陽が長くなったという話をしたあと、
まんまと大雪。
うん、そりゃあそうですよね。
まだ2月の盛岡ですからね(^_^;)
3月末までは普通に雪が降る北国・盛岡です。
「もう春!?」なんて甘かった☆
でも、春を待つこの季節にピッタリな、
待ちに待ったこの映画、いよいよ公開です!
「彼らが本気で編むときは、」
(C) 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
いやあ~…待った待った!半年待ちました(>_<)
上映が決まってから半年。
ほんとに楽しみにしてたんです♪
もう嬉しすぎて、何から話したらいいのか頭が真っ白です。。。
まずは・・・・荻上監督のことから。
『かもめ食堂』(2006年)
『めがね』(2007年)
いいですねえ!
『かもめ食堂』を観たとき、軽く衝撃を受けたのは私だけではないと思います。
と言っても、別に衝撃的な内容では全くないし、
ものすごく奇抜な何かがあるわけでもない。
余計なものが全くない、ほんとうにシンプルな映画。
出てくる人間も、せりふも、登場する小物たちも、
もちろんストーリーも、いらないものが全部削ぎ落されて、
すべてがシンプル。
そしてすべてが心地いいのです。
って、なんか前回もこんなようなこと言った気が・・・
そうだ。「ちょき」だ。
(http://moriokachugeki.blogspot.jp/2017/02/blog-post_17.html)
そっかー・・・私、こういう感じの映画が好きなんだ(゚∀゚)
「かもめ食堂」。
出演者は、小林聡美、もたいまさこ、片桐はいり。
いいとこきますよねえ!!
ナチュラルな佇まいの彼女たちの、
余計なことは全然喋らないのになんとなく耳にも心にも残る会話が印象的。
灰色の空、何もないシンプルな空間で営まれる食堂、
そこに静かにひっそりと空気のように置かれている素敵な食器や小物たち。
そして日本から飛行機で普通に11~12時間はかかる、異国の地・北欧で、
なぜかその風景にも街並みにも
人々にすらなじんでいるキャストたちの自然な姿にも驚きましたが、
舞台となった北欧・フィンランドの薄青い曇り空が、
なぜかすごく気持ちいいし、
その映画の全てをあらわしているような感じがしました。
さんさんと太陽が降り注ぐのではなく、
かといって雨が降ってる感じでもない、
みんないろいろあるよね、でもいいんじゃない?
みたいな空気感。
表現するのがすごく難しいですけど。
そしてその洗練された映像の中でひときわカラフルに色を放つのが、
食堂で出されるおいしそうな料理たち。
豪華な料理ではまったくなく、
お母さんの作るようなおにぎりの、海苔のパリッとした感じや、
シナモンロールの甘い香り。
食べ物の匂いや味まで伝わってくるような、
まるでそれが主役のような、静かでシンプルな作品でした。
出てくるおいしそうなお料理は、
この荻上直子監督の作品で一躍有名になり、
その後、数々の映画やドラマのフードコーディネーターとして活躍する飯島奈美さんのごはんたち。
もう、私の好きな作品のごはんは、たいていこの方の手によるもの!
「南極料理人」「深夜食堂」「舟を編む」「ごちそうさん」。
(そして今ハマっているドラマ「カルテット」も♪)
私もこの「かもめ食堂」で飯島さんの虜になり、
この方の「シネマ食堂」という本を買って、
何度も何度も読んで(見て)います。
作らないけどね(→作れない)(^▽^;)
この、荻上監督や飯島さんのことを知らないよ、という方には、
私はいつもわかりやすくパンのCMのお話をします。
小林聡美さんがシンプルなキッチンでサンドイッチなんかを作って食べるCMありましたよね?(今は深津絵里さんがやってますよね♪あれも素敵♡)
あれが、まんま「かもめ食堂」です。
荻上監督と飯島さんの作品です。
良かったですよねえ~(´▽`*)
・・・って、あれ?「かもめ食堂」の紹介してるんだっけ?
って感じになってきたので戻します(^_^;)
そう、この荻上直子監督&飯島奈美さんの組み合わせが、
今回の「彼らが本気で編むときは、」でまた見られるわけなんです!
丁寧に作られた、おいしそうなおうちごはんの数々を見ているだけでも幸せな気持ちになります。
荻上監督の、母になり、アメリカ移住も経験しての、5年ぶりの新作。
しかもオリジナル脚本。
監督自身、「荻上直子、第二章」と銘打った自信作です。
「かもめ食堂」や「めがね」で“癒し系監督”と言われたのが納得いかず、
今回は「癒してなるものか!」という気合の入れようです。
そしてそして、なんといっても大事なのはキャストですね!
それこそ、キャスト選びが重要な荻上作品。
監督がどうしてもとオファーしたのは、生田斗真くんでした♡
もいっちょハート♡♡
最高ですね!
わかる!
荻上監督、私と同世代だしな~(*‘∀‘)
話しが合いそうだなあ~♡
まあとにかく、優しさに満ちたトランスジェンダーのリンコという難しい役を、
今、ノリにノッてる生田斗真くんで。
私はもう、前にも書いたような気がしますけど、
斗真くんが小学生のころから大好きで。
朝ドラ「あぐり」でビビビ(゚∀゚)!
ウエンツと一緒に出てた「天才てれびくん」だって見てたしね。
痛いけど時効だから言っちゃうか、
ジャニーズJr.の東京ドームコンサートに行き、
入り待ちをしてプレゼントを渡したことも。。。。
あ、引きました(^_^;)?
ええ、そのころもうすでにいい大人でしたけどね。
(「ちょいちょい入れてくるエピソードが、いちいちディープで引くわ!痛い!」と友人にダメ出しをされる私ですが、気にせずいきます☆)
で、彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオに、
CMの浦島太郎で大ブレーク、
去年の紅白歌合戦にも出場した桐谷健太。
彼も、「パッチギ!」やドラマ「タイガー&ドラゴン」がすっごく良くて、
ずっと気になっていた役者さんです。
最近、なんとなくいい意味で力が抜けてきてさらに魅力が増したような気がします。
この二人が暮らす家にやってくる孤独な少女・トモの柿原りんかちゃんもまたイイ!
寂しさから他人に壁を作っているような少女が、
不思議な暮らしに慣れてきて徐々に心を開いていく様子を、
ものすごく自然に演じています。
そして、自分の心と体の違和感に悩む少年時代のリンコを温かく受け入れて優しく包み込む母親役が、これまた私も大好きな田中美佐子さん!
去年、訃報が伝えられたりりィさんも出てますよ。
イイですねえ!
これまでの作品とは違う!
と監督自身が仰っていますが、
それでもやっぱり、余計なものを排除したシンプルで心地のいい雰囲気や、
いつまでも観ていたいと思える洗練された映像、
観ていて絶対にお腹が鳴りそうな、おいしそうなお料理、
主張はしないけど、よく見るとめっちゃ素敵なインテリアや小物たち。。。
は健在ですよ♪
そして、彼らが本気で編むものとは・・・・?
つい最近、ベルリン映画祭でLGBTをテーマにした作品の賞を獲ったこの作品。
まだまだ世界中でフィーバーを巻き起こしそうな予感。
波に乗り遅れる前に要チェックですよ(*‘∀‘)/
公式サイト→http://kareamu.com/