2024年10月30日水曜日

番外編:結局映画ヲタク満喫だった夏の休日の話。大事なお知らせも。

こんにちは。
10月末にしては暖かいほうですが、
乾燥と自分への興味の無さにより、かかとがバキバキに鬼おろし状態になってきたことで季節を実感しました。
「・・・・冬が来るなぁ・・・(遠い目)」
なんなら足だけじゃなくて手の指先までカサカサどころかトゲトゲに殺気立っていて、
触るものみな(おもにストッキングや洋服など)傷つけまくっている私です。
私のなかの最優先事項はダントツで迷わず『推しへの課金』なので、
たいていの女子全般が課金するであろう『自分への投資』みたいな『自分を磨く』みたいなことに対して一切興味が無いんですよね。
推しに会うとき(ライブに参戦)だけはキレイにしますけどね。
ふだんはお肌の手入れも髪の毛も服も後回しで、家でチマチマ推し活してるだけなので、
手も足もガサガサのボロボロで、膝も汚いし寝不足で目の下はクマだし、
少しの時間とお金があれば推し活したいので化粧品もケア用品もケチってるわけで、
そりゃあかかとも鬼おろしになるわなぁ・・・というもの。
よくお客さんから「ここのお嬢さんたちはみんな爪が綺麗ね!」と言われたりするんですけど(〝お嬢さん”の時点ですでに嬉しさのピーク)、
私のはすべて100均のセルフネイル、しかも爪が弱くて二枚爪なのと常にヒビが入っているため必要に迫られて補強のためいつもマニキュアを塗っているだけなんですけど、
私以外の若手(?)スタッフたちは女子力が高いのできちんとネイルサロンに行ったりしてケアしてるんですよね。
偉いなぁ・・・みんな女子力高いなぁ・・・
まあ、私はそのぶんのお金を推しに注ぎ込んでるだけなんですけどね。
絶賛、CDも円盤(推しのライブのブルーレイの意味)も予約中だしね。
まあそんなこんなで手はカサカサ、かかとはバキバキでこの冬も乗り切ります。(ケアしようという気が、まず皆無)


さて、大変長らくお待たせしました。
やっと、私のこの夏の大冒険譚をお話しできる日がやってまいりました!
誰も待ってない、あるいは誰もがすっかり忘れていた可能性も否定できませんけど、
とりあえず8月末に眠かけしながら書いてしばらく寝かせてあった文章を一応アウトプットして成仏させてあげようと、重い腰をあげてみました。
飽きたら飛ばして、この下のほうのお知らせだけ読んでいただいても構いませんので、少しだけお付き合いください。

今年も暑い夏でしたね。
地球温暖化現象により、ここ数年はこの盛岡でさえ9月でもまだまだ暑い!みたいな状態でしたもんね。
暑いの嫌いー!!苦手ー!!涼しいのがいいー!!!
と、毎日だだをこねていた私です。
早く秋にならないかな。。。
そんななか、たまたまぽっかりと一日フリーになり、朝起きたら天気も超快晴。
なんか・・・・こんな時は・・・・外に出ないといけなくない!?
「この夏はこんなことしましたよ」とかって、どこかで発表しなくちゃいけなくなったときに(それはいつだ?)、迷わず見栄も張らずスラスラと発言できるためのネタが必要だよね!(あるかわかんないけど)
と思い立ち、モノグサでめんどくさがりやで暑いの苦手で出不精で引きこもり系ヲタクの私が、なんと夏の休日に突然思い立ってドライブに出かけるという大冒険に挑戦したのです。
すごくないですか!?
こんなこと、まずないですよ!
だって家にいたいもん、本当は!
真夏の休みの日なんか、エアコンの効いた涼しい家でテレビやパソコンに向かって推し活して一日過ごしたいんですよ、マジで!(映画館じゃないんかい)
だけどさ、なんか、夏って、そういうとこあるじゃん?
何かしなくちゃいけないような?
どこか行かなきゃいけないような?
何か特別なことしたよって言えないといけないみたいな?
夏の終わりに、なんかどうも中途半端にまだ宿題が終わってないみたいな?
絵日記だけ書けてないみたいな?
どこにも行ってないから書けないに決まってるじゃん!どこか行かなきゃ!みたいな?
・・・え、私だけ?
夏、嫌いなくせに夏に突き動かされて煽られて結局夏っぽいことしてしまうみたいな?
まあそんなこんなで、映画館のブログのはずが全然関係ないただの夏の休日の日記になりそうだったんですが、
そうはいっても生粋の映画ヲタクなので、映画と関係ない休日にはどうしてもならないのがやはりヲタクの性というもの。
とある晴れた夏の日、映画ヲタクが一人、古すぎてエアコンの効きが悪くて夏は汗だくになっちゃう古い車で、夏の日差しに背中を押されてどこへ向かったのかというと、いざ南へ。
BGMは夏の歌でしょ、もちろん。
1986オメガトライブ「君は1000%」
近藤真彦「情熱☆熱風☽せれな~で」
少年隊「ストライプ・ブルー」
河合その子「夏のスタスィオン」
浅香唯「C-girl」
渡辺美里「サマータイムブルース」
あとは杏里とかね、米米CLUBとかね、そのあたりも歌いたいところなんですけどね、
あえてサザンユーミンとかの王道じゃないところが絶妙なヲタク感醸し出してて良いでしょう?
・・・・さすが昭和だって?古いって?うるさいよ!
夏の歌と言われてオレンジレンジとか湘南の風とか出してくる人はあれだ、
もう私より最低でも10歳以上は年下ってことなんですわ。
・・・って、ほっといてくれよ!私の青春はここにあるのだ。
夏のドライブといったら昭和歌謡曲一択だし、
昭和の夏ソングが流れてきたら、そりゃあ熱唱だよね。
真夏のドライブ中の車の中なんて、ほぼカラオケボックスだよね。
え?誰かと行ったんだろって?
は?まさか!
ヲタクは、基本一人行動が得意&大好きなんですよ!!
なぜなら、他人のペースに合わせなくてすむから( `ー´)ノ
ヲタクは、とにかく限られた時間の中でいかにやりたいことを最大限実現するか、
観たいものをいくつ詰め込めるか、
どう動けば無駄なくすべてのミッションをこなせるかに命を懸けてるわけですよ。
だから、誰かと一緒に動くのってほんと、、、、、
正直、うざいんですよねぇ。。。(性格悪!)
いや、仲間と一緒のほうが楽しい時ももちろんあるし、
そうでないと動きにくいときもあるし、
もちろんやろうとすればやれますよ、団体行動もね。
でも、一人で動きたい、あるいは一人の方が動きやすい、そう判断した場合、
ヲタクは迷わずソロ活動を選択し、できる限りの精一杯を尽くすわけです。
何一つ、諦めたくないからね!
相手が待ち合わせに遅れてくるとか(ハァ!?ふざけんなよ!)
途中で体調が悪くなったと言い出したりとか(カンベンしてよ~!!)
あのお店に忘れ物したとか(マジ、いい加減にせえよ!!)
やっぱりトイレ行ってくるとか(だからさっき行っとけって言ったじゃん!!!)
などとそういうことに予定を狂わされるのがとにかく!ほんとうに!イヤ!!なんです!!
なんなら、遅刻してきた相手を置いて先に映画館に入っていたこともあるし、
具合が悪くなった友人をタクシーに押し込んで自分は一人ですべて予定通りスケジュールをこなしたこともあるし、
友人の忘れ物はお店に電話して着払いで自宅に送ってもらえと指示してそのまま予定変更なしで動いたこともあります。
だって、予定通りいけば、今日やれるはずなんだもん全部!
分単位でスケジュールを決め、移動のルートをイメトレし、
最大限できることをすべてやって、可能な限りのタスクをこなす。
それが、ヲタクの生きる道。(→当然、個人差あります)
私の都合じゃなくて他人の都合で予定通りいかないなんて許せない!!
・・・・・性格悪いですか?優しくないですか?
効率重視と言ってくれたまえ。
・・・・それで、だからどこへ行ったのかって、
それは私がずっとやりたかった「花巻方面ミュージアム巡り」
やっとできた・・・・!
ずっとやりたかったんですけどね。
なかなか機会がなくてやれてなかったんです。
でもなんとこの夏、そっち方面では映画ヲタクの心をくすぐる特別展だらけ。
これは、今行かなくてどうする!?
というわけで。
国道396号線で花巻方面へ南下40分
「野村胡堂・あらえびす記念館」
↓そこから道なりに下るだけ!車で30分
「萬鉄五郎記念美術館」(オードリーヘプバーン写真展)
その後、近くで昼食
↓そしてそこのすぐ近くだった!車で10分
「花巻市博物館」(アニメージュとジブリ展)
↓そこから距離は少しあるけど経路は複雑ではない!車で30分
「大沢温泉 菊水館」(もうひとつの鈴木敏夫とジブリ展)
これ全部。グルーーーーっと回ってきました!
いやぁ・・・・さすがに暑かったねぇ・・・・!(そこ?)
そしてひたすら一人で運転はさすがに眠くなったよね!
ついウトウトしちゃってセンターライン越えそうになりました!(気をつけましょう!マジで!)
でも。
でもでもでもでも。
最高でした!!!
なんて素晴らしい休日!!!!
「野村胡堂・あらえびす記念館」は実は初めて。
静かで、景色も美しくて、落ち着く!
一人なので、残念ながら実際に銭形平次のドラマで使われていた衣装をまとった銭形人形とのツーショットを撮るのはあきらめましたけど。(撮りたかったんかい。)

「萬鉄五郎記念美術館」こちらも初めて訪れたのですが、
緑に囲まれた、趣のある素敵な建物でした。
オードリーがかわいすぎた(´ー`)
唯一無二の存在感。
若かりし頃のオードリーなんて、何回観たって癒されますからね。
たくさんのオードリーでほっこりしながら館内を回っていたら、窓の外に古くからの友人を見つけて思わず吹き出してしまった私でした。
晴れた夏の日、なぜか片田舎の小さな美術館のオードリー・ヘプバーン展でバッタリ会う映画ヲタクたち。
ほんとヲタクって(^_^;)
「花巻市博物館」(アニメージュとジブリ展)も良かったですよ!
懐かしいやら興味深いやら、ひたすらヲタクの天国でした。
アニメージュ、子供にはなかなか手が出ない大人の雑誌だったのでめったに買えなかったんですが、付録がすごいときは親に頼み込んで買ってもらったものです。

「大沢温泉 菊水館」(もうひとつの鈴木敏夫とジブリ展)も素敵でした。
温泉に入りに行くことはあったんですが、まさかのジブリ展
でも、世界観ピッタリ!!
ほんとにその扉から、千尋まっくろくろすけなんかが出てきそうなくらいに!
なるほどー!!古い建物の良い使い方ですね!
雰囲気良すぎて、帰りたくなくていつまでもブラブラしてしまいました。
楽しかったなー。
まあ、そんなこんなですべての予定をこなし、
途中でちょうどよい時間にお昼を食べ(しかもおいしかった!)、
帰りにはたまたま通りかかった道路沿いにみつけたジェラート屋さんにフラッと入り(最高においしかった)、夕方には盛岡着。
決まりました!栄光への架け橋くらいビタッとキマった!
グレイト!マーベラス!!ファンタスティック!!!
コングラッチュレーション!でかしたぞ、私!!!
そんなふうにアグレッシブに動くこと、しばらくなかったからね。
疲れた中年になってた私が、しばらくぶりにアクティブになった日。
やってやったぜ!!!
充実感でいっぱいでしたよ。
どこもすごく良かった!
道路も良いし!!
信号が少なくて、車もそれほど多くない、とても気持ちの良い道路でした。
みなさんもたまには一人、美術館巡りでアートな休日を楽しんでみては?
・・・ええ、私の場合は『アートな休日』というよりは単純に『ヲタクのソロ活動日』でしたけどね。
先日、県立美術館で開催されていたサンリオ展にも行ったんですけどね、
子供の頃に大好きだったものとか憧れだったものとかってやっぱりいつまでも心のどこかに変わらずあって、
すっかり忘れていたりもするんですけど、ふと思い出したときに胸の中がぎゅうっとあたたかく懐かしく幸せな気持ちになるんですよね。
そういうものを拾い集めて、久しぶりに自分のなかの少女の心を引っ張りだして清らかな気持ちになったような気がした夏でした。
サンリオ展では、子供の頃に買えなかったいろんなカワイイものたちをここぞとばかりに買いまくりましたけどね。
サンリオのカワイイものたちを、えげつないくらいに大人の買い方をして後ろに並んでたお嬢さんをドン引きさせましたけど。
思い出したはずの少女の頃の清らかな気持ち、どこ行った?

とまあ、どこにでもいる映画ヲタクの、とある夏の日の小さな冒険のご報告でした。
せっかく8月の末に書いてあったのに、すっかり忘れていて今はもう11月になろうとしているこのズボラ加減。
せめて9月あたまあたりにでもアップできていれば、どの展覧会もまだ行けたのに!
残念ながら、ここで紹介した展覧会はどれももう終わってしまいました。。。
・・・なんだ、ソレ(゚Д゚;)!!
まあそれでも、ポッカリ予定の空いた秋晴れの日にでも、
このルートで回るアートな休日というのはなかなか素敵なんじゃないかと思いますよ!
マジで、おすすめです!!(必死で自分をフォロー)
でもほんとに、時間的にも距離的にもちょうどよくて、道路も走りやすくて寄り道もたくさんあって、楽しいドライブでした。
いつか、ふいにこのしょうもない季節外れのブログを思い出したら、ぜひドライブルートの参考にしてみてください♪


そして、ズボラの極みの私は、さらにやらかしていました。
もうすぐ10月も終わり。
ということで、「八犬伝」始まっております。
(C) 2024『八犬伝』FILM PARTNERS.
懐かしいなぁ・・・・真田広之志穂美悦子は、当時の私のヒーローでした。
めちゃくちゃカッコよかったなぁ・・・。
映画も面白かったし、志穂美悦子が大好きだったので、親に頼み込んで2回連れてってもらいましたよ。
カッコいい女性って、やっぱりいつの時代も憧れですよねぇ・・・(´ー`)
・・・って、それは角川映画の「里見八犬伝」でしょ!
っていうザ・昭和の話じゃなくて。
前回、「侍タイムスリッパー」について暑苦しく語ったときに「三匹が斬る」役所広司が好きだった話を書いたくせに、
まさにその役所広司が主演する時代劇(「八犬伝」)の上映がもうすぐ始まることに全く触れていなかったという、映画館スタッフとしてあるまじき失態!!
「侍タイムスリッパー」を語りたすぎて、それに絡めて語ることもできた『時代劇』とか『役所広司』とか関連ワードてんこ盛りだったはずの「八犬伝」についてすっかり失念していたという最悪なパターンのやつ。
私としたことが、なんたる怠慢!!
熱くなるだけなって視野が狭くなっている!
良くないですね、ほんと良くない。
なんだって、つながりが大事なのにね!
午前十時の映画祭も、戦争シリーズからの裏社会ものへと、このところ大長編の男くささ満載系でつながっており、見応え抜群。
午前十時の映画祭のポスターで、現在上映中の「スカーフェイス」アル・パチーノ
© 1983 UNIVERSAL CITY STUDIOS. All Rights Reserved.
と来週からの「カジノ」ロバート・デ・ニーロ
© 1995 Universal City Studios and Syalis Droits Audiovisuels. All Rights Reserved.
を見て、「なんかこの並び・・・知ってる!」と思ったら、
そうだ!この二人の裏社会ものあったじゃん!しかもめちゃくちゃ面白いやつ!!
「ヒート」!!!
あれ、マジで渋くてクールでシビレたねぇ!!!
と思ってついアマプラで調べたら、あった!!
いや、家では映画は観ない(金曜ロードショー以外は)と決めてる私なんですが、
ちょっと観たくなっちゃってます。
怖いので、昔から裏社会ものはそもそもあまり得意じゃないんですけどね、
でもアル・パチーノロバート・デ・ニーロなんてスクリーンで観ないといけないやつだし、
当時、仕事を教えてくれていた先輩が「これは絶対観た方がいい!」とすすめてくれたので、恐る恐る観たんです。
そしたらまっっっじで面白かった!
3時間近くあるのに全然飽きなかったし、カッコよくてシビレましたよ。
家では映画を観ないと決めてる私ですが、今度の休みに観ちゃうかも!
っていう、ハリウッドを代表する映画スターの話も絡めたところで。


好き放題書きなぐってきた今回のブログでしたが、
とっても大事なお知らせも!!
値上げ値上げで普通の生活も大変な昨今、都会のシネコンなどではあちこちで映画料金の値上げ(一般料金2000円など)が施行されています。
一応、必死で足掻いて値上げには対抗してきたつもりの中劇でしたが、ゴメンナサイ。
光熱費も上がり続ける今、経営のことも鑑みて映画料金の見直しをすることに。
なんとか基本料金の値上げは現時点では、やらないでいきたいということで、
サービスデーやサービス料金のほうの見直しをさせていただくことになりました。
変更になるのは下記のとおりです。

*11月1日より
◇割引サービスの廃止並びに改定
■レディースデイ(水曜日)/メンズデイ(木曜日)各¥1,200-
 両サービス廃止
□シネマウェンズデイ(水曜日)¥1,200-
 新設
■イブニングサービス(平日17時以降の回)¥1,300-
 廃止
■レイトショー(毎日20時以降の回)
 ¥1,100-→¥1,200-

いつも中劇をお引き立ていただいているみなさまには大変心苦しいお知らせとなりますが、
どうかご理解いただければと思います。
ほんとね、水道料金の値上がりのお知らせも来てたし、電気代も上がるいっぽうだし、
税金は信じられないくらいガッツリ取られるし、スーパーに行けばいつもと同じくらいの買い物しかしてないのになんか高いし、お菓子は少なくスイーツはどんどん小さくなってしまい、灯油にガソリンも高すぎてビックリ!!
そんなウンザリするばかりの毎日で、さらにこのような残念なお知らせになってしまい恐縮至極です。
これからどうなっていくのか我々もサッパリ予想もつかない状況ですけど、
お客様にはなるべく大きな影響を与えないように試行錯誤しながらなんとかふんばっていこうと腹をくくったところなので、
どうかご理解いただき、変わらぬご愛顧を願えればと思います。
それにはまず、『良い映画を上映することが不可欠』なんですよね。
面白いものを上映できればお客さんは来てくれると信じて、
良いものをたくさん上映できるようにがんばりますので、
ちょっとでも気になる映画があったらぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。

そんなせちがらいお話をしつつも場内からオアシスのライブ音声が聴こえてくる幸せね(´ー`)
良い映画、たくさんやりたいなぁ。。。
サカナクションのライブ映画「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」も上映が決まり、
©2024 HIP LAND MUSIC CORPORATION INC.

「バック・トゥ・ブラック」もあるので、
Ⓒ2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
『勝手に中劇音楽映画祭』まだ続きそうです。
このあとも、一応上映は決まってるけど日にちが未定とか、情報解禁がまだなだけのものとかいくつかあるんですけど、なかなか良いですよ。
いつも常連さんたちから、「夏休み冬休み期間はうちらが観るものやってくれないから退屈!」と言われていて、たしかに夏休み冬休みは子供向けアニメをがっつり回さないといけないので大人向けの良質なミニシアター系作品などが上映できなかったりするんですが、
今年の冬休みはいまのところそれほどデカめの子供向け作品はオファーが来ていないので、
常連さんたちがちょっと喜んでくれそうなものをやれるかもしれない!
いや、中劇のことだからまた突然、
「来週から急にこれ上映することになっちゃった!テヘ(*´з`)」(得意技)
とかやるかもしれないのでご注意くださいね。
しばらくいいのやってないなぁ…とか思っても、近日公開のコーナーのチェックは忘れずに!
急に来週からいいのやるかもしれないんですからね!
なにしろ「侍タイムスリッパー」もそうでしたから( `ー´)ノ
あまりに急でビックリしたと、あちこちから言われましたもん。
だから頼みましたよ!!
ここ、常に確認しておいてくださいね↓↓

★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/




2024年10月16日水曜日

「侍タイムスリッパー」超おススメ!!日本人で良かったと思った日。

こんにちは。
10月なかば。完全に秋ですね。
「そのうち持っていこう」と、春先からずっと玄関先に積まれていた冬物のアウターやらニットやら(さらについ先日まで着ていた夏物まで)をやっとクリーニングに持って行ったら(「今さら!?」とかのツッコミはすでに聞き飽きているので不要です)、
大量に溜め込みすぎて計7000円とかになって衝撃を受けた人がここにいます。
「たっか( ゚Д゚)!!!え、7000円あったら飲みに行けたじゃん!」
とか言ってる場合ではないので(半年放置だったので自業自得)出しましたけどね。
今度はそれをまだ取りに行ってないですけどね。
いよいよ寒くなってアウターが必要になったら慌てて取りに行くんでしょうね、ズボラな私のことだから。
・・・・なんか、秋ですね(?)


さて、現在、話題沸騰中!
「侍タイムスリッパー」です。
(C) 2024未来映画社
かなりホットな映画です。
連日、テレビなどでも取り上げられ、SNSでも大バズリ、
中劇にもたくさんのお客さんが来てくれています。
このブログを読んでくださっているような映画ヲタクのみなさんは、
もうとっくに観ているどころかすでに数回観てくれていたりするのかも。
ふだんあまり同じ映画を何度も観たりはしないという方も、何度も足を運んでくれていてビックリ。
私もやっと観ましたよ~!!
良かったですねぇ!!!
映画が始まってすぐ、「~でがんす」といったセリフでハッとした私。
東北訛りはやっぱり一気に親近感沸きますもんね!!
懐かしさと手作り感と、でも真ん中一本すっごく強い意志が通っていて、
時代劇映画への本気のリスペクトとオマージュと、
そして愛と情熱とギリギリのガチ感がぎゅぎゅっと詰まった、
熱くて爽快で、ものすごく気持ちの良い映画でした。
公開から2週目に入りましたが、当初の想定以上にたくさんの方に観ていただいていて嬉しい限り!!
こういった、スタッフも文句なしに「面白い!絶対たくさんの人に観てほしい!!」と言える映画がヒットしてくれると、ほんとに嬉しいんですよね。
商業映画って、やっぱり宣伝にかけるお金や、キャストとかスタッフのネームバリューに左右される部分も大きいので、
「すっごく面白いのにお客さんが来ない」とか、
「なんでこんな映画にこんなにお客さんが来るの」とか、
そういうことも多かったりするので、
この「侍タイムスリッパー」のように、お金はかかってないし豪華キャストでもないけどとにかく面白い、ひたすら作品の良さで大ヒット、とかしてくれると、
作り手、劇場、そして観客の気持ちが一つになったような気がして心が震えるんですよね。
そんなことってめったにないので!!
「そうなんだよ!!これが映画なんだよ!!やっぱいいよね、映画って!!」
っていろんな人とハイタッチしたくなる。
で、自慢じゃないけどこのところ中劇はそういう映画が続いていてとても嬉しいわけなんですよ。
「ルックバック」にしろ「侍タイムスリッパー」にしろ、公開当初は上映劇場もそれほど多くなくて(「侍タイムスリッパー」なんてたったの1館からのスタート!!そして今では250館以上に!!)、
口コミやSNSからどんどん広まり、全国的な大ヒットにつながった映画って、
本当に作品じたいが強いし、話題性が先走ってしまって敬遠する人も出てきてしまったりもするけどやっぱり映画館で観るべき作品だなあと思えるし、
なにより人にすすめたくなりますもんね。
映画ヲタク同士ならわりと気軽に「あれ観た?よかったよー観てみて~」とか言えるんですけど、自分のようなヲタクではないまともな一般人(?)の友人なんかに「絶対観て!面白いから!!」と自信持ってすすめられる映画って、実はあんまりなかったりするんですよ。
なんならそっちの方が難しい。
ヲタクは、たとえば観た映画が超つまらなくても、ほとんど寝てしまったとしても、
信じられないくらいのクソ映画だったとしても(口が悪いですね、スミマセン)、
あとでヲタク同士の映画談義のときにネタになるし(?)、
実際、超つまんなかった映画として自分のなかに残るのでオイシイんですよね(理解できます?)
実際、ヲタク同士だと「ねえあの映画、マジで超つまんなかったから観て!」なんていう意味のわからないすすめ方したりしますからね。
そしてそれをすすめられたほうのヲタクもまた「え、マジで!?そんなにつまんないなら逆に観たくなってきたわ」ってなる。
・・・・・バカでしょう!?まあ、どっちもバカなんでしょうね。
でもそんなクソ映画を、ふだんそんなに熱心に映画を観るタイプではない人にはすすめられないじゃないですか。
たまにしか観ないのにハズレだったなんて悲しいじゃないですか。
だからヲタク以外の人にすすめる映画って、難しいんですよ。
私にすすめられて久しぶりに足を運んだ映画館で観た映画が微妙だった、
なんて絶対に許せないんですよ!!
人にすすめるんだったら、ミーハーじゃなくてマニアックでもなくてちゃんと面白くて確実に満足できる映画じゃないとさ!!
・・・って、わかります?この感じ。
・・・・でもそんなの、なかなかないからね!!!
だけど今回は迷わずすすめました。
こんなメンドクセーこと言ってる私が、あちこちですすめてますよ。
「侍タイムスリッパー、面白いので観てください!!」ってね。
(C) 2024未来映画社
時代劇映画へのあふれ出るリスペクトと愛と情熱。
通帳残高7000円になってでも作るのを諦めなかった監督はもちろんですが、
いろんな人のたくさんの愛情がダダ洩れで、それだけで胸がいっぱいになります。
脚本が面白いからと特別協力してくれた東映京都撮影所
それから長いこと時代劇を作り続けてきた時代劇職人の方たちも格安で参加、
一人何役もこなしながら映画を作り続けたスタッフも、
そして大河ドラマや連続ドラマなどにもたくさん出演してきてものすごい経歴が並ぶ俳優陣でさえも経費削減のため新幹線ではなく自分で運転して京都まで撮影に向かい、
暑いなかみんなで「次はなんだっけ?」「弁当はいつ来るの?」と部活のようにワイワイと作ったこの自主映画が、面白くないわけないんです。
「東映京都にこの人あり」と言われた名物プロデューサーの『なんとかしたってぇな』の一言から、
これまで数々の時代劇で活躍してきた殺陣師・衣装係・床山・照明・そしてエキストラに至るまでガチの時代劇職人たちが、この脚本をどうしても映画にして世に出したいと言って集まり、
時代劇の撮影が無い7月8月(暑すぎるため)なら使ってもいいということでオープンセットを使わせてもらい全員が汗だくで作った、
それぞれの本気がぶつかりあって完成にたどりついた愛と情熱の自主映画。
もともとは坂東妻三郎が作り、時代とともに大事に使い継がれてきた東映京都撮影所の、時代劇の本物のオープンセットで、
長いこと本当の時代劇を作ってきた職人たちと俳優が本気で取り組んだ殺陣のシーンは圧巻です。
お金はなくても、絶対に譲れない芯の部分を支えたのが本物の職人たちであるということが、この映画がチープに見えない一番の要因なんですよね。
監督・脚本・照明・編集・・・一人で11役をこなし、本業である農作業の合間に取材を受けながら宣伝を行った安田淳一監督もじゅうぶんクレイジーなんですが、
助監督として現場を仕切りながら次の瞬間は女優として撮影に参加、撮影終了後は実のお母様と一緒に小道具や備品のメンテや管理・翌日の準備まで切り盛りしていた沙倉ゆうのさんが、あちこち走り回っててんてこ舞いの監督の代わりにそこそこ大きな金額を立て替えておいてくれたり(返してもらうか映画への出資にするかはあとで決めるというしっかり者エピソードもさすがです)、
この自主映画のために舞台やテレビの仕事をいくつか断ったという主演俳優も、
全国的な大ヒットのおかげで毎日あちこちからいろんなエピソードが流れてくるたびみんなちょっとクレイジーで笑えてきます。
(C) 2024未来映画社
映画ヲタクの学生サークルの自主映画作りみたいですね。
そういう人たち、大好き!!
何かに夢中になれるって最高ですよね!
終わらない夏休み状態。
その昔、後輩の学生バイトの子が自主映画を撮るっていうんで私の家を撮影に貸したことがあったんですけどね。
それを思い出して胸がギュウッとなりました。
あの日、撮影スタッフみんなで食べたカレーライス、おいしかったな。。。
あの時の学生の子たち、みんな元気ですかー!?
・・・などとノスタルジーに浸っている場合じゃありませんね。
(C) 2024未来映画社
それにしても、劇場でお客さんたちがゲラゲラ笑ってる映画なんて久しぶり!
私もつい声を出して笑っていました。
タイムスリップというある意味王道のSFでありながら、地に足の着いたベタベタな浪花節でもあり、
荒唐無稽なファンタジーでもありながら、妙なリアリティと現実味にあふれた人間くさい人情喜劇でもあり。
そこが、2時間越えでも全く飽きさせずに最後まで夢中で楽しめるこの映画の核なんですね。
家族みんなで観られて、わかりやすくて、楽しい娯楽。
昭和っぽいその雰囲気を求めてしまうのは私が昭和生まれだからなのかと思っていましたが、
どうやら平成生まれの若い人たちもちゃんと楽しんでくれているようで安心しました。
テレビをつけるとどこかで時代劇をやってた昭和の時代、しかも祖母と同居っていう子ども時代を過ごしてきた私には、
この映画のなかで劇中劇として作られる「ザ・時代劇」という形の時代劇が、
懐かしいやら心地いいやら。
起承転結勧善懲悪時代劇たちって、やっぱり見ていてスッキリするんですよね。
子どもの頃は、「なんだぁ、今日はナイターと時代劇しかやってないのかよ~」なんて文句を言ったりもしていたものですが、
たしかに時代劇って最近はテレビであんまり見られませんもんね。
だいぶ前にここでも書いたことがあるんですけど、
土曜日の変な時間に放送してた「三匹が斬る」役所広司が好きすぎて、役所広司にソックリな外部の先生(役所広司をちっちゃくして地味にして暗くしてくたびれた感じ。→もはや全く役所広司ではない)の追っかけをしたりしてた私ですからね。
仲のいい友達と「必殺仕事人」京本政樹がカッコいいと言ってはお互いの家に泊まって「必殺仕事人」の鑑賞会をしたりもしたし、
それから大河ドラマ年末時代劇のなかで好みのタイプのイケメンを発掘するのが趣味だった私でもありますからね。
坂上忍宮川一朗太なんかが出てた「白虎隊」なんてもうほぼ『幕末版イケメンパラダイス』だったので最高でした。これで沖田総司を演じてたイケメンが、しょこたん(中川翔子)のお父様(中川勝彦)だってことを知った時はビックリだったけど、
結局は「独眼竜政宗」で政宗の少年時代を演じていたイケメンが今までで一番のタイプでした。→心底どうでもいいですね。
・・・・って、結局イケメンの話になって脱線してしまう私ですけど、
今回の「侍タイムスリッパー」のメインの〝イケおじ”たちもめちゃくちゃカッコよかったですよ。
やはり、長年時代劇で活躍してきた役者さんたちは所作も身のこなしも間合いも完璧で美しい!
主演の山口馬木也さんも相手役の富家ノリマサさんも、「知ってるーーーー!!時代劇に絶対いるーーーー!!」ってほどの、誰でも必ず見たことがあるはずの時代劇俳優さん。
お二人の、幕末の朴訥な田舎侍と、往年の映画スターを彷彿とさせる大御所感。
どちらもすごい。
ラストはまるで黒澤明「用心棒」「椿三十郎」三船敏郎仲代達矢の決闘シーンみたいな緊張感!シビれましたね。
(C) 2024未来映画社
そしてなによりこの映画の魅力は、とにかくひたすら時代劇映画への愛と情熱にあふれていること。
映画時代劇を作る裏側が丁寧に描かれていることも、
〝日本の宝”とも言うべき時代劇、それから古き良き映画撮影のスタイルを語り継ぐ場所である撮影所がこうして正しい姿で裏側まで映像に残せることも、
そしてそういった映画が、本当に映画時代劇への愛に満ちた人たちの手だけできちんと作られてそれが評価されたくさんの人に支持されているというのが、
とても素敵で素晴らしいことだと思いました。
この映画を『懐かしく』感じ、『時代劇は後世に残さねばならない大事な日本の文化』だと強く思える自分を嬉しく、日本人であることを誇らしく思える映画でした。
観終わったあと、「やっぱり私は日本人なんだなぁ(昭和の。)」
「日本人で良かったなぁ(昭和生まれの。)」
と、しみじみ思った私でした。
この映画を観たら、絶対に最後のエンドクレジットまで全部見てください。
同じ名前があちこちに出てきて笑います。
もはやギャグ。
低コスト短期決戦の香港映画もビックリの八面六臂ぶり。
パンフレットも手作り感満載です。
監督自身が原稿を書き、農作業の合間に必死で完成させたパンフレット
昔の、1980年代の映画のパンフレットを彷彿とさせる、こちらもオーソドックスな懐かしい感じのパンフレットです。
1200円と、ほかの作品のものよりも少しお高めですが、それもまた自主映画のツライところ。
映画と監督の応援(推し活)のつもりで、購入していただけるとありがたいです。
撮影のときの裏話や愚痴や(!)トラブルのお話まで包み隠さず書いてあって、読み応えありますよ!
ぜひ読んでみてくださいね!


さて、今まさに全国的にめちゃくちゃ話題になっている映画「侍タイムスリッパー」を、ドンピシャなタイミングでフットワーク軽く上映できることになったくせに、
それを紹介しようというブログは2週遅れという相変わらずなズボラっぷりであちこちからツッコミが来そうな私ですがまあ仕方ない。
そういうのは全スルーで( `ー´)ノ
(→オバチャン化により無敵の最終形態へと進化)
この時期いつもお客さんが少なくて大苦戦するんですけど今年はこの「侍タイムスリッパー」のおかげでそこそこフロアが賑わってくれそうな予感なので、しばらく上映すると思います。
もっと若い人たちにも観てもらいたいしね!!
なので情報はちょっと遅れてしまいましたが、ここでいったん〝中の人”も自信持っておすすめする作品ということをアピールさせていただきました。
それに、体力的にももう無理しません。
歳も歳なので。
ブログ書こう!書かなきゃ!とは思うんですけどね。
すぐ意識失う(眠っちゃう)し、途中まで書いてあったことも忘れるし、そもそも腰が重すぎて休みの日にまで映画館に行くことじたいが億劫で観れてもないし!
何なら今日も雨なので、出るのやめちゃいました(*_*;)
X担当のNさんに怒られそう。。。
彼女は私とは全然違うタイプのアクティブなヲタクなので、休みの日もしょっちゅう大通りにいるし、遠方(県外も!!)にだってフットワーク軽く映画観るだけでも行けちゃう人なので、
私が「めんどくさくて観なかった」とか「雨だからやめた」とか言うと、
「(信じられない・・・・!理解不能!!)→心の声」みたいな顔をして「(心底軽蔑!!)」みたいな目で見るんですよね。
仕方ないじゃん、歳なんだから!!
ユーだってそのうち、一日何本も映画観るのとか遠くに映画観に行くのとかしんどくなる日がくるんだからな!!
と一応、負け犬の遠吠えで抗ってはいます。
でも彼女は彼女で「日本映画は観ません!!」とふだん豪語しているんですけど(→ゴジラは何回も観るくせに!)、今回は珍しく観る気になって、観たら気に入った様子の「侍タイムスリッパー」なので、
やはり中劇としては『スタッフおすすめ』作品になりますよね。
現在、いぶし銀の映画館スタッフだらけの中劇も迷わずおすすめできる映画をやれているのがほんとに嬉しい!
なので、ノーマークだった方もぜひ、観に来てみてほしいなと思います。
私も、すっかり外に出なくなり大好きだった映画も全然行かなくなってしまった母を誘ってもう一度観ようかなと思ってます。
みなさんも誰かを誘って観に来て、周りの方にもすすめてください!
絶対に楽しいので大丈夫!
秋にピッタリの、心が晴れやかになる、気持ちの良い映画です。
重い腰を上げて、映画館通りへいらっしゃい♪
「まずお前がな!!」というツッコミありがとうございます。)



★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/