ほんとうは、いつも通りいくつか上映中の映画のご紹介をして、
のんきに更新するだけのつもりだったのですが。
夕方入ってきた案内により、
3月6日より公開予定だった「映画ドラえもん のび太の新恐竜」が、
公開延期に。
すでに昨日、2月29日(土)に実施予定だった試写会も中止が決定しており、
嫌~な予感はしていたのですが。
とりあえずは〝延期”ということで安心しましたが。
すでに前売り券(ムビチケ)をお持ちの方は、
公開が延期したあとの公開時にも普通に使えるので、
そのまま大事にお持ちいただければと思います。
昨日はイベントなどの自粛要請、
今日は全国の学校への休校要請と、
なんだか不穏な暗い雰囲気が漂ってきていてブルーになりますね。
それでも、やはり感染拡大は避けたいし、
自分に今できることはといえばそれほど多くはないだけに、
やれることをやるしかないですね。
中国では映画館が長期間の閉鎖や休館を余儀なくされ、
すでに倒産したところもあるとか(/_;)
たしかに、たくさんの人間が一つの空間に集まる場所ですもんね。
学校がみんな一斉に休みだからといって「ドラえもん」の映画に子供たちが集まってしまったら意味が無いし、
映画館が感染源と言われるのも嫌だなあ。
そういったこともあっての公開延期なのかなと、
納得することにしました。
とりあえず、大人には「会社に行くな」という要請は出ていないし、
今のところ日本では映画館の閉鎖はしていないので、
中劇も「ドラえもん」の上映以外はしばらく通常上映で営業の予定です。
「ドラえもん」の公開延期についてはこちらの公式サイトで、
https://doraeiga.com/2020/news/?id=news200227
3月1日(日)開催予定のライブビューイング「A3!」は実施の予定ですが来場ができない場合は返金対応ということで、
その案内についてはこちらの公式サイトでご確認ください。
https://msa3-lv-theater.ponycanyon.co.jp/
暗い話ばかりも寂しいので、
一応、映画の紹介もしておきましょう。
「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」
(C) 2019「グッドバイ」フィルムパートナーズ
こちらは、太宰治の未完の遺作をもとにしたコメディで、ミュージシャン・劇作家・演出家・映画監督など多岐にわたり鬼才といわれるケラリーノ・サンドロヴィッチが2015年に独自の視点で舞台化した作品の映画化。
周りに振り回されてぼやいてばかりのダメ男が似合いすぎる大泉洋と、
舞台版で同役を演じて「当たり役」とした小池栄子が、
お互いの利益のためだけに偽の夫婦を演じています。
本当の妻役を木村多江(なんかウケる!)。
水川あさみ、橋本愛、緒川たまき(ケラリーノ・サンドロヴィッチの奥様です)が個性豊かな愛人たちを演じて花を添え、
監督は「八日目の蝉」(よかったですよねえ!!)で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出。
今回は、戦後間もない東京で、
厳しくも強く、必死に、しかも軽やかに生きる大人たちの姿を、
ときにリアルに、ときに滑稽に描き出しています。
大泉洋の困った顔や小池栄子の強くていたずらっぽい眼差しは昭和の匂いがピッタリだし、
とにかく個性的な愛人たちとのやり取りや、
急にやってくるまさかの展開、
からのドンデン返しに思わずニヤリ。
戦後の東京の空気を感じながら、
濱田岳の金歯、
上から降ってくる緒川たまき、
予想の遥か斜め上をいく大きさのお墓など、
ついつい噴き出してしまう小ネタ満載。
最後はパワフルな小池栄子のダイナマイトボディがかわいらしく見えてくる絶妙な下着姿にやられて、
ほっこりと心温まる、上質のコメディ作品でした。
大泉洋演じる主人公・田島はなんと岩手県盛岡市出身の設定!
それを知ってなるほど!
ますます田島が憎めない可愛らしいダメ男に見えてくるから不思議。
それも踏まえて、せつなおかしい人生喜劇をご堪能ください。
公式サイト→http://good-bye-movie.jp/
そして大好評上映中の「ミッドサマー」
(c)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
「ヘレディタリー/継承」が世界中で絶賛され、いまハリウッドの製作陣が〝最も組みたいクリエイター”として注目しているアリ・アスター監督最新作。しかも、さらに今、世界中の映画関係者が一目置く「A24スタジオ」作品。
アカデミー賞などにも続々登場、
作品賞を受賞した「ムーンライト」をはじめ、
「レディ・バード」「ルーム」「スイス・アーミー・マン」など、
ハリウッドの大作とは一味違うエッジの効いた個性派作品を発表し続けて注目されています。
たまたまですが、中劇でも「ウィッチ」「グリーンルーム」「ア・ゴースト・ストーリー」など、ここの作品を地味に上映してきていて、
さらに今回の「ミッドサマー」から、
4月10日公開の「WAVES」とまだまだ波は続きます。
楽しみですね!
(c)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
東京を中心に、地方でもたくさんの若者が映画館に詰め掛けているというこちらの「ミッドサマー」。
中劇では、先週末公開からずっと、
今まで中劇に来たことあるのかな?っていう感じの、
おしゃれな若者がたくさん来てくださっています。
昼の回は、普段の中劇では考えられないくらいの盛況です。
「半分以上席が埋まってる中劇は初めて」
と呟いていた方もいたとか(;'∀')
失礼な!
子ども映画のときは混んでるわ!!
・・・・・って、そういう話じゃないですね(^_^;)
たしかに、こんなに若者で混み合う中劇なんて見たことない!
シニアと子供はしょっちゅういるけど♪
そして、おしゃれすぎてついついジャケ買いしてしまうパンフレットも、
あっという間に完売。
現在、増刷中とのことで、来週半ばの入荷予定です。
次も何冊くるかは私たちもわからないですし、
それも完売したらそのあとはどうなるかそれも未定。
なので、すでに観てパンフを買えなかった方や、
これから観るという方は、
早めにパンフを買っておいたほうがいいかもです。
お客さんでも、
「絶対欲しい!」という方、
「よくわかんなかったので解説を読みたい」という方など、
再入荷したらパンフレットを買いたい方がたくさん。
欲しい人には必ずゲットしてもらいたいので、
「入荷しましたか?」とお電話いただければと思います。
ちなみに映画の公式サイトでは、ネタバレありの解説ページがあって、
「あれってどういうこと?」「意味が分からない」などの疑問の答えがわかるようになっていますので、そちらもご活用くださいね。
さてこちら、どんな映画かと言いますと、
スウェーデンの奥地で開かれる〝90年に一度の祝祭”を訪れた大学生たちを襲う、
花に囲まれた白夜の村での想像を絶する悪夢。
極彩色の美しい景色の中で、
民族衣装を身に着け、頭に花を飾り、
笑みを浮かべた村人たちに囲まれて、
妄想、トラウマ、不安・・・・・
心臓を鷲掴みされるような恐怖にとりつかれる2時間半。
あなたは耐えられるか!?
監督は「ホラー映画ではない」と言い切り、
「正真正銘の失恋映画」と断言。
え・・・・・怖いけど(゚д゚)?
緻密に作られた装置や小道具、
実際の史実をもとに綿密に練られた脚本、
そして恐怖と不気味さと、そこになぜか感じる美しさが、
自分の中の闇や違った一面を浮き彫りにするのでそれも怖い。
と、書こうとすればまだまだ書けるんですが、
私もそうですけどこのての映画は、あまり予備知識を入れずに観たいものですよね。
ネットなんかでもかなり話題になっているので、
大事なビジュアルや細かいディテールなんかもわりとすぐ見れてしまいます。
でも、やっぱり「ちょっと気になるなあ~」の時点で、
ちゃんとスクリーンで観てしまってほしい作品。
絶対に万人受けはしないし、
観終わってからも違和感や虚無感。
むしろ「え~(゚д゚)!なんで!?」というような心のザワつきを楽しんでほしい作品。
映画も、新しい時代に入ったんだなあと身に沁みて思うオバチャンでした。
こういった、若者の好奇心をそそるような作品は、
あまりあれこれと事前に情報を入れないほうが楽しいので、
ごちゃごちゃ語らないでおきましょう。
私も昔、「ブレアウィッチ・プロジェクト」とか、
「ファイナル・デスティネーション」とか、
「スクリーム」とか、
そういった系のホラーなのかスリラーなのかサスペンスというのかわかんないけどなんかみんなどんどん死んだりいなくなっちゃったりするようなやつをよく観ていましたねえ。
今はもう歳をとってしまったのでホラーやスリラーはゴメンナサイなんですが(*_*)
若いとやっぱり刺激が欲しかったり、
新しいものに敏感だからなのでしょうか。
「ミッドサマー」は、土日も平日も、昼の回が大盛況。
夕方や夜の回はわりと空いているのでおすすめです。
公式サイト→https://www.phantom-film.com/midsommar/
ちなみに、この映画の舞台となった「ホルガ村」の公式サイトがこちら。
→https://welcometoharga.org/
しかもこのHPのなかにはさらに隠しページがっ!
もうこの、細部まで作りこまれた世界観がたまらないですね!
さすがA24スタジオ!
あっぱれ!!
ハマってしまって何度も観るという人が続出してるというのもわかる!
スクリーンで、アリ・アスターの世界観にどっぷり浸かってみてください。
「ミッドサマー」はおかげさまで絶好調なんですが、
「グッドバイ」はちょーっとお客さんが寂しいかなあ。。。
面白いのに!!
まあ、お客さんが来ないのにはワケが。
「影裏」と「パラサイト」という強力なライバルが立ちはだかっているからなんですねえ。
「グッドバイ」は、話題性もあるし、
主演の大泉洋と小池栄子が、いろんなバラエティ番組を回って得意のトークで映画の宣伝をしてくれているところ・・・・なんですが、
「二人のトークが面白すぎて、映画のことが全く入ってこない」と言われているとか(^_^;)
わかる・・・・!
そしてライバルはといえば、綾野剛&松田龍平主演の盛岡ロケ作品「影裏」と、
アカデミー賞4部門受賞の韓国映画「パラサイト」。
・・・・・そりゃあまずそっちから観たいよね(-_-;)
やっぱりそちらが優先で、
他の映画はそれらを観てから。
になっちゃっている方が多数いらっしゃるようです(*_*;)
まあいいですよ。
それらを観てからでいいので来てください。
でも3月6日から「ドラえもん」が始まると、
ほかの作品の上映回数がかなり減ってしまうので、
残念だなあと思っていたところ。
まさかの公開延期。
こんなことになるとは全く予想していなかったので、
上映作品もすっかり「ドラえもん」態勢。
「ドラえもん」をガンガン回すためにほかの作品数を絞ってあったので、
いま上映中のものを引き続き上映していくしかありません。
でも、いいのがそろってますぜ、お客さん。
「ミッドサマー」と「グッドバイ」は、
どちらも観て損は無いし、ほかにも
ジャッキー・チェン「ナイト・オブ・シャドー」に、
(C) 2019 iQiyi Pictures (Beijing) Co. Ltd. Beijing Sparkle Roll Media Corporation Golden Shore Films & Television Studio Co., Ltd. All Rights Reserved.
黒沢明「七人の侍」!
©1954 東宝
若者からシニアまでどんとこいのラインナップ。
暖冬だしね。
みなさん、マスクしてでもいいから観に来てくださーーーーい!!
★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile