2024年11月20日水曜日

昭和にタイムスリップ中♪「悪魔と夜ふかし」おすすめです。

こんにちは。
2週間も3週間もあっという間ですね。
なんにもしてないのに。
私はといえば、休みの日におでんを作ってたらギックリ腰やっちゃって(どんだけ料理苦手なんだよ!?と思いますよね?もちろん、大っ嫌いです!)しばらく動けず、
今もまだ痛いですけどまあなんとか仕事を休むまででもなく一応復活して今に至りますが、
一番腰の痛みのひどかった日に思いっきり風邪をひいて声が出なくなった母から「病院に連れてってほしい」と連絡がきたので、腰を曲げずに直角にしか動けないというのにがんばって車を運転して母を病院に連れて行った私を、マジで誰かほめてくれよと言いたい!!
・・・・・。
・・・以上、顔を合わせれば口汚く言い合いばかりしている母娘ですけど結局のところなんだかんだ親の面倒見てるのは娘だし、私って口が悪くても根は優しいんだよね!
っていう報告でした。
別に、重いものを運んだわけでも激しい運動したわけでもないのに誰でも簡単にギックリ腰になっちゃってしかも癖になってしまうみたいなので、皆さんもお気をつけくださいね。


さてさて前回の、季節外れの(しかもどれも会期が終わっていて参考にならない)夏休み報告に関しましては、友人たちから「せめて会期内だろ!」とか「季節感ゼロで共感できない!」とかさんざんクレームがきましたけど気にしません。
『せっかく書いたのでもったいないから出した』だけなので(徹底的に自己満足)。
そしてブログ書いたーーー!!やっと出したーーー!!と安心してしばらくぼんやりしてたら雪降ってました。。。
ほんと、年々時間がたつのが早くなってて怖い。
2~3週間なんて、秒ですね!秒!
そりゃあ、「午前十時の映画祭」常連の大先輩方が「『タイタニック』なんて、昨日よ、昨日!!」と仰るのもわかる。わかりすぎる。
大先輩方にとっての〝エモい”は、ヘプバーンでありソフィア・ローレンでありアラン・ドロンであり高倉健なんですよね。
ブラピディカプリオなんて、小僧ですよね。赤ん坊ですよね。
わかりますわかります、今ならわかる。
私にとっても、『タイタニック』『カジノ』『プライベート・ライアン』もついこないだ(だいたい10年前)くらいの感覚なので(ほんとはどれも約30年前)、
それがいつの日か遠くない未来、〝昨日”の感覚になる日がくるのだろうなと、現実を受け止めるようになってきました。
そして街にはクリスマスのグッズが並び、ケーキのCMが流れ始めた今日このごろ、
ハッと気付いたらいろんな映画が始まってはもうすでに終了日が出てしまっていました。
ちょっと何かの予定が崩れると(腰を痛める、親の体調etc...)バタバタとほかのすべてのことが回らなくなってくる、というのも歳のせいにしましょうか(-_-;)
若いころは、ちょっとくらい想定外のことが起こってもすぐに立て直して戻せたもんなんですけどね。
そういうときに、「歳をとるのってしんどい!!!」って思います。
腰が痛すぎて映画も観れていませんでしたが、「悪魔と夜ふかし」だけはどうしても観たかったので、頑張って観ました!
上映中「悪魔と夜ふかし」
(C) 2023 FUTURE PICTURES & SPOOKY PICTURES ALL RIGHTS RESERVED
ジャンルとしてはホラーなので、私は苦手だしほんとはあまり好んでは観ないんですが、
1970年代という時代やテレビの生放送という設定が、まさに私の子供時代ドンピシャすぎて、この映画だけは避けては通れなかったんですよね。
そしてやっぱり面白かった!!大好き!!
尺も90分!助かる!(腰、痛いからね。)
そう、このての映画は長いとダメ!サクサク進んで、キャー!!ワー!!で、ストンと終わる。がベストです。
中学生や高校生の頃、友達の家に泊まって「食人族」とか「エルム街の悪夢」「チャイルドプレイ」なんかをみんなで観て、手で顔を覆いながら指の隙間から画面を見てはギャー!!!ウワー!!!ヒィーーー!!なんて叫ぶパジャマパーティが楽しかったことを思い出します。お供はコーラとポテチ。
『ホラー映画』が好きなんじゃなくて、『ホラー映画をみんなで観る』のが好きだっただけ
。内容、あんまり覚えてないしね(+_+)
この映画「悪魔と夜ふかし」のオープニング、
画面脇から速足でスタジオに手を振りながら入ってくる司会者とか、
次々あらわれる怪しい超能力者霊能力者、そしてそれを論理的に攻撃する役の評論家に、
効果音はスタジオの生バンド、CMもその場で生、そして観客のファッションや髪型なんかも懐かしいやらおしゃれやらで、画面を眺めてるだけでも楽しい!
やったよねー、テレビの生放送と一緒にスプーン曲げ!
テレビにかじりついて夢中で見てたよねー、心霊写真イタコ悪魔祓い!
ちょっと怪しい・・・とは思いつつ、でももしかしてほんとなのでは!?
いやいやまさかね!・・・でもやっぱりホントかも・・・!
みたいな、ギリギリの微妙なところがまた子供心をくすぐるんですよね!
司会者の、ちょっとうさんくさいけどときどきガチっぽいリアクションが出たりするところにほんとっぽさを感じたりね。
いやぁ~・・・懐かしい!
え?スプーン?
・・・・・曲がりませんでしたよ!私はね!
弟はスルッと曲がって大騒ぎしてましたけど(-"-)
この映画も、その微妙なうさんくささと1970年代のイケイケなテレビ業界をバックに、
混沌とした時代のなんでもありな空気感のなかで人々の心をつかんだ〝カルト教団”〝オカルトブーム”なんかをさりげなく絡ませることでリアルな「モキュメンタリー」(フィクションを、ドキュメンタリー映像のように見せかけて演出する表現手法)で始まります。
ホラー映画のオープニングだというのに、昔大好きだった「8時だョ!全員集合」とか「カックラキン大放送」とか思い出して胸がぎゅうっと締め付けられるくらいに懐かしさが溢れて泣きそうになってたオバチャンはここです。
コントの大オチが終わって、生バンドの演奏とともにステージ真ん中のセットがくるっと回って後ろから高田みづえ(!)が出て来て歌うところまで見えました(?)→実際には見えません。
でも、ジャンルとしてはホラーとはいえ、目を背けるような殺戮シーンがあるわけでも吐き気がするほどのスプラッターなわけでもありません。
もう、なんか、一言で言えばほんとに「昭和のオカルト」。
ちょっとハードなユリ・ゲラーとかネッシーとか冝保愛子。くらいの世界観。
イメージ的にはちょっとガチめの夏休みの「あなたの知らない世界」矢追純一木曜スペシャルみたいな。
ちょうどいい!!最高!!
仲間とパジャマで、ビール片手に(大人になりました)ギャー!!とか言いながら観たい映画です。
この映画、製作陣がふざけてないのがまたいい。
クソ真面目に、〝あのころ”〝あんな感じ”のテレビ番組を徹底的に本気で再現してるのがイイ!!
(C) 2023 FUTURE PICTURES & SPOOKY PICTURES ALL RIGHTS RESERVED
ガチな「元気が出るテレビ」みたいな。
本気の川口浩探検隊みたいな。
いちいち懐かしのテレビ番組を思い出してしまっていつのまにかストーリーが進んでしまってたりしたのも仕方ない(*_*;)
そんなことを気にする暇もなくサクサク進むお話でしたが、
メインはやっぱり悪魔憑きの少女。
もうこのあたりは「キャリー」「エクソシスト」あたりのホラー映画黄金期の必修科目へのリスペクトでありオマージュであり、もう思わず「ヨッ!待ってました!」と歌舞伎の大向こうくらいの勢いで拍手したくなるほど。
びっくりするくらいの美少女の、気味悪いくらいのカメラ目線とか、
うさんくさい大げさな司会者が最初は芝居がかって嘘っぽい進行だったのが少しづつ顔がひきつり我を失っていく様子とか、
わかりやすく不気味さや怖さを表現しつつも、
ただただ怖がらせるだけの薄っぺらいホラーではなくてその時代なりの背景や状況をシンプルにいれこむことで、映画を観ている我々もスタジオの観客とともに半信半疑で見ているなかでちょっとだけ真実っぽさに傾くところまでがリアルで楽しい!
自分もそのスタジオにいてその怪現象を見ている気分。
そしてそこからの、ドッタンバッタンワーーー!!キャーーー!!までがセットで大満足な一本でした。
ケータイもインターネットも無かったあの時代、
ただの小学生には何がほんとで何が嘘か、どうやってもわからないのがよかったわけで。
今みたいにテレビを見ながら同時にSNSで解説やネタばらしなんかされたりしないで、
「あれってほんとなのかな!?」ってことを翌日学校に行ってからみんなでワイワイやることが楽しかった、そんなあのころに戻ってワクワクしていた90分でした。
私みたいなテレビっ子だったみなさんには絶対に観てほしい映画でしたよ!
・・・・・終了日、出ちゃいましたけど(-_-;)
11月28日終了。
のんびりしてたら始まってしまってたし、終わる日も決まっちゃってました。
まああのー・・・なんとか・・・・観られる方はぜひね。
・・・ちょっと日和った言い方になってますけど、
いや、ほら、中劇、まだまだ大渋滞なんですよ。
この時期はいつもなんですが、大作系が入ってこない時期なので、いろんな大人な名作系とかアート系、ミニシアター系なおしゃれなやつをいくつも抱えてて。
このあとも、もう11月も終わるというのに
11月22日公開「BACK to BLACK エイミーのすべて」
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
11月29日公開「ザ・バイクライダーズ」
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
11月29日公開「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」

とか、まるでイケてるミニシアター的な作品がジリジリ待機中。
中劇のくせにね!!
それから、お待たせしましたのマシュー・ボーンの新作とか、
「14歳の栞」製作陣の新作「大きな家」も入ってきました!
年が明ければ、私もこどものころ夢中になった「ベルサイユのばら」も上映決定。
これまた懐かしすぎてそのへん悶えて転がりそうな勢いの私でした。
うちの母が言ってましたよ、「あんたが子供のころやってたアニメはみんな面白かった」と。
「キャンディ・キャンディ」「エースをねらえ」「はいからさんが通る」「赤毛のアン」「ベルサイユのばら」・・・
たしかに、今考えると子供向けではないですよね。
ちゃんと大人が楽しめるアニメばかり。
なのに子供の私も夢中で、幼稚園のころのクリスマスプレゼントでキャンディ・キャンディのおえかきマシン(ライトが点く台の上でイラストをなぞると上手におえかきができるよ、みたいなおもちゃ)を買ってもらったのを覚えているし、
そのころアニメ「はいからさんが通る」の板ガムみたいな板キャンディ(?)があって、そのパッケージのなかに板ガムサイズのでこぼこのプレートみたいなのが入ってて、その絵がランダムなのでいろいろ集めたくてしょっちゅう買ってたのに「板キャンディがなかなか食べらさらなくて減らないのでみんなにあげようとしたけどみんな同じように板キャンディが減らなくて困ってるからもらってくれない現象」(ビックリマンチョコと同じ)が起きていて板キャンディが家じゅうのあちこちに落ちていて怒られてたのも覚えてます。
ピンクレディのスナック菓子もあって、そのなかにピンクレディのシールが入ってるからそれも欲しくて集めてたなぁ・・・・(歳バレるエピソード大盛りの回)
・・・・いや、なんの話でしたっけ?
あ、「ベルサイユのばら」ね!
そうそう、実は私が大人になってからももう一回私のなかでベルばらブームがやってきたんですよね。
さわや書店の隣にMOMOっていうマンガとか絵本専門の店舗があったころ。
毎日通ってましたけどね。
懐かしのマンガの『愛蔵版』とかが続々出始めたころですね。
大人になってみんなやっぱりやってみたいのはそう、「大人買い」ですよね。
私もやっぱり手を出したわけです。新装版やら文庫版やら愛蔵版に。
買いましたよ、「あさきゆめみし」「姉妹坂」「ベルサイユのばら」!(このザ・昭和なセレクトよ)
今回、「ベルサイユのばら」の上映が決まったので、それならと実家に向かい、その愛蔵版を探したんですけど見つからず( ゚Д゚;)
え、なんで!?
まあ、「気に入ってるものを無理やり人にすすめがち」な私が誰かに貸したまま戻ってこなかったのか、片付け好きな叔母とか弟にあっさり断捨離されてしまったのかどちらかだとは思いますけど。
というわけで、紛失したのが発覚して悔しすぎて(それまですっかり忘れていたくせにね!)なんかもう欲しくて欲しくてついアマゾンの買い物かごに愛蔵版を入れてしまい、いつでもポチッで買える状態になってます!(買わんのかい)
で、とにかく劇場版「ベルサイユのばら」絶賛、前売り中です♪
今ならムビチケカードの柄が選べるほか、特典も付いてます!
数量限定なので、なくなる前にGETしてくださいね!


とまあ、意図せず昭和感満載な回になりました。
この回で出てくる単語たち、若い人にはきっとサッパリわからないものばかりだったと思いますが、まあいいでしょう、若い人はこんなブログ読んでないんで大丈夫( `ー´)ノ
今、思い出しましたが、実は年明けにまださらに昭和っぽい作品も決まってるんでした。
なんだろう、今、あちこちで古き良き時代・昭和に回帰中なの?知らんけど。
とにかく相変わらず行き当たりばったりな私ですが、そういえば今ハマってるのはさらに昭和感盛り盛りなこちら。
懐かしのゲームウォッチ。
少し前に復刻で販売された時、我慢できずに予約して購入したこれ。
私が、生まれて初めて手にしたゲームはこれでした。
もちろん昔のやつとは違って、こちらはボタン電池じゃなくてスマホの充電器で充電できるし、ゲームの中身も違うんですけどね。
私が持ってたやつは、ミッキーマウスがあちこちから落ちてくる卵を拾うゲームでした。
弟はその頃、開閉式のゲームウォッチでドンキーコングのやつをやってましたねぇ。
こちらは、スーパーマリオスーパーマリオ2が入ってるやつ。
こう見えて、スーパーマリオはプロ級な私です。
ファミコンどんぴしゃ世代、しかも弟有りなので、めちゃくちゃうまいです。
マジです。
無限アップに隠しステージ、ワープにワープを重ねてもう「何分で最後までクリアできるか」の域でしたからね。
すごいですよ、隠しブロックがどこにあるか、次にどんな敵が出てくるか、ここでどのマリオになっていないといけないかなんていうのを今でも体が覚えてるんですよ!
ただ・・・・・頭では覚えてるんですけどね、反射神経が鈍ったのか・・・
けっこう死んじゃう( ゚Д゚)!!
こんなショボいハンマーブロスで死んでる場合じゃないんだよ!
こんなところでBダッシュボタンのタイミング間違えて穴に落ちるなんて信じられない!
「もうー!なんかボタンの感覚が違うからなー!!」などと大きな声で小学生みたいな言い訳をしつつ、それでも楽しくてやめられない・・・!
と、いうわけで、どっぷり昭和なオカルト映画を楽しみ、
昭和の名作マンガを買おうとして、
昭和のゲームウォッチに夢中になり、
ふと気が付いたら思いっきり昭和を満喫している自分がいてビックリしてる私でした。
いやぁ~・・・・昭和っていいよね!
戻れるものなら戻りたい!!
ケータイなんか無いから連絡取れない時はどうやっても連絡なんて取れなくて、
インターネットなんて無いから何をどうやってもわかんないことはわかんないままで、
SNSなんて無いからめんどくさい人間関係なんてたかが知れていて、
映画は映画館か金曜ロードショーとかでしか観られなくて、
友達とは家電で連絡を取り、他の学校の友達とは交換日記、好きな人には靴箱に手紙、
街で遊ぶと言えば大通りを一生往復するのみ、
待ち合わせはイイヅカ前、
エンドーチェーンにはシーラカンス
初めて見た芸能人はフェザンで歌ってた石川秀美。(たぶん。)
そして家の近所に本屋があって、駄菓子屋もあって、学校の近くには文房具屋があって、
お肉屋さんにお使いに行ってコロッケやとんかつやメンチカツなんかをその場で揚げてもらって、帰りに写真屋さんに寄って現像を頼んでおいた写真を受け取ってきたりする、
不便だけどその手間でいろんな大切なことを学んでいた、
面倒だけどあったかい、時間も気持ちものんびりしていた、
そんな時代に戻りたい。
などとちょっとカッコつけつつ、またスーパーマリオを始める私でした。
はい、相変わらず睡眠不足の人です。
・・・・・・明日はちゃんと起きます。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/

2024年10月30日水曜日

番外編:結局映画ヲタク満喫だった夏の休日の話。大事なお知らせも。

こんにちは。
10月末にしては暖かいほうですが、
乾燥と自分への興味の無さにより、かかとがバキバキに鬼おろし状態になってきたことで季節を実感しました。
「・・・・冬が来るなぁ・・・(遠い目)」
なんなら足だけじゃなくて手の指先までカサカサどころかトゲトゲに殺気立っていて、
触るものみな(おもにストッキングや洋服など)傷つけまくっている私です。
私のなかの最優先事項はダントツで迷わず『推しへの課金』なので、
たいていの女子全般が課金するであろう『自分への投資』みたいな『自分を磨く』みたいなことに対して一切興味が無いんですよね。
推しに会うとき(ライブに参戦)だけはキレイにしますけどね。
ふだんはお肌の手入れも髪の毛も服も後回しで、家でチマチマ推し活してるだけなので、
手も足もガサガサのボロボロで、膝も汚いし寝不足で目の下はクマだし、
少しの時間とお金があれば推し活したいので化粧品もケア用品もケチってるわけで、
そりゃあかかとも鬼おろしになるわなぁ・・・というもの。
よくお客さんから「ここのお嬢さんたちはみんな爪が綺麗ね!」と言われたりするんですけど(〝お嬢さん”の時点ですでに嬉しさのピーク)、
私のはすべて100均のセルフネイル、しかも爪が弱くて二枚爪なのと常にヒビが入っているため必要に迫られて補強のためいつもマニキュアを塗っているだけなんですけど、
私以外の若手(?)スタッフたちは女子力が高いのできちんとネイルサロンに行ったりしてケアしてるんですよね。
偉いなぁ・・・みんな女子力高いなぁ・・・
まあ、私はそのぶんのお金を推しに注ぎ込んでるだけなんですけどね。
絶賛、CDも円盤(推しのライブのブルーレイの意味)も予約中だしね。
まあそんなこんなで手はカサカサ、かかとはバキバキでこの冬も乗り切ります。(ケアしようという気が、まず皆無)


さて、大変長らくお待たせしました。
やっと、私のこの夏の大冒険譚をお話しできる日がやってまいりました!
誰も待ってない、あるいは誰もがすっかり忘れていた可能性も否定できませんけど、
とりあえず8月末に眠かけしながら書いてしばらく寝かせてあった文章を一応アウトプットして成仏させてあげようと、重い腰をあげてみました。
飽きたら飛ばして、この下のほうのお知らせだけ読んでいただいても構いませんので、少しだけお付き合いください。

今年も暑い夏でしたね。
地球温暖化現象により、ここ数年はこの盛岡でさえ9月でもまだまだ暑い!みたいな状態でしたもんね。
暑いの嫌いー!!苦手ー!!涼しいのがいいー!!!
と、毎日だだをこねていた私です。
早く秋にならないかな。。。
そんななか、たまたまぽっかりと一日フリーになり、朝起きたら天気も超快晴。
なんか・・・・こんな時は・・・・外に出ないといけなくない!?
「この夏はこんなことしましたよ」とかって、どこかで発表しなくちゃいけなくなったときに(それはいつだ?)、迷わず見栄も張らずスラスラと発言できるためのネタが必要だよね!(あるかわかんないけど)
と思い立ち、モノグサでめんどくさがりやで暑いの苦手で出不精で引きこもり系ヲタクの私が、なんと夏の休日に突然思い立ってドライブに出かけるという大冒険に挑戦したのです。
すごくないですか!?
こんなこと、まずないですよ!
だって家にいたいもん、本当は!
真夏の休みの日なんか、エアコンの効いた涼しい家でテレビやパソコンに向かって推し活して一日過ごしたいんですよ、マジで!(映画館じゃないんかい)
だけどさ、なんか、夏って、そういうとこあるじゃん?
何かしなくちゃいけないような?
どこか行かなきゃいけないような?
何か特別なことしたよって言えないといけないみたいな?
夏の終わりに、なんかどうも中途半端にまだ宿題が終わってないみたいな?
絵日記だけ書けてないみたいな?
どこにも行ってないから書けないに決まってるじゃん!どこか行かなきゃ!みたいな?
・・・え、私だけ?
夏、嫌いなくせに夏に突き動かされて煽られて結局夏っぽいことしてしまうみたいな?
まあそんなこんなで、映画館のブログのはずが全然関係ないただの夏の休日の日記になりそうだったんですが、
そうはいっても生粋の映画ヲタクなので、映画と関係ない休日にはどうしてもならないのがやはりヲタクの性というもの。
とある晴れた夏の日、映画ヲタクが一人、古すぎてエアコンの効きが悪くて夏は汗だくになっちゃう古い車で、夏の日差しに背中を押されてどこへ向かったのかというと、いざ南へ。
BGMは夏の歌でしょ、もちろん。
1986オメガトライブ「君は1000%」
近藤真彦「情熱☆熱風☽せれな~で」
少年隊「ストライプ・ブルー」
河合その子「夏のスタスィオン」
浅香唯「C-girl」
渡辺美里「サマータイムブルース」
あとは杏里とかね、米米CLUBとかね、そのあたりも歌いたいところなんですけどね、
あえてサザンユーミンとかの王道じゃないところが絶妙なヲタク感醸し出してて良いでしょう?
・・・・さすが昭和だって?古いって?うるさいよ!
夏の歌と言われてオレンジレンジとか湘南の風とか出してくる人はあれだ、
もう私より最低でも10歳以上は年下ってことなんですわ。
・・・って、ほっといてくれよ!私の青春はここにあるのだ。
夏のドライブといったら昭和歌謡曲一択だし、
昭和の夏ソングが流れてきたら、そりゃあ熱唱だよね。
真夏のドライブ中の車の中なんて、ほぼカラオケボックスだよね。
え?誰かと行ったんだろって?
は?まさか!
ヲタクは、基本一人行動が得意&大好きなんですよ!!
なぜなら、他人のペースに合わせなくてすむから( `ー´)ノ
ヲタクは、とにかく限られた時間の中でいかにやりたいことを最大限実現するか、
観たいものをいくつ詰め込めるか、
どう動けば無駄なくすべてのミッションをこなせるかに命を懸けてるわけですよ。
だから、誰かと一緒に動くのってほんと、、、、、
正直、うざいんですよねぇ。。。(性格悪!)
いや、仲間と一緒のほうが楽しい時ももちろんあるし、
そうでないと動きにくいときもあるし、
もちろんやろうとすればやれますよ、団体行動もね。
でも、一人で動きたい、あるいは一人の方が動きやすい、そう判断した場合、
ヲタクは迷わずソロ活動を選択し、できる限りの精一杯を尽くすわけです。
何一つ、諦めたくないからね!
相手が待ち合わせに遅れてくるとか(ハァ!?ふざけんなよ!)
途中で体調が悪くなったと言い出したりとか(カンベンしてよ~!!)
あのお店に忘れ物したとか(マジ、いい加減にせえよ!!)
やっぱりトイレ行ってくるとか(だからさっき行っとけって言ったじゃん!!!)
などとそういうことに予定を狂わされるのがとにかく!ほんとうに!イヤ!!なんです!!
なんなら、遅刻してきた相手を置いて先に映画館に入っていたこともあるし、
具合が悪くなった友人をタクシーに押し込んで自分は一人ですべて予定通りスケジュールをこなしたこともあるし、
友人の忘れ物はお店に電話して着払いで自宅に送ってもらえと指示してそのまま予定変更なしで動いたこともあります。
だって、予定通りいけば、今日やれるはずなんだもん全部!
分単位でスケジュールを決め、移動のルートをイメトレし、
最大限できることをすべてやって、可能な限りのタスクをこなす。
それが、ヲタクの生きる道。(→当然、個人差あります)
私の都合じゃなくて他人の都合で予定通りいかないなんて許せない!!
・・・・・性格悪いですか?優しくないですか?
効率重視と言ってくれたまえ。
・・・・それで、だからどこへ行ったのかって、
それは私がずっとやりたかった「花巻方面ミュージアム巡り」
やっとできた・・・・!
ずっとやりたかったんですけどね。
なかなか機会がなくてやれてなかったんです。
でもなんとこの夏、そっち方面では映画ヲタクの心をくすぐる特別展だらけ。
これは、今行かなくてどうする!?
というわけで。
国道396号線で花巻方面へ南下40分
「野村胡堂・あらえびす記念館」
↓そこから道なりに下るだけ!車で30分
「萬鉄五郎記念美術館」(オードリーヘプバーン写真展)
その後、近くで昼食
↓そしてそこのすぐ近くだった!車で10分
「花巻市博物館」(アニメージュとジブリ展)
↓そこから距離は少しあるけど経路は複雑ではない!車で30分
「大沢温泉 菊水館」(もうひとつの鈴木敏夫とジブリ展)
これ全部。グルーーーーっと回ってきました!
いやぁ・・・・さすがに暑かったねぇ・・・・!(そこ?)
そしてひたすら一人で運転はさすがに眠くなったよね!
ついウトウトしちゃってセンターライン越えそうになりました!(気をつけましょう!マジで!)
でも。
でもでもでもでも。
最高でした!!!
なんて素晴らしい休日!!!!
「野村胡堂・あらえびす記念館」は実は初めて。
静かで、景色も美しくて、落ち着く!
一人なので、残念ながら実際に銭形平次のドラマで使われていた衣装をまとった銭形人形とのツーショットを撮るのはあきらめましたけど。(撮りたかったんかい。)

「萬鉄五郎記念美術館」こちらも初めて訪れたのですが、
緑に囲まれた、趣のある素敵な建物でした。
オードリーがかわいすぎた(´ー`)
唯一無二の存在感。
若かりし頃のオードリーなんて、何回観たって癒されますからね。
たくさんのオードリーでほっこりしながら館内を回っていたら、窓の外に古くからの友人を見つけて思わず吹き出してしまった私でした。
晴れた夏の日、なぜか片田舎の小さな美術館のオードリー・ヘプバーン展でバッタリ会う映画ヲタクたち。
ほんとヲタクって(^_^;)
「花巻市博物館」(アニメージュとジブリ展)も良かったですよ!
懐かしいやら興味深いやら、ひたすらヲタクの天国でした。
アニメージュ、子供にはなかなか手が出ない大人の雑誌だったのでめったに買えなかったんですが、付録がすごいときは親に頼み込んで買ってもらったものです。

「大沢温泉 菊水館」(もうひとつの鈴木敏夫とジブリ展)も素敵でした。
温泉に入りに行くことはあったんですが、まさかのジブリ展
でも、世界観ピッタリ!!
ほんとにその扉から、千尋まっくろくろすけなんかが出てきそうなくらいに!
なるほどー!!古い建物の良い使い方ですね!
雰囲気良すぎて、帰りたくなくていつまでもブラブラしてしまいました。
楽しかったなー。
まあ、そんなこんなですべての予定をこなし、
途中でちょうどよい時間にお昼を食べ(しかもおいしかった!)、
帰りにはたまたま通りかかった道路沿いにみつけたジェラート屋さんにフラッと入り(最高においしかった)、夕方には盛岡着。
決まりました!栄光への架け橋くらいビタッとキマった!
グレイト!マーベラス!!ファンタスティック!!!
コングラッチュレーション!でかしたぞ、私!!!
そんなふうにアグレッシブに動くこと、しばらくなかったからね。
疲れた中年になってた私が、しばらくぶりにアクティブになった日。
やってやったぜ!!!
充実感でいっぱいでしたよ。
どこもすごく良かった!
道路も良いし!!
信号が少なくて、車もそれほど多くない、とても気持ちの良い道路でした。
みなさんもたまには一人、美術館巡りでアートな休日を楽しんでみては?
・・・ええ、私の場合は『アートな休日』というよりは単純に『ヲタクのソロ活動日』でしたけどね。
先日、県立美術館で開催されていたサンリオ展にも行ったんですけどね、
子供の頃に大好きだったものとか憧れだったものとかってやっぱりいつまでも心のどこかに変わらずあって、
すっかり忘れていたりもするんですけど、ふと思い出したときに胸の中がぎゅうっとあたたかく懐かしく幸せな気持ちになるんですよね。
そういうものを拾い集めて、久しぶりに自分のなかの少女の心を引っ張りだして清らかな気持ちになったような気がした夏でした。
サンリオ展では、子供の頃に買えなかったいろんなカワイイものたちをここぞとばかりに買いまくりましたけどね。
サンリオのカワイイものたちを、えげつないくらいに大人の買い方をして後ろに並んでたお嬢さんをドン引きさせましたけど。
思い出したはずの少女の頃の清らかな気持ち、どこ行った?

とまあ、どこにでもいる映画ヲタクの、とある夏の日の小さな冒険のご報告でした。
せっかく8月の末に書いてあったのに、すっかり忘れていて今はもう11月になろうとしているこのズボラ加減。
せめて9月あたまあたりにでもアップできていれば、どの展覧会もまだ行けたのに!
残念ながら、ここで紹介した展覧会はどれももう終わってしまいました。。。
・・・なんだ、ソレ(゚Д゚;)!!
まあそれでも、ポッカリ予定の空いた秋晴れの日にでも、
このルートで回るアートな休日というのはなかなか素敵なんじゃないかと思いますよ!
マジで、おすすめです!!(必死で自分をフォロー)
でもほんとに、時間的にも距離的にもちょうどよくて、道路も走りやすくて寄り道もたくさんあって、楽しいドライブでした。
いつか、ふいにこのしょうもない季節外れのブログを思い出したら、ぜひドライブルートの参考にしてみてください♪


そして、ズボラの極みの私は、さらにやらかしていました。
もうすぐ10月も終わり。
ということで、「八犬伝」始まっております。
(C) 2024『八犬伝』FILM PARTNERS.
懐かしいなぁ・・・・真田広之志穂美悦子は、当時の私のヒーローでした。
めちゃくちゃカッコよかったなぁ・・・。
映画も面白かったし、志穂美悦子が大好きだったので、親に頼み込んで2回連れてってもらいましたよ。
カッコいい女性って、やっぱりいつの時代も憧れですよねぇ・・・(´ー`)
・・・って、それは角川映画の「里見八犬伝」でしょ!
っていうザ・昭和の話じゃなくて。
前回、「侍タイムスリッパー」について暑苦しく語ったときに「三匹が斬る」役所広司が好きだった話を書いたくせに、
まさにその役所広司が主演する時代劇(「八犬伝」)の上映がもうすぐ始まることに全く触れていなかったという、映画館スタッフとしてあるまじき失態!!
「侍タイムスリッパー」を語りたすぎて、それに絡めて語ることもできた『時代劇』とか『役所広司』とか関連ワードてんこ盛りだったはずの「八犬伝」についてすっかり失念していたという最悪なパターンのやつ。
私としたことが、なんたる怠慢!!
熱くなるだけなって視野が狭くなっている!
良くないですね、ほんと良くない。
なんだって、つながりが大事なのにね!
午前十時の映画祭も、戦争シリーズからの裏社会ものへと、このところ大長編の男くささ満載系でつながっており、見応え抜群。
午前十時の映画祭のポスターで、現在上映中の「スカーフェイス」アル・パチーノ
© 1983 UNIVERSAL CITY STUDIOS. All Rights Reserved.
と来週からの「カジノ」ロバート・デ・ニーロ
© 1995 Universal City Studios and Syalis Droits Audiovisuels. All Rights Reserved.
を見て、「なんかこの並び・・・知ってる!」と思ったら、
そうだ!この二人の裏社会ものあったじゃん!しかもめちゃくちゃ面白いやつ!!
「ヒート」!!!
あれ、マジで渋くてクールでシビレたねぇ!!!
と思ってついアマプラで調べたら、あった!!
いや、家では映画は観ない(金曜ロードショー以外は)と決めてる私なんですが、
ちょっと観たくなっちゃってます。
怖いので、昔から裏社会ものはそもそもあまり得意じゃないんですけどね、
でもアル・パチーノロバート・デ・ニーロなんてスクリーンで観ないといけないやつだし、
当時、仕事を教えてくれていた先輩が「これは絶対観た方がいい!」とすすめてくれたので、恐る恐る観たんです。
そしたらまっっっじで面白かった!
3時間近くあるのに全然飽きなかったし、カッコよくてシビレましたよ。
家では映画を観ないと決めてる私ですが、今度の休みに観ちゃうかも!
っていう、ハリウッドを代表する映画スターの話も絡めたところで。


好き放題書きなぐってきた今回のブログでしたが、
とっても大事なお知らせも!!
値上げ値上げで普通の生活も大変な昨今、都会のシネコンなどではあちこちで映画料金の値上げ(一般料金2000円など)が施行されています。
一応、必死で足掻いて値上げには対抗してきたつもりの中劇でしたが、ゴメンナサイ。
光熱費も上がり続ける今、経営のことも鑑みて映画料金の見直しをすることに。
なんとか基本料金の値上げは現時点では、やらないでいきたいということで、
サービスデーやサービス料金のほうの見直しをさせていただくことになりました。
変更になるのは下記のとおりです。

*11月1日より
◇割引サービスの廃止並びに改定
■レディースデイ(水曜日)/メンズデイ(木曜日)各¥1,200-
 両サービス廃止
□シネマウェンズデイ(水曜日)¥1,200-
 新設
■イブニングサービス(平日17時以降の回)¥1,300-
 廃止
■レイトショー(毎日20時以降の回)
 ¥1,100-→¥1,200-

いつも中劇をお引き立ていただいているみなさまには大変心苦しいお知らせとなりますが、
どうかご理解いただければと思います。
ほんとね、水道料金の値上がりのお知らせも来てたし、電気代も上がるいっぽうだし、
税金は信じられないくらいガッツリ取られるし、スーパーに行けばいつもと同じくらいの買い物しかしてないのになんか高いし、お菓子は少なくスイーツはどんどん小さくなってしまい、灯油にガソリンも高すぎてビックリ!!
そんなウンザリするばかりの毎日で、さらにこのような残念なお知らせになってしまい恐縮至極です。
これからどうなっていくのか我々もサッパリ予想もつかない状況ですけど、
お客様にはなるべく大きな影響を与えないように試行錯誤しながらなんとかふんばっていこうと腹をくくったところなので、
どうかご理解いただき、変わらぬご愛顧を願えればと思います。
それにはまず、『良い映画を上映することが不可欠』なんですよね。
面白いものを上映できればお客さんは来てくれると信じて、
良いものをたくさん上映できるようにがんばりますので、
ちょっとでも気になる映画があったらぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。

そんなせちがらいお話をしつつも場内からオアシスのライブ音声が聴こえてくる幸せね(´ー`)
良い映画、たくさんやりたいなぁ。。。
サカナクションのライブ映画「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」も上映が決まり、
©2024 HIP LAND MUSIC CORPORATION INC.

「バック・トゥ・ブラック」もあるので、
Ⓒ2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
『勝手に中劇音楽映画祭』まだ続きそうです。
このあとも、一応上映は決まってるけど日にちが未定とか、情報解禁がまだなだけのものとかいくつかあるんですけど、なかなか良いですよ。
いつも常連さんたちから、「夏休み冬休み期間はうちらが観るものやってくれないから退屈!」と言われていて、たしかに夏休み冬休みは子供向けアニメをがっつり回さないといけないので大人向けの良質なミニシアター系作品などが上映できなかったりするんですが、
今年の冬休みはいまのところそれほどデカめの子供向け作品はオファーが来ていないので、
常連さんたちがちょっと喜んでくれそうなものをやれるかもしれない!
いや、中劇のことだからまた突然、
「来週から急にこれ上映することになっちゃった!テヘ(*´з`)」(得意技)
とかやるかもしれないのでご注意くださいね。
しばらくいいのやってないなぁ…とか思っても、近日公開のコーナーのチェックは忘れずに!
急に来週からいいのやるかもしれないんですからね!
なにしろ「侍タイムスリッパー」もそうでしたから( `ー´)ノ
あまりに急でビックリしたと、あちこちから言われましたもん。
だから頼みましたよ!!
ここ、常に確認しておいてくださいね↓↓

★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/




2024年10月16日水曜日

「侍タイムスリッパー」超おススメ!!日本人で良かったと思った日。

こんにちは。
10月なかば。完全に秋ですね。
「そのうち持っていこう」と、春先からずっと玄関先に積まれていた冬物のアウターやらニットやら(さらについ先日まで着ていた夏物まで)をやっとクリーニングに持って行ったら(「今さら!?」とかのツッコミはすでに聞き飽きているので不要です)、
大量に溜め込みすぎて計7000円とかになって衝撃を受けた人がここにいます。
「たっか( ゚Д゚)!!!え、7000円あったら飲みに行けたじゃん!」
とか言ってる場合ではないので(半年放置だったので自業自得)出しましたけどね。
今度はそれをまだ取りに行ってないですけどね。
いよいよ寒くなってアウターが必要になったら慌てて取りに行くんでしょうね、ズボラな私のことだから。
・・・・なんか、秋ですね(?)


さて、現在、話題沸騰中!
「侍タイムスリッパー」です。
(C) 2024未来映画社
かなりホットな映画です。
連日、テレビなどでも取り上げられ、SNSでも大バズリ、
中劇にもたくさんのお客さんが来てくれています。
このブログを読んでくださっているような映画ヲタクのみなさんは、
もうとっくに観ているどころかすでに数回観てくれていたりするのかも。
ふだんあまり同じ映画を何度も観たりはしないという方も、何度も足を運んでくれていてビックリ。
私もやっと観ましたよ~!!
良かったですねぇ!!!
映画が始まってすぐ、「~でがんす」といったセリフでハッとした私。
東北訛りはやっぱり一気に親近感沸きますもんね!!
懐かしさと手作り感と、でも真ん中一本すっごく強い意志が通っていて、
時代劇映画への本気のリスペクトとオマージュと、
そして愛と情熱とギリギリのガチ感がぎゅぎゅっと詰まった、
熱くて爽快で、ものすごく気持ちの良い映画でした。
公開から2週目に入りましたが、当初の想定以上にたくさんの方に観ていただいていて嬉しい限り!!
こういった、スタッフも文句なしに「面白い!絶対たくさんの人に観てほしい!!」と言える映画がヒットしてくれると、ほんとに嬉しいんですよね。
商業映画って、やっぱり宣伝にかけるお金や、キャストとかスタッフのネームバリューに左右される部分も大きいので、
「すっごく面白いのにお客さんが来ない」とか、
「なんでこんな映画にこんなにお客さんが来るの」とか、
そういうことも多かったりするので、
この「侍タイムスリッパー」のように、お金はかかってないし豪華キャストでもないけどとにかく面白い、ひたすら作品の良さで大ヒット、とかしてくれると、
作り手、劇場、そして観客の気持ちが一つになったような気がして心が震えるんですよね。
そんなことってめったにないので!!
「そうなんだよ!!これが映画なんだよ!!やっぱいいよね、映画って!!」
っていろんな人とハイタッチしたくなる。
で、自慢じゃないけどこのところ中劇はそういう映画が続いていてとても嬉しいわけなんですよ。
「ルックバック」にしろ「侍タイムスリッパー」にしろ、公開当初は上映劇場もそれほど多くなくて(「侍タイムスリッパー」なんてたったの1館からのスタート!!そして今では250館以上に!!)、
口コミやSNSからどんどん広まり、全国的な大ヒットにつながった映画って、
本当に作品じたいが強いし、話題性が先走ってしまって敬遠する人も出てきてしまったりもするけどやっぱり映画館で観るべき作品だなあと思えるし、
なにより人にすすめたくなりますもんね。
映画ヲタク同士ならわりと気軽に「あれ観た?よかったよー観てみて~」とか言えるんですけど、自分のようなヲタクではないまともな一般人(?)の友人なんかに「絶対観て!面白いから!!」と自信持ってすすめられる映画って、実はあんまりなかったりするんですよ。
なんならそっちの方が難しい。
ヲタクは、たとえば観た映画が超つまらなくても、ほとんど寝てしまったとしても、
信じられないくらいのクソ映画だったとしても(口が悪いですね、スミマセン)、
あとでヲタク同士の映画談義のときにネタになるし(?)、
実際、超つまんなかった映画として自分のなかに残るのでオイシイんですよね(理解できます?)
実際、ヲタク同士だと「ねえあの映画、マジで超つまんなかったから観て!」なんていう意味のわからないすすめ方したりしますからね。
そしてそれをすすめられたほうのヲタクもまた「え、マジで!?そんなにつまんないなら逆に観たくなってきたわ」ってなる。
・・・・・バカでしょう!?まあ、どっちもバカなんでしょうね。
でもそんなクソ映画を、ふだんそんなに熱心に映画を観るタイプではない人にはすすめられないじゃないですか。
たまにしか観ないのにハズレだったなんて悲しいじゃないですか。
だからヲタク以外の人にすすめる映画って、難しいんですよ。
私にすすめられて久しぶりに足を運んだ映画館で観た映画が微妙だった、
なんて絶対に許せないんですよ!!
人にすすめるんだったら、ミーハーじゃなくてマニアックでもなくてちゃんと面白くて確実に満足できる映画じゃないとさ!!
・・・って、わかります?この感じ。
・・・・でもそんなの、なかなかないからね!!!
だけど今回は迷わずすすめました。
こんなメンドクセーこと言ってる私が、あちこちですすめてますよ。
「侍タイムスリッパー、面白いので観てください!!」ってね。
(C) 2024未来映画社
時代劇映画へのあふれ出るリスペクトと愛と情熱。
通帳残高7000円になってでも作るのを諦めなかった監督はもちろんですが、
いろんな人のたくさんの愛情がダダ洩れで、それだけで胸がいっぱいになります。
脚本が面白いからと特別協力してくれた東映京都撮影所
それから長いこと時代劇を作り続けてきた時代劇職人の方たちも格安で参加、
一人何役もこなしながら映画を作り続けたスタッフも、
そして大河ドラマや連続ドラマなどにもたくさん出演してきてものすごい経歴が並ぶ俳優陣でさえも経費削減のため新幹線ではなく自分で運転して京都まで撮影に向かい、
暑いなかみんなで「次はなんだっけ?」「弁当はいつ来るの?」と部活のようにワイワイと作ったこの自主映画が、面白くないわけないんです。
「東映京都にこの人あり」と言われた名物プロデューサーの『なんとかしたってぇな』の一言から、
これまで数々の時代劇で活躍してきた殺陣師・衣装係・床山・照明・そしてエキストラに至るまでガチの時代劇職人たちが、この脚本をどうしても映画にして世に出したいと言って集まり、
時代劇の撮影が無い7月8月(暑すぎるため)なら使ってもいいということでオープンセットを使わせてもらい全員が汗だくで作った、
それぞれの本気がぶつかりあって完成にたどりついた愛と情熱の自主映画。
もともとは坂東妻三郎が作り、時代とともに大事に使い継がれてきた東映京都撮影所の、時代劇の本物のオープンセットで、
長いこと本当の時代劇を作ってきた職人たちと俳優が本気で取り組んだ殺陣のシーンは圧巻です。
お金はなくても、絶対に譲れない芯の部分を支えたのが本物の職人たちであるということが、この映画がチープに見えない一番の要因なんですよね。
監督・脚本・照明・編集・・・一人で11役をこなし、本業である農作業の合間に取材を受けながら宣伝を行った安田淳一監督もじゅうぶんクレイジーなんですが、
助監督として現場を仕切りながら次の瞬間は女優として撮影に参加、撮影終了後は実のお母様と一緒に小道具や備品のメンテや管理・翌日の準備まで切り盛りしていた沙倉ゆうのさんが、あちこち走り回っててんてこ舞いの監督の代わりにそこそこ大きな金額を立て替えておいてくれたり(返してもらうか映画への出資にするかはあとで決めるというしっかり者エピソードもさすがです)、
この自主映画のために舞台やテレビの仕事をいくつか断ったという主演俳優も、
全国的な大ヒットのおかげで毎日あちこちからいろんなエピソードが流れてくるたびみんなちょっとクレイジーで笑えてきます。
(C) 2024未来映画社
映画ヲタクの学生サークルの自主映画作りみたいですね。
そういう人たち、大好き!!
何かに夢中になれるって最高ですよね!
終わらない夏休み状態。
その昔、後輩の学生バイトの子が自主映画を撮るっていうんで私の家を撮影に貸したことがあったんですけどね。
それを思い出して胸がギュウッとなりました。
あの日、撮影スタッフみんなで食べたカレーライス、おいしかったな。。。
あの時の学生の子たち、みんな元気ですかー!?
・・・などとノスタルジーに浸っている場合じゃありませんね。
(C) 2024未来映画社
それにしても、劇場でお客さんたちがゲラゲラ笑ってる映画なんて久しぶり!
私もつい声を出して笑っていました。
タイムスリップというある意味王道のSFでありながら、地に足の着いたベタベタな浪花節でもあり、
荒唐無稽なファンタジーでもありながら、妙なリアリティと現実味にあふれた人間くさい人情喜劇でもあり。
そこが、2時間越えでも全く飽きさせずに最後まで夢中で楽しめるこの映画の核なんですね。
家族みんなで観られて、わかりやすくて、楽しい娯楽。
昭和っぽいその雰囲気を求めてしまうのは私が昭和生まれだからなのかと思っていましたが、
どうやら平成生まれの若い人たちもちゃんと楽しんでくれているようで安心しました。
テレビをつけるとどこかで時代劇をやってた昭和の時代、しかも祖母と同居っていう子ども時代を過ごしてきた私には、
この映画のなかで劇中劇として作られる「ザ・時代劇」という形の時代劇が、
懐かしいやら心地いいやら。
起承転結勧善懲悪時代劇たちって、やっぱり見ていてスッキリするんですよね。
子どもの頃は、「なんだぁ、今日はナイターと時代劇しかやってないのかよ~」なんて文句を言ったりもしていたものですが、
たしかに時代劇って最近はテレビであんまり見られませんもんね。
だいぶ前にここでも書いたことがあるんですけど、
土曜日の変な時間に放送してた「三匹が斬る」役所広司が好きすぎて、役所広司にソックリな外部の先生(役所広司をちっちゃくして地味にして暗くしてくたびれた感じ。→もはや全く役所広司ではない)の追っかけをしたりしてた私ですからね。
仲のいい友達と「必殺仕事人」京本政樹がカッコいいと言ってはお互いの家に泊まって「必殺仕事人」の鑑賞会をしたりもしたし、
それから大河ドラマ年末時代劇のなかで好みのタイプのイケメンを発掘するのが趣味だった私でもありますからね。
坂上忍宮川一朗太なんかが出てた「白虎隊」なんてもうほぼ『幕末版イケメンパラダイス』だったので最高でした。これで沖田総司を演じてたイケメンが、しょこたん(中川翔子)のお父様(中川勝彦)だってことを知った時はビックリだったけど、
結局は「独眼竜政宗」で政宗の少年時代を演じていたイケメンが今までで一番のタイプでした。→心底どうでもいいですね。
・・・・って、結局イケメンの話になって脱線してしまう私ですけど、
今回の「侍タイムスリッパー」のメインの〝イケおじ”たちもめちゃくちゃカッコよかったですよ。
やはり、長年時代劇で活躍してきた役者さんたちは所作も身のこなしも間合いも完璧で美しい!
主演の山口馬木也さんも相手役の富家ノリマサさんも、「知ってるーーーー!!時代劇に絶対いるーーーー!!」ってほどの、誰でも必ず見たことがあるはずの時代劇俳優さん。
お二人の、幕末の朴訥な田舎侍と、往年の映画スターを彷彿とさせる大御所感。
どちらもすごい。
ラストはまるで黒澤明「用心棒」「椿三十郎」三船敏郎仲代達矢の決闘シーンみたいな緊張感!シビれましたね。
(C) 2024未来映画社
そしてなによりこの映画の魅力は、とにかくひたすら時代劇映画への愛と情熱にあふれていること。
映画時代劇を作る裏側が丁寧に描かれていることも、
〝日本の宝”とも言うべき時代劇、それから古き良き映画撮影のスタイルを語り継ぐ場所である撮影所がこうして正しい姿で裏側まで映像に残せることも、
そしてそういった映画が、本当に映画時代劇への愛に満ちた人たちの手だけできちんと作られてそれが評価されたくさんの人に支持されているというのが、
とても素敵で素晴らしいことだと思いました。
この映画を『懐かしく』感じ、『時代劇は後世に残さねばならない大事な日本の文化』だと強く思える自分を嬉しく、日本人であることを誇らしく思える映画でした。
観終わったあと、「やっぱり私は日本人なんだなぁ(昭和の。)」
「日本人で良かったなぁ(昭和生まれの。)」
と、しみじみ思った私でした。
この映画を観たら、絶対に最後のエンドクレジットまで全部見てください。
同じ名前があちこちに出てきて笑います。
もはやギャグ。
低コスト短期決戦の香港映画もビックリの八面六臂ぶり。
パンフレットも手作り感満載です。
監督自身が原稿を書き、農作業の合間に必死で完成させたパンフレット
昔の、1980年代の映画のパンフレットを彷彿とさせる、こちらもオーソドックスな懐かしい感じのパンフレットです。
1200円と、ほかの作品のものよりも少しお高めですが、それもまた自主映画のツライところ。
映画と監督の応援(推し活)のつもりで、購入していただけるとありがたいです。
撮影のときの裏話や愚痴や(!)トラブルのお話まで包み隠さず書いてあって、読み応えありますよ!
ぜひ読んでみてくださいね!


さて、今まさに全国的にめちゃくちゃ話題になっている映画「侍タイムスリッパー」を、ドンピシャなタイミングでフットワーク軽く上映できることになったくせに、
それを紹介しようというブログは2週遅れという相変わらずなズボラっぷりであちこちからツッコミが来そうな私ですがまあ仕方ない。
そういうのは全スルーで( `ー´)ノ
(→オバチャン化により無敵の最終形態へと進化)
この時期いつもお客さんが少なくて大苦戦するんですけど今年はこの「侍タイムスリッパー」のおかげでそこそこフロアが賑わってくれそうな予感なので、しばらく上映すると思います。
もっと若い人たちにも観てもらいたいしね!!
なので情報はちょっと遅れてしまいましたが、ここでいったん〝中の人”も自信持っておすすめする作品ということをアピールさせていただきました。
それに、体力的にももう無理しません。
歳も歳なので。
ブログ書こう!書かなきゃ!とは思うんですけどね。
すぐ意識失う(眠っちゃう)し、途中まで書いてあったことも忘れるし、そもそも腰が重すぎて休みの日にまで映画館に行くことじたいが億劫で観れてもないし!
何なら今日も雨なので、出るのやめちゃいました(*_*;)
X担当のNさんに怒られそう。。。
彼女は私とは全然違うタイプのアクティブなヲタクなので、休みの日もしょっちゅう大通りにいるし、遠方(県外も!!)にだってフットワーク軽く映画観るだけでも行けちゃう人なので、
私が「めんどくさくて観なかった」とか「雨だからやめた」とか言うと、
「(信じられない・・・・!理解不能!!)→心の声」みたいな顔をして「(心底軽蔑!!)」みたいな目で見るんですよね。
仕方ないじゃん、歳なんだから!!
ユーだってそのうち、一日何本も映画観るのとか遠くに映画観に行くのとかしんどくなる日がくるんだからな!!
と一応、負け犬の遠吠えで抗ってはいます。
でも彼女は彼女で「日本映画は観ません!!」とふだん豪語しているんですけど(→ゴジラは何回も観るくせに!)、今回は珍しく観る気になって、観たら気に入った様子の「侍タイムスリッパー」なので、
やはり中劇としては『スタッフおすすめ』作品になりますよね。
現在、いぶし銀の映画館スタッフだらけの中劇も迷わずおすすめできる映画をやれているのがほんとに嬉しい!
なので、ノーマークだった方もぜひ、観に来てみてほしいなと思います。
私も、すっかり外に出なくなり大好きだった映画も全然行かなくなってしまった母を誘ってもう一度観ようかなと思ってます。
みなさんも誰かを誘って観に来て、周りの方にもすすめてください!
絶対に楽しいので大丈夫!
秋にピッタリの、心が晴れやかになる、気持ちの良い映画です。
重い腰を上げて、映画館通りへいらっしゃい♪
「まずお前がな!!」というツッコミありがとうございます。)



★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/


2024年9月30日月曜日

中劇恒例:勝手に音楽映画祭2024

こんにちは。
いきなり秋。
でしたね、今年も。
もうちょっとさあ~余韻ていうかさあ!
「ちょっと涼しくなってきたよね~」の時期が欲しいですよね!
30℃越えで汗だくだった日の数日後には、布団かぶって寝ないと寒いっていうこの落差に、
体も心もまだついていけてません。
天気がいいとまだサンダルで出かけてしまうし、涼しい朝晩に羽織る上着も持たずに出てしまってめっちゃ寒い!!なんてことをやってしまっている相変わらずズボラな私です。
ていうか、ほんとにもう夏、終わりなのね( ゚Д゚)!?
今年の夏、なにしてた?私!
身内に不幸があったので7月は全滅だったんですけど、そのあとは・・・
あんまり覚えてないけど・・・・
Netfrixで、推し事務所の全体ライブとか新メンバーオーディション見てるうちについつい「地面師たち」とか「舞妓さんちのまかないさん」とかのネトフリ限定のドラマを見だしちゃっただけでなく「流星の絆」とか「グランメゾン東京」とかまで見てしまい、
Tverで今シーズンのドラマを見てたら今度は「踊る大捜査線」がおすすめされちゃって見始めて、そこから懐かしいドラマブームがやってきたので(自分の中で)、
気が付いたらアマプラで「民王」とか「時効警察」とかも見てて・・・・。
なんか・・・・昔好きだったドラマとかついつい見たくなっちゃって1話目見たら止まんなくなっちゃったりして・・・・それを観終わったらおすすめに別のドラマが出てきて「アッ、これも見たい・・!」ってなってそこからエンドレスになるという・・・・
とても・・・・じゅうじつした・・・
夏・・・でした。。。
・・・・・強がりじゃないですよ。マジで。
映画は基本、家では寝ちゃうから配信サイトでは観ないんですけどね。
その代わり、見たいドラマが次々出てくる!
困ります!!頼むから寝せて!!
とにかく、推し活のために課金している配信サイトだけどぞんぶんに有効に活用しているよ、という良い例です(?)
みなさんも、課金したら料金分きっちり楽しんで、もとを取ってくださいね(なんの話?)
毎日、寝不足確定ですけど。

さてさてそんななか毎年同じような「もう夏終わり」とかのマクラ(本題に入る前のちょっとしたお喋り)と同時に、やってまいりました今年も中劇恒例の(?)
「秋なので、勝手にやります中劇音楽映画祭」
・・・・・。
特別何かやるってわけじゃないんですけどね。
スタンプラリーも無いし、特設ブースも無いし、なんなら「音楽映画祭やってるのって、ここですか?」と聞かれても、
「えっとー・・・まあ・・・やってるというかやってるわけではないというか、まあやってはいるんですけど別になにするわけでもないっていうか・・・いちおう上映はやってます」
などという中途半端な答えになってしまう、きわめてあいまいで中途半端なものなんですけど。
いややってるんですよ、なんならもうすでにやってる。
先週で上映が終わってしまってる「シド・バレット」とか、
先週末のサザンオールスターズのライブビューイングとか、
今週末やってたKing Gnuとかさ、
すでにゴリゴリの渋谷のミニシアターばりにおしゃれな音楽映画をさりげなく上映しちゃってるので、
中劇音楽映画祭はすでに始まっている。
みなさんの心の中でいつでも( `ー´)ノ
・・・とかドヤ顔でヨクワカンネーこと言ってる場合じゃなかったですね。
こんなしょうもないブログをいつも読んでくださってる方たちならすでにお気づきのことと思いますけど、そうです、毎年恒例になりつつあるこの「中劇音楽映画祭」
私がこのブログ内で勝手に思いついていってるだけだし、
今年もまたこのために映画を集めたわけでもなくて。
あえてこの時期、音楽映画たくさん入れたんです、ってわけでもなくて。
例によって、たまたまです。
気が付いたら音楽映画ばかりになってて、いつの間にかこの時期に上映することになってただけ。
・・・・・だとしたら、それはそれですごくない( ゚Д゚)!?
めっちゃがんばって探して無理やりこの時期に合わせて上映するんです!!
みたいな顔して、ちょっとしたイベントごとに仕立てて上映すればいいのにね!!
ってくらいに充実した音楽映画特集になってます。
・・・何もやりませんけど。
だって、しょうがないじゃないですか!
人手も、時間も、何もかもが足りないっ!!
各自、自分の目の前に積まれている仕事を、締め切りを過ぎてしまってもとにかく一つ一つこなすだけで精いっぱいなので(>_<)
→良い子は、締め切りは守りましょう。
なので、中劇音楽映画祭は、みなさんの心の中で開催されているのです。いつでも。
・・・・・というわけで、特に何もしないけど音楽映画がぎゅうぎゅうづめの秋の中劇の作品たちをかいつまんで紹介していきましょう。


「ボレロ 永遠の旋律」
(C) 2023 CINE-@ - CINEFRANCE STUDIOS - F COMME FILM - SND - FRANCE 2 CINEMA - ARTEMIS PRODUCTIONS
上映が決まる前も決まってからも、問い合わせがすごく多かった作品です。
みなさん、「ボレロ」がお好きのようですね!
20世紀クラシック音楽における最大のヒット曲として有名ですが、
ゾクゾクするというか、魅惑的というか、一定のリズムと独特の旋律がいつまでも耳に残ってクセになる不思議な曲ですもんね。
同じ旋律をいろんな楽器で繰り返し演奏していくうちにどんどん楽器が増え、
ゆるやかなクレッシェンドにいつの間にか引きずり込まれ、
クライマックスに向かって重厚さを増していき、最後潔く終わるという、
それまでのオーケストラ作品にはなかった斬新な作り。
どこかエスニックな香りのする官能的なメロディは、スペイン国境バスク地方の血を引くラヴェルだからこそのものなのかもしれないですね。
この映画でラヴェルを演じている俳優さんがまた、エキゾチックなイケメン!(そこ?)
ラヴェル本人もイケメンなので、そこは映画といえど忠実に設定を守っていただいてありがたい(?)!!
もう主役がイケメンなんて、それだけで映画観る価値あるってもんですからね!
しかも役柄も私の大好物の、奥手な草食男子!!(誰も聞いてません)
最高です(´ー`)ありがとうございます!!(?)
映画を観ながら勝手にキュンキュンしてた私でした。
いや、それにしてもちょっと奥手すぎるけどね!
モジモジしてないで、さっさと告っちゃいなよ!!
と、つい背中を押したくなっちゃうくらいのおとなしめキャラ。
14歳からパリ音楽院に在籍して当時の最先端の音楽教育を受けた超音楽エリートで、
在学中から多彩な曲をいくつも発表し評価され、若くして才能を開花させたんだから、
もっと自信もってイケイケになってもいいのにね。
生涯独身で、晩年は病魔に侵され記憶を失い、自分の作った曲に対して「良い曲だね。誰が作ったの?」と聞いたというラヴェルの、世界中で愛され演奏され続ける傑作の誕生の秘密に迫る物語。
彼の、優しく穏やかで繊細な職人肌の性格が丁寧に描かれています。
(C) 2023 CINE-@ - CINEFRANCE STUDIOS - F COMME FILM - SND - FRANCE 2 CINEMA - ARTEMIS PRODUCTIONS
クラシックの著名な作曲家といえばどうしても、
モーツァルトのように破天荒な放蕩者とかベートーヴェンみたいないかにも気難しそうな世の中の不幸をゼンブ背負ってますみたいな感じ、
それからドラマティックで波乱万丈人生だったショパンやエキセントリックで女好きのトラブルメーカーだったドビュッシーなどの「ザ・芸術家肌」という姿を思い浮かべてしまいますが、
それぞれ時代が違うので比べることはできませんけど、
この映画を観る限り、ラヴェルはそういった派手で奔放な作曲家たちとは別の世界線を独自の価値観で静かに寡黙に生きていたのかなと思いました。
ラヴェルについては、実は写真が残っているほど最近の人(1937年没)なのにほとんど伝記などが残っていない謎の人なんですが、
この映画はラヴェル研究の第一人者として知られる音楽学者マルセル・マルナ の決定的評伝
『Maurice Ravel』(未邦訳)を原案に用いて製作されており、
映画の中で描かれるエピソードの多くが史実に基づくか、あるいは史実をヒントにして作られているので、
ラヴェル自身が雑誌のインタビューに答えたものやラヴェル本人を知る実在の誰かが語ったことを含めて、
伝記的事実に多少の脚色を加えながらも《ボレロ》という曲の本質、ラヴェルという作
曲家の本質に迫ろうとした、きわめてリアルな映画といえます。
ラヴェル「ボレロ」を作曲した当時住んでいた実際の家(今も当時のままラヴェルの愛用したものたちが残されており、予約制で見学できるそうですよ)を使って、ラヴェル自身のピアノで「ボレロ」の作曲シーンを撮影したり、
ラヴェルのピアノの演奏シーンのほとんどを主演のラファエル・ペルソナが演奏していたりと、
製作陣が本気でラヴェルの真実や本質に寄り添っていることが伝わってくるような、
丁寧で繊細で美しい音楽映画でした。
作り方によってはいくらでも派手にドラマティックに作れたのかもしれませんが、
あくまでもラヴェルの心の中に焦点をあてて名曲「ボレロ」を生み出すまでの彼の過去への心の旅を描く、
静かにじんわりと胸に沁みてくるせつなくて高潔な人間ドラマになっています。
この映画をアメリカ資本で作っていたら、もっとおおげさにドラマティックに、叶わぬ恋の濃い味ロマンスてんこ盛りの感動作になっていたと思いますが、
こちらは久しぶりにフランス映画らしいフランス映画を観た感じ。
あえてトーンを抑えて、淡く美しい色合いで、多くは語らずじんわり香らせる、みたいなね。
おしゃれですねぇ!!
まさに、芸術の秋満喫!!といったところ。
ぜひ秋の休日、黄色や赤に色づいた木々を眺めながらのお散歩とともに、
劇場の大きなスクリーンと迫力の音響で名曲「ボレロ」を堪能してください。

ちなみに今週末から公開になる「パリのちいさなオーケストラ」も、
〝パリ”って言ってますからね、思いっきりフランス映画なんですよ。
中劇のくせに、まさかのおしゃれな音楽映画かつフランス映画特集やっちゃってます。
「ボレロ」のオープニングは、ラヴェルが工場のなかをその騒音ともいうべき音に体を委ねながら歩くシーンから始まり、
劇中も、機械のリズム、鳥の声、風の音に耳を傾けて音楽を感じメロディを生み出していく姿が描かれるんですが、
こちらの「パリの小さなオーケストラ」もまた、
主人公が街のざわめき、葉っぱがゆらぎ風のそよぐ音、鳥の声なんかに耳を澄ませるシーンが何度も出てきます。
音楽家はみな、日常のなにげない音にもメロディを感じ、体の中で音楽を生み出しているんですね。
そしてこの映画、まさにラヴェル「ボレロ」で始まります。
10月4日公開
「パリのちいさなオーケストラ」
(C) Easy Tiger / Estello Films / France 2 Cinema
静かに、最初はさざ波のように聞こえてくる落ち着いた心地よい響きの「ボレロ」の旋律。
それをたどっていくと両親がテレビで、オーケストラが演奏する「ボレロ」を見ている・・・。
というシーンから始まるこの作品。
なんかこれマジで、センスのいい営業マンが「ラヴェルの伝記映画と、ラヴェルのボレロで始まる映画を同時期にやったら最高じゃないすか!」とかいって上映を決めたみたいにバチッとキマってませんか!?
違うけどね!!
中劇のくせにね!!
たまたまだけどね!!!
パリ近郊の音楽院でヴィオラを学んできたザイアは、同じくチェロを学ぶ双子の妹フェットゥマとともにパリ市内の名門音楽院に最終学年で編入が認められ、指揮者になりたいという夢を持つ。
そこまでは、希望いっぱい夢いっぱいでキラキラなんですけどね。
富裕層の集まるパリ中心部の名門音楽院に、〝郊外”から〝アルジェリア系”〝女子”が転校してきて、よりによってそもそも勝ち組であるパリ中心部の音楽学生たちのなかでもさらにカーストトップである〝指揮者”になりたいとキラキラした目で語ったとしたら。。。
うん、そりゃあいじめられるよね(-_-;)
田舎者とやじられ、譜面台を隠され、指揮の練習には参加もしてくれず、まともに練習すらさせてもらえない。
妹のフェットゥマも嫌がらせばかり受けていて、
校長ですら「田舎者の移民の姉妹」には風当たりが強い。
見ているだけでつらくなるような悪質ないじめを受け続けるこのあたりはほんとうにしんどい。
でもこれでもいじめのエピソードも描き方もだいぶソフトに抑えたほうだと監督が語っているのが驚き。
多くの移民を受け入れてきたフランスでは、パリ郊外に移民の居住区を作ったりして住むところも限定するためこういった格差や差別の問題は大きな社会問題でもありますが、
結局どこの国でも陰湿ないじめって本質は同じだし、なくならないものですね。
おしゃれで、女性も自立していて、早くから多様性を受け入れている先進的な国、
みたいなイメージの国・フランスですが、
じつはどこよりも男性優位でエリート主義の閉鎖的な国だということが見え隠れしてきて愕然とします。
国がたくさんの移民を受け入れることと、人々がそれを好意的に受け止めているかどうかということは、当たり前ですが全く別の問題なんですよね。
ただこの映画でもわかることですがフランスはやはり芸術大国で、
私立から国立から数々の音楽院もあるなかでもフランス全土にコンセルヴァトワール(公立の音楽学校)があり、住む場所にかかわらず子供は気軽に音楽や舞踊、演劇を学べること、
そしてその授業料は家庭の収入に応じ計算され、低収入の家庭でも安価で質の高い授業が受けられるというのが素晴らしい!
格差も差別もなくならないけれど、本気で学びたい人がやりたいことを家庭の収入の差で諦めなくてもいい社会って素敵ですね。
親の収入なんかで才能の目をつぶさない、その点はやはり芸術という面だけでも日本よりずっと先進的で効率も良いやり方。
その独特の音楽教育システムによって、このザイアと仲間たちの感動的なオーケストラ結成のドラマが生まれることになるわけで、そこがまたすごいところだよなあと感心します。
映画の中で、ザイアが市長にオーケストラへの支援を掛け合うシーンもあります。
これもまた、フランスが音楽教育施設への予算をきちんと取っていることがわかるシーンです。
やっぱり、国がどこに力を入れているか、そしてこれからを担う子供たちにいろんな可能性の道を拓き育てる意識があるかどうかが大事ですよね。
子育て世帯にお金をばらまくために、働き盛りで子育て世代の税金を増やしてむしりとっていくことを『異次元の少子化対策』なんて言ってる本末転倒な日本の政治とは正反対の考え方。
まあ、どこの国もそれぞれ色んな問題を抱えているので一概には言えませんが。
移民大国のフランスにはフランスの悩みがありますからね。
(C) Easy Tiger / Estello Films / France 2 Cinema
それにしてもこの映画、「ボレロ 永遠の旋律」と同じく、やはりフランス映画らしい作品でした。
これもまた、もっとドラマティックに作ろうとすればゴリゴリのスポ根ドラマにもできそうなくらいテーマもストーリーも実話とは思えないほどにコッテコテのネタだらけなんですが、
まるで密着ドキュメンタリーみたいに冷静に、あっさりとしたタッチで進んでいくことにちょっと戸惑います。
「え、今のエピソード、もうちょっと詳しく教えてよ!」と言いたくなるくらい。
けっこうヘビーな展開の部分ですら一瞬で次に切り替わったり、
次々と噴出するトラブルも、もういちいち気にしてられないということなのかサクサク進んでいきます。
リハーサルをほとんど行わず即興で演出していく、この監督のカラーにもよるものなのでしょうか。
でもだからといってすべてがあっさりしているわけではなくて、
実は主要キャスト以外はすべて楽器を演奏できるミュージシャンで、
この映画のモデルであるザイアフェットゥマ本人がほとんどの演奏シーンに参加し直々に指導、しかも演奏シーンは生音で撮影という、
ハードで熱い前代未聞の音楽映画。
そしてラスト、ネタバレになるといけないのでさらっと軽めに書きますが、
これまたどこかから静かに流れてくる「ボレロ」
演奏が進むにつれて徐々に楽器が増えてクレッシエンドしていく構成のこの曲は、
まさに少しずつ仲間を増やしながら道を切り拓き大きくなっていくザイアの姿を投影し、
人種も性別も格差も超えて青空に響く力強く繊細なメロディはすべてを包み込んで大空に飛んでいきます。
原題の『ディヴェルティメント』は、イタリア語で「楽しみ」「娯楽」
ザイアが妹フェットゥマや仲間たちとともに20歳で立ち上げた「ディヴェルティメント・オーケストラ」は現在も70 人程の団員を有し、交響曲に加えてワールドミュージック、伝統音楽、ポピュラー音楽など幅広いレパートリーで年間40以上ものコンサートを開催。
つい先日、終了したばかりのパリオリンピックでは閉会式に登場しました。
それでも世界中で女性の指揮者はわずか6%。
人種差別も性別差別も収入格差もなくなることはなく、今あるものを継続させるためにもまだまだ闘いは続いていると語るザイアフェットゥマ
そこまで強くストイックに何かに向き合ったこともないし、さまざまな困難を乗り越えて何かを成し遂げたこともない私ですが、
明らかに自分を見下している集団の中で、ザイアが自分に自信を持って堂々と夢を語り実現していく姿は同じ女性として、眩しく誇らしく感じました。
秋の一日、クラシックヒット曲満載でおくる爽やかな音楽青春映画を満喫してください。


そして、今、話題の。
えげつない兄弟喧嘩に世界中を巻き込んだ、おさわがせでトラブルだらけ、でも最高にクールでカッコいいブリティッシュロックの金字塔超有名兄弟バンド再結成のニュースに、
世界中の音楽好きがざわついた。
OASIS復活。
いや、嬉しいよ。
なんなら毎朝聴いてるしね。
我が家の朝はオアシスで始まるのでね。
テレビをつけるとついつい見てしまって遅刻しそうになるのでつけない(誘惑に負けがち)。
ラジオつけてると、聴きたくない曲や興味ない曲がかかるのでつけない(性格悪いでしょ、私)。
でも無音は寂しい、っていうんでCDをかけてるわけなんですが、
忙しい朝にCDを選び始めるとまた時間かかるし、
推しのCDだと全部聴きたくなっちゃって結局遅刻しそうになるし(?)、
映画のサントラだといちいちその映画のこと考えちゃって「あれ、この曲どのシーンでかかってたっけ?」とか、「あれ、あの役の人、なんて名前だったっけ?」とか始まってスマホで検索始めちゃったりしてね。
なので毎朝オアシスなんですよ。
なんか目が覚めるし、自然に体にスッと入ってくるというか。
そしてこちらも例によって例のごとく、再結成のニュースと前後して上映オファーが入り、
「そりゃ、今でしょ!!」
というわけで、
「オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10」
©Photo:JJill Furmanovsky
数年前にも中劇では、この同じタイトルのオアシスの映画を上映したんですが、
それとは別もの。
前のやつはドキュメンタリーだったんですけど、今回は〝オアシスのキャリア絶頂期の伝説のライブ”と語り継がれる「1996年8月10日」の公演が初めて完全ノーカットで上映されるライブ映像。
当時、イギリス全人口の2%以上に及ぶ役250万人がチケットを申し込んだとされ、
世界中から熱狂的なファンが25万人以上も集結した、英国史上最大規模の野外ライブ。
観るでしょ。
観るに決まってるじゃん。
オアシス絶頂期、しかもセットリストは神。
そしてここへきて再結成と来た。
・・・・・またケンカするよね?また問題起こすよね(/_;)?
でもいいよ!許すよ!!天才だからね!!!
仕方ないよ、あの兄弟が作る曲も演奏も歌も天才だからね!!
というわけで、ケンカばっかりのあのイギリスいち仲の悪い(!)そして世界一有名なミュージシャン兄弟の仲直りニュースによって、またそろそろオアシス聴きたくなってきちゃってたみなさん。
一緒に観ましょう、伝説のライブ。
20代前半のイケイケ女子だった(?)私が、大通りのビルの2Fにあった小さな輸入CDショップで、オアシスブラーという当時のブリティッシュロック二大巨頭のCDを二枚並べて悩みまくり(イギリスのバンドのCDジャケットって、なんでみんなあんなにおしゃれなんですかね!?ジャケットだけで買っちゃったCDたくさんあります。)、
ボーカルの顔面の良さでいったんブラーを買ったものの(英国イケメン大好物は昔から。)、
結局やっぱりオアシスも聴きたいので翌日オアシスを買いに行っちゃったっていうオチのしょうもない小ネタもありつつ。
1990年代の香りをまとったゴリゴリのブリティッシュロック、今だからこそもう一回全身で浴びたくなっちゃいましたよね。
膝の痛みも、小さい文字が見えにくくなっちゃった目も、油っこいものが食べられなくなってきた胃腸も、体重は増えてないのにシルエットだけがだらしなく変貌を遂げてしまったこの中年の体もすべてを忘れて30年前にひとっ飛び!
・・・それを世間は「現実逃避」と呼ぶのですけどね。
現実逃避、上等!
約2時間のタイムスリップ、ぞんぶんに楽しみましょう!

そしてまだありますよ。
少し先にはなりますが、11月公開
「バック・トゥ・ブラック エイミーのすべて」
(C) 2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
世界中で3,000万枚以上のレコードを売り上げ、現在でも月間8,000万回以上のストリーミング再生数を誇る、近年の歴史上最も偉大なアーティストの一人〝エイミー・ワインハウス”
親族をはじめエイミー・ワインハウス財団の公認で、27歳で急性アルコール中毒で早逝した彼女の“知られざる素顔”に迫る映画。
衝撃でしたよね、爆売れ中の若くて超個性的な女性アーティストがお酒とクスリに命を削られてしまったなんてね。
レディ・ガガもこの方に大きな影響を受けたらしいですね!
私もそこまで詳しくないので、映画を観るのが楽しみです。

そして芸術の秋なので、音楽映画以外にも絶妙にマニア心をくすぐる作品たちが続々待機中!!
マニアが喜ぶのはこちら。
最先端の技術でリメイクした最近の大ヒット作、ではなくて、
〝創造主”デイヴィッド・リンチが40年前に発表した伝説の超大作!
世界最高峰の才能が集結した傑作をリバイバル。
「デューン/砂の惑星」
(C)1984 DINO DE LAURENTIIS COMMUNICATIONS. ALL RIGHTS RESERVED.
実は私も観たことないのでスクリーンで観られるのは嬉しい!

そしてなんといってもいま、首都圏を中心に話題騒然のこちら。
「侍タイムスリッパー」
(C) 2024未来映画社
たった1館で封切りも、初日からSNSで絶賛の嵐!
テレビでも連日取り上げられて話題沸騰のこちら。
有名俳優は出ておらず、予算はギリギリ、完全自主映画だったのですが、
どんどん上映劇場が増えて、とうとうメジャーな会社の配給に!
「カメラを止めるな!」を彷彿とさせる盛り上がりようのこちら、
話題になっているうちになんとか上映したいとがんばりました。
みんなでこの波に乗りましょう!
私もまだ観ていないので、観てからまた書きます!


さてさてそんなこんなで、だらだら怠けて後回しにするくせにいざ書きはじめると長くなってしまう私。
今回も大長編になっちゃいました。
宣伝になってるかどうかは微妙なところですけど。
休みごとに用事が入って昼間出かけてしまうのに、夜は夜で配信サイトに追いかけられて(?)、仕方なしにいろんなドラマとか見ちゃって毎晩寝落ち。
・・・最悪なサイクル( ゚Д゚)!!
配信サイトって悪魔ですね!!
この自堕落でだらしない、そして大忙しで楽しい私のサイクルを、誰か止めて!!
常連さんたちより全然映画観れてないよ!!
人にすすめるばかりで自分はあまり映画観れてないなんて言語道断。
自称・映画ヲタクの名が廃る!
とりあえず、晴れた休日にはなるべく映画館に行くように、少しずつリハビリしていきます。(雨の日はやっぱりやめちゃう)
常連さんたち、私が好きそうな映画があったら教えてくださいねー!!
映画ヲタクのみなさまの「これ絶対観た方がいいよ!」の言葉で、悪魔のサイクルを断ち切ることができるかもしれないんで!
時間なさすぎて、観る映画を絞らざるをえないので、効率よく良い作品を摂取するために、「たくさん映画を観てる映画ヲタクのみなさんに聞いて、すすめられたものを観る」という究極の手段にたどり着きました!(禁じ手)
だって全部観てる時間ないんだもん!仕方ないじゃん!!
だからみなさん、お願いしますね!頼みましたよ!!
→結局、人まかせな私でした。。。


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/


2024年9月11日水曜日

サボってないです、能力が落ちただけ。書いてないだけゴメンナサイ、の回。

こんにちは。
気が付けば9月。
この1か月、何やってたのか思いだせない・・・
と思いながら久しぶりにフリーの平日休み。
開いたパソコンのこのブログを見てびっくり。
またしても、やってしまいました。
あちこち抜けてるでおなじみの私、
実は途中までがっつり書いたものがあったのにそれをすっかり忘れてそのまま放置、
重い腰をあげてやっとこさ、さて書きましょうかと思ったら
「あ!ここまで書いてあったのか・・・( ゚Д゚)!!」
と、まるでひとごとのように驚いてしまった今日でした。
ほんとに書いたんですよ!
8月なかばに!
一人で美術館巡りをした報告を(!)
映画の宣伝には全くならないけど映画ヲタクとしてはどうしても書かないと気が済まなかった、大長編の『ヲタクの夏休み』をね!
落語で言う『マクラ』ですね!長いマクラ!(は?)
でも、あまりに長いのでそこから続けてさらに映画の紹介となると読む方がしんどい。
なので、そちらはのちほど『番外編』としてアップすることに(*_*;)
まだまだちょっと用事がたてこんでて毎晩寝落ちの私。
でも、中劇はここからまだまだ秋の大人月間で新作が続々待機中。
「ボレロ」「パリの小さなオーケストラ」も観てはいるんです。
だから書きたいんですよ。
書きたいの。
ほんとに。
なかなか取りかかれないけど(/_;)
新作の紹介もやる気はあるし、番外編「あるヲタクの夏休み(仮)」も編集したら上げるので、のんびりお待ちくださいませ。。。


さてさてこの数週間、バタバタと走り回ってる間にいろいろ始まってしまってた中劇です。
芸術の秋にふさわしく、いろんなジャンルの作品が渋滞中なんですが、
そのなかでもまずはやはりこちら。
私がこよなく愛する香港映画のなかでも大好きすぎてほとんどの映画を劇場で7~8回は観てるウォン・カーウァイ作品が、いよいよ午前十時の映画祭に登場します。
9月13日公開
「花様年華」
© 2000 BLOCK 2 PICTURES INC. © 2019 JET TONE CONTENTS INC.ALL RIGHTS RESERVED
時代設定は、これまた夏になると何度も観たくなる大好きな『欲望の翼』と同じ1960年代・香港。
『欲望の翼』は、気怠い熱帯の空気感のなか交錯する若者たちの恋と、疾走感あふれるドラマに一気に心を持ってかれる作品でしたが。
この『花様年華』は、しっとりとした気怠い空気感はそのままに、年齢を重ねた大人の秘密の恋を少し冷たい目線で描いた作品。
え、こんなの、ついこないだじゃん( ゚Д゚)!!
2000年の作品ですからね、それが午前十時の映画祭に入ってきちゃうなんてね。
私からすればつい2~3年前あたり観た映画のような気がしているんですけど、
何度資料を確認してもちゃんと24年前の作品みたいです。
私の中の時空が歪んでいるんでしょうかね。
お~、こわ!!
この花様年華』は、下世話な単語で表せば「ダブル不倫」なんていうゲスな週刊誌が飛びつきそうなテーマなのに、実はエロティックなシーンが出てこない不思議な映画。
『欲望の翼』のほうはベッドシーンもあったんですが、
大人の恋愛しかも不倫がテーマのこちらの作品にはベッドシーンは出てきません。
そこがまた計算し尽くされたウォン・カーウァイ映画という感じでヲタクがニヤリとする部分でもあります。
雰囲気はもうドロドロにエロティックなんですけどね、
わかりやすいベッドシーンは、あえて使わないという。
色彩、小物、衣装、そしてウォン・カーウァイ作品では一番重要な〝音楽”
そして全体的にセリフは多くはないけど、ストーリーの肝になる言葉たち。
それらをぐるっとひとまとめにして、圧倒的にエッジの効いたスタイリッシュな映像でひたすら「これでわかるだろ?伝わるだろ?」と圧をかけてくるクリストファー・ドイルのカメラ。
・・・・・・好きーーーーー!!!!
とまあ、そんなこんなで私が言いたいのは『欲望の翼』をやりたいよーーーーー!!
ってことでした(?)
明日で終了してしまうけど、何十年かぶりで観た「男たちの挽歌」も良かったなぁ~(´ー`)
(C) 2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.
若くてツヤツヤで血気盛んなユンファ様!
ここから『亜州影帝』(アジア映画界の帝王)の称号を得ることになる怒涛の快進撃が始まるわけで、
カンフー一色だった香港映画の歴史を変えアジアじゅうを席巻したジョン・ウーツイ・ハークチョウ・ユンファのゴールデントリオの大ヒット作品も次から次と生まれるわけで、
そこからさらに90年代の世界中での香港映画ブームへとつながる香港映画人たちが続々と輩出されていくわけで、
まさに香港映画変革期の1ページ目と言っても過言ではない作品。
映画好きを自称するなら絶対に観ておくべき映画。
いや、久しぶりに観たら自分の記憶違いやうろ覚えだった部分もあって、
「え!そうだったっけ( ゚Д゚)?」
みたいなところもあったのでビックリしましたけど。
でもこれはもうとにかくユンファ様がニセ札でタバコに火を点けるシーンがメインなので(?)そこをスクリーンで堪能できただけでもう満足。
あ、踊るような華麗なる二丁拳銃さばきと、廊下の花瓶の後ろに仕込んでおいた予備の銃をガンガン撃ちまくりながら敵をなぎ倒して颯爽と歩いていく後ろ姿もね!
たまりませんね!!!!
というわけで、久しぶりに原点の「男たちの挽歌」を観て興奮したら当然、続編も観たくなってしまったので、帰宅してさっそく探したところアマゾンプライムにたくさんありました!(寝落ち決定)
大大大ヒットしただけに、死んだはずだけどどうしても続編作りたくて双子設定で作っちゃった続編やスピンオフ、さらにはタイトル似た感じだけど別物、中身もスタッフも全然違うけどそれっぽしく作られた全然関係ない映画・・・など関連作品だけでなく関連してないけど関連したように見える作品までいろいろ作られた、
まさに香港映画らしい香港映画「男たちの挽歌」シリーズですが、個人的には「狼/男たちの挽歌」がおすすめです。
ジョン・ウーといえば!のテッパンである「教会&飛び立つ大量の白い鳩」「狼/男たちの挽歌」からです。
ジョン・ウー作品でこのシーンが出てきたとき、歌舞伎の大向う(「よっ!成田屋!」とかの掛け声のこと)みたいに「よっ!待ってました!」と叫んで拍手をしている人がいてビックリしたことがあるんですが、まさにそういう感じですよね!
ぜひそちらもチェックしてみてください!
・・・・ええ、「男たちの挽歌」は明日で終わりますけどね(/_;)


そして、それこそ張り切って公開日前に観てあったんですが、
「ある一生」
(C) 2023 EPO Film Wien / TOBIS Filmproduktion Munchen
・・・19日で終わりますけどね(/_;)
すみません、ほんとに。
こういった、大人の映画月間に上映する良質なミニシアター系映画の上映は、中劇では基本的に2週間くらいの上映のつもりで入っているので、
その作品の紹介をするのなら公開日前にしないといけないんですけど。
書く気はあるのに結局毎晩寝落ちしちゃうんで、全然進まないんですよね(-_-;)
こちらは世界40か国以上で翻訳され160万部以上発行の世界的ベストセラーの映画化。
激動の20世紀をアルプスの渓谷に生きた、名もなき男の人生。
冒頭、無表情の少年(でも美少年!)が、色も無く、音も渓谷に吹きすさぶ風の音と農村のシンプルな生活音のみの寂しい情景のなか、一人車に揺られるシーンからもうなんかせつない、というかしんどい。
その後もしばらくしんどい場面が続き、「なにこれ!マジむかつくこのオッサン!!」とついついつぶやいてしまうくらいメンタルがやられてしまいそうになりますが、
でもここでくじけてはいけない。
・・・・・まだまだこれからだからね!!
孤児、暴力、田舎の閉鎖的な生活、貧困、時代の変遷と近代化、戦争、災害・・・・
この世のすべてに対して人間は無力で、運命は残酷と思い知らされる展開。
思わず目をそむけたくなるような仕打ちが次から次と主人公を襲うのですが、
げんなりしながらもその必死に生きる主人公を追いかけていると、
この人だけがひたすら不運というわけでもないのだということに気付きます。
激動の20世紀を生きたたくさんの名もなき人々が、
同じように時代や運命に翻弄され、
望んでもいないのに気が付けばいろんなことに巻き込まれ、
大切なものを失いながら必死で生きてきたんだと。
この主人公は、不器用ではあったけれど自分の手で、足で人生を切り開き、
必要なものだけを持って粛々と毎日を生きた。
神は、運命は、ほかの人たちよりも厳しくこの男からたくさんのものを奪ってしまったかもしれないけれど、
自分が生きたアルプスを静かに見渡す最後の彼の表情がなんともいえず素晴らしくて。
満足、でもなく無念、でもなく清々しい、でもなくひょうひょうと、でもない。
透き通ったまっすぐな、純度の高い水みたいな静謐な清らかさのような、
ピンと張りつめた真冬の澄み切った山の空気のような。
そんなラストでした。
少年時代、青年期、そして老齢期と3人の俳優が主人公を演じているんですが、
まぁ~みなさん素敵なイケメン!!(またそこ?)
武骨で不器用、世の中の不幸をすべて背負ってますみたいなパッと見暗くて陰気なイメージの主人公ですが、
よく見たらイケメン!話してみたらシャイなだけで実は優しい!
みたいな、ギャップにやられる系の、少女マンガ的には最強の設定だったりするので、
私のような頭の中14歳で止まってる昭和女子にはキュンキュンでしたよ。
(C) 2023 EPO Film Wien / TOBIS Filmproduktion Munchen
映像はずっと真っ白の雪景色か灰色の田舎町か戦地か、だったので、少女マンガにするにはちょっと色が無さすぎでしたけど。
原作を読んだという方も何人か映画を観に来てくれていて、
「主人公、ずいぶんイケメンね!でもそのおかげで、しんどいけど最後まで観られた」
などと言われたりもしたんですが。
そういった意味ではやはりイケメンは大事ですね!
思わず、「もう!私が行って支えてあげる!!」
と言いたいくらいの素敵な俳優さんたちでしたが、武骨で一途で頑固な山の男にはきっと相手にされないと思うのでやめておきましょう。
シンプルなストーリーと、そこまで有名でもないキャストによる、決して派手ではない一見地味な作品ですが、
実は800万ユーロ(約12億円以上)の予算がついたすごい映画。
それがどういうふうに使われたのかは、スクリーンでご確認ください。
圧倒的なアルプスの大自然のなか、近代化が進む山林開発の様子や、
歴史的に正しいようにその年代を再現したロケーションと美術、
戦争のシーンもすごかったです。
「歴史のなかの有名な一人」を描く作品はたくさんありますが、
この映画は「名もなき一人の目を通して描いた歴史」
幸せって何?生きるってどういうこと?
いろんなことを考えさせられる作品です。
映画『ある一生』公式サイト (awholelife-movie.com)


そしてもう一本。
楽しみにしていたこちら。
「ぼくのお日さま」
(C) 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINEMAS
こちらは今年のカンヌ国際映画祭で、日本作品で唯一オフィシャルセレクションに選出され、8分間のスタンディングオベーションが話題になった作品。
監督は『僕はイエス様が嫌い』に続いて今作がまだ2作目の奥山大史
なんと28歳。
・・・若っ!
若っ!!てことに目がいきがちですが、何とこの方、日本映画界ではいろんな意味で有名な、あの奥山和由氏の次男ということで。
ビックリ!!!
このことは、映画ヲタク仲間(?)のヲ友達(何度も言いますが、私のなかでは最上級の褒め言葉です)に教えてもらったんですけどね。
ほんと、みんなヲタクすぎるよ!!
そういうこと、なんで知ってるんだよ!?
Wikiにも載ってないのに!!!(その後、ちゃんと調べました)
そんなこんなで、年齢性別問わずいろんなヲ友達やヲタクパイセンのみなさまにいろんなことを教わりながら書いているこのブログです。
今後もおすすめ映画やこういった裏話など、いろんなこと教えてくださいね!
それにしてもこの映画、なんだかすごく懐かしいような。
(C) 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINEMAS
少年が、空からひらひらと落ちてきた雪に気が付きふっと止まったような時間。
そのオープニングから、ぎゅっと胸を掴まれるような繊細で美しい一瞬を切り取った一枚の写真のような、静かなのに鮮やかに刺さってくる、印象的な映像。
なんか知ってる、この感じ。
映像が、光の加減から小物の色遣いから角度まで徹底的に計算され尽くして絶妙なバランスでじっくり見せてくるこの感じ。
余計なものは完全に排除された超シンプルな画面。
少ないセリフと、極力音楽も入らないリアルなつくり。
シビアで、感情に一切寄り添わない一歩引いた目線のカメラ。
大好きな映画「幻の光」のような。
・・・・・そう、初期の是枝裕和監督作品のような!
と、映画を観ながらここまで思い出してハッとした私。
こないだ観たドラマに是枝裕和監督が関わってて、しかもこんな感じの名前の漢字(奥山大史)あったような気が・・・!!
そこからはそれが気になって気になって仕方なかったんですが、
あとで調べたらまさにドンピシャ。
Netflixで観たドラマ「舞妓さんちのまかないさん」
監督が是枝裕和監督で、演出に奥山大史監督の名前が。
なるほどーーー!!!
この映画のそこかしこに垣間見えた是枝節、納得!
いや、似てるとかそういう単純なことではなくて、
もちろん良い悪いでもなくて、
同じ種類の匂いがしたというか、私の好みの感じだと直感したというか、
そう、シンプルに「私の好きな系統だ・・・」っていう。
自分の言いたいことを1から10まで全部映画に詰め込み、セリフやら設定やらでいろんなことを語り、すべてを出し切った!!みたいな作風とは真逆を行く、
削れるものは徹底的に削り、セリフどころかなんならシーンごと削ったんじゃないかくらい、本当に必要なものだけをポツポツと置いていく感じ。
・・・・嫌いじゃない・・・!むしろ好き!!
実は、尺はたった90分のコンパクトな作品。
なのに、とにかく映像もストーリーもせりふも画面に映るものすべてが徹底的にそぎ落とされ、背景とその場にいる人物のみで成り立っている映画なので、
端折った感じは全くなく、短い感じもしないんです。
登場人物も、主に3人。
吃音のある、アイスホッケーが苦手な少年。
選手の夢を諦め、恋人の地元でスケートを教える男。
コーチのことが気になるスケート少女。
そこに、コーチの恋人(若葉竜也!)とか少女の母親(山田真歩!)とか出番はほんのちょっとなのにさりげなく豪華なキャスティングがあって面白い。
(C) 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINEMAS
主人公の少年少女は、本格的な演技は初めてという二人。
うわぁ・・・そんなところにもしっかり是枝イズムが!
ほぼ素人の子供たちに自然でしかもリアルな芝居をさせるのが天才的に上手い是枝監督の流れを汲む、まるでドキュメンタリーかのようなナチュラルな子供たちの姿が画面いっぱいに広がっていました。
みずみずしく繊細で、演技っぽくもなくて自然。
これはすごい・・・!!
当然、言うまでもなく誰よりも自然に当たり前のように北国の田舎町のスケートコーチにしか見えない池松壮亮には脱帽。
参りました!!!
無表情ななかに諦めと、平穏と、疲れと、そのうちすっかり忘れていたけどほんのちょっとの希望を思い出してすこしずつ毎日が楽しくなってくる元アスリートという絶妙な雰囲気を醸し出してくる!!!
上手い!!!
池松壮亮
「ラストサムライ」だって、ついこないだの感覚ですけどね。
あのときのかわいらしい少年が、もう34歳だってさ。
今まさに私もドハマり中のドラマ「海のはじまり」でも、この演技のうまさで毎回バズってますよね!
8月26日に、本編の代わりに放送された特別版「恋のおしまい」の回(池松壮亮古川琴音のエピソード)は必見だし、
第7話の電話のシーンはまさに圧巻でした。
ヒロインが亡くなったという連絡を受けて電話を持ったまま嗚咽するそのシーンは、
今ふうに言うと「ガチでヤバかった( ゚Д゚)!」
鳥肌立ちましたもんね。
翌日、スタッフと「あれ、すごかったよねーーー!!」と大盛り上がり。
バリバリに主役張れる売れっ子一番手俳優なのに、このドラマでは好きな人から〝両思いだけど付き合えない”って言われちゃうし、「圧倒的当て馬感」を体中から出せちゃってるし、
なんかもうとにかくこの人、スゲー!!
・・・って、あ、ドラマの話じゃなかったですね。
映画でした。スケートコーチの役でした!
こちらの映画でも池松壮亮先生、
スケートが上手ではないけどひたむきでまっすぐな少年の姿に、止まっていた心が少しずつ動いていく感じとか、
決してうまくいってないわけではない恋人との、ほんの少し心がすれ違う一瞬の感じとか、
さすがでした~!!!
言葉なしで伝わる微妙な心の揺れ。
(C) 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINEMAS
こんな役、池松壮亮にやらせたら勝てる人はいません。
あれ、何で伝わるんでしょうね!?空気?念?
とにかくキャストも映像もストーリーも、絶妙なバランスと清廉な空気感とシンプルなリアリティが胸に深く刺さる映画でした。
北海道の真っ白な冬の風景とキラキラ光る美しすぎる映像に、ピュアっピュアな子どもたちの清潔さ、そして潔さの極みのような創りがごくごくシンプルなストーリーを際立たせて、きりっとシャープな印象からスッと溶けてふわっと消える雪の結晶みたいに儚く繊細な作品。
雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、ほんの一瞬キラキラと光った淡くせつなく美しい時間をとじこめたガラスの箱みたいな映画でした。
小さな町の、静かで小さなお話ですが、ぜひ大きなスクリーンで、近所の子供たちを見守るような気持ちでご覧ください。
映画「ぼくのお日さま」公式サイト (bokunoohisama.com)


さあ、半月前に余裕のよっちゃんで更新したかったブログが通ります!
まったくねぇ・・・作品がたくさんありすぎて全然追いつけません!
がんばってコツコツ観るようにはしてるけど!
いざ書こうとすると‥‥寝ちゃう( ゚Д゚)!!
気が付くと突っ伏して寝てる!!
体が言うことをきかない・・・!!
残念ですね。
歳をとってガックリとタスクが減ってしまった残念な私です。
もともとの予定のほかに、想定外の用件が入ってくるともういっぱいいっぱい。
嫌ですね、歳をとるのって。
前はできたことができなくなっていき、
夜、起きていることすらできなくなり、
途中までやってあったものをすっかり忘れて放置してね。。。
こうして歳をとっていくんですね。
先日、物忘れがひどくなった母親をなんとか説得して診察に連れて行ったときに「若くても認知症になることがあるので、自分でもおやっ?と思ったら娘さんも遠慮なく診察に来てくださいね」と言われ、顔面蒼白になった私です。
このところ、おやっ?と思うことばかり。
処理能力が圧倒的に落ちてるし、うっかり忘れてることばかり。
あー、こわいこわい。
早めの受診、大切ですよ!
・・・って、なんの話!?
まあ、まだまだ暑いけどそろそろ秋ですね、って話ですよね!?
年齢と能力の低下による残念な言い訳がすんだところで、
今日はこのへんにしておきましょうか。
朝晩はだいぶ過ごしやすくなってはきましたが、
昼間はまだまだ容赦なく30℃を越えてきますからね。
どこの劇場にも観たい映画が盛りだくさんの季節、
体調を崩すことなく大人映画シーズンを楽しんでいきましょう♪


★中劇公式サイト  http://www.chugeki.jp/