館に走らせ、
人にすすめて、世代を越えた名作となったからにほかなりません。
圧倒的な映像の美しさは言うまでもなく、
実際の現在の私たちの状況や環境にリアルに寄り添いつつ、
アニメでありファンタジーであるという強みをいかした独自の世界観と、
誰もが共感する思春期の少年少女の、
そこは決してファンタジーではない心情を真っすぐに描き切った潔さ、
そんなところが私たちの胸に大きく響く作品となったんでしょうね。
今回の『天気の子』も、
徹底的なリアリティの中の心躍るフィクション、
という感じがすごく面白い作品となっています。
実際の新宿の街の風景や下町の古びたアパート、
そして何よりも印象的な、第二の主役ともいえる“空”は、
監修した学者の方も太鼓判を押すほどの嘘のない空模様が圧倒的な美しさでダイナミックに描かれているし、
作品のなかで出てくる「異常気象」「壊れていく自然の調和」といったキーワードは、
まさに現代の私たちが向き合う問題でもあり。
(C) 2019「天気の子」製作委員会
そこにさらにリアルな世界を吹き込む声優陣が、またいい。主人公の二人には、2000人を越えるオーディションで選ばれた醍醐虎汰郎と森七菜。
監督はもちろんのこと、『君の名は。』に続いて音楽を担当したRADWINPSの野田洋次郎も絶賛した二人の若き俳優です。
家出少年をほっとけなくて面倒を見ることになる、大人の観客目線となる〝須賀”には小栗旬(疲れてはいるがちょっとアウトローな感じがぴったり!)、
少年たちの目線と大人の目線、どちらにもなれる頼もしい存在となる、須賀の事務所で働く女子大生には本田翼(映画には厳しいツイッター担当のNさんが「今までで一番いい本田翼だった」と言っていてウケました→厳しい・笑)、
見ながら思わず吹き出してしまった平泉成!最高です。
それから、映画に深みととてつもない優しさをもたらす倍賞千恵子さんの声!
そして、『君の名は。』ファンがザワつくであろう嬉しいサプライズ!
今回も、映画を観ながらいろいろ楽しめそうですね。
ストーリーにぴったり寄り添う音楽も鳥肌が立つくらいにストレートに飛び込んでくるし、
『君の名は。』もそうでしたが、
最後、ドンッとタイトルが出るところ、
マジでやられますよねえ~( *´艸`)!!!
(C) 2019「天気の子」製作委員会
トロント国際映画祭に出品されることも決まり、まさに目が離せない話題作となった『天気の子』。
雨が晴れていく眩しい瞬間だけでなく、
雨の降り続く新宿の街並みや、うらぶれた下町までが美しく、
一瞬一瞬の隅々までもがキラキラと輝いて見える映像の美しさは、
絶対にスクリーンで見届けてほしいし、
歌詞を含めた音楽と、ストーリーがリンクしてスパークする瞬間の興奮は、
やはり大音量で大きな映像とともに体感してほしい。
若い人が観るものと決めつけず、
なんとなく気になってるならとにかく絶対に観てほしい、
世代を超えて誰もが心を揺さぶられる映画です。
公式サイト→https://www.tenkinoko.com/
吉本興業のお家騒動や、
来月もあるという選挙、
ひと昔前までは岩手の高校野球が全国放送のニュースにあがるなんてこと皆無だったのに「どうした!?岩手!?」ってくらいのスター級の選手たちが次々でてくるのはなんでだというような高校野球のことなども気にはなりますが。
「暑くてエアコンの効いた部屋から出たくない!」、のも超ーわかる。
でも。
この夏、話題のこの作品。
アニメかー・・・などと食わず嫌いしてないで、
まず観てから文句言ってやろう、くらいの気持ちで、
試しに観てみてください。
討論はそこから、始めましょう(*‘∀‘)/
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