雪、すごいですねえ。
まあ、関東などとは違って、このくらいの雪は当たり前の盛岡。
東京みたいなパニックはないですけど、
朝の、家の前の雪かきや車の雪おろし、
渋滞のための30分前行動に、給湯器や水道の凍結対策と、
めんどくさいことが山積みですが、
もうやるしかないのでやるんです。
ほんとはやりたくないし、灯油代や凍結対策のための電気代やなんかがかなり冬の生活費に影響を与えるので超ブルー。
エアコン一つで冬が越せる地方とは、かかるお金が全然違うと思うんですよ!
国からの補助金が欲しいですよね!
とはいえまだ1月。
北国の冬はまだまだこれから。
もうしばらくは辛抱ですね(+_+)
さて、今回ご紹介するのは明日27日公開の作品
『星めぐりの町』
(C) 2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会
なんと、御年76歳、俳優生活55年の小林稔侍初主演作品。主演と聞いて、「荷が重い」と一度断ったという小林稔侍。
「小さな町で豆腐屋を営み、実直に生きる主人公」ということで、
それならやりたいと、オファーを受けたらしいです。
この作品、なにげに岩手と関連する作品なのも気になるポイント。
舞台は愛知県豊田市。
人口42万人、豊かな自然とものづくりが共存する町です。
そこで、こだわりの手作り豆腐を作り続ける小さな豆腐屋に、
東日本大震災のときに岩手で被災し、家族全員を失った少年がやってくるところから始まります。
(C) 2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会
そして小林稔侍演じる豆腐屋の主人の、亡くなった妻の実家は岩手県花巻市の設定。宮沢賢治「雨ニモ負ケズ」をキーワードに、
普通の街で、普通に暮らす人々が織りなす、
あたたかくて優しい、心の再生の物語。
監督は2005年に中劇で上映した映画『蝉しぐれ』の黒土三男。
監督自身が東日本大震災で被災して自宅が半壊、
今回の映画の舞台である愛知県豊田市に移住したことから、
この街で人と自然に誠実に向き合い、
額に汗して働き、ひたむきに生きる人びとの物語を映画で描こうと思ったといいます。
観光地を回る映画ではなく、
普通の小さな町で、そこに暮らす普通の人々の生活を静かに、丁寧に描いた作品。
派手な演出もドラマティックな盛り上がりもないけれど、
傷つき、心を閉ざしてしまった少年の心の再生と成長、
それを温かく見守る人びとの優しさや丁寧な暮らしぶりが心に沁みます。
妥協することなく実直に豆腐を作る職人の姿、
かまどで炊くごはんや、炭火で焼いた魚。
厳しい自然に家族を奪われた少年が、
自然の美しさと人びとの優しさに癒され、
おいしいものをおいしいと感じ、
少しづつ心を開いていく過程を、
季節の移り変わりとともにゆっくりと写しだします。
「なんか、懐かしい。この感じ好きだなあ・・・」
と思ったら!
30年前、大好きだったドラマ「親子ゲーム」「親子ジグザグ」の脚本を書いていたのが、この黒土三男監督だったのでした。
どちらも、下町のラーメン屋や定食屋を営む主人公がちょっと問題のある少年を引き取って一緒に暮らすお話・・・。
泣いたなあ・・・って、そういえばお話、似ているじゃないですか!
この監督はほかにも「とんぼ」も脚本を書いていたんですね。
あれも良かった。。。!
なるほど!
この監督はとにかく、人と人とのつながりや、普通に暮らす人びとの何気ない日常をあたたかく描きだすのがうまいんですね!
長渕剛がまだ筋肉ムキムキじゃなくて爽やかな笑顔も見せてコミカルな演技をしていたころですよ。
いい役者だったし、いいドラマに出てた!
そういえばあのころのドラマってほんとに面白くて、毎日、ぶっ続けでドラマばっかり見ていたなあ・・・!
「うちの子にかぎって」とか、「パパはニュースキャスター」とか、めちゃくちゃ面白かったですよね!
あの頃の岩手は民放が2局しかなかったので、
私と同世代の方とはテレビの話をすればたいていは盛り上がるんですけどね。
あんなドラマが見たいなあ(>_<)!
ちょっと話がそれましたが、
そんなわけで、「星めぐりの町」です。
こういった、心を動かす人間ドラマで大事なのがやはり出演者ですよね。
小林稔侍の、言葉は少ないけど優しさ溢れる昭和のお父さん感、頑固な職人感がまさに主人公そのもの。
(C) 2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会
監督からも「役作りは必要ない。そのままの稔侍さんで」と言われていたそうですよ。バラエティ番組では、過去に共演した女優さんたちから「実はスケベ」というアウトな一面が暴露されていましたが(^-^;)
昭和の銀幕俳優ですからね、ヤンチャなのは当たり前。
映画の中で、尊敬する昭和の大スター・高倉健さんからもらったというジャンパーを着て健さんと共演しています。
主人公はもちろんのこと、
心を閉ざした少年役には今回オーディションで選ばれたシンデレラボーイの荒井陽太くん。
演技の経験ゼロですが、朴訥で不器用なその雰囲気は、天才子役にはなかなか出せないものでしょう。
さらに小林稔侍の娘役で檀蜜。
意外にも作業着のよく似合う男勝りな役がハマっています。
ほかにも高島礼子、平田満、六平直政など、個性的な顔が脇を固めます。
四季折々の町の風景とともに、
静かに心癒されるこんな作品で、
真冬のひとときをほっこりと過ごしてみるのもいいのでは?
公式サイト→http://hoshimachi.jp/
小さな町の普通の人々の暮らしを描き出す作品がもう一本。
『ギルバート・グレイプ』
Ⓒ1993 DORSET SQUARE FILM PRODUCTION AND DISTRIBUTION KFT.
言うまでもなく、若かりしころのジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが兄弟役で共演した作品。今はあまり見なくなってしまいましたがジュリエット・ルイスも好きだったので、
私にとってはかなりツボなキャスティング。
実は私、この映画を映画館で観たときに、
「やっぱり映画館で働きたい!」と思い、
帰りに履歴書を買って帰り、翌日に面接に行ったんですよね。
懐かしいなあ。。。
ただただハートウォーミングというわけじゃなく、
超肥満の母、知的障害のある弟、
そして閉ざされた生活に未来への希望を完全に失ってしまっている主人公と、
一癖も二癖もあるんですけど、
それでもやっぱりなぜか心を鷲掴みにされた、
印象的な作品です。
私はこの年のアカデミー賞助演男優賞はレオ様で良かったと思うんですが、
受賞は逃しているんですよねえ!
なぜかアカデミー賞には嫌われているような感じだったレオ様。
5度目のノミネートでやっと2015年、最優秀主演男優賞を獲りました。
このときは、心から「おめでとう(>_<)!!!」と思いましたよ。
私とほぼタメなので、今ではすっかり脂ののりきった重厚な演技と存在感を見せるスター俳優となったレオ様ですが、この『ギルバート・グレイプ』でのマッチ棒みたいにヒョロヒョロの十代だった彼の神がかり的な演技は必見。
ジョニー・デップも、まだまだイケイケの若手俳優だったころ。
モテ男オーラをすっかり隠して、田舎の鬱屈とした日々を送る青年を見事に演じきっています。
私も今回、絶対にスクリーンで観直したい作品。
観たことがないって方は、絶対に観てくださいね!
公式サイト→http://asa10.eiga.com/2017/cinema/709.html
それから、今日・明日と舞台挨拶の生中継がある
『CINEMA FIGHTERS』ですが、
劇場窓口で整理券を発行中です。
料金は通常料金、前売り券を持ってる方はその券で観られますし、
まだお席もありますので、迷ってる方はぜひいらしてくださいね!
ついつい夜更かしをしてしまい、やっとウトウトと眠りかけてきたころ、
急に外にすごい音をさせて除雪車がやってきて、
しばらくそのまま除雪を続けるので眠れない(-_-;)
雪国あるあるですよね。
いや、ありがたいのだ。
夜中のうちに、家の周りを除雪していてくれるんですからね。
でも。
でもでも。
寝せてくれ(ノД`)!
もちろん、夜更かししていた私が悪い。
そう、これを書くのに夜更かししていたのです( ゚Д゚)
そして起きたら玄関前を雪かきです。
・・・しんどい。。。
春よ、来い(+_+)!!
マジで。
★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile