2019年3月15日金曜日

本格サスペンス&超おバカ&ドラえもん

こんにちは。
大通りの、開店前のカラオケボックスに行列ができるようになり、
「あ、春休みに入ったのね。。。」
と思っていたのに。
今朝はこの雪!
もうー春だと思ってコートとか靴とか春物にシフトチェンジしちゃったじゃないか(゚Д゚)ノ!
しょうがない。盛岡だもんね。
そういえば、私の中学の卒業式も吹雪だったなあ・・・。
〇十年前ですけどねー!
ま、雪だろうが吹雪だろうが、とにかく春って、、、いいよね(*‘∀‘)
でも、楽しそうにはしゃぐ中高生の姿は、
疲れきったオバチャンの目には眩しすぎる・・・!
オバチャンは、最近またちょっぴり太って苦しくなってきたコートの前を手できつくおさえ、
足早にそのカラオケボックスの行列の前を通りすぎるのでした。
イイヅカ前で待ち合わせ、
マクドナルドでおしゃべりをして、
カラオケでは今のようにタブレットなんかじゃなくてブ厚い本をめくって曲を選んでいたころの、
若いころの自分の姿をうっすらと思い出しながらね(;'∀')
あぁ・・・私のこの足は、このお腹はいつからこんな見るも無残な状態になってしまったのか(/_;)!!
・・・・・・。
せっかくの春なので、哀しいお話はこのへんにしておきましょう♪

まずはいよいよ春休み突入のお子様たちのために「ドラえもん」の混雑状況から。
(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019
1週目も2週目も、たくさんのお客さんが来てくださった「ドラえもん」
一番人気はどうしても9:30の回。
席はあるんですが、みなさんやっぱり上映開始近くになってから受付、という方が多く、
9:30前後は受付が混みあっていました。
一番混みあう回の上映開始時間なのでちょっとごちゃついてしまい、
走ってトイレに向かったり、予告が始まってしまって急いでジュースを買ったり、
なんてこともありましたので、
9:30の回を観るのなら、
朝早くてしんどいですけどなるべく早めに劇場に着くようにしたほうが、
ギリギリで焦らずにすみますよ!
特に用事が無いのであれば、午後の回がおすすめ。
早めに受付をすませて整理券を取っておいて、
お昼を食べたり買い物をしてから映画を観るようにすると、
気持ちもゆったり、席もゆったりでいいことづくし☆
グッズはぼちぼち品切れのものも出てきてますのでお早めにどうぞ。
そして春休みなので平日にいらっしゃる方も増えてくると思います。
春休みとはいえ、平日は土日に比べるとだいぶ静かなので、
平日に来ることが可能な方にはおすすめです。
ただ、水曜日のレディースデーや毎月1日の映画サービスデーは、
安いのでやっぱりふだんよりは混みあいます。
しかもやっぱり午前中の回が人気なので、
できるだけゆっくりめの回でのご検討&早めの受付をお気をつけいただければと思います。
サービスデーでも、お席がないというほどではないと思いますけどね。
開場時間は連日9:00です。
エレベーターも9:00にならないと5Fまで上がらないので、
それより早く着いてしまった方は、4Fでエレベーターを降りて階段で5Fまで上がっていただき、扉の前でお待ちくださいね!


さて。
4月の「名探偵コナン」「クレヨンしんちゃん」が始まってしまうと、
スクリーンが2つしかない中劇は、
アニメと「午前十時の映画祭」しかなくなってしまう・・・( ゚Д゚)
ので、その前に大人の映画をぎゅぎゅっと集めておきました。
明日3月15日公開『迫り来る嵐』
(C) 2017 Century Fortune Pictures Corporation Limited
全体に漂う暗く、重い雰囲気。
そしてひたすら降り続く雨。
連続殺人事件の解明に、取り憑かれたようにのめりこんでいく男。
そう、何かに似てるーと思ったら、
韓国映画『殺人の追憶』に似てる!
そして、同じくらい面白かった!
舞台は1997年。
香港返還に揺れる中国側の目線で描かれる本格サスペンス。
どこにでもいるような普通の人物が、
激変する時代と社会に飲みこまれ翻弄されていく姿がリアルでせつない。
暗くて重いけど、気分が悪くなるような感じではないのでご安心を。
殺人事件そのものではなく、
それに振り回され、執着していく哀しい男の姿を描きだす人間ドラマです。
一人の人間が徐々に心のバランスを崩していく背景に、
大きな時代のうねりや抗うことすらできずに流されていく古き良き時代への郷愁が浮かびあがり、なんとも切ない。
じとじとと降り続く雨と、どんよりとスクリーンを覆っている鉛色の空が、
その時代の中国の地方都市の閉塞感を象徴しているのに、
映像は常にシャープでスタイリッシュなのが不思議。
説明も長いセリフも省いて映像ですべてを見せる表現も、
容疑者らしき人物を追いかける緊迫のアクションシーンも、
そして衝撃のラストまで、
ほとんどが主人公の主観で描かれているのもポイント。
それによって観る側は自然と主人公の目線になり、
中国という特殊な国の、しかもそのターニングポイントともいえる独特な時代のなかに入り込み、その雰囲気を実感しているような感覚になってくるのです。
国中が波立つようにざわめいていた1997年(香港返還)
急ピッチで準備が進められ大きく国が動いた2008年(北京オリンピック)を、
まさにそのなかに立っているかのように感じます。
もりおか映画祭でも上映した「メイド・イン・ホンコン」では、
香港の返還によって何かが喪失し自由が奪われるかもしれないと怯える香港側の目線でその独特の空気を切り取っていましたが、
今回は、中国から見れば夢のまた夢、おとぎ話の中の国のようだった香港が返還されることにより、この国が大きく変わっていくのかもしれないという期待と不安が入り混じった中国側の雰囲気を感じ取ることができます。
主人公を演じるのは人気テレビドラマ「項羽と劉邦」で知られるドアン・イーホン
彼は、愁いをおびた横顔やたたずまいが、どことなく故レスリー・チャン(午前十時の映画祭でも上映したカンヌ映画祭グランプリ作品「さらば、わが愛」など)を思い出させ、
レスリーが大好きだった私としてはときどき胸が苦しくなったりもして、
懐かしいようなせつないようななんともいえない気持ちにもなりました。
東京国際映画祭では最優秀男優賞芸術貢献賞
アジアン・フィルム・アワードでは新人監督賞を受賞。
思わず息を呑む予想外の結末と、
今や映画市場がアメリカを抜いて世界第1位になると見込まれている中国映画界の実力は、
ぜひ自分の目で、スクリーンで実感してください。。
公式サイトhttp://semarikuru.com/


そして同じく明日3月15日公開『パペット大騒査線』
(C) 2018 STX PRODUCTIONS, LLC. All Rights Reserved.
こちらも殺人事件のお話。
・・・って、もうバカにもほどがある!
この作品で起こる連続殺害事件の被害者は、なんとパペット(;'∀')
アグレッシブなおばさん刑事と、ハードボイルドなパペット私立探偵が、
巨大な陰謀渦巻く事件と対峙!
プロフェッショナルなグループが本気でバカやってるという、
中劇得意のおバカ映画。
全米ではパペットなのに暴走しすぎてR指定となったにも関わらず、
日本ではまさかのPG-12(12歳以下は保護者同伴)。
『テッド』を超える過激さで贈る、エロくてエモくて抱腹絶倒のバディ・アクション・ムービー。
この写真見て、「なんか・・・あれ?」って思った方、正解です。
このパペット、何かに似てる・・・!
子どものころに教育テレビで見てた、そう、『セサミ・ストリート』
なにしろこの映画の監督は、『セサミストリート』のキャラクターを生み出したパペット作家のジム・ヘンソンの息子(ブライアン・ヘンソン)!
なのに、可愛いらしいパペットたちが“凶器” と思わしき犬に頭と腕を噛まれ引きちぎられたり、銃に撃たれて綿だらけになったりと、大変なことに。
それどころか、パペット同士のメイクラブシーンがあったり、
ドラッグ(?)の吸引シーンもあったりと、
とにかくやりすぎのドタバタコメディ。
下ネタもつめこみすぎて、本家「セサミストリート」から訴えられたという、
残念なのか、いい宣伝になったと喜ぶべきか迷う事態も引き起こし、
物議を醸しながらも驚きの日本公開が決定。
それでも存外、ストーリーはしっかりとまとまっているし、
アメリカのおバカ映画にしては日本人でもちゃんと笑えて逆にビックリ。
もちろん万人受けは絶対にしないのである程度の覚悟は必要ですが、
アメリカ映画の下ネタが嫌いじゃなければ、
なんにも考えないでただただクスクス笑える楽しい映画。
なにげに現実社会を風刺してるのがブラックで、いいスパイスになってます。
公式サイトhttp://puppet-movie.jp/


というわけで、定番の「ドラえもん」と「殺人事件」(?)2本でお送りする春休み突入の中劇でした。
このあとも個性的な作品たちが控えておりますので、
いよいよ暖かくなってきた(のか?)盛岡ですしね、
春の休日、何をしょうかな~と迷ったらとにかく映画館通りへいらしてみてください♪


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