2025年3月24日月曜日

アカデミー賞おめでとう!&いろんなありがとう!の巻。

こんにちは。
春だぁぁぁ~!!!
と思ったらまた雪!!
ぽかぽか春らしい暖かい日があったのにまだモコモコの真冬用アウターを着ていた私でしたが、
映画を観に来てくださっていたマダムたちがうっすいトレンチコートなんかを着て軽やかに談笑しているのを見て「ヤバい!春物着なくちゃ!!」と思い急いで春物のコートを出した翌日、大雪でした(/_;)
・・・・だよねぇ~!!そんなすぐ春になるわけないよね!盛岡が!
まさにこの時期、〇十年前の私の中学の卒業式も大雪だったのを思い出しました。
ほんとは卒業式のあと、下級生や先生たちなんかが外で手を合わせてトンネルを作ってそのなかを歩いていくみたいな儀式があったはずなんですけど、
あまりに雪がすごいし寒くて外にいられないというので「解散!トンネル無し!」みたいになってなんだかみんな中途半端にこのまま帰っていいのか名残を惜しむべきなのか微妙な感じでちょっとうだうだしていたけどやっぱり寒くて結局パラパラ帰っていったという残念な記憶。
卒業式は雪、なんなら入学式も雪なんてこともある、北国盛岡の春です。
そして今日は小春日和。なのにやっぱりモコモコアウター着てる私。
春だというのに、常にいろいろ後手後手で残念な人です。

さて、前回、米アカデミー賞日本アカデミー賞も発表前で、珍しく時期もどんぴしゃにノミネート作品を上映していてドキドキな中劇でしたが。
ありがとうございます!!
米アカデミー賞では「ブルータリスト」エイドリアン・ブロディ最優秀主演男優賞を受賞!!
(C) DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES (C) Universal Pictures

日本アカデミー賞では「侍タイムスリッパー」最優秀作品賞を受賞!!
(C) 2024未来映画社
いやぁ~・・・・素晴らしい!!
最高ですね!!
いつも、ノミネートにかすりもしなくてヤケクソ気味に「そっかーアカデミー賞シーズンかぁ・・・ま、うちらには関係ないけど!」なんて強がりを言って授賞式のテレビ中継もあえて見ないなんてこともあったりする寂しい中劇だったりするんですが、
今年はソワソワワクワクして楽しいアカデミー賞シーズンでした(´ー`)
米アカデミー賞は平日の朝。仕事中だしBSなので見られず。
チラチラとスマホで速報を見ながら、X担当のNさんと「どうなった?誰が獲った?」などとやっていました。
それもまた楽しいんですよね!
中劇で上映中あるいはこれから上映の作品がノミネートされていて『もしかして受賞いけるかも!!』って思いながら授賞式を迎えるのって楽しいんですよねーーー!!
エイドリアン・ブロディは、「戦場のピアニスト」史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞してからそれはもういろんなことがあったようですが、役者としてやはり第一線に残り続けて再びオスカーを手にしたのは本当に素晴らしいことですよね。
(C) DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES (C) Universal Pictures
「ラ・ラ・ランド」デイミアン・チャゼル監督の新作のオファーがきているなんて噂もありますが、人生もエンタメも経験を積み重ね、酸いも甘いも噛み分けて、そのすべてを芸の肥やしにして、顔の皺も、混じってきた白髪すらも色気に変えて進化を続けるイケオジ俳優のこれからが楽しみです。

それから日本アカデミー賞
こちらは久しぶりにちゃんと最初からテレビ中継見ましたよ。
「侍タイムスリッパー」、脚本賞、監督賞、主演男優賞も獲れると思ったんですけどね。
ほんとに絶対いける!!と思ったんですけどね。
発表が進み、そっか・・・これもダメか・・・こっちも獲れないのか・・・。
もう見てるのしんどいな・・・。って途中イライラして、
「なんだよ!結局今年はあれかい、〇Χ(ピーーーー!自主規制)の年なんだね、去年は※▽(ピーーーー!自主規制)だったからね、順番にね、持ち回りだよね、あーおもんな!もう見るのやめよかな!!」とか、
「ハァ!?なんで!?そんなわけないでしょ!こんなの〇Χ▲※¶§(ピーーーー!自主規制)だけじゃん!審査員、ほんとに映画観て決めてるんか!?」
などと毒づいて(怒られます。超怒られます。)、
ほんとにリモコン持ってテレビを消そうとまでしていた私でしたが、
これでも一応大人なので、
「いやだめだ。ちゃんと最後まで見よう、仕事だもの!うちで上映してるやつが獲れなくたってそんなのいつものことじゃん(言い方)!たとえ受賞を逃したとしても、最後まで見届けてとにかく自虐でもいいからネタにするまでが仕事でしょうが(言い方)!!」
と自分を奮い立たせてがんばって見ました。「終わった瞬間、消してやる!」と今すぐテレビ消せるようにリモコン持ってね。
最後の最後、番組も終わる時間になり、そうかそうかさんざん期待させといて主要賞の受賞は無しのパターンね、小さな配給会社だからね、よくあることよね、はいはいわかりましたー・・・・と、心が折れてほんとにいよいよもう見るのやめようとテレビを消そうと思った瞬間、最優秀作品賞の発表。
「侍タイムスリッパー」
え!?・・・・・嘘!マジで(゚Д゚)!?
完全に諦めて、「あぁ終わった・・・もう寝よう」と思ったところでの最高賞受賞。
軽くパニックになりつつ、ちゃんと受賞スピーチを見ようとテレビの前に正座したら。
その瞬間、中継終了。
・・・・・・・・・・・・おおおおおおーーーーーーいっ!!!!!
受賞スピーチどころか、「作品賞は、『侍タイムスリッパー』」ワァァァァ・・・・!!
くらいで中継終わりましたよね!?
早っ!え、まだ終わりじゃないよね!?今まで2時間、さんざんいろいろ流してきたじゃん、
たっぷり時間とって事前インタビューとかやったの流してたじゃん!
そもそも完全生放送じゃなかったよね!編集でどうにでもできたよね!?
なのに、最高賞の発表したら即終了!?って、ウソでしょ!?
いや、余韻も何も、受賞コメントも何も。
一言も聞けませんでしたよね!?
最高賞の発表後、すぐに終了はビックリでした。
え、最優秀作品賞獲ったの「侍タイムスリッパー」だよね?気のせいじゃないよね?
放送終了後、あっけにとられた状態で、無。になっていましたが、しばらくして「そうか、ほんとにもう終わったんだ。受賞インタビューはTverで♪って、オーーーーーーーイ!!!」
と、やっとツッコんだ私でした。
え、Tverそういう使い方?見逃し配信サイトじゃなかったんかい。
いやまあなんかもう、いろいろ言いたいことはあるけども!
ていうか欲を言えば監督賞も主演男優賞も脚本賞も欲しかったけども!
いろいろね、事情もあるよね!
まあいいよ!言うても日本アカデミー賞の最高賞は最優秀作品賞だからね!
それを獲ったのが「侍タイムスリッパー」だからね!
何部門制覇とかじゃないから地味、とか、自主映画だから認知度が、とか、そういう外野の雑音なんかもうぜーんぶどうでもいいんで!!
「侍タイムスリッパー」は、ほんとに面白かったし、愛にあふれてて優しくてわかりやすくて楽しくてハッピーな、最高の映画だったもん。
(C) 2024未来映画社
忖度じゃなくて、ほんとに作品賞にふさわしい映画なので、獲れてよかった!
とにかく今年の作品賞は、中劇でやってる映画でしたからね!!!
→こんなことめったにないのでマウント取りたくて仕方ない残念な映画館スタッフ。
しかしよく獲れたなあ・・・。
大きな配給会社でないばかりか、監督が自分の車やなんかを売ったお金を製作費にあてて作った自主映画最優秀作品賞
これはほんとにすごいこと。
これも、映画ファンだけでなく一般のたくさんの方が劇場に足を運んで観てくれて、他の人にすすめて盛り上げてくれたからなんですよね。
ほんとにありがとうございます!!
中劇でも、「何回も同じ映画観るなんてこと、初めてだよ!」とか、「友達にすすめたよ!」とか、たくさんの嬉しいメッセージをいただいています。
賞レースに関してはいろいろ思うことはありますが、「侍タイムスリッパー」は、年々厳しい状況になりつつある映画業界や、コロナ禍以降ドラマも映画も予算を組むのが難しくて活気を取り戻せていない時代劇界隈のためにも、映画業界全体で、日本が世界に誇るエンタメとして全力応援すべきものの最たるものが時代劇だと思うので、そのへんの危機感とともに「やっぱり時代劇っていいよね・・・大事にしたいよね」みたいな空気も映画業界や映画ファンに送り込めただけでなくたくさんの人たちに伝えられる重要なコンテンツだったと思うので、こういった低予算の映画をたくさんの人が映画館に観に行ってくれて作品賞だけでも受賞できたことはとても素晴らしいことだし、日本映画界も悪くないじゃん!と思いました。
公開から5か月、今もたくさんの方が劇場に観に来てくれています。
この輪が、もっともっと広がってさらにたくさんの人たちにこの映画の素晴らしさが伝わっていくといいなと思います。
お客さんがコンスタントに来てくれれば上映も続けられるので、この映画の応援のためにもぜひ、映画館に観に来てくださいね。
それにしても馬木也さん主演男優賞いけたよなぁ~・・・・(/_;)!!!(まだ言ってる)
現在、映画の公式サイトでは監督が収穫したお米などが当たるキャンペーンも開催中。
そちらも要チェックです♪


さてさて、ごちゃごちゃといつまでもアカデミー賞について自慢げに語り続けられてもうんざりしますよね。
いつの間にか春休みシーズンに入っていた映画館、前を向いて次の話題に参りましょうか。
春休みに入り、子どもたちもたくさん劇場に来てくれています。
なにしろ今年の春休みの中劇「アニメ祭り」
定番の「ドラえもん」「モノノ怪~火鼠~」「しまじろう」に今週末からは「きかんしゃトーマス」まで!
おかげさまで、週末を中心にたくさんのお客様が来てくれていて、中劇はまたギリギリ首の皮一枚つながりました。
ありがとうございます!!
とはいえ、席が無いほど混みあっているわけではないので、
春休みに子供映画を観ようという方は上映時間より少し前に劇場に着くようにしていただくくらいで大丈夫。
不安な方や、好きな席を取っておきたいという方は事前にオンラインで席を購入してもらうといいと思います。
幼稚園・保育園や学校で配られた割引券や劇場公式サイトに載っているクーポンを使う方は劇場窓口での購入をお願いします。
駐車場のサービスは、金田一・MOSS・リリオです。
飲食物の持ち込みOKですが、山盛り&激安で有名な中劇ポップコーンもぜひお試しあれ。
春休み、ご家族で映画を楽しんでくださいね!
そしてそれが落ち着いたころ、映画ヲタクのみなさまの出番がやってまいります。
ゴールデンウィーク「名探偵コナン」がありますが、そのほかはみなさまお待ちかねのミニシアター系の大人映画がたくさん待機中なのでそれらをコツコツこなしていくスケジュールになってます。
情報解禁がまだのものもあるので、公式サイトに全部紹介できているわけではないのですが、
掲載されているもの以外でも実は春先にまだまだたくさん渋滞中なのです。
何度もしつこく言いますけど、お客様にも関係各所にもいま一度お伝えしておきますね。
「あのー・・・中劇、2スクリーンなんですけど!!!」
みなさん、中劇が7スクリーンくらいあると思ってません!?
どう見ても詰めこみすぎだよね!?
配給会社さんたちは容赦なく次から次と新しい作品をプレゼンしてくるし(いや、ありがたい。ありがたいんですよほんとに。でも無理だってば!一度に3本とかおすすめされても!!)、
お客さんはお客さんで「え、侍スリッパ(まだタイトル間違えてる)、一日一回しかやってないの!?困るわー」とか言ってくるし。
いやいやいやいや5か月やってる( ゚Д゚)!
ほんとはもうとっくに終わっててもおかしくないんだって!
これじゃあスクリーン、なんぼあっても足りませんね。
まあそもそも足りてないですけど。2スクリーンの劇場の作品数&コマ数じゃないですよ。
一応、各映画の公式サイトにある『シアターリスト(上映劇場リスト)』に名前が載るまでは、自分のところで上映するということを言わないことになっているので、毎日公式サイトを覗きに行っては「まだ言っちゃダメか・・・」「今日も載ってない・・・」ということを繰り返しているわけなんですが、それだとコアな映画ヲタクのみなさんのほうが情報が早かったりもして、「あの映画、やるんだってね」とお客さんから言われて「えっ、そうなんですか!?」なんてこともあったりして。
それ以外でも発表できてないものがまだまだ渋滞中。
とりあえず現時点で大声でご紹介できる案件では、
これまでの上映作品のなかからお客様のリクエストをもとに上映作品を決めた「午前十時の映画祭」新シリーズも4月4日から始まるし午前十時の映画祭15 デジタルで甦る永遠の名作

桜の季節の定番になりつつある「14歳の栞」も4月11日から再再再上映決定14歳の栞
(C) CHOCOLATE Inc.

何件もお問い合わせがきている、みなさんお待ちかねのガレッジセール・ゴリ監督&浅野忠信「かなさんどー」映画『かなさんどー』公式サイト)は4月4日から、
(C) 「かなさんどー」製作委員会

世界中で空前の大ヒットを記録した「Happy」で知られるファレル・ウィリアムスの人生を初映画化、孤独な音楽青年が驚異的なヒットメーカーになるまでを、なんと全編レゴアニメーションで描くという異色作「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」は5月16日公開。映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』公式サイト
 (C) 2024 FOCUS FEATURES LLC

などなど、日程も決まっているものだけでなく、「近日公開」「順次公開」状態のものもいくつか。
なんなら4月に上映と言われているのにいまだに映画の公式サイトの「劇場リスト」に入れてもらえていないため発表できていないものも!
ねぇ~早くーリストに入れてくださいよーもうさあー!公開まで2週間切ってるというのになんで載せてくんないのさーまじでー!
と、猫背でデスクのパソコンにかじりつきながら毎日ブツブツ言うしかないのって虚しいですよね。
こんな感じで宣伝期間ほぼゼロ、のまま上映が始まるものだってたまにあるのが中劇
それが大人の事情ってやつさ!仕方ない!
そんなわけで、今もたくさん隠し玉を持ってる中劇ですが、子供映画祭り状態でこのところ常連の映画ヲタクのみなさまにはしばらくお会いできていませんでしたが、ぼちぼちみなさんも顔を出してくれそうですね。
マニア向けのミニシアター系作品たちがぎゅうぎゅうに並んで待機中なので、情報解禁になり次第、近日公開コーナーに載せていきますのでこまめにチェックお願いします!
映画ヲタクのみなさまには、そんないろんな事情を長い目と広い心で大きく受け止めていただき、温かく見守っていただけると嬉しいです。
え、私?
また映画館行くのサボってるんじゃないかって?
いやいや、大丈夫ですよ。
またしても今、南部興行さんがアツい!!
ホットです!!ガチで激アツです!!!
なにげに南部興行さんに通い詰めの私です。
私の好きな映画ばかりやってる!!
米アカデミー賞作品賞・監督賞・主演女優賞など主要部門を総なめした「アノーラ」も観ましたよー!よかった!面白かった!
内容的にR-18は仕方ないにしても、ほんとに面白かった!
低予算の小規模作品、内容もキャストも通好みの映画で、「ザ・アカデミー賞!」って感じはしませんでしたけどね、でも最近はそういうものが受賞することが多くなりましたね。
昔はアカデミー賞作品と言ったら、ものすごいお金がかかっててごっつい豪華キャストを使って、歴史が絡んだりコスチュームプレイの時代ものが有利だったりしたものですが。
少し前から急激に変わりましたよね。
白人だらけは良くないとか、女性差別も良くないよねとか、配信作品だって映画じゃんとか、
急に多様性に舵を切りましたもんね。それまであんなにかたくなに『アカデミー賞っぽさ』にこだわってたのにね。
まあ、世の中がどんどん変わっていくにつれて映画業界やエンタメ業界もどんどん進化しないといけませんからね。世界中の映画業界を牽引するハリウッドも先陣を切って変わらなきゃね。
よくわかんないけど、みんなでいろんなものを受け入れていかなきゃね!ってことなんですかね。
映画ヲタクとしては、難しいことはよくわかんないし、なんでもいいから面白いものを作ってほしい、いろんなものを発信してほしいと思うばかりですが。
そんなこんなで、もう一回「アノーラ」を劇場で観ておきたいなと思いつつ、
推し活もしなきゃいけない!というわけでいそいそと今度は公開初日に「ヨウゼン」(中国のアニメ。推しが主人公の声を担当している。当然、ほんとは中劇でやりたかったけどいかんせんアニメ映画4本がっつり上映中の春休みの中劇にはどこをどうやっても入りません)をピカデリーさんに観に行きました。バトルファンタジー神話超大作『ヨウゼン』
仲良しの南部興行のスタッフTさんになかば脅しのような状態(酩酊)で「ヨウゼン観たいよーやってよー絶対やってよーお願いお願い・・・!」と頼み込んだから、ではないでしょうけど南部興行さんで上映が決定!
ありがとう!!これもまたもう一回観ないとね、と思いつつ、
さらになんと今週末からは大大大好きな香港映画も始まるという素晴らしい南部興行さん。
最高だよ!!カッコいいよ!!やってくれてありがとう!!
とにかく盛岡でスクリーンで観られるってだけで御の字だよ!!
これもまたTさんに、お酒飲んでへべれけになりながら「お願いお願い絶対に観たいの絶対絶対観たいのマジでお願い・・・」と頼み込んだから、かどうかはわかりませんが南部興行さんで上映が決定。
マジで観たかったの!最高です。ほんとにありがとう!!
この映画、全国的にかなり激アツらしくて、あちこちで満席やら追加上映やらと異常に盛り上がってるみたいですね!
香港映画大好きなので、それもまたうれしい限り!
中国映画じゃないですよ!予告を観ていただくとわかると思いますが、中国語じゃなくて広東語なんです!
サモハン、広東語、九龍城!!
香港映画、最高ーーーー!!
中劇のX担当Nさんも、先日、東京に行ったときこの「トワイライト・ウォリアーズ」を何度も観てきたらしいです。
私も、香港映画は一本につき映画館で3回は観ると決めているので(?)今回も通います。
楽しみすぎるー!!!
え、そんなに観たいならなんで中劇でやらないのかって?
だーかーらー!映画の上映もね、いろんな大人の事情や系列なんかのお付き合いの関係やスケジュール的な問題とかがあるんですよ!いろいろね!!
なので、中劇でやれないものを南部興行さんでやってもらえると助かるー!!
し、マジで観たいのばっかりなので嬉しいー!!
というわけで、南部興行さんもまだまだたくさんのマニア向け映画が待機中のようなので、映画ヲタクのみなさん、南部興行さんの公式サイトも要チェックですよ!
っていうのでここにサイトを貼るために今見たら、またさらに上映予定作品が増えてるよ!
ジョン・ウー監督作品( ゚Д゚)!?
・・・・・最高すぎるやないかい!!
もう、この映画館通りは渋谷です。おしゃれなミニシアターが建ち並ぶ渋谷だね。
Tさん、がんばろうね、イケてる映画ばっかり上映してるおしゃれな映画館通りを目指そうね。
中学生男子には「友達と観るなら絶対中劇っす!デートならフォーラムだけど!」って本気で言われるけどね!(実話。)
おしゃれマダムにも「中劇は、思い付きでフラッと来られるからいいのよ~。服とか髪とか気にしなくていいから。」って屈託の無いにこやかな笑顔で言われてもね!(ゴリゴリの実話。)
いいよね、身近でカジュアルなおしゃれ映画館。(中劇南部興行さんも、「昭和の置き土産」とのうわさあり。)
・・・って、え?他館の宣伝ばかりでいいのかって?
いいんですよ、そんなの。
私は中劇だけじゃなく盛岡の映画館通りの伝道師(自称)として、盛岡の映画ヲタクとしての誇りを胸に、映画館通り全体を応援することを使命と思っておりますので!
めんどくさがりなので、天気や気分次第でよくサボるけど。
自分の好きな分野しか語れないけど。
そして推し活最優先なのでたまに映画は後回しになるけど。。。。
そんな頼りない自称・映画館通りの伝道師(今、勝手に言い始めたばかりなので誰も知らない)ですがよろしくお願いします。
と言いつつもさっそく4月あたまには推し活で宮城へ遠征。推しのライブに参戦してきます。
というわけで次の更新はしばらく先になるかも(*´з`)→やる気あんのかコラ!
なのに、観たい映画が盛りだくさん。(好きな映画は何度も観るリピート前提)
大変です。大車輪です。いろいろ火の車です。
体調崩してる暇など無い!!
新年度、暖かくなってくると同時に行事も増え、仕事にプライベートに映画に推し活に(?)大忙しの季節です。
みなさんも体調・メンタルともに気を付けて、張り切っていきましょうね!!
(→年に一度のライブ参戦を控え、一年で一番体調に気を遣っている人)



★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/


2025年3月2日日曜日

久しぶりにエキサイティングなアカデミー賞シーズンの巻。

こんにちは。
珍しくアカデミー賞シーズンにソワソワしている中劇です。
ふだんの中劇は毎年、それほどアカデミー賞の時期にソワソワすることなんてないですからね!
なんて堂々と言ってる場合ではないんですけど。
アカデミー賞シーズンにどんぴしゃでノミネート作品を上映していたり上映が決まっていたりすることなんてめったにないので緊張気味。
いつぶりだろう?
と思って「そうだそうだ、『ベルファスト』以来かな、去年?おととし?」なんて言いながら調べたらなんとあれは2022年でした( ゚Д゚)
えっ・・・・・そんな前だった?
こっわ( ゚Д゚)マジで、こっわ( ゚Д゚)
3年もたってんの!?ウソでしょ!?
いや、何度見ても3年前でした。
ほんと、一瞬ですね。
そう、3年前の今ごろ、『ベルファスト』がスッゴク良くて、しかも米アカデミー賞で7部門ノミネートされて発表待ち、その状態で上映待機できていたあのワクワク感を再び。
今回は、2024年度の賞レースでベネチア国際映画祭で銀獅子賞、ゴールデングローブ賞で作品・監督・主演男優賞の3冠を獲得し、早くからアカデミー賞大本命!と謳われている
こちら。
「ブルータリスト」
(C) DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES (C) Universal Pictures
なんかね、なんて言ったらいいかわかんないんですけど。
一言で言うと、「観てよかった」かな。
215分。(休憩15分)
・・・・・長いんですよ。
だけど、「うわぁ~…長かったなぁ・・・!」って感じは皆無。
まったく飽きないし、まったく眠くならないし(これ、重要)、
『大河ドラマの総集編』を観た感じとでも言いましょうか。
観る前はかなり気合が必要だったんですけどね。
なにしろホロコースト(ナチスによるユダヤ人迫害)から逃れてアメリカに渡った一人の男の30年、っていうテーマなのでしんどくて重くてしかも長いんでしょ。
・・・・・キッツイなぁ・・・と思ってましたよ。
でもやっぱり、アカデミー賞の発表前に観ておきたいし、観た人からの感想やネットから漏れてくる内容で先入観が入ってくるのも嫌だったので、さっさと観ようと重い腰をあげたわけなんですが。
思ったほどしんどくないし、長さも感じなかった。
「長い」に対しては、『プロローグ』『第一部』『第二部』『エピローグ』    区切りがあるので見やすくて、ストーリーも半分くらいのあたりでインターミッション(休憩)があるのでトイレも気分転換もできてちょうどよくて、
しかもインターミッションがただの休憩ではなくて本編に組み込まれているものなので完全に現実に引き戻されないのも良くて。
その間にスクリーンに映っている家族写真もいいし、もうすぐ後編始まるよーってくらいになるとだんだん本編の音が聞こえるようになってきて少しづつまた映画の世界に戻れるのがすごくよかったです。
昔の長編映画ではやはりそういった感じで本編のなかに『休憩』が組み込まれているものがよくありましたよね。
この映画は、デジタルではなくあえてフィルムで撮影されていることからも、往年の名作長編映画のようなクラシカルで壮大な世界観を意識しているのかもしれないですね。
「重そう」に対しては、やはり見るのがしんどいナチスによる迫害の部分は映画では描かれていないのがよかったかもしれない。
映像としては祖国でどんなひどい目に遭ってきたのかは入ってこないけれど、事実としてきっと相当な地獄をみてきたんだろうなと想像させるにとどめていて、
その後の彼のアメリカでの暮らしにがっちり焦点が定められているのが、この映画を重すぎず暗すぎない作りで見やすくしているのかなと思いました。
とはいえ、重くないわけではないし、暗くないわけでもないですけどね。
どないやねん!て感じですよね。
説明がすごく難しいんですけど、なんだろう、バランス?
もうあと一歩重くなるとうんざりだし、もうあとほんの少し暗めに寄ると疲れる感じ。
そこをギリギリ踏みとどまってるというか。
じっくりどっしり一人の男の波乱万丈な人生に向き合いつつも、スレスレのところで絶妙な距離感があって、踏み込みすぎないある程度クールな目線で描いているのでこちらもラクというか。→個人の見解です。
          
           (C) DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES (C) Universal Pictures
いろいろありますよ、ツッコミどころとか、「え、今の何?」とか、「は?どういう意味?」とか、ほんとにいろいろね。
そしてそれらが伏線かと思いきや、回収無いんかーい!!みたいな。
あのシーンの意味、私は一生わからないままなんかい!みたいな部分もありました。
あえてだったのか、それとも私が気付かないだけなのか。
まあとにかくいろいろあるんですけど、面白かったんです。
主人公が建築家なので、ただのどこかのおじさんの人生に密着っていうのではないのもお話に深みがあってよかったですよ。
主人公が設計して作る大金持ちの家の書斎や、地区のコミュティセンターなんかも徹底的に作り込まれていて興味深いし、かといって建築に詳しくない人(私のような)でも映画を楽しむぶんには問題ないし、専門的な知識も必要なくて、それでもすっごく素敵な設計だってことはわかるみたいな。
・・・って、めちゃくちゃバカっぽい説明で非常に申し訳ないんですが、
今回はとにかくこの映画をたくさんの人に観てもらうためのハードルを下げることに重きを置こうと思っているのでお許しください。
すっごくクールで独創的な設計ができる人なのに、住んでるのは質素なアパートの一室だったり、離ればなれだった家族をやっとこさ呼び寄せて、さあ幸せな家族の生活が始まりますかと思ったらやっぱそういうわけにはいかないよねー簡単じゃないよねー!だし、
さすがにこの人はいい人だーと思った人にあっさり裏切られてしまったり、次から次と試練がやってくるので、もうほんとカンベンしてあげてよ~(/_;)ってなるんですが、
観ているうちに、ここまでじゃなくてももしかしたらこの時代を生きてきた人たちみんなそれなりにいろいろあったんだよな・・・などとふと思ったりもする215分でした。
もう亡くなってしまいましたがうちの祖母やその姉妹ですら、あの戦争を生き抜いてきた人たちはなんだりかんだり波乱万丈な人生を送ってきたんだもんな、なんて久しぶりに懐かしい顔を思い出したりもして、不思議な気持ちになりました。
本当は、ホロコーストについてとか近現代においてのユダヤ人のたどってきた歴史や有名人についてとか、〝ブルータリズム”という建築についてとか、いろんなところに話を広げられそうな映画なんですけど、
その前にやっぱり、どうしても「長い」とか「難しそう」というイメージで腰がひけてなかなか劇場に足が向かない人が多そうなのがもったいなくて、今回はシンプルな感想にとどめておこうと思ったんですが、あまりにもバカっぽい文章になってしまってますかね?
まああとはこの映画のキモである俳優陣に軽く触れておけば、ライトな層にも少し興味を持ってもらえるかな。
とにかく主人公。エイドリアン・ブロディ
2002年の「戦場のピアニスト」で、米アカデミー賞史上最年少の最優秀主演男優賞を受賞。
あのときもやはり、ホロコーストを生き延びるアーティストの役でしたね。
あのとき初めてエイドリアン・ブロディという俳優を知ったんですが、スッゲーかっこよかったなぁ!
パーフェクトなイケメンというわけではないけど、高すぎる鼻とどこか陰のある寂しげな眼差しに滲む、儚げな色気。
私って、カラッとした陽キャイケメンは苦手じゃないですかー?(知らん)
どちらかというと地味とか、どこか陰のあるタイプのイケメンが好きなんですよねー。(どうでもいい)
で、あの「戦場のピアニスト」での陰キャなピアニスト(言い方)がドハマりだったエイドリアン・ブロディですが、
最年少でアカデミー賞最優秀主演男優賞まで獲っちゃったので一躍ハリウッドのトップスターの仲間入りを果たしたわけですが、やはりそこからはなかなか難しいというか厳しい日々だったようで。
ビジュアルからしてすでに陰キャだし(いや、カッコいいの!下がり眉と三白眼気味のタレ目がかわいらしいしマジかっこいいんだけど、けどやはり、どこか暗い!)、
アカデミー賞作品「戦場のピアニスト」を常に背負ってるうえにそもそもご本人がガチの東欧系ユダヤ人なので、どうしても「戦争」とか「ホロコースト」的な印象がついてまわる運命。
なので、オファーがくるのもやはり暗めやエキセントリックな役ばかり。
プライベートもあまりうまくいかず、俳優の仕事から遠ざかっていた時期も。
「ダージリン急行」なんかは好きですけどね!
いつも困った顔で途方に暮れてる感じでしたが。
そして今、歳を重ねていろんなキャリアも経験も経て、ちょっとどこか力が抜けて軽やかになったようにも見えるし、すっかり大人の色気を纏ったイケオジに。
いや、同年代なので彼をイケオジと言ってしまうと自分が完全に「オバ」であることを実感して鬱ですけど。
しかしカッコ良い!あの彫りの深い憂いのあるお顔で渋みがプラスされたら無敵でしょ!
ハイブランドの服を着てファッション誌のグラビアに出てたのを見ましたけど、ほんと惚れ惚れするくらいカッコよかったです。
憑き物が取れたような晴れやかな表情も素敵で。
あぁ・・・・やっぱり好き・・・(´ー`)
で?何の話だっけ?
そうそう、「ブルータリスト」ね。
(C) DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES (C) Universal Pictures
才能あふれる気鋭の建築家だったはずの主人公が、戦争に巻き込まれ時代に翻弄され運命に飲み込まれていく30年。
そこになすすべもなく立ち尽くしもはや自分がどこで何をしているのかさえわからなくなるくらい流されていく、ヒーローでもなく、かといって可哀想な被害者というだけでもない「一人の男」
その在り方というか、このどこか異質で不思議な大河ドラマのなかで一人ナチュラルにリアルにそのなかに「たしかにいる」という存在感がすごい。
架空の人物なのに伝記みたいな(?)。
渋みも色気も増してこれからますます楽しみなエイドリアン・ブロディですが、それでもやっぱり・・・・・・カラッと明るい陽キャの役は来ないかもしれないですね(*_*)
さて今作で二度目の最優秀主演男優賞を獲得することができるのか!?
そして今作で主人公のパトロンとなり彼の運命を大きく揺り動かすこととなる大金持ちを演じてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされているガイ・ピアース
(C) DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES (C) Universal Pictures
今ではすっかり売れっ子になり、代表作も「メメント」やら「アイアンマン」やらと一筋縄ではいかないくせ者俳優といった感じですが、
私の中ではガイ・ピアースといえば、エイドリアン・ブロディとは真逆のイメージ。
カラッと明るいドラァグクイーンを演じた「プリシラ」(大好き!!最高ですよね!!)、そしてその成功によりハリウッドに進出してこれまた大成功をおさめた「L.A.コンフィデンシャル」(めちゃくちゃ面白かったですねえ!!)なんですよね!
どちらももう30年近くたってしまっているというのがまた衝撃。
もう私のなかでは何年たってもガイ・ピアースといえばあのころのガイ・ピアースなので。
この映画のなかの、そこまで悪い人でもないんだけど強引で、ちょっと傲慢で、なんかムカつくオッサンが、あのガイ・ピアースだなんて信じられない。
ここにもまた、「光陰矢の如し」を感じて鬱ですね。
エイドリアン・ブロディがイケオジで、ガイ・ピアースがこんな嫌味なオッサンになってる現代かぁ・・・・じゃあ私、いったい何歳なの!?
みたいな、結局いつも映画を観ながらそんなことをふと考えてしまって一瞬青ざめる瞬間があります。(集中しましょう)
・・・まあ、年齢は一回忘れますか。
そしてもう一人、主人公の妻役のフェリシティ・ジョーンズ
こちらもアカデミー賞で助演女優賞にノミネートされていますよ。
彼女はとにかくなんといっても「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」ですよね!
(私が大好きなだけ)
めちゃくちゃカワイイし、強いし、カッコよかったなー!!
今作ではまた違った意味で強くて賢い妻を毅然と演じています。
「博士と彼女のセオリー」で主演女優賞にノミネートされたときは惜しくも受賞を逃してしまいましたが、今回はどうかな!?発表が楽しみですね!
と、こんな感じでたいして中身は無いくせにまた長くなってしまったなぁ・・・と思ったら、今、私は気付いてしまいました。
・・・もしかして、アカデミー賞の授賞式って、明日じゃね( ゚Д゚)!?
・・・・・・・・・。
だって、仕方ないじゃないか。ほんとは公開前に書くのが一番だけどこんなひとくせもふたくせもありそうな大長編ドラマを、観ないで書くわけにはいかないしさ、
観たら観たで人に紹介するにはなかなかハードな映画だぜ!?
そしてやっと書いたら授賞式前日ってね!
ここまできたらもう、授賞式見て、発表待ってから書いたほうがよかったのでは?
と思いますよね。
いや、それはめんどくさい!!また書き直すの嫌だ!!
じゃなくて、これきっと、発表出てからだと書くこと変わってきそう。
ていうか、賞の発表のあとだと観る気なくす人いそうだしなあ。。。
でも大丈夫。
さらに私、気付いてしまいました。
このブログ読んでる人は映画ヲタクしかいないので、私が何を書こうが、アカデミー賞の結果がどうだろうが、関係ないよね!ってことに。
何を見ようが何を読もうが、観るものは観るし、観ないもんは観ない。
そんな人ばかりですよね。
だからもう、このままアップします。
アカデミー賞の有力候補について書いたものを、アカデミー賞の発表前日にあげるという暴挙。
私のこのイカレたブログくらいでしかそんなアホなことしませんね。
そこがまた唯一無二って感じでいいかもね(?)
というわけで、みなさんは、もしまだ観ていなくても、アカデミー賞の結果がどうであっても、こんなくだらないブログのことなんか気にせず観てください。
言われなくても観ると思いますけど。
米アカデミー賞授賞式日本時間3月3日です。
「ブルータリスト」公式サイトhttps://www.universalpictures.jp/micro/the-brutalist


そしてこちらも忘れちゃいけない日本アカデミー賞
中劇が自信を持って、責任を持ってひたすら上映を続けてきたこれ。
「侍タイムスリッパー」
(C) 2024未来映画社
おかげさまで国内の数々の映画賞を総なめにし、48回日本アカデミー賞でも優秀賞7部門受賞!!!!(最優秀賞の発表は3月14日)
こちらも楽しみですねぇ!!
まあ、いろいろと大人の事情もあるので(ここだけの話)、どこまで食い込めるかというのはなんとも言えない状態ではありますが、主要賞(作品賞・監督賞・主演男優賞)のどこかに滑り込めれたらなあ・・・(*´з`)という、期待までしちゃいけないがもしかしたらもしかするかも、みたいなちょっとくすぐったい感じで発表を待っているところ。
時代劇は国の宝です。
映画界全体で時代劇を、そして日本映画界を盛り上げていくためにもどうか「侍タイムスリッパー」に何か一つでも賞を・・・・!!!
と思っています。
皆さんも応援お願いしますね。
ところで、公開から4か月を越えた今でもまだコンスタントにお客さんが来てくれている「侍タイムスリッパー」
配給会社もまだまだ力をいれて宣伝してくれているおかげでテレビやラジオ、新聞や雑誌などにも取り上げてもらってそれで知ったお客さんがまた来てくれるという、映画にとっては一番良いサイクルになっているんですが。
これ、たまたま耳に入った薄い情報やうろ覚えの状態で観に来たお客さんや電話で問い合わせをしてくれるお客さんたちの言い間違いが面白い。
「侍タイムストリッパー」→脱いじゃダメよ。Rー指定ついちゃうよね。
「侍のタイムスリッパー」→〝の”が入っちゃうとなんか違うよね、ちょっとダサイよね。
「侍のスリッパ」→スリッパになっちゃった。なんの話よ!?
「侍スリッパー」→伸びたよね、なんか伸びたよね、ていうかスリップなの?滑ったの?
というわけで、毎回、笑ってはいけない大喜利をさせられてるような気分です。
まだまだ面白タイトル募集中でーす♪(面白タイトル?)
(C) 2024未来映画社
まあそんなこんなでこちらの発表は3月14日
楽しみに待つとしますか。
中劇が日本アカデミー賞で一番盛り上がったのはなんといっても2020年の「ミッドナイト・スワン」ですかね。
終了→復活→終了→やっぱまだやるー!を繰り返し、「やめるやめる詐欺」と言われたのを思い出しますね。
いや、いいじゃないか!良い映画はたくさんの人に観てほしいし、まだまだ入りそうな映画は続ける。本来、映画とはそういうもんだよね!?
「侍タイムスリッパー」も、そんなふうにたくさんの人に観てもらって愛される映画になっていってほしいなと思います。
配信もいいけど、やっぱり映画館で観ましょうよ。
日本映画と、時代劇の未来を応援するために!
クスクス笑えて笑いながら泣いて、プロの職人たちのプライドと技術を集結させた「侍タイムスリッパー」。(ストリッパーじゃないよ。)
何度でも観ましょうね!


というわけで、アカデミー賞とか関係なく、今回もサボりにサボったせいで安定の大長編になってしまったこのブログでした。
「ブルータリスト」のように、途中で休憩を挟んで読んでもいいですよ。
・・・・うまくオチがつきましたかね。(ついてません)
それでは今日は、もうあと数時間後にはアカデミー賞の発表があるのでこのへんで。
万が一、受賞を逃しても観に来てくださいねー!
約束ですよー!!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/

2025年2月7日金曜日

ベルばらからオサムグッズまで。昭和世代の共感者求むの回。

こんにちは。
「ベルサイユのばら」の公開前にブログをアップしようと思っていたんですけど結局できなかった人です。
なんでだろう?別に忙しくなかったんだけどなぁ。。。
ネトフリでやってる、推しG(グループ)の新メンバーオーディションを何度も何度も1話目から繰り返し見てるからかなあ?
それとも、Tverで夜な夜な昔のドラマ掘り返して見てるからかなぁ?
ブログが書けない理由が全然わからなくて(心当たりがありすぎてわからない)、
結局、今です。
『ねえ、ほんとにちゃんとして!?』
と思いますよね。友人からも言われました。
「マジでちゃんとして!?大人なんだから、ってかとっくにオバチャンなんだから!」ってね。
わーかってるよ。今、平成飛び越えて令和なんでしょ?
昭和生まれの自分がオバチャンだってことぐらい知ってるわ!
てか、〝ちゃんと”ってナンダヨ?誰にとっての、どういう意味での〝ちゃんと”ナンダヨ!?
・・・・などと思春期みたいな口答えをしては友人を呆れさせていますけど。
そんなこんなで、ふだんは朝起きたらちょっと曇ってる、くらいで映画館通りに映画を観に行くのをやめてしまう私が、
ある朝起きたらスッゲー雪降ってたけどどうしても出かけたかったので、雪かきもそこそこに(車の前だけ雪かきして無理やり出る、北国あるある)車を出して出かけたのは、またしても美術館巡り
けっこう好評だった(?)、夏の一人美術館巡り旅(どれも会期が終わっていて友人にそれもまた叱られた)https://moriokachugeki.blogspot.com/2024/10/blog-post_30.htmlに続く第二弾。
お待たせしました(?)!!
べつに、常連のお客様から「ブログ読んだよ!スッゴク面白かった!遠野のやつ!めちゃくちゃ面白かった!」https://moriokachugeki.blogspot.com/2025/01/blog-post.htmlと褒められたから、いい気になってまた美術館エピソードを書こうとしてるわけではないですよ。マジで。
ただ。これ。
そう。
どちらも今月で終わります。
しかも原田治展は、もうすぐ終わっちゃうからね!
・・・・もう、ほんとに(-_-;)
夏休みの宿題も、仕事も、そして絶対に行くと決めていた展覧会ですら、ほんとに終わってしまうギリギリまで動けないという残念な私。
あれ、今週末で終わり!?え、もう今日しかないじゃん!
くらいまで追い込まれないと重い腰が上がらないんですね。
ほんと、ちゃんとして( ゚Д゚)!?
と思いました。自分に。
先週なんか、なんの予定もない平日休みに、一日じゅうパジャマのままで一生ネトフリ見てましたからね。
あのとき、天気良かったんだから行っておけばよかったのにね!
今日しかないからすっごい吹雪の中、無理やり行ってきましたよ。
そう、その帰り、今、いつものカフェでブログ書いてます。
家に帰ると雪かきしなきゃいけないし、すぐに寝転がっちゃうからね!
いや、それにしても良かったですよ!どちらも!
まだの方はぜひ行ってください!(会期に注意!)
私も、弟から「めちゃくちゃ良かったから早く行け!終わるぞ!」と言われてハッとなってなんとか間に合ったわけですが。
原田治展は、もう、ほんとに、懐かしい(´ー`)
我々世代は、この絵を見たら『ミスド』ですよね。
必死で買いましたよね!?ドーナツ!!一個100円以内で買えたしね!
300円購入ごとに1枚スクラッチカードがもらえて、そこの銀色のところをコインで削って出た点数10点ぶん集めればオサムグッズと交換できるという。
マージーでー青春!!!
高校時代、大通りや肴町や駅前のミスドでだらだらとおしゃべりを続け、「ギャーーー!!1点足りないからもう一回ドーナツ買ってくる!」とか、「あたしの3点のやつと交換すれば二人とももらえるじゃん!」とか、「ウォォォ!!5点出たーーー!!」とか、ほんとに、今考えると無敵のJKだった自分に代わって謝りたい。
あのころの店員さんたち、そして同じ場所にいたお客さん方、うるさくしてごめんなさい!!
そしてテーブルにスクラッチカードを出したままギャーギャーやってると、たまに優しいマダムなんかが「これ、あげるわ。私はいらないから」なんて言ってカードをくれたりしてさ。
なんだかアナログで、優しい時代でしたね。
今なんか、いちいちアプリ入れろだの連携がどうのだのって、マジめんどくさい!!!
スマホもネットも無かったあのころのほうが、平和で単純でよかったと思いませんか!?
しかしそれにしても、オサムグッズって、ほんとにおしゃれでカワイくて、しかもモノがよかったんですよね。
今見ても、どれも素材もデザインも色味も上質!
ドーナツを買った景品なのに、ただキャラクターをプリントしただけのショボいグッズではなくて、
コーヒーカップやお皿なんかはずっしりと重くてしかもカワイイ。
布ものならちゃんと綿100%。
デザインはわかりやすくポップなのに色味とかは絶妙に計算されたオリジナル。
ふだんづかいにもおしゃれでかわいくてセンスが良くて。
ドーナツの景品だけでなく市販でもいろんなグッズが販売されていて、
微妙~に高いんですけどやっぱりモノが良いしおしゃれなので欲しくなるんですよね!
友達は、オサムグッズを愛しすぎてとにかく集めたくて、そのためだけに学校に内緒でバイトしてましたねぇ。
自分の周りをすべてオサムグッズで埋め尽くしたいと言って。
どうもエキセントリックで収集癖の友達が多いのは類友ってやつですかね。
そんな昔のことを思い出しながら、マリオスから県立美術館へ移動。
「平間至展」もよかったですよ~!!
こちらもまさに私の青春ど真ん中なんでね。
東京に住んでいた学生時代、ドンピシャで平間至を浴びていた世代です。
田舎者の私が、地下から地上5FとかまでCDや本に埋め尽くされた大きなCDショップに圧倒され興奮しながら一日過ごしたあの日を思い出しました。
ちなみに私は、田舎者のくせにトンガってるめんどくさ系陰キャだったので、
カッコつけて「土曜日?講義のあとはずっとCDショップにいたかなぁ・・・」とか言いたいわりには、
渋谷(それがそもそも向いてない)の真っ黄色な陽キャ満開なタワレコは腰が引けてしまって行きにくいので、
池袋(渋谷ほど気張らなくていい)の真っ黒な建物(内装も真っ黒)のWAVE(こちらも全階CD売り場だったおしゃれビル)のほうが落ち着くのでそちらに生息していました。
けどどっちにしろ、当時はTVでも雑誌でもCDジャケットでもなんでもかんでもとにかく目を引くオシャレな写真は平間至
いつでもどこでもパッと目に入り、一瞬で頭にも心にも刺さってきて絶対に忘れない印象的な写真はもれなく平間至でしたよね!?
ナチュラルで、かつ躍動感のある写真たちは、まさに私の青春そのもの。
すっごくクールでおしゃれなのに、飾らず真っすぐ入ってきて記憶の扉をガッと開き、
心揺さぶられ、すっかり忘れていた大事な何かを引っ張り出して突かれた、そんな感じがしました。
出口に着くと戻って何度も周り、また胸がしめつけられる、そんな素敵な時間を過ごしました。
最後はなぜか涙が。もちろん、あたたかい涙です。
なんでだろう、自分でもなんの涙かわからないんですが。
とにかくすごくよかった。
まだの方は、ほんとに、ほんとに、絶対、行ってください。
こちらは2月24日まで
・・・で、これってなんのブログだっけ?
っていうのはまあ一回置いといて(?)
この日、お昼食べがてら、駅裏の若い子だらけのでっかいゲームセンターに行って、駐車場代程度クレーンゲームしようと思ったが最後。
しょうもない、なんとも様子のおかしい人形が目に入ってきたら心を鷲掴みされ、
それがどうしても欲しいのでヒートアップして100円玉を入れ続け、足りなくなって両替してまた100円玉を湯水の如く注ぎ続けること〇千円。
え?結局取れたのかって?
取れましたよ、ていうか取りましたよ。
正確には「取れるまでやった」。
取れたのは、狙っていたのよりひと周り小さな子でしたけどね。
まぁ~、高い買い物だったわ!!
だまって普通にコインパーキングの最大料金払った方が安かったという一番残念なパターンのやつ。
下手な奴はクレーンゲームやっちゃいけない!
そんなのわかっちゃいるけど!でも!つい!やっちゃう!バカなのか!?
でもやっちゃうんだよなぁ・・・手持ちのコインだけで取れなかったら帰ろうって思って始めるんですけどね。
引き返せなくなるんだよなぁ・・・(/_;)
今、いくら使った??
帰りの駐車場までの道、やけに長く感じましたよね。
後悔に継ぐ後悔。
え、ほんとにバカなのかな、私!?
何してんの、マジで!
美術館巡りするだけだったよね、当初の予定!?
なんで、様子のおかしい人形を取るために〇千円溶かしてんの!?
意味わかんない!
まあそんな感じで、限界貧困層の有意義な平日休みは終わりましたとさ。
いつまでも帰りたくなくて閉館まで粘った挙句、真っ暗&凍結の道路を遠野から泣きながら帰ってきた時と同じ、
家に帰ったらまず家に入るため&車を置くために盛大に雪かきしなくてはいけない現実から目を背け、とりあえず一時的に優雅にカフェでコーヒーを飲みながらこれを書いている私です。(ラージサイズおかわり済み。)
「ほんと、キリギリスだよね!(byアリとキリギリス)そんなんで大丈夫!?」
とまた友人からちゃんと怒られました。
でもさ、キリギリスは生まれつきキリギリスだし、アリにはなろうとしてもなれないし、
てか生まれ変わってもアリは嫌だなぁ・・・とか思ってしまってる、プライド持ってる本気のキリギリスな私でした(?)
・・・・で、だからこれ、なんのブログ?

はい、そういえば映画館のブログでしたね。私も忘れてました。
なので一応、映画の話もしなくちゃね。
当初は「ベルサイユのばら」の公開前に書くつもりでいたので、こんなにただのオバチャンのとある休日をつらつら綴った残念日記(通常運転ですが)になるはずではなかったんですけど。
それで現在絶賛上映中の「ベルサイユのばら」なんですけどね。
(C) 池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会
予想通り、たくさんのお姉さまたちが足を運んでくれていて、グッズも好調(オスカルのアクスタは即完)。
ありがとうございます。
ベルばら、最高ですよね(´ー`)
ええ、見てましたともテレビアニメ。
リアタイ世代ですもん、マジで。
『ルパン三世』オスカルが登場した回だってちゃんと見てます。
人気アニメどうしのコラボとかって、ほんとに楽しいですよね!萌えますよね!
前にもこのブログで書いたような気がしますが、
うちの母親がよく、「あんたが子供のころ見てたアニメはみんな面白かった。どれも大人が見て楽しいアニメだった」と言っていたんですが、考えてみるとほんとにそうですね。
「キャンディキャンディ」(私が初めてハマったアニメ。コップやズックやお弁当箱やなんかの持ち物も、おもちゃも、全部キャンディキャンディでした。王子さまは童話じゃなくても青い目&金髪であるというイメージはこの幼少期に刷り込まれたものですね!)、
「はいからさんが通る」(袴姿にブーツ、ハーフアップの髪型に憧れました。当時、板ガムみたいなのにガムじゃなくて板型キャンディという感じのお菓子があって、それの「はいからさんが通る」のやつを買うと中に板キャンディと同じ大きさのプラスチックの凸凹の板が入っていて(何を言ってるんだ?)それの絵柄がランダムで何種類もあったのでスーパーに行くたびに買ってもらってたくさん集めてた、という思い出。わかる方、いますか?)、
そして「ベルサイユのばら」
今回、この2025年劇場版を観てみて思ったのは、やっぱり当時、これを子供向けアニメとして作ってたのってほんとにすごいな!ということでした。
今みたいに深夜とかサブスクなんかで最初からガチの大人向けのアニメとして作られるものではなくて、
夕方とか夜7時とかに子供が見るアニメとして作られていたにも関わらず、題材もストーリーもきちんと大人も夢中になるものばかりだったのがすごいですよね。
幼稚園から小学校低学年という時期に夢中で見ていたアニメがこのへんというところも、
私が世界史や外国の暮らしなんかに興味が向いたきっかけかもしれないですね。
この、ヤベー映画ヲタク(私のこと)を育んだ肥料は、ミーハーな母と、実家のロケーション(映画館通りまで徒歩5分)、そして幼少期に浴びた上質な国産アニメだったといえますね。
そう、だからこの2025年劇場版「ベルサイユのばら」ね。
あの、アニメのリメイク版なんかでよくある「そこは進化させなくてもいいのに・・・!」とか、「あの絶妙なアナログ感がミソなのにすっかりそぎ落とされて良さが消えてる・・・!」とか、そういうのは感じなかったです!!
「ルパン三世 part3」が出たときの、「ち・・・違う!!こんな近未来な都会的な映像じゃなくていいのだ!そしてルパンは赤いジャケットが一番似合うのだ!!」みたいなショックはもう、嫌ですからね。
今回の「ベルばら」は、そのあたりはちゃんと原作&過去のテレビアニメ版との違和感が大きく出ないように配慮をしつつ、今だからこその技術による絢爛たる美しい映像でオリジナリティも出しつつ、
もちろんそこかしこに滲み出る昭和感(これは外せない)にもリスペクト。
といった感じで、よくできてる!と思いました。(何様?)
人物たちは、これでもか!!という量のお花を背負って(?)登場するし、
たくさんのオリジナル曲とともにミュージカル調で楽しくテンポよくお話が進むし、
世界史のなかでも上位を争うであろうドラマティックでショッキングな実話をもとにした壮大なテーマのストーリーを、
男装の麗人という心トキメク設定での青春あり家族あり裏切りありスポ根要素ありラブあり(すれ違いあり)ごちゃまぜチャンプルーしながら時代を大きく動かした革命の鐘の音とともに美しく着地するという神業。
お話を知ってる私は途中からずっと号泣でした。
最高ですね。
すごいとしか言いようがない。
池田理代子先生の頭の中ってどうなってんですかね?
あんなお話を思いついたうえにあの知識とあの画力。
すごすぎる。
日本の漫画って、ほんとに宝ですよね。大事にしないと!!
ちょっとだけ残念だったのは、あまりにもサクサクお話が進んでしまって、あっけなく終わってしまったこと。
それは仕方ないんですよ、劇場版だからね。
私が見てたのは2クールとか3クールとか使って贅沢にしっかりストーリーを追うテレビアニメだったわけで、
約2時間の劇場版があっという間なのは当たり前。
だけどやっぱりこの豪華絢爛な大河ドラマとでもいうべき名作「ベルサイユのばら」は、
幼少期に出会ったオスカルアンドレマリー・アントワネット、そしてフェルゼンが少しづつ紡いでいく友情や愛情、ちょっとずつ成長し、変わっていく関係、それをおおきく取り巻く運命と時代の波をしっかり描いてみせるべき作品!!
ていうかちゃんと観たい!!ゆっくり、しっかり。
オスカルがほんのりフェルゼンに心ひかれた時期があったり、
オスカルアンドレがゆっくりと友情から愛情を確かめ合う時期があったり、
マリーフェルゼンの純粋で美しく、でも道ならぬ恋の苦しみだったり、
そういうのをさあ!ちゃんと見せてよ!!!!
と思いました。
・・・うん、、絶対に2時間じゃ無理よね。
(C) 池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会
というわけで、そのうちテレビでも配信でもいいので全40話くらいでお願いします。
そう、実はゴリゴリのベルばらフリークだったりする私。
社会人になって初めての「大人買い」というものは昔大好きだった漫画の愛蔵版や文庫版を買い集めることから始めたんですけどね。
ベルばらはもちろん、「はいからさんが通る」「あさきゆめみし」「姉妹坂」なんかをね、
集めましたよ。
そのころはまだ、今みたいにまさかスマホで漫画が読める時代になるとは思ってなかったですからね。
先日、実家にその愛蔵版のマンガたちを探しに行きましたけどすっかり処分されてしまっていてショックでした。
ど真ん中昭和世代な私はどうしても、CDにしろ漫画にしろ実物を手元に置きたいタイプなんですよね。
でもうちの弟は、同じ昭和世代だけどあるとき断捨離にハマってしまってありとあらゆるものを処分し手放してしまったんですよ。
つい先日、テレビで大槻ケンヂの歌が流れてきたので(しかもNHK)、懐かしくて弟に連絡して「筋肉少女帯のCD無い?」と聞いたら(弟が中学生のころハマっていて、毎朝『日本インド化計画』の大音量を目覚ましにしていた)、
「だいぶ前に売ったなあ」と言われてしまったんですが、
youtubeであっさり公式チャンネルを発見しました。
そんな時代。
便利だけど、なんか寂しくないですか!?
いや、いいんだけどね。
で、なんの話だっけ?
「ベルサイユのばら」から遠く離れてしまいましたが、結局今回も『昭和』回顧の話で終わるという、どうやっても昭和を忘れられない、昭和から抜け出せない、昭和で止まったままの私でした。
*追記(2/8):なんと現在、youtubeでテレビアニメ「ベルサイユのばら」を公式で無料配信中でした!!ビックリ!2/14までのようなので急いで見に行ってみてください!https://youtu.be/rAqBkQJKaVA?si=vX1XHH4l-z0iLIH0


「劇場版ベルサイユのばら」を観たあと、気分がどうしてもフランス革命になってしまって(?)どうにもこうにもおさまらなかったので、
ほんとはそこで原作漫画を読めればよかったんですけど実家で処分されてしまっていたのでできず。
何をしたかというとフランス革命関連の映画を探してしまいました。
昔観た映画、もう一回サラッと復習したい、みたいなとき。
こういう時のサブスクだよね!
レオナルド・ディカプリオ「仮面の男」はルイ14世だから革命前、なので観るならまずここからかしら(マリー・アントワネットの夫はルイ16世)、
そしてヒュー・ジャックマンがカッコいい「レ・ミゼラブル」はフランス革命のあとの話だから最後かな・・・(そして尺が長いのでちょっと腰がひける)、
なんて考えてる間も楽しいのが映画ヲタク。
ドンピシャのソフィア・コッポラ「マリー・アントワネット」はトリに取っておいて、
その前にとりあえず当時のパリの民衆側から「パフューム ある人殺しの物語」でも観ておく?
それとも昔、面白さがサッパリわからなかったパトリス・ルコント「リディキュール」
今観れば楽しめる?
・・・・などとブツブツ言いながらこちゃこちゃ検索、そこからまた引っかかったキーワードでまた検索、
そして契約中のサブスクにあったらチラッと観てみて「あーーー・・・はいはいはいはいこれね、観た観た!この人出てたんだー」とかなるのが楽しい昭和世代ヲタク、意外とサブスク有効に使ってると思いませんか?
こうして、陰キャ映画ヲタクの夜ふかし一人遊びはまだまだ続く。
ああ楽しい!!(→強がりじゃありません。共感者求む)
あ、でも新作映画は絶対に映画館ですよ!
雪でも、めちゃくちゃ寒くても、映画館で観てくださいね!
マジで、お願いしますね!!


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/


2025年1月15日水曜日

今年もよろしくお願いします。

今年もよろしくお願いいたします。

とっくに年は明けていたので、ご挨拶が遅くなりました。
・・・・ええ、サボりましたね、普通に。
なんでしょう、2連休をいただき、あとはいつも通りシフト制で仕事していただけの私でも、
なんだかお正月ともなると、
お餅食べる→お酒飲む→お餅食べる→お酒飲む
とやりたくなっちゃって、明日普通に仕事でもがっつり日本酒飲んじゃったりとか、
日本酒だったら魚じゃん!ってなって奮発してお刺身買ってきちゃったりとか、
足りなくて年越しそばの残りのおそばを茹でてしまったりとか、
で、おそばだったら日本酒だよね!ってんでまた日本酒飲んでしまってつまりエンドレス酔っ払い状態。
年末年始って、休みとか関係なくもうどうしてもお正月気分を味わいたくなっちゃうんですよね。
そしてお酒とお刺身でダラダラしながらテレビでやってた「新・暴れん坊将軍」を見て号泣。酔ってるから余計に泣く。→めちゃくちゃ良かった!最高!やっぱ時代劇っていいよね!「侍タイムスリッパー」を観てからというもの、時代劇への郷愁というか愛情というか改めて素晴らしさを実感するというか大切にしたいという気持ちが高まって仕方無い私です。(Tverで配信中!まだの方は絶対観て!)
それから久しぶりによその映画館に行って「はたらく細胞」を観て号泣。→映画を観ながら『もう暴飲暴食やめる!自分の体を大事にする!』と心に決めたものの、帰宅後すぐにまたお酒を飲んだ私でしたけどね。
それから今月の中劇猛プッシュ作品「型破りな教室」を観て号泣。→超おすすめ。
さらについ先日は、重い腰を上げて遠野までドライブしてきました。
「子ども本の森 遠野」に行きたくて。こども本の森 遠野
・・・そう、私がよくやりがちな、休みの日に映画館通りまで出るのはめんどくさいのに遠出はできる、っていう例のやつ。
子どもじゃなくても、子供連れでなくても大丈夫。
すっごくよかったです!
朝からずーっといられる!ていうかあそこに泊まりたい!!

みなさん、図書館で靴を脱いでゆっくりしたいと思ったことありませんか?
図書館で寝転がって一日過ごしたいと思ったことはありませんか?
ここは最高。
まず靴を脱いで上がり、ぽかぽかとあたたかい床や畳をぺたぺたと歩き、
好きなところでゆっくり寛いで本が読めるんです。
結局、最終的には映画のコーナーに座り込んで(寝転がって)映画の本ばかり眺めてしまっていた生粋の映画ヲタクの私。
居心地よすぎて帰りたくなくなってしまい、閉館ギリギリまで粘った挙句、
帰り道真っ暗&凍結で泣きながら運転していた私でしたが、
映画ヲタクのみなさんにもかなりおすすめ。
ぜひ行ってみてくださいね!
とまあ、限界貧困層のヲタクババアにしてはアクティブだし正月から心を揺さぶられて、それなりに良い正月を過ごしましたね(?)
ブログはサボリましたけどね。
でもアウトプットするにはインプットも必要、ってことで。
で、気が付いたら今。
もう年が明けて2週間経つとか( ゚Д゚)!?ウソでしょ!?
速いですねえ。。。しんどいですねえ。。。
オバチャンだけ時間がたつのが早い魔法でもかかってるのかな。
みんな、ちゃんと私と同じように半月も経過してますか!?
魔法の解き方知ってる方がいたら、こっそり教えてくださいね。(→切実)


さて、現在上映中の、中劇猛プッシュ作品「型破りな教室」です。
(C) Pantelion 2.0, LLC
大々的な宣伝があったわけでもなく、大きな賞を獲ったわけでもないので、
お客さん来るかなぁ・・・(;_;)というスタッフの不安をよそに、公開日からたくさんのお客さんが来てくれてビックリ。
みなさん、どこでこれを知ったんでしょうか!?
というわけで、今週の金曜からは上映回数を増やして上映!
こういう、地味だけどスタッフも気に入った良作にたくさんのお客さんが来てくれるのがほんとに嬉しい!
この年末年始、大きな作品がなくて静かな地味なお正月になりそうとぼやいていた私ですけど、
「侍タイムスリッパー」しかり、
「大きな家」しかり、
この「型破りな教室」しかり、
大入りまでいかずとも、規模も展開も小さい映画ばかりでも、劇場スタッフが実際に観て「よかった!」「面白い!」と胸を張って言える作品たちを上映できているのは幸せなことだなあと思います。
「こんな映画、早く終わってくれよ・・・」とか、
「ぶっちゃけ、しんど!!」とか、
ついつい思ってしまうような作品だってもちろんありますよ。
そりゃあね、年間ものすごい数の映画を上映してるんですからね。
だけどやっぱり今みたいに、スタッフ自身が「こういう映画をたくさんの人たちに届けたいなあ」と思えるような作品に想定以上のお客さんが来てくれることもあるわけで、
そういうときはほんとに、映画館冥利に尽きるというか、やっててよかったと思えるというか、じわじわと嬉しくてロビーの片隅で小さくガッツポーズの私です。
そう、この「型破りな教室」、なんといっても実話なのがすごい!
アメリカとの国境近くにあるメキシコの小さな街の小学校での実話をもとにした映画。
アメリカとメキシコの国境といえば、当然浮かぶのは「麻薬」「ギャング」「治安悪い」といったネガティブなキーワード。
スティーブン・ソダーバーグ監督の「トラフィック」を思い出しますよね!
あれも面白かったなあ・・・!
TBS系で放送中の「クレイジージャーニー」が大好物な私は、
たまたまこの映画を観る直前(前の日の晩)に「クレイジージャーニー」でまさにこの映画の舞台の近くの治安最悪な地区の回を見たばかりだったりして、
この映画のなかの現実がまっすぐ入ってきてしまったのもあって号泣でした。
麻薬や殺人が日常に当たり前に身近にある場所に暮らす子供たちは、
学校に行く途中の道端に死体があっても別に驚くわけでも騒ぐわけでもなくチラッと横目で見るだけ、猫でも通ったかくらいの反応。
学校にパソコンを設置してもすぐに盗まれ、図書館は機能せず、
やる気の無い教員ばかりの学校で、授業を受けていても銃声。
家族や親戚には普通にギャングがいて「学校なんかもういいからそろそろ仕事を始めろ」と誘われる小学6年生もいるし、
学校一の秀才の女の子の家はスラムのゴミの山でゴミを拾って暮らしている。
ほかにも、貧乏なのに母親が次から次と妊娠して子供を産み、その世話をするために学校を辞めなくてはいけない子も。
(C) Pantelion 2.0, LLC
そんな日常のなかで、将来どころか明日への希望も無く、当然、学力も国内最底辺の子供たちのところに赴任してきた一人の教師が、
そのユニークで型破りな授業で生徒の心をつかみ、そこから抜け出すことを考える余地も無かった子供たちも学ぶことの楽しさや喜びを知っていく。
金八先生かよ!!
熱中時代かよ!!
スクールウォーズかよ!!
つまり最高かよ!!!
そう、私のような昭和世代が大好きな、人情先生と下剋上感動学園もの!
さらに私の大好きな、世界の片隅の普段見ることのできない市井の人々の日常が垣間見られる人間ドラマ。
面白くないわけがないんですよ!!
そしてこの映画のフアレス先生がまた良いんですよ!!
ユーモアがあって楽しくて優しくて、まっすぐで面白い。
初日から、教室で椅子も机もどけてしまって「ここは救命ボートだ!早く来てくれ!急げ!」と始まる。
もうそこから子供達も、観ている私も夢中になっちゃうんですよね。
ある時は貯水槽で質量と体積の関係を、
またある時は校庭で体を動かしながら惑星の動きを、
子どもたちと一緒に実験し、自分たちで考えさせる。
こんな先生がいたら私も、数学で「2」を取ったり(!!)
理科で赤点取ったり(!!)しなかったのになあ・・・!!(→それは本人次第。)
このフアレス先生は、一方的に授業を進めることも、テストのための勉強もしない。
それでも、子供たちは勝手に自分たちの興味のあることを積極的に学ぶようになり、
未来への希望も持つようになっていく。
新しい世界を知ることや夢を見ることが自分たちからそれほど遠くないってこと、
自分には価値があって可能性もたくさんあるって気付くこと、
やり方を知ってほんの少し勇気を出して踏み出せば毎日がどんどん輝いていくということ。
子どもたちがそれを知ってどんどんキラキラしてワクワクしていく楽しそうな姿といったら、
それだけで私まで胸がいっぱいになってその時点で涙が止まらなくなっていました。
(C) Pantelion 2.0, LLC
本来、学校や教師はそんなふうに生徒を導くべきであるのに、
その街では治安の悪さや腐敗した政治、貧困や犯罪から抜け出せない負の連鎖で、
子供だけでなく学校も親も悪循環のなかで身動きが取れないでいる現実との対比がせつない。
そして、暗くどんよりとしていた子供たちの目が徐々に輝きだし、
せっかく「宇宙飛行士になりたい」「哲学者が無理でも教師になりたい」と将来の夢も口に出せるようになってきたのに、
やはりどうしてもそれぞれの家庭の事情や、フアレス先生のやることが気に食わない周囲からの横やりが入ったりもする。
うぅぅ・・・わかる!そうなのよ、破天荒だけど子供から人気のある先生は、なかなか周囲に理解されなくて苦労するのよね!(誰?)
映画を観ながら、武田鉄矢水谷豊山下真司が頭に浮かぶわけですよ。
ザ・昭和の熱血教師!
そしてまた泣けるわけですよ。
私のようなど真ん中昭和世代にはなぜか懐かしい感じすらある、この映画。
そこもまた良き!しかも実話!
そしてこのフアレス先生を演じているエウヘニオ・デルベスがまた、上手い!!
スペイン語なんて私はもちろんわかりませんけど、そんな私でもこの方がとにかく喋りがうまいこと、そこにいるだけで人を惹きつける魅力があることはすぐにわかりました。
2021年のアカデミー賞で作品賞を含む3部門を受賞した「コーダ あいのうた」(いわゆる大作系のメジャー作品ではないこと、アカデミー賞っぽくないこじんまりしたどちらかというと地味な作品だったこともあってかなり話題になりましたよね)でも主人公を導く教師の役をやって一躍有名になったのがこの方!
なんとメキシコでは有名なコメディアンだそうで!
なるほど!納得!!
人を惹きつける喋り方、場の盛り上げ方、スクリーンのこちら側にいる観客ですら夢中にさせるその魅力は、喋りのプロのなせる技だったんですね!
やはりどこの国でも、コメディアンは喋りも演技も上手い!
(C) Pantelion 2.0, LLC
そしてなんといっても主役は子どもたち!!
やはりこういった作品では現地に暮らす子どもたちを使うのが一番、ということで、
生徒役のほとんどがこの地区に暮らす素人の子どもたち。
一般人である子どもたちがカメラを意識して堅い演技になってしまわないよう、彼らの自然な演技を引き出すためにカメラの高さを子どもたちの目線に合わせて低い位置にし、
常時3台以上のカメラを回してどれで撮っているのかわからないようにしていたそうですよ!
観ている間、なんとなく雰囲気が日本映画のなにかとリンクするなあと思ったら、
そう、是枝マジック!!
素人同然の子どもから自然な演技を引き出し、
印象的な映像とリアルな演出が心に刺さる是枝裕和監督作品に似た空気感があったんですよね。
好きなんですよねぇ、きれいごとだけで終わらない是枝監督のあの感じ。
〝良い映画”を作りたいわけじゃない、っていう芯の強さ。
この映画にも同じような強さを感じました。
降り注ぐ太陽と子どもたちの輝く笑顔を静かに見守るあたたかい目線と、
そこにハッキリと強い意志をもって描かれる厳しい現実に胸をぎゅっと掴まれる映画です。
全国最下位だった成績が飛躍的に上昇、そのうち10人は全国上位0.1%のトップクラスに食い込むという、嘘みたいなほんとの話。
子どもにはものすごい可能性があって、ささいなきっかけとほんの少しの勇気があればなんだってできる、新しい世界が開けることがあるんだってことをあらためて気付かされました。
エキゾチックな中米の美少女&美少年にも注目。
大航海時代からヨーロッパとの混血が進んだ中南米は複雑で魅力的な美しい顔立ちの人が多いですからね!
メキシコといえば、『天国の口、終わりの楽園。』ガエル・ガルシア・ベルナルディエゴ・ルナの美少年コンビ(当時)ですよね。
個人的にはディエゴ・ルナ「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で久しぶりに見られたときは嬉しかった!)のほうが好みですけど(´ー`)→誰も聞いてない
あんな感じで活躍してほしい少年少女がザクザクいました。
難しい役どころだったニコ役のこの少年がとにかく良かった!!
(C) Pantelion 2.0, LLC
どうしようもないワルが、聡明な賢い少女に恋をする、ってだけでもう少女マンガの王道ですが、そんなエピソードも昭和世代の私には刺さりまくり!
そう、つい最近もこのブログで熱弁をふるった「ホットロード」的なね。
普通の女の子とヤンキーの初恋みたいなね。
にしてはこの映画はちょっと〝麻薬”〝ギャング”と出てくるキーワードがエキセントリックすぎますけどね。ヤンキーどころの話じゃなくなってますけどね。
とにかくがんばれ!がんばれ!!とずっと応援していました。
ちょっぴりラブもありつつ、せつなくてリアルなスパイスが効いた、
破天荒な熱血先生と子どもたちの奇跡の実話、この冬必見です。
ハンカチかティッシュお忘れなく!

そんなこんなで、こんなに良い映画なのに結局いつもオチがイケメンやら昭和のマンガやらの話になってしまう残念な私ですが、
子どもから大人までみんなで楽しめる面白い映画だということだけはなんとか伝わってくれたでしょうかね(^_^;)
そんな感じで今年もゆるくマイペースに映画の話をしていけたらと思います。
ジャンルは偏りがち、推し活優先で更新スケジュールはゆるゆる、
かと思えば熱入りすぎて大長編になりがち、
というわがまま全開のブログですが、期待せずに長い目でお待ちいただけると助かります。
去年は、身内の不幸あり、ギックリ腰ありと、この年齢ならではのさまざまなハードルをよっこらせと一つ一つ乗り切って、
もうすでに自分の意思や状況だけではどうにもならないことがあるのだなと、
自分を取り巻く環境も己の体も若いころとは全然違ってきているのだなと、
文字通り「痛切に」実感しました。
なので、「無理せず、楽しんで」を念頭に置き、
のんびりとやっていきたいと思います。
「良い映画をやりたい」
「それがたくさんのお客さんに観てもらえると嬉しい」
これが基本。
そしてそれをかなえるにはやっぱり皆様のお力添えが必要なのです。
気になる映画があったらなるべく劇場に足を運んで観てもらうこと、
良いものはほかの人にすすめてもらうこと、
それだけでも助かります。
映画もエンタメも、生きるのに必ず必要なものではないなんて言われたりしますけど、
私にとっては生きるのに絶対に必要な栄養素。
これを読んでくれてる物好きな映画ヲタクのみなさま(最大級の褒め言葉です)にとってもたぶんそうだと思います。
大好きな映画をこれからも身近にある当たり前のものとして摂取していけるように、
どうか応援よろしくお願いします!

・・・なんとか年始のご挨拶的な感じになりましたかね?
それでは本年も中央映画劇場をよろしくお願いいたします。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/

2024年12月29日日曜日

年末なので。

こんにちは。
あっという間に2024年も終わっていくようですね。
時間がたつのがあまりにも早いので、〝年末だね”〝お正月だね”といってもどことなくひとごとのような感じがしてきてしまうこのごろ。
しかもこの年末年始は、中劇の上映作品ラインナップもちょっと・・・
なんていうか・・・・
落ち着いてる?というか・・・・
静かそう?というか・・・・
平たく言うとマニアック?通好み?みたいなね。
いわゆる子供向けの大型アニメ作品とか、大ヒット漫画原作万人受け実写化作品とかが一切無く、
実在の児童養護施設に密着したリアル青春ドキュメンタリー大きな家
(C) CHOCOLATE

名作を鬼才マシュー・ボーンがバレエの舞台にアレンジ(シザーハンズ)
(C) 2024 Trafalgar Releasing. ALL RIGHTS RESERVED.Photo by Kaasam Aziz

かわいらしいモルモットの車のストップモーションアニメ(PUIPUIモルカー)
(C) 里朝希/PUI PUI モルカー製作委員会

幕末の侍がタイムスリップ(侍タイムスリッパー)
(C) 2024未来映画社

激シブイケメンバイク映画(ザ・バイクライダーズ)
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.

テーマ曲だけで泣ける往年の名作(ひまわり)
(C) 1970 - COMPAGNIA CINEMATOGRAFICA CHAMPION(IT) - FILMS CONCORDIA(FR) - SURF FILM SRL, ALL RIGHTS RESERVED.

大興奮のライブを映画館で(サカナクション、NCT DREAM)
っていう実に個性的なラインナップで年を越そうという、
なんというか奇抜?逆に?
ヲタク(のみ)に刺さる劇場を目指す?
みたいな、映画館としてはなんともけっこう思い切った舵取り。
・・・ていうか、ごちゃごちゃ言ったところで常連のみなさまならすぐに気づくと思いますけど、
今回もまた例によって例のごとく「気が付いたらこうなってた」という中劇お得意のやーつ。
本来は掻き入れどきであるはずのこの時期、究極に重箱の隅をつつきまくる年末年始の中劇でした。
がんばってメジャーなキラキラの都会派な映画館のステージまでたどりつこうとしているつもりが、
たまにこういった本来のマイノリティな空気出しちゃいがちな中劇ですね。
静かな、落ち着いたお正月の雰囲気がもう目に浮かびます。
東宝の大型作品が入ってこないだけでこんなに落ち着いた年越しになるなんてね!
もう振り切ってお正月の定番「春の海」でも流しましょうかね!(テン テテテテテテ テン♪てやつ)
甘酒でもふるまって?おみくじでも置いちゃいましょうか?
地元の、人の少ない小さな神社に初詣に行ったような気持ちになれるかも!!
・・・なんてちょっと苦しい自虐も入れつつ、
まあそうは言ってもこのどこもかしこも休みになっちゃう期間中に、どこかが壊れたりなんだりしないでくれればもうそれだけで感謝!!!
という気持ちでスタッフ一同、とにかく『平和に年越し』できればOK!!
→つい先日、劇場内の暖房が壊れて数日間暖房が使えず、子供のころ体育館にあった懐かしい大きなストーブを何台も場内とロビーに設置してしのぎ、「大きな家」の竹内監督の舞台挨拶の前日になんとか復活。とか、
いつかの年末にはトイレが壊れてしまい、非常階段を使って一組一組、下の階のトイレに案内したり。
なんてこともあったしね。
少し前には廊下に雨漏り、エアコンからは異臭など、それはもう次から次といろんなところに不具合が出てき始める築年数になってきた中劇のビル。
お願いだから、正月が明けるまでどこも壊れないでくれ!
それだけ!!
と思ったらまさに今日、休憩室の電子レンジが死亡。
ほらね、やっぱり。
年末、絶対になんかあるでしょ!?
人間も機械も建物も、ちゃんとガタがくるものなんですね。
メンテナンス、大事。

さてさて、そんなマニアックなラインナップでお送りする中劇の年末年始作品たち。
最近、さっぱりよその劇場に行けてなくて映画観るのをサボリがちな私が一応、なんとか観られたものだけざっくりご紹介しておきましょう。

大きな家
(C) CHOCOLATE
先日、監督が舞台挨拶に来てくださったこちら。
実在の児童養護施設に密着したドキュメンタリー作品です。
中劇で上映してコアなファンが共感しすぎて号泣したりもした(!?)タイムリープコメディ「MONDAYS」
そして中劇では何回もリバイバル上映した「14歳の栞」竹林亮監督と製作チーム『CHOCOLATE』の最新作です。
企画&プロデュースはなんと俳優・斎藤工
もう、まさに、リアルタイムでドラマ「海に眠るダイヤモンド」を毎回何度もリピートして見てた私なので、斎藤工!ていうか進平兄ちゃん(役名)!!!!
進平兄ちゃん、じゃない斎藤工
4年前、彼がたまたまこの映画の舞台となる児童養護施設に一日限りの催しのスタッフとして訪れたとき、そこで暮らす子供から「今度来たときピアノ聴いてね」と言われ、
『今度来ること』を想定していなかったため「また来るのかな」という表情をしてしまい、
それが気になってそこに通うようになったといいます。
そして「14歳の栞」竹林亮監督に相談、この映画の企画が走り出しました。
本格的な撮影に入る前に、監督だけでなく製作スタッフもカメラを持たず定期的に何度も施設を訪れ、
さまざまな事情で親と離れて暮らす子供たちや施設の職員との信頼関係を築いてから具体的な構想を組み立て始めたこの作品。
出演者への配慮のため、予告編も本人が特定できないように作り、配信やパッケージ販売も行わず映画館のみで公開。
youtubeでもサブスクでもテレビでも触れることのできない彼らの本音に迫る青春リアリティとなっています。
プライバシーに配慮というやり方には被写体にぼかしを入れる方法もありますが、
写真や映像にぼかしを入れた状態で世に出ることで、『自分は隠さないといけない存在なんだ』と思ってしまう子どもがいるということで、それは絶対にやりたくなかったと語ります。
いつでもどこでも情報が手に入り、一部を切り取ってそれがさらにいろんな受け止め方をされながらどんどん拡散されていくのが当たり前になり、その流れを止めることはもうすでに不可能な時代になった今、
わざわざ映画館に足を運んで料金を支払い、その空間の中でだけ観られる作品として発表することで、その映画の意義や込められた願い、作られた意図や出演者の心情などが歪められずに真っすぐに観る人に届けられるかもしれない。
そんな祈りのような気持ちをこめて映画館のみでの上映とされたこの映画。
じんわりと、ゆっくりと、心に沁みる作品です。
(C) CHOCOLATE
まだあまりよくわからないままそこで暮らす小さな子供、
「案内するね」と無邪気に笑う7歳児、
「ここの人たちは家族じゃない」と言い切りつつも「ほんとの家族にはできないけどここの仲間にはつい当たり散らしてしまう」と呟く中学生、
海外のボランティアに参加して「自分は恵まれてたんだ」と語る高校生、
施設を出てからも「なんだかんだと理由をつけては帰ってきてしまう」と笑う大学生。
彼らの、複雑で難しい心のうちが伝わってきます。
年齢ごとに受け止め方や心情が変わっていくのを、観ているこちらも自然と感じる作りになっているのが秀逸。
カメラ無しで半年以上かけてゆっくりと関係を深め、その後、約1年間の長期の撮影。
ドラマティックな出来事は起こりません。
そこには、子どもたちが生活をし、桜が咲き、学年が上がり、部活に励み、登山に行き、誕生日会をして、笑い、悩む〝ふつうの日常”があるだけ。
少しだけほかの子供と違うのは、「家族とは一緒に暮らさずたまに会うだけ」、「高校を卒業したら施設を出て一人で生きていく」と決まっていること。
海外ボランティアに参加して大きく心が動く姿にも密着しているのには驚き。
外国で自分と同じような境遇の子供たちと接し、何かをつかんだように勢いよく喋り出す少女のキラキラした瞳が印象的。
子どもたちは淡々と日々を過ごしているようで、心のなかは不安や悩みでいっぱい。
子どもたちはこちら側の勝手なイメージだけではわからない複雑な気持ちを、施設の職員や映画スタッフにときどきぽろっとこぼしたりする。
思春期でトガりまくっている少年は、私たちが親やきょうだいにするように、一緒に暮らす仲間に乱暴な言葉を投げたりもする。
そのリアルな姿は、私自身や周りのこどもたちとそう変わらない。
ともに暮らす彼らのことを第三者が、『家族ではない』ともいえないし、『一緒に暮らしているなら家族だ』ともいえない。
それは当事者でも人それぞれ感じ方や捉え方も違うこと。
ひとから言われればどうも違う感じがしたりもする。
見ているだけの私などからすれば、そこにある事実をただ受け止めるしかできないけれど、
家族のように甘えたり反発したりしながらも〝甘え”の形が必ずどこかに少しだけ距離があることや、
それでも頼れる大人がそばにいたことのあたたかさ、
血がつながっていなくても長い時間をともに過ごしたかけがえのない人たちとの確かにそこにあった大切な時間を感じて、
自分のなかにもある『日常』『ふつう』そして『これまで』『これから』を考えさせられます。
〝児童養護施設のドキュメンタリー”なんていうと、ちょっと暗いのかな、重いのかな、というイメージがあるかもしれませんが、この映画はとてもシンプルで軽やか。
すがすがしくて、ほんのちょっと勇気がもらえる青春リアリティ映画です。


「エドワード シザーハンズ ダンスバージョン」
(C) 2024 Trafalgar Releasing. ALL RIGHTS RESERVED.Photo by Kaasam Aziz
今年もやってきました、マシュー・ボーン
もう、これがないと年末の感じがしないまであります。
そして今回、鬼才マシュー・ボーンが手掛けたのはこれまでのようなバレエやミュージカルの定番の名作ではなくて映画「シザーハンズ」をアレンジしたダンスバージョン。
こちらもまた映画界の鬼才ティム・バートンの代表作でありジョニー・デップの出世作でもある「シザーハンズ」!!
両手がハサミの人造人間エドワード・シザーハンズの孤独と切ない恋を描いたダークファンタジー。
私も大好きな作品。
私はティム・バートンウィノナ・ライダーも大好きなので、もちろんつい先日「ビートルジュース」の続編「ビートルジュース ビートルジュース」を観たばかり!!
でも、それにしてもティム・バートンの、クレイジーで独創的で奇想天外でファンタスティックでエキセントリックな世界観をバレエで!?マシュー・ボーンが( ゚Д゚)!?
と思ったのですが、心配無用でした。
オープニングからもうすっかりそこはティム・バートンの世界。
色とりどりでキュートでポップなあの映画のまんま。
それが、マシュー・ボーンの躍動的なめくるめくバレエと合わさって、
とびきりキュートでハッピーな「シザーハンズ ダンスバージョン」の世界に!
音楽も、懐かしいあのダニー・エルフマン「シザーハンズ」のメロディのまま!
エドワードもすっかりジョニー・デップに見えてきます。(がっつりメイクなので当然ですけど)
そして、セリフがないぶんストーリーはシンプルに、
楽しいダンスのシーンはダイナミックでパワフルでキラキラで。
一瞬で目を奪われて、夢中で観ているうちにすっかり心を奪われて、あっという間の90分。
バレエはどうも敷居が高くて・・・という方にもおすすめの、キャッチーでコミカルなバレエ作品。
もとの映画を知ってる人は当然、結末はわかってますよね。
ポップでキュートでクスッと笑える作りでありながら最後は・・・。
それでもやっぱり大好きな作品でした。
(C) 2024 Trafalgar Releasing. ALL RIGHTS RESERVED.Photo by Kaasam Aziz
映画での大好きなシーンだった、庭の植木をチョキチョキとかわいくカットするところとか、
キムと心が通じ合う雪のシーンとかもちゃんと見られて良きでした!
お城や、かわいらしいおうちや、ちょっと懐かしい感じの髪型やファッションも映画そのまま再現されているのも嬉しい。
あの世界観もやっぱり重要な肝ですよね。
観終わったあと、やっぱり本家が観たくなっちゃって、ティム・バートンジョニー・デップ/ウィノナ・ライダーバージョンの映画を観直した私でした。。。
こうしてどんどん睡眠が削られていく映画ヲタク。
それもまた良しとしましょう。
そして映画版を観直してから気付いたのは、
「あ、これ、この時期ピッタリだったんだ・・・!」
どんぴしゃクリスマスシーズンの映画なのでした。
雪もしんしんと降り積もり、つまり年末にピッタリってこと。
よくわかんないけど第九を聴くと年末って感じがするように、
年の瀬は時代劇を見ておきたい気もしてしまう昭和世代の私ですが、
ダイナミックで心ときめくバレエとカラフルでポップな「シザーハンズ」も、
いかにも年末!年の瀬!って感じがする作品でした。
セリフがないダンス作品だし、わかりやすいストーリーと楽しい世界観、尺も90分と、
子供から大人までみんなで楽しめる映画です。
明るい作りなのでお正月にもいいですよ!


そんなこんなで、今年も終わり。
今年やったことといえば、7月の推しのライブに行ったくらい。
まあそこが一年のうちで一番大事なイベントなので、そこに体調やなんかのコンディションのピークを合わせるために綿密な計算をして、あとは静かに粛々と日々を過ごすのみ。
オリンピックにすべての照準を合わせるアスリートみたいな気持ちです(-_-)
→一緒にするな。
あ、でもそういえば昨日、「金曜ロードショーとジブリ展」を観に、横手の秋田県立近代美術館まで行ってきました!(秋田市の県立美術館ではなくて、横手市の秋田ふるさと村に隣接する秋田県立近代美術館です。)
休みの日に映画館通りまで出るのはめんどくさいのに、
ヲタ活&推し活のためなら早起きして遠出もいとわないという不思議な現象。
たぶん、『映画』が身近にありすぎるんでしょうね、私の場合。
家族には不機嫌にぶっきらぼうになれちゃうみたいなね、
親友とは喧嘩しちゃうみたいなね、
身近なものに限って後回しみたいなね、
もうあんまり意識しないですぐ目の前にあるみたいなね、
ほとんど水?空気?みたいなね。(→必死の言い訳)
でもジブリ展とか、やっぱりワクワクしますねぇ!
ついこの夏も花巻の「アニメージュとジブリ展」に行ってここで報告したばかりですけどね。
盛岡でも去年、「鈴木敏夫とジブリ展」やってたしね。
それでもつい行っちゃうよね!ジブリはね!
楽しかったですよ!!
それに、私がこんなめんどくさい映画ヲタクに育ったのは、いろんなジャンルの映画を毎週テレビで放映してくれた金曜ロードショーのせいでもありますからね(?)
昔はエンタメが今よりもっと、いろいろと自由だったしおおらかだったしざっくばらんで適当で楽しい世界だったので、
犯人が逃走するときにわざわざシートベルトつけたりしなかったし、
刑事がノーヘルでバイクでショットガンをぶっぱなしたし、
金曜ロードショーでアホなパリピたちが無差別に理由もなくガンガン殺されていく「13日の金曜日」とか普通にやってたし。
そうやって、子供のころにいろんな世界を映画から、しかも家のテレビから知ることができたのがやはり今の私の映画ヲタクの原点ともいえるでしょうね。
そんな金曜ロードショーのいろんなデータなんかも垣間見られましたし、
ナウシカラピュタなんかのド定番ジブリ作品の裏側も見られました♪
「もののけ姫」とか「千と千尋の神隠し」のころはもうすでにこの業界で(映画館通りで)働いていた私なので、鈴木敏夫プロデューサーの映画興行当時のお話もとても興味深かったです。
いやぁ~・・・・良い休日でした!
実は私、秋田県立近代美術館にはよく行くんですけどね、
帰りには必ず近くの横手市増田まんが美術館に寄るんです。
こちらもおすすめ。
こちらも楽しいのでぜひ!
ただ、冬は運転に気を付けて!
盛岡を出た時には晴れていたので、信号の無い道路をかっ飛ばして行きたくて鶯宿~沢内を通るルートで行ったんですけどね。
さすが全国でも有数の豪雪地帯。
まあどんどん雪が増えてきて、途中から目の前真っ白なホワイトアウト( ゚Д゚)
ほぼ遭難状態でした。
死ぬかと思った!!!
帰りはおとなしく4号線北上ルートで帰ってきましたよ。
みなさん、金曜ロードショーとジブリ展に行くならルート取り、気を付けてくださいね!


というわけで、トイレが詰まったら寒いしちょっと歩くけど裏の非常階段へご案内しますし、
暖房が壊れたら体育館みたいなストーブが出現しますし、
たまになぜかどこからか水漏れしてて通路にパーテーションが張られてたりもする、
どうやってもいつまでたっても昭和感満載の中劇
それでも足を運んでくださるお客様のおかげで今年もいろいろありましたがなんとか無事に新しい年を迎えることができそうです。
来年も、たくさんの素敵な映画を上映できるといいなぁ・・・(´ー`)!
めんどくさいから配信で~とか、
観たいの無いからしばらく来ない~とか、
そんな寂しいこと言わないで、
ちょくちょく公式サイトをチェックして遊びにきてくださいね!
たまに得意のシークレット上映(予告なしにいきなり今週末から緊急上映とか)なんかもぶちかましますからね!
・・・いや、良くない。シークレット上映は良くないんですけどね。
興行的にも、お客さん的にも良くないんですけど。
でも大人の事情でそういうこともあるんですよね、どうしても。
なので許してください。

ていうか、家だと寝ちゃうので外で仕事しがちな私なんですが、
隣の席で一生ボールペンをカチカチしてる人がパソコンいじってるだけのはずなのにしょっちゅうドシン、ドサッ、ガタガタ、バンッとかするのが気になって気になって・・・!!
もっと静かにしてよね!気が散るじゃん!!
などと内心イライラしながらブログを書いている年末の私でした。
何をやってるんでしょうね、私こそ。
年の瀬の夜9時のカフェ、Lサイズコーヒー3杯目。
まあ、来年もこんな感じで。
無理せずのんびりマイペースでいきます。

それでは来年もスタッフ一同
より一層精進してまいりますので、
引き続きご愛顧のほど
どうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様、良いお年をお迎えください。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/