2024年12月29日日曜日

年末なので。

こんにちは。
あっという間に2024年も終わっていくようですね。
時間がたつのがあまりにも早いので、〝年末だね”〝お正月だね”といってもどことなくひとごとのような感じがしてきてしまうこのごろ。
しかもこの年末年始は、中劇の上映作品ラインナップもちょっと・・・
なんていうか・・・・
落ち着いてる?というか・・・・
静かそう?というか・・・・
平たく言うとマニアック?通好み?みたいなね。
いわゆる子供向けの大型アニメ作品とか、大ヒット漫画原作万人受け実写化作品とかが一切無く、
実在の児童養護施設に密着したリアル青春ドキュメンタリー大きな家
(C) CHOCOLATE

名作を鬼才マシュー・ボーンがバレエの舞台にアレンジ(シザーハンズ)
(C) 2024 Trafalgar Releasing. ALL RIGHTS RESERVED.Photo by Kaasam Aziz

かわいらしいモルモットの車のストップモーションアニメ(PUIPUIモルカー)
(C) 里朝希/PUI PUI モルカー製作委員会

幕末の侍がタイムスリップ(侍タイムスリッパー)
(C) 2024未来映画社

激シブイケメンバイク映画(ザ・バイクライダーズ)
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.

テーマ曲だけで泣ける往年の名作(ひまわり)
(C) 1970 - COMPAGNIA CINEMATOGRAFICA CHAMPION(IT) - FILMS CONCORDIA(FR) - SURF FILM SRL, ALL RIGHTS RESERVED.

大興奮のライブを映画館で(サカナクション、NCT DREAM)
っていう実に個性的なラインナップで年を越そうという、
なんというか奇抜?逆に?
ヲタク(のみ)に刺さる劇場を目指す?
みたいな、映画館としてはなんともけっこう思い切った舵取り。
・・・ていうか、ごちゃごちゃ言ったところで常連のみなさまならすぐに気づくと思いますけど、
今回もまた例によって例のごとく「気が付いたらこうなってた」という中劇お得意のやーつ。
本来は掻き入れどきであるはずのこの時期、究極に重箱の隅をつつきまくる年末年始の中劇でした。
がんばってメジャーなキラキラの都会派な映画館のステージまでたどりつこうとしているつもりが、
たまにこういった本来のマイノリティな空気出しちゃいがちな中劇ですね。
静かな、落ち着いたお正月の雰囲気がもう目に浮かびます。
東宝の大型作品が入ってこないだけでこんなに落ち着いた年越しになるなんてね!
もう振り切ってお正月の定番「春の海」でも流しましょうかね!(テン テテテテテテ テン♪てやつ)
甘酒でもふるまって?おみくじでも置いちゃいましょうか?
地元の、人の少ない小さな神社に初詣に行ったような気持ちになれるかも!!
・・・なんてちょっと苦しい自虐も入れつつ、
まあそうは言ってもこのどこもかしこも休みになっちゃう期間中に、どこかが壊れたりなんだりしないでくれればもうそれだけで感謝!!!
という気持ちでスタッフ一同、とにかく『平和に年越し』できればOK!!
→つい先日、劇場内の暖房が壊れて数日間暖房が使えず、子供のころ体育館にあった懐かしい大きなストーブを何台も場内とロビーに設置してしのぎ、「大きな家」の竹内監督の舞台挨拶の前日になんとか復活。とか、
いつかの年末にはトイレが壊れてしまい、非常階段を使って一組一組、下の階のトイレに案内したり。
なんてこともあったしね。
少し前には廊下に雨漏り、エアコンからは異臭など、それはもう次から次といろんなところに不具合が出てき始める築年数になってきた中劇のビル。
お願いだから、正月が明けるまでどこも壊れないでくれ!
それだけ!!
と思ったらまさに今日、休憩室の電子レンジが死亡。
ほらね、やっぱり。
年末、絶対になんかあるでしょ!?
人間も機械も建物も、ちゃんとガタがくるものなんですね。
メンテナンス、大事。

さてさて、そんなマニアックなラインナップでお送りする中劇の年末年始作品たち。
最近、さっぱりよその劇場に行けてなくて映画観るのをサボリがちな私が一応、なんとか観られたものだけざっくりご紹介しておきましょう。

大きな家
(C) CHOCOLATE
先日、監督が舞台挨拶に来てくださったこちら。
実在の児童養護施設に密着したドキュメンタリー作品です。
中劇で上映してコアなファンが共感しすぎて号泣したりもした(!?)タイムリープコメディ「MONDAYS」
そして中劇では何回もリバイバル上映した「14歳の栞」竹林亮監督と製作チーム『CHOCOLATE』の最新作です。
企画&プロデュースはなんと俳優・斎藤工
もう、まさに、リアルタイムでドラマ「海に眠るダイヤモンド」を毎回何度もリピートして見てた私なので、斎藤工!ていうか進平兄ちゃん(役名)!!!!
進平兄ちゃん、じゃない斎藤工
4年前、彼がたまたまこの映画の舞台となる児童養護施設に一日限りの催しのスタッフとして訪れたとき、そこで暮らす子供から「今度来たときピアノ聴いてね」と言われ、
『今度来ること』を想定していなかったため「また来るのかな」という表情をしてしまい、
それが気になってそこに通うようになったといいます。
そして「14歳の栞」竹林亮監督に相談、この映画の企画が走り出しました。
本格的な撮影に入る前に、監督だけでなく製作スタッフもカメラを持たず定期的に何度も施設を訪れ、
さまざまな事情で親と離れて暮らす子供たちや施設の職員との信頼関係を築いてから具体的な構想を組み立て始めたこの作品。
出演者への配慮のため、予告編も本人が特定できないように作り、配信やパッケージ販売も行わず映画館のみで公開。
youtubeでもサブスクでもテレビでも触れることのできない彼らの本音に迫る青春リアリティとなっています。
プライバシーに配慮というやり方には被写体にぼかしを入れる方法もありますが、
写真や映像にぼかしを入れた状態で世に出ることで、『自分は隠さないといけない存在なんだ』と思ってしまう子どもがいるということで、それは絶対にやりたくなかったと語ります。
いつでもどこでも情報が手に入り、一部を切り取ってそれがさらにいろんな受け止め方をされながらどんどん拡散されていくのが当たり前になり、その流れを止めることはもうすでに不可能な時代になった今、
わざわざ映画館に足を運んで料金を支払い、その空間の中でだけ観られる作品として発表することで、その映画の意義や込められた願い、作られた意図や出演者の心情などが歪められずに真っすぐに観る人に届けられるかもしれない。
そんな祈りのような気持ちをこめて映画館のみでの上映とされたこの映画。
じんわりと、ゆっくりと、心に沁みる作品です。
(C) CHOCOLATE
まだあまりよくわからないままそこで暮らす小さな子供、
「案内するね」と無邪気に笑う7歳児、
「ここの人たちは家族じゃない」と言い切りつつも「ほんとの家族にはできないけどここの仲間にはつい当たり散らしてしまう」と呟く中学生、
海外のボランティアに参加して「自分は恵まれてたんだ」と語る高校生、
施設を出てからも「なんだかんだと理由をつけては帰ってきてしまう」と笑う大学生。
彼らの、複雑で難しい心のうちが伝わってきます。
年齢ごとに受け止め方や心情が変わっていくのを、観ているこちらも自然と感じる作りになっているのが秀逸。
カメラ無しで半年以上かけてゆっくりと関係を深め、その後、約1年間の長期の撮影。
ドラマティックな出来事は起こりません。
そこには、子どもたちが生活をし、桜が咲き、学年が上がり、部活に励み、登山に行き、誕生日会をして、笑い、悩む〝ふつうの日常”があるだけ。
少しだけほかの子供と違うのは、「家族とは一緒に暮らさずたまに会うだけ」、「高校を卒業したら施設を出て一人で生きていく」と決まっていること。
海外ボランティアに参加して大きく心が動く姿にも密着しているのには驚き。
外国で自分と同じような境遇の子供たちと接し、何かをつかんだように勢いよく喋り出す少女のキラキラした瞳が印象的。
子どもたちは淡々と日々を過ごしているようで、心のなかは不安や悩みでいっぱい。
子どもたちはこちら側の勝手なイメージだけではわからない複雑な気持ちを、施設の職員や映画スタッフにときどきぽろっとこぼしたりする。
思春期でトガりまくっている少年は、私たちが親やきょうだいにするように、一緒に暮らす仲間に乱暴な言葉を投げたりもする。
そのリアルな姿は、私自身や周りのこどもたちとそう変わらない。
ともに暮らす彼らのことを第三者が、『家族ではない』ともいえないし、『一緒に暮らしているなら家族だ』ともいえない。
それは当事者でも人それぞれ感じ方や捉え方も違うこと。
ひとから言われればどうも違う感じがしたりもする。
見ているだけの私などからすれば、そこにある事実をただ受け止めるしかできないけれど、
家族のように甘えたり反発したりしながらも〝甘え”の形が必ずどこかに少しだけ距離があることや、
それでも頼れる大人がそばにいたことのあたたかさ、
血がつながっていなくても長い時間をともに過ごしたかけがえのない人たちとの確かにそこにあった大切な時間を感じて、
自分のなかにもある『日常』『ふつう』そして『これまで』『これから』を考えさせられます。
〝児童養護施設のドキュメンタリー”なんていうと、ちょっと暗いのかな、重いのかな、というイメージがあるかもしれませんが、この映画はとてもシンプルで軽やか。
すがすがしくて、ほんのちょっと勇気がもらえる青春リアリティ映画です。


「エドワード シザーハンズ ダンスバージョン」
(C) 2024 Trafalgar Releasing. ALL RIGHTS RESERVED.Photo by Kaasam Aziz
今年もやってきました、マシュー・ボーン
もう、これがないと年末の感じがしないまであります。
そして今回、鬼才マシュー・ボーンが手掛けたのはこれまでのようなバレエやミュージカルの定番の名作ではなくて映画「シザーハンズ」をアレンジしたダンスバージョン。
こちらもまた映画界の鬼才ティム・バートンの代表作でありジョニー・デップの出世作でもある「シザーハンズ」!!
両手がハサミの人造人間エドワード・シザーハンズの孤独と切ない恋を描いたダークファンタジー。
私も大好きな作品。
私はティム・バートンウィノナ・ライダーも大好きなので、もちろんつい先日「ビートルジュース」の続編「ビートルジュース ビートルジュース」を観たばかり!!
でも、それにしてもティム・バートンの、クレイジーで独創的で奇想天外でファンタスティックでエキセントリックな世界観をバレエで!?マシュー・ボーンが( ゚Д゚)!?
と思ったのですが、心配無用でした。
オープニングからもうすっかりそこはティム・バートンの世界。
色とりどりでキュートでポップなあの映画のまんま。
それが、マシュー・ボーンの躍動的なめくるめくバレエと合わさって、
とびきりキュートでハッピーな「シザーハンズ ダンスバージョン」の世界に!
音楽も、懐かしいあのダニー・エルフマン「シザーハンズ」のメロディのまま!
エドワードもすっかりジョニー・デップに見えてきます。(がっつりメイクなので当然ですけど)
そして、セリフがないぶんストーリーはシンプルに、
楽しいダンスのシーンはダイナミックでパワフルでキラキラで。
一瞬で目を奪われて、夢中で観ているうちにすっかり心を奪われて、あっという間の90分。
バレエはどうも敷居が高くて・・・という方にもおすすめの、キャッチーでコミカルなバレエ作品。
もとの映画を知ってる人は当然、結末はわかってますよね。
ポップでキュートでクスッと笑える作りでありながら最後は・・・。
それでもやっぱり大好きな作品でした。
(C) 2024 Trafalgar Releasing. ALL RIGHTS RESERVED.Photo by Kaasam Aziz
映画での大好きなシーンだった、庭の植木をチョキチョキとかわいくカットするところとか、
キムと心が通じ合う雪のシーンとかもちゃんと見られて良きでした!
お城や、かわいらしいおうちや、ちょっと懐かしい感じの髪型やファッションも映画そのまま再現されているのも嬉しい。
あの世界観もやっぱり重要な肝ですよね。
観終わったあと、やっぱり本家が観たくなっちゃって、ティム・バートンジョニー・デップ/ウィノナ・ライダーバージョンの映画を観直した私でした。。。
こうしてどんどん睡眠が削られていく映画ヲタク。
それもまた良しとしましょう。
そして映画版を観直してから気付いたのは、
「あ、これ、この時期ピッタリだったんだ・・・!」
どんぴしゃクリスマスシーズンの映画なのでした。
雪もしんしんと降り積もり、つまり年末にピッタリってこと。
よくわかんないけど第九を聴くと年末って感じがするように、
年の瀬は時代劇を見ておきたい気もしてしまう昭和世代の私ですが、
ダイナミックで心ときめくバレエとカラフルでポップな「シザーハンズ」も、
いかにも年末!年の瀬!って感じがする作品でした。
セリフがないダンス作品だし、わかりやすいストーリーと楽しい世界観、尺も90分と、
子供から大人までみんなで楽しめる映画です。
明るい作りなのでお正月にもいいですよ!


そんなこんなで、今年も終わり。
今年やったことといえば、7月の推しのライブに行ったくらい。
まあそこが一年のうちで一番大事なイベントなので、そこに体調やなんかのコンディションのピークを合わせるために綿密な計算をして、あとは静かに粛々と日々を過ごすのみ。
オリンピックにすべての照準を合わせるアスリートみたいな気持ちです(-_-)
→一緒にするな。
あ、でもそういえば昨日、「金曜ロードショーとジブリ展」を観に、横手の秋田県立近代美術館まで行ってきました!(秋田市の県立美術館ではなくて、横手市の秋田ふるさと村に隣接する秋田県立近代美術館です。)
休みの日に映画館通りまで出るのはめんどくさいのに、
ヲタ活&推し活のためなら早起きして遠出もいとわないという不思議な現象。
たぶん、『映画』が身近にありすぎるんでしょうね、私の場合。
家族には不機嫌にぶっきらぼうになれちゃうみたいなね、
親友とは喧嘩しちゃうみたいなね、
身近なものに限って後回しみたいなね、
もうあんまり意識しないですぐ目の前にあるみたいなね、
ほとんど水?空気?みたいなね。(→必死の言い訳)
でもジブリ展とか、やっぱりワクワクしますねぇ!
ついこの夏も花巻の「アニメージュとジブリ展」に行ってここで報告したばかりですけどね。
盛岡でも去年、「鈴木敏夫とジブリ展」やってたしね。
それでもつい行っちゃうよね!ジブリはね!
楽しかったですよ!!
それに、私がこんなめんどくさい映画ヲタクに育ったのは、いろんなジャンルの映画を毎週テレビで放映してくれた金曜ロードショーのせいでもありますからね(?)
昔はエンタメが今よりもっと、いろいろと自由だったしおおらかだったしざっくばらんで適当で楽しい世界だったので、
犯人が逃走するときにわざわざシートベルトつけたりしなかったし、
刑事がノーヘルでバイクでショットガンをぶっぱなしたし、
金曜ロードショーでアホなパリピたちが無差別に理由もなくガンガン殺されていく「13日の金曜日」とか普通にやってたし。
そうやって、子供のころにいろんな世界を映画から、しかも家のテレビから知ることができたのがやはり今の私の映画ヲタクの原点ともいえるでしょうね。
そんな金曜ロードショーのいろんなデータなんかも垣間見られましたし、
ナウシカラピュタなんかのド定番ジブリ作品の裏側も見られました♪
「もののけ姫」とか「千と千尋の神隠し」のころはもうすでにこの業界で(映画館通りで)働いていた私なので、鈴木敏夫プロデューサーの映画興行当時のお話もとても興味深かったです。
いやぁ~・・・・良い休日でした!
実は私、秋田県立近代美術館にはよく行くんですけどね、
帰りには必ず近くの横手市増田まんが美術館に寄るんです。
こちらもおすすめ。
こちらも楽しいのでぜひ!
ただ、冬は運転に気を付けて!
盛岡を出た時には晴れていたので、信号の無い道路をかっ飛ばして行きたくて鶯宿~沢内を通るルートで行ったんですけどね。
さすが全国でも有数の豪雪地帯。
まあどんどん雪が増えてきて、途中から目の前真っ白なホワイトアウト( ゚Д゚)
ほぼ遭難状態でした。
死ぬかと思った!!!
帰りはおとなしく4号線北上ルートで帰ってきましたよ。
みなさん、金曜ロードショーとジブリ展に行くならルート取り、気を付けてくださいね!


というわけで、トイレが詰まったら寒いしちょっと歩くけど裏の非常階段へご案内しますし、
暖房が壊れたら体育館みたいなストーブが出現しますし、
たまになぜかどこからか水漏れしてて通路にパーテーションが張られてたりもする、
どうやってもいつまでたっても昭和感満載の中劇
それでも足を運んでくださるお客様のおかげで今年もいろいろありましたがなんとか無事に新しい年を迎えることができそうです。
来年も、たくさんの素敵な映画を上映できるといいなぁ・・・(´ー`)!
めんどくさいから配信で~とか、
観たいの無いからしばらく来ない~とか、
そんな寂しいこと言わないで、
ちょくちょく公式サイトをチェックして遊びにきてくださいね!
たまに得意のシークレット上映(予告なしにいきなり今週末から緊急上映とか)なんかもぶちかましますからね!
・・・いや、良くない。シークレット上映は良くないんですけどね。
興行的にも、お客さん的にも良くないんですけど。
でも大人の事情でそういうこともあるんですよね、どうしても。
なので許してください。

ていうか、家だと寝ちゃうので外で仕事しがちな私なんですが、
隣の席で一生ボールペンをカチカチしてる人がパソコンいじってるだけのはずなのにしょっちゅうドシン、ドサッ、ガタガタ、バンッとかするのが気になって気になって・・・!!
もっと静かにしてよね!気が散るじゃん!!
などと内心イライラしながらブログを書いている年末の私でした。
何をやってるんでしょうね、私こそ。
年の瀬の夜9時のカフェ、Lサイズコーヒー3杯目。
まあ、来年もこんな感じで。
無理せずのんびりマイペースでいきます。

それでは来年もスタッフ一同
より一層精進してまいりますので、
引き続きご愛顧のほど
どうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様、良いお年をお迎えください。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/






2024年12月7日土曜日

「ザ・バイクライダーズ」がカッコ良すぎた件

こんにちは。
とうとう雪、降り始めましたね。
盛岡の長い冬の到来です。
寒いのは嫌いじゃないんですけどね。
ギックリ腰をやったばかりなので、今年の雪かきはキツいなぁ・・・(/_;)
でも冬は、私の天敵である『虫』はいないし、ゴミとか匂わないし、
休みの日にアクティブに出かけなくても「雪が~・・」とか「寒いから~・・」とかでごまかせるので(?)、嫌いじゃない!
汗かかないからお風呂キャンセルしてもベタベタしないしね。
・・・・え?今、話題の「お風呂キャンセル界隈」ですけどなにか?
何だか最近、テレビでよく聞く「お風呂キャンセル界隈」
いくら私がゴリゴリの昭和生まれのオバチャンだからと言って別に、若いふりして今流行りの言葉を使いたいわけじゃないですよ。
こちとら、めんどくさくてお風呂入らないのなんて、もう何十年も前からやってるっちゅうねん!(大声で言うな)
今さら大騒ぎするようなことなのかっちゅうことですねん!(マウント取るな)
とはいえ夏はさすがに汗かいて気持ち悪いので毎日入るし、
冬も結局、寒いし肩凝りとかひどいので体を温めるために仕方なく入るんですけどね。
でも、冬の時期ほんとに一歩も家から出なかった日とか、
明日も休みで誰にも迷惑かけませんて日とかはお風呂キャンセルしちゃいますねぇ。。。
当たり前のように。
女子がみんな、しずかちゃんみたいにお風呂が好きだと思わないでくれよな!!
そんなもんじゃないんですか!?
いいでしょ別に!
何日もお風呂入らなくて臭くて周りに迷惑なんかかけたりしてないですよ!
私の場合はせいぜい一日くらいだしさ!!(?)
・・・・とまあ、初対面の人にもこうやって自分の中のすべての引き出しを開けて「私ってこうなんですよ!ドヤ!!」と発表してしまうからモテないんですよね、一生。
あとで、「そんな人だと思わなかった」とか勝手に幻滅されたり、
「とか言って実は家庭的なんでしょ!」とか中途半端に期待されたりするのも嫌なので、
私は新しい人間関係が始まりそうになったらトラブル回避のために、
家事も子供も動物も苦手!
お風呂はめんどくさかったら入んない!
そして推し活は人生の中心!死んでもやめません!
と、最初にハッキリお伝えすることにしてます。
男女問わず。
そのうえで、それでもいいならそこの扉開けてこちら側に入ってきていいですよ、のスタンス。(なぜか上から目線)
これが一番平和です。
というわけで、これから私と仲良くなりたいという方はこの点、ご了承くださいませ。

・・・・・なんの話かわからなくなってきたのでやめます。
どうしてこんな話題になってしまったのか考えてみたら、これでした。
絶賛上映中。
「ザ・バイクライダーズ」
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
めっちゃカッコよかった・・・・(´ー`)!!!
先日観たこの映画が、1960年代アメリカの退廃的な、それでいて時代全体が血の気の多いみたいな、そんな空気感に支配されつつそこに抗うような、
でも実はそんな時代だからこそ生まれたムーブのような、
孤独で熱くてからっぽでそれでもがんじがらめな逃げ場のないパッションと現実のはざまでもがく男たちがカッコ良すぎて悶えました。
マジで、若いのからオジサマまでキャストがみんなイケ散らかしていて、ほんとに、目が幸せ!心も満足!
実際のところ、〝オジサマ”〝イケオジ”とは言うものの、
「・・・・え!年下!?うちの弟とタメ( ゚Д゚;)!?」とかね、よくありますけどね。
そんなの関係ねー!
ほんとに付き合うわけじゃないし!!
ハリウッド俳優なんか、生まれ変わっても出会う気がしないし!
ただひたすらイケメン最高!でOK!
やっぱりイケメン眺めてる時が一番幸せ!
ってなったために、もしも私が今からオースティン・バトラーは無理でもたまたまそのへんで運命の超イケメンに出会ってしまったら、今までのように最初からすべての引き出しを開けてしまっていいものか(家事嫌い、お風呂も嫌い、って言ってしまっていいのか!?)
いや、とりあえず隠しておくべきか、でも隠しておいてそのうち本性がバレたらやっぱ引くよね!?などと友人に相談までしてしまったことからきているものなのでした。
いや、誰にも出会ってないし。映画観ただけだし。
そもそもちょっとした日本人イケメンにすら出会いそうな気配も無いし。
お風呂キャンセルしてるようじゃ無理か。お風呂はね、入っとかないと。
まあ、映画がカッコ良かったってだけで一人でそこまで気持ちが盛り上がっちゃっていきなりそんな相談された友人もビックリでしたけどね。
「・・・・・は?」
でしたけどね、当然。
「出会ってから相談に乗ります」
と言われました。あっさり。
常識的な友人で助かるね!
じゃあオースティン・バトラークラスのイケメンに出会ったら相談するね!
→たぶん一生無い。・・・会話終了。
・・・それで、映画の話なんですけどね。
マジでヤバイですよ。
ついうっかり若者言葉になっちゃいます。
オースティン・バトラー!
マジでカッコ良すぎ!!!
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
久しぶりにここまでパーフェクトに美しい男性を見ましたね。
ジェームズ・ディーン。
ロバート・レッドフォード。
ブラッド・ピット。
ジョニー・デップ。
そしてオースティン・バトラーですよ。
勝手にイメージでメンカラ(ヲタク用語:メンバーカラー)にしてみました。
→ヲタクの性ですね。ほっといてください。
つまりこれ、アメリカが誇る正統派イケメン(でもどこかほんのり影がある!)の路線ですね。当然、英国イケメンは別枠。
いや、いますよ、ほかにもたくさん。
でもさ、系統があるじゃん、どうしても。
そしてここの路線がやっぱり無敵じゃないですか。
有無を言わさず、みたいな。
誰も文句言えませんみたいな。
顔圧で捻じ伏せるみたいな。
なんだかんだ結局、惹かれてしまうみたいな。
そんなパーフェクトな整いっぷりのオースティン・バトラーがね、
ハーレーにまたがってさ、革ジャン着てさ、佇んでるわけですよ。
これまた〝不器用”で、〝無口”で、それでいて〝どこか寂しそう”で、
〝常に憂いのある表情”で、〝目を離すと何やらかすかわからないやんちゃさ”があって、
そして〝いつでもふっといなくなってしまいそうな儚さ”を纏ってるんですからね。
そりゃあね!!!
キャシーもイチコロだよね!!わかるわかる!
同棲してる恋人がいたってね、そりゃあいっちゃうでしょう!!
キャシー、あんたは悪くない!私でもいくもんね!
あんなイケメンに、あんな目で見つめられたらさ!
しかもそんなときは腕っぷしの強さで強引に女を奪うんじゃなくて、
『待つ』ってんだからさ!!
ヤバいよね( ゚Д゚)!!(語彙力)
そりゃいくじゃん、誰だって!!(うるさい)
いやぁ~・・・・・・良い!!!(だから語彙力)
そしてね、なんといってもこの映画、イケメンがこのオースティン・バトラーだけじゃないのが最高!!
バイクチームのリーダー・ジョニーをトム・ハーディ
途中からぶらりとやってきて仲間に入る放浪バイカー・ソニーをノーマン・リーダスと、
激シブなイケオジたちが勢ぞろいなうえに、
そのほかのチームメンバーもみんなこれまた個性的なイケメンが揃ってて、
しかもそのチームに入りたいけど凶暴すぎて入れてもらえなかった若者まで、私が昔大好きだったジョシュ・ハートネットに似た寂しそうな瞳のヤングイケメンだったりして、もうどこ見てもイケメンだらけのまさに眼福至極。
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
癒されました。ありがとうございます。
オバチャン、また明日からがんばれます。
癒しの映画ではないんですけどね、ストーリーはね。
ハラハラしてザラザラする映画なんですけどね。
それはもう、田舎で普通の男と普通に結婚して人生を終えるはずだった普通の女性が、
「理由なき反抗」ジェームズ・ディーンを彷彿とさせる寂しい目をしたアウトローと運命の恋に落ちるところから始まり、
ただの無邪気なバイク好きが集まるバイクチームだった〝ヴァンダルズ”が、はからずも徐々に大きくなり統制が取れなくなりやがて暴力で勢力を拡大していく無法者の集まりになっていく様子を描いた、汗と埃と血にまみれた泥臭くて男臭い映画。
わかる!私自身はビーバップ世代(ミポリン・・・(;_;)!!)だけど、
「ろくでなしブルース」とか、「クローズ」とか、「今日から俺は!」とか、その時代時代でみんなどこかで絶対にカッコいいヤンキーものにハマるものだよね!
なので、ちょっとせつない郷愁にかられるような、青春の苦さを思い出すような作品でもあります。
それに、この映画じたいは1960年代アメリカが舞台だけど、
この映画で描かれていることはきっとどこにでも誰にでも心のどこかに引っかかるものがあるはずで。
私は、チームが徐々に大きくなってメンバーが増えてきてリーダーのジョニーですらちょっと困惑してきたあたりのシーンで、胸の奥がぎゅうっと掴まれたような気持ちになりました。
バイクチームではなかったけど、私も中学の頃からずっと一緒にいた仲間たちがいて、大人になっても男も女もなく週末どころか平日だって毎日のようにただただ集まっては一緒に過ごしていた日々があったんですけど、
ずっと同じメンバーでただただ集まってお酒を飲んで喋って寝転んで遊びに行って・・・
そこが私の居場所だって思っていたのにいつのまにかちょっとずつ人が増えて大きなチームになっていて、あるときその飲み会に行ったら知らない人がたくさんいるでっかいチームになってて悲しくなり距離を置くようになってしまったという苦い思い出がありまして。
私も子どもだったんでしょうけど、自分の居場所が自分の思っていた場所ではなくなってしまったとき、
幼馴染だけのちっちゃなグループだったはずのものがいつのまにか自分の手に負えない大きなものになってしまっていたことに気付いたとき、
とても大きな喪失感と絶望感を感じてしまったんですよね。
その、甘くて苦くて懐かしい自分の若かりしころの思い出と重なって、後半はもうせつないやら苦しいやら、イケメンどころじゃなかったんですけどね。
写真家ダニー・ライオンが60年代シカゴに実在したバイカー集団を撮影した写真集「The Bikeriders」にインスパイアされて製作されたこの映画、
そのバイカー集団の創設から数年間の軌跡が事実を基に描かれています。
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
写真集から始まったものなだけに、1960年代のファッションや小物や空気感のおしゃれさも、バイカーたちのクールすぎる爆走シーンも、
男たちが草っぱらで座り込んで喋ってるだけの瞬間も、
家の前でただバイクにもたれて立っているだけの数秒ですら、
どこを切り取っても絵になるカッコ良さ!
もう、映画を観ている間は私、キャシーでした。
寂しい目をした、やんちゃで不器用な恋人をひたすら待ってる女でした。
もうなんかアメリカンニューシネマを彷彿とさせる、破滅的で刹那的で、でもそのなかに一筋の純粋さみたいな、ほんの一瞬の幻みたいな希望のかけらみたいなものがちらっと見える
、せつなくてバカみたいにまっすぐで不器用な青春。
最高です。大好き!!
とまあ、こんな調子で「ザ・バイクライダーズ」がどんなにカッコよくて眼福でめちゃくちゃよかったー!最高だったー!!
と、くだんの常識的な友人に熱弁をふるったところ、
「・・・・あんた『ホットロード』好きだったもんね」
と冷静にツッコまれました。
『ホットロード』( ゚Д゚)!!たしかに!!
作者の紡木たく先生は当時の中学生女子の神!!
私ら世代のバイブル!!
単行本、みんな持ってたし読みまくってセリフも完璧に覚えてたくらいに大好きだった、美しいタッチの絵と対照的にいつもちょっと寂しい思春期ガールとヤンキーを題材にした作風が時代にドハマりしていた女子中高生向けのライトなヤンキー少女漫画!
何がいいって、ヤンキーなのが男子だけってところなんですよね!
主人公の女の子はゴリゴリのヤンキーとかじゃなくて普通の女の子。
たまたま出会ったヤンキー少年と恋に落ちちゃうって設定がとにかく共感の嵐で良き!!だったんですよ!
相手がまたガチヤンキーなんだけどピュアで真面目で優しいんですよね~!
あぁ~また読みたくなってきた!実家に取りに行こうかな!
・・・・え?『ホットロード』の話になってる!?
いやだから、結局そういうのが好きって話!
住む世界が全然違うんだけど、うっかり出会っちゃったイケメンがピュアなヤンキーで、どうしても惹かれあっちゃって離れられなくて・・・みたいなね。
めったに笑わない、いつもつまんなそうに所在なさげにしている彼が、ふとしたときに私にだけ見せる小さな笑顔とか!
クゥーーーー!!たまんないよね!!!!
・・・・はい、中2病確定案件。
そんなこんなで、頭の中が昭和の中2で止まってるオバチャンは、せっかくカッコよくてせつなくて心震えるクールなアメリカ映画を観てもこの調子。
このブログ読んだら観る気失せたなんて人がいたらゴメンナサイなんですが、
いや違うの!マジで面白かったの!良かったの!
「イージーライダー」よりもっとリアルで、
「俺たちに明日はない」よりもう少し身近。
そんなアメリカンニューシネマでした。
それにしてもやっぱり「カッコいい!!」の一言しか出てこないこの映画。
年間、ものすごい数の映画を観ている(観なくてはいけない)スタッフSさんも、
「ね!めっちゃくちゃカッコイイよね!!」しか出てこない、
正真正銘の『カッコイイ映画』
大きなスクリーンで、あのでっかいハーレーの後ろに乗ってイケメンの背中にしがみついてる気分で観てほしいなぁ~・・・(´ー`)
オースティン・バトラーが、最後に遠くから聞こえるバイクの音に耳を傾ける表情と、ほんのちょっとだけ見せる笑顔で、無事ノックアウトされた私。
相変わらずチョロい女です。
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
なんて、こんな感想じゃ誰もこれから観に行こうなんて思ってくれなさそうですが。
それでも北東北では中劇しか上映予定が無い!ということで、青森や秋田から続々とバイク好きのみなさんが中劇まで足を運んでくださっています。
「青森から来たんだけど、どこに車置けば?」
「秋田から行くんだけど混んでる?」
そんなお問い合わせもふだんとは桁違いに多くてびっくり。
バイク好きも、ヤンキー映画好きも(?)ぜひ、大きなスクリーンで楽しんでほしいなぁ!


さてさてそれから、12日(木)で終了してしまいますが、上映中のこちら。
「Back  to Black エイミーのすべて」
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
こちらもとても興味深い映画でした。
エイミー・ワインハウスといえば、若くしてグラミー賞を獲っちゃう才能とほかにはない独特の歌声を持つスペシャルな存在でありながら、
エキセントリックで超個性的でお騒がせなトンデモ娘だったイギリスの歌姫。
それほど深い思い入れが無い人でも、スキャンダラスなポップアイコンだった彼女のクレイジーで生き急いだ怒涛の人生が27歳であっという間に終わってしまったことくらいはある程度知っているはず。
それでも、結局彼女の壮絶な27年の人生はどんなものだったのか、
栄光を手に入れたあと何が彼女を破滅に向かわせていったのか、そこまで詳しくは知らなかった。
なので私もどうしてもそのあたりが気になってこの映画を観たのでした。
いやぁ~・・・・やっぱり女にとって、選ぶ『男』って重要だよねぇ・・・・(-_-;)
映画の中でも、エイミーがおばあちゃんから「あんたは悪い男が好きだからねぇ・・・」と言われているシーンがあって、「そっかー・・・うん、でしょうね!」と納得だったんですが。
まあ、想像では歌詞も曲も浮かばないっていう、実体験からしか作品が作れないアーティストだった彼女は、こちらもまた昭和っぽい「色事は芸の肥やし」タイプの、極端ですべてをハッキリさせたい系の破天荒型アーティスト。
彼女の、リアルで飾らない現実主義派な作風は、ほんとうに自分の中から湧き上がってくるもの、内側から滲み出てくるものだったんですね。
それにしても、ちょっとビッチでエキセントリックなファッションやキャラクターのわりに、すごく繊細でピュアで一途な女の子だったんだなというのがわかると、少し切ない気持ちになってしまいました。
クスリはやらない主義だったのに!
ちょっと面白いセクシーな男とたまたま出会ってしまっただけだったのに!
誤解されることや憶測で語られることも、ひたすらパパラッチに追いかけられて好き勝手におもしろおかしく書かれることも、恋人に振り回され利用され捨てられたことも、きっとそのたび彼女の繊細な心を深く傷つけ良くない方向へと蝕んでいく原因になったんでしょうね。
彼女の、まっすぐで純粋でアップダウンの激しいハイスピードな27年の輝かしくも孤独で残酷な人生は、まったく古くならない彼女の残した楽曲やほかに類を見ない個性的な歌声に彩られて後世に伝わっていくのでしょう。
ちょっとだけ残念だったのは、この作品が親族エイミー・ワインハウス財団公認のためか、描き方がちょっとソフトというかマイルドだった点。
私もそうでしたがそれほど深いファンというわけではない層でさえも、エイミー・ワインハウスという人はもっとディープでどっぷりと濃ゆーいエピソードてんこ盛りなかなりのこってり系の人だったなあという印象(ひらたく言えば、〝こんなもんじゃないでしょ!”)なので、
この映画はたぶん実際のエピソードにけっこうな量のお水を足して薄めて万人受けするようにしてあるのかなという感じはありました。
実際、定職にもつかず女好き、ドラッグにも手を出してエイミーをその道にひきずりこみ、結局は離れていったガチのクズ野郎に心底惚れ抜き身を崩してしまったエイミーを、見るも無残な描き方はしていないし、
ほんとのところはステージパパ同然だった実父とのいざこざなんかはこの映画では全く触れられておらず、普通の父と年頃の娘のすれ違い程度の描かれ方。
映画作品としてはそのほうが幅広い層に共感を得られて無難というところでしょうか?
前に製作された彼女のドキュメンタリーのほうは家族や関係者からはかなりのブーイングだったそうですが、彼女の伝記作品は今回が初めてで、こちらは家族も大絶賛。
ということは言わずもがな・・・・。
ってことになりますが、それにしても主演マリサ・アベラエイミーにソックリだったことや、
なんと歌のパートは吹き替え無しでマリサ・アベラ本人が歌って演じているところも必見ポイント。これはほんとにすごい!ライブシーンなんかはほんとに圧巻。
素直で純粋、まっすぐで情熱的な彼女の一気にスターダムを駆け上がるシンデレラストーリーと背中合わせにあった孤独や闇や葛藤をまるで友人として隣で見ているかのように生々しく見つめながら、
彼女の内側から湧いてきた決してお上品とも都会的とも言えないリアルなそれこそ日本で言ったら昭和的なアナログな空気感を纏った歌詞と多国籍ごちゃまぜなグルーブやメロディに乗せてひと昔前のロンドンの街を行く青春映画。
男選びは大事だよ!マジで気をつけなね!・・・・と、若い女の子たちに大声でお伝えしたくなる映画でした(?)
公式サイトhttps://btb-movie.com/


さてさてこのところ昭和ネタが続く、ガチ昭和世代バレバレのこのブログですが、
前回の「昭和にタイムスリップ」の回であげておくべきだったネタがもう一つ。
今、中劇ロビーに設置してあるガチャポンが、まさに『ザ・昭和』なラインナップだったのでした!
え、これ、私が小学生のころ近所にあった駄菓子屋の前にあったガチャなのでは!?レベル。
見てるだけでなんだか心がほっこりとあたたかくなりますよね!
前に設置したときに大好評で、「ガチャだけさせてもらっていいですか?」なんていうガチ勢もいた「E.T.」も再登場!
カワイイですよねぇ!!私もやりました!
っていう、どうにもこうにも昭和ブームな中劇です。
初めて来た!!という方も多い最近の中劇。
ロビーを見まわし「なんか懐かしー!!」
「子供の頃行ってた映画館みたーい!」
と喜ぶお客様を前に、我々スタッフ一同、複雑な表情。
なぜかというと。
・・・・かなりがんばって近代化してるのに・・・・( ゚Д゚)!!
まだ昭和感、ぬぐえない感じスか・・・(;_;)!!
昔のね、中央通り寄りにあった昔ながらの中劇本館はね、たしかに昭和レトロなすごい建物でしたけどね。
今はさあ!!けっこうさあ!!ずいぶんと綺麗になったよね(>_<)!!
かなりオシャレな映画もだいぶやれるようになったしさ!
たまに間違って渋谷のミニシアターみたいなラインナップのときだってあるんだぜ!
全席指定になったしさ!オンラインでも席取れるんだぜ!
トイレも全部洋式になったしさ!水も自動で流れるんだぜ!
昔の銭湯みたいな自販機が惜しまれつつ撤退してしまったのは残念だけれどもさ、
ロビーも、場内の座席も、わりと綺麗なんだぜ・・・・。なぁ・・・!
と、スタッフ間ではちまちま愚痴ったりもしておりますが、
それでもまあ、みんな大好き昭和感。
やっぱり良いよね、昭和感。
てことで、どう取り繕ってもそこはかとなく滲み出てしまう昭和感、
仕方ないのでうちのカラーということで大事に抱えて進んでいこうと腹をくくった昭和10年創業の映画館「中央映画劇場」なのでした。
みなさん、中劇に来たら、このがんばってもがんばっても溢れる昭和感もぜひ体感してみてくださいね(?)

よくわかんない内容でもやっぱり長くなってしまう残念ブログ。
ほんとは、次々と決まってきてる新作もいろいろご紹介したかったんですけどね。
そろそろ飽きてきたころだと思うので次にしますね。
今月はもう一回、必ず更新しますので。
ほんとに。絶対。(自分に言ってる)
年末のあいさつくらいは!しますので!
マジで!!!ギックリ腰が再発しても書きますので!
みなさん、腰は大事に(?)!!



★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/