当たり前のように雪が降りだしましたね。
盛岡も本格的に冬です。
私はもうすでに一回転びました(^_^;)
少し雪が積もった日の朝、中央通りの交差点でね。
あそこ、毎年必ず転ぶんですよ!
横断歩道の白線が滑るのは知ってるんですけどね。
今シーズン、いったい何回転ぶのか。。。
気を取り直していきます。
さあ、秋の中劇、お客さんは少ないけどイイ感じの作品が続いていますが、
冬の中劇もこの調子でがんばりますよ!
いや、この調子じゃダメですね(+_+)
作品の雰囲気だけ良くても、お客さんがもうちょっと来てくれないとしんどい・・・。
みなさま、各劇場で面白そうなのいろいろやってますけど、
中劇にも来てくださいね~!
私?
私も、イエモンとかガッキーとかソダーバーグとか、
いろいろ観たいんですけどね。
行けてないですねえ(^_^;)
お客さんが「すっごく面白かった!」と言っていた
『午前十時の映画祭』の「グロリア」はなんとか観たいと思っておりますが。。。
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そして中劇、今週末公開の作品は2本です。
「パーフェクト・レボリューション」
(C) 2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会
重度の身体障害があり、車いす生活を送りながら、障害者への誤解を解くために講演やイベントなどで活動を続ける熊篠慶彦さんという方の企画・原案による、実話をもとにした物語。
障害があっても恋愛はしたい、性のことだって興味ある。
それは誰だって同じでしょ!?
そんな、「言われてみればそうだよね」っていう当たり前のことを、
なんとなくタブー視したりとか、
そもそも気付いていなかったり、
そういう認識のズレやなんかをなくしていきたい、
というのが原作者・熊篠さんの活動。
この作品も、熊篠さん自身と実際の恋愛をモデルに、
障害者の話だからといって重くならずに、ポップな恋愛映画として作りたい。
というテーマのもとに、
間口の広いエンターテインメントとして作られています。
主演は、熊篠さんとはもともと友人だったリリー・フランキー。
友人だからこそのリアリティで、障害を持つ主人公を演じています。
(C) 2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会
もう説明のしようがないほど売れっ子のリリー・フランキー。最近では『そして父になる』や『凶悪』も話題でしたが、
映画『ぐるりのこと』はほんとに良かった!
静かで、淡々と夫婦や二人を取り巻く人々を見つめ続ける映画でしたが、
リリーさんのその地味だけど味のある存在感が、
心を病んだ妻(木村多江が上手いんだ!)を優しく強く支えて、
最後の2人の笑顔につながっていき、
なんていい役者なんだ!!と驚きました。
不思議な魅力ですよねえ!
私はリリー・フランキーの作品で好きなものがもう一本。
NHKのドラマ『洞窟おじさん』。
前にもここでチラッと書いたような気もしますが、
これは面白かったですよー!
こちらは実話で、子どもの頃に親の暴力から逃げるために家を出て、
40年以上も山の中で暮らしていた男性の半生を描いたという、
衝撃的で破天荒なお話なんですが、
それがまたリリー・フランキーの朴訥とした存在感と、
ひょうひょうとした演技によって妙なリアリティを生んで、
ものすごくチャーミングな主人公になっていました。
今回の映画「パーフェクト・レボリューション」も、
障害者の姿を描くからと言って説教くさくならずに、
でも張り切りすぎずに、
観ているうちに主人公たちが障害者だってことを忘れてしまうくらいに自然な、
リアルなラブストーリーになっているのは、
やはりリリー・フランキーの独特の佇まいや不思議な存在感によるものでしょう。
もちろん、ストーリーとしてはやはり、
身体障害を持つ彼氏と、人格障害を抱える彼女の恋愛なので、
それはもう次から次といろんな壁にぶち当たります。
周囲の偏見や差別、無慈悲や無理解のまなざし。
そして、ふとしたときに考える、「自分たちの未来」。
障害なんかなくたって、みんな誰でもそんな悩みや問題にぶち当たる。
だからこそ、この二人はさらに悩み、傷つき、道を探す。
エキセントリックでハチャメチャな、ピンク色の髪の彼女を演じているのは、
注目株の若手女優・清野菜名。
(C) 2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会
前にこちらでご紹介しましたが、私の大好きな生田斗真くんの彼女といわれている女の子です。
いや、たしかにかわいいんですよ!
ドラマ「ウロボロス」で、なんだこのかわいい子は!?
そんなに大きい役ではないのに、なぜか目を引くなあ。。。
と思ったらその後、交際の噂が出て、納得。
しょうがない。譲るわ。(?)と思いました。
その後も、「コウノドリ」とか「ゆとりですが何か」とかの、
なぜか私の好きなドラマにちょくちょく出てきては私を「ムムッ」と刺激する存在でした。
本格的なアクションができる稀有な女優ということで注目の彼女なんですが、
今回、かなりはっちゃけた風俗嬢を演じて、さらに演技の幅を広げたようですね。
まだまだ若い!
これから面白い存在になっていきそうです。
リリー・フランキーとの絶妙な掛け合いも見事なこのカップルの恋の行方はー?
すでに東京などでは公開済み、
衝撃のラストについては賛否両論でネットでもざわついたらしいですが(^_^;)
軽くポップに作られながらも、だからこそかえってリアルに障害を持つ人たちの日常や考えを映し出しているこの作品。
観る人それぞれで受け止め方は違っていいのでしょう。
夏の、黄色いTシャツの番組のようにかしこまらなくても、
だからといって完全に私たちと同じようにとなるとそれはまた難しい、
そういった現実が、恋愛映画として見ながらたくさんの人たちに届くといいですよね。
脇の小池栄子、余貴美子もしっかりいい味だしてます♪
公式サイト→http://perfect-revolution.jp/
「望郷」
(C) 2017 avex digital Inc.
こちらも、私のツボなキャストが揃っています。貫地谷しほり。
(C) 2017 avex digital Inc.
初めて見た「スイング・ガールズ」のときから大好きです!そして朝ドラ「ちりとてちん」。
女性落語家という難しい役どころでしたが、
天性のコメディエンヌぶりで、ナチュラルでキュートなヒロインを演じていました。
今でも大好きなドラマ。
今回の映画「望郷」では、その明るさやコメディエンヌぶりは封印。
島に縛られ、親にしばられ、孤独や閉塞感から逃れられないまま大人になってしまった女性・夢都子を演じています。
彼女の母親役がなんと木村多江!
(C) 2017 avex digital Inc.
上で紹介した「ぐるりのこと」で、心を病んでしまう妻の役を演じて、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など、この年の賞レースを総ナメにした、
日本を代表する「薄幸女優」です。
そう、なぜか幸薄い役が似合いすぎるこの方。
いるだけで、「きっとこの人、過去に何かあったんだろうな」と思っちゃいます。
今回もドンピシャ、暗く、重い感じの母親役。
さすがの演技です。
原作も湊かなえとくれば、グレーな空、暗くて重い人間模様って感じですよね。
でも今回は、湊かなえ本人が初めてという、故郷の島を舞台にした作品。
原作者の湊かなえがこの映画を観て「ハッとさせられた」と言っているくらいに美しい映像にも注目。
今までの作品では、「全ての人に身近な場所と思って読んでほしい」ということで、
架空の街ばかりを舞台にしていたのですが、
今回、初の故郷・広島県因島が舞台なんです。
現在は「尾道市」になったようですね。
私も大好きな尾道!
大林宣彦映画のロケ地巡りをするために青春18きっぷで行きましたよ~。
また行きたい!
死ぬまでにもう一度、映画「転校生」のロケ地の階段で、
小林聡美になりきって転げ落ちたい。
20年前は若すぎて恥ずかしさがあり、完全再現ができなかったけど、
今ならできる自信がある!
・・・・そんな話は置いといて(+_+)
そう、広島県の因島。
瀬戸内海ですよ。
映画「八日目の蝉」の小豆島も良かったですけどね。
そりゃあもう、綺麗なんてもんじゃないですよ!
地元の人の真似をして、徒歩でフェリーに乗り、
わずか10分ほどのクルーズを経験しましたが(バスがわりなんですよね。)、
まあ綺麗!
こんなところに住んでみたいなあ・・・!
というのは観光客だからなんでしょうね。
田舎の小さな島に住む人たちの、さらに年頃の子たちの孤独感や閉塞感は、
ハンパないものなんでしょう。
島じゃなくたって、この小さな街・盛岡でさえ、
若いころの私には孤独と閉塞感で息が詰まりそうでしたからね。
そもそも日本は島国。
外国へ行くといったら海を渡るしかないんですもんね。
昔から、外へ出るのはほんとに大きなことだったわけですから。
でも、ほんとの大きな壁は、海ではなく、その人自身。
島で生まれ育ち、島に住む湊かなえが描きたかった島の話は、
島特有の息苦しさややりづらさを特徴的に描きながらも、
実は誰でも共感できる、人間の成長や親子のお話。
最後は号泣。
緒方直人や、とにかく上手い子役の演技も圧巻。
これまでの湊かなえ作品とは一線を画す、二つの親子の過去と未来をつなぐ感動ミステリーです。
公式サイト→http://bokyo.jp/
このあとも12月8日公開の「茅ヶ崎物語」、
12月9日公開の「点」と、
日本映画が続く中劇です。
すっかり冬景色の街を歩き、じっくりと日本映画を楽しんでみませんか(^_^)/
さてさてもう年末ですよ!
クリスマスがどうとか、
紅白がどうとか、
みんな動きが早いですよねえ!!
常に何カ月も先の映画の宣伝やら前売やらを考えているわりに、
自分のことはいつも人よりだいぶ遅れてしまう私です。
まだ暖かいコートも出してないし、
靴もそろそろ裏がギザギザのやつを出さないといけないんですけど。
・・・12月に入ったらやりま~す(゜▽゜)/
★中劇公式サイト PC→http://www.chugeki.jp/携帯→ http://www.chugeki.jp/mobile