2020年11月24日火曜日

いろいろお知らせ&「ホテルローヤル」も良いですよ~♪

こんにちは。
早いもので、もう11月も終盤。
あっという間ですねえ!
コロナの影がじわじわと忍び寄り、
お客さんが目に見えて減ってきて、
新作映画の公開も延期・・・
それが今年の初めごろでしたねえ。
マスクアルコール消毒ソーシャルディスタンス・・・
なんだかいろんなことが急激に変わっていった1年間でしたが、
気が付いたらそれが当たり前になっていました。
ここ数日、どうもまたそのときのような嫌な空気が日本中を覆ってきたようで、
まだこの先もどうなることやら、という感じですが、
自分にできることをとにかくできるだけやって、
できればなるべく日常生活を維持しつつの終息を願うばかりですね。

さてさて、「鬼滅の刃」はだいぶ落ち着いてきたところです。
(C) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
あれ?全然空席あるけど!?
全席販売なのに、自動的にソーシャルディスタンスになってるじゃん(^_^;)
という状態。
公開当初よりはだいぶ余裕をもって観られるようになったので、
一応ネットで空席チェックをしながらでいいので、鑑賞をご検討ください。
ちなみに土曜日からはまた新しい入場者プレゼントの配布が始まります。
中劇でももらえますので、ぜひゲットしてくださいね。


そして先週末からは「スタンドバイミードラえもん2」も公開に。
(C) Fujiko Pro / 2020 STAND BY ME Doraemon 2 Film Partners
でも、お客さんの入りはちょっと寂しい。。。。(*_*)
こちらも自動的にソーシャルディスタンス。
予告で号泣した人がここにいるし、
大人も子供も楽しめる、さすがのドラえもんなので、
ぜひ大きなスクリーンでご覧ください。
いつものドラえもんシリーズよりも柔らかく優しいタッチのドラえもんワールド。
グッズもかわいいんですよ!
私はふわふわのドラえもんの顔ポーチを狙っています♪
映画もですが、グッズも大人心をくすぐるものばかりなので、
観たあとはぜひグッズをチラッと覗いてみてください(*‘∀‘)


そして、お知らせがもう一つ。
先日、惜しまれつつ上映終了した「ミッドナイト・スワン」
こちら、復活することになりました!!!
(C) 2020 Midnight Swan Film Partners
そう、急に入ってきた「鬼滅の刃」のために、
10月末から11月にかけて、
そこそこちょうどよくお客さんが来てくれていた映画たちをいくつかやむなく終了することになったのですが、
そのなかでも根強い人気だった「ミッドナイト・スワン」をもう一度上映できることになったのです♪
前回、急に終わってしまったので観られなかったという方も、
もう一度観ておきたかったーなんていう方も、
これで観ることができますね!
しかも、11月29日(日)には13:00から、
草彅剛、内田英治監督登壇予定の舞台挨拶付き上映がっ( *´艸`)
通常の入場料金だけでお二人のトークも聞けるので、
都合が合いそうだったらぜひ♪
そういえば、ネットでのみですが紙版の映画パンフレットが買えるようになったので、
欲しかった方はぜひこちらからチェックしてみてください!
上映中もたくさんのお客様から「パンフレットほしいのにー!」と言われていたんですよねえ。
コロナの感染拡大防止のため販売に伴う接触を避けるため電子書籍のみでの販売だったという、まさに優しさの塊。
でもやっぱり紙版が欲しいとの要望が多かったのでしょうね。
紙版も販売することになり、ネットでのみ販売。
しかも送料込み!ありがてえ!
…私も欲しい。。。
今回の復活上映でも劇場での販売はありませんので、
欲しい方は、買えるうちにネットで手に入れてしまいましょうね!


それから、公開から少し遅れてしまいましたが、
「ホテルローヤル」のお話も少し。
(C) 桜木紫乃/集英社 (C) 2020映画「ホテルローヤル」製作委員会
いやー・・・よかったですよ!!!
原作は、累計発行部数90万部を超える桜木紫乃直木賞受賞作
原作者の実家だったラブホテルを舞台にした連作を映画化したもの。
原作通り、札幌と釧路を中心に全編北海道で撮影された、
北海道・釧路湿原を望む高台にあるラブホテルで繰り広げられる30年にわたる悲喜こもごもの人間ドラマです。
ラブホテルの一人娘が波瑠
その父親を安田顕
母親を夏川結衣
すっごくいい!!!
そして従業員の余貴美子(さすがのザ・余貴美子でした!)、
アダルトグッズの営業マン・松山ケンイチ
年齢的に演じるのがギリギリのJK(女子高生)役の伊藤沙莉をはじめとしたホテルの客たちまで、
まあ~・・・絶妙なバランスのキャスティング!
なかでも、絵に描いたような北海道の男・安田顕(北海道人ですもんね!自分の父親もこんな男だったと語っていました。)、
そして本来の青森訛りをあえてそのまま出したという朴訥な松山ケンイチ(青森出身で北海道に住んでいるイメージだったそうです)がいい!
もう、キャスティングですでに勝ち!
何がというほど大きな出来事が起こるというわけではないけれど、
すでに廃墟となったラブホテルから始まるオープニング、
そこから少しづつ時間を遡る形で描かれていく面白い作り。
30年にわたる小さなラブホテルの人間模様と家族の姿が、
滑稽で、リアルで、
おかしくて、妙に共感できて、
ときどき胸が苦しくなって、
そして涙。
(C) 桜木紫乃/集英社 (C) 2020映画「ホテルローヤル」製作委員会
大人になってやっとわかる親のことや家のこと。
あるとき急に何かに気付くとき、考えるときがくる。
人間が初めて何か大きな決断をするとき、
そういう瞬間を切り取った成長物語でもあり、
何かを手放して次へ踏み出す青春ドラマともいえるお話です。
子育てと介護で疲れた夫婦、
離れて暮らす母と息子、
帰る場所のない女子高生と教師、
そして破天荒な父親と無駄に美しい母親が営むラブホテルの一人娘。
広大な自然に囲まれたラブホテルの小さな部屋が織りなす、
せつなくて滑稽な人間ドラマ。
田舎町の窮屈な空気感とか、
常にどこか居心地が悪そうで自分のこともまるでひとごとのように見てる感じがする女の子(波瑠ちゃんのその雰囲気がピッタリでいい!)とか、
めんどくさいけど突き放すことのできない家族関係や、
深い関係なんてわけじゃないしずっと続くわけでもないけどあったかかったりせつなかったりする人間関係とか、
とにかくいちいちリアルで、
なんか自分の周りのそのへんにあった出来事のような気すらしてくるんです。
なんだか寂しい夫婦関係や、
嫌で嫌で仕方なかった家業なんかも、
最初からそうだったわけじゃないんだよな。。。
どんなことでも、いろんな時間の積み重ねでそれぞれ形を変えていくものなんだな。。。
そんなふうに優しい気持ちになれる映画でした。
ちゃんと笑えて、ときどき胸が痛くなったりもしながら、
ラストは・・・・・・・
最高です。
すっごくせつないけど、すっごくあったかい。
それがあるからまた歩いていける、
そんなすがすがしい涙があふれる作品。
ちなみに、エンドロールで泣いてしまったと語っている原作者の桜木紫乃さんが、
映画の公式サイトに、
映画公開記念特別書き下ろし「もうひとつのホテルローヤル」
を寄稿しているのですが、
こちらもすっごくいいのでぜひ読んでみてくださいね!


さてさて、気温も急に下がっていよいよ本気の冬を迎えようとしている盛岡。
しんどいですねえ(>_<)
雪かき、灯油代、いろんな感染症。
考えると気持ちが沈んでくるので、
いつも現実逃避ばかりしている私です。
先日は、平日休みに前々から予定していた病院と役所や銀行回りなんかをいきなり全部ブッチ切って映画を2本観てきました。
だって、なんかいろいろムカムカして爆発しちゃったんだもん( `ー´)ノ
あー、気持ちよかった♪♪
え?人としてどうなのかって?
いいんですよ、そんなもん。
自分の機嫌は自分でとんなきゃ誰がとってくれるんですか!(逆ギレ)
なんか、歳をとって思うのは、もうほんとこれ。
大事なのはメンタル!!
身体のことなんか二の次でいいんですよ。
楽しい!スッキリした!気持ちいい!
心が元気なのが一番ですね!
映画観て、ビールがっつり飲んで、イケメン眺めて、やっと復活!
はいはい、行きますよ病院ね。たいした用事じゃないけどさ。
なんか病院行くのって気が進まないですよね。
心が復活したから今度は行きます(;'∀')
みなさんもこのご時世ですから、
なんだか気分が冴えなかったり気持ちが沈んでしまったりすることもあるかと思いますが、
我慢しすぎたり気持ちをおさえこんでばかりではなく、
たまには心を解放したり、がんばってる自分にご褒美をあげたりしながら、
(私は自分にご褒美あげすぎと言われていますが。。。元気ならいいじゃんね!!)
一日、一日を健やかに過ごしていきましょうね!



★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/


2020年11月13日金曜日

「鬼滅」大ヒット!でも座れる中劇。「おらおら~」も観てね♪

こんにちは。
だいぶ久しぶりに、たくさんのお客様をお迎えして賑やかな中劇です。
いつ以来だろう・・・・・
妖怪ウォッチの1作目・・・いや、あれは前売りがすごかっただけで、
入りはそれほどでもなかったんだよな・・・
こんなに賑わうのは昔、ポケモンドラえもんなんかを中劇だけでやってた頃以来なのでは?
まあ、映画祭とか、イベントのときは満席になったりはするんですけどね、
映画じたいが大ヒットで朝から晩までお客さんが出たり入ったり・・・
なんていうのはほんと、久しぶり。
ありがたい。
(C) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
映画業界、非常に厳しかった今年ですが、
コロナの警戒に敏感になってた上半期は仕方ないにしても、
下半期にこういった作品が公開になり、
ソーシャルディスタンスも解除でき、
映画の大ヒットが生まれたのはほんとにタイミングもバッチリで素晴らしい。
「鬼滅の刃」は、いろんな動画サイトでテレビシリーズを見ることができるので、
自粛期間中におうちで1話から簡単に追いかけることができたのも勝因のようですね。
「続きが気になるからレンタルショップに走ったのに全部借りられてたー(;゚Д゚)!」
なんてこともなく、そもそも家から出ることもなくサクサク続きが観られるんですもんね。
自粛中だし、ちょうどいい!!っていう。
劇場に来られるお客さんたちも、家族連れの多いこと!
お父さんお母さんお兄ちゃん妹と、みんながハマってるのがすごい。
みんなでおうちで続きを追いかけたんでしょうかね。
え、私!?
実は見てなかったんですよ~。
自粛期間中もね、いろいろと忙しくてね、
お仕事とか〝推し事”とかね。
「鬼滅の刃」?へぇ~、そういうの流行ってるんだあ。。。
程度の、普通のオバチャンでしたけど。
まあ一応、今回、中劇でやることになったからには観ないとね。
お客さんからいろいろ聞かれることもあるので、
自分のとこで上映するものはなるべく観るようにしています。
で、観たんですけど。
・・・・・・面白いね( ゚Д゚)!!
斬新ですよ、ガッツガツ首やら腕やら斬って飛んでくし。
時代設定も絶妙。
大正時代ってさ、なーんか浪漫があるんですよね!
江戸や明治だとなんとなく「昔」って感じがするし、
昭和だとなんとなく近い感じがしてわかる気がするし。
ええ、昭和生まれですからね( `ー´)ノ
でも大正って、なんとなく憧れるんですよ。
私だけかもしれませんが、「はいからさんが通る」のイメージがあるからかな。
あのアニメ大好きだったんで!
大正時代って短くて、15年しかなかったし、
その間に関東大震災なんかもあって実際はドッタバタだったんですけど、
なんとなくそのたった15年しかなかった時代に対しての一瞬のきらめきのような
儚い幻か何かのようなイメージがあるのは、
もう亡くなりましたが私のずっと一緒に住んでいた祖母が大正生まれで、
まさにその15年の間に祖母のほんとに短い青春時代(本人は娘時代と言ってた)を過ごしたころのことを、
何度も何度も懐かしそうに話して聞かされた思い出があるからかもしれません。
のちに戦争の影が忍び寄り、ほんとに一瞬の娘時代が過ぎ去っていくとともに
竹やりを空に向かって突く練習をさせられていたことや、
仲の良い友達と離れ離れになったこと、
気が付いたら結婚することになっていたことの話になると
徐々に笑顔が消えていって「は、あどは覚えでねえ」と思い出話が終わるのでした。
でもまた何日かすると、
たぶん一番楽しかった娘時代の話から始まり、
戦争から嫁入り後の話になってまた沈んで終わる(笑)
というのが私の中にずっとあって、
それが幼少期に大好きだった「はいからさんが通る」と重なって、
大正浪漫のイメージになっているのかもしれないですね。
キラキラの大正時代。
「鬼滅の刃」も、その私の大正のイメージそのままでした。
昔すぎなくて最近でもない。
蒸気機関車や洋服や電気も出てきたけど、
まだまだ現代の暮らしには遠い、くらいの。
ちょんまげや日本髪ではなくなってるけど、
でも完全に洋服ってわけでもない。
ファッションや小道具やなんかもちょうどよくかわいくて。
またストーリーも、バランスよくユーモアが入っていて、
それでいて戦闘や展開は容赦ない。
振り幅があって飽きないんです。
なるほどー!
そして次から次と出てくる中ボス。
ラスボス、どこよー!?
クッパでてこーい!!(なんの話)
もう、男きょうだいがいるからのあるあるかもしれませんけど、
小学生中学生のころドハマリしてた『キャプテン翼』『キン肉マン』『北斗の拳』『ドラゴンボール』なんかの「ザ・少年ジャンプ」の世界です。
えー、ちなみに私が恋してたのは岬くん(キャプ翼)、ロビンマスク(キン肉マン)、レイ(北斗の拳)です(*‘∀‘)♪→どうでもいい
中学で、〝どヤンキー”の友人からヤンキーマンガ「ホットロード」を強制されて、
そこからやっと女子のバイブル「マーガレット」を読むようになったんですけどね、
それまでは毎週、ジャンプとマガジン読んで、
家ではひたすらファミコンやってる「ほぼ男子」な私でした。
テレビアニメもジャンプ全盛期でしたねえ。
私より少し後の世代になりますけど『ワンピース』なんかもそうですもんね。
仲間と力を合わせて、次から次と出てくる強い敵を倒していく、
誰もが好きな、胸熱のアクションアドベンチャー的な。
って言ってて気付いたんですが、
そうだ、キン肉マン北斗の拳も、けっこうがっつり殺されてたなあ(*_*;)
首が飛んだり身体が裂けたりなんてのも、そういえば普通にありました。
「鬼滅の刃」が特別ではなかったのかも。
そして「鬼滅の刃」は、脈々と続く少年ジャンプの王道でありながらも新しい切り口で。
「鬼」とかの設定もいいですよね。
(C) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
子どもも好きですもんね、怖くておどろおどろしい世界。
世界中でゾンビなんかも流行ってるしね、
そんななかでの〝和”のテイストもすごくいい!
こういうことかー!
小さい子供からお父さんお母さん、
そしてお一人やご夫婦でいらっしゃるシニアのお客様まで、
まさに老若男女問わずドハマリする理由、
やっとわかりました。
漫画からの人はもちろん、テレビシリーズや配信から入った人がどんどん増えていったのは、
原作が素晴らしいのは大前提として、
新しい絶妙なテーマと、やはりアニメならではの躍動感と親しみやすさがあったからなのかなと思いました。
テレビシリーズを全然見てない私でも、すっごく楽しめました。
なので、この空前の大ヒットアニメに対して
「どうしてそんなに流行ってるの?」
「何がそんなにいいの?」と思ってる大人のみなさんも、
ぜひこの「鬼滅ワールド」を体験してみてください。
あ、それから、グッズ入荷しました!!
急に、「発送しましたので~!」みたいな感じで。
おお、おお・・・そうか・・・きたのか。。。。
なるほどなるほど。
もちろん全部じゃないですけどね、数種類です。
グッズだけでも買えるので、気になる方はお早めに劇場にお越しくださいね。
すでに品切れのものもありますので急いで!
混雑状況については、
土日は、朝~昼すぎくらいの回は混みあっているので、
「混んでるなら嫌だなー」という方は避けてください。
「混んでても、とにかく座れるならいいよ」という方は、来てみてください。
おうちを出る前に、ネットで席を押さえたほうが無難ですけどね。
そして土日でも夕方以降の回に来られるならできればそうしてください。
空いてます。
そして一番おすすめは平日です。
誰がなんと言おうと。
「え、これが鬼滅!?」
ってくらい空いてるので、悠々自適な大先輩方や、
お仕事がどうにか都合のつく大人のみなさんは、
ぜひ平日で予定を組んでみてください。
寒くなってきたし、やっぱり早く家に帰りたいのかな。
夕方以降はさらに空いてる!
私もこの時間で観ました♪
大急ぎで牛丼かっこんで、夕方の回に滑り込みましたよ( `ー´)ノ
ま、フォーラムさんで満席でも中劇なら座れることが多いので(言い切りました)
一応、ネットで中劇の空席状況を覗いてみてください♪
あ、土日などは中劇のツイッターでも空席状況を呟いてますので、
そちらも参考にしてみてくださいね。
そして話題になってる、11月14日(土)からの来場御礼入場者特典
中劇でも配布決定ーーーー!!!
もちろん数量限定ですからね!
お早めにお越しくださいね!!!


さてさて、そうなんです。
「鬼滅の刃」で久しぶりに大盛況の中劇ですけど、
他にも面白い映画やってますよ!
始まったのは「おらおらでひとりいぐも」
(C) 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
岩手のみなさんならご存じですよね!
遠野市出身若竹千佐子さんが原作で芥川賞&文藝賞を受賞した作品の映画化。
登場人物は〝ほぼ一人”!!
娘(田畑智子。大好きーーー!)や孫、セールスマン、
回想では旦那さん(東出昌大。ガンバレー!)、
あたりはちょこちょこ出てきますが、
基本、現在の桃子さん(田中裕子。ピッタリ!!)、
娘時代の桃子さん(蒼井優。やっぱいいわー!)、
そして自分の中の心の声(宮藤官九郎青木崇高濱田岳。これがまたいい!)、
という〝桃子さん”だけを描いていく作品です。
(C) 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
「これは〝私の物語だ!”」とシニア世代から圧倒的支持を得たベストセラーを、
「南極料理人」「横道世之介」「モリのいる場所」などの沖田修一監督が映画化。
このメンツです。
だから、いい~具合なんです!
絶妙なバランス!!
別に、何が起こるというわけではないんです。
夫を亡くして一人暮らしの桃子さん(75歳)の、
ひとりだけれど、ひとりじゃない、
寂しいけれどそう悪くもない、
そんな日々をこっそり覗き見る。。。
そんな映画です。
75歳。
うちの母も同世代。
「気が付いたら老人になってた」
とうちの母が言っていたのを思い出しました。
亡くなった祖母と同じで、
キラキラした娘時代から一瞬で老人になってしまった感覚なのかも。
それは今、やっと私もわかるようになってきました。
20年も、30年も、一瞬!!マジで!!!
主人公の桃子さんは、故郷の岩手を飛び出して大都会・東京へ。
訛りの抜けない蒼井優がかわいいったら!!
(C) 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
最先端の、イマドキの新しい女になったつもりが、
気が付いたら普通に結婚して普通に歳をとって一人になった桃子さん。
田中裕子もかわいらしい!!
去年のいまごろ、中劇で上映した「ひとよ」で、
夫を殺してしまったせつない母を演じた田中裕子
あれもよかったなー!!
このときも「どうしても田中裕子でいきたい」という説得により、
数年がかりで映画化した作品だったのですが、
今回もやはり監督や製作陣のたっての希望で15年ぶりの映画主演を果たすことになったとのこと。
そのナチュラルで飄々とした雰囲気と、
ときおりにじみ出る芯の強さが、
若いころから全く変わらないのが素敵です。
髪は白く、立ち居振る舞いもすっかり老人のそれになってはいるものの、
どこからか匂いたつ色気とか、
凛とした透明感みたいなものが、
私が子供のころ見ていた向田邦子ドラマのなかの田中裕子そのもので、
その感じが、
この映画の中で田中裕子の娘時代を演じる蒼井優と共通している気がして、
すごくいいキャスティングだなあと思いながら観ていました。
この映画のキャスティングは最高です。
食パンを食べて、図書館に行き、病院で待たされ、
セールスマンとのお喋りが嬉しい、
そんな田中裕子の静かな、それでいて複雑な表情が素晴らしいし、
都会に出てきたばかりの心細い日々の中、
友達ができて恋をして・・・・のキラキラした時代の蒼井優はかわいいし、
田畑智子が演じる娘はリアルに手厳しい!
もう、娘はとにかく一番厳しい!
一番言われたくないことを平気で言ってくるし、
そのうえ家にある食べ物なんかをごっそり持ってく。(はい、ぜんぶ私。)
そう、私はこの役に自分を重ねて肩身が狭かったのですが、
どこの家も一緒だなあ。。。
母よ、いつもゴメンね。(実際には言えない)
子どもが小さかったころの賑やかだった我が家のことや、
夫に初めて会ったころのことをふと思い出しながら、
変わりのない静かな日々を過ごす桃子さんの姿は、
きっとたくさんの人たちの共感を呼ぶことと思います。
そこへふいにやってくる自分のなかの寂しさたちが、
ところどころにユーモアとポップさをふりまいてくれる。
順風満帆で幸せいっぱいの人生だった、
というわけでもない苦みや、ちょっとしんどい現実も、
またストーリーに切ないリアリティをもたらしていていい。
たくさんの人の現実と、ちょっとした希望と、
「それでいいんだよ」というやさしさと、
なんとなく前を向けるようなあたたかさが心地いい映画です。
岩手の方言もいいですよ~。
「おらだば、おめだ。」
私はずっと母方の祖母と同居だったので、
盛岡弁ならお手の物。
原作者の若竹さん遠野市出身の方なので、
盛岡の方言とはちょっと違う部分もあるものの、
同じ岩手ですからね、問題なく理解できました。
でもあれ、東京なんかで字幕も通訳もなく通じるのかしらと
ちょっと心配になりましたが。
撮影はほとんど現在の桃子さんの自宅が中心なので、
ロケ地としては、遠野市がちょっと使われたくらいのようですが、
若かりしころの桃子さんとだんなさんがハイキングする山は、
なんとなく岩手の風景を連想させる素敵な情景でした。
そのあたりもじっくりと楽しめる作品になっていますので、
岩手のみなさんにはぜひ映画館で観ていただきたいなあと思います。
唐突に歌い出したり、一人で踊ってるのを孫に見られてしまったりする、
かわいらしい田中裕子も良きですよ。
(C) 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
アニメから始まるオープニング、
男性3人が同じ「おばあちゃん服」を着て演じる桃子さんの分身たち、
唐突に始まるジャズセッション。。。
若い頃の自分と今の自分を行ったり来たりしながら進んでいく〝私”のお話。
心にグサッと刺さるほろ苦い部分もあっての人生。
また、映画「かもめ食堂」、ドラマ「深夜食堂」
この映画の沖田監督作品「南極料理人」など、
どれも私も大好きな作品たちの料理を担当してきた飯島奈美さんが
今回もフードスタイリストを務めているのもポイント!
目玉焼き、お弁当、食堂の定食など、
なにげないごはんたちがとってもおいしそうでお腹が減りますが、
秋にピッタリの映画です。


というわけで、「鬼滅の刃」の情報いろいろと、
「おらおらでひとりいぐも」のご紹介でした。
土日は、大ヒット!で賑やか!な中劇ですが、
平日は・・・・・・わりと通常運転(^_^;)
お客様に席を選んでいただくとき、
「緑色のところからお選びください」と言うと、
「え?み、緑!?ほとんど緑なんですけど。」
と驚かれたりして(´ー`)
いつもの中劇です。
今週の土曜日からは入場者プレゼントの配布が始まるので、
また週末はフィーバーしちゃうのかなあというところですが、
早め行動、できればネットで買ってしまう、
買ってあってもギリギリじゃなく余裕を持ってご来場いただく、
このあたりをちょっと頭の隅に置いておいていただくと、
週末でも大丈夫なんじゃないかなと思います。
が、岩手でもコロナ感染が増えてきているようで。
できればあまり混んでないときに観たいですよねえ。。。
はい、夕方以降や平日がおすすめです!
マスクも忘れずに~!
アルコール消毒、場内ではドリンクのみ、
みんなで気を付けて、
なるべく普通に仕事して、
観たい映画を映画館で観て、
ふだんの日常生活をキープしたまま冬を乗り切りたいですね!


★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/